2009年12月23日
最新フェデラー・ファミリーフォト
フェデラーのfacebookに今日ファミリーフォトが掲載されました。ホリデイ・グリーティングとしてファンにHappy Holidays!となかなかしゃれています。写真をとったのはすっかり腕をあげたロジャーのパパです。
それにしてもお人形のようにかわいい赤ちゃんたち!どちらの赤ちゃんがMylaでCharleneなのかわかりませんが、本当に幸せを絵に描いたようなファミリーですね。 ミルカも素敵です。
タイガーの偶像が崩れてしまったので、子供たちにはヒーローが本当にいなくなってしまいました。最後のヒーローのロジャーにはぜひテニスとファミリーライフの両面でがんばってほしいと思います。
(それにしても7700近いコメントはすごい!ロジャーの人気の高さを物語っています。)
写真はこちら
それにしてもお人形のようにかわいい赤ちゃんたち!どちらの赤ちゃんがMylaでCharleneなのかわかりませんが、本当に幸せを絵に描いたようなファミリーですね。 ミルカも素敵です。
タイガーの偶像が崩れてしまったので、子供たちにはヒーローが本当にいなくなってしまいました。最後のヒーローのロジャーにはぜひテニスとファミリーライフの両面でがんばってほしいと思います。
(それにしても7700近いコメントはすごい!ロジャーの人気の高さを物語っています。)
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2009年12月16日
フェデラーもちょっとびっくり
記録男のフェデラーがスイスで最優秀アスリートに選ばれなかったショッキングな事件について、生放送を見ていた夫にその状況を聞いてみました。
スイスから昨日帰ってきた夫は、12月12日土曜の夜のスイス生番組での人気投票をみていたのだそうです。これはフェデラーのスポンサー、クレジット・スイス(銀行)がスポンサーで、スイス全国の視聴者が参加して電話によって投票する番組。
男女の最優秀アスリートからハンディキャップの分野までいろんなカテゴリーに分かれてそれぞれ投票できるようになっていて、刻々と結果が掲示されていき、最後には最優秀賞が決まる仕組みになっているとか。
フェデラーは今年は、全仏とウィンブルドン優勝、全豪と全米は準優勝。しかもキャリア・グランドスラムを達成した上、サンプラスを追い抜いて15のGSタイトル。タイトルを独り占めしてしまったフェデラーを抜いて選ばれたのは、スキーヤーのディディエ・キュシェDidier Cuche。
投票結果は投票数ではなくて、パーセンテイジ%で決定。キュシェは31.45% フェデラーは30.67% とその差はたったの0.78%というきわどいレース展開が繰り広げられました。
圧倒的な支持をえてフェデラーが当選すると信じていたキュシェは、驚きを隠せない表情で衛星放送では、「フェデラーが選ばれて当然なのに彼に申し訳ない。」とちょっと気恥ずかしいコメントを述べたとか。
ドバイでこの番組を見ていたフェデラーも、衛星放送で「僕もちょっと意外だった。選ばれると思っていたんだけれど」みたいな感想を述べていたとか。(はっきりした内容はわかりませんがコメントのニュアンスから)
この投票結果についてスイスのいろんな記事に目を通しましたが、コメント数は約500くらいにのぼり投稿が続いています。メディアも圧倒的な差でフェデラーが優位と予想していただけに、この結果はまだまだ波紋をなげかけているようです。
20 Minuten Onlineでは「スイスの深い森の中で国民は樹がよく見えないようだ。」となかなか面白いコメントを載せていました。
http://www.20min.ch/sport/weitere/story/29511594
スイスから昨日帰ってきた夫は、12月12日土曜の夜のスイス生番組での人気投票をみていたのだそうです。これはフェデラーのスポンサー、クレジット・スイス(銀行)がスポンサーで、スイス全国の視聴者が参加して電話によって投票する番組。
男女の最優秀アスリートからハンディキャップの分野までいろんなカテゴリーに分かれてそれぞれ投票できるようになっていて、刻々と結果が掲示されていき、最後には最優秀賞が決まる仕組みになっているとか。
フェデラーは今年は、全仏とウィンブルドン優勝、全豪と全米は準優勝。しかもキャリア・グランドスラムを達成した上、サンプラスを追い抜いて15のGSタイトル。タイトルを独り占めしてしまったフェデラーを抜いて選ばれたのは、スキーヤーのディディエ・キュシェDidier Cuche。
投票結果は投票数ではなくて、パーセンテイジ%で決定。キュシェは31.45% フェデラーは30.67% とその差はたったの0.78%というきわどいレース展開が繰り広げられました。
圧倒的な支持をえてフェデラーが当選すると信じていたキュシェは、驚きを隠せない表情で衛星放送では、「フェデラーが選ばれて当然なのに彼に申し訳ない。」とちょっと気恥ずかしいコメントを述べたとか。
ドバイでこの番組を見ていたフェデラーも、衛星放送で「僕もちょっと意外だった。選ばれると思っていたんだけれど」みたいな感想を述べていたとか。(はっきりした内容はわかりませんがコメントのニュアンスから)
この投票結果についてスイスのいろんな記事に目を通しましたが、コメント数は約500くらいにのぼり投稿が続いています。メディアも圧倒的な差でフェデラーが優位と予想していただけに、この結果はまだまだ波紋をなげかけているようです。
20 Minuten Onlineでは「スイスの深い森の中で国民は樹がよく見えないようだ。」となかなか面白いコメントを載せていました。
http://www.20min.ch/sport/weitere/story/29511594
2009年12月15日
フェデラーのスイスでの人気
今日はスイスの話題を少し。今スイスは、最優秀アスリート賞の結果にちょっとした衝撃を受けています。
今年は何といってもフェデラーの年でしたので、当然フェデラーが受賞すると信じられていたのですが・・・全仏とウィンブルドン優勝、全豪と全米は準優勝。しかもキャリア・グランドスラムを達成した上、サンプラスを追い抜いて15のGSタイトル。記録につづく記録を樹立したフェデラーでしたから、彼がスイスで毎年行われる投票、「2009年のベストアスリート」に選出されなかったことは大きなショックでした。
Sportler des Jahresは、スイスでその年に最も活躍したアスリートに与えられる最高権威の賞ですが、これは一般の人の投票によって決められるいわば人気投票なようなもので、今年は35才のスキーヤーのディディエ・キュシェDidier Cucheに決まったのです。彼は今年のスーパG(ジャイアント・スラロム)のワールドカップの優勝者ですが、フェデラーの業績に比べればかなり差があるのは明らか。誰もがフェデラーが圧倒的な投票数で選ばれると思っていましたので、そのショックは隠しきれないようです。
どうしてスイス人はフェデラーを選ばなかったのか?
「フェデラーはスイスの国民にそれほど人気がないのか?」と早合点してしまいそうですが、ここでオンラインに掲載されたコメントをいくつか紹介して、スイス人の気持ちに迫ってみたいと思います。
フェデラーの故郷、バーゼルの新聞Basler Zeitungに載せられた代表的なコメントを拾ってみました。
http://bazonline.ch/sport/weitere/Roger-Federer-ist-der-wahre-Sportler-des-Jahres/story/29430414
「フェデラーはスイスの大きな誇りなのに、この結果はまことに残念だ。」
(本当に遺憾である。)
「フェデラーは今まで4度も受賞しているのだから(2003年、2004年、2006年、2007年)もう沢山じゃないの。キュシェはあの歳でよくがんばったから、まあよく頑張ったで賞みたいなものよ。」
(フェデラーはもらいすぎ。)
「クッヒェには個人的なうらみはないが、フェデラーの業績の足もとにも及ばないのに考えられない結果だ。この賞は全くいい加減で嫌になるよ。」
(あの投票はいい加減であるから、結果がいい加減になっても仕方がない。)
「フェデラーはスイスの大使みたいなもんだけれど、スイスにほとんどいないしね。それにテニスはスイスの国民競技じゃないし。」
(スキーはスイスの国民競技。)
「フェデラーは肝心のデ杯には欠場するし、スイスよりドバイにいる時間の方が長いしね。彼は個人の記録の方が大切で、スイスは彼にとっては二の次なんだ。 Federer, world's best athletes, yes, Switzerland-no フェデラーは世界一のアスリートだ。でもスイスではそうじゃないのさ。」
(スイスを忘れて国際スターになりすぎた。)
これらのコメントのどれもが真実のような気がします。スイスの小さな国を超えて世界のフェデラーになってしまったフェデラー。あまりにもスーパスターになってしまった彼に、なかなか振り返ってもらえないスイス人のちょっとした抵抗とでもいいましょうか。
スイスはテニスの国ではないことは確かです。私はスイスの隅々まで旅をしていますが、ほとんど公共のテニスコートは見た事がありません。テニスはまだまだ一般のスポーツにはほど遠い存在のような気がします。
ヒンギスの人気はスイスでは最悪でした。パティー・シュニーダーもほとんど無視されたようなもので、「スイスなんて未練もないわ」なんてアンチ・スイスを剥き出しにしています。小国にしてはこれほど多くのトップ選手を生んでいる割には、テニスがまだまだポピュラーなスポーツとして浸透しないのは不思議です。スキー、ハイキング、サッカーに国民のアイデンティティーを見いだしても、なかなかテニスには馴染めない、スイスのお国柄とでもいいましょうか。
今年は何といってもフェデラーの年でしたので、当然フェデラーが受賞すると信じられていたのですが・・・全仏とウィンブルドン優勝、全豪と全米は準優勝。しかもキャリア・グランドスラムを達成した上、サンプラスを追い抜いて15のGSタイトル。記録につづく記録を樹立したフェデラーでしたから、彼がスイスで毎年行われる投票、「2009年のベストアスリート」に選出されなかったことは大きなショックでした。
Sportler des Jahresは、スイスでその年に最も活躍したアスリートに与えられる最高権威の賞ですが、これは一般の人の投票によって決められるいわば人気投票なようなもので、今年は35才のスキーヤーのディディエ・キュシェDidier Cucheに決まったのです。彼は今年のスーパG(ジャイアント・スラロム)のワールドカップの優勝者ですが、フェデラーの業績に比べればかなり差があるのは明らか。誰もがフェデラーが圧倒的な投票数で選ばれると思っていましたので、そのショックは隠しきれないようです。
どうしてスイス人はフェデラーを選ばなかったのか?
「フェデラーはスイスの国民にそれほど人気がないのか?」と早合点してしまいそうですが、ここでオンラインに掲載されたコメントをいくつか紹介して、スイス人の気持ちに迫ってみたいと思います。
フェデラーの故郷、バーゼルの新聞Basler Zeitungに載せられた代表的なコメントを拾ってみました。
http://bazonline.ch/sport/weitere/Roger-Federer-ist-der-wahre-Sportler-des-Jahres/story/29430414
「フェデラーはスイスの大きな誇りなのに、この結果はまことに残念だ。」
(本当に遺憾である。)
「フェデラーは今まで4度も受賞しているのだから(2003年、2004年、2006年、2007年)もう沢山じゃないの。キュシェはあの歳でよくがんばったから、まあよく頑張ったで賞みたいなものよ。」
(フェデラーはもらいすぎ。)
「クッヒェには個人的なうらみはないが、フェデラーの業績の足もとにも及ばないのに考えられない結果だ。この賞は全くいい加減で嫌になるよ。」
(あの投票はいい加減であるから、結果がいい加減になっても仕方がない。)
「フェデラーはスイスの大使みたいなもんだけれど、スイスにほとんどいないしね。それにテニスはスイスの国民競技じゃないし。」
(スキーはスイスの国民競技。)
「フェデラーは肝心のデ杯には欠場するし、スイスよりドバイにいる時間の方が長いしね。彼は個人の記録の方が大切で、スイスは彼にとっては二の次なんだ。 Federer, world's best athletes, yes, Switzerland-no フェデラーは世界一のアスリートだ。でもスイスではそうじゃないのさ。」
(スイスを忘れて国際スターになりすぎた。)
これらのコメントのどれもが真実のような気がします。スイスの小さな国を超えて世界のフェデラーになってしまったフェデラー。あまりにもスーパスターになってしまった彼に、なかなか振り返ってもらえないスイス人のちょっとした抵抗とでもいいましょうか。
スイスはテニスの国ではないことは確かです。私はスイスの隅々まで旅をしていますが、ほとんど公共のテニスコートは見た事がありません。テニスはまだまだ一般のスポーツにはほど遠い存在のような気がします。
ヒンギスの人気はスイスでは最悪でした。パティー・シュニーダーもほとんど無視されたようなもので、「スイスなんて未練もないわ」なんてアンチ・スイスを剥き出しにしています。小国にしてはこれほど多くのトップ選手を生んでいる割には、テニスがまだまだポピュラーなスポーツとして浸透しないのは不思議です。スキー、ハイキング、サッカーに国民のアイデンティティーを見いだしても、なかなかテニスには馴染めない、スイスのお国柄とでもいいましょうか。
2009年11月29日
ダヴィデンコが念願の打倒フェデラー
Twitter実況 Davydenko def Federer: 6-2, 4-6, 7-5
いよいよフェデラーvsダヴィデンコが始まります。彼らの過去の対戦成績は12勝0敗でフェデラーの勝ち。しかもハードコートのセット数ではフェデラーは19セット勝4セット敗の圧倒的な強さ。足を痛めているダヴィがフェデラーを下す可能性は低いですが、ダヴィデンコに健闘してほしいと思います。
フェデラーがいつものように第1セットを落としてしまうと、ショットの安定したダヴィデンコに勝つのはむずかしい。フェデラーが勝つにはサーヴが鍵。サーヴがよいとフォアのストロークにリズムが出て、ダヴィデンコにプレッシャーを与えることができる。
ストリーミングとテレビの2台で観戦していますが、今日はストリーミングが5分以上早く放送!(普段は30秒くらい)なぜ??これだけ離れてしまえば混乱してしまいそう。ライスコではもう第3ゲーム。TVはまだウォーミングアップ中
かなり遅れた放送を聞きながらか実況していますので、実況になりませんがお許しを。
第1セット
第1ゲームはフェデのサーヴで40-0でホールド。
第2ゲーム(1-0)ダヴィS(Sはサーヴの略):
昨日のソダーリングとのマッチの疲れがまだ残っているのか、ダヴィはすでに15-40のBP(ブレークポイント)しかしフェデのルースなフォアがネットに。ダヴィがエラーなしのショットでフェデを攻めブレークから逃れました。
第3ゲーム(1-1)フェデS:
フェデが簡単なヴォレーミス。これは最後にショット選択を変えたため?またフェデのフォアがロング。30-40BP フェデのフォアのエラーが続く。どうしてもリズムが得られないフェデ。ダヴィはラリーを辛抱強く続けるだけでフェデが自滅してくれる。フェデがブレークされました。
第4ゲーム(1-2)ダヴィS:
エラーをするのはフェデだけでなく、ダヴィもめずらしくエラーが多い二人の緊張したゲーム。しかしようやくダヴィがゲームをホールド。
第5ゲーム(1-3)フェデS:
フェデの1stサーヴはまだ40% フェデのサーヴがよくならなければ、フォアもよくならない。ダヴィのリターンがさえ、またフェデをブレーク。どうしたフェデラー!?
第6ゲーム(1-4)ダヴィS:
ダヴィがネットダッシュ。アングルヴォレーを決めアグレッシヴにフェデを攻めます。ダヴィに余裕がでてきたので、ショットもライン上を狙うガッツのあるショット。しかしフェデは落ち着いてエラーをなくし、ダヴィをブレークバックしました。
第7ゲーム(2-4)フェデS:
ブレークバックしたフェデが、フォアのエラーを少なくすることができるか? この一年半フォアがランダムでなかなかタイミングがとれないフェデです。30-40でBP 今度はバックハンドがワイドにそれてまたブレークされてしまいました!
第8ゲーム(2-5)ダヴィS:
ダヴィのサーヴのプレースメントがよくフェデはリターンできない。40-0 ダヴィの2ndサーヴを狙ってフェデがバックのリターンウィナー。しかしまたもやダヴィのサーヴィスウィナー。普段のフェデならリターンできそうなのに? ダヴィデンコが第1セットをとりました。
フェデはすでに12のアンフォーストエラー。ダヴィは4のみ。ダヴィはラリーを続けるだけで、フェデが自滅のテニスをやってくれています。やっと57%までサーヴを上げてきたフェデはいつものパターンで上げ調子を続けることができるか?
第2セット:
第3ゲーム(1-1)フェデS:
フェデのストロークがクリーンになってきました。これからがダヴィがどのようにフェデを攻めていくか? フェデのギアが上がるとともに、ダヴィのギアも上げなくてはなりません。ダヴィのパーフェクト・アングルヴォレーが決まりました!ソフトハンドで見事にウィナーです。
第4ゲーム(2-1)ダヴィS:
ダヴィがヴォレーの選択を誤ってアウト。普段のダヴィはドライヴ・ヴォレーで決めるところをハーフヴォレーでタイミングを失いました。ダヴィの甘いヴォレーをフェデは叩かず逆に叩かれてチャンスを失ってしまいます。フェデらしくない。ダヴィはエラーを続けて苦戦。
第5ゲーム(2-2)フェデS:
何度もデュースを繰り返しながらブレークできなかったフェデですが、エラーが減りフォアも安定してきたようです。400の強いサーヴィスゲーム。それにくらべてダヴィのサーヴィスゲームはデュースが続きホールドするのがやっと。
第6ゲーム(3-2)ダヴィS:
ダヴィが両手バックハンドのヴォレーでウィナー。ダヴィはパワー負けしまうので、両手を使いますが、ラケットフェースを固定して確実に入れることができるメリットもあり。私もときどき使います。しかしダヴィはいつも両手のバックハンドですので、リーチが狭いのが難点。
第7ゲーム(3-3)フェデS:
やっと出ました!フェデのフォアのアングルクロスのウィナーです!フラットで完璧なウィナー。また40-0で圧倒的に強いフェデのサーヴィスゲーム。
第8ゲーム(4-3)ダヴィS:
フェデの強いサーヴィスゲームが続き、ダヴィに大きなプレッシャーがかかってきました。勝ち急ぎをしてはならない。ダヴィの見事なフォアのパッシング。スライスでクロスが決まります。最後はダヴィはワイドサーヴでエースを決めました。
第9ゲーム(4-4)フェデS:
リズムを得始め、クリーンに打ち始めたフェデに対して、ダヴィはディープとショートのショットをミックスしながら、フェデのリズムを崩そうとしています。今までのようにフェデの40-0の圧倒的なゲームではなくデュースに。しかしフェデは無事ゲームをホールドしました。
第10ゲーム(5-4)ダヴィS:
ストロークが安定してきたフェデは、ダヴィを左右に振り回します。ダヴィの俊足でもとれない。ダヴィにプレッシャーが増えエラーが出てきました。ロング、ネットと2ポイントを失って15-40のBP ダヴィのフォアが大きくワイドに!フェデが第2セット勝利
第3セット:
フェデの典型的な勝利のパターンに近づいてきました。徐々にピッチをあげてくるフェデ。ダヴィは焦りがでてエラーが増える。あとはメンタルの勝負です。
第1ゲーム(0-0)フェデS:
二人の不可能なショットの応酬。フェデに自信がうまれ自由にスウィングしています。このフェデを倒すことが果たしてダヴィにできるかどうか?
第2ゲーム(1-0)ダヴィS:
第2セットのフェデのコート内のポジションが41%で、アグレッシヴになってきました。(第1セットは31%)ダヴィがバックのスライスを混ぜてフェデがネットにかけてしまいます。なかなかダヴィのうまい作戦。
第3ゲーム(1-1)フェデS:
フェデはドロップショット、ネットダッシュをミックスしながら、40-0で問題なくサーヴィスゲームをホールドしました。なかなかいい感じのフェデのゲーム展開です。
第4ゲーム(2-1)ダヴィS:
ダヴィのエース。ダヴィの変わった両手のバックハンドヴォレーがネット。やっぱり片手も使えるようになったほうがよいのでは? ダヴィの1stサーヴは54%ですが、2ndサーヴがよく68%もポイントを得ています。それにくらべてフェデは42%。ダヴィの2ndサーヴをもっとアグレッシヴに狙ってもよいかも。
第7ゲーム(3-3)フェデS:
二人のサーヴィスゲームは強くブレークされる気配がありません。このまま続けばタイブレークかも。フェデラーファンの夫が側で話かけるのでなかなか集中して書けない!
第8ゲーム(4-3)ダヴィS:
ダヴィのサーヴィスゲームが強く40-0でホールドしました。二人のサーヴがよいのでゲームの展開が速い。
第9ゲーム(4-4)フェデS:
エース7本目。ラリーがほとんど続かず、ワン・ツー・パンチのサーヴィスゲーム。サーヴが二人ともよいのでブレークチャンスをつかめない。
第10ゲーム(5-4)ダヴィS:
フェデのラッキーネット・コード。信じられないフェデのラニング・オーヴァーヘッドのウィナー!いかにアスリートとしてフェデがすぐれているか。会場は大拍手。しかしダヴィは冷静にフェデを左右に振り回し、フェデはネットにかけてしまう。
第11ゲーム(5-5)フェデS:
緊張した長いラリー。ダヴィのマシーンのような正確なショットでフェデを攻めます。ダヴィのすばらしいフォアのディフェンスのスライスクロス。フェデがとれない。フェデがネットして初めてのピンチのBP 2ndサーヴをダヴィはアタック!ダヴィがフェデをブレークしました!
第12ゲーム(5-6)ダヴィS:
ネットしてブレークされてしまったフェデがダヴィをブレークバックできるか? ワイドサーヴでフェデをコート外に。エース。しかし3つのエラーがつづき30-30 1stサーヴが入らないダヴィ。フェデのバッククロスが美しく決まってBP
ダヴィのファオのクロスがウィナーとなりました。強気のダヴィ。そしてサーヴィスウィナーでマッチポイント!フェデがネットしてしまいました。ダヴィが勝ちました!13対戦で初めてフェでを破ったダヴィ。アグレッシヴでしかも冷静なすばらしいテニスをみせてくれました。
最後の2セットはフェデの調子がよかったにもかかわらず勝てなかったのは、重要なポイントをとれなかったことが大きな原因。6のBPでとれたのは2ポイントのみ。反対にダヴィは5BPのうち4ポイントをとっています。この差はメンタルの差かもしれません。ダヴィは絶対にあきらめなかった。どうしてもフェデを倒したかったダヴィの念願の勝利でした。
いよいよフェデラーvsダヴィデンコが始まります。彼らの過去の対戦成績は12勝0敗でフェデラーの勝ち。しかもハードコートのセット数ではフェデラーは19セット勝4セット敗の圧倒的な強さ。足を痛めているダヴィがフェデラーを下す可能性は低いですが、ダヴィデンコに健闘してほしいと思います。
フェデラーがいつものように第1セットを落としてしまうと、ショットの安定したダヴィデンコに勝つのはむずかしい。フェデラーが勝つにはサーヴが鍵。サーヴがよいとフォアのストロークにリズムが出て、ダヴィデンコにプレッシャーを与えることができる。
ストリーミングとテレビの2台で観戦していますが、今日はストリーミングが5分以上早く放送!(普段は30秒くらい)なぜ??これだけ離れてしまえば混乱してしまいそう。ライスコではもう第3ゲーム。TVはまだウォーミングアップ中
かなり遅れた放送を聞きながらか実況していますので、実況になりませんがお許しを。
第1セット
第1ゲームはフェデのサーヴで40-0でホールド。
第2ゲーム(1-0)ダヴィS(Sはサーヴの略):
昨日のソダーリングとのマッチの疲れがまだ残っているのか、ダヴィはすでに15-40のBP(ブレークポイント)しかしフェデのルースなフォアがネットに。ダヴィがエラーなしのショットでフェデを攻めブレークから逃れました。
第3ゲーム(1-1)フェデS:
フェデが簡単なヴォレーミス。これは最後にショット選択を変えたため?またフェデのフォアがロング。30-40BP フェデのフォアのエラーが続く。どうしてもリズムが得られないフェデ。ダヴィはラリーを辛抱強く続けるだけでフェデが自滅してくれる。フェデがブレークされました。
第4ゲーム(1-2)ダヴィS:
エラーをするのはフェデだけでなく、ダヴィもめずらしくエラーが多い二人の緊張したゲーム。しかしようやくダヴィがゲームをホールド。
第5ゲーム(1-3)フェデS:
フェデの1stサーヴはまだ40% フェデのサーヴがよくならなければ、フォアもよくならない。ダヴィのリターンがさえ、またフェデをブレーク。どうしたフェデラー!?
第6ゲーム(1-4)ダヴィS:
ダヴィがネットダッシュ。アングルヴォレーを決めアグレッシヴにフェデを攻めます。ダヴィに余裕がでてきたので、ショットもライン上を狙うガッツのあるショット。しかしフェデは落ち着いてエラーをなくし、ダヴィをブレークバックしました。
第7ゲーム(2-4)フェデS:
ブレークバックしたフェデが、フォアのエラーを少なくすることができるか? この一年半フォアがランダムでなかなかタイミングがとれないフェデです。30-40でBP 今度はバックハンドがワイドにそれてまたブレークされてしまいました!
第8ゲーム(2-5)ダヴィS:
ダヴィのサーヴのプレースメントがよくフェデはリターンできない。40-0 ダヴィの2ndサーヴを狙ってフェデがバックのリターンウィナー。しかしまたもやダヴィのサーヴィスウィナー。普段のフェデならリターンできそうなのに? ダヴィデンコが第1セットをとりました。
フェデはすでに12のアンフォーストエラー。ダヴィは4のみ。ダヴィはラリーを続けるだけで、フェデが自滅のテニスをやってくれています。やっと57%までサーヴを上げてきたフェデはいつものパターンで上げ調子を続けることができるか?
第2セット:
第3ゲーム(1-1)フェデS:
フェデのストロークがクリーンになってきました。これからがダヴィがどのようにフェデを攻めていくか? フェデのギアが上がるとともに、ダヴィのギアも上げなくてはなりません。ダヴィのパーフェクト・アングルヴォレーが決まりました!ソフトハンドで見事にウィナーです。
第4ゲーム(2-1)ダヴィS:
ダヴィがヴォレーの選択を誤ってアウト。普段のダヴィはドライヴ・ヴォレーで決めるところをハーフヴォレーでタイミングを失いました。ダヴィの甘いヴォレーをフェデは叩かず逆に叩かれてチャンスを失ってしまいます。フェデらしくない。ダヴィはエラーを続けて苦戦。
第5ゲーム(2-2)フェデS:
何度もデュースを繰り返しながらブレークできなかったフェデですが、エラーが減りフォアも安定してきたようです。400の強いサーヴィスゲーム。それにくらべてダヴィのサーヴィスゲームはデュースが続きホールドするのがやっと。
第6ゲーム(3-2)ダヴィS:
ダヴィが両手バックハンドのヴォレーでウィナー。ダヴィはパワー負けしまうので、両手を使いますが、ラケットフェースを固定して確実に入れることができるメリットもあり。私もときどき使います。しかしダヴィはいつも両手のバックハンドですので、リーチが狭いのが難点。
第7ゲーム(3-3)フェデS:
やっと出ました!フェデのフォアのアングルクロスのウィナーです!フラットで完璧なウィナー。また40-0で圧倒的に強いフェデのサーヴィスゲーム。
第8ゲーム(4-3)ダヴィS:
フェデの強いサーヴィスゲームが続き、ダヴィに大きなプレッシャーがかかってきました。勝ち急ぎをしてはならない。ダヴィの見事なフォアのパッシング。スライスでクロスが決まります。最後はダヴィはワイドサーヴでエースを決めました。
第9ゲーム(4-4)フェデS:
リズムを得始め、クリーンに打ち始めたフェデに対して、ダヴィはディープとショートのショットをミックスしながら、フェデのリズムを崩そうとしています。今までのようにフェデの40-0の圧倒的なゲームではなくデュースに。しかしフェデは無事ゲームをホールドしました。
第10ゲーム(5-4)ダヴィS:
ストロークが安定してきたフェデは、ダヴィを左右に振り回します。ダヴィの俊足でもとれない。ダヴィにプレッシャーが増えエラーが出てきました。ロング、ネットと2ポイントを失って15-40のBP ダヴィのフォアが大きくワイドに!フェデが第2セット勝利
第3セット:
フェデの典型的な勝利のパターンに近づいてきました。徐々にピッチをあげてくるフェデ。ダヴィは焦りがでてエラーが増える。あとはメンタルの勝負です。
第1ゲーム(0-0)フェデS:
二人の不可能なショットの応酬。フェデに自信がうまれ自由にスウィングしています。このフェデを倒すことが果たしてダヴィにできるかどうか?
第2ゲーム(1-0)ダヴィS:
第2セットのフェデのコート内のポジションが41%で、アグレッシヴになってきました。(第1セットは31%)ダヴィがバックのスライスを混ぜてフェデがネットにかけてしまいます。なかなかダヴィのうまい作戦。
第3ゲーム(1-1)フェデS:
フェデはドロップショット、ネットダッシュをミックスしながら、40-0で問題なくサーヴィスゲームをホールドしました。なかなかいい感じのフェデのゲーム展開です。
第4ゲーム(2-1)ダヴィS:
ダヴィのエース。ダヴィの変わった両手のバックハンドヴォレーがネット。やっぱり片手も使えるようになったほうがよいのでは? ダヴィの1stサーヴは54%ですが、2ndサーヴがよく68%もポイントを得ています。それにくらべてフェデは42%。ダヴィの2ndサーヴをもっとアグレッシヴに狙ってもよいかも。
第7ゲーム(3-3)フェデS:
二人のサーヴィスゲームは強くブレークされる気配がありません。このまま続けばタイブレークかも。フェデラーファンの夫が側で話かけるのでなかなか集中して書けない!
第8ゲーム(4-3)ダヴィS:
ダヴィのサーヴィスゲームが強く40-0でホールドしました。二人のサーヴがよいのでゲームの展開が速い。
第9ゲーム(4-4)フェデS:
エース7本目。ラリーがほとんど続かず、ワン・ツー・パンチのサーヴィスゲーム。サーヴが二人ともよいのでブレークチャンスをつかめない。
第10ゲーム(5-4)ダヴィS:
フェデのラッキーネット・コード。信じられないフェデのラニング・オーヴァーヘッドのウィナー!いかにアスリートとしてフェデがすぐれているか。会場は大拍手。しかしダヴィは冷静にフェデを左右に振り回し、フェデはネットにかけてしまう。
第11ゲーム(5-5)フェデS:
緊張した長いラリー。ダヴィのマシーンのような正確なショットでフェデを攻めます。ダヴィのすばらしいフォアのディフェンスのスライスクロス。フェデがとれない。フェデがネットして初めてのピンチのBP 2ndサーヴをダヴィはアタック!ダヴィがフェデをブレークしました!
第12ゲーム(5-6)ダヴィS:
ネットしてブレークされてしまったフェデがダヴィをブレークバックできるか? ワイドサーヴでフェデをコート外に。エース。しかし3つのエラーがつづき30-30 1stサーヴが入らないダヴィ。フェデのバッククロスが美しく決まってBP
ダヴィのファオのクロスがウィナーとなりました。強気のダヴィ。そしてサーヴィスウィナーでマッチポイント!フェデがネットしてしまいました。ダヴィが勝ちました!13対戦で初めてフェでを破ったダヴィ。アグレッシヴでしかも冷静なすばらしいテニスをみせてくれました。
最後の2セットはフェデの調子がよかったにもかかわらず勝てなかったのは、重要なポイントをとれなかったことが大きな原因。6のBPでとれたのは2ポイントのみ。反対にダヴィは5BPのうち4ポイントをとっています。この差はメンタルの差かもしれません。ダヴィは絶対にあきらめなかった。どうしてもフェデを倒したかったダヴィの念願の勝利でした。
2009年11月25日
フェデラーNo.1確定
今日のマリー戦の勝利で、フェデラーは2009年の最終ランキングNo.1を確定しました。2位のナダルが例えロンドン優勝をとげてもフェデラーの1位は変わりません。フェデラーはツウィン誕生も含めてあらゆる記録を更新。今年は記録男のフェデラーの年となりました。
ロンドンのファイナルズも第3日目を迎え、今日は最も注目されたフェデラーvsマリーの試合を実況解説してみました。フェデラーの記者会見はこの解説のあとに掲載しています。
Federer def Murray: 4-6, 7-5, 6-1
フェデがコイントスでレシーヴを選びました。フェデラーは3勝6敗とマリーの対戦成績は芳しくありませんが、最後のシンシナティではフェデらーがマリーを下しています。今日の試合はマリーへの苦手意識をフェデが克服することができるか?
フェデラーがマリーに勝つには一にも速攻。ニにも速攻。マリーにいろんなショットを打たせて自分のリズムを狂わせてしまわないこと。
マリーがフェデラーに勝つには、ラリーを続けてフェデラーのエラーをさそうこと。ヴァラエティーなショットでフェデラーにリズムを与えないこと。
第1セット:
第1ゲーム(0-0)マリーのサーヴ:
やっぱり!最初から何と言うアグレッシヴなフェデのテニス!まるでタイブレークのような緊張したラリーが続きます。マリーがダブルフォルトしました。フェデがバックハンドでハードヒットします。最初からこのハードヒットは強気。続いてフォアでコーナーを。マリーはリターンできずブレークされてしまいました。
第2ゲーム(1-0)フェデのサーヴ:
すでにブレークしたフェデは超特急の攻撃号で走りつづけます。バックハンドはスライス、スピンと混ぜながらマリーへ返球。しかしどうもフォアの調子がおかしい。エラーがつづきネットにかけて1540のブレークポイント。フェデの1stサーヴがなかなか入らず、ブレークバックされてしまいます。
第3ゲーム(1-1)マリーのサーヴ:
マリーはブレークバックして気持ちに余裕が出てきたのか、エースで4030とリード。フェデのフォアがまたネットに。なかなかフォアが決まらないフェデ。しかしリズムを得るまでは、しばらくはフォアのエラーが出ることを覚悟しているのかもしれません。「しばらく打っているうちにリズムが出てくるようになる」と前に言っていましたから。
第4ゲーム(1-2)フェデのサーヴ:
二人とも実にショットが巧い。スーパーショットの応酬。しかしまたフェデのフォアのエラーが出ました。これで5つのフォアのエラーです。
第5ゲーム(2-2)マリーのサーヴ:
フェデはバックハンドのスライスとスピンを交互にまぜながらマリーを攻めます。しかしマリーにはあまり効果はないのでは? どんなショットを打たれてもカウンターしてくるマリー。カウンターパンチャーの神様のように球がどこを打っても返ってきます。これは実に嫌なタイプ。たいていはそれでイライラして勝ち急ぎに出たり、無理なショットを打ったりして自滅してしまうのです。
第6ゲーム(2-3)フェデのサーヴ:
1stサーヴが入りません。ダブルフォルト。フェデが2本のフォアのエラー。すでに0-40ブレークポイント。 マリーがしぶとくバックハンドのクロスラリーをつづけ、フェデはしびれを切らしてウィナーを狙いますが、ワイドにはずれてフェデはブレークされてしまいました。
第7ゲーム(2-4)マリーのサーヴ:
フェデが反撃にでました。バックハンドのトップスピンでネットに(普段はスライス)意表をつかれてマリーはエラー。会場の観客が席からはなれてうるさく、マリーは注意をそがれてダブルフォルト。フェデは1540でBPをとりながらも、フェデはフォアのエラーでブレークできません。どうしてもファオが入らないフェデ。せっかくのブレークチャンスを逃してしまいました。
第8ゲーム(2-5)フェデのサーヴ:
フェデの2ndサーヴを狙ってマリーはリターンエースです。またもやフェデのフォアがネットに。やっとドロップショットで、フェデはサーヴィスゲームをホールドしました。
第9ゲーム(3-5)マリーのサーヴ:
フェデはマリーのサーヴがとれません。ウィナー2本とエース1本で400。しかし固くなったマリーはダブルフォルトをしてしまいます。4030。マリーはダブルフォルトをおそれて短いサーヴ。その甘いサーヴをフェデはリターンエースでデュース。しかしマリーの壁は厚くてブレークできません。
フェデのフォアがアキレスとなった第1セット。フェデはどうしてもこのフォアを何とかしなければ。そしてサーヴの確率を上げなければ第2セットは勝てない。
第2セット:
第1ゲーム(0-0)フェデのサーヴ:
フェデのサーヴが入り出しました。40-0。フェデラーは最後はエースで難なくサーヴィスゲームをホールドしました。このサーヴィスのハイレベルをキープしていけるかどうか?
第2ゲーム(1-0)マリーのサーヴ:
フェデのフォアのインサイドアウトがようやくコーナーに決まりました。フェデのドロップショットも成功。マリーの甘い2ndサーヴをフェデはリターンエース。やることがすべて決まってきています。そしてブレークポイント。しかしまたフォアのエラーでなかなかブレークできません。
第3ゲーム(1-1)フェデのサーヴ:
デュースを重ねブレークチャンスを失ったフェデですが、サーヴがよく入り出し第2セットは75%の確率まで上がってきました。(第1セットは50%)マリーは逆に第2セットの1stサーヴが29%と最悪。
第4ゲーム(2-1)マリーのサーヴ:
マリーは対戦相手をイライラさせることのできる天才。ヴァラエティーに富んだショットで攻めてくるため、対戦相手はミスが多くなる。フェデラーはなかなかリズムを得られない。マリー戦は苛つけば負け。
第5ゲーム(3-2)フェデのサーヴは安定して、フェデは1ポイントもマリーに与えることなく、400でホールド。
第7ゲーム(42)フェデのサーヴ:
ブレークしたフェデはゆとりのエース。ワイドサーヴでマリーを外に出して、ネットで処理するパターンはすばらしい。見事なハーフヴォレーのドロップショットを見せるフェデラー。フォアハンドのハードヒットが入るようになりました。
第8ゲーム(52)マリーのサーヴ:
ベンチからマリーはごちゃごちゃと主審に文句を言ってます。かなりイライラして主審に当たり散らしている感じ。マリーのサイドスピンのきいたドロップショットがフェデはとれません。マリーはエースで400とリードです。
第9ゲーム(53)フェデのサーヴ:
フェデはオンザライズライズで速攻。かと思えばフェデのバカ打ち!ウィナーとエラーが交錯して頭がくらくらしてきます。これが天才テニス? やっとマリーのエラーでセットポイントをとりました。
第3セット:
第1ゲーム(00)マリーのサーヴ:
マリーのダブルフォルト。しかしマリーはミスがなくファインプレーを続けます。フェデラーは59%をベースラインの中から打つアグレッシヴなテニス。ますますアグレッシヴな攻めのテニスです。
第2ゲーム(01)フェデのサーヴ:
フェデのフォアのウィナーが入るようになりました。超アングルのクロスがウィナーに。サーヴもワイドに振ってネットで決めています。フェデのサーヴィスゲームは圧倒的に強くなりました。
第3ゲーム(11)マリーのサーヴ:
マリーが躊躇したようなショット。エラーが続きます。それにマリーのサーヴが入りません。フェデの040のブレークチャンス。フェデがスライスでネットダッシュ。マリーはプレッシャーでネットにかけ、フェデがマリーをブレークしました。
第4ゲーム(21)フェデのサーヴ:
ここで気を緩めてはならないフェデ。さかんにネットダッシュを続け、マリーにプレッシャーをかけています。400とフェデのリード。フェデのサーヴがよいのでゲーム展開が早い。
第5ゲーム(31)ここでtennisTVのストリーミングがダウン。テニスチャンネルもダウン。衛生のシグナルが届かないみたいで、しばらく真っ黒になった二つ画面とにらめっこです。コンピューターのストリーミングの方が30秒ほどはやく観れるので、まずはコンピューターで観戦。見落とした部分をTVで再確認。この二段構えで実況をやってますが、この二つがダウンでは。世界が全部ストップしてしまったみたいです。
えっ!? すでにフェデラーが51でデュース? おいしい2ゲームを見逃してしまいました!マリーのサーヴみたいです。またプツン!映像が消えました!。このような状態がしばらく続きます・・・
第7ゲーム(51)マリーのサーヴ:
すでにフェデのマッチポイントです。しかしフェデはネットにひっかけてまたデュースに。マリーのバックハンドのエラーでマッチポイント#3。フェデの思い切ったフォアのインサイドアウトのハードヒットで、マリーはカウンターできずネットに。フェデの勝利です!
マリーの1stサーヴが3セットとも40%台。これでは勝てません。フェデはサーヴがよくなってきたことによってフォアが回復。第3セットはフェデラーにモメンタムがシフトしました。サーヴが生命線の試合でした。
フェデラーの記者会見の一部
Q: マリーは今日うまくプレーできなかったと言っていますが、今日の試合のクウォリティーについてどう思いますか?
フェデラー:試合はいつもアップのときやダウンのときがある。だからいつももっとうまくプレーできたはずだ、と考えてしまう。マリーと僕はプレースタイルが違うから、衝突したときは今度はもっとうまくプレーできるとね。だから負けたときは、もっとうまく出来たはずなのにと思ってしまうんだ。僕は今まで何度もその苦い想いを抱いてきたのだから、今日は残念ながらアンディーの番なんだ。
Q:次の対戦者、デルポトロについては?
フェデラー:US Openの決勝はファンタスティックなマッチだった。トーナメントごとに彼は強くなっていってるような気がする。だから木曜の試合は全力をつくして勝ちたいとおもっている。
Q:マリーに第1セットをまけていながら試合に勝ったことは重要なことですか? それともあまり重要でない?
フェデラー:重要でないと思う。第3セットをマリーと戦うときはときどき車輪がはずれてしまうような時がある。今日はアンディの車輪がはずれてしまった。モメンタムをもった者が思い切ってスウィングできる。でももう一人の方は用心してしまう。だから最初が大切なんだ。
ロンドンのファイナルズも第3日目を迎え、今日は最も注目されたフェデラーvsマリーの試合を実況解説してみました。フェデラーの記者会見はこの解説のあとに掲載しています。
Federer def Murray: 4-6, 7-5, 6-1
フェデがコイントスでレシーヴを選びました。フェデラーは3勝6敗とマリーの対戦成績は芳しくありませんが、最後のシンシナティではフェデらーがマリーを下しています。今日の試合はマリーへの苦手意識をフェデが克服することができるか?
フェデラーがマリーに勝つには一にも速攻。ニにも速攻。マリーにいろんなショットを打たせて自分のリズムを狂わせてしまわないこと。
マリーがフェデラーに勝つには、ラリーを続けてフェデラーのエラーをさそうこと。ヴァラエティーなショットでフェデラーにリズムを与えないこと。
第1セット:
第1ゲーム(0-0)マリーのサーヴ:
やっぱり!最初から何と言うアグレッシヴなフェデのテニス!まるでタイブレークのような緊張したラリーが続きます。マリーがダブルフォルトしました。フェデがバックハンドでハードヒットします。最初からこのハードヒットは強気。続いてフォアでコーナーを。マリーはリターンできずブレークされてしまいました。
第2ゲーム(1-0)フェデのサーヴ:
すでにブレークしたフェデは超特急の攻撃号で走りつづけます。バックハンドはスライス、スピンと混ぜながらマリーへ返球。しかしどうもフォアの調子がおかしい。エラーがつづきネットにかけて1540のブレークポイント。フェデの1stサーヴがなかなか入らず、ブレークバックされてしまいます。
第3ゲーム(1-1)マリーのサーヴ:
マリーはブレークバックして気持ちに余裕が出てきたのか、エースで4030とリード。フェデのフォアがまたネットに。なかなかフォアが決まらないフェデ。しかしリズムを得るまでは、しばらくはフォアのエラーが出ることを覚悟しているのかもしれません。「しばらく打っているうちにリズムが出てくるようになる」と前に言っていましたから。
第4ゲーム(1-2)フェデのサーヴ:
二人とも実にショットが巧い。スーパーショットの応酬。しかしまたフェデのフォアのエラーが出ました。これで5つのフォアのエラーです。
第5ゲーム(2-2)マリーのサーヴ:
フェデはバックハンドのスライスとスピンを交互にまぜながらマリーを攻めます。しかしマリーにはあまり効果はないのでは? どんなショットを打たれてもカウンターしてくるマリー。カウンターパンチャーの神様のように球がどこを打っても返ってきます。これは実に嫌なタイプ。たいていはそれでイライラして勝ち急ぎに出たり、無理なショットを打ったりして自滅してしまうのです。
第6ゲーム(2-3)フェデのサーヴ:
1stサーヴが入りません。ダブルフォルト。フェデが2本のフォアのエラー。すでに0-40ブレークポイント。 マリーがしぶとくバックハンドのクロスラリーをつづけ、フェデはしびれを切らしてウィナーを狙いますが、ワイドにはずれてフェデはブレークされてしまいました。
第7ゲーム(2-4)マリーのサーヴ:
フェデが反撃にでました。バックハンドのトップスピンでネットに(普段はスライス)意表をつかれてマリーはエラー。会場の観客が席からはなれてうるさく、マリーは注意をそがれてダブルフォルト。フェデは1540でBPをとりながらも、フェデはフォアのエラーでブレークできません。どうしてもファオが入らないフェデ。せっかくのブレークチャンスを逃してしまいました。
第8ゲーム(2-5)フェデのサーヴ:
フェデの2ndサーヴを狙ってマリーはリターンエースです。またもやフェデのフォアがネットに。やっとドロップショットで、フェデはサーヴィスゲームをホールドしました。
第9ゲーム(3-5)マリーのサーヴ:
フェデはマリーのサーヴがとれません。ウィナー2本とエース1本で400。しかし固くなったマリーはダブルフォルトをしてしまいます。4030。マリーはダブルフォルトをおそれて短いサーヴ。その甘いサーヴをフェデはリターンエースでデュース。しかしマリーの壁は厚くてブレークできません。
フェデのフォアがアキレスとなった第1セット。フェデはどうしてもこのフォアを何とかしなければ。そしてサーヴの確率を上げなければ第2セットは勝てない。
第2セット:
第1ゲーム(0-0)フェデのサーヴ:
フェデのサーヴが入り出しました。40-0。フェデラーは最後はエースで難なくサーヴィスゲームをホールドしました。このサーヴィスのハイレベルをキープしていけるかどうか?
第2ゲーム(1-0)マリーのサーヴ:
フェデのフォアのインサイドアウトがようやくコーナーに決まりました。フェデのドロップショットも成功。マリーの甘い2ndサーヴをフェデはリターンエース。やることがすべて決まってきています。そしてブレークポイント。しかしまたフォアのエラーでなかなかブレークできません。
第3ゲーム(1-1)フェデのサーヴ:
デュースを重ねブレークチャンスを失ったフェデですが、サーヴがよく入り出し第2セットは75%の確率まで上がってきました。(第1セットは50%)マリーは逆に第2セットの1stサーヴが29%と最悪。
第4ゲーム(2-1)マリーのサーヴ:
マリーは対戦相手をイライラさせることのできる天才。ヴァラエティーに富んだショットで攻めてくるため、対戦相手はミスが多くなる。フェデラーはなかなかリズムを得られない。マリー戦は苛つけば負け。
第5ゲーム(3-2)フェデのサーヴは安定して、フェデは1ポイントもマリーに与えることなく、400でホールド。
第7ゲーム(42)フェデのサーヴ:
ブレークしたフェデはゆとりのエース。ワイドサーヴでマリーを外に出して、ネットで処理するパターンはすばらしい。見事なハーフヴォレーのドロップショットを見せるフェデラー。フォアハンドのハードヒットが入るようになりました。
第8ゲーム(52)マリーのサーヴ:
ベンチからマリーはごちゃごちゃと主審に文句を言ってます。かなりイライラして主審に当たり散らしている感じ。マリーのサイドスピンのきいたドロップショットがフェデはとれません。マリーはエースで400とリードです。
第9ゲーム(53)フェデのサーヴ:
フェデはオンザライズライズで速攻。かと思えばフェデのバカ打ち!ウィナーとエラーが交錯して頭がくらくらしてきます。これが天才テニス? やっとマリーのエラーでセットポイントをとりました。
第3セット:
第1ゲーム(00)マリーのサーヴ:
マリーのダブルフォルト。しかしマリーはミスがなくファインプレーを続けます。フェデラーは59%をベースラインの中から打つアグレッシヴなテニス。ますますアグレッシヴな攻めのテニスです。
第2ゲーム(01)フェデのサーヴ:
フェデのフォアのウィナーが入るようになりました。超アングルのクロスがウィナーに。サーヴもワイドに振ってネットで決めています。フェデのサーヴィスゲームは圧倒的に強くなりました。
第3ゲーム(11)マリーのサーヴ:
マリーが躊躇したようなショット。エラーが続きます。それにマリーのサーヴが入りません。フェデの040のブレークチャンス。フェデがスライスでネットダッシュ。マリーはプレッシャーでネットにかけ、フェデがマリーをブレークしました。
第4ゲーム(21)フェデのサーヴ:
ここで気を緩めてはならないフェデ。さかんにネットダッシュを続け、マリーにプレッシャーをかけています。400とフェデのリード。フェデのサーヴがよいのでゲーム展開が早い。
第5ゲーム(31)ここでtennisTVのストリーミングがダウン。テニスチャンネルもダウン。衛生のシグナルが届かないみたいで、しばらく真っ黒になった二つ画面とにらめっこです。コンピューターのストリーミングの方が30秒ほどはやく観れるので、まずはコンピューターで観戦。見落とした部分をTVで再確認。この二段構えで実況をやってますが、この二つがダウンでは。世界が全部ストップしてしまったみたいです。
えっ!? すでにフェデラーが51でデュース? おいしい2ゲームを見逃してしまいました!マリーのサーヴみたいです。またプツン!映像が消えました!。このような状態がしばらく続きます・・・
第7ゲーム(51)マリーのサーヴ:
すでにフェデのマッチポイントです。しかしフェデはネットにひっかけてまたデュースに。マリーのバックハンドのエラーでマッチポイント#3。フェデの思い切ったフォアのインサイドアウトのハードヒットで、マリーはカウンターできずネットに。フェデの勝利です!
マリーの1stサーヴが3セットとも40%台。これでは勝てません。フェデはサーヴがよくなってきたことによってフォアが回復。第3セットはフェデラーにモメンタムがシフトしました。サーヴが生命線の試合でした。
フェデラーの記者会見の一部
Q: マリーは今日うまくプレーできなかったと言っていますが、今日の試合のクウォリティーについてどう思いますか?
フェデラー:試合はいつもアップのときやダウンのときがある。だからいつももっとうまくプレーできたはずだ、と考えてしまう。マリーと僕はプレースタイルが違うから、衝突したときは今度はもっとうまくプレーできるとね。だから負けたときは、もっとうまく出来たはずなのにと思ってしまうんだ。僕は今まで何度もその苦い想いを抱いてきたのだから、今日は残念ながらアンディーの番なんだ。
Q:次の対戦者、デルポトロについては?
フェデラー:US Openの決勝はファンタスティックなマッチだった。トーナメントごとに彼は強くなっていってるような気がする。だから木曜の試合は全力をつくして勝ちたいとおもっている。
Q:マリーに第1セットをまけていながら試合に勝ったことは重要なことですか? それともあまり重要でない?
フェデラー:重要でないと思う。第3セットをマリーと戦うときはときどき車輪がはずれてしまうような時がある。今日はアンディの車輪がはずれてしまった。モメンタムをもった者が思い切ってスウィングできる。でももう一人の方は用心してしまう。だから最初が大切なんだ。
2009年11月21日
父が語るフェデラー
今回はめずらしいフェデラーの父親のインタービューが今日のバーゼル紙に掲載されていましたので、要約してみました。
http://bazonline.ch/sport/tennis/Der-FedererClan-schirmt-sich-gerne-ab/story/16361158
本当はフェデラーやナダル以外の選手についてもいろいろ書きたいのですが、何しろインタービュー記事がほとんどない現状ではなかなか実現できておりません。ジョコヴィッチですらインタービューをほとんどやっていませんので、資料収集が本当に大変でした。
さてロバート・フェデラーはスーパスターの父親ですが、彼自身は普通の退職ビジネスマンです。現在はママフェデラーと共に、フェデラー基金を運営していますが、インタービューに慣れていない人にインタービューするには、彼らが本音をしゃべれるように工夫した質問が必要です。
インタービューというのはやさしいようで大変むずかしいのです。私はレポーターをしながら、インタービュー番組を15年担当し、多くの人たちにインタービューしてきましたが、いつも骨をおるのは「いかに短時間にその人柄が滲み出たおいしい話を聞き出すことができるか。」でした。
そこでこのインタービュー記事をもう少しパーソナルなものにするため、一つのアイデアとして、私のコメントを( )にして付け加えてみました。
Q:有名人の親をもつ子供は苦労しますが、有名人の子供をもった親としてはどうですか?
父:私たちの生活はロジャーの成功によってあまり変わったということはありません。
一番影響があったのは孫娘たちが誕生したことです。彼女たちとの時間を過ごすために、ロンドン、ドバイ、メルボルーンまで同行する予定です。
(昔はパパフェデラーはロジャーの試合は緊張の余りに観ることができなくて、決勝にもなかなか姿を見せませんでした。その彼からすれば、ロジャーのツアーに同行するこのスケジュールはすごい変化です。)
Q: 選手の中には父親や母親がコーチだったりしますが、ロジャーのテニスの育成について親として問題はありませんでしたか?
父:ロジャーのテニスについてはちょっとしたアドヴァイスを与えることはあっても、それは自分たちの領域内のことです。親同士で喧嘩をしたりすることは全くなかったですね。むしろライヴァル選手たちの両親たちとはとてもよい関係にありました。
(ロジャーは癇癪もちでしたので、ジュニアの頃はすぐラケットをコートに投げたりすることで知られていましたが、ラケットを投げることについて厳しく説教したのはパパフェデラーでした。)
Q:特に覚えていることは?
父:ティム・ヘンマンとの試合をよく覚えています。試合が始まる直前まで二人はおしゃべりをしているのです。この二人の様子をみて、まるでロジャーがジュニアの頃のような気がしたのです。試合に負けたときはフラストレーションで泣く事もあっても、しばらくたてばまたコートに戻って一緒にテニスを楽しむ。ティムとはそういう間柄でした。
(ヘンマンはジェントルマンの代表的な選手でしたので、二人の相性がよく仲のよいことで知られていました。試合の待ち時間に、二人でよくピンポンをしていたことを思い出します。)
これはウィンブルドン2001年QFでフェデラーをやぶったヘンマンです。
Q:親のサポートの重要性についてはどう思いますか?
父:親のサポートは不可欠です。ジュニアの頃はトーナメント会場や練習場に連れて行かなければならない。2万キロくらいは走っていると思いますよ。
子供に何度もドリルを強制したり、バックハンドのクロスを無理矢理に30分もやらせるべきでないと思います。ゲームを知るには、自分で習得し決断することが肝心。ラリーのたびに両親の顔をみたりすることはロジャーにはなかったですね。
(私も息子を連れて毎週末、トーナメント会場を転々とまわりました。これは辛かったですね。ロジャーのように強い子供ならまだしも、負けてばかりいる子供を励ますのは本当にしんどかったです。才能はあったのですが、勝負に向かない性格の息子でしたので、大学受験と両立できなくてやめてくれてホッとしましたが。
トーナメントには親だけでなく親戚一同が集まってくる選手の家族があります。ひどいときは10人くらいの団体でやってきて、大声をあげて必死に応援する彼らをみて、これは勝てないと思いました。ロシアや東ヨーロッパ系の選手たちでしたが、家族の期待を一身に浴びた彼らは真剣度の次元が違ってました。)
Q:ロジャーの子供の頃で特に優れていた点は何でしたか?
父:それは勇気だと思いますね。10歳の頃はまだ小さいのでバックハンドの高いボールがとれない。普通ならロブで返すところをスマッシュしていました。不可能なボールに挑戦する勇気は今でもあると思います。
(むずかしいショットを何気なくこなしてしまうロジャーの華麗なテニスは、実は絶えず不可能にチャレンジすることによって生まれてきたのですね。ものすごく納得!)
Q:選手の親のなかで、マリーのお母さんのように熱烈に感情的に応援する親が多いですが、ロジャー一家はとても静かですね。
父:もちろん興奮したり神経質になったりしていますよ。でも拍手はすばらしいポイントのときだけにしています。相手が失敗したときや、それほど重要でないポイントには拍手はしません。すばらしいラリーには拍手をする。それが例え相手のポイントになったとしても。それが私たちのルールです。
(昨年のUSオープンの決勝で、フェデラーのファミリーボックスのすぐ近くに座っていた私は、ミルカや両親の平静な態度に感心したものです。ロジャーがマリーを 6-2, 7-5, 6-2で快勝しましたが、セレモニーが終わった後も、一人でポツンとファミリー席に残ってコートを見つめていたパパフェデラーを思い出します。一人で息子の優勝の喜びを噛み締めたかったのでしょう。彼から数席はなれたシートに座っていた私は、パパフェデラーの深い喜びが伝わってくるのを感じながら、彼が立ち去るまで密かに喜びを分けてもらったことを思い出します。)
Q:双子の孫娘の写真を撮ったことで、お父さんの名が世界的に知られましたが、あれ以降写真家としての注文はありますか?
父:まだミルカやロジャーから頼まれてはいませんが、彼らはまた幸せな一家の写真を公開してくれると思います。次回の写真撮影のときは、私に声をかけてくれるかどうかは分かりませんが。(笑)
(追記)
パパフェデラーのインタービューはロジャーをより理解する上で貴重でした。欲を言えば、もう少し小さいときのフェデラーを知りたかってのですが・・・しかしスーパスターになっても名声に溺れることなく、こよなくテニスを愛しながら着実に記録を伸ばしているロジャーは、このような立派な父親によってまっすぐ育ってきたことがわかります。
今アガシの伝記を読んでいますが、まさに二人の父親は正反対です。アガシは異常な野心に取り憑かれた父親によって、テニスしかしらない子供時代をすごし、No.1の地位を得て父親の野望を実現しました。しかし彼の人生は自分が選んだものではなく、名声を得たにもかかわらず、テニスを憎み続けて不幸だったといいます。
パパフェデラーはジュニア・ロジャーに聞きました。
「テニスのゴールというのはあるのかね?」
「100位くらいになれたらいいかなと思っているんだ。」
その答えを聞いて即座に父親はロジャーに宣言したのです。
「100位だとどうして生活していくのかね? トップにもなれないのなら今すぐテニスをやめなさい。」
ジャーニーマンという言葉があります。ヒューチャーズやチャレンジャーのトーナメントを転戦する選手のことをさしますが、現実に自分で生活できる選手はほんのひとにぎりです。「明日はきっと勝つ」と夢をみながら、ハッと気がつけばすでに25歳。テニス以外には何も知らず今さらテニスを諦めることができない選手がいかに多いことか。そんなジャーニーマンになってしまうくらいなら、「テニスをやめなさい」と彼は息子に断言したのです。
愛しているからこそ時には残酷なことも言わなければならない。このようなパパフェデラーの堅実で賢明で愛情深い親に育てられると、ロジャーのような青年になれるのでしょうか?
これは愚かな親の単純な質問ですが、我が息子はすでに大学3年生。母の愛は山よりも高く海よりも深かったのですが、堅実?賢明?に関してはおおいに疑問が残る育て方をしてきました。ちょっとtoo lateでしたね(ハーッと深いため息をつきながら今回はこれでおしまいです。)
(余談)
Lindtチョコレートが新しくロジャーのスポンサーになりましたが、それをからかったスイスの雑誌に掲載されている漫画です。この太ったロジャーはお父さんの顔にそっくりですね。
http://twitpic.com/q3st4
http://bazonline.ch/sport/tennis/Der-FedererClan-schirmt-sich-gerne-ab/story/16361158
本当はフェデラーやナダル以外の選手についてもいろいろ書きたいのですが、何しろインタービュー記事がほとんどない現状ではなかなか実現できておりません。ジョコヴィッチですらインタービューをほとんどやっていませんので、資料収集が本当に大変でした。
さてロバート・フェデラーはスーパスターの父親ですが、彼自身は普通の退職ビジネスマンです。現在はママフェデラーと共に、フェデラー基金を運営していますが、インタービューに慣れていない人にインタービューするには、彼らが本音をしゃべれるように工夫した質問が必要です。
インタービューというのはやさしいようで大変むずかしいのです。私はレポーターをしながら、インタービュー番組を15年担当し、多くの人たちにインタービューしてきましたが、いつも骨をおるのは「いかに短時間にその人柄が滲み出たおいしい話を聞き出すことができるか。」でした。
そこでこのインタービュー記事をもう少しパーソナルなものにするため、一つのアイデアとして、私のコメントを( )にして付け加えてみました。
Q:有名人の親をもつ子供は苦労しますが、有名人の子供をもった親としてはどうですか?
父:私たちの生活はロジャーの成功によってあまり変わったということはありません。
一番影響があったのは孫娘たちが誕生したことです。彼女たちとの時間を過ごすために、ロンドン、ドバイ、メルボルーンまで同行する予定です。
(昔はパパフェデラーはロジャーの試合は緊張の余りに観ることができなくて、決勝にもなかなか姿を見せませんでした。その彼からすれば、ロジャーのツアーに同行するこのスケジュールはすごい変化です。)
Q: 選手の中には父親や母親がコーチだったりしますが、ロジャーのテニスの育成について親として問題はありませんでしたか?
父:ロジャーのテニスについてはちょっとしたアドヴァイスを与えることはあっても、それは自分たちの領域内のことです。親同士で喧嘩をしたりすることは全くなかったですね。むしろライヴァル選手たちの両親たちとはとてもよい関係にありました。
(ロジャーは癇癪もちでしたので、ジュニアの頃はすぐラケットをコートに投げたりすることで知られていましたが、ラケットを投げることについて厳しく説教したのはパパフェデラーでした。)
Q:特に覚えていることは?
父:ティム・ヘンマンとの試合をよく覚えています。試合が始まる直前まで二人はおしゃべりをしているのです。この二人の様子をみて、まるでロジャーがジュニアの頃のような気がしたのです。試合に負けたときはフラストレーションで泣く事もあっても、しばらくたてばまたコートに戻って一緒にテニスを楽しむ。ティムとはそういう間柄でした。
(ヘンマンはジェントルマンの代表的な選手でしたので、二人の相性がよく仲のよいことで知られていました。試合の待ち時間に、二人でよくピンポンをしていたことを思い出します。)
これはウィンブルドン2001年QFでフェデラーをやぶったヘンマンです。
Q:親のサポートの重要性についてはどう思いますか?
父:親のサポートは不可欠です。ジュニアの頃はトーナメント会場や練習場に連れて行かなければならない。2万キロくらいは走っていると思いますよ。
子供に何度もドリルを強制したり、バックハンドのクロスを無理矢理に30分もやらせるべきでないと思います。ゲームを知るには、自分で習得し決断することが肝心。ラリーのたびに両親の顔をみたりすることはロジャーにはなかったですね。
(私も息子を連れて毎週末、トーナメント会場を転々とまわりました。これは辛かったですね。ロジャーのように強い子供ならまだしも、負けてばかりいる子供を励ますのは本当にしんどかったです。才能はあったのですが、勝負に向かない性格の息子でしたので、大学受験と両立できなくてやめてくれてホッとしましたが。
トーナメントには親だけでなく親戚一同が集まってくる選手の家族があります。ひどいときは10人くらいの団体でやってきて、大声をあげて必死に応援する彼らをみて、これは勝てないと思いました。ロシアや東ヨーロッパ系の選手たちでしたが、家族の期待を一身に浴びた彼らは真剣度の次元が違ってました。)
Q:ロジャーの子供の頃で特に優れていた点は何でしたか?
父:それは勇気だと思いますね。10歳の頃はまだ小さいのでバックハンドの高いボールがとれない。普通ならロブで返すところをスマッシュしていました。不可能なボールに挑戦する勇気は今でもあると思います。
(むずかしいショットを何気なくこなしてしまうロジャーの華麗なテニスは、実は絶えず不可能にチャレンジすることによって生まれてきたのですね。ものすごく納得!)
Q:選手の親のなかで、マリーのお母さんのように熱烈に感情的に応援する親が多いですが、ロジャー一家はとても静かですね。
父:もちろん興奮したり神経質になったりしていますよ。でも拍手はすばらしいポイントのときだけにしています。相手が失敗したときや、それほど重要でないポイントには拍手はしません。すばらしいラリーには拍手をする。それが例え相手のポイントになったとしても。それが私たちのルールです。
(昨年のUSオープンの決勝で、フェデラーのファミリーボックスのすぐ近くに座っていた私は、ミルカや両親の平静な態度に感心したものです。ロジャーがマリーを 6-2, 7-5, 6-2で快勝しましたが、セレモニーが終わった後も、一人でポツンとファミリー席に残ってコートを見つめていたパパフェデラーを思い出します。一人で息子の優勝の喜びを噛み締めたかったのでしょう。彼から数席はなれたシートに座っていた私は、パパフェデラーの深い喜びが伝わってくるのを感じながら、彼が立ち去るまで密かに喜びを分けてもらったことを思い出します。)
Q:双子の孫娘の写真を撮ったことで、お父さんの名が世界的に知られましたが、あれ以降写真家としての注文はありますか?
父:まだミルカやロジャーから頼まれてはいませんが、彼らはまた幸せな一家の写真を公開してくれると思います。次回の写真撮影のときは、私に声をかけてくれるかどうかは分かりませんが。(笑)
(追記)
パパフェデラーのインタービューはロジャーをより理解する上で貴重でした。欲を言えば、もう少し小さいときのフェデラーを知りたかってのですが・・・しかしスーパスターになっても名声に溺れることなく、こよなくテニスを愛しながら着実に記録を伸ばしているロジャーは、このような立派な父親によってまっすぐ育ってきたことがわかります。
今アガシの伝記を読んでいますが、まさに二人の父親は正反対です。アガシは異常な野心に取り憑かれた父親によって、テニスしかしらない子供時代をすごし、No.1の地位を得て父親の野望を実現しました。しかし彼の人生は自分が選んだものではなく、名声を得たにもかかわらず、テニスを憎み続けて不幸だったといいます。
パパフェデラーはジュニア・ロジャーに聞きました。
「テニスのゴールというのはあるのかね?」
「100位くらいになれたらいいかなと思っているんだ。」
その答えを聞いて即座に父親はロジャーに宣言したのです。
「100位だとどうして生活していくのかね? トップにもなれないのなら今すぐテニスをやめなさい。」
ジャーニーマンという言葉があります。ヒューチャーズやチャレンジャーのトーナメントを転戦する選手のことをさしますが、現実に自分で生活できる選手はほんのひとにぎりです。「明日はきっと勝つ」と夢をみながら、ハッと気がつけばすでに25歳。テニス以外には何も知らず今さらテニスを諦めることができない選手がいかに多いことか。そんなジャーニーマンになってしまうくらいなら、「テニスをやめなさい」と彼は息子に断言したのです。
愛しているからこそ時には残酷なことも言わなければならない。このようなパパフェデラーの堅実で賢明で愛情深い親に育てられると、ロジャーのような青年になれるのでしょうか?
これは愚かな親の単純な質問ですが、我が息子はすでに大学3年生。母の愛は山よりも高く海よりも深かったのですが、堅実?賢明?に関してはおおいに疑問が残る育て方をしてきました。ちょっとtoo lateでしたね(ハーッと深いため息をつきながら今回はこれでおしまいです。)
(余談)
Lindtチョコレートが新しくロジャーのスポンサーになりましたが、それをからかったスイスの雑誌に掲載されている漫画です。この太ったロジャーはお父さんの顔にそっくりですね。
http://twitpic.com/q3st4
2009年11月18日
フェデラー:ナダルと僕はお互いに必要なんだ
昨日はナダルのインタービューを掲載して、彼の今まで知られなかった一面を紹介させていただきましたが、今日はフェデラーのインタービューを要約してみたいと思います。
フェデラーのインタービューの記事は、イギリスのサンデータイムズに11月15日に掲載されました。ナダルのスペイン紙のインタービューと時を同じくして掲載されたフェデラーの記事ですが、これも大変興味のあるインタービューとなっています。その一部を紹介します。
http://www.timesonline.co.uk/tol/sport/columnists/paul_kimmage/article6917213.ece
フェデラー「勝ちたい」vs タイガー「負けたくない」
2007年にタイガーとナイキのCM撮りをやったときに、このシナリオができたんだ。タイガーはhate losing 僕はlove winning。最終ゴールは同じだけれどアスリートには二つのタイプがある。
僕はポジティヴなんだ。だからちょっとネガティヴなhate losingよりも、ポジティヴなlove winningの方が僕は好きだ。
子供の頃、ベッカーとエドバーグのウィンブルドンの決勝をみて感動した。ものすごく憧れたね。彼らのようになりたいと。でもそれが現実に実現するとは夢にも思わなかったよ。勝ち続けるということがいかにむずかしいかを知っていたからね。
(記者:マッケンローは次のように言っています。「ロジャーはどの点をとっても他の選手より優っている。特にテニスへの愛情は誰にもまさって純粋なものだ。そして彼はコートに行って練習したり、テニスにとりまかれていることをこよなく愛している。自分のようにテニスをやっているとき悪魔的にとりつかれたようなことはロジャーにはない。」)
限りなくポジティヴ
勝ちつづけること。ゲームを愛し続けること。この二つはとても大切なことだ。年中旅をしていて、さまざまなことを犠牲しなくてはならず、この二つを守り続けるのは本当に大変なことなんだ。旅をすることが苦痛になってくる。そこで僕は自分にポジティヴに考えようと誓ったんだ。
「旅を楽しもう。いろんな国を訪れて違った文化を学ぶことができる。テニス選手でなかったらできないことなのだから。」
ミルカも旅が好きだ。僕もだ。それじゃ二人で大いにエンジョイしようってね。70歳までこんな生活を続けるわけがないのだから、現在の与えられた機会を楽しもうってね。
ナダルについて:僕たちはお互いに必要な存在なんだ
(記者:マッケンローはまたフェデラーはライヴァル選手と仲がよいのに驚いてました。彼はレンデルやコナーズを嫌ってましたからね。だからあの二人(フェデラーとナダルは)理解できないと。)
僕自身驚いているんだ。ナダルと僕の仲はうまくいっているからね。僕は選手連盟の会長、ナダルは副会長でよく会っていろんな問題について話合う機会がある。
僕たちはテニスではしのぎを削るインテンシヴなライヴァル同士。ナダルのために僕は記録をのばせなかったし、僕のためにナダルは優勝を逸したことがあったのは事実だ。でも僕たちは、結果的には今の自分たちをつくりあげるために助け合ってきたと言える。
本当なら憎み合うはずのライヴァルが仲がよいというのはよいことだと思う。
God, this is killing me!
(記者:今年ナダルにオーストラリアン・オープン決勝で敗れ、トロフィー受賞式のときに‘God, this is killing me’.と言いましたよね。あの言葉は14のタイトルを取れなかった事に対しての言葉だった?)
あの言葉は間違ってとらえられたようだね。僕は泣きながらマイクの前でしゃべらなくてはならなかった。でも涙が出てとまらなくて思うようにしゃべれなかったんだ。「ものすごく辛い」というのは、負けたことに対してではなく、しゃべれない自分に対して言った言葉なんだ。
僕はあのときは自分のプレーは悪くなかったと思っていたので、負けたことに対しては素直に受け入れることができた。もちろん勝ちたかったけれど。
僕は小さいときから負けるといつも泣いていたよ。だからグランドスラムで負けたら泣くのは、僕にとっては普通のことなんだ。でもこんなにいろいろ言われるなんてね。あんまり事実とはちがった話になってしまってちょっと滑稽なくらい。
運を自分の味方にできることを信じる
(記者:今年のウィンブルドン決勝でもしロディックに負けていたら?)
それはものすごく辛いことになっていただろうね。グランドスラムの5セット試合は運に助けられることが多い。僕は運を自分の味方にすることができると信じている。また出来事にはいつもその背後に起こるべき原因があるとも思っている。
だから2008年のウィンブルドンは6年連勝できる運命ではなかったのかもしれない。
昨年のラファの勢いはすばらしいものだった。僕は最初2セットを失ってもまだ現実に何が起ころうとしているのかを把握できなかった。(フェデラーvsナダル:6-4, 6-4, 6-7(5), 6-7(8), 9-7) そして雨が降ってくれたおかげで目が覚めたんだ。
ロディックとの対戦はナダルとの対戦とは違う。
僕はロディックとの対戦歴は圧倒的に僕が勝っているから、絶対負けられない試合だった。(フェデラーは18勝2敗)ウィンブルドンで3回彼に勝っているし、うまくプレーできれば勝つことができると信じていた。だから5セットの16-14まで追いつめられたのは予想以外だったけれど、今まで勝ってきたし勝つことができるという動かない信念があった。
ロンドンオリンピックまでは引退しない
結婚し子供もできてキャリアの中ではパート2に入ったかな。僕は明日のことよりも5年先のことをいつも念頭において行動をしているんだ。2012年のオリンピックにはもちろん出場したいと思っている。その先のことはわからないが、32、33歳まではまだまだ最高のテニスができると思っている。
娘たちが物心がついて、パパの試合を観戦してくれるようになるまではプレーしつづけるよ。
フェデラーのインタービューの記事は、イギリスのサンデータイムズに11月15日に掲載されました。ナダルのスペイン紙のインタービューと時を同じくして掲載されたフェデラーの記事ですが、これも大変興味のあるインタービューとなっています。その一部を紹介します。
http://www.timesonline.co.uk/tol/sport/columnists/paul_kimmage/article6917213.ece
フェデラー「勝ちたい」vs タイガー「負けたくない」
2007年にタイガーとナイキのCM撮りをやったときに、このシナリオができたんだ。タイガーはhate losing 僕はlove winning。最終ゴールは同じだけれどアスリートには二つのタイプがある。
僕はポジティヴなんだ。だからちょっとネガティヴなhate losingよりも、ポジティヴなlove winningの方が僕は好きだ。
子供の頃、ベッカーとエドバーグのウィンブルドンの決勝をみて感動した。ものすごく憧れたね。彼らのようになりたいと。でもそれが現実に実現するとは夢にも思わなかったよ。勝ち続けるということがいかにむずかしいかを知っていたからね。
(記者:マッケンローは次のように言っています。「ロジャーはどの点をとっても他の選手より優っている。特にテニスへの愛情は誰にもまさって純粋なものだ。そして彼はコートに行って練習したり、テニスにとりまかれていることをこよなく愛している。自分のようにテニスをやっているとき悪魔的にとりつかれたようなことはロジャーにはない。」)
限りなくポジティヴ
勝ちつづけること。ゲームを愛し続けること。この二つはとても大切なことだ。年中旅をしていて、さまざまなことを犠牲しなくてはならず、この二つを守り続けるのは本当に大変なことなんだ。旅をすることが苦痛になってくる。そこで僕は自分にポジティヴに考えようと誓ったんだ。
「旅を楽しもう。いろんな国を訪れて違った文化を学ぶことができる。テニス選手でなかったらできないことなのだから。」
ミルカも旅が好きだ。僕もだ。それじゃ二人で大いにエンジョイしようってね。70歳までこんな生活を続けるわけがないのだから、現在の与えられた機会を楽しもうってね。
ナダルについて:僕たちはお互いに必要な存在なんだ
(記者:マッケンローはまたフェデラーはライヴァル選手と仲がよいのに驚いてました。彼はレンデルやコナーズを嫌ってましたからね。だからあの二人(フェデラーとナダルは)理解できないと。)
僕自身驚いているんだ。ナダルと僕の仲はうまくいっているからね。僕は選手連盟の会長、ナダルは副会長でよく会っていろんな問題について話合う機会がある。
僕たちはテニスではしのぎを削るインテンシヴなライヴァル同士。ナダルのために僕は記録をのばせなかったし、僕のためにナダルは優勝を逸したことがあったのは事実だ。でも僕たちは、結果的には今の自分たちをつくりあげるために助け合ってきたと言える。
本当なら憎み合うはずのライヴァルが仲がよいというのはよいことだと思う。
God, this is killing me!
(記者:今年ナダルにオーストラリアン・オープン決勝で敗れ、トロフィー受賞式のときに‘God, this is killing me’.と言いましたよね。あの言葉は14のタイトルを取れなかった事に対しての言葉だった?)
あの言葉は間違ってとらえられたようだね。僕は泣きながらマイクの前でしゃべらなくてはならなかった。でも涙が出てとまらなくて思うようにしゃべれなかったんだ。「ものすごく辛い」というのは、負けたことに対してではなく、しゃべれない自分に対して言った言葉なんだ。
僕はあのときは自分のプレーは悪くなかったと思っていたので、負けたことに対しては素直に受け入れることができた。もちろん勝ちたかったけれど。
僕は小さいときから負けるといつも泣いていたよ。だからグランドスラムで負けたら泣くのは、僕にとっては普通のことなんだ。でもこんなにいろいろ言われるなんてね。あんまり事実とはちがった話になってしまってちょっと滑稽なくらい。
運を自分の味方にできることを信じる
(記者:今年のウィンブルドン決勝でもしロディックに負けていたら?)
それはものすごく辛いことになっていただろうね。グランドスラムの5セット試合は運に助けられることが多い。僕は運を自分の味方にすることができると信じている。また出来事にはいつもその背後に起こるべき原因があるとも思っている。
だから2008年のウィンブルドンは6年連勝できる運命ではなかったのかもしれない。
昨年のラファの勢いはすばらしいものだった。僕は最初2セットを失ってもまだ現実に何が起ころうとしているのかを把握できなかった。(フェデラーvsナダル:6-4, 6-4, 6-7(5), 6-7(8), 9-7) そして雨が降ってくれたおかげで目が覚めたんだ。
ロディックとの対戦はナダルとの対戦とは違う。
僕はロディックとの対戦歴は圧倒的に僕が勝っているから、絶対負けられない試合だった。(フェデラーは18勝2敗)ウィンブルドンで3回彼に勝っているし、うまくプレーできれば勝つことができると信じていた。だから5セットの16-14まで追いつめられたのは予想以外だったけれど、今まで勝ってきたし勝つことができるという動かない信念があった。
ロンドンオリンピックまでは引退しない
結婚し子供もできてキャリアの中ではパート2に入ったかな。僕は明日のことよりも5年先のことをいつも念頭において行動をしているんだ。2012年のオリンピックにはもちろん出場したいと思っている。その先のことはわからないが、32、33歳まではまだまだ最高のテニスができると思っている。
娘たちが物心がついて、パパの試合を観戦してくれるようになるまではプレーしつづけるよ。
2009年10月26日
フェデラーの600試合の特典とは?
今日はマスターズシリーズについてなぞなぞです。上海マスターズを欠場してしまったフェデラーとマリーですが、「フェデラーに与えられて、マリーには与えられないものはなんでしょうか?」
答えは全額のボーナスです。「フェデラーは全額のボーナスが与えられますが、マリーは半額しか与えられないのです。」ではどうしてこのような差がつくのでしょうか?ここでマスターズのボーナスについて説明したいと思います。
ATPでは今年からルールの全面的改善を行いましたが、その一つにマスターズのボーナスシステムがあります。トップ30選手には8つのマスターズに出場する義務がありますが、このボーナスは皆勤賞のようなもので、全部出場した選手に与えられる報酬システムです。しかし1回欠場すればボーナス金は半額され、2回以上欠場すればボーナス無しとなります。(マスターズは全部で9つありますが、モンテカルロは出場義務が免除されています。)
もし11月30日までランキングが変化がなく、全員が最後のマスターズのパリに出場した場合、トップ10の選手のボーナスは以下のようになります。
1位 $2,000,000 フェデラー(全額)
2位 $1,000,000 ナダル(全額)
3位 $625,000 ジョコヴィッチ(全額)
4位 $500,000 マリー(上海欠場で半額の$250,000)
5位 $400,000 デルポトロ(シンシナティ欠場で半額の$200,000)
6位 $325,000 ダヴィデンコ(インディアンウェルズとマイアミの欠場でボーナス無し)
7位 $275,000 ロディック(ローマ欠場で半額の$137,500)
8位 $225,000 ツォンガ(全額)
9位 $200,000 べルダスコ(全額)
10位 $175,000 ソダーリング(カナダ欠場で半額の$87,500)
フェデラーは2億円のボーナスです。すごいですね。本当なら上海をスキップしていますので、半額となり1億円を失っているところですが、全額の2億円のボーナスを受ける資格があるのです。その理由は600試合の条件をフェデラーが満たしているからです。
600試合の特典とは?
マスターズにはベテラン選手に与えられる3つの特典があります。以下の3条件のうち、どれか一つを満たせば、マスターズを1回欠場しても全額のボーナスがもらえるのです。
マスターズのボーナス・ルールとは?
(1)600以上の試合に出場していること(フェデラーは今までに829試合に出ています)
(2)12年以上選手活動を続けていること(フェデラーはまだ11年)
(3)31歳以上であること(フェデラーは28歳)
高くついたマリーの手首
残念ながら若いマリーは上記の3条件のどれも満たしませんので、1回マスターズを欠場するとボーナスが半額となります。今週4位に落ちてしまったマリーはこのままだと、ボーナス5000万円の半額2500万円となります。もしマリーに怪我がなければ・・・と仮定すると、上海も出場して3位のランキングもキープすることができたでしょうし、そうなるとボーナスは3位の全額となり、マリーはこの左手首の故障で約3700万円をもらい損なったことになります。
ナダルは膝や腹筋の故障がありましたが、マスターズは今のところすべて出場していますので、このまま順調にいけば、2位の1億円が入ってきます。
さてここで心配になってくるのは、600試合の特典をフェデラーが今後どのように生かして行くのか? つまり1回スキップしてもよいということになると、フェデラーは将来マスターズをスキップする可能性があります。
2009年のマスターズシリーズのスケジュールは以下の通りです
GSオーストラリアン・オープン 1月19日
インディアンウェルズ 3月12日
マイアミ 3月25日
モンテカルロ 4月12日(出場義務無し)
ローマ 4月27日
マドリッド 5月11日
GSフレンチ・オープン 5月24日
GSウィンブルドン 6月22日
モントリオール/トロント 8月8日
シンシナティ 8月16日
GSUS オープン 8月31日
上海 10月11日
パリ 11月8日
フェデラーが上海がスキップをする可能性が高い理由を書いてみました。tennisnakamaの分析ですので軽く読み流してください。
(1)GSの準備の必要なし
マスターズはGSの準備として重要な役割を果たしますが、US オープンも終わってしまった上海では、来年の全豪までGSはありません。
(2)ディフェンドするポイント無し
もし今年活躍して多くのポイントを得てしまっていると、そのポイントを来年は失ってしまいますので、来年は上海でポイント稼ぎをしなくてはなりません。しかしフェデラーの場合はポイント0ですのでそのプレッシャーはありません。
(3)怪我が多すぎる上海
4つのグランドスラムが終わってしまった10月、11月のトーナメントは、選手にとっては肉体を酷使する辛いシーズン最後の2ヶ月となります。事実今年の上海はすでに9人が試合中にリタイアしてしまうという残酷な結果となってしまいました。
(4)遠すぎる上海
アジアは遠く、過酷な時差と闘わねばなりません。しかも風俗習慣も違った異国では、赤ちゃんを連れた滞在は大きなチャレンジとなります。
(5)長い休暇がとれる
もしフェデラーがアジアをスキップすると、9月のデ杯の後11月のバーゼルまで1ヶ月余の休養がとれることになります。この時期に休養をとることは、フェデラーにとって健康な体を維持していくカギとなります。
という訳で上海をスキップする可能性が高いのですが、こうなると日本もスキップされてしまい、アジアのフェデラーファンにとっては辛い冬時代を迎えることになります。しかしフェデラーは毎年アジアを無視することはできないでしょうから、いつかは来てくれると思いますが、それにしてもベテランのトップ選手にとっては、アジアはますます遠い存在になってしまいそうです。
(注)この記事では1ドル=100円で換算しています
ATPのルールはATPのホームページに掲載されています。
http://www.atpworldtour.com/
答えは全額のボーナスです。「フェデラーは全額のボーナスが与えられますが、マリーは半額しか与えられないのです。」ではどうしてこのような差がつくのでしょうか?ここでマスターズのボーナスについて説明したいと思います。
ATPでは今年からルールの全面的改善を行いましたが、その一つにマスターズのボーナスシステムがあります。トップ30選手には8つのマスターズに出場する義務がありますが、このボーナスは皆勤賞のようなもので、全部出場した選手に与えられる報酬システムです。しかし1回欠場すればボーナス金は半額され、2回以上欠場すればボーナス無しとなります。(マスターズは全部で9つありますが、モンテカルロは出場義務が免除されています。)
もし11月30日までランキングが変化がなく、全員が最後のマスターズのパリに出場した場合、トップ10の選手のボーナスは以下のようになります。
1位 $2,000,000 フェデラー(全額)
2位 $1,000,000 ナダル(全額)
3位 $625,000 ジョコヴィッチ(全額)
4位 $500,000 マリー(上海欠場で半額の$250,000)
5位 $400,000 デルポトロ(シンシナティ欠場で半額の$200,000)
6位 $325,000 ダヴィデンコ(インディアンウェルズとマイアミの欠場でボーナス無し)
7位 $275,000 ロディック(ローマ欠場で半額の$137,500)
8位 $225,000 ツォンガ(全額)
9位 $200,000 べルダスコ(全額)
10位 $175,000 ソダーリング(カナダ欠場で半額の$87,500)
フェデラーは2億円のボーナスです。すごいですね。本当なら上海をスキップしていますので、半額となり1億円を失っているところですが、全額の2億円のボーナスを受ける資格があるのです。その理由は600試合の条件をフェデラーが満たしているからです。
600試合の特典とは?
マスターズにはベテラン選手に与えられる3つの特典があります。以下の3条件のうち、どれか一つを満たせば、マスターズを1回欠場しても全額のボーナスがもらえるのです。
マスターズのボーナス・ルールとは?
(1)600以上の試合に出場していること(フェデラーは今までに829試合に出ています)
(2)12年以上選手活動を続けていること(フェデラーはまだ11年)
(3)31歳以上であること(フェデラーは28歳)
高くついたマリーの手首
残念ながら若いマリーは上記の3条件のどれも満たしませんので、1回マスターズを欠場するとボーナスが半額となります。今週4位に落ちてしまったマリーはこのままだと、ボーナス5000万円の半額2500万円となります。もしマリーに怪我がなければ・・・と仮定すると、上海も出場して3位のランキングもキープすることができたでしょうし、そうなるとボーナスは3位の全額となり、マリーはこの左手首の故障で約3700万円をもらい損なったことになります。
ナダルは膝や腹筋の故障がありましたが、マスターズは今のところすべて出場していますので、このまま順調にいけば、2位の1億円が入ってきます。
さてここで心配になってくるのは、600試合の特典をフェデラーが今後どのように生かして行くのか? つまり1回スキップしてもよいということになると、フェデラーは将来マスターズをスキップする可能性があります。
2009年のマスターズシリーズのスケジュールは以下の通りです
GSオーストラリアン・オープン 1月19日
インディアンウェルズ 3月12日
マイアミ 3月25日
モンテカルロ 4月12日(出場義務無し)
ローマ 4月27日
マドリッド 5月11日
GSフレンチ・オープン 5月24日
GSウィンブルドン 6月22日
モントリオール/トロント 8月8日
シンシナティ 8月16日
GSUS オープン 8月31日
上海 10月11日
パリ 11月8日
フェデラーが上海がスキップをする可能性が高い理由を書いてみました。tennisnakamaの分析ですので軽く読み流してください。
(1)GSの準備の必要なし
マスターズはGSの準備として重要な役割を果たしますが、US オープンも終わってしまった上海では、来年の全豪までGSはありません。
(2)ディフェンドするポイント無し
もし今年活躍して多くのポイントを得てしまっていると、そのポイントを来年は失ってしまいますので、来年は上海でポイント稼ぎをしなくてはなりません。しかしフェデラーの場合はポイント0ですのでそのプレッシャーはありません。
(3)怪我が多すぎる上海
4つのグランドスラムが終わってしまった10月、11月のトーナメントは、選手にとっては肉体を酷使する辛いシーズン最後の2ヶ月となります。事実今年の上海はすでに9人が試合中にリタイアしてしまうという残酷な結果となってしまいました。
(4)遠すぎる上海
アジアは遠く、過酷な時差と闘わねばなりません。しかも風俗習慣も違った異国では、赤ちゃんを連れた滞在は大きなチャレンジとなります。
(5)長い休暇がとれる
もしフェデラーがアジアをスキップすると、9月のデ杯の後11月のバーゼルまで1ヶ月余の休養がとれることになります。この時期に休養をとることは、フェデラーにとって健康な体を維持していくカギとなります。
という訳で上海をスキップする可能性が高いのですが、こうなると日本もスキップされてしまい、アジアのフェデラーファンにとっては辛い冬時代を迎えることになります。しかしフェデラーは毎年アジアを無視することはできないでしょうから、いつかは来てくれると思いますが、それにしてもベテランのトップ選手にとっては、アジアはますます遠い存在になってしまいそうです。
(注)この記事では1ドル=100円で換算しています
ATPのルールはATPのホームページに掲載されています。
http://www.atpworldtour.com/
2009年09月21日
フェデラー:体中が痛い
フェデラーがあくびをしている写真が、イタリアのロイター通信社から発信。このあくびは、ダブルスの応援をしているときに出たものですが、ちょっとフェデラーは疲れ気味ですね。
US Openの決勝で優勝をデルポトロに譲ったフェデラーは、敗北の口惜しさにひたる間もなく、32時間後にはニューヨークからイタリアのジェノヴァに飛びました。大家族の移動です。双子を抱えての旅行は、想像するだけで疲れてしまいます。
今回のデ杯は、スイスがまたワールドグループから脱落する可能性が大きく、どうしてもフェデラーの力を今年も借りなくてはならない重要なプレイオフです。ハードからクレーへのアジャストでプラクティスも相当やったとフェデラーは語ってました。
18日金曜のラバー1とラバー2で、フェデラーとヴァヴリンカは問題なくイタリアに勝利。翌日のラバー3のダブルスに勝てばスイスの3勝になり、無事にワールドグループ入りが保障されるはずだったのですが・・・予定されていたフェデラー/ヴァヴリンカが、急遽フェデラーの代わりにチウンディネリCHIUDINELLIが起用されることになり、「一瞬フェデラーは大丈夫?」 という不安がよぎり心配をしていました。
ダブルスを落としてしまったスイスは、ラバー4でフェデラーがスタラーチェと対戦することになりましたが、私の心配をよそに、フェデラーはさほど問題もなく第1セットをスタラーチェから奪い、2時間の雨の一時試合中止があった後も疲れた様子もなく、6-3, 6-0, 6-4でストレートに勝利をおさめました。これでめでたくスイスのワールドグループ入りが決まったのですが、やっぱりフェデラーへの負担が大きかったようです。
「僕はすごく疲れてしまった。休暇をとらなきゃ駄目だ。足は痛いし腕は痛いし、体中が痛い。それにベビーシッティングもやってるしね。」
と言いながら、スイスに勝利をもたらした後はすぐ、イタリアのデザイナー、ジョルジオ・アルマーニにも会っています。これでは疲れるはず。赤ちゃんが誕生する前までは、トーナメントの合間に、ヴォーグの編集長アナ・ウィントー Anna Wintour に連れられてファッションショーやらパーティに出かけていたフェデラーを、イギリスのガーディアン紙は、アナがフェデラーをコントロールしていると、半ば冗談半分の記事を書いています。このアルマーニ訪問もアナのおせっかいだろう、とやっかみを入れるメディアもありますが、赤ちゃん二人をかかえて、今まで通りの華やかなライフスタイルを続けていくこともむずかしくなってきていることは確か。楽天ジャパンオープンに向けて、ゆっくりと休養して、フレッシュなフェデラーの姿を見せてほしいものです。
ドタキャンをされないためにも、フェデラーのサイトに「楽しみにして待ってますよ!」のメッセージを残しましょう。ファンメッセージは簡単で結構。数が大切。メッセージの送り主の国旗が表示されますので、多くの日本の国旗が公式サイトに掲載されると、フェデラーもキャンセルし辛くなるのでは。英語の間違いなど気にしないで、ガンガンと熱いメッセージをおくりましょう!(私も送ります)
http://rogerfederer.com/
(追記:国旗持ち込みについて)
楽天ジャパンオープンの応援を盛り上げるために、いろいろ準備されている方がいらっしゃると思います。「好きな選手の国旗を会場で振って応援したい」これはとてもグッドアイデアです。しかしウェブサイトをよくご覧になって、国旗の持ち込みが許されているかどうか確かめてください。
US Openのフェデラーvsソダーリングの試合のときに、夫と二人でスイスの国旗をもってHopp Roger!と気勢を上げて応援していたのですが、途中でセキュリティーのおじさんに警告を受けてしまいました。「国旗は禁止されている。もしまだ国旗を振るような行為を続けると没収する。」でも決勝戦などスイスの国旗やアルジェンチンの国旗があっちこっちで振られているのに・・・不満でしたのでルールを読んでみますと、グランドスラムでは、全豪と全米では持ち込み禁止アイテムの中に明確に国旗が含まれていました。
(応援の仕方)
こういう応援の仕方もあります。彼らはスイス人ではありませんが、オリジナルで会場が盛り上がります。いろいろお試しください。
US Openで優勝したデルポもいかに応援が重要なカギを握っていたかを語っています。
ピンチに陥っている選手には、彼のファンでなくても応援してあげたいものです。
日本語でがんばれ!といっても外国の選手には通じませんね。でも英語でいろいろいうのも恥ずかしいものです。ベストは選手の名前だけを呼ぶこと。これはラストネームでも、ファーストネームでもかまいませんが、US Openで呼ばれていた名前の中で、一般的なものを列記してみました:
フェデラー: ロジャー!
マリー: アンディー!
デルポトロ: デルポ!(フアンはちょっとむずかしい)
シモン:シモン!
ヒューイット:レイトン!
ガスケ:ガスケ!
イズナー:(イスナーではありません)イズナー!
勇気のある方は、スペイン語系の選手にはVamosと言ってあげると喜びますね。このときVはスペイン語ではBの発音となりますので、ヴァモスではなくて、バモスです。
もし決勝がフェデラーvsデルポトロとなれば、
「ホップ ロジャー! Hopp Roger!」
「バモス フアン!Vamos Juan!」で完璧です。
(Citation)
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/lostinshowbiz/2009/sep/18/roger-federer-anna-wintour
http://www.daviscup.com/news/newsarticle.asp?articleid=16312

Photo: Reuters
US Openの決勝で優勝をデルポトロに譲ったフェデラーは、敗北の口惜しさにひたる間もなく、32時間後にはニューヨークからイタリアのジェノヴァに飛びました。大家族の移動です。双子を抱えての旅行は、想像するだけで疲れてしまいます。
今回のデ杯は、スイスがまたワールドグループから脱落する可能性が大きく、どうしてもフェデラーの力を今年も借りなくてはならない重要なプレイオフです。ハードからクレーへのアジャストでプラクティスも相当やったとフェデラーは語ってました。
18日金曜のラバー1とラバー2で、フェデラーとヴァヴリンカは問題なくイタリアに勝利。翌日のラバー3のダブルスに勝てばスイスの3勝になり、無事にワールドグループ入りが保障されるはずだったのですが・・・予定されていたフェデラー/ヴァヴリンカが、急遽フェデラーの代わりにチウンディネリCHIUDINELLIが起用されることになり、「一瞬フェデラーは大丈夫?」 という不安がよぎり心配をしていました。
ダブルスを落としてしまったスイスは、ラバー4でフェデラーがスタラーチェと対戦することになりましたが、私の心配をよそに、フェデラーはさほど問題もなく第1セットをスタラーチェから奪い、2時間の雨の一時試合中止があった後も疲れた様子もなく、6-3, 6-0, 6-4でストレートに勝利をおさめました。これでめでたくスイスのワールドグループ入りが決まったのですが、やっぱりフェデラーへの負担が大きかったようです。
「僕はすごく疲れてしまった。休暇をとらなきゃ駄目だ。足は痛いし腕は痛いし、体中が痛い。それにベビーシッティングもやってるしね。」
と言いながら、スイスに勝利をもたらした後はすぐ、イタリアのデザイナー、ジョルジオ・アルマーニにも会っています。これでは疲れるはず。赤ちゃんが誕生する前までは、トーナメントの合間に、ヴォーグの編集長アナ・ウィントー Anna Wintour に連れられてファッションショーやらパーティに出かけていたフェデラーを、イギリスのガーディアン紙は、アナがフェデラーをコントロールしていると、半ば冗談半分の記事を書いています。このアルマーニ訪問もアナのおせっかいだろう、とやっかみを入れるメディアもありますが、赤ちゃん二人をかかえて、今まで通りの華やかなライフスタイルを続けていくこともむずかしくなってきていることは確か。楽天ジャパンオープンに向けて、ゆっくりと休養して、フレッシュなフェデラーの姿を見せてほしいものです。
ドタキャンをされないためにも、フェデラーのサイトに「楽しみにして待ってますよ!」のメッセージを残しましょう。ファンメッセージは簡単で結構。数が大切。メッセージの送り主の国旗が表示されますので、多くの日本の国旗が公式サイトに掲載されると、フェデラーもキャンセルし辛くなるのでは。英語の間違いなど気にしないで、ガンガンと熱いメッセージをおくりましょう!(私も送ります)
http://rogerfederer.com/
(追記:国旗持ち込みについて)
楽天ジャパンオープンの応援を盛り上げるために、いろいろ準備されている方がいらっしゃると思います。「好きな選手の国旗を会場で振って応援したい」これはとてもグッドアイデアです。しかしウェブサイトをよくご覧になって、国旗の持ち込みが許されているかどうか確かめてください。
US Openのフェデラーvsソダーリングの試合のときに、夫と二人でスイスの国旗をもってHopp Roger!と気勢を上げて応援していたのですが、途中でセキュリティーのおじさんに警告を受けてしまいました。「国旗は禁止されている。もしまだ国旗を振るような行為を続けると没収する。」でも決勝戦などスイスの国旗やアルジェンチンの国旗があっちこっちで振られているのに・・・不満でしたのでルールを読んでみますと、グランドスラムでは、全豪と全米では持ち込み禁止アイテムの中に明確に国旗が含まれていました。
(応援の仕方)
こういう応援の仕方もあります。彼らはスイス人ではありませんが、オリジナルで会場が盛り上がります。いろいろお試しください。

US Openで優勝したデルポもいかに応援が重要なカギを握っていたかを語っています。
ピンチに陥っている選手には、彼のファンでなくても応援してあげたいものです。
日本語でがんばれ!といっても外国の選手には通じませんね。でも英語でいろいろいうのも恥ずかしいものです。ベストは選手の名前だけを呼ぶこと。これはラストネームでも、ファーストネームでもかまいませんが、US Openで呼ばれていた名前の中で、一般的なものを列記してみました:
フェデラー: ロジャー!
マリー: アンディー!
デルポトロ: デルポ!(フアンはちょっとむずかしい)
シモン:シモン!
ヒューイット:レイトン!
ガスケ:ガスケ!
イズナー:(イスナーではありません)イズナー!
勇気のある方は、スペイン語系の選手にはVamosと言ってあげると喜びますね。このときVはスペイン語ではBの発音となりますので、ヴァモスではなくて、バモスです。
もし決勝がフェデラーvsデルポトロとなれば、
「ホップ ロジャー! Hopp Roger!」
「バモス フアン!Vamos Juan!」で完璧です。
(Citation)
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/lostinshowbiz/2009/sep/18/roger-federer-anna-wintour
http://www.daviscup.com/news/newsarticle.asp?articleid=16312
2009年09月19日
フェデを怒らせたチャレンジシステム
ここ3日間、デルポトロのUS Open決勝で、フェデラーが主審に吐いた言葉がいろいろメディアを騒がせています。禁止語のShitやFxxkingの言葉を使って主審に抗議したフェデラーに$1500の罰金が課され、フェデラーファンにはちょっとショックな事件でした。
フェデラーはクラシックな紳士としてファンや選手の間から尊敬を受けていますが、彼がそんな言葉を?と私も生で聞いていて驚きました。しかしあまりにも主審がひどいので、彼の怒る気持ちも理解できないではありませんでしたが。(フェデラーの行為を是認しているわけではありませんので誤解のないように)
今回のフェデラー暴言事件は、ポジティヴに考えれば、いつも問題になっている「チャレンジのルールのあいまいさ」について真剣に関係者が取り組む機会を、ロジャーが与えてくれたと思います。
(今ヨーロッパで一斉にデ杯が始まり、ストリーミングでスイスvsイタリアを観ながら書いています。ヴァヴリンカとセッピ。イタリア放送を聞いていますが、解説者はよくしゃべりますね。何を言っているのかチンプンカンプンなのでバックグランドですが、それにしてもスイス人一隊が赤の国旗のTシャツを着て敵陣に乗り込み、団結のあるところをみせています。ヴァヴリンカが勝っていよいよフェデラーの出番です。)
フェデラーの話にもどります。最近はフェデラーが神格化されてしまって、彼がラケットを投げたときは、フェデラーファンに大きなショックを与えてしまいました。しかしあまりにも理想化されてしまった自分のイメージに結構息苦しかったようで、イライラ感情をストレートに表現したあの瞬間は、フェデラーにとっては「スカッとした」という感じがあったのではないかと思います。
記者会見でも「僕もこういうことをやることがあるよ」と言っていましたし、もちろんコードヴァイオレーションにひっかかる違反行為ですが、ジュニアのときにみせた短気で激しい性格は、やはり彼の本来の性格の一部でしょうし・・・感情をすべて押し殺してしまって窒息するよりは・・・罰則を覚悟でときには爆発させることもAnger Managementにプラスなのかな、とも思ったり。でもセリーナのようにラインジャッジに暴走されては困りますが。
どんな状況にあっても、感情的に抗議してはいけない、というのは正論ですが、そうなると選手がロボットのようになってつまらなくなるだろうし。それでなくても最近は個性の少ない選手が多くなってつまらなくなったという声をよく聞きますし・・・むずかしい問題ですね。
(デ杯:おお!またフェデラーのフォアのエラーです。フォアがまだ不安定ですが、それでも6-3で第1セットを勝ってしまうところはさすがです。)
さて、あのラケット事件以降からフェデラーのたががちょっとはずれたかな?と思わせたのが今回のVerbal Abuseの事件でした。今回のSワードとFワードはいきすぎでしたが、あの主審もひどかった。
フェデラーの暴言の前に、第2セットで彼を怒らせるホークアイの判定があり、フラストレーションを爆発させる下地をつくっていたと思います。
デルポトロのショットをアウトと確信したフェデラーはチャレンジ。しかしホークアイではインの判定。フェデラーはボールのマークを指差して、ここにしっかりとボールがアウトしているマークがあるじゃないか!と主審に抗議しますが、誰もホークアイには勝てません。もともとホークアイの導入に反対であったフェデラーがここで、だからこのシステムには反対だったんだといわんばかり。ホークアイの判定がおかしいとばかりに、その後もボールマークを何度も見るフェデラーは、ここでもう集中力が欠けてしまったようでした。
「マークは一つしかないんだ。そのマークはアウトだったんだ。こんなことはもともとバカげてるんだよ。僕は確かにボールが落ちるところを見たんだから。」
そしていよいよ第3セットのチェンジオーヴァーのときです。
http://www.timesonline.co.uk/tol/sport/tennis/article6834729.ece
フェデラーが主審のジェイク・ガーナーJake Garnerに抗議しました。
"No, no, no! It's too late! I wasn’t even able to challenge after two seconds and he takes ten seconds every time. Do you have any rules in there?”
「(デルポが主審の意見をきいて時間をとっているのに対して)ノーノーノー!遅すぎるよ!僕には2秒しかチャレンジする時間をくれないのに、彼には毎回10秒やってるじゃないか。ルールなんてどこにあるんだ?」
デルポにチャレンジする時間をあたえすぎた主審に食ってかかったのです。
フェデラーの抗議に対して、手を使って「まあまあ押さえて」という主審のジェスチャーに、フェデラーの怒りが爆発。
“Don’t do that with your hand. Don’t tell me to be quiet!”
「手を使って僕に黙れって言わないでくれ!」(マイルドな訳)
デルポトロは主審に今のボールは入っていたのかどうか尋ねていたのですが、これにフェデラーがプッツン。
“I don’t give a s*** what he said. Don’t f***ing tell me the rules.”
「彼(デルポ)が言ったことなんてどうでもいいんだよ。ルールのことを俺に言ってくれるな!」(マイルドな訳)
これは言い過ぎで、フェデラーは罰金を受けてしかるべきですが、しかしきちんとしたチャレンジのルールがないことが、そもそもおかしいといつも思っていましたので、いつか誰かが爆発するだろうなと思っていました。しかしそれが全世界が観ている決勝戦でフェデラーがやったとは。
チャレンジをする前に、多くの選手が主審に「今のボールは入っていたのかどうか」尋ねるときがあります。これはおかしいと思うのですが、ルールに違反だと明記されていないので、まず主審の意見を聞いてから、チャレンジをするかどうか判断するケースが多くなってきています。これを許してしまったら何のためにチャレンジがあるのか。
しかし今の段階ではルール違反でないのでデルポを責めるわけにはいきません。もしデルポの態度がスポーツマンシップに反すると主審が判断すれば、ルールで定められてなくても、主審がきっぱりとした態度でデルポに、早くチャレンジをするのかしないのか決めるように、注意するべきだったと思います。
(1)ボールの判定について主審に意見を求めない。
(2)チャレンジは・・秒以内に行わなければならない。
この2点についてルールが設定され、しかもそのルールを主審が守る(サーヴの20秒ルールはほとんど守られていない)ことをやれば、もっとスムーズに試合が運ぶのでは?
しかし反面、あまりにもルール、ルールで縛ってしまう試合は、人間の生の感情の発露の機会を殺してしまい、あのマッケンローのような選手を永久に葬ってしまうことにもなります。そのバランスがむずかしいですね。
(デ杯:第3セットはstreamingが切れてしまってみれませんでした。フェデラーがリズムに乗ってこれたのか、ボレリが自滅したのか分かりませんが、6-1で決めました。試合結果はスイスvsイタリア:2-0でスイスのリードです。明日はフェデラー/ヴァヴリンカの金メダルペアのダブルスで楽しみです。)
(追記1)
チャレンジシステムとは、ラインジャッジの判定(InでもOutでも)を不服として、選手がチャレンジしてホークアイで決着をつけるシステムです。ときにはラインジャッジの判定を覆す主審のオーヴァールールに対しても、選手はチャレンジすることができます。
主審がオーヴァールールしないかぎり、ラインジャッジの判定に主審も同意していることになります。
ですから、その同意している主審に「今のは入ったと思う?」と彼の意見を聞くこと事態がおかしい。しかし現実には主審はその時に確信があれば、ラインジャッジのコールを支持して「入っていると思うよ」と言ったりする主審が多いのです。しかし自信がなくてオーヴァールールできなかったときは、「I'm not sure.」と逃げています。一体どうなってるの?といつも思っていました。解説者もおかしいと言っていますが、誰もちゃんとしたルールをつくろうという動きがまだないようです。
最初はホークアイが導入されたときは、このようなことはなかったのですが、最近は主審の意見を聞いてからチャレンジの決断をする選手が多くなってきていていますので、フェデラーのように文句を言いたい選手は沢山いると思います。ナダルも主審に聞いているときがあります。
また多くの選手がボールマークを確認するためにわざわざネット近くまで見に行っていますよね。あれもずいぶんと時間を消費しています。クレーではしっかりとボールマークがつくのでホークアイはありませんが、薄くついたりしてしまうハードコートでのホークアイには、どちらを信用するのか? この場合はホークアイの勝ちとなってしまうのも変な話です。
フェデラーがThis thing is so ridiculous anyway. 「そもそもこんなことはバカげてるよ」といいたい気持ちが分かるような気がします。
ですからホークアイを使用する場合は、ボールマークを認めない。そして例えばチャレンジは5秒までに決断するとかに決めてしまえば、シンプルで文句の言いようがありません。完璧なシステムというものはないのですから、できるだけアビューズされないシンプルなシステムが最良だと思います。
(追記2)
コメント欄を一時閉鎖して皆さまにご不便をおかけしておりますが、Twitterでコメントをしていただくことができます。コメント者の選択で公開用(@tennisnakama)と非公開用(ダイレクトメッセージ)を選ぶことができるようになっておりますので、そちらの方をご利用いただければ幸いです。
フェデラーはクラシックな紳士としてファンや選手の間から尊敬を受けていますが、彼がそんな言葉を?と私も生で聞いていて驚きました。しかしあまりにも主審がひどいので、彼の怒る気持ちも理解できないではありませんでしたが。(フェデラーの行為を是認しているわけではありませんので誤解のないように)
今回のフェデラー暴言事件は、ポジティヴに考えれば、いつも問題になっている「チャレンジのルールのあいまいさ」について真剣に関係者が取り組む機会を、ロジャーが与えてくれたと思います。
(今ヨーロッパで一斉にデ杯が始まり、ストリーミングでスイスvsイタリアを観ながら書いています。ヴァヴリンカとセッピ。イタリア放送を聞いていますが、解説者はよくしゃべりますね。何を言っているのかチンプンカンプンなのでバックグランドですが、それにしてもスイス人一隊が赤の国旗のTシャツを着て敵陣に乗り込み、団結のあるところをみせています。ヴァヴリンカが勝っていよいよフェデラーの出番です。)
フェデラーの話にもどります。最近はフェデラーが神格化されてしまって、彼がラケットを投げたときは、フェデラーファンに大きなショックを与えてしまいました。しかしあまりにも理想化されてしまった自分のイメージに結構息苦しかったようで、イライラ感情をストレートに表現したあの瞬間は、フェデラーにとっては「スカッとした」という感じがあったのではないかと思います。
記者会見でも「僕もこういうことをやることがあるよ」と言っていましたし、もちろんコードヴァイオレーションにひっかかる違反行為ですが、ジュニアのときにみせた短気で激しい性格は、やはり彼の本来の性格の一部でしょうし・・・感情をすべて押し殺してしまって窒息するよりは・・・罰則を覚悟でときには爆発させることもAnger Managementにプラスなのかな、とも思ったり。でもセリーナのようにラインジャッジに暴走されては困りますが。
どんな状況にあっても、感情的に抗議してはいけない、というのは正論ですが、そうなると選手がロボットのようになってつまらなくなるだろうし。それでなくても最近は個性の少ない選手が多くなってつまらなくなったという声をよく聞きますし・・・むずかしい問題ですね。
(デ杯:おお!またフェデラーのフォアのエラーです。フォアがまだ不安定ですが、それでも6-3で第1セットを勝ってしまうところはさすがです。)
さて、あのラケット事件以降からフェデラーのたががちょっとはずれたかな?と思わせたのが今回のVerbal Abuseの事件でした。今回のSワードとFワードはいきすぎでしたが、あの主審もひどかった。
フェデラーの暴言の前に、第2セットで彼を怒らせるホークアイの判定があり、フラストレーションを爆発させる下地をつくっていたと思います。
デルポトロのショットをアウトと確信したフェデラーはチャレンジ。しかしホークアイではインの判定。フェデラーはボールのマークを指差して、ここにしっかりとボールがアウトしているマークがあるじゃないか!と主審に抗議しますが、誰もホークアイには勝てません。もともとホークアイの導入に反対であったフェデラーがここで、だからこのシステムには反対だったんだといわんばかり。ホークアイの判定がおかしいとばかりに、その後もボールマークを何度も見るフェデラーは、ここでもう集中力が欠けてしまったようでした。
「マークは一つしかないんだ。そのマークはアウトだったんだ。こんなことはもともとバカげてるんだよ。僕は確かにボールが落ちるところを見たんだから。」
そしていよいよ第3セットのチェンジオーヴァーのときです。
http://www.timesonline.co.uk/tol/sport/tennis/article6834729.ece
フェデラーが主審のジェイク・ガーナーJake Garnerに抗議しました。
"No, no, no! It's too late! I wasn’t even able to challenge after two seconds and he takes ten seconds every time. Do you have any rules in there?”
「(デルポが主審の意見をきいて時間をとっているのに対して)ノーノーノー!遅すぎるよ!僕には2秒しかチャレンジする時間をくれないのに、彼には毎回10秒やってるじゃないか。ルールなんてどこにあるんだ?」
デルポにチャレンジする時間をあたえすぎた主審に食ってかかったのです。
フェデラーの抗議に対して、手を使って「まあまあ押さえて」という主審のジェスチャーに、フェデラーの怒りが爆発。
“Don’t do that with your hand. Don’t tell me to be quiet!”
「手を使って僕に黙れって言わないでくれ!」(マイルドな訳)
デルポトロは主審に今のボールは入っていたのかどうか尋ねていたのですが、これにフェデラーがプッツン。
“I don’t give a s*** what he said. Don’t f***ing tell me the rules.”
「彼(デルポ)が言ったことなんてどうでもいいんだよ。ルールのことを俺に言ってくれるな!」(マイルドな訳)
これは言い過ぎで、フェデラーは罰金を受けてしかるべきですが、しかしきちんとしたチャレンジのルールがないことが、そもそもおかしいといつも思っていましたので、いつか誰かが爆発するだろうなと思っていました。しかしそれが全世界が観ている決勝戦でフェデラーがやったとは。
チャレンジをする前に、多くの選手が主審に「今のボールは入っていたのかどうか」尋ねるときがあります。これはおかしいと思うのですが、ルールに違反だと明記されていないので、まず主審の意見を聞いてから、チャレンジをするかどうか判断するケースが多くなってきています。これを許してしまったら何のためにチャレンジがあるのか。
しかし今の段階ではルール違反でないのでデルポを責めるわけにはいきません。もしデルポの態度がスポーツマンシップに反すると主審が判断すれば、ルールで定められてなくても、主審がきっぱりとした態度でデルポに、早くチャレンジをするのかしないのか決めるように、注意するべきだったと思います。
(1)ボールの判定について主審に意見を求めない。
(2)チャレンジは・・秒以内に行わなければならない。
この2点についてルールが設定され、しかもそのルールを主審が守る(サーヴの20秒ルールはほとんど守られていない)ことをやれば、もっとスムーズに試合が運ぶのでは?
しかし反面、あまりにもルール、ルールで縛ってしまう試合は、人間の生の感情の発露の機会を殺してしまい、あのマッケンローのような選手を永久に葬ってしまうことにもなります。そのバランスがむずかしいですね。
(デ杯:第3セットはstreamingが切れてしまってみれませんでした。フェデラーがリズムに乗ってこれたのか、ボレリが自滅したのか分かりませんが、6-1で決めました。試合結果はスイスvsイタリア:2-0でスイスのリードです。明日はフェデラー/ヴァヴリンカの金メダルペアのダブルスで楽しみです。)
(追記1)
チャレンジシステムとは、ラインジャッジの判定(InでもOutでも)を不服として、選手がチャレンジしてホークアイで決着をつけるシステムです。ときにはラインジャッジの判定を覆す主審のオーヴァールールに対しても、選手はチャレンジすることができます。
主審がオーヴァールールしないかぎり、ラインジャッジの判定に主審も同意していることになります。
ですから、その同意している主審に「今のは入ったと思う?」と彼の意見を聞くこと事態がおかしい。しかし現実には主審はその時に確信があれば、ラインジャッジのコールを支持して「入っていると思うよ」と言ったりする主審が多いのです。しかし自信がなくてオーヴァールールできなかったときは、「I'm not sure.」と逃げています。一体どうなってるの?といつも思っていました。解説者もおかしいと言っていますが、誰もちゃんとしたルールをつくろうという動きがまだないようです。
最初はホークアイが導入されたときは、このようなことはなかったのですが、最近は主審の意見を聞いてからチャレンジの決断をする選手が多くなってきていていますので、フェデラーのように文句を言いたい選手は沢山いると思います。ナダルも主審に聞いているときがあります。
また多くの選手がボールマークを確認するためにわざわざネット近くまで見に行っていますよね。あれもずいぶんと時間を消費しています。クレーではしっかりとボールマークがつくのでホークアイはありませんが、薄くついたりしてしまうハードコートでのホークアイには、どちらを信用するのか? この場合はホークアイの勝ちとなってしまうのも変な話です。
フェデラーがThis thing is so ridiculous anyway. 「そもそもこんなことはバカげてるよ」といいたい気持ちが分かるような気がします。
ですからホークアイを使用する場合は、ボールマークを認めない。そして例えばチャレンジは5秒までに決断するとかに決めてしまえば、シンプルで文句の言いようがありません。完璧なシステムというものはないのですから、できるだけアビューズされないシンプルなシステムが最良だと思います。
(追記2)
コメント欄を一時閉鎖して皆さまにご不便をおかけしておりますが、Twitterでコメントをしていただくことができます。コメント者の選択で公開用(@tennisnakama)と非公開用(ダイレクトメッセージ)を選ぶことができるようになっておりますので、そちらの方をご利用いただければ幸いです。
2009年09月11日
フェデラーがなぜ強い?
Federer def Soderling: 6-0, 6-3, 6-7(6), 7-6(6)
風がどんどん強くなって寒くなってきました。最初の第2セットは、解説者もフェデラー自身も言っているように、「完璧なテニス」をフェデラーが見せてくれました。特にベーグルで終えた第1セットは、ビデオの教材のようでした。
第1・2セット
フェデラーのアグレッシヴなテニスを満喫できました。まずラケットスピードが数段に上がっています。生でみているとときどき球が見えないくらいフラット気味でコーナーをつき、夢のようなショットの展開でした。
そしてどんなに振られても、体の軸が崩れていないので、カウンターショットがしっかりと打てること。そしてリカヴァリーが実に速い。このリカヴァリーの速度は Soderling ソダーリング(これは英語読みです)とはくらべものになりませんでした。これはまさにフェデラーのアスレティシズムが卓越しているかを物語っていて、ポイントごとにお見事!の拍手でしたが、これは教材ビデオではありませんので、試合としてはつまらなく、正直言ってあまりにも寒いので、早く試合が終わってほしいと心の中では願っておりました。(もちろんフェデラーが勝ってもらってですが)
観客もちょっと退屈したのでしょうね。プラスティックのバッグ(スーパの薄い袋)が舞い上がる。ティッシュペーパーが舞い上がる。困ったことに面白がって飛ばす人間がいるのですね。そしてそれらをキャッチした人に拍手が湧くなど、あまりにもフェデラーが一方的なので、観客のフォーカスもそれてしまったようでした。「フェデラー!」「ソダーリング!」など声も滅多にあがらず、盛り上がりに欠け、私たちはチケット代損したかな、という気持ちもありました。
第3・4セット
インドアでは誰にも負けないソダーリングですが、風が強い日はやはり影響を受けてしまうようです。前半は風が強くサーヴがうまく入らなかったソダーリングでしたが、後半から風も静まりサーヴが入るようになり、それとともに彼のパーフォーマンスもアップしてきました。今まで不安定だった武器のフォアでポイントを決められるようになり、アグレッシヴなネットプレーをむずかしくさせられたフェデラーは少しディフェンシヴになってきました。
第3セットをタイブレークでフェデラーから奪い、しかも第4セットでもタイブレークの接戦で、危うく第5セットかと思わせるほどのソダーリングのパーフォーマンスは、スリルのあるゲーム展開で私たちは大満足でした。
ソダーリングの調子が上がってきた原因は何だったのしょう?
ソダーリングのコメント
「最初の2セットが余りにも悪すぎた。だからもう失うものはないと思って、ミスを覚悟で思い切り打つことにしたんだ。それと風がおさまってきたことも僕にとってはプラスだった。前半は風が強くて、サーヴがうまく入らなかったが、後半から入り出した。しかしフェデラーにとって風は関係ないみたいだったね。彼ほど風に左右されない選手は知らないよ。」
フェデラーのコメント
「僕のパーフォーマンスが落ちてきたわけではなく、彼が調子を上げてきたことがこの結果となった。第3セットから、ソダーリングはこれ以上失うものはないという感じでバンバン打ってきて、そのショットが入りだした。そうすると普段はエラーが出るショットも入ってくる。彼の武器のフォアが安定してきて、しかも彼のバックハンドのプレースメントがよかった。」
ジミー・コナーズのコメント
「ソダーリングのパーフォーマンスに大きなショックを受けたよ。前半は調子が出なかったが、後半で彼がいかにすばらしいテニスができるかを彼は証明した。彼は誰でも倒すことができる選手であることを実証した。第4セットは彼が勝ってもおかしくないテニスだったので、このフェデラー戦は彼に大きな自信を与えたと思う。」
まさにコナーズの言うとおり、ソダーリングは記者会見で「僕はフェデラーに勝つ自信がある」と豪語しました。Yeah, sure. I'm pretty sure that I can beat him.
しかしフェデラーとソダーリングの差はまだ大きいと思います。
最初の2セットはソダーリングのバックハンドへの攻撃が多かったフェデラーですが、第4セットのタイブレークでは、フェデラーはソダーリングのフォアに賭けました。ソダーリングは恐るべきフォアの武器を持っていますが、一発勝負を狙ったきわどいショットを狙ってくるので、たとえフォアでウィナーになる可能性があっても、エラーになる確率が高いことを知っていました。しかしソダーリングのバックハンドは確実に返してきますので、確率から言えばファオで勝つ方が高いとフェデラーと判断して、ソダーリングのフォアに賭けました。
テニスは確率のスポーツです。特にタイブレークのようなシチュエーションでは、ソダーリングのgo-for-itのリスクのあるプレーは、やってよいときとやってはいけないときがあります。たったの1ポイントの差というのは、大変むずかしいポイントの取り方です。
フェデラーがなぜ強いか?
今日の試合を観戦していても言えることは、サーヴで苦境を救えること。そしてショットの選択が卓越していることです。サーヴの達人は多いですが、ショットの選択の達人はなかなかおりません。このコンビネーションがフェデラーをチャンピオンにし、ソダーリングがまだGSのタイトルをとれない理由の一つだと思います。
サーヴ+フォアハンドの武器+フットワーク+ネットプレー+メンタル+作戦+状況判断(ショットの選択)+フィットネスなどの総合点からみれば、やはりフェデラーとナダルが他の選手をかなり離していると思います。(ナダルはサーヴとネットプレーではフェデラーに劣りますが)
ですからソダーリングは「僕はフェデラーに勝つことができる」という自信も、これらの総合点があがれば実現するかもしれませんが、今の段階ではまだ無理なのでは。(ソダーリングのファンには申し訳ないですが)
Wozniacki def Oudin: 6-2, 6-2
このスコアからはウダンの完敗のようにみえますが、17歳のウダンは最後までガッツのあるテニスをしました。今ではマスコミやファンに追っかけられ、セキュリティーも必要になるほど人気スターになってしまったウダンは、徐々にプレッシャーが襲ってきたのかもしれません。
今までにない苛つきをみせて(これは勝たなくてはならないというプレッシャーが大きく影響)エラーが多くなってしまいました。ウォズニアッキWozniackiはカウンターパンチャーのチャンピオンです。どんなショットを打っても返ってきます。これは対戦相手にとって無理なショットを強いられるため、エラーが増えることになり、ウダンは武器のフォアが入らず、ますます焦ってしまったということでしょうか。
しかしまだ17歳。しかも小柄で(エナンとおなじ168cm)あれだけのファオのショットが打てるのは見事です。またショットを混ぜてゲームを組み立てていくインテリジェンスのあるテニスもできます。あとはフォアとバックでダウンザラインでウィナーがとれること。彼女のテニスは日本テニスにとって研究対象になるテニスですので、これからが楽しみな選手です。
(追記1)
「選手名を正しく呼ぼう」の運動をしていますが、どうしても本人が自分の名前を言っているケースが少ないので、ウダンのように分かっている場合はともかく、分からない場合はアメリカ/イギリスの放送が圧倒的に多いので、英語圏で呼ばれている呼び方を採用しています。ですからClijstersの場合はクライスターズと書いています。しかしあまりにも日本での呼び方と違う場合は、スペルを付け加えるようにして、アルファベットでサーチができるようにすることにしました。
(追記2)
このブログはあくまでもtennisnakamaの意見です。データ、解説者の発言、自分のテニス経験などを総合して分析しておりますが、あくまでも私個人の意見であることをご了解ください。
風がどんどん強くなって寒くなってきました。最初の第2セットは、解説者もフェデラー自身も言っているように、「完璧なテニス」をフェデラーが見せてくれました。特にベーグルで終えた第1セットは、ビデオの教材のようでした。
第1・2セット
フェデラーのアグレッシヴなテニスを満喫できました。まずラケットスピードが数段に上がっています。生でみているとときどき球が見えないくらいフラット気味でコーナーをつき、夢のようなショットの展開でした。
そしてどんなに振られても、体の軸が崩れていないので、カウンターショットがしっかりと打てること。そしてリカヴァリーが実に速い。このリカヴァリーの速度は Soderling ソダーリング(これは英語読みです)とはくらべものになりませんでした。これはまさにフェデラーのアスレティシズムが卓越しているかを物語っていて、ポイントごとにお見事!の拍手でしたが、これは教材ビデオではありませんので、試合としてはつまらなく、正直言ってあまりにも寒いので、早く試合が終わってほしいと心の中では願っておりました。(もちろんフェデラーが勝ってもらってですが)
観客もちょっと退屈したのでしょうね。プラスティックのバッグ(スーパの薄い袋)が舞い上がる。ティッシュペーパーが舞い上がる。困ったことに面白がって飛ばす人間がいるのですね。そしてそれらをキャッチした人に拍手が湧くなど、あまりにもフェデラーが一方的なので、観客のフォーカスもそれてしまったようでした。「フェデラー!」「ソダーリング!」など声も滅多にあがらず、盛り上がりに欠け、私たちはチケット代損したかな、という気持ちもありました。
第3・4セット
インドアでは誰にも負けないソダーリングですが、風が強い日はやはり影響を受けてしまうようです。前半は風が強くサーヴがうまく入らなかったソダーリングでしたが、後半から風も静まりサーヴが入るようになり、それとともに彼のパーフォーマンスもアップしてきました。今まで不安定だった武器のフォアでポイントを決められるようになり、アグレッシヴなネットプレーをむずかしくさせられたフェデラーは少しディフェンシヴになってきました。
第3セットをタイブレークでフェデラーから奪い、しかも第4セットでもタイブレークの接戦で、危うく第5セットかと思わせるほどのソダーリングのパーフォーマンスは、スリルのあるゲーム展開で私たちは大満足でした。
ソダーリングの調子が上がってきた原因は何だったのしょう?
ソダーリングのコメント
「最初の2セットが余りにも悪すぎた。だからもう失うものはないと思って、ミスを覚悟で思い切り打つことにしたんだ。それと風がおさまってきたことも僕にとってはプラスだった。前半は風が強くて、サーヴがうまく入らなかったが、後半から入り出した。しかしフェデラーにとって風は関係ないみたいだったね。彼ほど風に左右されない選手は知らないよ。」
フェデラーのコメント
「僕のパーフォーマンスが落ちてきたわけではなく、彼が調子を上げてきたことがこの結果となった。第3セットから、ソダーリングはこれ以上失うものはないという感じでバンバン打ってきて、そのショットが入りだした。そうすると普段はエラーが出るショットも入ってくる。彼の武器のフォアが安定してきて、しかも彼のバックハンドのプレースメントがよかった。」
ジミー・コナーズのコメント
「ソダーリングのパーフォーマンスに大きなショックを受けたよ。前半は調子が出なかったが、後半で彼がいかにすばらしいテニスができるかを彼は証明した。彼は誰でも倒すことができる選手であることを実証した。第4セットは彼が勝ってもおかしくないテニスだったので、このフェデラー戦は彼に大きな自信を与えたと思う。」
まさにコナーズの言うとおり、ソダーリングは記者会見で「僕はフェデラーに勝つ自信がある」と豪語しました。Yeah, sure. I'm pretty sure that I can beat him.
しかしフェデラーとソダーリングの差はまだ大きいと思います。
最初の2セットはソダーリングのバックハンドへの攻撃が多かったフェデラーですが、第4セットのタイブレークでは、フェデラーはソダーリングのフォアに賭けました。ソダーリングは恐るべきフォアの武器を持っていますが、一発勝負を狙ったきわどいショットを狙ってくるので、たとえフォアでウィナーになる可能性があっても、エラーになる確率が高いことを知っていました。しかしソダーリングのバックハンドは確実に返してきますので、確率から言えばファオで勝つ方が高いとフェデラーと判断して、ソダーリングのフォアに賭けました。
テニスは確率のスポーツです。特にタイブレークのようなシチュエーションでは、ソダーリングのgo-for-itのリスクのあるプレーは、やってよいときとやってはいけないときがあります。たったの1ポイントの差というのは、大変むずかしいポイントの取り方です。
フェデラーがなぜ強いか?
今日の試合を観戦していても言えることは、サーヴで苦境を救えること。そしてショットの選択が卓越していることです。サーヴの達人は多いですが、ショットの選択の達人はなかなかおりません。このコンビネーションがフェデラーをチャンピオンにし、ソダーリングがまだGSのタイトルをとれない理由の一つだと思います。
サーヴ+フォアハンドの武器+フットワーク+ネットプレー+メンタル+作戦+状況判断(ショットの選択)+フィットネスなどの総合点からみれば、やはりフェデラーとナダルが他の選手をかなり離していると思います。(ナダルはサーヴとネットプレーではフェデラーに劣りますが)
ですからソダーリングは「僕はフェデラーに勝つことができる」という自信も、これらの総合点があがれば実現するかもしれませんが、今の段階ではまだ無理なのでは。(ソダーリングのファンには申し訳ないですが)
Wozniacki def Oudin: 6-2, 6-2
このスコアからはウダンの完敗のようにみえますが、17歳のウダンは最後までガッツのあるテニスをしました。今ではマスコミやファンに追っかけられ、セキュリティーも必要になるほど人気スターになってしまったウダンは、徐々にプレッシャーが襲ってきたのかもしれません。
今までにない苛つきをみせて(これは勝たなくてはならないというプレッシャーが大きく影響)エラーが多くなってしまいました。ウォズニアッキWozniackiはカウンターパンチャーのチャンピオンです。どんなショットを打っても返ってきます。これは対戦相手にとって無理なショットを強いられるため、エラーが増えることになり、ウダンは武器のフォアが入らず、ますます焦ってしまったということでしょうか。
しかしまだ17歳。しかも小柄で(エナンとおなじ168cm)あれだけのファオのショットが打てるのは見事です。またショットを混ぜてゲームを組み立てていくインテリジェンスのあるテニスもできます。あとはフォアとバックでダウンザラインでウィナーがとれること。彼女のテニスは日本テニスにとって研究対象になるテニスですので、これからが楽しみな選手です。
(追記1)
「選手名を正しく呼ぼう」の運動をしていますが、どうしても本人が自分の名前を言っているケースが少ないので、ウダンのように分かっている場合はともかく、分からない場合はアメリカ/イギリスの放送が圧倒的に多いので、英語圏で呼ばれている呼び方を採用しています。ですからClijstersの場合はクライスターズと書いています。しかしあまりにも日本での呼び方と違う場合は、スペルを付け加えるようにして、アルファベットでサーチができるようにすることにしました。
(追記2)
このブログはあくまでもtennisnakamaの意見です。データ、解説者の発言、自分のテニス経験などを総合して分析しておりますが、あくまでも私個人の意見であることをご了解ください。
2009年08月24日
フェデラーがシンシナティ優勝!
シンシナティ・マスターズ決勝 2009年8月23日
Federer def Djokovic: 6-1, 7-5
フェデラーの強さはジョコヴィッチを寄せつけませんでした。フェデラーはこれでマスターズシリーズ優勝は16度目となり、最多のアガシの17優勝にあと一つと迫りました。
ジョコヴィッチの問題は技術的なものよりもメンタルだと思います。
2007年 カナダマスターズ(ジョコが優勝)
2008年 オーストラリアン・オープン(ジョコが優勝)
ジョコの対フェデラー戦の過去の成績は4勝7敗ですが、上記の2試合を除き11試合中9試合は第1セットを落としています。特に今年の2試合(マイアミとローマ)でフェデラーに勝っているにも拘らず、第1セットを落としています。
フェデラーに対しては特にゲーム展開が速いので、受けるプレッシャーが大きくつい無理なショットをしてしまう。これが最近のジョコのパターンでした。今年のマイアミのインターヴューで、以下のように語っています。
I also knew that I was always starting matches against him quite impatiently and playing more aggressive than I needed to
・・・(フェデラーがアグレッシヴなので)マッチの始めはいつも、自分は勝ち急ぎをして必要以上にアグレッシヴになってしまう・・・
このようにジョコ自身分かっていながら、ローマ大会でも同じようにナーヴァスになって第1セットを落としました。
第1セット
今試合は「勝ち急がず辛抱強くチャンスを待つ」作戦だったように思いますが、ちょっとゆっくりしているうちに、ガンガンとフェデラーに打ち込まれてしまって、危うくベーグルで第1セットを落とすところでした。フェデラーがボールをネットにひっかけてくれてやっとジョコは最初のサーヴィスゲームをホールドすることができ、嬉しそうにラケットを振って観客の応援に応えていましたが、これで大分緊張感がほぐれたようでした。
第2セット
ベーグルを逃れたジョコは堅さがほぐれ、しかもフェデラーのいつもの集中力の途切れをうまく利用して、第2ゲームですでにフェデラーをブレーク。今までのフェデラーでしたら、イライラしてますますエラーを続発させるところですが、全仏以降のフェデラーは自信に溢れ、第4ゲームのサーヴィスゲームは、エース2本、サーヴィスウィナー2本(ラケットに触れるがリターン不可能なサーヴ)の40-0でジョコヴィッチにメッセージを送ります。このように圧倒的なサーヴの強さを誇示されるとジョコでなくとも大きなプレッシャーです。
予測した通り、その勢いでフェデラーはジョコをすぐブレークしなおしてしまったのですが、ジョコにとってせっかくの立ち直りのチャンスをくじかれ、なかなかフェデラーをブレークすることができずに5-5に。ジョコのサーヴです。フェデラーは思いきってウィナーを狙ってきます。3度目のデュースで、ジョコはドロップショットを試みますが失敗。ブレークポイントへ。フェデラーはジョコの2ndサーヴィスを狙ってリターンエースをとり、ブレークに成功しました。フェデラーにはサーヴィスゲームをとれる絶対的な自信がありますから、このようなリスキーなウィナー狙いがリターンゲームでできるのです。
この時点で勝敗は決まりました。サーヴのよいフェデラーは、快適に40-0でサーヴィスゲームをホールドして、チャンピオンシップポイントを迎えます。もうジョコにはなすすべがなく、2ndサーヴをネットして7-5でフェデラーに優勝が決まりました。
フェデラーはいつものように、ネットプレーもミックスしたヴァラエティーにとんだテニスを披露してくれました。なかなか優勝できなかった全仏前とは違い、華麗なヴォレーが復活してきました。目線がしっかりと定まり、ネットプレーにコミットしているため、ネットダッシュのフットワークがすばらしい。
ここで特筆したいのは、フェデラーのリターンゲームです。リターンで得たポイントはフェデラーが39、ジョコヴィッチがわずかの17です。これはフェデラーのサーヴがいかにリターンしづらく、またフェデラーのリターンがすばらしいかを物語っています。これだけリターンのポイントを取られれば、対戦相手は、サーヴィスゲームをホールドするために無理をしたショットを強いられ、エラーを重ねてしまいます。今試合も典型的なフェデラーのウィニングレシピで勝利を遂げました。
「第2セットでようやくリズムを得られたので、このままいけると思ったんだが。ロジャーはどんどん僕のサーヴィスゲームにすごいプレッシャーをかけてくる。ロジャーと戦うとき、1stサーヴが入らなければ、ほとんど勝つチャンスはないよ。」
では1stサーヴをいれれば少しは勝てる見込みはあるのか? 答えはNo。1stサーヴの確率No.1のべルダスコ(73%)やNo.3のロディック(70%)は、フェデラーに勝てていません。フェデラー自身の1stサーヴの確率は63%でNo.23ですのでそれほど高くはありません。
問題はクオリティーです。予期できない。サーヴの種類が豊富。プレースメントがよい。強烈なスピン。パワーとスピード。この5要素をそなえたクオリティーの高いサーヴでなければ、フェデラーにブレークされてしまいます。さあ、US Openではこのトップ4はどのような対フェデラー作戦を展開してくれるでしょうか。楽しみですね。
Federer def Djokovic: 6-1, 7-5
フェデラーの強さはジョコヴィッチを寄せつけませんでした。フェデラーはこれでマスターズシリーズ優勝は16度目となり、最多のアガシの17優勝にあと一つと迫りました。
ジョコヴィッチの問題は技術的なものよりもメンタルだと思います。
2007年 カナダマスターズ(ジョコが優勝)
2008年 オーストラリアン・オープン(ジョコが優勝)
ジョコの対フェデラー戦の過去の成績は4勝7敗ですが、上記の2試合を除き11試合中9試合は第1セットを落としています。特に今年の2試合(マイアミとローマ)でフェデラーに勝っているにも拘らず、第1セットを落としています。
フェデラーに対しては特にゲーム展開が速いので、受けるプレッシャーが大きくつい無理なショットをしてしまう。これが最近のジョコのパターンでした。今年のマイアミのインターヴューで、以下のように語っています。
I also knew that I was always starting matches against him quite impatiently and playing more aggressive than I needed to
・・・(フェデラーがアグレッシヴなので)マッチの始めはいつも、自分は勝ち急ぎをして必要以上にアグレッシヴになってしまう・・・
このようにジョコ自身分かっていながら、ローマ大会でも同じようにナーヴァスになって第1セットを落としました。
第1セット
今試合は「勝ち急がず辛抱強くチャンスを待つ」作戦だったように思いますが、ちょっとゆっくりしているうちに、ガンガンとフェデラーに打ち込まれてしまって、危うくベーグルで第1セットを落とすところでした。フェデラーがボールをネットにひっかけてくれてやっとジョコは最初のサーヴィスゲームをホールドすることができ、嬉しそうにラケットを振って観客の応援に応えていましたが、これで大分緊張感がほぐれたようでした。
第2セット
ベーグルを逃れたジョコは堅さがほぐれ、しかもフェデラーのいつもの集中力の途切れをうまく利用して、第2ゲームですでにフェデラーをブレーク。今までのフェデラーでしたら、イライラしてますますエラーを続発させるところですが、全仏以降のフェデラーは自信に溢れ、第4ゲームのサーヴィスゲームは、エース2本、サーヴィスウィナー2本(ラケットに触れるがリターン不可能なサーヴ)の40-0でジョコヴィッチにメッセージを送ります。このように圧倒的なサーヴの強さを誇示されるとジョコでなくとも大きなプレッシャーです。
予測した通り、その勢いでフェデラーはジョコをすぐブレークしなおしてしまったのですが、ジョコにとってせっかくの立ち直りのチャンスをくじかれ、なかなかフェデラーをブレークすることができずに5-5に。ジョコのサーヴです。フェデラーは思いきってウィナーを狙ってきます。3度目のデュースで、ジョコはドロップショットを試みますが失敗。ブレークポイントへ。フェデラーはジョコの2ndサーヴィスを狙ってリターンエースをとり、ブレークに成功しました。フェデラーにはサーヴィスゲームをとれる絶対的な自信がありますから、このようなリスキーなウィナー狙いがリターンゲームでできるのです。
この時点で勝敗は決まりました。サーヴのよいフェデラーは、快適に40-0でサーヴィスゲームをホールドして、チャンピオンシップポイントを迎えます。もうジョコにはなすすべがなく、2ndサーヴをネットして7-5でフェデラーに優勝が決まりました。
フェデラーはいつものように、ネットプレーもミックスしたヴァラエティーにとんだテニスを披露してくれました。なかなか優勝できなかった全仏前とは違い、華麗なヴォレーが復活してきました。目線がしっかりと定まり、ネットプレーにコミットしているため、ネットダッシュのフットワークがすばらしい。
ここで特筆したいのは、フェデラーのリターンゲームです。リターンで得たポイントはフェデラーが39、ジョコヴィッチがわずかの17です。これはフェデラーのサーヴがいかにリターンしづらく、またフェデラーのリターンがすばらしいかを物語っています。これだけリターンのポイントを取られれば、対戦相手は、サーヴィスゲームをホールドするために無理をしたショットを強いられ、エラーを重ねてしまいます。今試合も典型的なフェデラーのウィニングレシピで勝利を遂げました。
「第2セットでようやくリズムを得られたので、このままいけると思ったんだが。ロジャーはどんどん僕のサーヴィスゲームにすごいプレッシャーをかけてくる。ロジャーと戦うとき、1stサーヴが入らなければ、ほとんど勝つチャンスはないよ。」
では1stサーヴをいれれば少しは勝てる見込みはあるのか? 答えはNo。1stサーヴの確率No.1のべルダスコ(73%)やNo.3のロディック(70%)は、フェデラーに勝てていません。フェデラー自身の1stサーヴの確率は63%でNo.23ですのでそれほど高くはありません。
問題はクオリティーです。予期できない。サーヴの種類が豊富。プレースメントがよい。強烈なスピン。パワーとスピード。この5要素をそなえたクオリティーの高いサーヴでなければ、フェデラーにブレークされてしまいます。さあ、US Openではこのトップ4はどのような対フェデラー作戦を展開してくれるでしょうか。楽しみですね。
2009年08月23日
フェデラーがマレーを破り決勝へ
Federer def Murray:6-2, 7-6(8)
フェデラーは終始落ち着いてNo.1の余裕をみせ、今年のなかでは最高のテニスをみせてくれました。
ギルバートが試合の直前のロッカールームの印象を述べていましたが、フェデラーは冗談をとばしてリラックスしていたのと対照的に、マレーは緊張した面持ちで、ボクサーのようなウォーミングアップを真剣にやっていたとか。
このコメントを聞いて、試合が始まる前から「マレーはすでに負けてしまっている」ような予感がしたのです。今やマレーにはイギリス人だけでなく、世界が注目しています。今年のハードコートのトップ4との対戦成績をみてみましょう。何と4勝1敗と圧倒的な強さです。解説者が口をそろえて「ハードはマレー」と賞賛していたことからも、プレッシャーがいかに大きかったか、想像がつきます。
対フェデラー:2勝0敗
対ナダル: 1勝1敗
対ジョコヴィッチ:1勝0敗
試合直前のギルバートの「作戦は何?」という質問に、「同じ球は2度続けて打たない。」「ショットをミックスする。」この2点を強調していました。まさにこの作戦を実行にうつし、マレーにリズムを与えませんでした。そしてフェデラーの特攻隊のようなアグレッシヴな攻撃に、マレーはどのように対応してよいのか分からず、といった中途半端なテニスで気がついたら6-2で負けていた、という一方的なゲーム展開でしたね。
フェデラーは特にフォアハンドがフラット気味で、スピードを増しパワフルで、しかもオンザライズで打ってくるので、マレーとしてはお手上げの状態。クロスとダウンザラインにウィナーをガンガン決めるところなどは、かつてのゴールデン時代のフェデラーを彷彿とさせ、コメンテイターのギルバートとケイヒルは興奮気味で解説していました。
感心したのは、フェデラーの1stサーヴです。第1セットは36%と低いにもかかわらず、ポイント取得率は100%なのです。 つまり22回サーヴするうち、36%の8回しか1stサーヴが入らなかったにもかかわらず、すべて得点につながっています。これは彼のサーヴのクウォリティが大変高いことを示しています。
またフェデラーのリターンもすばらしかったです。マレーはクロスは大変うまいのですが、苦手なのはセンターよりのショット。フェデラーはマレーに角度をつけさせることなく、バックのスライスを効果的に使いながら、最後はフォアかバックのダウンザラインで決めるというパターンがとても有効でした。
フェデラーのフットワークはスピードがあり、絶えず前進する攻撃的なフットワークです。特に今日はリズミックでほれぼれとするフットワークをみせてくれました。
マレーの問題は、ショートボールが多かったこと。フェデラーは必ずこのショートボールを叩いてウィナーにしていましたので、たとえ第2セットのタイブレークを失っていたとしても、フェデラーは問題なく第3セットをものにしていたと思います。
第2セット
4ゲーム目(2-1)では3本も立て続けにエースをとるほど、サーヴの調子がよくなり、リズムをとりもどしたかに見えたマレーでしたが、フェデラーからモメンタムを奪うことはできませんでした。
エースやサーヴィスウィナーをとっても、あとのショットにエラーがでる。イライラしたマレーは、エラーをおかすたびに、ラケットのストリングに拳を叩き付けたため、右手のこぶしが血だらけ。昔ユズニーが怒ってラケットでおでこをたたいて、血が吹き出るという過激な行為もありましたが、それにしても利き手を傷つけるなんて・・・よほど口惜しかったのでしょうね。
ともかくタイブレークまでもちこんだマレーでしたが、8-9のマッチポイントでダブルフォルトをして負けてしまいました。
明日いよいよフェデラーはジョコヴィッチと決勝です。今日ナダルを徹底的にたたきのめしたジョコヴィッチが、果たして同じく高度なレベルで試合ができるかどうか。キーはジョコヴィッチが精度の高いショットが決められるかどうかにかかっていると思います。
フェデラーは終始落ち着いてNo.1の余裕をみせ、今年のなかでは最高のテニスをみせてくれました。
ギルバートが試合の直前のロッカールームの印象を述べていましたが、フェデラーは冗談をとばしてリラックスしていたのと対照的に、マレーは緊張した面持ちで、ボクサーのようなウォーミングアップを真剣にやっていたとか。
このコメントを聞いて、試合が始まる前から「マレーはすでに負けてしまっている」ような予感がしたのです。今やマレーにはイギリス人だけでなく、世界が注目しています。今年のハードコートのトップ4との対戦成績をみてみましょう。何と4勝1敗と圧倒的な強さです。解説者が口をそろえて「ハードはマレー」と賞賛していたことからも、プレッシャーがいかに大きかったか、想像がつきます。
対フェデラー:2勝0敗
対ナダル: 1勝1敗
対ジョコヴィッチ:1勝0敗
試合直前のギルバートの「作戦は何?」という質問に、「同じ球は2度続けて打たない。」「ショットをミックスする。」この2点を強調していました。まさにこの作戦を実行にうつし、マレーにリズムを与えませんでした。そしてフェデラーの特攻隊のようなアグレッシヴな攻撃に、マレーはどのように対応してよいのか分からず、といった中途半端なテニスで気がついたら6-2で負けていた、という一方的なゲーム展開でしたね。
フェデラーは特にフォアハンドがフラット気味で、スピードを増しパワフルで、しかもオンザライズで打ってくるので、マレーとしてはお手上げの状態。クロスとダウンザラインにウィナーをガンガン決めるところなどは、かつてのゴールデン時代のフェデラーを彷彿とさせ、コメンテイターのギルバートとケイヒルは興奮気味で解説していました。
感心したのは、フェデラーの1stサーヴです。第1セットは36%と低いにもかかわらず、ポイント取得率は100%なのです。 つまり22回サーヴするうち、36%の8回しか1stサーヴが入らなかったにもかかわらず、すべて得点につながっています。これは彼のサーヴのクウォリティが大変高いことを示しています。
またフェデラーのリターンもすばらしかったです。マレーはクロスは大変うまいのですが、苦手なのはセンターよりのショット。フェデラーはマレーに角度をつけさせることなく、バックのスライスを効果的に使いながら、最後はフォアかバックのダウンザラインで決めるというパターンがとても有効でした。
フェデラーのフットワークはスピードがあり、絶えず前進する攻撃的なフットワークです。特に今日はリズミックでほれぼれとするフットワークをみせてくれました。
マレーの問題は、ショートボールが多かったこと。フェデラーは必ずこのショートボールを叩いてウィナーにしていましたので、たとえ第2セットのタイブレークを失っていたとしても、フェデラーは問題なく第3セットをものにしていたと思います。
第2セット
4ゲーム目(2-1)では3本も立て続けにエースをとるほど、サーヴの調子がよくなり、リズムをとりもどしたかに見えたマレーでしたが、フェデラーからモメンタムを奪うことはできませんでした。
エースやサーヴィスウィナーをとっても、あとのショットにエラーがでる。イライラしたマレーは、エラーをおかすたびに、ラケットのストリングに拳を叩き付けたため、右手のこぶしが血だらけ。昔ユズニーが怒ってラケットでおでこをたたいて、血が吹き出るという過激な行為もありましたが、それにしても利き手を傷つけるなんて・・・よほど口惜しかったのでしょうね。
ともかくタイブレークまでもちこんだマレーでしたが、8-9のマッチポイントでダブルフォルトをして負けてしまいました。
明日いよいよフェデラーはジョコヴィッチと決勝です。今日ナダルを徹底的にたたきのめしたジョコヴィッチが、果たして同じく高度なレベルで試合ができるかどうか。キーはジョコヴィッチが精度の高いショットが決められるかどうかにかかっていると思います。
2009年07月26日
フェデラー双子誕生の快挙
フェデラー応援歌
下記のサイトをクリックしてください。3秒後に音楽が流れてきます。これをバックグランドにしてこの記事を読んでいただけるとバッチリです。赤ちゃん誕生を祝ってラップのフェデラー応援歌が作られました。首都ベルン出身のバンドで、スタイルはベルンラップとか。スイスドイツ語のベルン方言のラップが滅茶おもしろいです。では♪♪
http://bit.ly/SVjeE
今年のマドリッドのタイトルの後、全仏優勝、ウィンブルドン優勝、15GSタイトルの新記録、そして双子誕生! 記録男のフェデラーの勢いは留まるところをしりません。今のフェデラーをみていると、「フェデラーは駄目になった」と叩かれた今までの長い月日がまるで嘘のようです。
「フェデラーは サーヴひとつで ツインエース!」
(Twitterでフェデラーの赤ちゃん誕生を祝って、皆で赤ちゃん川柳を始めました。下手っぴで申しわけありませんが参加精神ということでご勘弁を)
ミルカが妊娠し二人が結婚すると、フェデラーを祝福する一方、フェデラーのプライオリティーに疑問をもつ声が高まりました。「ファミリーマンになるフェデラーにテニスは期待できない」とバーゼルの新聞までもが、彼に見切りをつけたような記事を掲載したことがあります。
しかし全仏、ウィンブルドン優勝の快挙で、今まで散々けなしていたメディアや元フェデラーファンたちは、すっかり記憶喪失になってしまったようで、今ではフェデラーはテニス史上最強の選手と白々しく褒めちぎっています。ホント勝手なもんです。
私たちは(tennisnakamaのフェデラーファン)ロジャーが苦しんでいたときも、彼を見捨てませんでした。不調のときこそ声援するのが真のファン。フェデラーに失望したファンたちが応援をやめてしまった後も、私たちは最後まで彼を信じHopp Roger!のエールを送り続けてきたのです。ですから幸せの絶頂にあるロジャーをみて、私たちの喜びはひとしおなのです。
「Fedex おむつ交換 超特急」
私はなぜかいつもアンダードッグに応援をしてしまいます。サンプラスも絶頂のときはファンではありませんでしたが、負け始めた頃から私はサンプラスを応援するようになりました。2年間タイトルなし。その間の彼の苦しみはフェデラーの比ではありませんでした。
記者会見はいつ引退するのか?という質問ばかり。31歳の頭が薄くなってきたサンプラスは、見るのも辛いGSタイトルへの長い道のりでした。ですから最後の試合となった2002年のUS Openのアガシとの決勝は忘れることができません。アガシとの世紀のバトルの末、高々とトロフィーを誇らしげに掲げ、満場の拍手を浴びながらコートから去っていったサンプラス。まさに王者にふさわしい引き際でした。
Naming
さて二人のお嬢ちゃんの名前ですが、最初がファーストネーム、次がミドルネームで、普段はファーストネームで呼びますから、 Myla Roseは Myla(ミラ)、 Charlene Rivaは Charlene(シャーリーン)となります。でも最近はこの二つの名を一つの名として呼ぶのが流行っていますので、ミラローズ、シャーリーンリヴァと呼ぶのかもしれません。でもこんな長ったらしい名前は、叱るときは舌を噛みそうですね。
Mylaはチェコの名前のLudmilla を短くしたもので意味は「慈悲深い」。 Charleneは英語の名前のCaroline,フランス語のCharlotteが語源。フェデラー夫妻にふさわしく国際的な名前ですね。スイスの花子、Heidiハイディの名前はやっぱりつけなかったのですね。
「ミルカママ 双子追っかけ 20kg減!」
スイスでは子供の名前にリーをつけることが多いので、ミラリー(これはいけます)とかシャーリリー(これは無理)とかで呼んでいるのかも知れませんね。このリーとは日本語のちゃんに似た表現で、例えばうちの猫のモモはモモリーとなります。
そうそうMarca紙のコメントの中にNadalinという表現がありましたが、スペインではリンをつけるのかもしれません。日本語で例をとってみると、アキオであれば、スイス風に言うと、アキリー、スペイン風だとアキリンになりますね。一度子供やペットで試してみてください。
「筋トレは 両手にツイン ロジャーパパ」
この赤ちゃん誕生の嬉しいニュースに、世界中のファンから祝メーッセージが送られています。ホームページには約3000、フェイスブックには3万に近いメッセージです。ホームページにはコメント者の母国の国旗が付けられていて、まるで国際連合のようです。敵対している国家間でも、フェデラーの話をすれば、意気投合して平和調停がうまくはかどるかもしれません。引退後はぜひ世界各国を訪問して平和の大使になって活躍してほしいと思います。
さてテニスファンに最も関心のあるのは今後の「ロジャーパパのスケジュール」です。
マスターズやUS Openはスキップするとは思いませんが、問題はジャパンオープンです。10月5日だと赤ちゃんはわずか2ヶ月半。一緒に旅をするのはチャレンジです。フェデラーに里心がついてしまって、アジアに何週間も家族と離れてロジャーパパが耐えられるかどうか。日本をスキップして10月12日の上海マスターズに飛んでしまう可能性がありますので、フェデラーファンは覚悟しておいた方がよいかもしれません。
「双子連れ Federer来日 ファン号泣」
つぎに関心のあるのは、「パパになったら勝てるのか?」 つまりプライオリティーが家族にシフトして、エッジを失ってしまうのではないか?
過去の例をとってみますと、ジミー・コナーズ、ボリス・ベッカー、アンドレ・アガシ、パット・キャッシュなどが丁度フェデラーと同じような状況のときに、グランドスラムのタイトルを勝ち取っています。ですからモチヴェーションが沸騰しているフェデラーには、プライオリティーの問題は心配ないと思います。
「フェデラーが あくび殺して コートチェンジ」
(双子の夜泣きのコーラスに睡眠不足のフェデラーの顔が浮かびます)
プレッシャーが大きい子供たち
気の早いスポーツベティングの業者の間では、すでにLadbrokesが、「ミラちゃんとシャーリーンちゃんのどちらかの一人がシングルスのGSタイトルをとる」に賭け率100:1、「フェデラー姉妹がダブルスのGSタイトルをとる」に賭け率200:1で賭けを提供しているとか。ミラちゃんとシャーリーンちゃんは、オギャーと生まれてこのプレッシャーです。伝説の親を持つ子供の宿命といいましょうか。
マッケンローの息子、ショーンくんを思い出します。彼と私の息子は同じ高校のテニス部に所属してましたので、マッケンロー親子のことはよく知っていますが、ショーン君はもちろん伝説の父親にかなうわけもなく、しかもマッケンローの名前で試合に出場すると、すぐ息子だとバレるので、彼の名前はいつも母親のテイタム・オニールの姓名で、ショーン・オニールで出場していました。高校をやめてボレテリで一年修行しましたが、とても全国レベルまでもいける実力はなく、ボレテリも辞めてしまいました。今ごろはどこかの地方の大学の体育会にでも入ってテニスをやっているかもしれません・・・
アガシ+グラフ、サンプラス、フェデラーの子供たちの中で誰が一番強いか?なんて巷のテニス雀たちがTweeterでおしゃべりを楽しんでいますが、当の本人にしてみれば、それは堪え難い重圧となって人生につきまとってきます。
「子供たち もう聞き飽きた Federerの名」
ミラとシャーリーンがウィリアムズ姉妹の記録を追い越すのは2000何年? なんてことはタブーです。そっとしておいてあげましょう。
子供好きなフェデラー夫妻は、これからもフェデラーチームのメンバーを増やしていってくれると思います。本当におめでとう!ロジャーとミルカに乾杯です!
(追記)
スポーツはやはり勝たねばお話になりません。いくら立派な人間と尊敬されても強くなければスポーツでは価値がない。この残酷なまでに非情な勝負の世界で、ナダルは今闘っています。今度はナダルが私たちを必要としています。彼の元気なバモスのガッツポーズを一日でも早くみたい。テニス界にとってなくてはならないもう一人の横綱ラファも温かく応援していきたいと思います。
下記のサイトをクリックしてください。3秒後に音楽が流れてきます。これをバックグランドにしてこの記事を読んでいただけるとバッチリです。赤ちゃん誕生を祝ってラップのフェデラー応援歌が作られました。首都ベルン出身のバンドで、スタイルはベルンラップとか。スイスドイツ語のベルン方言のラップが滅茶おもしろいです。では♪♪
http://bit.ly/SVjeE
今年のマドリッドのタイトルの後、全仏優勝、ウィンブルドン優勝、15GSタイトルの新記録、そして双子誕生! 記録男のフェデラーの勢いは留まるところをしりません。今のフェデラーをみていると、「フェデラーは駄目になった」と叩かれた今までの長い月日がまるで嘘のようです。
「フェデラーは サーヴひとつで ツインエース!」
(Twitterでフェデラーの赤ちゃん誕生を祝って、皆で赤ちゃん川柳を始めました。下手っぴで申しわけありませんが参加精神ということでご勘弁を)
ミルカが妊娠し二人が結婚すると、フェデラーを祝福する一方、フェデラーのプライオリティーに疑問をもつ声が高まりました。「ファミリーマンになるフェデラーにテニスは期待できない」とバーゼルの新聞までもが、彼に見切りをつけたような記事を掲載したことがあります。
しかし全仏、ウィンブルドン優勝の快挙で、今まで散々けなしていたメディアや元フェデラーファンたちは、すっかり記憶喪失になってしまったようで、今ではフェデラーはテニス史上最強の選手と白々しく褒めちぎっています。ホント勝手なもんです。
私たちは(tennisnakamaのフェデラーファン)ロジャーが苦しんでいたときも、彼を見捨てませんでした。不調のときこそ声援するのが真のファン。フェデラーに失望したファンたちが応援をやめてしまった後も、私たちは最後まで彼を信じHopp Roger!のエールを送り続けてきたのです。ですから幸せの絶頂にあるロジャーをみて、私たちの喜びはひとしおなのです。
「Fedex おむつ交換 超特急」
私はなぜかいつもアンダードッグに応援をしてしまいます。サンプラスも絶頂のときはファンではありませんでしたが、負け始めた頃から私はサンプラスを応援するようになりました。2年間タイトルなし。その間の彼の苦しみはフェデラーの比ではありませんでした。
記者会見はいつ引退するのか?という質問ばかり。31歳の頭が薄くなってきたサンプラスは、見るのも辛いGSタイトルへの長い道のりでした。ですから最後の試合となった2002年のUS Openのアガシとの決勝は忘れることができません。アガシとの世紀のバトルの末、高々とトロフィーを誇らしげに掲げ、満場の拍手を浴びながらコートから去っていったサンプラス。まさに王者にふさわしい引き際でした。

July 25, 2009 Basler Zeitung
Naming
さて二人のお嬢ちゃんの名前ですが、最初がファーストネーム、次がミドルネームで、普段はファーストネームで呼びますから、 Myla Roseは Myla(ミラ)、 Charlene Rivaは Charlene(シャーリーン)となります。でも最近はこの二つの名を一つの名として呼ぶのが流行っていますので、ミラローズ、シャーリーンリヴァと呼ぶのかもしれません。でもこんな長ったらしい名前は、叱るときは舌を噛みそうですね。
Mylaはチェコの名前のLudmilla を短くしたもので意味は「慈悲深い」。 Charleneは英語の名前のCaroline,フランス語のCharlotteが語源。フェデラー夫妻にふさわしく国際的な名前ですね。スイスの花子、Heidiハイディの名前はやっぱりつけなかったのですね。
「ミルカママ 双子追っかけ 20kg減!」
スイスでは子供の名前にリーをつけることが多いので、ミラリー(これはいけます)とかシャーリリー(これは無理)とかで呼んでいるのかも知れませんね。このリーとは日本語のちゃんに似た表現で、例えばうちの猫のモモはモモリーとなります。
そうそうMarca紙のコメントの中にNadalinという表現がありましたが、スペインではリンをつけるのかもしれません。日本語で例をとってみると、アキオであれば、スイス風に言うと、アキリー、スペイン風だとアキリンになりますね。一度子供やペットで試してみてください。
「筋トレは 両手にツイン ロジャーパパ」
この赤ちゃん誕生の嬉しいニュースに、世界中のファンから祝メーッセージが送られています。ホームページには約3000、フェイスブックには3万に近いメッセージです。ホームページにはコメント者の母国の国旗が付けられていて、まるで国際連合のようです。敵対している国家間でも、フェデラーの話をすれば、意気投合して平和調停がうまくはかどるかもしれません。引退後はぜひ世界各国を訪問して平和の大使になって活躍してほしいと思います。
さてテニスファンに最も関心のあるのは今後の「ロジャーパパのスケジュール」です。
マスターズやUS Openはスキップするとは思いませんが、問題はジャパンオープンです。10月5日だと赤ちゃんはわずか2ヶ月半。一緒に旅をするのはチャレンジです。フェデラーに里心がついてしまって、アジアに何週間も家族と離れてロジャーパパが耐えられるかどうか。日本をスキップして10月12日の上海マスターズに飛んでしまう可能性がありますので、フェデラーファンは覚悟しておいた方がよいかもしれません。
「双子連れ Federer来日 ファン号泣」
つぎに関心のあるのは、「パパになったら勝てるのか?」 つまりプライオリティーが家族にシフトして、エッジを失ってしまうのではないか?
過去の例をとってみますと、ジミー・コナーズ、ボリス・ベッカー、アンドレ・アガシ、パット・キャッシュなどが丁度フェデラーと同じような状況のときに、グランドスラムのタイトルを勝ち取っています。ですからモチヴェーションが沸騰しているフェデラーには、プライオリティーの問題は心配ないと思います。
「フェデラーが あくび殺して コートチェンジ」
(双子の夜泣きのコーラスに睡眠不足のフェデラーの顔が浮かびます)
プレッシャーが大きい子供たち
気の早いスポーツベティングの業者の間では、すでにLadbrokesが、「ミラちゃんとシャーリーンちゃんのどちらかの一人がシングルスのGSタイトルをとる」に賭け率100:1、「フェデラー姉妹がダブルスのGSタイトルをとる」に賭け率200:1で賭けを提供しているとか。ミラちゃんとシャーリーンちゃんは、オギャーと生まれてこのプレッシャーです。伝説の親を持つ子供の宿命といいましょうか。
マッケンローの息子、ショーンくんを思い出します。彼と私の息子は同じ高校のテニス部に所属してましたので、マッケンロー親子のことはよく知っていますが、ショーン君はもちろん伝説の父親にかなうわけもなく、しかもマッケンローの名前で試合に出場すると、すぐ息子だとバレるので、彼の名前はいつも母親のテイタム・オニールの姓名で、ショーン・オニールで出場していました。高校をやめてボレテリで一年修行しましたが、とても全国レベルまでもいける実力はなく、ボレテリも辞めてしまいました。今ごろはどこかの地方の大学の体育会にでも入ってテニスをやっているかもしれません・・・
アガシ+グラフ、サンプラス、フェデラーの子供たちの中で誰が一番強いか?なんて巷のテニス雀たちがTweeterでおしゃべりを楽しんでいますが、当の本人にしてみれば、それは堪え難い重圧となって人生につきまとってきます。
「子供たち もう聞き飽きた Federerの名」
ミラとシャーリーンがウィリアムズ姉妹の記録を追い越すのは2000何年? なんてことはタブーです。そっとしておいてあげましょう。
子供好きなフェデラー夫妻は、これからもフェデラーチームのメンバーを増やしていってくれると思います。本当におめでとう!ロジャーとミルカに乾杯です!
Hopp Roger! Hopp Mirka! Hopp the Federers!
(追記)
スポーツはやはり勝たねばお話になりません。いくら立派な人間と尊敬されても強くなければスポーツでは価値がない。この残酷なまでに非情な勝負の世界で、ナダルは今闘っています。今度はナダルが私たちを必要としています。彼の元気なバモスのガッツポーズを一日でも早くみたい。テニス界にとってなくてはならないもう一人の横綱ラファも温かく応援していきたいと思います。
2009年07月15日
フェデラーとナダルの比較検証
ウィンブルドンはロディックの健闘で感動的な決勝戦となりましたが、それにしてもナダルのいない全仏とウィンブルドンの決勝は寂しいものがありました。フェデラーとナダルは性格もプレースタイルも対照的だからこそ、ますます私たちは二人の試合に魅せられるのですが、ここで世紀のライヴァルと呼ばれる二人のテニスに対する姿勢について述べてみたいと思います。題は重々しいですが、つまりフェデラーとナダルをプレースタイル以外で比較してみましょう、という軽い気持ちから書いています。
フェデラーは自分のコンディションについては語りたがりません。モノのときは、モノだという病名がわかるまで、フェデラーは調子が悪いことはひた隠しにしてきました。体調が悪くても、決して悪いとは言わず、負けたときでも「体調はすこぶるいいよ」とフェデラーは言い続けてきたのです。 このような発言が多かったものですから、「実はモノにかかっていて、発熱したりして大変なときがあった。」何て後できくと、「じゃ今までのコメントはなんだったの?」という非難めいた声も多く聞かれたことは事実でした。腰の問題もそうですが、一切具体的なことには触れようとしません。このようにして自分の体のコンディションは内密にしておくというのが、フェデラーであれば、逆にナダルはファンの要望に応えるため、膝のコンディションを詳細に伝えています。
この二人の態度の違いは、試合の作戦上の違いとも解釈できます。
怪我を隠すことのメリット:Federer
これは一般の選手がとる作戦で、相手に有利と感じさせないことが目的ですが、フェデラーの場合もしかり。具合の悪いフェデラーであっても、黙っていればフェデラー強しのイメージで相手を威圧できます。
調子の悪いときでも「まさかあのフェデラーがこんなミスを!?」と、つい対戦者は 半信半疑です。勝てそうな試合であっても、つまり尊敬しすぎて負けてしまうのです。
怪我を隠さないことのメリット:Nadal
対戦相手は膝が悪いのだからひょっとしたら勝てるかも、とかすかな期待感をもって試合にのぞみます。これは対戦相手が試合の途中で怪我をしてしまったときの心理と似ています。「相手にハンディがあるから。」こういうときは過去の例が示すように意外に勝てないものなのです。なぜか? 自分に余分なプレッシャーをかけてしまうのです。「ナダルに勝つには彼を走らせるしかない」とワイドにやたらに振ってみたり、ドロップショットをやってみたり、ナダルの膝に気をとられすぎて、自分のテニスを忘れてしまうのです。
デ杯に対するFedererのスタンス
フェデラーが最初にスイスのデ杯チームに参加したのは10年前の1999年。それ以降5年間連続出場していたデ杯を、突如自分のテニスのキャリアに専念したいので、デ杯には参加しないと発表しました。 フェデラーがランキング一位になった直後のことです。結局2004年4月フランスとのQFを最後に、現在に至るまでフェデラーはデ杯には一度も出場することはありませんでした。スイス国民は彼の発言に大きなショックを受け、フェデラーは自己中心で愛国心に欠けると非難しました。私も正直いって彼に失望したことは確かです。同年の2004年2月にランキング一位の座を獲得したフェデラーは、プライオリティーを自分のテニスのキャリアを優先することを決意したのです。そして昨年8月にナダルに一位の座を譲るまで、4年半にわたってフェデラーは一位の座を守り続けたのでした。
昨年8月はランキング一位の座をナダルに明け渡した無念の月でもあり、またオリンピックのダブルスに優勝した栄光の月でもありました。2位への転落という失意のなかで、母国に金メダルをもたらしたフェデラーは、自分のためだけでない大義のために戦う深い喜びと誇りを学びました。「これからは母国のためにデ杯に出場したい」フェデラーはデ杯への情熱を隠そうとはしませんでした。
このフェデラーの言葉を聞いて、私たちは彼を応援するために、今年3月のスイスvsアメリカ観戦アラバマ行きを決行しました。巨大なカウベル。赤地に白十字のスイス国旗のシャツ。ハット。それにスカーフ。さすがパンツまではスイスの国旗ではありませんが、ばっちり決めて、 Hopp Schwiiz! (頑張れスイス!)と張り切って応援するつもりでいたのです。
せっかくアラバマまで飛ぶのですから、狙うは特上席です。発売当日、クレジットカードをしっかり握りしめて、さっそくコンピューターのアラバマの会場サイトにクリック。ところがどうでしょう。5年ぶりにフェデラーのデ杯出場で、チケットはあっという間に2時間で売り切れてしまっていたのです。私たちはチケットを買うことが出来ませんでしたが、1万6千人の観客の中に、何千ドルを払ってフェデラーを観るために飛行機+ホテル代を捻出して、アラバマまで出かけていった人は沢山いるはずです。その人たちの期待を裏切って、フェデラーは直前にキャンセルしてしまったのです。理由は「腰の調子がもうひとつでリハビリに徹したい」ということでした。翻訳すると、「出れない状態ではないが、腰を悪化させるようなことはしたくない」ということになります。
フェデラーのキャンセルは、アメリカのテニスファンに大きな失望を与えたのは言うまでもありません。テニスの記事を滅多に書かないニューヨークタイムズまでが、「フェデラーがデ杯にコミット」という大きな見出しで記事を掲載したくらいでしたから、まさかキャンセルするとは思ってもいなかったのです。http://www.nytimes.com/2008/10/29/sports/tennis/29tennis.html?pagewanted=all
もし私たちがチケットを買っていたら、きっとフェデラーの事情を察してあげるなんて、やさしい気持ちなど吹き飛んでしまって、恨めしい思いでアラバマに飛んでいったと思います。「コミットできないのなら、始めから出るなんて言わないでほしかった。」というのが本音でしょうか。
ここでフェデラーについて批判するつもりは全くありません。しかしフェデラーのテニスに対する姿勢は、このデ杯欠場によく現れていると思うのです。ナダルのデ杯への情熱とは、対照的で興味深いものがあります。デ杯への情熱は、お国柄を反映しているのではなく、個人の価値観を反映していると思います。現にアメリカにおいてはデ杯の興味が薄れてしまっているにも拘らず、ロディックやブライアン兄弟は、自分のキャリアよりも優先させてデ杯にプライオリティーをおいています。
Federerのプライオリティー
フェデラーは今までも出場するといっておきながら、デ杯のときのように、直前にトーナメントをキャンセルすることがあります。AIG オープンのときもそうでした。ストックフォルムやドイツのハーレもそうでした。フェデラーの欠場の理由のほとんどが「疲れているから」というものでした。これは自分の体に余計な負担をかけて怪我をしたくない、という彼のモットーが貫かれています。
ファンの立場としては、薄っぺらい財布から大枚を払って彼の試合にコミットするのですから少々疲れていても出場してほしい。大会主催者としては、出場する可能性が少しでもあれば、チケットの売り上げのためにも、フェデラーに出場すると言ってもらいたい。フェデラーとしては、体の調子がよければ参加するが、無理してまでは参加したくない。三者三様の立場があって複雑です。
しかし複雑な状況の中でも、フェデラーのプライオリティーはいつもシンプルで明確です。「怪我をしないために最善の努力を払う」多くの選手が怪我でキャリアを断念したり引退していく中で、彼の健康管理に対する厳しい自己規制には驚くばかりです。何しろあの魅力的な女優のキーラ・ナイトリーとのディナーも、試合があるからと断ってしまったのですから。サフィンだったら、夕食だけでなくディスコまで付き合って夜更かしをしてきたに違いありません。
ファンがキャンセルをしたと怒ろうが、大会主催者に泣きつかれようが、スイスの国民からデ杯欠場で愛国心に欠けると非難されようが、ガンとして自分のプライオリティーを通してきたのは見事です。よい例が、今年のモンテカルロのマスターズです。彼のメジャーなスポンサーであるローレックスが主催者であるにも拘らず、欠場すると発表。ソニーオープンに錦織選手が「ちょっと体調に自信がないから」といって断るようなものです。もちろんこれはフェデラーであるからできるのでしょうが、自分の体調を最優先する信念を貫いたプロフェッショナリズムの真髄をみる思いがしたのです。(結局、大会直前にフェデラーは出場することになりましたが)
Nadalのプライオリティー
彼のファンに対するサーヴィス精神はすばらしいといつも感心してしまいます。大会前のプラクティスの後に群がる百人近いファンの最後の一人まで、丁寧にサインをして、気がつくと彼一人が残っていたということがよくあります。
ファンのために、スペインのために、自分の膝を二の次にして戦ってきたナダルは、自分、ファン、スペインの3者の願いを同時に満たすことが、彼のプライオリティーであったように思います。その3者には順序がつけられない。しかしそれは不可能であることを、今回の膝の故障で学んだのではないでしょうか。
「自分で間違いだったと気づかない限り、いくら忠告しても意味がない。」
ナダルのダイエットのいい加減なことに対するトニーのコメントを思い出します。つまり今回の膝の件でも「本人が自覚しなければ意味がない」トニーはナダルにそのことを知ってもらいたかったのかも知れません。トニーコーチはメディアに2年ほど前に、ナダルの膝はかなり重傷でもう戻れないかもしれないと爆弾発言をしたときがあります。そのときナダルはあわてて別に記者会見を開いて、あれはおじさんの思い過ごしで僕の膝は何でもない、とトニー発言を否定したことがありましたが、この二人のちぐはぐな発言は不可解でした。しかし今から思えば、いくら周りが止めろと忠告しても、自分の体に対する過剰な自信から、ナダルは無理をしてきたのではないかと思います。
Get your priorities straightとよく英語で言いますが、これはプライオリティーをはっきりさせるという意味です。今回の膝の故障はナダルにとっては辛いレッスンだったと思いますが、長い選手生命をたもつためにも、これからは「自分の健康管理」を最優先させてくれると信じます。
二人の試合を観戦できる日を楽しみに、Hopp Roger! (Hoppはpが二つ並びます)、Vamos Rafa!
(訂正のお詫び)
2004年以降は一度もフェデラーがデ杯に出ていないというのは間違いでした。ワールドグループからヨーロッパ/アフリカ・ゾーンに落ちてしまった9月のプレイオフには出ておりました。ワールド・グループに焦点を絞っていましたので、うっかりとプレイオフのことは忘れておりました。大変失礼しました。(汗)
フェデラーは自分のコンディションについては語りたがりません。モノのときは、モノだという病名がわかるまで、フェデラーは調子が悪いことはひた隠しにしてきました。体調が悪くても、決して悪いとは言わず、負けたときでも「体調はすこぶるいいよ」とフェデラーは言い続けてきたのです。 このような発言が多かったものですから、「実はモノにかかっていて、発熱したりして大変なときがあった。」何て後できくと、「じゃ今までのコメントはなんだったの?」という非難めいた声も多く聞かれたことは事実でした。腰の問題もそうですが、一切具体的なことには触れようとしません。このようにして自分の体のコンディションは内密にしておくというのが、フェデラーであれば、逆にナダルはファンの要望に応えるため、膝のコンディションを詳細に伝えています。
この二人の態度の違いは、試合の作戦上の違いとも解釈できます。
怪我を隠すことのメリット:Federer
これは一般の選手がとる作戦で、相手に有利と感じさせないことが目的ですが、フェデラーの場合もしかり。具合の悪いフェデラーであっても、黙っていればフェデラー強しのイメージで相手を威圧できます。
調子の悪いときでも「まさかあのフェデラーがこんなミスを!?」と、つい対戦者は 半信半疑です。勝てそうな試合であっても、つまり尊敬しすぎて負けてしまうのです。
怪我を隠さないことのメリット:Nadal
対戦相手は膝が悪いのだからひょっとしたら勝てるかも、とかすかな期待感をもって試合にのぞみます。これは対戦相手が試合の途中で怪我をしてしまったときの心理と似ています。「相手にハンディがあるから。」こういうときは過去の例が示すように意外に勝てないものなのです。なぜか? 自分に余分なプレッシャーをかけてしまうのです。「ナダルに勝つには彼を走らせるしかない」とワイドにやたらに振ってみたり、ドロップショットをやってみたり、ナダルの膝に気をとられすぎて、自分のテニスを忘れてしまうのです。
デ杯に対するFedererのスタンス
フェデラーが最初にスイスのデ杯チームに参加したのは10年前の1999年。それ以降5年間連続出場していたデ杯を、突如自分のテニスのキャリアに専念したいので、デ杯には参加しないと発表しました。 フェデラーがランキング一位になった直後のことです。結局2004年4月フランスとのQFを最後に、現在に至るまでフェデラーはデ杯には一度も出場することはありませんでした。スイス国民は彼の発言に大きなショックを受け、フェデラーは自己中心で愛国心に欠けると非難しました。私も正直いって彼に失望したことは確かです。同年の2004年2月にランキング一位の座を獲得したフェデラーは、プライオリティーを自分のテニスのキャリアを優先することを決意したのです。そして昨年8月にナダルに一位の座を譲るまで、4年半にわたってフェデラーは一位の座を守り続けたのでした。
昨年8月はランキング一位の座をナダルに明け渡した無念の月でもあり、またオリンピックのダブルスに優勝した栄光の月でもありました。2位への転落という失意のなかで、母国に金メダルをもたらしたフェデラーは、自分のためだけでない大義のために戦う深い喜びと誇りを学びました。「これからは母国のためにデ杯に出場したい」フェデラーはデ杯への情熱を隠そうとはしませんでした。
このフェデラーの言葉を聞いて、私たちは彼を応援するために、今年3月のスイスvsアメリカ観戦アラバマ行きを決行しました。巨大なカウベル。赤地に白十字のスイス国旗のシャツ。ハット。それにスカーフ。さすがパンツまではスイスの国旗ではありませんが、ばっちり決めて、 Hopp Schwiiz! (頑張れスイス!)と張り切って応援するつもりでいたのです。
せっかくアラバマまで飛ぶのですから、狙うは特上席です。発売当日、クレジットカードをしっかり握りしめて、さっそくコンピューターのアラバマの会場サイトにクリック。ところがどうでしょう。5年ぶりにフェデラーのデ杯出場で、チケットはあっという間に2時間で売り切れてしまっていたのです。私たちはチケットを買うことが出来ませんでしたが、1万6千人の観客の中に、何千ドルを払ってフェデラーを観るために飛行機+ホテル代を捻出して、アラバマまで出かけていった人は沢山いるはずです。その人たちの期待を裏切って、フェデラーは直前にキャンセルしてしまったのです。理由は「腰の調子がもうひとつでリハビリに徹したい」ということでした。翻訳すると、「出れない状態ではないが、腰を悪化させるようなことはしたくない」ということになります。
フェデラーのキャンセルは、アメリカのテニスファンに大きな失望を与えたのは言うまでもありません。テニスの記事を滅多に書かないニューヨークタイムズまでが、「フェデラーがデ杯にコミット」という大きな見出しで記事を掲載したくらいでしたから、まさかキャンセルするとは思ってもいなかったのです。http://www.nytimes.com/2008/10/29/sports/tennis/29tennis.html?pagewanted=all
もし私たちがチケットを買っていたら、きっとフェデラーの事情を察してあげるなんて、やさしい気持ちなど吹き飛んでしまって、恨めしい思いでアラバマに飛んでいったと思います。「コミットできないのなら、始めから出るなんて言わないでほしかった。」というのが本音でしょうか。
ここでフェデラーについて批判するつもりは全くありません。しかしフェデラーのテニスに対する姿勢は、このデ杯欠場によく現れていると思うのです。ナダルのデ杯への情熱とは、対照的で興味深いものがあります。デ杯への情熱は、お国柄を反映しているのではなく、個人の価値観を反映していると思います。現にアメリカにおいてはデ杯の興味が薄れてしまっているにも拘らず、ロディックやブライアン兄弟は、自分のキャリアよりも優先させてデ杯にプライオリティーをおいています。
Federerのプライオリティー
フェデラーは今までも出場するといっておきながら、デ杯のときのように、直前にトーナメントをキャンセルすることがあります。AIG オープンのときもそうでした。ストックフォルムやドイツのハーレもそうでした。フェデラーの欠場の理由のほとんどが「疲れているから」というものでした。これは自分の体に余計な負担をかけて怪我をしたくない、という彼のモットーが貫かれています。
ファンの立場としては、薄っぺらい財布から大枚を払って彼の試合にコミットするのですから少々疲れていても出場してほしい。大会主催者としては、出場する可能性が少しでもあれば、チケットの売り上げのためにも、フェデラーに出場すると言ってもらいたい。フェデラーとしては、体の調子がよければ参加するが、無理してまでは参加したくない。三者三様の立場があって複雑です。
しかし複雑な状況の中でも、フェデラーのプライオリティーはいつもシンプルで明確です。「怪我をしないために最善の努力を払う」多くの選手が怪我でキャリアを断念したり引退していく中で、彼の健康管理に対する厳しい自己規制には驚くばかりです。何しろあの魅力的な女優のキーラ・ナイトリーとのディナーも、試合があるからと断ってしまったのですから。サフィンだったら、夕食だけでなくディスコまで付き合って夜更かしをしてきたに違いありません。
ファンがキャンセルをしたと怒ろうが、大会主催者に泣きつかれようが、スイスの国民からデ杯欠場で愛国心に欠けると非難されようが、ガンとして自分のプライオリティーを通してきたのは見事です。よい例が、今年のモンテカルロのマスターズです。彼のメジャーなスポンサーであるローレックスが主催者であるにも拘らず、欠場すると発表。ソニーオープンに錦織選手が「ちょっと体調に自信がないから」といって断るようなものです。もちろんこれはフェデラーであるからできるのでしょうが、自分の体調を最優先する信念を貫いたプロフェッショナリズムの真髄をみる思いがしたのです。(結局、大会直前にフェデラーは出場することになりましたが)
Nadalのプライオリティー
彼のファンに対するサーヴィス精神はすばらしいといつも感心してしまいます。大会前のプラクティスの後に群がる百人近いファンの最後の一人まで、丁寧にサインをして、気がつくと彼一人が残っていたということがよくあります。
ファンのために、スペインのために、自分の膝を二の次にして戦ってきたナダルは、自分、ファン、スペインの3者の願いを同時に満たすことが、彼のプライオリティーであったように思います。その3者には順序がつけられない。しかしそれは不可能であることを、今回の膝の故障で学んだのではないでしょうか。
「自分で間違いだったと気づかない限り、いくら忠告しても意味がない。」
ナダルのダイエットのいい加減なことに対するトニーのコメントを思い出します。つまり今回の膝の件でも「本人が自覚しなければ意味がない」トニーはナダルにそのことを知ってもらいたかったのかも知れません。トニーコーチはメディアに2年ほど前に、ナダルの膝はかなり重傷でもう戻れないかもしれないと爆弾発言をしたときがあります。そのときナダルはあわてて別に記者会見を開いて、あれはおじさんの思い過ごしで僕の膝は何でもない、とトニー発言を否定したことがありましたが、この二人のちぐはぐな発言は不可解でした。しかし今から思えば、いくら周りが止めろと忠告しても、自分の体に対する過剰な自信から、ナダルは無理をしてきたのではないかと思います。
Get your priorities straightとよく英語で言いますが、これはプライオリティーをはっきりさせるという意味です。今回の膝の故障はナダルにとっては辛いレッスンだったと思いますが、長い選手生命をたもつためにも、これからは「自分の健康管理」を最優先させてくれると信じます。
二人の試合を観戦できる日を楽しみに、Hopp Roger! (Hoppはpが二つ並びます)、Vamos Rafa!
(訂正のお詫び)
2004年以降は一度もフェデラーがデ杯に出ていないというのは間違いでした。ワールドグループからヨーロッパ/アフリカ・ゾーンに落ちてしまった9月のプレイオフには出ておりました。ワールド・グループに焦点を絞っていましたので、うっかりとプレイオフのことは忘れておりました。大変失礼しました。(汗)
2009年06月16日
フェデラーのすべてを知る!
ロジャーにぶつけた50以上の質問が、Basler Zeitungバーゼル紙に掲載されました。トーナメントの記者会見と違って、質問が面白く、ロジャーファンにとっては絶対見逃せないインターヴューとなっています。知らなかった新しいロジャーが満載されたインターヴューを紹介します。
(インターヴューはロジャーが全仏優勝した5日目に行われたものです)
http://www.gototennisblog.com/2009/06/15/roger-federer-tells-us-almost-everything/
Q: 全仏を振り返ってみて最初に思うことは?
F:僕のキャリアの中で最も重要な勝利の一つとなった。もちろんウィンブルドンの最初の勝利は特別なものだよ。僕をポピュラーにし、自信を与えてくれたからね。ウィンブルドンは何しろ僕の子供のときからの夢だったのだから。でもフレンチオープンは、僕のアイドル(サンプラス)がとれてないタイトルだから、僕にとってはすごいことなんだ。
Q:試合中に賞金のことを考えたことがある?
F:あるよ。一度だけね。それは上海の最初のマスターズだった。対戦相手はヨハンソンだったけど、彼に勝つと賞金額は1200万円。だから試合中に、1200万円が手に入ったら何買おうかな、ってそんなことばかり考えながらラリーを続けていたよ。あれも買いたい、これもほしいってね。ショットのごとにそんなことを考えているんだから最悪だったよ。(なかなか正直でよろしい)
Q:涙を流したことを恥じている?
F:恥じというより、ちょっと恥ずかしかった。でも感情を表現するってよいことだと思うよ。カメラがやたらクロースアップにして映すけどね。( Roger looks adorable when he’s in tears.)
Q:フェデラー以外にどんな選手が完璧な選手?
F:ロディックのサーヴ。ナルバンディアンのバックハンド。ナダルのフォアハンド。ヒューイットのファイティングピリット。そしてエドバーグ、ラフター、ヘンマンのヴォレー。メンタルはやっぱりナダルだね。もしこんな選手がいたら勝つのがむずかしいだろうね。(おっとっと。忘れちゃいけない選手がいます。サフィンです。彼のマスクを忘れては完璧な選手とはいえません。)
Q:テニスの人生で欠かせない人は?
F:皆がそうだけれど、最も長い付き合いのPierre Paganiniかな。(フィットネスのトレーナー)彼は僕の若いときに重要な役割を果たしてくれたから。
Q:パーフェクトな一日とは?
F:テニス以外では、自宅で友だちと過ごしたり、海辺でミルカと散歩したり。スパにいってマッサージをしてもらって、ロマンチックなディナー。そしてミルカと地平線に沈むサンセットをみるのもいいな。(まだまだ熱々でご馳走さまです)
Q:ミルカ以外に、誰とだったらエレベーターに缶詰になってもよいと思う?
F:マミー(お母さんだなんて!かわいいことを言ってくれます!)
Q:好きな料理は?
F:イタリアンだったら毎日食べられる。日本食も好きだね。でもスイスにいるときは、やっぱりスイス料理だ。ロースティー、ラクレット、フォンデュとかね。(これ、私全部つくれます。)
Q:じゃ嫌いな食べ物は?
F:僕は16歳まで菜食主義者だったんだ。でも1998年のデ杯のときに、Marc Rossetがステーキハウスに連れていってくれたんだ。そのとき僕は肉は食べないと言ったら、すごくびっくりしてね。彼はシェフに頼んで、種類の違った肉をいろいろテーブルにもってこさせたんだ。それで少しは食べれるようになったんだ。またミルカとタイに行ったとき、シーフードが食べれるようになった。だから今は何でも食べれるよ。でもジュニアのときはトーナメントのときはしんどかったよ。
Q:朝起きて一番にすることは?
F:まずミルカを抱きしめて、そしてベッドから起き上がって、歯を磨いて、ヒゲをそって・・・(もうミルカなしではロジャーは生きていけませんね)
Q:自分の欠点は?
F:なかなか時間厳守ができなかったこと。でも今は大分よくなった。あとはその場で決断できることを後回しにすること。(これは意外!もっとスイス的かと思ってました。スイス人はローレックスやオメガのように時間厳守がモットーですから。)
Q:嫌いなことは?
F:礼儀を知らない人たち。
Q:フェデラーに失礼なことをする人がいるんですか。もっとも最近で怒鳴られたことは?
F:マレーシアでサンプラスとエグジビションをやったとき。30分だけでよいから首相に会ってほしいということだったので出かけたんだ。でも2時間も時間がたってもまだ夕食が終わらない。腹が立ってね、責任者に話が違うと文句を言ったら、向こうは僕をどなり返したんだ。これはまずかった。
Q:今までに受けたアドヴァイスで一番ばかげたものは?
F:ナダルとの試合で、すべてのストロークを明細に書いてくれたのがあった。また電話をしょっちゅうかけてきて、あれやこれやと言ってくれる人もいるし。またメールをガンガン送ってきて、僕が返事をしないものだから、失礼じゃないかと怒ったりする人もいる。
Q:一番怖いものは?
F:スカイダイヴィングやバンジージャンピング。こういうのは僕は大の苦手でね。やりたくないよ。
Q:99%の人はロジャー・フェデラーを知っているといいますが、残りの1%の人に会ったことがある?
F:スポーツを知らない人もいるし、またスイスの国があるってことも知らない人もいるしね。皆が僕を知っているとは思わないよ。(この99%はずいぶん大袈裟な数字。アメリカだと多分半分以上は知らないでしょうね。)
Q:ロジェー(Rodscher)じゃなくてロシェー(Roschee)と最後に呼ばれたことは?(これは説明が必要です。彼はバーゼル出身ですのでスイスドイツ語を話します。Rogerと書いてもスイスドイツ語圏では、ロジェーと呼びます。しかしジュネーヴのようなフランス語圏では、ロシェーと呼び方がフランス風になります。ロジャーと呼ぶのは英語呼びで、スイスではこのような呼び方はしないのです。なぜか?彼が説明しています。)
F:パリでは10万回くらいロシェーと呼ばれるよ。僕の名は母の母国の南アで洗礼を受けているから、ロジャーと呼ぶのが正しい。でもフランス語ではそうは読まないので、わざわざスペルをRodgeurと書いてロジャーと呼ばせているみたいでおかしい。
Q:崇拝する人は?
F:スポーツマンではタイガー・ウッズ、マイケル・ジョーダン、モーターサイクルではヴァレンティノ・ロッシ。ミュージシャンでは元のブッシュシンガー(Gavin Rossdale) 僕の友だちなんだ。2度コンサートにも行ったよ。(私は知らない)
Q:20年後は何をしていると思う?
F:僕は家族を養っているよね。当然だと思うけど。仕事はテニスとは限らないと思うけれど、コーチやTV関係につくとは考えられないね。スポンサー関係の仕事や自分でビジネスをやることはあり得ると思うけど。多分スイスで人生をエンジョイしていると思うよ。
Q:ウィンブルドンの後に出産予定ですよね。お産のクラスに二人で参加したことがある?
F:ないけれど、いろんな経験者から話は聞いているよ。それに本を買って読んでるしね。ドクターからも情報はいろいろもらっているし。
Q:赤ちゃんの名前は決まったの?
F:本でいろいろ探しているんだけれどまだ決まってないんだ。
Q:男の子だと聞いてますが。
F:それは言えないね。僕たちは知っているけど、言わないよ。(やっぱし)
Q:ボリス・ベッカーの奥さんが妊娠したとき、ベッカーは自分もつわりがきたといってましたが、ロジャーはどう?
F:妊娠だけじゃなく女性についてもいろんなことを学んだし。すごくいい勉強になってるよ。
Q:父親になるということで不安や心配があると思うけど?
F:最初の数ヶ月は心配だったよね。ドクターは最悪の場合とかも説明してくれるしね。テニスのおかげで助かってるよ。今までいろんなむずかしいシチュエーションも克服してきたから、僕たちはきっとよい親になると思うよ。
Q:ミルカとの間でニックネームで呼び合っている?
F:いろんなニックネームで呼び合ってるよ。でも言わない。(ケチッ!)
Q:おむつは紙おむつ?それとも布おむつ?
F:紙おむつだと思う。それしか知らない。でも環境保全のためにできるだけ努力するつもり。
Q:何人くらい子供がほしい?
F:3人か4人。(最初の子供がGrand、次の子がSlam、3番目がRolandで最後が Wimblyというのはどう?)
Q:スタローンそれともデニーロ?
F:僕はアクション映画が好きだからスタローン。ジェイムス・ボンドが大好きなんだ。
Q:ビール派それともワイン派?
F:ワイン
Q:自転車それともローラーブレード?
F:自転車だね。バーゼルで夕食後自転車に乗って走るのは気持ちがいいよ。(今度バーゼルに里帰りしたとき、ひょっとして自転車に乗ったロジャーに会えるかも)
Q:朝食はシリアル(コーンフレーク)それともハニーブレッド?
F:ハニーブレッド。でも外国にいるときはほとんどシリアルだけど。
Q:外食それとも自宅で食事?
F:僕は自宅で食べるのが好きなんだ。ミルカがつくってくれるから。(ご馳走さま)僕は料理ができないけど、料理のうまい人がまわりにいてラッキーだよ。まずお母さん。そしてミルカ。
Q:家事をするとしたら掃除機をかける方?それともアイロンをする方?
F:僕は掃除機をかけるのがうまいんだ。(掃除機をかけるロジャーのコマーシャル、これはかなりいけるかも。)
Q: Eminem それともAC / DC?
F: 家でトレーニングしているときはハードなものを聞いてるよ。Metallica とかAC / DC.
Q: ヒゲを剃るのはカミソリ? それとも電気シェイヴァー?
F:カミソリ。 Gilletteがスポンサーだからね。いつもきちんと剃っていなくちゃいけない。トーナメントでは Gilletteから一杯カミソリが送られてくるよ。
Q:どっちがほしい? デ杯の優勝それともオリンピックの金メダル?
F:デ杯。オリンピックはダブルスで金メダルをとっているから。
Q:ナダルについて最も驚くべきことは?
F:若いときからショットが安定していること。Consistency
Q:トレーニングは?
F:昔より面白くなってきた。
Q:弱いストロークは?
F:バックハンドのリターン。
Q:ダブルスのドリームペアは?
F:マティナ・ヒンギス。僕は前マティナとダブルスを組んだことがあるけど(ホプマンカップ)ファンタスティックだった。そしてミルカ(これもホプマンカップ。試合はみたことがありますが、あんまりうまいとは言えず負けています。)それに金メダルをとった相棒のスタン(ヴァヴリンカ)。
Q:ジョン・マッケンローが若かったときの態度について?
F:おかしい。僕の若いときもおかしかった。
Q:テニスプレーヤーでなかったら何になっていた?
F:ミュージシャン
Q:ダンスフロアでのフットワークは?
F:悪くないよ。(コートではバタフライのように軽やかと言われていますが、果たしてダンスフロアでも?)
Q:学校で嫌だったこと?
F:早起きしなくちゃならないこと。宿題。
Q:バーゼルでは?
F: I feel super-good. (でも本当はバーゼルを捨てたのです。チューリッヒにちかい Wollerau に引っ越ししてしまったので、バーゼルの市民は怒っているのですよ)
Q:政治に興味は?
F:ほとんどスイスにいないので投票ができてないのが残念だ。でもアメリカの大統領選挙はよくフォローしたよ。
Q: Wollerauの住み心地は?
F:いいよ。僕の両親とミルカの両親の中間にあるから地理的に妥協というところ。(この町は税金が安いので有名なのです。)
Q:自分で変えたいところはある?
F:あまりない。テニスでは特にね。でも父親になればいろいろ変わるだろうと思うけど。
Q:もし世界を支配することができれば?
F:まず貧しい人たちがいなくなるような世界にしたい。
Q:神を信じる?それとも信じない?
F:信じる
Q:自分の墓石に彫る言葉は?
F:まだそれまでに時間があるから今は言えないよ。
(インターヴューはロジャーが全仏優勝した5日目に行われたものです)
http://www.gototennisblog.com/2009/06/15/roger-federer-tells-us-almost-everything/
Q: 全仏を振り返ってみて最初に思うことは?
F:僕のキャリアの中で最も重要な勝利の一つとなった。もちろんウィンブルドンの最初の勝利は特別なものだよ。僕をポピュラーにし、自信を与えてくれたからね。ウィンブルドンは何しろ僕の子供のときからの夢だったのだから。でもフレンチオープンは、僕のアイドル(サンプラス)がとれてないタイトルだから、僕にとってはすごいことなんだ。
Q:試合中に賞金のことを考えたことがある?
F:あるよ。一度だけね。それは上海の最初のマスターズだった。対戦相手はヨハンソンだったけど、彼に勝つと賞金額は1200万円。だから試合中に、1200万円が手に入ったら何買おうかな、ってそんなことばかり考えながらラリーを続けていたよ。あれも買いたい、これもほしいってね。ショットのごとにそんなことを考えているんだから最悪だったよ。(なかなか正直でよろしい)
Q:涙を流したことを恥じている?
F:恥じというより、ちょっと恥ずかしかった。でも感情を表現するってよいことだと思うよ。カメラがやたらクロースアップにして映すけどね。( Roger looks adorable when he’s in tears.)
Q:フェデラー以外にどんな選手が完璧な選手?
F:ロディックのサーヴ。ナルバンディアンのバックハンド。ナダルのフォアハンド。ヒューイットのファイティングピリット。そしてエドバーグ、ラフター、ヘンマンのヴォレー。メンタルはやっぱりナダルだね。もしこんな選手がいたら勝つのがむずかしいだろうね。(おっとっと。忘れちゃいけない選手がいます。サフィンです。彼のマスクを忘れては完璧な選手とはいえません。)
Q:テニスの人生で欠かせない人は?
F:皆がそうだけれど、最も長い付き合いのPierre Paganiniかな。(フィットネスのトレーナー)彼は僕の若いときに重要な役割を果たしてくれたから。
Q:パーフェクトな一日とは?
F:テニス以外では、自宅で友だちと過ごしたり、海辺でミルカと散歩したり。スパにいってマッサージをしてもらって、ロマンチックなディナー。そしてミルカと地平線に沈むサンセットをみるのもいいな。(まだまだ熱々でご馳走さまです)
Q:ミルカ以外に、誰とだったらエレベーターに缶詰になってもよいと思う?
F:マミー(お母さんだなんて!かわいいことを言ってくれます!)
Q:好きな料理は?
F:イタリアンだったら毎日食べられる。日本食も好きだね。でもスイスにいるときは、やっぱりスイス料理だ。ロースティー、ラクレット、フォンデュとかね。(これ、私全部つくれます。)
Q:じゃ嫌いな食べ物は?
F:僕は16歳まで菜食主義者だったんだ。でも1998年のデ杯のときに、Marc Rossetがステーキハウスに連れていってくれたんだ。そのとき僕は肉は食べないと言ったら、すごくびっくりしてね。彼はシェフに頼んで、種類の違った肉をいろいろテーブルにもってこさせたんだ。それで少しは食べれるようになったんだ。またミルカとタイに行ったとき、シーフードが食べれるようになった。だから今は何でも食べれるよ。でもジュニアのときはトーナメントのときはしんどかったよ。
Q:朝起きて一番にすることは?
F:まずミルカを抱きしめて、そしてベッドから起き上がって、歯を磨いて、ヒゲをそって・・・(もうミルカなしではロジャーは生きていけませんね)
Q:自分の欠点は?
F:なかなか時間厳守ができなかったこと。でも今は大分よくなった。あとはその場で決断できることを後回しにすること。(これは意外!もっとスイス的かと思ってました。スイス人はローレックスやオメガのように時間厳守がモットーですから。)
Q:嫌いなことは?
F:礼儀を知らない人たち。
Q:フェデラーに失礼なことをする人がいるんですか。もっとも最近で怒鳴られたことは?
F:マレーシアでサンプラスとエグジビションをやったとき。30分だけでよいから首相に会ってほしいということだったので出かけたんだ。でも2時間も時間がたってもまだ夕食が終わらない。腹が立ってね、責任者に話が違うと文句を言ったら、向こうは僕をどなり返したんだ。これはまずかった。
Q:今までに受けたアドヴァイスで一番ばかげたものは?
F:ナダルとの試合で、すべてのストロークを明細に書いてくれたのがあった。また電話をしょっちゅうかけてきて、あれやこれやと言ってくれる人もいるし。またメールをガンガン送ってきて、僕が返事をしないものだから、失礼じゃないかと怒ったりする人もいる。
Q:一番怖いものは?
F:スカイダイヴィングやバンジージャンピング。こういうのは僕は大の苦手でね。やりたくないよ。
Q:99%の人はロジャー・フェデラーを知っているといいますが、残りの1%の人に会ったことがある?
F:スポーツを知らない人もいるし、またスイスの国があるってことも知らない人もいるしね。皆が僕を知っているとは思わないよ。(この99%はずいぶん大袈裟な数字。アメリカだと多分半分以上は知らないでしょうね。)
Q:ロジェー(Rodscher)じゃなくてロシェー(Roschee)と最後に呼ばれたことは?(これは説明が必要です。彼はバーゼル出身ですのでスイスドイツ語を話します。Rogerと書いてもスイスドイツ語圏では、ロジェーと呼びます。しかしジュネーヴのようなフランス語圏では、ロシェーと呼び方がフランス風になります。ロジャーと呼ぶのは英語呼びで、スイスではこのような呼び方はしないのです。なぜか?彼が説明しています。)
F:パリでは10万回くらいロシェーと呼ばれるよ。僕の名は母の母国の南アで洗礼を受けているから、ロジャーと呼ぶのが正しい。でもフランス語ではそうは読まないので、わざわざスペルをRodgeurと書いてロジャーと呼ばせているみたいでおかしい。
Q:崇拝する人は?
F:スポーツマンではタイガー・ウッズ、マイケル・ジョーダン、モーターサイクルではヴァレンティノ・ロッシ。ミュージシャンでは元のブッシュシンガー(Gavin Rossdale) 僕の友だちなんだ。2度コンサートにも行ったよ。(私は知らない)
Q:20年後は何をしていると思う?
F:僕は家族を養っているよね。当然だと思うけど。仕事はテニスとは限らないと思うけれど、コーチやTV関係につくとは考えられないね。スポンサー関係の仕事や自分でビジネスをやることはあり得ると思うけど。多分スイスで人生をエンジョイしていると思うよ。
Q:ウィンブルドンの後に出産予定ですよね。お産のクラスに二人で参加したことがある?
F:ないけれど、いろんな経験者から話は聞いているよ。それに本を買って読んでるしね。ドクターからも情報はいろいろもらっているし。
Q:赤ちゃんの名前は決まったの?
F:本でいろいろ探しているんだけれどまだ決まってないんだ。
Q:男の子だと聞いてますが。
F:それは言えないね。僕たちは知っているけど、言わないよ。(やっぱし)
Q:ボリス・ベッカーの奥さんが妊娠したとき、ベッカーは自分もつわりがきたといってましたが、ロジャーはどう?
F:妊娠だけじゃなく女性についてもいろんなことを学んだし。すごくいい勉強になってるよ。
Q:父親になるということで不安や心配があると思うけど?
F:最初の数ヶ月は心配だったよね。ドクターは最悪の場合とかも説明してくれるしね。テニスのおかげで助かってるよ。今までいろんなむずかしいシチュエーションも克服してきたから、僕たちはきっとよい親になると思うよ。
Q:ミルカとの間でニックネームで呼び合っている?
F:いろんなニックネームで呼び合ってるよ。でも言わない。(ケチッ!)
Q:おむつは紙おむつ?それとも布おむつ?
F:紙おむつだと思う。それしか知らない。でも環境保全のためにできるだけ努力するつもり。
Q:何人くらい子供がほしい?
F:3人か4人。(最初の子供がGrand、次の子がSlam、3番目がRolandで最後が Wimblyというのはどう?)
Q:スタローンそれともデニーロ?
F:僕はアクション映画が好きだからスタローン。ジェイムス・ボンドが大好きなんだ。
Q:ビール派それともワイン派?
F:ワイン
Q:自転車それともローラーブレード?
F:自転車だね。バーゼルで夕食後自転車に乗って走るのは気持ちがいいよ。(今度バーゼルに里帰りしたとき、ひょっとして自転車に乗ったロジャーに会えるかも)
Q:朝食はシリアル(コーンフレーク)それともハニーブレッド?
F:ハニーブレッド。でも外国にいるときはほとんどシリアルだけど。
Q:外食それとも自宅で食事?
F:僕は自宅で食べるのが好きなんだ。ミルカがつくってくれるから。(ご馳走さま)僕は料理ができないけど、料理のうまい人がまわりにいてラッキーだよ。まずお母さん。そしてミルカ。
Q:家事をするとしたら掃除機をかける方?それともアイロンをする方?
F:僕は掃除機をかけるのがうまいんだ。(掃除機をかけるロジャーのコマーシャル、これはかなりいけるかも。)
Q: Eminem それともAC / DC?
F: 家でトレーニングしているときはハードなものを聞いてるよ。Metallica とかAC / DC.
Q: ヒゲを剃るのはカミソリ? それとも電気シェイヴァー?
F:カミソリ。 Gilletteがスポンサーだからね。いつもきちんと剃っていなくちゃいけない。トーナメントでは Gilletteから一杯カミソリが送られてくるよ。
Q:どっちがほしい? デ杯の優勝それともオリンピックの金メダル?
F:デ杯。オリンピックはダブルスで金メダルをとっているから。
Q:ナダルについて最も驚くべきことは?
F:若いときからショットが安定していること。Consistency
Q:トレーニングは?
F:昔より面白くなってきた。
Q:弱いストロークは?
F:バックハンドのリターン。
Q:ダブルスのドリームペアは?
F:マティナ・ヒンギス。僕は前マティナとダブルスを組んだことがあるけど(ホプマンカップ)ファンタスティックだった。そしてミルカ(これもホプマンカップ。試合はみたことがありますが、あんまりうまいとは言えず負けています。)それに金メダルをとった相棒のスタン(ヴァヴリンカ)。
Q:ジョン・マッケンローが若かったときの態度について?
F:おかしい。僕の若いときもおかしかった。
Q:テニスプレーヤーでなかったら何になっていた?
F:ミュージシャン
Q:ダンスフロアでのフットワークは?
F:悪くないよ。(コートではバタフライのように軽やかと言われていますが、果たしてダンスフロアでも?)
Q:学校で嫌だったこと?
F:早起きしなくちゃならないこと。宿題。
Q:バーゼルでは?
F: I feel super-good. (でも本当はバーゼルを捨てたのです。チューリッヒにちかい Wollerau に引っ越ししてしまったので、バーゼルの市民は怒っているのですよ)
Q:政治に興味は?
F:ほとんどスイスにいないので投票ができてないのが残念だ。でもアメリカの大統領選挙はよくフォローしたよ。
Q: Wollerauの住み心地は?
F:いいよ。僕の両親とミルカの両親の中間にあるから地理的に妥協というところ。(この町は税金が安いので有名なのです。)
Q:自分で変えたいところはある?
F:あまりない。テニスでは特にね。でも父親になればいろいろ変わるだろうと思うけど。
Q:もし世界を支配することができれば?
F:まず貧しい人たちがいなくなるような世界にしたい。
Q:神を信じる?それとも信じない?
F:信じる
Q:自分の墓石に彫る言葉は?
F:まだそれまでに時間があるから今は言えないよ。
2009年06月08日
Sweet Victory:フェデラー優勝!
Congratulations Roger!
Federer def Soderling: 6-1, 7-6(1), 6-4
フェデラーの全仏オープンの歴史的瞬間を目撃できた私たちは幸せでした。
ソダリングにリズムを与えず、ロジャー・フェデラーは王者の貫禄をみせて、堂々フレンチオープンのタイトルを獲得しました。しかもこのタイトルはキャリア・グランドスラム(全豪、全仏、ウィンブルドン、全米の4つのタイトルをとる)で且つ、サンプラスの14GSタイトルと並ぶ偉業です。
ボルグ、サンプラス、フェデラーの中で誰がGOATか? 今までさかんに議論されてきましたが、今日のフェデラーの優勝で、マッケンローが会場のファンに向かって宣言しました。「Roger, you’re the GOAT !」GOATとはGreatest Of All Time。「ロジャー、君はテニス史上で最も偉大な選手となった!」
スイスの国歌を聞きながら、フェデラーの目から大粒の涙がこぼれおちました。勝利のスウィートな涙は、ウィンブルドン、オーストラリアンオープンで見せた悔し涙と違って、快くロジャーの頬を流れ落ちていきます。スウィートヴィクトリー。モノの病気以来、もうフェデラーはカムバックできないかもしれないとまで言われつづけた辛い年月に、嵐のような会場の拍手とともに別れをつげたのです。
「第3セット目は本当に緊張してしまった。特に最後のゲーム(5-4:フェデラーのサーヴィスゲーム)では、勝利を直前にしたときはものすごくむずかしかった。お願いだから僕のサーヴが全部入って、ソダリングが4つともエラーをしてくれって・・・もう感情がこみあげてきてプレーができないくらいだった。」
「僕の小さいときの夢はウィンブルドンで優勝することだった。でもそれが1回だけでなく5回も優勝することができたんだ。でもフレンチオープンは僕にとってはいろんな意味でとてもやり辛かった。サーフェスの問題やセンターコートが広すぎることなど、なかなか慣れることができなかった。でもそのフレンチもこうやって手にいれることができた。長い道のりだったけど、だから今の僕は信じられないくらい嬉しくて幸せなんだ!」
雨が激しく降り始めました。でもロジャーは受賞式のあとも会場を去ろうとしません。 ボールボーイやボランティアのスタッフと記念撮影に応じながら喜びを分かち合うロジャー。晴れ晴れとしたさわやかな笑顔です。
びしょびしょになった髪を幾度もかきあげながら、会場に高くあげられたスイスの国旗を見上げたフェデラーの目にはもう涙のあとはありません。
GOATと呼ばれる史上で最も偉大な選手になった勝者が見せる、尊厳と自信に満ちた王者の光を、私たちはフェデラーの目に垣間見たのです。
ロジャー! あなたはすばらしい! We’re proud of you!
2009年06月05日
フェデラーを語る by Monfils
Federer def Monfils: 76, 62, 64
準々決勝でフェデラーにストレートセットで敗退したモンフィスが面白いコメントを述べています。フェデラーのテニスを理解するために、ときには対戦相手に語ってもらうのも興味深いものです。
6月3日の記者会見を要約してみました。
「ロジャーはもっとミスするかと思っていたのに案外すくなかったんだよね。」
(tennisnakama: やっぱり選手たちもロジャーがもっとミスすると思っている。これって昔のロジャーからは想像もできないコメント。)
「2セット目でフォーカスできてなかったので、ロジャーに僕が怒っている(自身に対して)というメッセージを送ってしまった。これはまずかったよね。そうなるとロジャーがますますリラックスしてしまって、これは気に入らないよなあ。」
( tennisnakama: ロジャーはモンフィスが途中で崩れると回復がむずかしいことを知っているので、気持ちよく打ってましたね。これがますますモンフィスの勘にさわった。)
「第1セットは作戦がどうのこうのというより、誰がコートの中に入って大胆なショットをするかだったよ。セットポイントはそれをやったロジャーがとったということ。」
( tennisnakama:decisive momentでガッツのあるアグレッシヴなテニスをすることによって、モメンタムがシフトします。まさにロジャーは勝負師で打って出ました。)
「トレーナーを呼んだのは、ちょっと胃が痛くて元気がなくなってきたんだ。だから元気をつけてくれるようなビタミンとかシュガーをもらって、エネルギーをブーストしたかったんだ」
(tennisnakama: 膝が悪かったわけではないようで安心しました。でもこのブレークの取り方は感心できない。)
「一番残念だったのは、第2セットで集中力が落ちてしまったこと。僕のメンタルの問題なんだよ。」
( tennisnakama:これはモンフィスだけの問題ではないですが、特にモンフィスはガタッと落ちることが多い。)
「何が嫌かって、ロジャーのショットのチェンジだ。いろんな球を打ってくる。ときどきアグレッシヴになったり、突然オンザライズで打ったり。彼くらいなもんだよ。僕があまりスライディングしない相手は。つまりどちらに動いてよいか分からないから躊躇してしまうんだ。だからwrong-footed(球と逆の方向に走る)になってしまう。
「ロジャーはアタックするときは、本当にアタックしてくる。それがフェデラーなんだ。そして次もアタックしてくるかと思うと、ショートチップス。実に嫌なショットだ。そして最後には、どうしてよいか分からなくなってしまうんだ。そういうことを何度もやられていると神経にさわって、よし、今度は打ってやるぞ、と気張ってしまってエラーをしてしまうのさ。」
( tennisnakama:フェデラーのテニスの核心を語ってくれてます。)
「フランス人はロジャーをすごく尊敬している。だから僕を応援してよいのかロジャーを応援してよいのか迷ったと思うよ。だから僕への応援が多かったわけではないのは、僕たち二人を応援してたからだと思う。でもね。フランス人は今年はロジャーに優勝してもらいたいと思っているから、ロジャーの対戦相手は不利だよね。もうちょっと僕を応援してくれていたら、僕の助けになっていたかもしれない。」
(tennisnakama:これってモンフィスがちょっとかわいそう。それにしても不思議なフランス人のメンタリティーです。)
「試合が終わって握手するときに、僕はロジャーに、今年は優勝してください、と励ましの言葉をかけたんだ。」
( tennisnakama:モンフィスはいいこと言いましたね。 Gael bien fait! )
「これからロンドンに向かうけど、ロジャーがウィンブルドンに勝てるレシピーをあげると言ってくれたから、楽しみにしてるんだ。」
(tennisnakama:知りたいですね。彼のいうWinning Recipe. Bonne chance!)
準々決勝でフェデラーにストレートセットで敗退したモンフィスが面白いコメントを述べています。フェデラーのテニスを理解するために、ときには対戦相手に語ってもらうのも興味深いものです。
6月3日の記者会見を要約してみました。
「ロジャーはもっとミスするかと思っていたのに案外すくなかったんだよね。」
(tennisnakama: やっぱり選手たちもロジャーがもっとミスすると思っている。これって昔のロジャーからは想像もできないコメント。)
「2セット目でフォーカスできてなかったので、ロジャーに僕が怒っている(自身に対して)というメッセージを送ってしまった。これはまずかったよね。そうなるとロジャーがますますリラックスしてしまって、これは気に入らないよなあ。」
( tennisnakama: ロジャーはモンフィスが途中で崩れると回復がむずかしいことを知っているので、気持ちよく打ってましたね。これがますますモンフィスの勘にさわった。)
「第1セットは作戦がどうのこうのというより、誰がコートの中に入って大胆なショットをするかだったよ。セットポイントはそれをやったロジャーがとったということ。」
( tennisnakama:decisive momentでガッツのあるアグレッシヴなテニスをすることによって、モメンタムがシフトします。まさにロジャーは勝負師で打って出ました。)
「トレーナーを呼んだのは、ちょっと胃が痛くて元気がなくなってきたんだ。だから元気をつけてくれるようなビタミンとかシュガーをもらって、エネルギーをブーストしたかったんだ」
(tennisnakama: 膝が悪かったわけではないようで安心しました。でもこのブレークの取り方は感心できない。)
「一番残念だったのは、第2セットで集中力が落ちてしまったこと。僕のメンタルの問題なんだよ。」
( tennisnakama:これはモンフィスだけの問題ではないですが、特にモンフィスはガタッと落ちることが多い。)
「何が嫌かって、ロジャーのショットのチェンジだ。いろんな球を打ってくる。ときどきアグレッシヴになったり、突然オンザライズで打ったり。彼くらいなもんだよ。僕があまりスライディングしない相手は。つまりどちらに動いてよいか分からないから躊躇してしまうんだ。だからwrong-footed(球と逆の方向に走る)になってしまう。
「ロジャーはアタックするときは、本当にアタックしてくる。それがフェデラーなんだ。そして次もアタックしてくるかと思うと、ショートチップス。実に嫌なショットだ。そして最後には、どうしてよいか分からなくなってしまうんだ。そういうことを何度もやられていると神経にさわって、よし、今度は打ってやるぞ、と気張ってしまってエラーをしてしまうのさ。」
( tennisnakama:フェデラーのテニスの核心を語ってくれてます。)
「フランス人はロジャーをすごく尊敬している。だから僕を応援してよいのかロジャーを応援してよいのか迷ったと思うよ。だから僕への応援が多かったわけではないのは、僕たち二人を応援してたからだと思う。でもね。フランス人は今年はロジャーに優勝してもらいたいと思っているから、ロジャーの対戦相手は不利だよね。もうちょっと僕を応援してくれていたら、僕の助けになっていたかもしれない。」
(tennisnakama:これってモンフィスがちょっとかわいそう。それにしても不思議なフランス人のメンタリティーです。)
「試合が終わって握手するときに、僕はロジャーに、今年は優勝してください、と励ましの言葉をかけたんだ。」
( tennisnakama:モンフィスはいいこと言いましたね。 Gael bien fait! )
「これからロンドンに向かうけど、ロジャーがウィンブルドンに勝てるレシピーをあげると言ってくれたから、楽しみにしてるんだ。」
(tennisnakama:知りたいですね。彼のいうWinning Recipe. Bonne chance!)
2009年06月03日
モメンタムのマジックとは
モメンタムMomentumという言葉があります。「勢い」という意味ですが、テニスにおいては「試合の流れ」とでも訳したらよいでしょうか。このモメンタムがいかに試合に大切であるか? モメンタムがいつシフトしてしまうのか? どうすればモメンタムを自分サイドにシフトさせて試合に勝つことができるのか?
フェデラーvsハースの5セットマッチでは、うまくモメンタムをつかんだのがフェデラー。モメンタムを失ったのがハース。意外と語られていないこのモメンタムについて述べてみたいと思います。
Federer def Haas: 6-7(4), 5-7, 6-4, 6-0, 6-2
2セットもとられたフェデラーに対して、マッケンローはI can’t believe it!と叫びました。さすが彼の有名な言葉、You can’t be serious! とは言いませんでしたが、これはテニスファンなら共通の思いだったのではないでしょうか。
フェデラーはあまりにもエラーが多すぎます。それも少しラインからはずれたようなエラーではなくて、空高く飛んでいくとんでもないホームラン。あれは一体どういうことなんでしょうね。マッケンローは「ラケットのスウィートスポットに当たらないと、クレーでは特にああいう当たりになることが多い」と言って異ましたが。でもクレーでなくてもハードでもフェデラーはあのホームランをよく打っています。
「ナダルが敗退してしまったことでプレッシャーはありませんか?」
記者会見で質問を受けたフェデラーは、「NO」と全仏優勝へのプレッシャーを否定していますが、ないはずがありません。しかもハースはサーヴもよくソリッドなプレーをしています。なかなかリズムが得られず、ぎくしゃくした感じのする2セットでした。
全豪のバーディッチ戦でみせた、あの2セットダウンからのカムバックをフェデラーが成し遂げることができるのか?
第2セットの12ゲーム(6-5)で、フェデラーはまたもやとんでもないミスヒットでブレークされてしまい、タイブレークのチャンスを逃してしまいました。思わずマッケンローは叫びます。「あれは一体なんなんだ! あんなショットはみたことがない!」
こんな不安定な感じで果たしてフェデラーはカムバックできるのか? 第3セットに入っても、ハースは崩れる様子がありません。しかし幸いなことにフェデラーのサーヴは崩れることがなく、サーヴィスゲースをホールドし続けます。
フェデラーとハースのモメンタムのシフトの過程
まずフェデラーのモメンタムのシフトが起こったのは第3セットの8ゲーム(4-3)フェデラーのサーヴィスゲームのときです。
2度もイージーミスをしてしまったフェデラーは30-40でブレークポイントを迎えます。ここでブレークされてしまっては、もうフェデラーがカムバックできるチャンスはほとんどなくなってしまいます。このブレークポイントはマッチポイントに等しい最も重要なキーモーメントです。
では第3セットで何がおきたのか?
Federer vs Haas
4-3 Federer’s serve
(1)ハースがセンターに。
フェデラーはバックで打たず回り込んでフォアの態勢に。
(ウィナーを狙うポジション。これでフェデラーはインサイドアウトとダウンザラインの二つのオプションを得ます)
(2)フェデラーが選んだのはインサイドアウト。ターゲットはハースのサイドラインとサーヴィスラインとの交差するTに。(リスクを負うガッツのあるメンタリティーが必要)
(3)この奇跡的なウィナーで会場は大歓声。「ロジャー!ロジャー!」今まで静かだった観客が熱狂的なフェデラー応援に。
(観客を巻き込むことが必要)
(4)ハースがロングのエラーでフェデラーをブレークすることができず。
(ラックも必要)
4-4 Haas’s serve
(5)40-15 ハースがネットにかけるエラー。
(6)40-30 ハースのダブルフォルト。
(7)40-40 ハースがウィナーの狙い過ぎでわずかにアウト
(8)40-ad ハースが大きくベースラインを超すロングのミスでブレークされる。
(フェデラーがモメンタムをシフトしかけたことで、ハースが焦って自分のモメンタムを自らギヴアップしてしまう)
モメンタムをシフトさせた後はふたたび相手に戻ってしまわないよう、そのバックアップがひつようです。フェデラーは冷静にエラーを減らす一方、ハースは逆に怒りと焦りで冷静さを失い、完全にモメンタムを失って、第4セットは0-6のラヴゲームで落としてしまいました。
マッケンローがマイクから「トイレに行け!」と何度もハースに呼びかけたのは、ハースが第5セットを勝つにはregroupするしか手段が残されていなかったのです。ハースは頭を冷やすためにトイレに行きましたが、すでにtoo lateでした。
一方的な第4ゲームでしっかりとリズムをつかんだフェデラーは、第5セットを6-2で勝ち取って、5セットマッチのドラマが終わりました。
このように両者のモメンタムに注意を払って観戦すれば、ますますテニスが面白くなります。いよいよフェデラーvsモンフィス戦が始まります。二人のどちらがモメンタムのマジックをうまく使って勝利を手にすることができるでしょうか? さあ力を入れて観戦です!
フェデラーvsハースの5セットマッチでは、うまくモメンタムをつかんだのがフェデラー。モメンタムを失ったのがハース。意外と語られていないこのモメンタムについて述べてみたいと思います。
Federer def Haas: 6-7(4), 5-7, 6-4, 6-0, 6-2
2セットもとられたフェデラーに対して、マッケンローはI can’t believe it!と叫びました。さすが彼の有名な言葉、You can’t be serious! とは言いませんでしたが、これはテニスファンなら共通の思いだったのではないでしょうか。
フェデラーはあまりにもエラーが多すぎます。それも少しラインからはずれたようなエラーではなくて、空高く飛んでいくとんでもないホームラン。あれは一体どういうことなんでしょうね。マッケンローは「ラケットのスウィートスポットに当たらないと、クレーでは特にああいう当たりになることが多い」と言って異ましたが。でもクレーでなくてもハードでもフェデラーはあのホームランをよく打っています。
「ナダルが敗退してしまったことでプレッシャーはありませんか?」
記者会見で質問を受けたフェデラーは、「NO」と全仏優勝へのプレッシャーを否定していますが、ないはずがありません。しかもハースはサーヴもよくソリッドなプレーをしています。なかなかリズムが得られず、ぎくしゃくした感じのする2セットでした。
全豪のバーディッチ戦でみせた、あの2セットダウンからのカムバックをフェデラーが成し遂げることができるのか?
第2セットの12ゲーム(6-5)で、フェデラーはまたもやとんでもないミスヒットでブレークされてしまい、タイブレークのチャンスを逃してしまいました。思わずマッケンローは叫びます。「あれは一体なんなんだ! あんなショットはみたことがない!」
こんな不安定な感じで果たしてフェデラーはカムバックできるのか? 第3セットに入っても、ハースは崩れる様子がありません。しかし幸いなことにフェデラーのサーヴは崩れることがなく、サーヴィスゲースをホールドし続けます。
フェデラーとハースのモメンタムのシフトの過程
まずフェデラーのモメンタムのシフトが起こったのは第3セットの8ゲーム(4-3)フェデラーのサーヴィスゲームのときです。
2度もイージーミスをしてしまったフェデラーは30-40でブレークポイントを迎えます。ここでブレークされてしまっては、もうフェデラーがカムバックできるチャンスはほとんどなくなってしまいます。このブレークポイントはマッチポイントに等しい最も重要なキーモーメントです。
では第3セットで何がおきたのか?
Federer vs Haas
4-3 Federer’s serve
(1)ハースがセンターに。
フェデラーはバックで打たず回り込んでフォアの態勢に。
(ウィナーを狙うポジション。これでフェデラーはインサイドアウトとダウンザラインの二つのオプションを得ます)
(2)フェデラーが選んだのはインサイドアウト。ターゲットはハースのサイドラインとサーヴィスラインとの交差するTに。(リスクを負うガッツのあるメンタリティーが必要)
(3)この奇跡的なウィナーで会場は大歓声。「ロジャー!ロジャー!」今まで静かだった観客が熱狂的なフェデラー応援に。
(観客を巻き込むことが必要)
(4)ハースがロングのエラーでフェデラーをブレークすることができず。
(ラックも必要)
4-4 Haas’s serve
(5)40-15 ハースがネットにかけるエラー。
(6)40-30 ハースのダブルフォルト。
(7)40-40 ハースがウィナーの狙い過ぎでわずかにアウト
(8)40-ad ハースが大きくベースラインを超すロングのミスでブレークされる。
(フェデラーがモメンタムをシフトしかけたことで、ハースが焦って自分のモメンタムを自らギヴアップしてしまう)
モメンタムをシフトさせた後はふたたび相手に戻ってしまわないよう、そのバックアップがひつようです。フェデラーは冷静にエラーを減らす一方、ハースは逆に怒りと焦りで冷静さを失い、完全にモメンタムを失って、第4セットは0-6のラヴゲームで落としてしまいました。
マッケンローがマイクから「トイレに行け!」と何度もハースに呼びかけたのは、ハースが第5セットを勝つにはregroupするしか手段が残されていなかったのです。ハースは頭を冷やすためにトイレに行きましたが、すでにtoo lateでした。
一方的な第4ゲームでしっかりとリズムをつかんだフェデラーは、第5セットを6-2で勝ち取って、5セットマッチのドラマが終わりました。
このように両者のモメンタムに注意を払って観戦すれば、ますますテニスが面白くなります。いよいよフェデラーvsモンフィス戦が始まります。二人のどちらがモメンタムのマジックをうまく使って勝利を手にすることができるでしょうか? さあ力を入れて観戦です!
2009年05月22日
フェデラーを追っかけよう
Twitterに登録したものの使い方がわからない? または初めて挑戦してみようかと思っていらっしゃる方に、絶対Twitterが面白くなる秘訣を伝授します。
フェデラーも最近トレンドに遅れまいと、最近始めたばかり。またロディックもさかんにTwitterをして、ユニークな独り言が入っていたりして、ロディックらしい個性が楽しめます。
Tennisnakamaからはミニニュースをたくさん送っていますし、今や世界に猛烈な勢いで広がっているこのTwitterにぜひ参加してその面白さを味わってみましょう。
まずまだ登録されてない方
まずhttp://twitter.com/ をクリックしてください。
右上段にあるSelect Languageを日本語に選びます。
そしてGet Started-join!をクリックします。
氏名(ニックネームも可)、ユーザーネーム、メールアドレスを記入しただけで登録は完了です!
さてここからフォローしたい人のTwitterを探します。
上段の項目の「友だちを検索」クリックします。
「誰を検索しますか?」の欄にまず、tennisnakamaと記入してください。
そうすると、tennisnakamaとtennisnakamaNYのふたつのアイコンがでてきます。いずれも私のアイコンですが、モモちゃん猫のアイコンのtennisnakamaを使っています。(tennisnakamaNYは実験用に開いたものです)
右のFollowをクリックします。
これでtennisnakamaのニュースがあなたのTwitterのホームページに毎日入ってきます。
それではフェデラーをフォローしてみましょう。
全く同じ要領で「友だちを検索」の欄にRoger Federerと打ちます。いろんな人がフェデラーの名を使っていますが、本物のフェデラーは、上から2番目のthisisrogerです。同じようにFollowをクリックします。
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彼らのアイコンをクリックしてみましょう。すると彼らのホームページが出てきて、彼らのメーッセージを読むことができるのです。気に入った人たちをフォローしてみましょう。そうすると彼らとの会話も可能になります。こうやってtennisnakamaのコミュニティーが広がっていきます。
以下がテニス関係でフォロー推薦のTwitterです。
フェデラー
https://twitter.com/thisisroger
マレー
https://twitter.com/andy_murray
ロディック
http://twitter.com/andyroddick
ATP
https://twitter.com/ATPWorldTour
それではちょっと面白いTwitterの使いかたをご紹介します。
まずフェデラーのサイトに行きます。
そこで右側の「フォローしている」をクリックしてみましょう。現在彼は25名の人・組織をフォローしています。これで彼の友好関係や興味の対象がわかるのです。
テニス選手では、ロディックとボブ・ブライアンの名前はありますが、マレーの名前がないですね。マレーのTwitterが一番面白いと思うのですが、フェデラーとマレーはやっぱりあまり親しくないようです。(昔フェデラーがマレーに負けたとき、マレーは思ったほど向上しているとは思わないと言って、ひんしゅくをかったこともありましたので。)
フェデラーは私も読んでいるTennisXを追っています。このブログは結構辛辣なことを書いていますが、ちゃんと読んでいるのですね。
https://twitter.com/tennisx
あと傑作なのが、赤ちゃん誕生でお勉強しているらしく、お母さんのためのブログHeather B. Armstrongを追っています。ほほえましいですね。よいパパになりそう。
https://twitter.com/dooce
フェデラーは歌手ではA Fine Frenzy やMariah Careyのファンのようですね。
といったように、彼の隠された一面も知ることがで、しかもフェデラーが追っかけている人たちもついでにフォローすることもでき、どんどんフォローしていく人たちが増えていくのです。
テニスだけでなく、世界の有名人を追ってみましょう。
ジャンルは音楽、スポーツ、政治、ビジネスなどのあらゆるジャンルをカヴァーしたセレブのリストがあります。このリストから追ってみたい人を探してみましょう。
http://www.followfamous.com/
TwitterのDos and Don'tsです。
Dos(おすすめ)
いつも「何をしている」を書く必要はありません。むしろ自分の思ったこと、めずらしい話など、その人のパーソナリティーや生活が滲み出るようなことを書いてみるほうが読む方は興味があります。
自分らしさが伝わってくるようなTwitterにしましょう。
Don'ts(おすすめできないこと)
「ランチを食べている」「今から寝ます」このような日常の些細な事はロジャー・フェデラーのような選手なら興味がありますが、そうでない私たちは避けましょう。
どんな人に読まれているのか分からないので、個人的な具体的な情報(例えば住所など)は書き込むことは禁物です。
@のあとにユーザーネームをつけると?
@tennisnakamaと書けば私あてのメーッセージが公開されます。公開でこのように@をユーザーネームの前につけることによって送信先を指定することができます。また右欄の「ダイレクトメーッセージ」クリックすれば直接本人にメッセージを送ることができます。
しかし@の多様は、他の人にとっては何を言っているのか分かりませんのでやめましょう。セリーナ・ウィリアムズがよい例で私はフォローをやめてしまいました。特定な相手に伝えたい場合は、「ダイレクトメッセージ」をつかってコミュニケートしたほうがよいと思います。
これであなたも立派なTwitterのユーザーになりました。それではお待ちしてますよ! Pressure is a privilege. プレッシャーを与えますがそれはtennis仲間の特権です。
フェデラーも最近トレンドに遅れまいと、最近始めたばかり。またロディックもさかんにTwitterをして、ユニークな独り言が入っていたりして、ロディックらしい個性が楽しめます。
Tennisnakamaからはミニニュースをたくさん送っていますし、今や世界に猛烈な勢いで広がっているこのTwitterにぜひ参加してその面白さを味わってみましょう。
まずまだ登録されてない方
まずhttp://twitter.com/ をクリックしてください。
右上段にあるSelect Languageを日本語に選びます。
そしてGet Started-join!をクリックします。
氏名(ニックネームも可)、ユーザーネーム、メールアドレスを記入しただけで登録は完了です!
さてここからフォローしたい人のTwitterを探します。
上段の項目の「友だちを検索」クリックします。
「誰を検索しますか?」の欄にまず、tennisnakamaと記入してください。
そうすると、tennisnakamaとtennisnakamaNYのふたつのアイコンがでてきます。いずれも私のアイコンですが、モモちゃん猫のアイコンのtennisnakamaを使っています。(tennisnakamaNYは実験用に開いたものです)
右のFollowをクリックします。
これでtennisnakamaのニュースがあなたのTwitterのホームページに毎日入ってきます。
それではフェデラーをフォローしてみましょう。
全く同じ要領で「友だちを検索」の欄にRoger Federerと打ちます。いろんな人がフェデラーの名を使っていますが、本物のフェデラーは、上から2番目のthisisrogerです。同じようにFollowをクリックします。
Tennisnakamaの Twitter仲間を探そう
もしtennisnakamaのTwitter仲間の会話を読んでみたい、または参加してみたいと思われる方は、tennisnakamaのホームページを開いてください。
右側に「フォローされている」とあります。この「フォローされている」をクリックしてください。
するとtennisnakamaをフォローしている138人のアイコンがでてきます。
彼らのアイコンをクリックしてみましょう。すると彼らのホームページが出てきて、彼らのメーッセージを読むことができるのです。気に入った人たちをフォローしてみましょう。そうすると彼らとの会話も可能になります。こうやってtennisnakamaのコミュニティーが広がっていきます。
以下がテニス関係でフォロー推薦のTwitterです。
フェデラー
https://twitter.com/thisisroger
マレー
https://twitter.com/andy_murray
ロディック
http://twitter.com/andyroddick
ATP
https://twitter.com/ATPWorldTour
それではちょっと面白いTwitterの使いかたをご紹介します。
まずフェデラーのサイトに行きます。
そこで右側の「フォローしている」をクリックしてみましょう。現在彼は25名の人・組織をフォローしています。これで彼の友好関係や興味の対象がわかるのです。
テニス選手では、ロディックとボブ・ブライアンの名前はありますが、マレーの名前がないですね。マレーのTwitterが一番面白いと思うのですが、フェデラーとマレーはやっぱりあまり親しくないようです。(昔フェデラーがマレーに負けたとき、マレーは思ったほど向上しているとは思わないと言って、ひんしゅくをかったこともありましたので。)
フェデラーは私も読んでいるTennisXを追っています。このブログは結構辛辣なことを書いていますが、ちゃんと読んでいるのですね。
https://twitter.com/tennisx
あと傑作なのが、赤ちゃん誕生でお勉強しているらしく、お母さんのためのブログHeather B. Armstrongを追っています。ほほえましいですね。よいパパになりそう。
https://twitter.com/dooce
フェデラーは歌手ではA Fine Frenzy やMariah Careyのファンのようですね。
といったように、彼の隠された一面も知ることがで、しかもフェデラーが追っかけている人たちもついでにフォローすることもでき、どんどんフォローしていく人たちが増えていくのです。
テニスだけでなく、世界の有名人を追ってみましょう。
ジャンルは音楽、スポーツ、政治、ビジネスなどのあらゆるジャンルをカヴァーしたセレブのリストがあります。このリストから追ってみたい人を探してみましょう。
http://www.followfamous.com/
TwitterのDos and Don'tsです。
Dos(おすすめ)
いつも「何をしている」を書く必要はありません。むしろ自分の思ったこと、めずらしい話など、その人のパーソナリティーや生活が滲み出るようなことを書いてみるほうが読む方は興味があります。
自分らしさが伝わってくるようなTwitterにしましょう。
Don'ts(おすすめできないこと)
「ランチを食べている」「今から寝ます」このような日常の些細な事はロジャー・フェデラーのような選手なら興味がありますが、そうでない私たちは避けましょう。
どんな人に読まれているのか分からないので、個人的な具体的な情報(例えば住所など)は書き込むことは禁物です。
@のあとにユーザーネームをつけると?
@tennisnakamaと書けば私あてのメーッセージが公開されます。公開でこのように@をユーザーネームの前につけることによって送信先を指定することができます。また右欄の「ダイレクトメーッセージ」クリックすれば直接本人にメッセージを送ることができます。
しかし@の多様は、他の人にとっては何を言っているのか分かりませんのでやめましょう。セリーナ・ウィリアムズがよい例で私はフォローをやめてしまいました。特定な相手に伝えたい場合は、「ダイレクトメッセージ」をつかってコミュニケートしたほうがよいと思います。
これであなたも立派なTwitterのユーザーになりました。それではお待ちしてますよ! Pressure is a privilege. プレッシャーを与えますがそれはtennis仲間の特権です。
2009年05月18日
フェデラーが優勝
マドリッドマスターズの決勝はフェデラーの優勝に終わりました。
Federer def Nadal: 6-4, 6-4
あのThe King of Clayのナダルのクレーの敗北は世界にショックを与えたようですが、この結果は二人にとってWin Win situationになったと思います。なぜか?
Federer
まずフェデラーですが、彼は勝てないフェデラーから脱出するには、どんなマッチでも勝っていかなければならない切羽詰まった状況にあります。ナダルとの試合前日のインターヴュー(バーゼル紙)では、まだ自信がもてないと率直な心境を語っていましたので、このマスターズの優勝、しかもナダルに勝ったことは、彼にとっては大変重要な意味をもち、フレンチオープンに大きな希望と自信を与えたと思います。
フェデラーは記者会見でその喜びを以下のように表現しています。
「本当に勝てて嬉しい。僕はよいプレーができたと思っている。ナダルを負かすことはむずかしいことだけれど、今日はいろんなショットをうまくミックスできたし、サーヴもよかった。」
「僕のやろうとしたことがすべてうまくいった。最後は気持ちよくプレーでき、今日はパーフェクトな勝利だった。」
「昨年のウィンブルドンや今年の全豪では接戦だったから、僕はナダルに勝てると信じていた。特にマドリッドのような速いサーフェスでは、勝てるというポジティヴな気持ちが必要だった。」
「今年はいろいろつまずきがあったけれど、徐々に思っている方向にことが運んでいっている。今日の勝利はベストなタイミングだった。」
フェデラーのマドリッドの決勝までの試合を観戦してきましたが、エラーは相変わらず多いですが、ウィナーも多いアグレッシヴな攻撃で快進撃を続けてきました。サーヴがずいぶんよくなり、フェデラーらしい速いゲーム展開を可能にしています。腰の故障で一時タイミングが狂ってしまったサーヴの調整がうまくいっているようで、エースの数もナダル戦では6、(準々)準決勝のデルポトロ戦では8、そしてロディック戦では15もとれるようになっています。
バーゼル紙に「当分コーチは考えていない。今のチームにとても満足しているから。」と述べていますが、スイスのデ杯キャプテンがまめまめしくフェデラーの面倒をいろいろみてくれているようで(作戦の助言からヒッティングパートナーまで。そして料理も作ってくれたりするそうです)、この気楽な環境が今のフェデラーには居心地がよくよい影響を与えていると思います。
マッケンローがアドヴァイザーになって協力してもよい、というオファーをしたのにもかかわらず、フェデラーがマッケンローに連絡をとらなかったのは、実にいろんな人がフェデラーにアドヴァイスをしたがっていて、「ありがたいことだけれど、それに一つ一つ応えられない」とも別のインターヴューで述べていました。これは正解でしょうね。いろんな声をきいていると自分を見失ってしまう危険性がありますから。
現に、フェデラーはフレンチのタイトル制覇のために、ローチやイゲラスのようなクレーに強いコーチをパートタイムのコーチとして雇ってきましたが、成果はあまり出ませんでした。それは彼らのクレーテニスに振り回されて、フェデラーが自分のゲームを忘れてしまっていたような気がするのです。
「正しい決断(ショットの選択と作戦)が勝利をもたらした。」とフェデラーは述べています。正しい決断とはPlay my gameを貫くこと。フレンチオープンではサーフェスはマドリッドよりも遅いですが、自信をえたフェデラーは、アグレッシヴなゲーム展開で攻めてくると思います。
もしフェデラーが決勝まで残りナダルと対戦することになれば?
昨年のフレンチではフェデラーはナダルに6-1, 6-3, 6-0 で完敗してしまいました。スコアから言えば、 1977年にゴットフリードがビラスに負けた6-0, 6-3, 6-0についで、フレンチオープン史上(Open Era)最悪の成績だったとか。こんな記録までもらってフェデラーは、屈辱に耐える長い一年でした。「でも今年は違うよ。勝てそうな気がするんだ。」と言いたげなフェデラーのポジティヴな声が聞こえてきそうです。大いに期待したいところです。
Nadal
ではナダルの敗北がなぜナダルにとってWinのシチュエーションなのか?
最初からナダルは、サーフェスと高度の関係で、マドリッドには出たくないようなことを言っていましたので、彼のモチベーションがどれくらい高かったのかは疑問です。ナダルは記者会見でこのように述べています。
「今日のロジャーは僕よりうまくプレーしていたので勝って当然だと思う。コートがすごく速くて彼の有利になった。僕のショットは短かすぎたし、エラーも多かった。彼はそれをうまく利用して勝利に結びつけた。」
「僕は昨夜4時間以上プレーしたので(ジョコヴィッチとの準決勝)、とても疲れていたのは本当だ。でも彼はブレイクとの準決勝をわずか1時間半で済ませることができたのだから、土曜は彼の方が僕よりベターだったといえる。」
メディアがThe King of Clayと名付け、スーパーヒューマンのように書かれてきたナダルでしたが、マドリッドは明らかに苦手意識が先走って、なかなかリズムがとれず苦戦していました。しかも前日にはEpic Matchと称されるほどの大激戦をやったナダルには、肉体的にも精神的にもガス欠状態にあったことは確かです。
こういう状態で、もしジョコヴィッチ戦のように死闘のあげくフェデラーに勝っていたとしたら?
多分ナダルは気持ちの上ではハングリーさが半減してしまう危険性があったと思います。いくらクレーの王者でも、モンテカルロ、バルセロナ、ローマと勝ち続けているナダルは、どこかで一休みをしないと息切れしてしまいます。(昨年)一昨年は同じ時期にハンブルグの決勝でフェデラーに負けています。この負けがフレンチへのバネとなってナダルはみごとに優勝しました。ですからこのマドリッドの敗退は、フレンチ優勝を狙うナダルにとっては、自己を振り返る機会を与え、ギアアップに必要な過程ではなかったかと思うのです。ですからますます強くなってナダルはローランギャロスに登場してくるはず。ナダルにはやっぱりパリのクレーが一番似合っています。
Federer def Nadal: 6-4, 6-4
あのThe King of Clayのナダルのクレーの敗北は世界にショックを与えたようですが、この結果は二人にとってWin Win situationになったと思います。なぜか?
Federer
まずフェデラーですが、彼は勝てないフェデラーから脱出するには、どんなマッチでも勝っていかなければならない切羽詰まった状況にあります。ナダルとの試合前日のインターヴュー(バーゼル紙)では、まだ自信がもてないと率直な心境を語っていましたので、このマスターズの優勝、しかもナダルに勝ったことは、彼にとっては大変重要な意味をもち、フレンチオープンに大きな希望と自信を与えたと思います。
フェデラーは記者会見でその喜びを以下のように表現しています。
「本当に勝てて嬉しい。僕はよいプレーができたと思っている。ナダルを負かすことはむずかしいことだけれど、今日はいろんなショットをうまくミックスできたし、サーヴもよかった。」
「僕のやろうとしたことがすべてうまくいった。最後は気持ちよくプレーでき、今日はパーフェクトな勝利だった。」
「昨年のウィンブルドンや今年の全豪では接戦だったから、僕はナダルに勝てると信じていた。特にマドリッドのような速いサーフェスでは、勝てるというポジティヴな気持ちが必要だった。」
「今年はいろいろつまずきがあったけれど、徐々に思っている方向にことが運んでいっている。今日の勝利はベストなタイミングだった。」
フェデラーのマドリッドの決勝までの試合を観戦してきましたが、エラーは相変わらず多いですが、ウィナーも多いアグレッシヴな攻撃で快進撃を続けてきました。サーヴがずいぶんよくなり、フェデラーらしい速いゲーム展開を可能にしています。腰の故障で一時タイミングが狂ってしまったサーヴの調整がうまくいっているようで、エースの数もナダル戦では6、(準々)準決勝のデルポトロ戦では8、そしてロディック戦では15もとれるようになっています。
バーゼル紙に「当分コーチは考えていない。今のチームにとても満足しているから。」と述べていますが、スイスのデ杯キャプテンがまめまめしくフェデラーの面倒をいろいろみてくれているようで(作戦の助言からヒッティングパートナーまで。そして料理も作ってくれたりするそうです)、この気楽な環境が今のフェデラーには居心地がよくよい影響を与えていると思います。
マッケンローがアドヴァイザーになって協力してもよい、というオファーをしたのにもかかわらず、フェデラーがマッケンローに連絡をとらなかったのは、実にいろんな人がフェデラーにアドヴァイスをしたがっていて、「ありがたいことだけれど、それに一つ一つ応えられない」とも別のインターヴューで述べていました。これは正解でしょうね。いろんな声をきいていると自分を見失ってしまう危険性がありますから。
現に、フェデラーはフレンチのタイトル制覇のために、ローチやイゲラスのようなクレーに強いコーチをパートタイムのコーチとして雇ってきましたが、成果はあまり出ませんでした。それは彼らのクレーテニスに振り回されて、フェデラーが自分のゲームを忘れてしまっていたような気がするのです。
「正しい決断(ショットの選択と作戦)が勝利をもたらした。」とフェデラーは述べています。正しい決断とはPlay my gameを貫くこと。フレンチオープンではサーフェスはマドリッドよりも遅いですが、自信をえたフェデラーは、アグレッシヴなゲーム展開で攻めてくると思います。
もしフェデラーが決勝まで残りナダルと対戦することになれば?
昨年のフレンチではフェデラーはナダルに6-1, 6-3, 6-0 で完敗してしまいました。スコアから言えば、 1977年にゴットフリードがビラスに負けた6-0, 6-3, 6-0についで、フレンチオープン史上(Open Era)最悪の成績だったとか。こんな記録までもらってフェデラーは、屈辱に耐える長い一年でした。「でも今年は違うよ。勝てそうな気がするんだ。」と言いたげなフェデラーのポジティヴな声が聞こえてきそうです。大いに期待したいところです。
Nadal
ではナダルの敗北がなぜナダルにとってWinのシチュエーションなのか?
最初からナダルは、サーフェスと高度の関係で、マドリッドには出たくないようなことを言っていましたので、彼のモチベーションがどれくらい高かったのかは疑問です。ナダルは記者会見でこのように述べています。
「今日のロジャーは僕よりうまくプレーしていたので勝って当然だと思う。コートがすごく速くて彼の有利になった。僕のショットは短かすぎたし、エラーも多かった。彼はそれをうまく利用して勝利に結びつけた。」
「僕は昨夜4時間以上プレーしたので(ジョコヴィッチとの準決勝)、とても疲れていたのは本当だ。でも彼はブレイクとの準決勝をわずか1時間半で済ませることができたのだから、土曜は彼の方が僕よりベターだったといえる。」
メディアがThe King of Clayと名付け、スーパーヒューマンのように書かれてきたナダルでしたが、マドリッドは明らかに苦手意識が先走って、なかなかリズムがとれず苦戦していました。しかも前日にはEpic Matchと称されるほどの大激戦をやったナダルには、肉体的にも精神的にもガス欠状態にあったことは確かです。
こういう状態で、もしジョコヴィッチ戦のように死闘のあげくフェデラーに勝っていたとしたら?
多分ナダルは気持ちの上ではハングリーさが半減してしまう危険性があったと思います。いくらクレーの王者でも、モンテカルロ、バルセロナ、ローマと勝ち続けているナダルは、どこかで一休みをしないと息切れしてしまいます。(昨年)一昨年は同じ時期にハンブルグの決勝でフェデラーに負けています。この負けがフレンチへのバネとなってナダルはみごとに優勝しました。ですからこのマドリッドの敗退は、フレンチ優勝を狙うナダルにとっては、自己を振り返る機会を与え、ギアアップに必要な過程ではなかったかと思うのです。ですからますます強くなってナダルはローランギャロスに登場してくるはず。ナダルにはやっぱりパリのクレーが一番似合っています。
2009年05月03日
傷ついた王者
後30分でナダルvsジョコヴィッチのローマ決勝が始まります。
この二人の対戦はある程度予期された顔合わせですが、それにしてもナダルはますます強くなりました。ときどき彼らしからぬミスをするのをみて、人間味を感じてホッとすることがありますが、ゴンザレスとの準決勝は試合が一方的で、最後は居眠りをしてしまいました。今日の決勝はジョコヴィッチに頑張ってもらって、スリルのあるゲーム展開をしてほしいものです。それでないと毎週同じようなメンバーでは退屈してしまいます。
Djokovic def Federer: 4-6, 6-3, 6-3
最近フェデラーが早く姿を消してしまうので、トーナメントも寂しくなりました。ジョコヴィッチとの準決勝をみても、第1セットの勢いを維持しつづけることができず、ガタガタと崩れていったフェデラーに、彼のもろさを隠しきれませんでした。
「いろいろブレークする機会があった。普段の僕ならその機会を逃してしまうような試合はやらないのに。」
第2セットから降り出した雨が試合を流れを変えたともいえますが、雨で試合が中断しなくても、ジョコヴィッチは自力で流れを変えることができたと思います。フェデラー自身がそれを認めたコメントに、フェデラーの傷が思った以上に深いことを感じました。
「僕はとてもよくプレーできていた。サーヴも必要なときは彼(ジョコヴィッチ)にプレッシャーを与えることもできた。あの雨の試合中断は、彼にとっては流れを変えるパーフェクトな瞬間だった。でも雨が降らなくても僕は負けていたかもしれないけれど。」
最近のフェデラーをみていると、ガラスのように壊れやすくなってしまったもろさを感じます。もろさの奥に、「メンタルの問題」「コーチが必要」と簡単に片付けられない問題の深さ、つまり「自分に対しての疑いの心」を感じるのです。
そのようなフェデラーをみると、ひょっとしてイチローではありませんが「心が折れてしまった」のでは?と思ってしまうのです。
折れそうになった王者が見事なカムバックをみせてくれたのは、アガシとサンプラスです。アガシの141位から1位へのカムバック。2年間のスランプの末、獲得したサンプラスの14個目のGSタイトル。フェデラーも出来ると信じます。
現に技術的なことを言えば、ショットがはるかに安定してきましたし、特にフォアのインサイドアウトでウィナーがとれてきています。フットワークはフォア側に少し問題がありますが、これもトレーニングでもっと軽やかに動けるはず。
自分が不利になってくると、しのびよる「もう僕は駄目かもしれない」という疑問をまず払拭しなくてはなりません。折れそうになる心を支えるのは心身のトレーニングによる「自己に対する自信」なのですから。
「 腰を痛めたことが原因かもしれないけれど、今はサーヴが思ったところへ打てていない。このサーヴの問題はパリまでに(全仏オープン)何とかフィックスしなければ・・・今の僕にはクレーでやらなければならないことがいろいろある。」
フェデラーが最も手に入れたいものは、ローランギャロスのタイトルです。今となっては実現の可能性が薄いゴールとなってしまいましたが、彼の挑戦への決意は変わりません。折れた骨はさらに強靭になるように、折れてしまった心もさらに強靭になれるはず。もうこれで「めそめそフェデラー」にお別れです。
この二人の対戦はある程度予期された顔合わせですが、それにしてもナダルはますます強くなりました。ときどき彼らしからぬミスをするのをみて、人間味を感じてホッとすることがありますが、ゴンザレスとの準決勝は試合が一方的で、最後は居眠りをしてしまいました。今日の決勝はジョコヴィッチに頑張ってもらって、スリルのあるゲーム展開をしてほしいものです。それでないと毎週同じようなメンバーでは退屈してしまいます。
Djokovic def Federer
Djokovic def Federer: 4-6, 6-3, 6-3
最近フェデラーが早く姿を消してしまうので、トーナメントも寂しくなりました。ジョコヴィッチとの準決勝をみても、第1セットの勢いを維持しつづけることができず、ガタガタと崩れていったフェデラーに、彼のもろさを隠しきれませんでした。
「いろいろブレークする機会があった。普段の僕ならその機会を逃してしまうような試合はやらないのに。」
第2セットから降り出した雨が試合を流れを変えたともいえますが、雨で試合が中断しなくても、ジョコヴィッチは自力で流れを変えることができたと思います。フェデラー自身がそれを認めたコメントに、フェデラーの傷が思った以上に深いことを感じました。
「僕はとてもよくプレーできていた。サーヴも必要なときは彼(ジョコヴィッチ)にプレッシャーを与えることもできた。あの雨の試合中断は、彼にとっては流れを変えるパーフェクトな瞬間だった。でも雨が降らなくても僕は負けていたかもしれないけれど。」
最近のフェデラーをみていると、ガラスのように壊れやすくなってしまったもろさを感じます。もろさの奥に、「メンタルの問題」「コーチが必要」と簡単に片付けられない問題の深さ、つまり「自分に対しての疑いの心」を感じるのです。
そのようなフェデラーをみると、ひょっとしてイチローではありませんが「心が折れてしまった」のでは?と思ってしまうのです。
折れそうになった王者が見事なカムバックをみせてくれたのは、アガシとサンプラスです。アガシの141位から1位へのカムバック。2年間のスランプの末、獲得したサンプラスの14個目のGSタイトル。フェデラーも出来ると信じます。
現に技術的なことを言えば、ショットがはるかに安定してきましたし、特にフォアのインサイドアウトでウィナーがとれてきています。フットワークはフォア側に少し問題がありますが、これもトレーニングでもっと軽やかに動けるはず。
自分が不利になってくると、しのびよる「もう僕は駄目かもしれない」という疑問をまず払拭しなくてはなりません。折れそうになる心を支えるのは心身のトレーニングによる「自己に対する自信」なのですから。
「 腰を痛めたことが原因かもしれないけれど、今はサーヴが思ったところへ打てていない。このサーヴの問題はパリまでに(全仏オープン)何とかフィックスしなければ・・・今の僕にはクレーでやらなければならないことがいろいろある。」
フェデラーが最も手に入れたいものは、ローランギャロスのタイトルです。今となっては実現の可能性が薄いゴールとなってしまいましたが、彼の挑戦への決意は変わりません。折れた骨はさらに強靭になるように、折れてしまった心もさらに強靭になれるはず。もうこれで「めそめそフェデラー」にお別れです。
2009年04月28日
ロジャーの結婚式の写真です
ブログもすっかり日常生活の一部になり、リサーチ、原稿、記事アップが日課になりました。午前中に書き上げて、午後から外出というパターンがほぼ定着してきたように思います。
しかしブログはテーマを絞って書くようにしておりますので、いろんな情報がお伝えできないでいるのがとてももったいない思いがしていました。そこでブログでは掲載しない多くのミニ情報をお伝えしようと、アメリカで大流行のTwitterを始めました。現在57人の方からフォローしていただいています。さらに多くの方に読んでいただくため、今回はTwitterプロモーション企画のお知らせです。
フェデラーの結婚の写真が、4月20日号のSchweizer Illustrierteで独占掲載されました。早速バーゼルに住む夫の母親に連絡して、雑誌を取り寄せてくれるように依頼しましたがどこも売り切れて手にはいらず。仕方がないので、夫の会社の本社(チューリッヒ)に連絡してもらって、空輸してやっと手に入れた写真をTwitterで公開します。
http://twitter.com/tennisnakama をクリックしてください。住所も本名もいらないTwitterの登録は非常に簡単で、あっと言う間にメンバーになれます。Twitterのくわしい説明は、『Twitter仲間になりませんか?』をご覧ください。
39人のごく親しい仲間と家族を招待して行われた結婚パーティは、バーゼルで私たちがよく散歩に訪れたことのある建物です。夫の実家から歩いて10分くらいのところにあります。いや、びっくりしました。
しかしブログはテーマを絞って書くようにしておりますので、いろんな情報がお伝えできないでいるのがとてももったいない思いがしていました。そこでブログでは掲載しない多くのミニ情報をお伝えしようと、アメリカで大流行のTwitterを始めました。現在57人の方からフォローしていただいています。さらに多くの方に読んでいただくため、今回はTwitterプロモーション企画のお知らせです。
フェデラーの結婚の写真が、4月20日号のSchweizer Illustrierteで独占掲載されました。早速バーゼルに住む夫の母親に連絡して、雑誌を取り寄せてくれるように依頼しましたがどこも売り切れて手にはいらず。仕方がないので、夫の会社の本社(チューリッヒ)に連絡してもらって、空輸してやっと手に入れた写真をTwitterで公開します。
http://twitter.com/tennisnakama をクリックしてください。住所も本名もいらないTwitterの登録は非常に簡単で、あっと言う間にメンバーになれます。Twitterのくわしい説明は、『Twitter仲間になりませんか?』をご覧ください。
39人のごく親しい仲間と家族を招待して行われた結婚パーティは、バーゼルで私たちがよく散歩に訪れたことのある建物です。夫の実家から歩いて10分くらいのところにあります。いや、びっくりしました。
2009年04月15日
またもやフェデラーの涙
フェデラーはやっぱり私の描いていた通りの男性でした。彼は結婚式で感激のために泣いたのだそうです。彼自身が言っているのですから、間違いありません。何と感受性の強い感性豊かな男性なのでしょう。以前「喜びで泣くのはよいけれど、負けて泣いてくれるな」なんてきつい記事を書きましたが、結婚式で感激して泣いてくれる男性って、ミルカは幸せな女性です。
今日、APの記者にフェデラーは土曜日の結婚式について述べています。
http://slam.canoe.ca/Slam/Tennis/ATP/2009/04/14/9110491-ap.html
「涙が少しあっちやこっちに流れたよ。結婚式はとてもよかった。」
「胸が一杯になってしまってね。ミルカは僕のことをとても愛してくれているし、僕も彼女をとても愛してる。それを確認することはすばらしいことだった。お天気もパーフェクトだったし。」
ロジャーはそしてこのように答えたのです。
「結婚の瞬間はとてもスペシャルな瞬間だった。本当はもっとリラックスしたものだと思っていたんだ。僕たちは長い間一緒にいたからね。でもそれは違っていた。結婚するってことは、人生や意識を決定的に変えてしまうものなんだね。」
ワイフを持つってことは、こんなにも違った気持ちになるものなんだ、と彼は驚いたと言っています。
そうなのです!私たちも長い春組でしたので、ロジャーの気持ちが痛いほどよく理解できます。でもハイライトは何といっても赤ちゃんの誕生です。出産に付き合った夫は、産まれてきた息子を抱きながらポロポロと大粒の涙を流しました。ロジャーだったら声をふるわして大声で泣くような気がします。想像しただけで胸がキュン、目頭が熱くなってきます。
女の子の名前は決めているようですが、男の子の名前はまだなのだそうです。
「大きなタイトルがとれればいいなと思う。今の僕のフォーカスはタイトル獲得なのだから。」
そうですね。私たちも夫となり、パパとなっていく人間ロジャーを応援するとともに、14個目のGSタイトルを目指すアスリート・ロジャーを応援し続けたいと思います。
Hop Roger! Hop Mirka!
今日、APの記者にフェデラーは土曜日の結婚式について述べています。
http://slam.canoe.ca/Slam/Tennis/ATP/2009/04/14/9110491-ap.html
「涙が少しあっちやこっちに流れたよ。結婚式はとてもよかった。」
「胸が一杯になってしまってね。ミルカは僕のことをとても愛してくれているし、僕も彼女をとても愛してる。それを確認することはすばらしいことだった。お天気もパーフェクトだったし。」
ロジャーはそしてこのように答えたのです。
「結婚の瞬間はとてもスペシャルな瞬間だった。本当はもっとリラックスしたものだと思っていたんだ。僕たちは長い間一緒にいたからね。でもそれは違っていた。結婚するってことは、人生や意識を決定的に変えてしまうものなんだね。」
ワイフを持つってことは、こんなにも違った気持ちになるものなんだ、と彼は驚いたと言っています。
そうなのです!私たちも長い春組でしたので、ロジャーの気持ちが痛いほどよく理解できます。でもハイライトは何といっても赤ちゃんの誕生です。出産に付き合った夫は、産まれてきた息子を抱きながらポロポロと大粒の涙を流しました。ロジャーだったら声をふるわして大声で泣くような気がします。想像しただけで胸がキュン、目頭が熱くなってきます。
女の子の名前は決めているようですが、男の子の名前はまだなのだそうです。
「大きなタイトルがとれればいいなと思う。今の僕のフォーカスはタイトル獲得なのだから。」
そうですね。私たちも夫となり、パパとなっていく人間ロジャーを応援するとともに、14個目のGSタイトルを目指すアスリート・ロジャーを応援し続けたいと思います。
Hop Roger! Hop Mirka!
2009年04月13日
フェデラーのファンタジーキッド
フェデラーの結婚の嬉しいニュースの興奮がまださめやらず、膝にラップトップを置いて空想の世界で遊んでいます。
「フェデラーの赤ちゃんはどんな子供に?」
ミルカもプロテニス選手でしたので、テニスの才能は並みならぬものがあるはず。さあこれから空想の世界で遊びましょうか。
フェデラーの赤ちゃんです。
フェデラーの子供が3歳になりました。彼の一日は、デントのレッスンを受けたあと、アガシ夫妻の子供たちとプレーデートです。
子供が6歳になるとニックにお願いして、ボレテリのテニスアカデミーで特訓を受けることになりました。
もしフェデラーの子供が女の子だったら?
アナ・クルニコヴァみたなヘアスタイルで一斉を風靡する美女プレーヤーになるかもしれません。
このように私のファンタジーの世界は果てしなく広がっていくのです。
ロジャー&ミルカの結婚を祝して、ラヴラヴ・ボーナスサーヴィスです♪
テニスプレーヤーの妻とガールフレンドたち
「フェデラーの赤ちゃんはどんな子供に?」
ミルカもプロテニス選手でしたので、テニスの才能は並みならぬものがあるはず。さあこれから空想の世界で遊びましょうか。
フェデラーの赤ちゃんです。
フェデラーの子供が3歳になりました。彼の一日は、デントのレッスンを受けたあと、アガシ夫妻の子供たちとプレーデートです。
子供が6歳になるとニックにお願いして、ボレテリのテニスアカデミーで特訓を受けることになりました。
もしフェデラーの子供が女の子だったら?
アナ・クルニコヴァみたなヘアスタイルで一斉を風靡する美女プレーヤーになるかもしれません。
このように私のファンタジーの世界は果てしなく広がっていくのです。
ロジャー&ミルカの結婚を祝して、ラヴラヴ・ボーナスサーヴィスです♪
テニスプレーヤーの妻とガールフレンドたち
2009年04月12日
フェデラー結婚!
おめでとう! フェデラーとミルカが今日、4月11日に結婚しました! 故郷のバーゼルで家族と少数の友人に囲まれて式をあげたそうです。これで二人はMr. & Mrs. Federerです!
二人の結婚は早ければ早いほどベストと、前の記事でも書きましたが、本当に嬉しいです!! スイスの夫と二人で今晩はお祝いの乾杯をしています。これでフェデラーはすべてテニスに集中することができます。フレンチオープン優勝も夢ではありません。
私がなぜ今までしつこく二人の結婚にこだわってきかたか。それは結婚をするという行為が二人の関係に大きな影響をもたらすことを身をもって経験しているからです。私たちはフェデラーとミルカのような関係だったのです。(しかも私はミルカと同じように姉さん女房です)十年以上の長い春にピリオドをつけ結婚しようと決心したのは、子供がきっかけです。私に子供を育ててみたいという欲望がふつふつと湧いてきたのです。もし子供がいらなければ結婚していたかどうか。私は経済的に自立していましたし、ペーパーで二人の関係を束縛するのは気がすすみませんでした。しかし子供をつくるからにはきちんとしたファミリーの基盤をつくってやるのが親の責任だと思っていましたので、フェデラーたちのようにごく少数の友人たちに囲まれて結婚しました。
パーティーは自宅のロフトでジャズバンドを呼んで50人くらいのこじんまりしたパーティーでしたが、きさくで楽しい、そしてとてもニューヨークっぽいクールなパーティーでした。
十年以上もお互いにファーストネームで呼び合う間柄から、急にパーティでHe is my husband. She is my wife.と紹介するようになって、私たちの意識が変わってきたのです。ハズバンド、ワイフという言葉の重みを二人は噛み締めるようになりました。社会における責任、お互いに対する責任とコミットメント。それはお互いを束縛することではなく、無条件に愛していくことを決意するすばらしい意識の変化でした。
以下はフェデラーのメッセージです。(結婚の発表は彼の公式ウェブサイトでされました。)派手な結婚式をやらず、親しい人たちに温かく祝福された結婚はフェデラーらしく、とても好感がもてます。やっぱり思っていたフェデラーでした。
Dear Fans
Earlier today, in my hometown of Basel, surrounded by a small group of close friends and family, Mirka and I got married. It was a beautiful spring day and an incredibly joyous occasion.
Mr. and Mrs. Roger Federer wish all of you a Happy Easter weekend.
Love,
Roger
フェデラーの公式サイトに世界中からお祝いのメッセージが寄せられています。コメントには母国の旗マークが乗ります。しかし日本の旗が少ない!右側に登録する欄があります。簡単ですので、フェデラーファンとして登録して、彼に日本のファンもいることを知ってもらうため、じゃんじゃん祝メッセージを贈っちゃいましょう!
フェデラーの公式サイト:
http://www.rogerfederer.com/en/index.cfm
二人の結婚は早ければ早いほどベストと、前の記事でも書きましたが、本当に嬉しいです!! スイスの夫と二人で今晩はお祝いの乾杯をしています。これでフェデラーはすべてテニスに集中することができます。フレンチオープン優勝も夢ではありません。
私がなぜ今までしつこく二人の結婚にこだわってきかたか。それは結婚をするという行為が二人の関係に大きな影響をもたらすことを身をもって経験しているからです。私たちはフェデラーとミルカのような関係だったのです。(しかも私はミルカと同じように姉さん女房です)十年以上の長い春にピリオドをつけ結婚しようと決心したのは、子供がきっかけです。私に子供を育ててみたいという欲望がふつふつと湧いてきたのです。もし子供がいらなければ結婚していたかどうか。私は経済的に自立していましたし、ペーパーで二人の関係を束縛するのは気がすすみませんでした。しかし子供をつくるからにはきちんとしたファミリーの基盤をつくってやるのが親の責任だと思っていましたので、フェデラーたちのようにごく少数の友人たちに囲まれて結婚しました。
パーティーは自宅のロフトでジャズバンドを呼んで50人くらいのこじんまりしたパーティーでしたが、きさくで楽しい、そしてとてもニューヨークっぽいクールなパーティーでした。
十年以上もお互いにファーストネームで呼び合う間柄から、急にパーティでHe is my husband. She is my wife.と紹介するようになって、私たちの意識が変わってきたのです。ハズバンド、ワイフという言葉の重みを二人は噛み締めるようになりました。社会における責任、お互いに対する責任とコミットメント。それはお互いを束縛することではなく、無条件に愛していくことを決意するすばらしい意識の変化でした。
以下はフェデラーのメッセージです。(結婚の発表は彼の公式ウェブサイトでされました。)派手な結婚式をやらず、親しい人たちに温かく祝福された結婚はフェデラーらしく、とても好感がもてます。やっぱり思っていたフェデラーでした。
Dear Fans
Earlier today, in my hometown of Basel, surrounded by a small group of close friends and family, Mirka and I got married. It was a beautiful spring day and an incredibly joyous occasion.
Mr. and Mrs. Roger Federer wish all of you a Happy Easter weekend.
Love,
Roger
フェデラーの公式サイトに世界中からお祝いのメッセージが寄せられています。コメントには母国の旗マークが乗ります。しかし日本の旗が少ない!右側に登録する欄があります。簡単ですので、フェデラーファンとして登録して、彼に日本のファンもいることを知ってもらうため、じゃんじゃん祝メッセージを贈っちゃいましょう!
フェデラーの公式サイト:
http://www.rogerfederer.com/en/index.cfm
2009年04月10日
フェデラーWCでモンテカルロに出場
フェデラーがモンテカルロのマスターズにワイルドカードで出ることになりました!今まで出ないと言っていたフェデラーがなぜ?
(これはあくまでもtennisnakamaの憶測です。)
冠スポンサーのプレッシャー
まず、今年からMonte-Carlo Rolex Mastersと名前が変更になり、ローレックスが冠スポンサーとなります。ローレックスはフェデラーのメジャーなスポンサーでもありますので、この大会には怪我をしない限り、フェデラーは出場する義務があると思うのですが。分からないのが昨年の9月にローレックスはスポンサーになることを発表しているのにもかかわらず、フェデラーはモナコの欠場を公言してきました。私は広告業界に足を突っ込んでCMの制作をしたり、冠コンサートのプロデュースも担当してきましたので、フェデラーのスタンスが理解できませんが、いずれにしてもフェデラーがモナコに出るという決意を表明してくれたために、ローレックスも内心ホッとしたと思います。この不景気でスポーツ選手に対して企業のエンドースメントがどんどん減ってきている現在、フェデラーもスポンサーのイヴェントに出ないなんて、そんな贅沢を言ってられなくなったのかも知れません。
ランキングの死守
フェデラーがモンテカルロに出場しなければどうなるか? ポイントを計算してみたいと思います。現在のフェデラーとジョコヴィッチのランキングの差は2010ポイント。マレーとは2180ポイントとなっています。フェデラーは昨年のモンテカルロでは、決勝戦でナダルに5-7, 5-7で負けてましたが、700ポイントを獲得しています。ですから今年欠場すると入ってくるポイントは無く、昨年の700ポイントをすべて失ってしまうことになります。(『ポイント計算をしてみますか?』をご参照してください)
ナダルがクレーでは圧倒的に強いので、彼が優勝すると仮定します。しかしジョコヴィッチが決勝戦まで勝ちのこることができれば、ジョコに700ポイントが与えられます。しかし同時に昨年のモンテカルロの450ポイントを失いますので、計250ポイントが増えることになります。その場合はフェデラーとの差は1060ポイントと約半分に縮小してしまいます。
もしマレーがモンテカルロで準優勝すれば700ポイント入りますが、昨年の150ポイントを失いますので、差額は550ポイントの増となります。そうなるとフェデラーとの差は930ポイントに縮小です。モンテカルロまではフェデラーの2位は安泰ですが、ジョコヴィッチ3位とマレーの4位は逆転するかもしれないですね。
ジョコヴィッチとマレーがどんなにがんばっても4月中はフェデラーの座を奪うことはできませんが、問題はその後の5月のローマのマスターズです。
特に要マークはマレー。なぜかというとマレーはクレーが苦手で、昨年のローマは早々に敗退してしまっていますので、差し引かれるポイント数がわずかの70ポイントです。しかしジョコヴィッチは優勝していますので、1000ポイントが消えていくことになります。フェデラーはローマ大会ではQFまで残りましたので、失うポイントは250となります。
つまりマレーはモンテカルロとローマの2大会で引かれるポイントはわずか220ポイントですが、それにくらべてジョコヴィッチは1450ポイントも引かれてしまうのです。ですからジョコヴィッチがポイント数を維持するためには、優勝するだけでなく、準決勝まで進まなければなりません。
前置きが長くなりましたが、そういう訳でフェデラーがモンテカルロに出なければ、2位の地位があやしくなってきたのです。つまりマレーが暴れれば、フェデラーは3位転落どころか4位に転落してしまう可能性がでてきたのです。
ではフェデラーがモンテカルロに出れば2位が安泰か? ランキングには安泰という言葉はありませんが、フェデラーにかかるプレッシャーが軽減されます。
マレーはジュニアのときはスペインでトレーニングを受けているのですから、クレーができないはずがありません。彼のサーヴが最近すごくよくなってきているので、きっと面白い試合展開をみせてくれると思います。これから始まるクレーシーズンは、プレッシャーフリーのマレーに注目です。
by tennisnakama
(これはあくまでもtennisnakamaの憶測です。)
冠スポンサーのプレッシャー
まず、今年からMonte-Carlo Rolex Mastersと名前が変更になり、ローレックスが冠スポンサーとなります。ローレックスはフェデラーのメジャーなスポンサーでもありますので、この大会には怪我をしない限り、フェデラーは出場する義務があると思うのですが。分からないのが昨年の9月にローレックスはスポンサーになることを発表しているのにもかかわらず、フェデラーはモナコの欠場を公言してきました。私は広告業界に足を突っ込んでCMの制作をしたり、冠コンサートのプロデュースも担当してきましたので、フェデラーのスタンスが理解できませんが、いずれにしてもフェデラーがモナコに出るという決意を表明してくれたために、ローレックスも内心ホッとしたと思います。この不景気でスポーツ選手に対して企業のエンドースメントがどんどん減ってきている現在、フェデラーもスポンサーのイヴェントに出ないなんて、そんな贅沢を言ってられなくなったのかも知れません。
ランキングの死守
フェデラーがモンテカルロに出場しなければどうなるか? ポイントを計算してみたいと思います。現在のフェデラーとジョコヴィッチのランキングの差は2010ポイント。マレーとは2180ポイントとなっています。フェデラーは昨年のモンテカルロでは、決勝戦でナダルに5-7, 5-7で負けてましたが、700ポイントを獲得しています。ですから今年欠場すると入ってくるポイントは無く、昨年の700ポイントをすべて失ってしまうことになります。(『ポイント計算をしてみますか?』をご参照してください)
ナダルがクレーでは圧倒的に強いので、彼が優勝すると仮定します。しかしジョコヴィッチが決勝戦まで勝ちのこることができれば、ジョコに700ポイントが与えられます。しかし同時に昨年のモンテカルロの450ポイントを失いますので、計250ポイントが増えることになります。その場合はフェデラーとの差は1060ポイントと約半分に縮小してしまいます。
もしマレーがモンテカルロで準優勝すれば700ポイント入りますが、昨年の150ポイントを失いますので、差額は550ポイントの増となります。そうなるとフェデラーとの差は930ポイントに縮小です。モンテカルロまではフェデラーの2位は安泰ですが、ジョコヴィッチ3位とマレーの4位は逆転するかもしれないですね。
ジョコヴィッチとマレーがどんなにがんばっても4月中はフェデラーの座を奪うことはできませんが、問題はその後の5月のローマのマスターズです。
特に要マークはマレー。なぜかというとマレーはクレーが苦手で、昨年のローマは早々に敗退してしまっていますので、差し引かれるポイント数がわずかの70ポイントです。しかしジョコヴィッチは優勝していますので、1000ポイントが消えていくことになります。フェデラーはローマ大会ではQFまで残りましたので、失うポイントは250となります。
つまりマレーはモンテカルロとローマの2大会で引かれるポイントはわずか220ポイントですが、それにくらべてジョコヴィッチは1450ポイントも引かれてしまうのです。ですからジョコヴィッチがポイント数を維持するためには、優勝するだけでなく、準決勝まで進まなければなりません。
前置きが長くなりましたが、そういう訳でフェデラーがモンテカルロに出なければ、2位の地位があやしくなってきたのです。つまりマレーが暴れれば、フェデラーは3位転落どころか4位に転落してしまう可能性がでてきたのです。
ではフェデラーがモンテカルロに出れば2位が安泰か? ランキングには安泰という言葉はありませんが、フェデラーにかかるプレッシャーが軽減されます。
マレーはジュニアのときはスペインでトレーニングを受けているのですから、クレーができないはずがありません。彼のサーヴが最近すごくよくなってきているので、きっと面白い試合展開をみせてくれると思います。これから始まるクレーシーズンは、プレッシャーフリーのマレーに注目です。
by tennisnakama
2009年04月08日
Gay or Not Gay?
フェデラーの事実無根のゲイ噂について:
これは無責任な噂です。しかし念のためにIs Federer gay? でGoogleしてみますと、いろんなブログがででてきます。この手の噂話はトム・クルーズが長い間ゲイであると噂されたように、まったく根拠のないゴシップだと思ってよいと思います。ナダルもガールフレンドとの熱いラヴシーンの写真が公開される前まで、ゲイ社会の間では、「ナダルはゲイかもしれない」という記事が書かれていましたので。でもこれは彼がゲイであってほしいという願望がほとんどでしたが。
ではなぜフェデラーにこのような噂がでるのか?その原因を探ってみました。
(1)レトの存在
以前の記事で、「フェデラーの謎の男」(http://newyork.blog.tennis365.net/archives/article/100057.html)でハンサムな男性について書きました。ミルカの横に座ってフェデラーを応援していたレトの存在がミステリーだったこともあって、あの二人は怪しいと噂になりました。
(2)太りすぎのガールフレンド
なぜミルカは痩せないのか? 昨年のUS Openで私の側を通ったミルカを観て、あまりの太りように驚いてしまいました。あれは並みの太りようではないのです。フェデラーはどんな美女でも手に入るはず。二人で出かけるパーティーでは魅力的な女性が沢山フェデラーに話しかけてきます。ミルカはフェデラーのゲイを隠すためのカムフラージュではないか、という想像たくましい噂話は彼女の太りすぎが原因と思われます。
(3)泣いてしまうフェデラーに「軟弱」のイメージ
最近フェデラーに対して、彼はeffeminate(軟弱)ではないか?というコメントをときどき見かけます。この言葉には「女みたい」というニュアンスがあって、ゲイを想像させるのかもしれません。
(4)結婚を表明しない
赤ちゃんができてもなぜこのゲイ噂が消えないのか?これは彼が結婚の話題をうやむやにしていることが最大の原因だと思います。なぜ子供の母(ミルカ)にコミットしないのか?
それでなくてもフェデラーの身辺が大変なときに、このような無責任な噂話を紹介することに躊躇しました。しかし結婚してしまえばこの種の噂は消えてしまいます。もし彼らのフィロソフィーから結婚しないのであれば、ミルカはフェデラーから金銭的に独立していなければなりません。現在の彼女はすべてフェデラーに依存しているわけですから、未婚の母となるミルカは保障のない不安な未来をおくることになります。もし結婚するつもりがないのでしたら、フェデラーはミルカが自立できるよう協力するべきです。(べきという言葉はできるだけ使いたくないのですが今回は例外です。)
Tennis Planetのブログで「フェデラーは結婚しない可能性があるか?」について面白いコメントがいろいろ寄せられています。http://tennisplanet.wordpress.com/2009/03/13/is-it-possible-that-federer-may-still-not-marry-mirka/
「14のGSをとったお祝いに結婚するのでは?」という見方もありますが、タイトルがとれるまでは結婚を延ばすというのも変な話です。結婚のコミットメントとタイトル獲得とは何の関係もないのですから。かえってスランプに落ちているときに結婚する方が、私は二人にとって意味が大きいと思いますが。
つまり私が二人に言いたいのは:
早く結婚して、
元気な子供を産んで、
ミルカが減量して、
そしてGS14個を勝ち取ってください。
この4つの願いは多分世界のフェデラーファンの願いだとも思います。お願いしますよ、ロジャー!
これは無責任な噂です。しかし念のためにIs Federer gay? でGoogleしてみますと、いろんなブログがででてきます。この手の噂話はトム・クルーズが長い間ゲイであると噂されたように、まったく根拠のないゴシップだと思ってよいと思います。ナダルもガールフレンドとの熱いラヴシーンの写真が公開される前まで、ゲイ社会の間では、「ナダルはゲイかもしれない」という記事が書かれていましたので。でもこれは彼がゲイであってほしいという願望がほとんどでしたが。
ではなぜフェデラーにこのような噂がでるのか?その原因を探ってみました。
(1)レトの存在
以前の記事で、「フェデラーの謎の男」(http://newyork.blog.tennis365.net/archives/article/100057.html)でハンサムな男性について書きました。ミルカの横に座ってフェデラーを応援していたレトの存在がミステリーだったこともあって、あの二人は怪しいと噂になりました。
(2)太りすぎのガールフレンド
なぜミルカは痩せないのか? 昨年のUS Openで私の側を通ったミルカを観て、あまりの太りように驚いてしまいました。あれは並みの太りようではないのです。フェデラーはどんな美女でも手に入るはず。二人で出かけるパーティーでは魅力的な女性が沢山フェデラーに話しかけてきます。ミルカはフェデラーのゲイを隠すためのカムフラージュではないか、という想像たくましい噂話は彼女の太りすぎが原因と思われます。
(3)泣いてしまうフェデラーに「軟弱」のイメージ
最近フェデラーに対して、彼はeffeminate(軟弱)ではないか?というコメントをときどき見かけます。この言葉には「女みたい」というニュアンスがあって、ゲイを想像させるのかもしれません。
(4)結婚を表明しない
赤ちゃんができてもなぜこのゲイ噂が消えないのか?これは彼が結婚の話題をうやむやにしていることが最大の原因だと思います。なぜ子供の母(ミルカ)にコミットしないのか?
それでなくてもフェデラーの身辺が大変なときに、このような無責任な噂話を紹介することに躊躇しました。しかし結婚してしまえばこの種の噂は消えてしまいます。もし彼らのフィロソフィーから結婚しないのであれば、ミルカはフェデラーから金銭的に独立していなければなりません。現在の彼女はすべてフェデラーに依存しているわけですから、未婚の母となるミルカは保障のない不安な未来をおくることになります。もし結婚するつもりがないのでしたら、フェデラーはミルカが自立できるよう協力するべきです。(べきという言葉はできるだけ使いたくないのですが今回は例外です。)
Tennis Planetのブログで「フェデラーは結婚しない可能性があるか?」について面白いコメントがいろいろ寄せられています。http://tennisplanet.wordpress.com/2009/03/13/is-it-possible-that-federer-may-still-not-marry-mirka/
「14のGSをとったお祝いに結婚するのでは?」という見方もありますが、タイトルがとれるまでは結婚を延ばすというのも変な話です。結婚のコミットメントとタイトル獲得とは何の関係もないのですから。かえってスランプに落ちているときに結婚する方が、私は二人にとって意味が大きいと思いますが。
つまり私が二人に言いたいのは:
早く結婚して、
元気な子供を産んで、
ミルカが減量して、
そしてGS14個を勝ち取ってください。
この4つの願いは多分世界のフェデラーファンの願いだとも思います。お願いしますよ、ロジャー!
2009年04月05日
マッケンローのコーチの噂
今日はいよいよマイアミのソニーエリックソンの決勝です。ジョコヴィッチとマレーが対戦しますが、それにしても気になるのがフェデラーです。ジョコヴィッチに負けるのは仕方ないとしても、負け方があまりにもフェデラーらしくなく、今シーズンに入ってからトップ4に勝てなくなってきている事実は、問題の深刻さを表しています。
ジョン・マッケンローもいてもたってもいられなくなったのか、フランス紙Le Journal du Dimancheのインターヴューで、フェデラーにアドヴァイスを与えたいと述べました。
「ロジャーを助けてあげたい。特にラファ(ナダル)を破るためには作戦を変える必要がある。」
過去19回の対戦でナダルは13勝6敗。しかも昨年からフェデラーはナダルに5回連続して負け続けています。
「一年中彼と一緒についてまわることは考えられないが、ときどき一緒にまわれば面白いかもしれない。」
パートタイムのコーチという意味ではないと思います。マッケンローが抱くイメージはもっとカジュアルな関係で、フェデラーのアドヴァイザーだと思います。
マッケンローは昔からのフェデラーの大ファンで、TVの解説では彼のプレーに最大の賛辞をおくってきました。ですからこのフェデラーの凋落をみていてもたってもおれず、という彼らしい気持ちがあらわれています。
「フェデラーはサンプラスの14のタイトルをとることはできると思うが、No.1にカムバックするのは大変むずかしいと思う。」
過去で年間No.1にカムバックできたのはレンデル一人。いかに王座へのカムバックがむずかしいかを物語っています。
「たとえロジャーがどんなにファンタスティックなプレーヤーであっても、今年のラファは昨年のナダルよりも上回るレベルで、もし体のコンディションに問題がなければ、ロジャーはラファについていくのが大変だと思う。」
もしフェデラーがマッケンローのオファーを受け入れたら?
マッケンローとフェデラーがコートで楽しくプラクティスを・・・考えただけでもゾクゾクするシーンです。マッケンロー自身、ボルグ王国を壊滅させた張本人。ナダル帝国を崩壊するには最適任者です。それにサーヴ&ヴォレーのエキスパートですので、フェデラーのネットプレーが蘇るかもしれません。そしてマッケンローの仲良しベッカー帝王とボルグ帝王にも加わってもらって、フェデラー王国再建を!もう考えただけでも興奮して鳥肌が立ってきます。フェデラーよ! これが最後のチャンスです!
ジョン・マッケンローもいてもたってもいられなくなったのか、フランス紙Le Journal du Dimancheのインターヴューで、フェデラーにアドヴァイスを与えたいと述べました。
「ロジャーを助けてあげたい。特にラファ(ナダル)を破るためには作戦を変える必要がある。」
過去19回の対戦でナダルは13勝6敗。しかも昨年からフェデラーはナダルに5回連続して負け続けています。
「一年中彼と一緒についてまわることは考えられないが、ときどき一緒にまわれば面白いかもしれない。」
パートタイムのコーチという意味ではないと思います。マッケンローが抱くイメージはもっとカジュアルな関係で、フェデラーのアドヴァイザーだと思います。
マッケンローは昔からのフェデラーの大ファンで、TVの解説では彼のプレーに最大の賛辞をおくってきました。ですからこのフェデラーの凋落をみていてもたってもおれず、という彼らしい気持ちがあらわれています。
「フェデラーはサンプラスの14のタイトルをとることはできると思うが、No.1にカムバックするのは大変むずかしいと思う。」
過去で年間No.1にカムバックできたのはレンデル一人。いかに王座へのカムバックがむずかしいかを物語っています。
「たとえロジャーがどんなにファンタスティックなプレーヤーであっても、今年のラファは昨年のナダルよりも上回るレベルで、もし体のコンディションに問題がなければ、ロジャーはラファについていくのが大変だと思う。」
もしフェデラーがマッケンローのオファーを受け入れたら?
マッケンローとフェデラーがコートで楽しくプラクティスを・・・考えただけでもゾクゾクするシーンです。マッケンロー自身、ボルグ王国を壊滅させた張本人。ナダル帝国を崩壊するには最適任者です。それにサーヴ&ヴォレーのエキスパートですので、フェデラーのネットプレーが蘇るかもしれません。そしてマッケンローの仲良しベッカー帝王とボルグ帝王にも加わってもらって、フェデラー王国再建を!もう考えただけでも興奮して鳥肌が立ってきます。フェデラーよ! これが最後のチャンスです!
Roger! Pick up a phone and call John!
2009年04月04日
どうしたフェデラー!?
マイアミ大会のSF準決勝、フェデラーvsジョコヴィッチ戦は、残念ながら外出のために第1セットを見逃してしまいました。帰宅したときは、丁度第2セットが始まる直前。スコアは6-3でフェデラーのリードです。いいぞ、フェデラー! 気持ちも軽くTVとtennistv.comの二面スクリーンで観戦態勢が整いました。今日はストリーミングの方が5秒早く放送しています。昨日は逆でTVのほうが早かったのですが、どうしてこういうことになるのか? 深く追求することはやめて、第2セット観戦です。
今日は風が強く、しかもくるくるとつむじ風のように回転して吹いてくるので、風対策がむずかしいそうです。インディアンウェルズのナダルvsマレーの決勝戦は、強風が吹き荒れ、ナダルの冷静で辛抱強いテニスが勝ちました。「風が強い日はラインぎりぎりは狙わない」このゴールデンルールを守ったナダルが優勝しました。今日は果たして、このルールをどちらが守り、ミスの少ないテニスで勝利を得るか?
第2セット
フェデラーのいつものエラーは?
ブレークポイントの山場がいろいろあったのか?
フェデラーのサーヴは?
第1セットを観ていないので分からないことばかりですが、6-3のスコアから察するに、ジョコヴィチのひどいミスがない限り、フェデラーはかなりいい感じだったはずです。
このフェデラーのいい感じを期待していましたが・・・
第2ゲーム(1-0)フェデラーのサーヴ
フェデラーはサーヴィスウィナーをとって, 15-0と快調な滑り出し。
しかしフォアがベースラインを超え15-15。
せっかくのドロップショットもジョコに追いつかれ15-30。
フェデラーのフォアハンドがとんでもないところに飛んで15-40。
最後はジョコヴィッチがリターンエースをとって、あっさりとブレークされてしまいました。
ジョコは、第3ゲームのサーヴィスゲームでは、ミスも多くなりブレークポイントを迎えますが、フェデラーのエラーに助けられてなんとかブレークを逃れます。それにしても気になるのが、フェデラーの打ち方です。強風のためにスピンを多くかけて打っていますが、どうしても自信のない打ち方をしています。ラケットスピードが打ったあとかなり減速してしまって、スピンが十分に効かないでベースラインを超してしまいます。ほんのわずかな、多分5cmくらいのロングだと思うのですが。この調整ができないで苦労しているようです。
しかしフェデラーは得意のバックハンドのスライスで、ネットぎりぎりのアプローチショットでジョコに角度をつけさせず、ジョコのパッシングショットのエラーを誘う妙技をみせてくれたのは、第5ゲーム(3-1)です。焦ったジョコはブレークポイントでダブルフォルト。フェデラーはブレークバックしてスコアをイーヴンに戻します。
二人が最悪のゲーム展開をみせたのが第6ゲーム(3-2)フェデラーのサーヴィスゲームです。せっかくジョコをブレークしたのもつかの間、フェデラーのエラーが続出して、あっという間の0-40でブレークポイント。何なのよ、これは!と驚いているうちに、どんどんジョコもミスを重ねてデュースへ。ここからがまたすごいというかひどいというか。アドの取り方がすべて相手側のミスによるフリーポイント。こんな試合は観たくない!最後はフェデラーのフォアがベースラインをオーヴァーするエラーによってブレークされてしまいました。最悪!
(ジョコは記者会見で「このゲームがキーだった。これ以降はよいプレーができるようになった。」と述べています。)
第8ゲーム(5-2)フェデラーのサーヴィスゲームは焼けっパチのフェデラーでした。もうメンタルなんてドバイかスイスに忘れてきたみたい。自分に怒りくるって、情けなくて、とてもコントロールできる状態ではなく、15-40のブレークポイントでは、勝ち急ぎの無理な姿勢でフォアを大きくワイドしてしまって、第2セットを逃してしまいました。
フェデラーがこの危ない心理状態から果たしてポジティヴになって第3セットにむかうことができるか? フェデラーならできる! 今まで黙って観戦していた多くのテニスファンが立ち上がりました。こんな負け方はしてほしくない! 割れんばかりにロジャーの名が会場にこだまします。
第3セット
いよいよ最終セット。このセットでフェデラーが立ち直ってくれるかどうか?
フェデラーのサーヴが第2ゲーム(1-0)から始まりました。
ネットダッシュしましたがヴォレーのミス・・・
ウィナーを狙ったファオのインサイドアウトがワイドに・・・
フォアをミスヒットして空中高く・・・
15-40のブレークポイントではバックハンドが大きくそれてしまって、あっさりブレークされてしまいました。
この相変わらずのミスの連続をどう解釈すればよいのか?
解説者たちが大騒ぎです。「もう絶対にフェデラーはコーチなしでは駄目だ。それも一刻もはやく信頼できるコーチを雇って徹底的に解剖修復をはからなければ、この状態から切り抜けられない!」 私も全く同感です。これは技術以前の問題で、気の病(自分が信じられない病気)にかかっているとしか思えません。彼一人では治せない!
第3ゲーム(2-0)では、フェデラーがフォアハンドのショットをネットにかけたイージーミスをみて、解説者がまた叫びました。「こんなひどい試合は初めてです!」
フェデラーも怒りが沸騰点に達してか、ラケットをコートに思い切り投げつけました!グニャグニャに壊れてしまったラケットは、フェデラーの怒りといらだちと情けなさと、あらゆる感情を象徴しているようで、もう観ていられません! 会場も「カモーン!ロジャー!」の合唱です。しかしミスを続けるフェデラーは真逆さまに自滅の特攻隊となって、すべてのポイントをミスでジョコに寄付してしまいました。
第4ゲーム(3-0)はフェデラーのサーヴです。
会場のファンは絶叫に近い叫びで「ロジャー! ロジャー!」のエールがこだまします。しかし・・・ダブルフォルト・・・ああ・・・もう涙。次はロジャーの足が球についていけずネット。それでも必死に挽回をはかるロジャーは(ここから気持ちが入ってロジャーになります)ネットダッシュを。しかしジョコはロブで対応。このロブがとれない! これでロジャーはプッツン。デュースも2度にわたるロジャーの大きくはずれたファオのミスでブレークされてしまいました。
その後はロジャーはジョコのミスが手伝ってブレークしなおしますが、このような不安定なショットを打っていては、ブレークすることがむずかしく、最後のマッチポイントでは、ロジャーのバックのスライスがロングとなって敗北してしまいました。
試合の結果は
ジョコヴィッチ def フェデラー: 3-6, 6-2, 6-3
ではこれからフェデラーはどうすればよいのか? これは多分フェデラー自身が模索して回答をさがしていかなければならない深刻な問題だと思います。答えは残酷なようですが、Nobody knows.
記者会見での二人のコメントをひろってみました。
フェデラーのコメントです:
「今日の試合は風のためにタフな試合となった。しかし風の障害は二人にとって同じこと。ジョコは第1セットで苦労した。今日の試合は自分が落ちかけた状況から這い上がるだけでなく、風とも戦わなければならなかった。しかしジョコの方がうまく対応したことは結果が物語っている。」
「腰の障害があってから、フォームをまた見いだしていかなければならなくなった。残念なことだけど。でもハードコートのシーズンが終わってほっとしたよ。クレーを楽しみにしている。新しいチャプターの始まりだからね。」
新しくコーチが必要かという質問に「過去2年間に5人くらいのコーチをもったよ。」という答え。これはコーチは助けとならないと言っているように聞こえます。
ジョコヴィッチは勝因について以下のように分析しています。
「僕はロジャーと対戦するときは、いつも勝とうとしてアグレッシヴになりすぎるけらいがあるんだ。だから第1セットも僕の勝ち急ぎでミスが多かった。しかし2セット目からもっと辛抱強くチャンスを待つことにしたんだ。1本余分に打たせてチャンスをつかむ。これが成功したのだと思う。」
「今日のロジャーは特別なことはしなかった。いつものようにうまいゲーム展開でペースをかえ、ショートスライスを僕のバックハンド側に打ってきてチャンスをつくるテニスだった。しかし後半からは僕のほうがゲーム展開を彼よりうまくやったと思う。」
まさにその通り。ジョコヴィッチの冷静な判断に拍手です。
今日は風が強く、しかもくるくるとつむじ風のように回転して吹いてくるので、風対策がむずかしいそうです。インディアンウェルズのナダルvsマレーの決勝戦は、強風が吹き荒れ、ナダルの冷静で辛抱強いテニスが勝ちました。「風が強い日はラインぎりぎりは狙わない」このゴールデンルールを守ったナダルが優勝しました。今日は果たして、このルールをどちらが守り、ミスの少ないテニスで勝利を得るか?
第2セット
フェデラーのいつものエラーは?
ブレークポイントの山場がいろいろあったのか?
フェデラーのサーヴは?
第1セットを観ていないので分からないことばかりですが、6-3のスコアから察するに、ジョコヴィチのひどいミスがない限り、フェデラーはかなりいい感じだったはずです。
このフェデラーのいい感じを期待していましたが・・・
第2ゲーム(1-0)フェデラーのサーヴ
フェデラーはサーヴィスウィナーをとって, 15-0と快調な滑り出し。
しかしフォアがベースラインを超え15-15。
せっかくのドロップショットもジョコに追いつかれ15-30。
フェデラーのフォアハンドがとんでもないところに飛んで15-40。
最後はジョコヴィッチがリターンエースをとって、あっさりとブレークされてしまいました。
ジョコは、第3ゲームのサーヴィスゲームでは、ミスも多くなりブレークポイントを迎えますが、フェデラーのエラーに助けられてなんとかブレークを逃れます。それにしても気になるのが、フェデラーの打ち方です。強風のためにスピンを多くかけて打っていますが、どうしても自信のない打ち方をしています。ラケットスピードが打ったあとかなり減速してしまって、スピンが十分に効かないでベースラインを超してしまいます。ほんのわずかな、多分5cmくらいのロングだと思うのですが。この調整ができないで苦労しているようです。
しかしフェデラーは得意のバックハンドのスライスで、ネットぎりぎりのアプローチショットでジョコに角度をつけさせず、ジョコのパッシングショットのエラーを誘う妙技をみせてくれたのは、第5ゲーム(3-1)です。焦ったジョコはブレークポイントでダブルフォルト。フェデラーはブレークバックしてスコアをイーヴンに戻します。
二人が最悪のゲーム展開をみせたのが第6ゲーム(3-2)フェデラーのサーヴィスゲームです。せっかくジョコをブレークしたのもつかの間、フェデラーのエラーが続出して、あっという間の0-40でブレークポイント。何なのよ、これは!と驚いているうちに、どんどんジョコもミスを重ねてデュースへ。ここからがまたすごいというかひどいというか。アドの取り方がすべて相手側のミスによるフリーポイント。こんな試合は観たくない!最後はフェデラーのフォアがベースラインをオーヴァーするエラーによってブレークされてしまいました。最悪!
(ジョコは記者会見で「このゲームがキーだった。これ以降はよいプレーができるようになった。」と述べています。)
第8ゲーム(5-2)フェデラーのサーヴィスゲームは焼けっパチのフェデラーでした。もうメンタルなんてドバイかスイスに忘れてきたみたい。自分に怒りくるって、情けなくて、とてもコントロールできる状態ではなく、15-40のブレークポイントでは、勝ち急ぎの無理な姿勢でフォアを大きくワイドしてしまって、第2セットを逃してしまいました。
フェデラーがこの危ない心理状態から果たしてポジティヴになって第3セットにむかうことができるか? フェデラーならできる! 今まで黙って観戦していた多くのテニスファンが立ち上がりました。こんな負け方はしてほしくない! 割れんばかりにロジャーの名が会場にこだまします。
第3セット
いよいよ最終セット。このセットでフェデラーが立ち直ってくれるかどうか?
フェデラーのサーヴが第2ゲーム(1-0)から始まりました。
ネットダッシュしましたがヴォレーのミス・・・
ウィナーを狙ったファオのインサイドアウトがワイドに・・・
フォアをミスヒットして空中高く・・・
15-40のブレークポイントではバックハンドが大きくそれてしまって、あっさりブレークされてしまいました。
この相変わらずのミスの連続をどう解釈すればよいのか?
解説者たちが大騒ぎです。「もう絶対にフェデラーはコーチなしでは駄目だ。それも一刻もはやく信頼できるコーチを雇って徹底的に解剖修復をはからなければ、この状態から切り抜けられない!」 私も全く同感です。これは技術以前の問題で、気の病(自分が信じられない病気)にかかっているとしか思えません。彼一人では治せない!
第3ゲーム(2-0)では、フェデラーがフォアハンドのショットをネットにかけたイージーミスをみて、解説者がまた叫びました。「こんなひどい試合は初めてです!」
フェデラーも怒りが沸騰点に達してか、ラケットをコートに思い切り投げつけました!グニャグニャに壊れてしまったラケットは、フェデラーの怒りといらだちと情けなさと、あらゆる感情を象徴しているようで、もう観ていられません! 会場も「カモーン!ロジャー!」の合唱です。しかしミスを続けるフェデラーは真逆さまに自滅の特攻隊となって、すべてのポイントをミスでジョコに寄付してしまいました。
第4ゲーム(3-0)はフェデラーのサーヴです。
会場のファンは絶叫に近い叫びで「ロジャー! ロジャー!」のエールがこだまします。しかし・・・ダブルフォルト・・・ああ・・・もう涙。次はロジャーの足が球についていけずネット。それでも必死に挽回をはかるロジャーは(ここから気持ちが入ってロジャーになります)ネットダッシュを。しかしジョコはロブで対応。このロブがとれない! これでロジャーはプッツン。デュースも2度にわたるロジャーの大きくはずれたファオのミスでブレークされてしまいました。
その後はロジャーはジョコのミスが手伝ってブレークしなおしますが、このような不安定なショットを打っていては、ブレークすることがむずかしく、最後のマッチポイントでは、ロジャーのバックのスライスがロングとなって敗北してしまいました。
試合の結果は
ジョコヴィッチ def フェデラー: 3-6, 6-2, 6-3
ではこれからフェデラーはどうすればよいのか? これは多分フェデラー自身が模索して回答をさがしていかなければならない深刻な問題だと思います。答えは残酷なようですが、Nobody knows.
記者会見での二人のコメントをひろってみました。
フェデラーのコメントです:
「今日の試合は風のためにタフな試合となった。しかし風の障害は二人にとって同じこと。ジョコは第1セットで苦労した。今日の試合は自分が落ちかけた状況から這い上がるだけでなく、風とも戦わなければならなかった。しかしジョコの方がうまく対応したことは結果が物語っている。」
「腰の障害があってから、フォームをまた見いだしていかなければならなくなった。残念なことだけど。でもハードコートのシーズンが終わってほっとしたよ。クレーを楽しみにしている。新しいチャプターの始まりだからね。」
新しくコーチが必要かという質問に「過去2年間に5人くらいのコーチをもったよ。」という答え。これはコーチは助けとならないと言っているように聞こえます。
ジョコヴィッチは勝因について以下のように分析しています。
「僕はロジャーと対戦するときは、いつも勝とうとしてアグレッシヴになりすぎるけらいがあるんだ。だから第1セットも僕の勝ち急ぎでミスが多かった。しかし2セット目からもっと辛抱強くチャンスを待つことにしたんだ。1本余分に打たせてチャンスをつかむ。これが成功したのだと思う。」
「今日のロジャーは特別なことはしなかった。いつものようにうまいゲーム展開でペースをかえ、ショートスライスを僕のバックハンド側に打ってきてチャンスをつくるテニスだった。しかし後半からは僕のほうがゲーム展開を彼よりうまくやったと思う。」
まさにその通り。ジョコヴィッチの冷静な判断に拍手です。
2009年04月03日
蘇生なるかフェデラーのメンタル
いやー、疲れました!
マイアミ大会準決勝、フェデラーvsロディックは、フェデラーが3セットのバトルのすえ、やっとロディックに勝ちました。最近のフェデラーはアップダウンが激しく、第2セットは捨て試合になり心配しましたが、第3セットでもちなおしての勝利です。今までみられたあっさりと最後に負けてしまうフェデラーの姿はなく、40のエラー(unforced error )を重ねながらも勝ち残ったフェデラーには、あのナダルの「勝つことへの執念」が戻ってきました。しかしロディックもアグレッシヴな姿勢をくずさず、粘りのあるよい試合をするようになりました。
Federer def Roddick: 6-3, 4-6, 6-4
第1セット:6-3
両選手ともサーヴがよく、ネットダッシュで決めるアグレッシヴなテニスが始まりました。ロディックの執拗なネットダッシュに、フェデラーが華麗なパッシングショットでウィナーを決め、ますますフェデラーのオフェンスにギアアップ。しかし5ゲーム目(2-2)でロディックは勝ち焦りがみえ、3度のウィナー狙いがはずれてブレークされてしまいます。フェデラーはエラーをおかしつつもアグレッシヴな攻撃の手をゆるめず、ロディックにプレッシャーを与え9ゲーム目(5-3)でロディックはダブルフォルト。このダブルフォルトでロディックはセットポイントを迎えるという最悪な事態を招いてしまいました。
第2セット:4-6
このまま順調にいかないのがテニスの面白さなのですが、フェデラーファンにとっては、もう観ていられないテニスとなり、夫はついにTV部屋を去ってベッドに直行。フェデラーを見捨ててしまいました。勝ってるときだけ応援して、負け出すと席を立ってしまう。こういう態度は真のファンとはいえません。カツ!
フェデラーもロディックもサーヴがよく、サーヴィスゲームをホールドして4ゲーム目でロディックのサーヴです。ロディックのエラーとフェデラーのウィナーであっさり0-40のブレークポイント。しかしこのピンチをロディックは、フォアのダウンザラインとクロスのウィナー、そしてヴォレーで華麗に決めてブレークを逃れました。この40-0のブレークチャンスを失ったフェデラーは、頭に来たのか、焦りまくったのか、ここからますますエラーが増えていきます。案の定、7ゲーム目(3-3)でフェデラーの信じられないエラーが続き、最後はダブルフォルトでゲームを放棄、ブレークされてしまいました。その後はロディックが連発するサーヴィスウィナーとエースでブレークすることができず、フェデラーは第2セットを落としてしまいました。
第3セット:6-4
6ゲームのうち1ゲームをのぞく5ゲームはすべて40-0という、二人の圧倒的なサーヴィスゲームの展開で会場は沸き上がっています。フェデラーが根性を見せたのは7ゲーム目です。フェデラーのエラーが続いて15-40とブレークポイントとなりましたが、メンタルでフォアハンド、ヴォレー、サーヴのウィナーを連続してとり、最後はロディックのミスが手伝ってブレークを逃れました。
ロディックはスライスを効果的にミックスしながらフェデラーのミスをさそいますが、執拗にネットダッシュを続けるロディックに甘さがみえ始め、フェデラーのパッシングショットの成功率が上がっていきます。
勝敗を決定した第10ゲーム(ロディックのサーヴ)では、40-15とリードしながら、フェデラーの2度のパッシングショットやラッキーショット(ネットに当たって入る)で、ロディックはマッチポイントを迎えてしまいます。ここでまたフェデラーはネットダッシュしたロディックにパッシングショットでウィナーをとって勝利を決めました。
第3セットはまるでフェデラーのパッシングショットの練習です。これだけ決められてしまったロディックは、作戦を変えるべきでした。試合の前半まで有効だったネットダッシュも、ロディックのパターンを分析されてしまうので効果が半減してしまいます。ここにフェデラーの強さがあります。
テニスIQという言葉が最近さかんに使われていますが、この試合でもフェデラーはテニスIQの高さを発揮しました。最もテニスIQの高い選手として知られているのはマレーですが、「相手に予期させないテニス」をするためには、作戦を常時変更していける技術と、頭の柔らかさが不可欠。 ロディックはその意味でも、これからステファンキのコーチのもとで、どんどんIQを上げていってくれると思います。
「何度かブレークされそうになったけれど、何とか切り抜けることができた。今の僕にとってこの第3セットのようなゲームが最も必要だった。このようなタフな試合に生き残ることで、トーナメントを勝ち進んでいけることがあるのだから。」
フェデラーが一時失いかけたメンタルを取り戻してきたように思います。次はいよいよSF準決勝。ジョコヴィッチとどのような試合を展開してくれるでしょうか?
マイアミ大会準決勝、フェデラーvsロディックは、フェデラーが3セットのバトルのすえ、やっとロディックに勝ちました。最近のフェデラーはアップダウンが激しく、第2セットは捨て試合になり心配しましたが、第3セットでもちなおしての勝利です。今までみられたあっさりと最後に負けてしまうフェデラーの姿はなく、40のエラー(unforced error )を重ねながらも勝ち残ったフェデラーには、あのナダルの「勝つことへの執念」が戻ってきました。しかしロディックもアグレッシヴな姿勢をくずさず、粘りのあるよい試合をするようになりました。
Federer def Roddick: 6-3, 4-6, 6-4
第1セット:6-3
両選手ともサーヴがよく、ネットダッシュで決めるアグレッシヴなテニスが始まりました。ロディックの執拗なネットダッシュに、フェデラーが華麗なパッシングショットでウィナーを決め、ますますフェデラーのオフェンスにギアアップ。しかし5ゲーム目(2-2)でロディックは勝ち焦りがみえ、3度のウィナー狙いがはずれてブレークされてしまいます。フェデラーはエラーをおかしつつもアグレッシヴな攻撃の手をゆるめず、ロディックにプレッシャーを与え9ゲーム目(5-3)でロディックはダブルフォルト。このダブルフォルトでロディックはセットポイントを迎えるという最悪な事態を招いてしまいました。
第2セット:4-6
このまま順調にいかないのがテニスの面白さなのですが、フェデラーファンにとっては、もう観ていられないテニスとなり、夫はついにTV部屋を去ってベッドに直行。フェデラーを見捨ててしまいました。勝ってるときだけ応援して、負け出すと席を立ってしまう。こういう態度は真のファンとはいえません。カツ!
フェデラーもロディックもサーヴがよく、サーヴィスゲームをホールドして4ゲーム目でロディックのサーヴです。ロディックのエラーとフェデラーのウィナーであっさり0-40のブレークポイント。しかしこのピンチをロディックは、フォアのダウンザラインとクロスのウィナー、そしてヴォレーで華麗に決めてブレークを逃れました。この40-0のブレークチャンスを失ったフェデラーは、頭に来たのか、焦りまくったのか、ここからますますエラーが増えていきます。案の定、7ゲーム目(3-3)でフェデラーの信じられないエラーが続き、最後はダブルフォルトでゲームを放棄、ブレークされてしまいました。その後はロディックが連発するサーヴィスウィナーとエースでブレークすることができず、フェデラーは第2セットを落としてしまいました。
第3セット:6-4
6ゲームのうち1ゲームをのぞく5ゲームはすべて40-0という、二人の圧倒的なサーヴィスゲームの展開で会場は沸き上がっています。フェデラーが根性を見せたのは7ゲーム目です。フェデラーのエラーが続いて15-40とブレークポイントとなりましたが、メンタルでフォアハンド、ヴォレー、サーヴのウィナーを連続してとり、最後はロディックのミスが手伝ってブレークを逃れました。
ロディックはスライスを効果的にミックスしながらフェデラーのミスをさそいますが、執拗にネットダッシュを続けるロディックに甘さがみえ始め、フェデラーのパッシングショットの成功率が上がっていきます。
勝敗を決定した第10ゲーム(ロディックのサーヴ)では、40-15とリードしながら、フェデラーの2度のパッシングショットやラッキーショット(ネットに当たって入る)で、ロディックはマッチポイントを迎えてしまいます。ここでまたフェデラーはネットダッシュしたロディックにパッシングショットでウィナーをとって勝利を決めました。
第3セットはまるでフェデラーのパッシングショットの練習です。これだけ決められてしまったロディックは、作戦を変えるべきでした。試合の前半まで有効だったネットダッシュも、ロディックのパターンを分析されてしまうので効果が半減してしまいます。ここにフェデラーの強さがあります。
テニスIQという言葉が最近さかんに使われていますが、この試合でもフェデラーはテニスIQの高さを発揮しました。最もテニスIQの高い選手として知られているのはマレーですが、「相手に予期させないテニス」をするためには、作戦を常時変更していける技術と、頭の柔らかさが不可欠。 ロディックはその意味でも、これからステファンキのコーチのもとで、どんどんIQを上げていってくれると思います。
「何度かブレークされそうになったけれど、何とか切り抜けることができた。今の僕にとってこの第3セットのようなゲームが最も必要だった。このようなタフな試合に生き残ることで、トーナメントを勝ち進んでいけることがあるのだから。」
フェデラーが一時失いかけたメンタルを取り戻してきたように思います。次はいよいよSF準決勝。ジョコヴィッチとどのような試合を展開してくれるでしょうか?
2009年03月23日
フェデラーのメンタルは何処へ?
インディアンウェルズの準決勝でフェデラーがアンディー・マレーに敗退しました。3-6, 6-4, 1-6の敗北の結果は、フェデラーの今後に暗い影を残すことになったと思います。
それにしても不思議な試合でした。あれほどメンタルのフェデラーと言われた彼でしたが、肝心のメンタルはロッカールームに忘れてきたような試合となりました。この準決勝で、フェデラーは、やってはいけないテニスのお手本を示してくれました。一体どうしちゃったのでしょう。赤ちゃん誕生の新しい出来事で、フォーカスがどこかに飛んで行ってしまったのでしょうか。
過去8試合のうち、マレーに6試合も負けてしまったフェデラーは、昨日の試合を振り返って以下のように述べています。
「今日の試合はエラーが多すぎた。第1セットで何とかよいプレーをしたかったが出来なかった。」
「今日はリズムがとれなかった。第3セットが特にそうだ。第3セットのアンディーはすばらしいテニスだった。僕はミスが多すぎた。」
「過去の負けた続けた3試合では、試合が進むにつれてアンディーはだんだん強くなってくるテニスだったが、今日のテニスは違っていた。僕は第2セットでよいプレーをできたので、このまま勝てるテニスを続けていこうとして、ショッキングな3セット目になってしまった。」
「今日の試合は、僕もアンディーも多くのアップ&ダウンがあった。結果的はよいプレーをした選手が勝った試合だった。」
フェデラーが言うように、マレーも何かぎくしゃくした浮き沈みのあるパーフォーマンスでした。
しかしフェデラーとの差は、ブレークポイントの取り方です。フェデラーは10回もブレークポイントをとりながら8回もブレークチャンスを逃しています。マレーは6回のうち逃したのは1回のみ。「ここぞという時にみせる集中力」はフェデラーの看板だったはず?
マレー戦の敗因は、フェデラーも言っているように、一言で言ってエラー(unforced error)が多すぎたことです。
マレーのエラーの19に比べて、フェデラーのエラーの数は何と46もあります。これでは27ポイントもマレーにプレゼントしていることになります。特に第3セットの後半は、やけくそのようなところもみられ、全く冷静なフェデラーが観られませんでした。
今までメンタルのフェデラーと言われたフェデラーの姿はありません。リズムにのれないときはすぐにイライラしてフォーカスがプッツンです。昔の粘りもなくなりました。
フェデラーにぜひがんばってほしいと、今まで打倒ナダルの作戦記事を書いてきましたが、ナダル作戦の以前の根本的問題があるような気がしてきました。
フェデラーは本当に勝ちたいのか?
燃えるような「勝つ」ことへの執念があるのか?
この私の疑問は以下のフェデラーの「やってはいけないテニス」でお分かりいただけると思います。
絶好のブレークチャンスを逃してしまう
第1セット4ゲーム目(フェデラーvsマレー:2-1)でマレーのサーヴィスゲームの時です。フェデラーは早くも40-0と3ポイントブレークチャンスを迎えます。以下のように5回のフェデラーのエラーの連続で、このゴールデン・ブレークチャンスを失ってしまいました。(unforced errorは長い言葉ですので、ここではエラーとします)
40-0 Fのエラー
40-15 Fのパッシングショットのエラー
40-30 長いラリーのあと、Fのバックハンドのエラー
40-40 Fのバックハンドがネットする
40-Ad Fのファオがアウト
簡単にブレークされてしまう
続いて5ゲーム目(フェデラーvsマレー:2-2)、フェデラーはエラーに続くエラーで、15-40で簡単にブレークされてしまいました。
失った流れを取り戻せない
第2セットはフェデラーらしい試合展開で、アグレッシヴなショットメイキングでマレーをディフェンシヴにとどめます。フェデラーはネットダッシュを積極的に繰り返して16回のうち12回成功。(マレーは3回のうち1回のみ。)ウィナーを決めたときは、フェデラーは拳を握りながらカモーンと叫び、熱がこもってきました。上がり調子で6-4で第2セットを勝ち取りました。このままいけば第3セットはフェデラー優勢で勝利です。しかしマレーの転倒で勝利の流れを失った後は、流れをとりもどすことができず、あせりまくってエラーの連続で第3セットを失ってしまいました。
対戦相手の怪我に動揺してしまう(?)
第2セットまでは、ちぐはぐなテニスをしていた両選手でしたが、第3セットに入るとスコアもタイトな接戦となり、両選手ともサーヴィスゲームをホールドしていきます。4ゲーム目(フェデラーvsマレー:1-2)、フェデラーのサーヴィスゲームのときです。 マレーが逆方向に走ろうとして足をくじいたようなモーションで転倒しました。一瞬ドキッとする転び方でしたので、フェデラーはネットにかけよって心配そうにマレーの様子を伺います。しかしマレーはメディカル・タイムアウトをとらないで試合を続行しました。
そこから不思議なことがフェデラーに起こりました。
マレーの足の怪我が頭から離れないのか、フェデラーのフォーカスがプッツンになってしまったのです。考えられないようなイージーミスの連続で、フェデラーは15-40で簡単にブレークされてしまったのです。
このフェデラーの急激な変化は Déjà vuでした。昨年のナダルとの死闘のハンブルグの決勝がダブってきます。第1セットでフェデラーは5-2とセット獲得を目前にしたときです。ナダルはメディカル・タイムアウトをとりました。ナダルの足にマメができていることは今までの試合で紹介されていましたので、トニーコーチも心配でナダルにリタイアせよというサインを送っています。このタイムアウトのすぐ後にフェデラーのテニスがガラッと変わってしまったのです。しかもナダルは故障があるなど全く想像もさせない快適なフットワークでフェデラーを攻めていきます。一度フォーカスを失ったフェデラーはナダルの流れを変えることが出来ず優勝を逃してしまいました。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
以上のように、フェデラーにとって情けない試合となってしまいましたが、フェデラーにはぜひ14個のGSタイトルを獲得してもらうために、応援しつづけようと思います。
そこでぜひとも以下の二点を強調したいと思います。
気持ちの切り替えることの大切さ
勝負の世界は「勝つ」か「負ける」かのどちらかです。前のセットを完勝したとしても、タイになれば試合を決定する第3セットのみがカウントされます。過去のセットは存在しないのです。ナダルとの全豪の決勝でも、このdeciding setの第5セットで、フェデラーがもろく崩れさってしまいました。フェデラーの頭の中はいろんな情報が混じりすぎているような気がします。長い試合の中では必ずups & downsがつきものです。でもそれに引きずられてしまってはなりません。毎回頭と気持ちを真っ白にして、ゼロからスタートする気持ちの切り替えができるかどうか? 考えすぎるフェデラー、こだわりすぎるフェデラーから卒業です。
最後まで粘る気持ちの強さ
最後の粘りに必要なのは、ナダルのように「最後まで自分を信じ続けられる自信」です。それが負け続けている相手にはなかなか持てず、苦手意識が先走って勝てる試合でもまた負けてしまうフェデラー。
フェデラーの傷が深まらないうちに、まずはマイアミでナダルに勝つことが先決問題。自分を信じられるテニスができて初めてGS14個が達成です。
最近「ナダルを倒す」記事が増えて、ナダルファンには申し訳ないと思っています。私はナダルのファンですし、もちろん彼には勝ってほしいと思いますが、フェデラーには引退まであと数年しか残されていません。ですから今のうちに早く14個をとって、後はゆっくりナダルの応援をしたいと願っているのです。このへんの微妙なファン心理をご理解お願いします。
それにしても不思議な試合でした。あれほどメンタルのフェデラーと言われた彼でしたが、肝心のメンタルはロッカールームに忘れてきたような試合となりました。この準決勝で、フェデラーは、やってはいけないテニスのお手本を示してくれました。一体どうしちゃったのでしょう。赤ちゃん誕生の新しい出来事で、フォーカスがどこかに飛んで行ってしまったのでしょうか。
過去8試合のうち、マレーに6試合も負けてしまったフェデラーは、昨日の試合を振り返って以下のように述べています。
「今日の試合はエラーが多すぎた。第1セットで何とかよいプレーをしたかったが出来なかった。」
「今日はリズムがとれなかった。第3セットが特にそうだ。第3セットのアンディーはすばらしいテニスだった。僕はミスが多すぎた。」
「過去の負けた続けた3試合では、試合が進むにつれてアンディーはだんだん強くなってくるテニスだったが、今日のテニスは違っていた。僕は第2セットでよいプレーをできたので、このまま勝てるテニスを続けていこうとして、ショッキングな3セット目になってしまった。」
「今日の試合は、僕もアンディーも多くのアップ&ダウンがあった。結果的はよいプレーをした選手が勝った試合だった。」
フェデラーが言うように、マレーも何かぎくしゃくした浮き沈みのあるパーフォーマンスでした。
しかしフェデラーとの差は、ブレークポイントの取り方です。フェデラーは10回もブレークポイントをとりながら8回もブレークチャンスを逃しています。マレーは6回のうち逃したのは1回のみ。「ここぞという時にみせる集中力」はフェデラーの看板だったはず?
マレー戦の敗因は、フェデラーも言っているように、一言で言ってエラー(unforced error)が多すぎたことです。
マレーのエラーの19に比べて、フェデラーのエラーの数は何と46もあります。これでは27ポイントもマレーにプレゼントしていることになります。特に第3セットの後半は、やけくそのようなところもみられ、全く冷静なフェデラーが観られませんでした。
今までメンタルのフェデラーと言われたフェデラーの姿はありません。リズムにのれないときはすぐにイライラしてフォーカスがプッツンです。昔の粘りもなくなりました。
フェデラーにぜひがんばってほしいと、今まで打倒ナダルの作戦記事を書いてきましたが、ナダル作戦の以前の根本的問題があるような気がしてきました。
フェデラーは本当に勝ちたいのか?
燃えるような「勝つ」ことへの執念があるのか?
この私の疑問は以下のフェデラーの「やってはいけないテニス」でお分かりいただけると思います。
絶好のブレークチャンスを逃してしまう
第1セット4ゲーム目(フェデラーvsマレー:2-1)でマレーのサーヴィスゲームの時です。フェデラーは早くも40-0と3ポイントブレークチャンスを迎えます。以下のように5回のフェデラーのエラーの連続で、このゴールデン・ブレークチャンスを失ってしまいました。(unforced errorは長い言葉ですので、ここではエラーとします)
40-0 Fのエラー
40-15 Fのパッシングショットのエラー
40-30 長いラリーのあと、Fのバックハンドのエラー
40-40 Fのバックハンドがネットする
40-Ad Fのファオがアウト
簡単にブレークされてしまう
続いて5ゲーム目(フェデラーvsマレー:2-2)、フェデラーはエラーに続くエラーで、15-40で簡単にブレークされてしまいました。
失った流れを取り戻せない
第2セットはフェデラーらしい試合展開で、アグレッシヴなショットメイキングでマレーをディフェンシヴにとどめます。フェデラーはネットダッシュを積極的に繰り返して16回のうち12回成功。(マレーは3回のうち1回のみ。)ウィナーを決めたときは、フェデラーは拳を握りながらカモーンと叫び、熱がこもってきました。上がり調子で6-4で第2セットを勝ち取りました。このままいけば第3セットはフェデラー優勢で勝利です。しかしマレーの転倒で勝利の流れを失った後は、流れをとりもどすことができず、あせりまくってエラーの連続で第3セットを失ってしまいました。
対戦相手の怪我に動揺してしまう(?)
第2セットまでは、ちぐはぐなテニスをしていた両選手でしたが、第3セットに入るとスコアもタイトな接戦となり、両選手ともサーヴィスゲームをホールドしていきます。4ゲーム目(フェデラーvsマレー:1-2)、フェデラーのサーヴィスゲームのときです。 マレーが逆方向に走ろうとして足をくじいたようなモーションで転倒しました。一瞬ドキッとする転び方でしたので、フェデラーはネットにかけよって心配そうにマレーの様子を伺います。しかしマレーはメディカル・タイムアウトをとらないで試合を続行しました。
そこから不思議なことがフェデラーに起こりました。
マレーの足の怪我が頭から離れないのか、フェデラーのフォーカスがプッツンになってしまったのです。考えられないようなイージーミスの連続で、フェデラーは15-40で簡単にブレークされてしまったのです。
このフェデラーの急激な変化は Déjà vuでした。昨年のナダルとの死闘のハンブルグの決勝がダブってきます。第1セットでフェデラーは5-2とセット獲得を目前にしたときです。ナダルはメディカル・タイムアウトをとりました。ナダルの足にマメができていることは今までの試合で紹介されていましたので、トニーコーチも心配でナダルにリタイアせよというサインを送っています。このタイムアウトのすぐ後にフェデラーのテニスがガラッと変わってしまったのです。しかもナダルは故障があるなど全く想像もさせない快適なフットワークでフェデラーを攻めていきます。一度フォーカスを失ったフェデラーはナダルの流れを変えることが出来ず優勝を逃してしまいました。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
以上のように、フェデラーにとって情けない試合となってしまいましたが、フェデラーにはぜひ14個のGSタイトルを獲得してもらうために、応援しつづけようと思います。
そこでぜひとも以下の二点を強調したいと思います。
気持ちの切り替えることの大切さ
勝負の世界は「勝つ」か「負ける」かのどちらかです。前のセットを完勝したとしても、タイになれば試合を決定する第3セットのみがカウントされます。過去のセットは存在しないのです。ナダルとの全豪の決勝でも、このdeciding setの第5セットで、フェデラーがもろく崩れさってしまいました。フェデラーの頭の中はいろんな情報が混じりすぎているような気がします。長い試合の中では必ずups & downsがつきものです。でもそれに引きずられてしまってはなりません。毎回頭と気持ちを真っ白にして、ゼロからスタートする気持ちの切り替えができるかどうか? 考えすぎるフェデラー、こだわりすぎるフェデラーから卒業です。
最後まで粘る気持ちの強さ
最後の粘りに必要なのは、ナダルのように「最後まで自分を信じ続けられる自信」です。それが負け続けている相手にはなかなか持てず、苦手意識が先走って勝てる試合でもまた負けてしまうフェデラー。
フェデラーの傷が深まらないうちに、まずはマイアミでナダルに勝つことが先決問題。自分を信じられるテニスができて初めてGS14個が達成です。
最近「ナダルを倒す」記事が増えて、ナダルファンには申し訳ないと思っています。私はナダルのファンですし、もちろん彼には勝ってほしいと思いますが、フェデラーには引退まであと数年しか残されていません。ですから今のうちに早く14個をとって、後はゆっくりナダルの応援をしたいと願っているのです。このへんの微妙なファン心理をご理解お願いします。
2009年03月13日
フェデラーに赤ちゃんが!
ホットニュースです。ミルカが妊娠しました! 今日フェデラーの喜びのメッセージが彼のウェブサイトに発表されました。
「僕たちがこの夏に親になることになりました!ミルカが妊娠をして家族としてスタートすることになったのです。僕たちの夢が実現して本当に嬉しい。僕たち二人は子供が大好きで、親になれるなんてとても楽しみです。ミルカの体調もよく、すべて順調にいっています。」
それに加えてもう一つのグッドニュースです。デ杯も止めてフィジカルトレーニングに集中したフェデラーは、腰の調子もよく、インディアンウェルズに万全の態勢で臨むことができるとか。
私はフェデラーには彼の身辺に大きな変化をもたらすモチベーションが必要だと思っていましたが、ついに最高のモチベーションができました。「父親になる」という自覚と喜びで、ガンガンと勝ち星をあげていってくれることと思います。
結婚の話はまだ出ておりませんでしたが、これは後でゆっくりと二人で決めればよいこと。2000年のシドニーオリンピックで知り合った二人の長い春に、巷では「ミルカと関係を清算して、再出発という大手術をしなければフェデラーはカムバックできない」などと、心ないファンの声も結構上がってきているだけに、この二人の固い愛の結晶のニュースは嬉しい限りです。
赤ちゃん誕生で、人間としても一段と成長する機会を得たフェデラーは、きっと彼のテニスにも大きな影響を与えてくれるはず。フェデラーファンにとっては、今年はカムバックの年。テニスファンにとっては、ナダルとの壮絶な戦いが幾度も観られるラッキーな年となりそうです。
「僕たちがこの夏に親になることになりました!ミルカが妊娠をして家族としてスタートすることになったのです。僕たちの夢が実現して本当に嬉しい。僕たち二人は子供が大好きで、親になれるなんてとても楽しみです。ミルカの体調もよく、すべて順調にいっています。」
それに加えてもう一つのグッドニュースです。デ杯も止めてフィジカルトレーニングに集中したフェデラーは、腰の調子もよく、インディアンウェルズに万全の態勢で臨むことができるとか。

©Roger Federer Management
私はフェデラーには彼の身辺に大きな変化をもたらすモチベーションが必要だと思っていましたが、ついに最高のモチベーションができました。「父親になる」という自覚と喜びで、ガンガンと勝ち星をあげていってくれることと思います。
結婚の話はまだ出ておりませんでしたが、これは後でゆっくりと二人で決めればよいこと。2000年のシドニーオリンピックで知り合った二人の長い春に、巷では「ミルカと関係を清算して、再出発という大手術をしなければフェデラーはカムバックできない」などと、心ないファンの声も結構上がってきているだけに、この二人の固い愛の結晶のニュースは嬉しい限りです。
赤ちゃん誕生で、人間としても一段と成長する機会を得たフェデラーは、きっと彼のテニスにも大きな影響を与えてくれるはず。フェデラーファンにとっては、今年はカムバックの年。テニスファンにとっては、ナダルとの壮絶な戦いが幾度も観られるラッキーな年となりそうです。
Congratulations, Roger and Mirka!
2009年03月13日
コーチ無しのフェデラーの挑戦
ヒューイットとアガシを世界No.1にしたあのダレン・ケイヒルが、オーストラリアのデ杯コーチをやめたため、一挙に「フェデラーのコーチに?」との噂がたったのは一ヶ月前。(『フェデラーに新コーチ?』)
そしてケイヒルがドバイに飛び、フェデラーのトレーニングに合流してから、「フェデラーにケイヒルが新コーチに決定」とのニュースが世界へ。
この一ヶ月はケイヒル新コーチの話で、落ち込んでいたフェデラーファンをすっかり盛り上がらせてくれました。フェデラーには今年は大きなゴールが二つあります。
「 No.1へのカムバック」
「14個目のGSタイトル獲得」
このゴールを達成するためには、 進歩しつづけるナダルを打倒しなければなりません。フェデラーは新しいコーチで心機一転をはかる必要があることは周知の事実なのですから、ケイヒルはベストのチョイスだったのです。
しかし、昨日IMGのフェデラーのマネージャーから正式な報告があり、フェデラーはケイヒルをコーチとすることを断念しました。その理由は?
ケイヒルはアガシのいるラスベガスに住んでいます。フェデラーはスイスとドバイに根拠地をおいて、トーナメントをまわっています。もしコーチとなればケイヒルはほとんど家族と過ごす時間がなくなってしまいます。
数週間ドバイでフェデラーのトレーニングキャンプに参加したケイヒルは「家族と過ごす時間がなくなる」という理由で、この新コーチの話は流れてしまいました。金銭的な話が出る前の基本的な段階、スケジュールの問題が大きな壁となったのです。
(ここからはtennisnakamaの意見です。)
フェデラーは完成された選手です。サーヴやネットプレーの進歩が必要なナダルとも違います。また最近新コーチ、ステファンキを迎えたロディックとも違います。
私は完成された選手であるからこそ、フェデラーにはフルタイムのコーチが必要だと思っていました。オーストラリアン・オープンでメンタルで5セット目を失ってしまった彼には、必要なのは技術のコーチではなく、最後まで自分の力を信じて疑わないゆるぎのない自信です。決勝戦にトニーコーチがナダルに「ラファ、最後まで勝てることを信じて戦うんだ!」と言って励ましたように、フェデラーに必要なのは、トニー・ナダルのようなコーチなのです。
「ロジャー、君はナダルに勝てる力があるんだ!」とハッパをかけてくれるコーチ探しがどうして難しいのか? フェデラーをある意味で洗脳してしまうマインドパワーは、パートタイムでは無理なのです。フェデラーを信じ、家族を犠牲にしてまでもトータルにコミットをしてくれるコーチの言葉でないと信じられない。しかもケイヒルのような名コーチでないと、フェデラーのマインドコントロールはできない。
このことは今までローチやイゲラスのパートタイムのコーチの経験で、フェデラーが一番よく知っていたのではないかと思います。ですからこのケイヒルの「地理的、時間的に無理」という理由は今さらという気がします。そんなことはわざわざドバイに飛ばなくなくても分かりきったこと。ケイヒルがパートタイムでない限りコーチ役は引き受けられないことは分かっていたはずです。ですからこのケイヒルのトライアルは、フェデラーの決断にまかされていたと思うのです。「もう一度パートタイムを雇うかどうか」フェデラーはケイヒルとトレーニングをして、やっぱり自分にはフルタイムのコーチが必要だという確信を持ったのだと思います。
という訳で、フェデラーは再びコーチなしとなってしまいました。しかしこの決断は正しかったと思います。「ひょっとしてパートタイムでもいけるかな?」という淡い期待を抱いていたフェデラーを原点に戻すことができたと思うからです。他力本願ではなく、自身が解決していかなければならない「自信」という大きな課題に、心を新たにして挑戦するしかないと再認識したのでしょう。
No.1の座を失い、ナダルに負け続けているフェデラーは、今の状態が単なるヒッカップ(hiccup:しゃっくり。一時的にセットバックすること)であるのかどうか?コーチという薬を飲まず、自身のマインドパワーでナダルアレルギーを克服できるかどうか?
しゃっくりのないフェデラーの姿をインディアンウェルズでみることができるかどうか? 楽しみですね。いよいよマスターズが始まります。
そしてケイヒルがドバイに飛び、フェデラーのトレーニングに合流してから、「フェデラーにケイヒルが新コーチに決定」とのニュースが世界へ。
この一ヶ月はケイヒル新コーチの話で、落ち込んでいたフェデラーファンをすっかり盛り上がらせてくれました。フェデラーには今年は大きなゴールが二つあります。
「 No.1へのカムバック」
「14個目のGSタイトル獲得」
このゴールを達成するためには、 進歩しつづけるナダルを打倒しなければなりません。フェデラーは新しいコーチで心機一転をはかる必要があることは周知の事実なのですから、ケイヒルはベストのチョイスだったのです。
しかし、昨日IMGのフェデラーのマネージャーから正式な報告があり、フェデラーはケイヒルをコーチとすることを断念しました。その理由は?
ケイヒルはアガシのいるラスベガスに住んでいます。フェデラーはスイスとドバイに根拠地をおいて、トーナメントをまわっています。もしコーチとなればケイヒルはほとんど家族と過ごす時間がなくなってしまいます。
数週間ドバイでフェデラーのトレーニングキャンプに参加したケイヒルは「家族と過ごす時間がなくなる」という理由で、この新コーチの話は流れてしまいました。金銭的な話が出る前の基本的な段階、スケジュールの問題が大きな壁となったのです。
(ここからはtennisnakamaの意見です。)
フェデラーは完成された選手です。サーヴやネットプレーの進歩が必要なナダルとも違います。また最近新コーチ、ステファンキを迎えたロディックとも違います。
私は完成された選手であるからこそ、フェデラーにはフルタイムのコーチが必要だと思っていました。オーストラリアン・オープンでメンタルで5セット目を失ってしまった彼には、必要なのは技術のコーチではなく、最後まで自分の力を信じて疑わないゆるぎのない自信です。決勝戦にトニーコーチがナダルに「ラファ、最後まで勝てることを信じて戦うんだ!」と言って励ましたように、フェデラーに必要なのは、トニー・ナダルのようなコーチなのです。
「ロジャー、君はナダルに勝てる力があるんだ!」とハッパをかけてくれるコーチ探しがどうして難しいのか? フェデラーをある意味で洗脳してしまうマインドパワーは、パートタイムでは無理なのです。フェデラーを信じ、家族を犠牲にしてまでもトータルにコミットをしてくれるコーチの言葉でないと信じられない。しかもケイヒルのような名コーチでないと、フェデラーのマインドコントロールはできない。
このことは今までローチやイゲラスのパートタイムのコーチの経験で、フェデラーが一番よく知っていたのではないかと思います。ですからこのケイヒルの「地理的、時間的に無理」という理由は今さらという気がします。そんなことはわざわざドバイに飛ばなくなくても分かりきったこと。ケイヒルがパートタイムでない限りコーチ役は引き受けられないことは分かっていたはずです。ですからこのケイヒルのトライアルは、フェデラーの決断にまかされていたと思うのです。「もう一度パートタイムを雇うかどうか」フェデラーはケイヒルとトレーニングをして、やっぱり自分にはフルタイムのコーチが必要だという確信を持ったのだと思います。
という訳で、フェデラーは再びコーチなしとなってしまいました。しかしこの決断は正しかったと思います。「ひょっとしてパートタイムでもいけるかな?」という淡い期待を抱いていたフェデラーを原点に戻すことができたと思うからです。他力本願ではなく、自身が解決していかなければならない「自信」という大きな課題に、心を新たにして挑戦するしかないと再認識したのでしょう。
No.1の座を失い、ナダルに負け続けているフェデラーは、今の状態が単なるヒッカップ(hiccup:しゃっくり。一時的にセットバックすること)であるのかどうか?コーチという薬を飲まず、自身のマインドパワーでナダルアレルギーを克服できるかどうか?
しゃっくりのないフェデラーの姿をインディアンウェルズでみることができるかどうか? 楽しみですね。いよいよマスターズが始まります。
2009年02月19日
フェデラーに新コーチ?
フェデラーの身辺が慌ただしくなってきました。まず腰の故障を理由にドバイ大会(2月23日)とデイヴィスカップ(対アメリカ:3月6日)の欠場を発表しました。
このスケジュールは前から不思議に思っていました。ドバイのすぐ後がデ杯です。そしてデ杯の後に3月中旬からインディアンウェルズのマスターズが控えています。前からグランドスラムを優先したいと言っていましたので、この過密なスケジュールはきっとどこかをキャンセルすると予想していました。デ杯ではロディックとブレイクの2タイをこなさなければならず、グランドスラムと同じく3セットを勝たねばなりません。下手をするとアメリカのホームゲームですから5セットになる可能性もあります。しかも今ヴァヴリンカが不調で、アメリカ戦はフェデラーの肩にかかっていていました。
夫はバーゼル出身ですので、実は二人でフェデラーの応援にわざわざアラバマ州のバーミンガムまで行く予定をたてていたのです。しかし(ラッキーにも)発売2時間でチケットが完売してしまったため、デ杯観戦の計画は流れてしまいました。マッケンローは、「フェデラーが来るというのでチケットが完売になったのに、大変残念なことだ。」と遺憾のコメントを発表しています。デ杯をキャンセルしたのにすぐドバイに出ると、母国を逆なでするようなことになるのでドバイもキャンセルしたのではないかと思います。腰のためにフェデラーは二つの試合をキャンセルしているにも拘らず、腰を心配する記事にお目にかからないのは、 腰の予防のためという認識が共通してあるからでしょう。
問題を残す ドバイ
ナダルもドバイを足の故障を理由に欠場を決めました。これでフェデラー、ナダルが抜けたドバイですが、今ごうごうたる非難にあっています。というのは今週から始まったドバイ大会(WTA女子)に出場予定だったイスラエルの選手、シャハールピアーの入国が拒否されてしまったのです。ドバイは アラブ首長国連邦の首長国の一つでイスラエルを認めておりませんが、政治をスポーツに持ち込むことに、世界の怒りが集中しました。WTAでは来年のドバイ大会(女子)の中止も考えられると発表しました。
テニスチャンネルはこの事態を深刻に受け止め、WTAのドバイ大会の放送をすべてキャンセルしました。テニスチャンネルの勇断に大きな拍手を送りたいと思います。
なおATP(男子)のドバイ大会は来週23日から始まりますが、問題はイスラエルのダブルス選手、アンディーラムのヴィザの問題です。彼の入国をも拒否すると、今後のドバイの大会がすべて消える大事件に発展する可能性もあります。アメリカの国会議員が介入して交渉し、ヴィザがおりることになったようですが、このように政治がスポーツに介入することに対して、断固として戦う姿勢を高く評価したいと思います。
フェデラーに新コーチの噂
http://www.tennisweek.com/news/fullstory.sps?inewsid=6627389
オーストラリアンオープンで見せた涙は、フェデラーのもろさを発露してしまいました。「フェデラーにはコーチが必要」は誰の目にも明らかで、コーチの発表は時間の問題と噂されてきましたが、ダレンケイヒル(Darren Cahill)の名が急浮上してきました。
ケイヒルはヒューイットを世界最年少のNo.1に、そしてアガシを最年長者のNo.1に仕立てた名コーチです。現在はESPNの解説者として活躍しておりますが、以前のコメントに、コーチ復活も考えていると述べたこともあります。ケイヒルは温厚で冷静で分析力にすぐれた名解説者で、フェデラーのコーチとしては適任者として長く噂にあった一人です。
ケイヒルの名が単なる噂のレベルではなく、可能性大いにありと浮上してきたのは、彼がオーストラリアのデ杯コーチを辞任したからです。理由はパーソナルな理由ということで明らかにしておりませんが、「フェデラーのコーチを引き受けることになったのでは?」との噂が一挙に現実味をおびてきたのです。
私も今のフェデラーをハンドルできるのは(彼は頑固で有名ですので)、ケイヒルくらいしかいないのではと思っておりました。フェデラーもケイヒルのことは尊敬しているようですので、この噂が実現するようフェデラーファンの皆さん、祈りのウェーヴをフェデラーとケイヒルに向けて送りましょう!
このスケジュールは前から不思議に思っていました。ドバイのすぐ後がデ杯です。そしてデ杯の後に3月中旬からインディアンウェルズのマスターズが控えています。前からグランドスラムを優先したいと言っていましたので、この過密なスケジュールはきっとどこかをキャンセルすると予想していました。デ杯ではロディックとブレイクの2タイをこなさなければならず、グランドスラムと同じく3セットを勝たねばなりません。下手をするとアメリカのホームゲームですから5セットになる可能性もあります。しかも今ヴァヴリンカが不調で、アメリカ戦はフェデラーの肩にかかっていていました。
夫はバーゼル出身ですので、実は二人でフェデラーの応援にわざわざアラバマ州のバーミンガムまで行く予定をたてていたのです。しかし(ラッキーにも)発売2時間でチケットが完売してしまったため、デ杯観戦の計画は流れてしまいました。マッケンローは、「フェデラーが来るというのでチケットが完売になったのに、大変残念なことだ。」と遺憾のコメントを発表しています。デ杯をキャンセルしたのにすぐドバイに出ると、母国を逆なでするようなことになるのでドバイもキャンセルしたのではないかと思います。腰のためにフェデラーは二つの試合をキャンセルしているにも拘らず、腰を心配する記事にお目にかからないのは、 腰の予防のためという認識が共通してあるからでしょう。
問題を残す ドバイ
ナダルもドバイを足の故障を理由に欠場を決めました。これでフェデラー、ナダルが抜けたドバイですが、今ごうごうたる非難にあっています。というのは今週から始まったドバイ大会(WTA女子)に出場予定だったイスラエルの選手、シャハールピアーの入国が拒否されてしまったのです。ドバイは アラブ首長国連邦の首長国の一つでイスラエルを認めておりませんが、政治をスポーツに持ち込むことに、世界の怒りが集中しました。WTAでは来年のドバイ大会(女子)の中止も考えられると発表しました。
テニスチャンネルはこの事態を深刻に受け止め、WTAのドバイ大会の放送をすべてキャンセルしました。テニスチャンネルの勇断に大きな拍手を送りたいと思います。
なおATP(男子)のドバイ大会は来週23日から始まりますが、問題はイスラエルのダブルス選手、アンディーラムのヴィザの問題です。彼の入国をも拒否すると、今後のドバイの大会がすべて消える大事件に発展する可能性もあります。アメリカの国会議員が介入して交渉し、ヴィザがおりることになったようですが、このように政治がスポーツに介入することに対して、断固として戦う姿勢を高く評価したいと思います。
フェデラーに新コーチの噂
http://www.tennisweek.com/news/fullstory.sps?inewsid=6627389
オーストラリアンオープンで見せた涙は、フェデラーのもろさを発露してしまいました。「フェデラーにはコーチが必要」は誰の目にも明らかで、コーチの発表は時間の問題と噂されてきましたが、ダレンケイヒル(Darren Cahill)の名が急浮上してきました。
ケイヒルはヒューイットを世界最年少のNo.1に、そしてアガシを最年長者のNo.1に仕立てた名コーチです。現在はESPNの解説者として活躍しておりますが、以前のコメントに、コーチ復活も考えていると述べたこともあります。ケイヒルは温厚で冷静で分析力にすぐれた名解説者で、フェデラーのコーチとしては適任者として長く噂にあった一人です。
ケイヒルの名が単なる噂のレベルではなく、可能性大いにありと浮上してきたのは、彼がオーストラリアのデ杯コーチを辞任したからです。理由はパーソナルな理由ということで明らかにしておりませんが、「フェデラーのコーチを引き受けることになったのでは?」との噂が一挙に現実味をおびてきたのです。
私も今のフェデラーをハンドルできるのは(彼は頑固で有名ですので)、ケイヒルくらいしかいないのではと思っておりました。フェデラーもケイヒルのことは尊敬しているようですので、この噂が実現するようフェデラーファンの皆さん、祈りのウェーヴをフェデラーとケイヒルに向けて送りましょう!
2009年02月03日
スイス男は繊細
昨日のスーパーボウルのパーティで、ドイツ人の男性が苦笑して言いました。
「今日ドイツに住む母に電話していたら、オーストラリアンオープンの決勝戦の話になってね。彼女はフェデラーが泣き出したので恥ずかしかったといってたよ。」
バーゼル出身のフェデラーはドイツ語圏のスイス人。同じドイツ語系の男が泣くなんて、と彼女は思ったのでしょう。「男の涙は許せない」とてもドイツっぽくて笑ってしまいました。その話を側で聞いていたバーゼル出身の夫は、ニタッとしながらそのドイツの男性に言ったのです。
「スイス男は繊細なんだよ」
もちろん彼は同郷のフェデラーをかばって言ったのですが、この言葉にはいろんなニュアンスが含まれています。スイスとドイツ国民の感情は微妙なのです。ワールドカップでも、ドイツにだけは負けたくない国民感情。決して嫌っているわけではないのですが、このスイスのドイツに抱く微妙な感情は、カナダがアメリカに対する、スコットランドがイングランドに対するのに似たちょっとした感情なのです。これをわざと出して、冗談を言ってのけた夫に座布団一枚あげたいと思います。
I am sorry for Roger by Tony Nadal
ESPNの記事でトニーコーチのコメントを見つけました。
第4セットでフェデラーに負けたので、ラファが勝つのは難しいかもしれないと思ったトニーナダルでしたが、フェデラーの第5セットは彼にとっても不思議なセットだったようです。
「第5セットのフェデラーがよくないので驚いた。集中力の欠如なのか、14GSのタイトルのプレッシャーなのか、何が彼に起こったのかわからないが、I am sorry for Roger.」
いいですねェ。ラファといいトニーおじさんといい、人間性の深さを感じます。
I was mad by Roger Federer
「オーストラリアンオープンの本命がマレー」ということに対して、フェデラーは一度もGSのタイトルをとってないマレーが本命なんておかしい、と発言したものですから、いろいろ批判されましたが、その発言の真意を同記事に以下のように語っています。
「ラファは僕とフレンチオープンでよく対戦し勝ってきた。その自信がウィンブルドンの優勝につながった。そしてハードコートのオリンピックでも優勝しているんだ。そのラファが全豪の本命でないから腹がたったんだ。」
いいですねェ。フェデラーは率直で。ますます気に入りました。
「今日ドイツに住む母に電話していたら、オーストラリアンオープンの決勝戦の話になってね。彼女はフェデラーが泣き出したので恥ずかしかったといってたよ。」
バーゼル出身のフェデラーはドイツ語圏のスイス人。同じドイツ語系の男が泣くなんて、と彼女は思ったのでしょう。「男の涙は許せない」とてもドイツっぽくて笑ってしまいました。その話を側で聞いていたバーゼル出身の夫は、ニタッとしながらそのドイツの男性に言ったのです。
「スイス男は繊細なんだよ」
もちろん彼は同郷のフェデラーをかばって言ったのですが、この言葉にはいろんなニュアンスが含まれています。スイスとドイツ国民の感情は微妙なのです。ワールドカップでも、ドイツにだけは負けたくない国民感情。決して嫌っているわけではないのですが、このスイスのドイツに抱く微妙な感情は、カナダがアメリカに対する、スコットランドがイングランドに対するのに似たちょっとした感情なのです。これをわざと出して、冗談を言ってのけた夫に座布団一枚あげたいと思います。
I am sorry for Roger by Tony Nadal
ESPNの記事でトニーコーチのコメントを見つけました。
第4セットでフェデラーに負けたので、ラファが勝つのは難しいかもしれないと思ったトニーナダルでしたが、フェデラーの第5セットは彼にとっても不思議なセットだったようです。
「第5セットのフェデラーがよくないので驚いた。集中力の欠如なのか、14GSのタイトルのプレッシャーなのか、何が彼に起こったのかわからないが、I am sorry for Roger.」
いいですねェ。ラファといいトニーおじさんといい、人間性の深さを感じます。
I was mad by Roger Federer
「オーストラリアンオープンの本命がマレー」ということに対して、フェデラーは一度もGSのタイトルをとってないマレーが本命なんておかしい、と発言したものですから、いろいろ批判されましたが、その発言の真意を同記事に以下のように語っています。
「ラファは僕とフレンチオープンでよく対戦し勝ってきた。その自信がウィンブルドンの優勝につながった。そしてハードコートのオリンピックでも優勝しているんだ。そのラファが全豪の本命でないから腹がたったんだ。」
いいですねェ。フェデラーは率直で。ますます気に入りました。
2009年01月29日
Winning Ugly
ナダルvsシモンの試合は期待したように見応えのある試合でした。ブラッド・ギルバートは試合の始まる前に、シモンの勝つチャンスは0.00%だと言ってました。このようにまず勝ち目はないとみなされた試合に、全身全霊を傾けてたとえストレートで負けたとはいえ、シモンの2-6, 5-7, 5-7のスコアは立派でした。この魂がデルポトロには欠けていたように思います。この差はメンタルの差だとよく言われますが、ではメンタルとはどういうことなのでしょうか?
最近はメンタルという言葉ですべてを片付けてしまいがちですが、このメンタルという言葉は様々なlayer(日本語では層ですが、的訳が見つからないので英語のまま書きます)を含んでいます。シモンとデルポの差は、メンタルの一つ「勝つ事への執念」だったと思います。デルポは試合前からフェデラーにすでに負けていました。「彼にはどうせ勝てないのだから」といった気持が、最後にはむくむくと膨れ上がってしまって、打つ手を失ってしまったように思います。
私がシモンを好きなのは、あの今にも死にそうな顔をしながら、球を追い続け、最後まで諦めず、作戦をねりつづける魂にみせられるからです。この魂が不可能と思われた、ナダル、フェデラー、ジョコの打倒を可能にしました。
ナダルはシモンはとてもやり辛い選手だと述べていました。パワーで圧倒していけないシモンは「相手にリズムを与えないテニス」で徐々に駒を進めていくしぶとさがあります。この「しぶとさ」もひとつのメンタルです。しかも42のウィナーを打っています。トロトロとラリーを続けているかと思えば、突如打ち放たれる爆発的なインサイドアウト(日本では逆クロス)のフォアハンドはスリリングでした。
しかしナダルはますます強くなってきましたね。もうオールラウンドプレーヤーです。それに新しいフォアハンド(ワイパー)もウィナーが気持よく決まっています。昔はあまり作戦には興味ないといっていましたが、最近の彼は頭を使ったテニスをしていて(すみません)ますます魅力を増してきました。
ギルバートの有名な著書に「Winning Ugly」がありますが、「どんなみっともないことをしても勝つ」ことの重要性を説いています。「美しいテニス」をすることに喜びを見いだす、つまり芸術派タイプは、勝っても勝ち方が気に入らないときは素直に喜べない。このタイプがサフィンです。しかしWinning is Everythingと試合の勝敗にすべてをかける選手は、テニスは勝つためにプレーをするのであって、美しさのためにプレーするのではない。このタイプがナダルです。
フェデラーはなぜ世界中のテニスファンを魅了するかといえば、この両者のテニスをフェデラーが持ち合わせているからだと思います。バーディッチ戦ではフェデラーはいわゆるWinning Uglyでした。フェデラーがNo.1の座をナダルに奪われた瞬間、芸術家でありつづけなければならないフェデラーの宿命に別れを告げる事ができたと思います。「完璧なテニス」を期待され続けてきたフェデラーは、この自分のイメージから解放されました。今でももちろんNo.1を狙うフェデラーではありますが、一度陥落したフェデラー王はWinning Uglyで這い上がるカムバックキッドのフェデラーが許されるのです。
これからどれだけ「フェデラーらしくないテニス」をして勝っていけるか、新しい挑戦がフェデラーには待ち受けています。
最近はメンタルという言葉ですべてを片付けてしまいがちですが、このメンタルという言葉は様々なlayer(日本語では層ですが、的訳が見つからないので英語のまま書きます)を含んでいます。シモンとデルポの差は、メンタルの一つ「勝つ事への執念」だったと思います。デルポは試合前からフェデラーにすでに負けていました。「彼にはどうせ勝てないのだから」といった気持が、最後にはむくむくと膨れ上がってしまって、打つ手を失ってしまったように思います。
私がシモンを好きなのは、あの今にも死にそうな顔をしながら、球を追い続け、最後まで諦めず、作戦をねりつづける魂にみせられるからです。この魂が不可能と思われた、ナダル、フェデラー、ジョコの打倒を可能にしました。
ナダルはシモンはとてもやり辛い選手だと述べていました。パワーで圧倒していけないシモンは「相手にリズムを与えないテニス」で徐々に駒を進めていくしぶとさがあります。この「しぶとさ」もひとつのメンタルです。しかも42のウィナーを打っています。トロトロとラリーを続けているかと思えば、突如打ち放たれる爆発的なインサイドアウト(日本では逆クロス)のフォアハンドはスリリングでした。
しかしナダルはますます強くなってきましたね。もうオールラウンドプレーヤーです。それに新しいフォアハンド(ワイパー)もウィナーが気持よく決まっています。昔はあまり作戦には興味ないといっていましたが、最近の彼は頭を使ったテニスをしていて(すみません)ますます魅力を増してきました。
ギルバートの有名な著書に「Winning Ugly」がありますが、「どんなみっともないことをしても勝つ」ことの重要性を説いています。「美しいテニス」をすることに喜びを見いだす、つまり芸術派タイプは、勝っても勝ち方が気に入らないときは素直に喜べない。このタイプがサフィンです。しかしWinning is Everythingと試合の勝敗にすべてをかける選手は、テニスは勝つためにプレーをするのであって、美しさのためにプレーするのではない。このタイプがナダルです。
フェデラーはなぜ世界中のテニスファンを魅了するかといえば、この両者のテニスをフェデラーが持ち合わせているからだと思います。バーディッチ戦ではフェデラーはいわゆるWinning Uglyでした。フェデラーがNo.1の座をナダルに奪われた瞬間、芸術家でありつづけなければならないフェデラーの宿命に別れを告げる事ができたと思います。「完璧なテニス」を期待され続けてきたフェデラーは、この自分のイメージから解放されました。今でももちろんNo.1を狙うフェデラーではありますが、一度陥落したフェデラー王はWinning Uglyで這い上がるカムバックキッドのフェデラーが許されるのです。
これからどれだけ「フェデラーらしくないテニス」をして勝っていけるか、新しい挑戦がフェデラーには待ち受けています。
2009年01月28日
フェデラーが直言
フェデラーはデルポトロを完全にノックアウトしてしまいました。フェデラー王朝の復活を思わせる自信に満ちたテニスで、6-3, 6-0, 6-0で理想的な試合を見せてくれました。
デルポは反面、フェデラーのオフェンスにリズムが最後までつかめず、第3セットの後半はすでに試合を諦めた感じがありました。「早くホテルに帰りたい」といった気持が顔に出ていて、デルポファンにとっては、もう少し粘ってくいついてほしかったという残念な試合でもありました。
ベーグル2つという完敗に、解説者は「このスコアはランキング100位の選手のスコアならわかるが、6位のスコアじゃない」となかなかきびしいことを言ってました。 こういう屈辱的な敗北を通して、選手は鍛え上げられていくのですから、これを踏み台にしてデルポが大きく成長してくれることを期待します。
フェデラーの心の準備
フェデラーのインターヴューをいろいろ読んでると、二つのフェデラーの顔が見えてきます。「バーディッチに負けそうになった弱気のフェデラー」と「デルポに圧勝した自信満々のフェデラー」です。バーディッチ戦は彼は5セットになることを予期していたといいます。心のどこかで5セットになっても仕方がないという弱気のフェデラーがありました。しかしデルポ戦では反対に、「デルポの試合はたやすい」という自信でもって最初から自分のリズムをつかんでいます。
カニアスとの対戦がよい例ですよね。3度も負けるような選手でないレベルの選手にフェデラーは負けています。今回の試合で、試合前の心の準備がいかに大切かを物語る意味でも興味深い試合となりました。
フェデラーが直言
さて、ジョコヴィッチvsロディック戦で、ジョコヴィッチがリタイアしたことについて、フェデラーは歯に衣着せないコメントをしています。
(BBCの録音)
http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/tennis/7853693.stm
「リタイアは前にあったことだし。彼(ジョコヴィッチ)は試合を絶対最後まで諦めないで戦う選手ではないのだし、トップの選手が途中で棄権してしまうのは残念なことだ。彼は昨年の僕とのモナコの試合でも、喉が痛いとかでリタイアしてるしね。そういうことがあればちょっと考えるよ。僕は今までのキャリアでリタイアしたのは、パリでのブレイクとの試合で腰が痛くて動けなくなった時だけなんだから。」
このフェデラーの発言は誤解を生みそうなので、(前のようにマレーの本命に関する発言の例もありましたので)、ジョコヴィッチの主なリタイアの歴史を調べてみました。
フューチャーズのリタイアは含んでおりませんが、一年に2回のペースはやはり多いかもしれません。しかし、なぜMTOやリタイアのイメージが強いかと言えば、その回数ではなくて、その試合の重要性にあります。デ杯で2回、グランドスラムで4回のリタイアはイメージとして与えるインパクトが大きいのです。
ジョコヴィッチのリタイアの歴史
2005 フレンチオープン(vsコリア)
2006 フレンチオープン(vsナダル)
2006 クロチア(vsヴァヴリンカ)
2007 デ杯(vsジョージア)
2007 ウィンブルドン(vsナダル)
2008 デ杯(vsロシア)
2008 モンテカルロ(vsフェデラー)
2009 オーストラリアンオープン(vsロディック)
フェデラーは昨日の記者会見で、MTO(メディカル・タイムアウト)についても次のように答えています。
(記者会見)
http://www.australianopen.com/en_AU/news/interviews/2009-01-27/200901271232977497765.html
Q:(ジョコがトレーナーを呼んだことと関連して)トレーナーを呼ぶことによって、試合の流れが変わってしまうことがありますが、そのことについては?
(概要)
「これは微妙な問題だと思う。僕はトレーナーは呼ばないからね。
昔は僕の様な選手に対して、若い選手はMTOを乱用していると思ったよ。試合に自信がなくなってセットを落としたりすると、トイレに行ったり、トレーナーを呼んで足首をテーピングしたり。
センターコートでプレーするようになってから、尊敬してもらえるのか、そういうことはなくなったけれど。
もしフィットしていないのなら、コートを出るべきだという意見に僕はほぼ賛成だね。」
今回のロディック戦では、ジョコは最後まで戦おうと努力しましたが、体がついてこなかったのは残念です。彼なりに最後まで頑張ったことは評価されてよいと思います。しかしジョコに関していつも問題にとりあげられるのは、彼のフィットネスの問題です。このような猛暑の中では、最後はいかにフィットしているかにかかってくるのですから。ロディックの準備は正解でした。あたらしいコーチのもとで、ロディックは6kg減量して、猛烈にトレーニングを積んだ成果が明らかに出ていました。
マレーを破ったべルダスコも、ホリデー返上でラスベガスに飛び、元アガシのトレーナーのジル・レエスのもとでトレーニングを積みました。彼の体をみて驚いたのは、デ杯の彼とすっかり体つきが変わってきたことです。
マレー、ロディック、べルダスコにみられるフィットネスの確固たるコミットメントがテニスの結果として如実に現れてきています。ジョコヴィッチを破ったあと、ロディックはテニスチャンネルのインターヴューで、「これからのテニスはショットメイキングよりも、フィットネスと足だ」と断言しました。
ジョコのナイトセッションのリクエストが受け入れられなかったことについて、フェデラーは以下のように答えています。
Q:ジョコヴィッチがナイトセッションにならなかったことについて不満を言っていますが、彼の言う事が正しいと思いますか?(2日前の試合が深夜に長引いたことから、ジョコヴィッチはナイトセッションをリクエストしたが却下されたことについて)
(要約)
「ディレクターの仕事は不可能な仕事だね。何百人という選手がいろんなリクエストをしてくるだろうし。
ジョコヴィッチは前にリクエストをして受け入れられたからじゃないかな。
僕は夜プレイできてラッキーだったけれど、日中でも準備はできてたよ。僕の試合はむしろ日中の方がいいんだ。夜は球が遅いからね。
ジョコヴィッチは中休みが一日あったのだから、最悪の状態ではないと思うけど。」
ESPNの記事では、ラヴィ・ウバー記者がジョコヴィッチのリクエストの却下について、このように述べています。
http://sports.espn.go.com/sports/tennis/aus09/columns/story?columnist=ubha_ravi&id=3863194
「昨年はR16で朝の4時半まで行ったヒューイットと翌日当たって、その恩恵にあずかったのは、皮肉にも不平を言ったジョコヴィッチ当人だった。」
また同記事にモンフィスのコーチ、ラシードは、「もし僕が昨年のチャンピオンだったら、昼間のスケジュールにがっかりしただろうね。でもどの選手もスケジュールに関しては、一度は信じ難いことを経験するもんだよ。」と同情的なコメントを残しています。
デルポは反面、フェデラーのオフェンスにリズムが最後までつかめず、第3セットの後半はすでに試合を諦めた感じがありました。「早くホテルに帰りたい」といった気持が顔に出ていて、デルポファンにとっては、もう少し粘ってくいついてほしかったという残念な試合でもありました。
ベーグル2つという完敗に、解説者は「このスコアはランキング100位の選手のスコアならわかるが、6位のスコアじゃない」となかなかきびしいことを言ってました。 こういう屈辱的な敗北を通して、選手は鍛え上げられていくのですから、これを踏み台にしてデルポが大きく成長してくれることを期待します。
フェデラーの心の準備
フェデラーのインターヴューをいろいろ読んでると、二つのフェデラーの顔が見えてきます。「バーディッチに負けそうになった弱気のフェデラー」と「デルポに圧勝した自信満々のフェデラー」です。バーディッチ戦は彼は5セットになることを予期していたといいます。心のどこかで5セットになっても仕方がないという弱気のフェデラーがありました。しかしデルポ戦では反対に、「デルポの試合はたやすい」という自信でもって最初から自分のリズムをつかんでいます。
カニアスとの対戦がよい例ですよね。3度も負けるような選手でないレベルの選手にフェデラーは負けています。今回の試合で、試合前の心の準備がいかに大切かを物語る意味でも興味深い試合となりました。
フェデラーが直言
さて、ジョコヴィッチvsロディック戦で、ジョコヴィッチがリタイアしたことについて、フェデラーは歯に衣着せないコメントをしています。
(BBCの録音)
http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/tennis/7853693.stm
「リタイアは前にあったことだし。彼(ジョコヴィッチ)は試合を絶対最後まで諦めないで戦う選手ではないのだし、トップの選手が途中で棄権してしまうのは残念なことだ。彼は昨年の僕とのモナコの試合でも、喉が痛いとかでリタイアしてるしね。そういうことがあればちょっと考えるよ。僕は今までのキャリアでリタイアしたのは、パリでのブレイクとの試合で腰が痛くて動けなくなった時だけなんだから。」
このフェデラーの発言は誤解を生みそうなので、(前のようにマレーの本命に関する発言の例もありましたので)、ジョコヴィッチの主なリタイアの歴史を調べてみました。
フューチャーズのリタイアは含んでおりませんが、一年に2回のペースはやはり多いかもしれません。しかし、なぜMTOやリタイアのイメージが強いかと言えば、その回数ではなくて、その試合の重要性にあります。デ杯で2回、グランドスラムで4回のリタイアはイメージとして与えるインパクトが大きいのです。
ジョコヴィッチのリタイアの歴史
2005 フレンチオープン(vsコリア)
2006 フレンチオープン(vsナダル)
2006 クロチア(vsヴァヴリンカ)
2007 デ杯(vsジョージア)
2007 ウィンブルドン(vsナダル)
2008 デ杯(vsロシア)
2008 モンテカルロ(vsフェデラー)
2009 オーストラリアンオープン(vsロディック)
フェデラーは昨日の記者会見で、MTO(メディカル・タイムアウト)についても次のように答えています。
(記者会見)
http://www.australianopen.com/en_AU/news/interviews/2009-01-27/200901271232977497765.html
Q:(ジョコがトレーナーを呼んだことと関連して)トレーナーを呼ぶことによって、試合の流れが変わってしまうことがありますが、そのことについては?
(概要)
「これは微妙な問題だと思う。僕はトレーナーは呼ばないからね。
昔は僕の様な選手に対して、若い選手はMTOを乱用していると思ったよ。試合に自信がなくなってセットを落としたりすると、トイレに行ったり、トレーナーを呼んで足首をテーピングしたり。
センターコートでプレーするようになってから、尊敬してもらえるのか、そういうことはなくなったけれど。
もしフィットしていないのなら、コートを出るべきだという意見に僕はほぼ賛成だね。」
今回のロディック戦では、ジョコは最後まで戦おうと努力しましたが、体がついてこなかったのは残念です。彼なりに最後まで頑張ったことは評価されてよいと思います。しかしジョコに関していつも問題にとりあげられるのは、彼のフィットネスの問題です。このような猛暑の中では、最後はいかにフィットしているかにかかってくるのですから。ロディックの準備は正解でした。あたらしいコーチのもとで、ロディックは6kg減量して、猛烈にトレーニングを積んだ成果が明らかに出ていました。
マレーを破ったべルダスコも、ホリデー返上でラスベガスに飛び、元アガシのトレーナーのジル・レエスのもとでトレーニングを積みました。彼の体をみて驚いたのは、デ杯の彼とすっかり体つきが変わってきたことです。
マレー、ロディック、べルダスコにみられるフィットネスの確固たるコミットメントがテニスの結果として如実に現れてきています。ジョコヴィッチを破ったあと、ロディックはテニスチャンネルのインターヴューで、「これからのテニスはショットメイキングよりも、フィットネスと足だ」と断言しました。
ジョコのナイトセッションのリクエストが受け入れられなかったことについて、フェデラーは以下のように答えています。
Q:ジョコヴィッチがナイトセッションにならなかったことについて不満を言っていますが、彼の言う事が正しいと思いますか?(2日前の試合が深夜に長引いたことから、ジョコヴィッチはナイトセッションをリクエストしたが却下されたことについて)
(要約)
「ディレクターの仕事は不可能な仕事だね。何百人という選手がいろんなリクエストをしてくるだろうし。
ジョコヴィッチは前にリクエストをして受け入れられたからじゃないかな。
僕は夜プレイできてラッキーだったけれど、日中でも準備はできてたよ。僕の試合はむしろ日中の方がいいんだ。夜は球が遅いからね。
ジョコヴィッチは中休みが一日あったのだから、最悪の状態ではないと思うけど。」
ESPNの記事では、ラヴィ・ウバー記者がジョコヴィッチのリクエストの却下について、このように述べています。
http://sports.espn.go.com/sports/tennis/aus09/columns/story?columnist=ubha_ravi&id=3863194
「昨年はR16で朝の4時半まで行ったヒューイットと翌日当たって、その恩恵にあずかったのは、皮肉にも不平を言ったジョコヴィッチ当人だった。」
また同記事にモンフィスのコーチ、ラシードは、「もし僕が昨年のチャンピオンだったら、昼間のスケジュールにがっかりしただろうね。でもどの選手もスケジュールに関しては、一度は信じ難いことを経験するもんだよ。」と同情的なコメントを残しています。
2009年01月19日
フェデラー辛勝
ブラッドギルバートがコメントで言っています。
「僕の時代の100番台の選手が今の500番台のレベルだ。それほど今の選手のレベルは拮抗している。」
そんな大変な時代を迎えたテニスの今日。勝つことのむずかしさをフェデラーは初戦で味わうことになりました。
フェデラー (2位)def セピ(35位) 6-1, 7-6, 7-5
第2セットからフェデラーのエラーが目立ってきました。フェデラーは第2サーヴのリターンがそれほどアグレッシヴでなくなかなかブレークできません。逆にセピは積極的に攻めネットプレーも増やしアグレッシヴになってきました。セピは今までみせたことのないような、正確なショットと軽いフットワークのパーフォーマンスを見せ始めました。
フェデラーはまだブレークができず5-5。
これまでフェデラーは17回ネットダッシュして14回まで成功していますが、18回目のネットダッシュでセピからロブをあげられ、ポイントを落としました。
第12ゲーム(6-5)でフェデラーのサーヴ。30-40でセピがブレークポイントを握ります。しかしこの肝心なときのフェデラーは、ダブルフォルトをしても焦らず、サーヴィスゲームをフォアハンドとサーヴでキープしました。メンタルのフェデラーの本領が発揮されました。
タイブレークへ。
セピがフェデラーの第1サーヴをアタック。大胆なリターンで3-3とフェデラーを追い上げます。しかしいつものフェデラーで、強烈なキックサーヴで第2サーヴでもしっかりポイントをとり7-4で第2セットを勝ち取りました。
しかし、セピはますますギアを上げてきます。第3セットの3ゲーム目(1-1)でフェデラーはまたもやブレークポイントを許してしまいます。フェデラーは相手がアグレッシヴになってくると、守りに入るところがあり、ますます相手のアグレッシヴな攻撃を許してしまうゲーム展開です。
試合のレベルはQFのレベルです。フェデラーに焦りが見えてきました。セピの第2サーヴもアタックできるところを、またもや無難にリターンしてチャンスを逃しています。フェデラーは9回も今までブレークポイントを許しているのは課題が残ります。ネットダッシュを繰り返しますが、成功率がもうひとつ上がりません。10ゲーム目のブレークポイントのチャンスも逃してしまいました。
しかしセピとの違いはメンタルです。肝心なポイントをセピは逃し始めました。マッチポイントが近づいてくると、固くなってエラーが増えフェデラーにブレークを許してしまいフェデラーは辛勝となりました。
ブラッド・ギルバートのコメント
「フェデラーはまだ不安定な部分があるが、動きが昨年よりもずっと向上したことがプラス。」
パトリック・マッケンローのコメント
「セピとの試合はフェデラーはラッキーだった。それほどセピはハイレベルのテニスをした。フェデラーはこれからがテストだといえる。」
今後のフェデラーの課題は、「10回もブレークポイントをとりながら、3回しかブレークできなかった」点にあると思います。今後のカギは相手の第2サーヴを今までのように、センターに返すのではなく、思い切ってウィナーを狙っていくアグレッシヴさも必要ではないかと思いました。スムーズにはいきませんでしたが、とりあえずフェデラーは初戦をクリアしました。
(これから速報をモットーに、このGSは試合と同時進行で原稿を書くことにしました。しかし前回の記事は主催者側が誤った記録を提供したため、「最長時間の記録」の誤報となってしまいました。この誤りは後に分かりましたので訂正しましたが、このような誤りの訂正はできるだけ迅速に対処していきたいと思っています。)
「僕の時代の100番台の選手が今の500番台のレベルだ。それほど今の選手のレベルは拮抗している。」
そんな大変な時代を迎えたテニスの今日。勝つことのむずかしさをフェデラーは初戦で味わうことになりました。
フェデラー (2位)def セピ(35位) 6-1, 7-6, 7-5
第2セットからフェデラーのエラーが目立ってきました。フェデラーは第2サーヴのリターンがそれほどアグレッシヴでなくなかなかブレークできません。逆にセピは積極的に攻めネットプレーも増やしアグレッシヴになってきました。セピは今までみせたことのないような、正確なショットと軽いフットワークのパーフォーマンスを見せ始めました。
フェデラーはまだブレークができず5-5。
これまでフェデラーは17回ネットダッシュして14回まで成功していますが、18回目のネットダッシュでセピからロブをあげられ、ポイントを落としました。
第12ゲーム(6-5)でフェデラーのサーヴ。30-40でセピがブレークポイントを握ります。しかしこの肝心なときのフェデラーは、ダブルフォルトをしても焦らず、サーヴィスゲームをフォアハンドとサーヴでキープしました。メンタルのフェデラーの本領が発揮されました。
タイブレークへ。
セピがフェデラーの第1サーヴをアタック。大胆なリターンで3-3とフェデラーを追い上げます。しかしいつものフェデラーで、強烈なキックサーヴで第2サーヴでもしっかりポイントをとり7-4で第2セットを勝ち取りました。
しかし、セピはますますギアを上げてきます。第3セットの3ゲーム目(1-1)でフェデラーはまたもやブレークポイントを許してしまいます。フェデラーは相手がアグレッシヴになってくると、守りに入るところがあり、ますます相手のアグレッシヴな攻撃を許してしまうゲーム展開です。
試合のレベルはQFのレベルです。フェデラーに焦りが見えてきました。セピの第2サーヴもアタックできるところを、またもや無難にリターンしてチャンスを逃しています。フェデラーは9回も今までブレークポイントを許しているのは課題が残ります。ネットダッシュを繰り返しますが、成功率がもうひとつ上がりません。10ゲーム目のブレークポイントのチャンスも逃してしまいました。
しかしセピとの違いはメンタルです。肝心なポイントをセピは逃し始めました。マッチポイントが近づいてくると、固くなってエラーが増えフェデラーにブレークを許してしまいフェデラーは辛勝となりました。
ブラッド・ギルバートのコメント
「フェデラーはまだ不安定な部分があるが、動きが昨年よりもずっと向上したことがプラス。」
パトリック・マッケンローのコメント
「セピとの試合はフェデラーはラッキーだった。それほどセピはハイレベルのテニスをした。フェデラーはこれからがテストだといえる。」
今後のフェデラーの課題は、「10回もブレークポイントをとりながら、3回しかブレークできなかった」点にあると思います。今後のカギは相手の第2サーヴを今までのように、センターに返すのではなく、思い切ってウィナーを狙っていくアグレッシヴさも必要ではないかと思いました。スムーズにはいきませんでしたが、とりあえずフェデラーは初戦をクリアしました。
(これから速報をモットーに、このGSは試合と同時進行で原稿を書くことにしました。しかし前回の記事は主催者側が誤った記録を提供したため、「最長時間の記録」の誤報となってしまいました。この誤りは後に分かりましたので訂正しましたが、このような誤りの訂正はできるだけ迅速に対処していきたいと思っています。)
2009年01月14日
フェデラーが失言?
マレーに負け続けた後だけに、「彼(マレー)がオーストラリアン・オープンの本命と聞いて驚いたよ」なんて言ってしまったものですから、フェデラーはメディアにいろいろ書かれてしまいました。でも彼の言っていることはある程度真理をついているのですが、正直に意見をいうと、このように取り沙汰されてしまうので(叩かれるとは言いませんが)ちょっと気の毒なような気もします。
以下が「マレーがAOの本命」についてフェデラーのコメントです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「彼(マレー)は以前は調子がよい時や悪い時があってアップダウンしていたけれど、今は確実に安定してきていることは明らかだし、動きはいいし、オールラウンドプレーヤーで、よい作戦も立てられるし、とにかく、彼は自信に満ちてそれが毎回試合に出ているよ。」
.'Before, he was very up and down,' he said. 'But I think he has shown now he is knocking on the door, he has been able to make his move, he is a good all-round player, he has good tactics, he has become very confident and you can see that every time.'
「彼(マレー)は今はとてもいい位置にいるよ。スタートがよかったし、ドーハでもよいプレーをしたし、昨年の終わり方は強かったしね。でもブッキー(賭元)がマレーがAOの本命だと言ってると聞いて驚いたね。だって彼はまだグランドスラムに勝っていないのだから。ナヴァク(ジョコヴィッチ)は昨年度のチャンピオンだし、ラファはすごいシーズンだったし、僕はシーズン最後のGSに勝っているし。」
''But look, he has put himself into a great position. He started off well, playing well in Doha, finished strong last year, but it still does surprise me that the bookies say that, because he has never won a slam. Novak (Djokovic) is the defending champion here. Rafa (Nadal) had an incredible season last year. I won the last slam of last season.”
「確かに彼(マレー)は勝てる位置にいると思うけれど、グランドスラムに勝つということは別物なんだ。そんなに多くの選手が勝てていないからね。」
'Sure, he has put himself into a winning position, but still, winning a grand slam is a different animal. Not many guys have been able to win grand slams in the last years.'
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんなに大したことは言っていないのですが、「驚いたよ」の表現がよくなかったようです。口は災いのもと、「マレーが本命だって?それは面白いね That's interesting.」くらいに言っておけばよかったかもしれませんね。(interestingという言葉は、否定的な意見を避けるときに使われる便利な言葉です。) そういえば昨年もドバイで負けたときに、「マレーのプレーはそれほど印象的じゃなかったよ。」なんて言って、イギリスのメディアから叩かれてました。後で慌てて誤っていましたが。そのような背景があるために、メディアは面白がって書き立ててるようです。
忘れてはいけないのは、フェデラーは、1月のカタールでマレーに負けたときは、「マレーはグランドスラムに勝てるかという質問には、僕の答えはYesだ。月日が経つにつれてそのチャンスは大きくなるだろうね。彼はますますベターな選手になっているから。」とちゃんとマレーの可能性について肯定的な意見を述べていることです。しかし、フェデラーにとっては、その時期は今年のオーストラリアン・オープンではないということをいいたかったのでしょう。
ジョコヴィッチの発言もそうですが、いくら彼らの英語が堪能であっても、ニュアンスを表現するのは大変むずかしいことなのです。私も息子にときどき注意されますが、外国人の選手にはお手柔らかに願いたいものです。
ちなみに昨年のAOの成績は、マレーは初戦でツォンガに敗退、ジョコヴィッチは優勝、フェデラーは準決勝でジョコヴィッチに敗退しています。
果たして初戦で敗退してしまったマレーは、今年は優勝することができるでしょうか?
「僕にいくら何度も勝ったからってGSに勝てるとはいえないよ。」とスイスのマスターは言いたがってるようです。
ところでマレーのことはこれくらいにして、今日フェデラーvsモヤのエグジビションを観ましたが、フェデラーはモヤに6-2, 6-3で勝ちましたが、ミスの多い、何かすっきりしないテニスでした。何かを試しているのか、単純なミスなのか、意図があってのショットなのか、よく分からないショットが多く理解に苦しみましたが、フェデラーのすごさは、第2セットの5ゲーム目で0-40の大ピンチにもかかわらず、きっちりとサーヴでポイントを押さえブレークを逃れることができるメンタルと技でした。
フェデラーが1月に2度もエグジビションを入れた意図がどのようなものであるのか計りかねますが、安心して彼の試合が観れるように早くコンディションを調整して、オーストラリアン・オープンに臨んでほしいと思います。
以下が「マレーがAOの本命」についてフェデラーのコメントです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「彼(マレー)は以前は調子がよい時や悪い時があってアップダウンしていたけれど、今は確実に安定してきていることは明らかだし、動きはいいし、オールラウンドプレーヤーで、よい作戦も立てられるし、とにかく、彼は自信に満ちてそれが毎回試合に出ているよ。」
.'Before, he was very up and down,' he said. 'But I think he has shown now he is knocking on the door, he has been able to make his move, he is a good all-round player, he has good tactics, he has become very confident and you can see that every time.'
「彼(マレー)は今はとてもいい位置にいるよ。スタートがよかったし、ドーハでもよいプレーをしたし、昨年の終わり方は強かったしね。でもブッキー(賭元)がマレーがAOの本命だと言ってると聞いて驚いたね。だって彼はまだグランドスラムに勝っていないのだから。ナヴァク(ジョコヴィッチ)は昨年度のチャンピオンだし、ラファはすごいシーズンだったし、僕はシーズン最後のGSに勝っているし。」
''But look, he has put himself into a great position. He started off well, playing well in Doha, finished strong last year, but it still does surprise me that the bookies say that, because he has never won a slam. Novak (Djokovic) is the defending champion here. Rafa (Nadal) had an incredible season last year. I won the last slam of last season.”
「確かに彼(マレー)は勝てる位置にいると思うけれど、グランドスラムに勝つということは別物なんだ。そんなに多くの選手が勝てていないからね。」
'Sure, he has put himself into a winning position, but still, winning a grand slam is a different animal. Not many guys have been able to win grand slams in the last years.'
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そんなに大したことは言っていないのですが、「驚いたよ」の表現がよくなかったようです。口は災いのもと、「マレーが本命だって?それは面白いね That's interesting.」くらいに言っておけばよかったかもしれませんね。(interestingという言葉は、否定的な意見を避けるときに使われる便利な言葉です。) そういえば昨年もドバイで負けたときに、「マレーのプレーはそれほど印象的じゃなかったよ。」なんて言って、イギリスのメディアから叩かれてました。後で慌てて誤っていましたが。そのような背景があるために、メディアは面白がって書き立ててるようです。
忘れてはいけないのは、フェデラーは、1月のカタールでマレーに負けたときは、「マレーはグランドスラムに勝てるかという質問には、僕の答えはYesだ。月日が経つにつれてそのチャンスは大きくなるだろうね。彼はますますベターな選手になっているから。」とちゃんとマレーの可能性について肯定的な意見を述べていることです。しかし、フェデラーにとっては、その時期は今年のオーストラリアン・オープンではないということをいいたかったのでしょう。
ジョコヴィッチの発言もそうですが、いくら彼らの英語が堪能であっても、ニュアンスを表現するのは大変むずかしいことなのです。私も息子にときどき注意されますが、外国人の選手にはお手柔らかに願いたいものです。
ちなみに昨年のAOの成績は、マレーは初戦でツォンガに敗退、ジョコヴィッチは優勝、フェデラーは準決勝でジョコヴィッチに敗退しています。
果たして初戦で敗退してしまったマレーは、今年は優勝することができるでしょうか?
「僕にいくら何度も勝ったからってGSに勝てるとはいえないよ。」とスイスのマスターは言いたがってるようです。
ところでマレーのことはこれくらいにして、今日フェデラーvsモヤのエグジビションを観ましたが、フェデラーはモヤに6-2, 6-3で勝ちましたが、ミスの多い、何かすっきりしないテニスでした。何かを試しているのか、単純なミスなのか、意図があってのショットなのか、よく分からないショットが多く理解に苦しみましたが、フェデラーのすごさは、第2セットの5ゲーム目で0-40の大ピンチにもかかわらず、きっちりとサーヴでポイントを押さえブレークを逃れることができるメンタルと技でした。
フェデラーが1月に2度もエグジビションを入れた意図がどのようなものであるのか計りかねますが、安心して彼の試合が観れるように早くコンディションを調整して、オーストラリアン・オープンに臨んでほしいと思います。
2009年01月06日
フェデラーの新戦略とは?
2009年にむかって調整をしているフェデラーは、新しい戦略のもとで、サンプラスと同じ14個目のGSのタイトル獲得と、No.1のランキングが達成できそうだとドーハで語りました。
(T:これは私の独り言ですので無視してください)
「今年はよい年になると思う。プレッシャーが少ないし、攻防の両刃を使い分ける技術も持っているし、メンタルや技術面でも強いと思っている・・・長年トップでいたのだから、再び戻れないということはないと思ってるよ。今年はできればもっと多くのタイトルが取れればと願っている。」
(T:欲張るとまたプレッシャーになるから、ほどほどにお願いしますよ。)
「昨年との大きな違いは、昨年は病気だったけれど、今年は完全にフィットしている点だ。」
(T:グッドニュースです)
「最近は練習をよくやっている。アブダビはエグジビションだから、いろんな新しいことが試すことができてよかったと思っている。ヴォレーやネットへのチャージのやり方、それにデフェンスのテニスなど、マレーのときはいろいろトライしてみることができた。立ってる位置とか、小さなことだけれど、いろいろアジャストするところがあった。」
(T:かなりネットプレーに重点をおいているようですね。昨年はヴォレーでかなりミスってましたから、今年は華麗なネットプレーが楽しめそう)
「今年はゴールが一杯ある。No.1に戻るとか、グランドスラムのタイトルを最低1個はとるとかね。昨年はよくもあり悪くもある年だった。でもテニスに対するぼくの考え方は変わっていない。」
(T:このモチベーションを持ち続けてほしい。)
「今年はナダル、フェデラー、ジョコヴィッチ、マレーの4人が優位に立って多の選手の追随を許さないと思う。でもこの4選手のランキングはよくチェンジしていくと思う。」
(T:ということは、ジョコやマレーが1位になることも予想しているのでしょうか。思っていたより過激なレースとなりそうです。)
「(3位のジョコヴィッチとの差がわずか20ポイントのことについては)僕はそんなに心配していないよ。とられるといってもNo.1じゃないんだからね。(笑)」
(T:「2位以下は皆同じ」と誰かが言ってましたけど、2位も3位も変わらない、そんなもんなんでしょうか。サンプラスの13個目(ウィンブルドン)は彼が3位のとき、そして2年後の14個目(US Open)は、17位まで下がって勝ち取ったタイトルです。しかも彼は31才という選手としてはぎりぎりの年齢でした。毎回記者会見でまだ引退しないの?と聞かれて辛いかった(応援する方も)長い2年を思い出します。)
パートタイムコーチのホセ・イゲラスがアメリカのエリート選手を育てるため、USTAのコーチを受け持つことが決まってフェデラーのもとを去りましたので、再びコーチなしのフェデラーですが、これほどやる気があるのなら、フルタイムのコーチはいらないと思います。)
(T:これは私の独り言ですので無視してください)
「今年はよい年になると思う。プレッシャーが少ないし、攻防の両刃を使い分ける技術も持っているし、メンタルや技術面でも強いと思っている・・・長年トップでいたのだから、再び戻れないということはないと思ってるよ。今年はできればもっと多くのタイトルが取れればと願っている。」
(T:欲張るとまたプレッシャーになるから、ほどほどにお願いしますよ。)
「昨年との大きな違いは、昨年は病気だったけれど、今年は完全にフィットしている点だ。」
(T:グッドニュースです)
「最近は練習をよくやっている。アブダビはエグジビションだから、いろんな新しいことが試すことができてよかったと思っている。ヴォレーやネットへのチャージのやり方、それにデフェンスのテニスなど、マレーのときはいろいろトライしてみることができた。立ってる位置とか、小さなことだけれど、いろいろアジャストするところがあった。」
(T:かなりネットプレーに重点をおいているようですね。昨年はヴォレーでかなりミスってましたから、今年は華麗なネットプレーが楽しめそう)
「今年はゴールが一杯ある。No.1に戻るとか、グランドスラムのタイトルを最低1個はとるとかね。昨年はよくもあり悪くもある年だった。でもテニスに対するぼくの考え方は変わっていない。」
(T:このモチベーションを持ち続けてほしい。)
「今年はナダル、フェデラー、ジョコヴィッチ、マレーの4人が優位に立って多の選手の追随を許さないと思う。でもこの4選手のランキングはよくチェンジしていくと思う。」
(T:ということは、ジョコやマレーが1位になることも予想しているのでしょうか。思っていたより過激なレースとなりそうです。)
「(3位のジョコヴィッチとの差がわずか20ポイントのことについては)僕はそんなに心配していないよ。とられるといってもNo.1じゃないんだからね。(笑)」
(T:「2位以下は皆同じ」と誰かが言ってましたけど、2位も3位も変わらない、そんなもんなんでしょうか。サンプラスの13個目(ウィンブルドン)は彼が3位のとき、そして2年後の14個目(US Open)は、17位まで下がって勝ち取ったタイトルです。しかも彼は31才という選手としてはぎりぎりの年齢でした。毎回記者会見でまだ引退しないの?と聞かれて辛いかった(応援する方も)長い2年を思い出します。)
パートタイムコーチのホセ・イゲラスがアメリカのエリート選手を育てるため、USTAのコーチを受け持つことが決まってフェデラーのもとを去りましたので、再びコーチなしのフェデラーですが、これほどやる気があるのなら、フルタイムのコーチはいらないと思います。)
2008年12月04日
フェデラーがAIG Openに
フェデラーが来年AIG Openに来ることが確定しました。
フェデラーファンの皆さん、おめでとう。
しかし問題は、トーナメントの冠です。AIGのスポンサーが降りることは間違いないと思いますので,そのあとどのスポンサーがつくかによって、このフェデラーの参加もあやぶまれます。フェデラーの予定は10月5日東京、10月12日上海というスケジュールです。
フェデラーの2009年のスケジュール
http://www.rogerfederer.com/en/rogers/schedule/index.cfm
しかしとても残念なのは、モンテカルロのマスターズに欠場することになったこと。じつは来年はモンテカルロへ行こうと計画していたのです。フェデラーのいない試合は夫は興味がないみたいだし。ということでせっかくモナコで華麗なギャンブルの夢も消え失せてしまいました。
サンプラスがマッケンローを6-3, 6-4で破りました
ロンドンのロイヤルアルバートホールでブラックロックのチャンピオンシップが行われています。
第2セットからしか観れませんでしたが、サンプラスのあの豪快なサーヴは昔と変わらず、エースにつぐエースでマッケンローも呆然としておりました。でもあんまりエースが続くとやっぱりつまりませんね。昔のサンプラスのつまらないゲーム(サーヴがあまりにもよくて、ラリーにならない)を思い出しました。しかしナダルのようなラニングショットでパッシングを決めてしまうなど、どうしてなかなかまだ現役で活躍できそうなほど立派なテニスでした。
さてライヴのストリーミングですが、故障の多かったitv.comですが、今日はしっかりと観れました。ですから今週一杯伝説の選手がでますので観戦してください。
詳しいスケジュールは:http://www.theblackrockmasters.com/schedule.asp
ライヴのストリーミングはこちらで:
http://www.itv.com/Sport/tennis/
http://www.justin.tv/jungledragon (jungledragonのチャンネルで日本時間5時半まで放送しています)
フェデラーファンの皆さん、おめでとう。
しかし問題は、トーナメントの冠です。AIGのスポンサーが降りることは間違いないと思いますので,そのあとどのスポンサーがつくかによって、このフェデラーの参加もあやぶまれます。フェデラーの予定は10月5日東京、10月12日上海というスケジュールです。
フェデラーの2009年のスケジュール
http://www.rogerfederer.com/en/rogers/schedule/index.cfm
しかしとても残念なのは、モンテカルロのマスターズに欠場することになったこと。じつは来年はモンテカルロへ行こうと計画していたのです。フェデラーのいない試合は夫は興味がないみたいだし。ということでせっかくモナコで華麗なギャンブルの夢も消え失せてしまいました。
サンプラスがマッケンローを6-3, 6-4で破りました
ロンドンのロイヤルアルバートホールでブラックロックのチャンピオンシップが行われています。
第2セットからしか観れませんでしたが、サンプラスのあの豪快なサーヴは昔と変わらず、エースにつぐエースでマッケンローも呆然としておりました。でもあんまりエースが続くとやっぱりつまりませんね。昔のサンプラスのつまらないゲーム(サーヴがあまりにもよくて、ラリーにならない)を思い出しました。しかしナダルのようなラニングショットでパッシングを決めてしまうなど、どうしてなかなかまだ現役で活躍できそうなほど立派なテニスでした。
さてライヴのストリーミングですが、故障の多かったitv.comですが、今日はしっかりと観れました。ですから今週一杯伝説の選手がでますので観戦してください。
詳しいスケジュールは:http://www.theblackrockmasters.com/schedule.asp
ライヴのストリーミングはこちらで:
http://www.itv.com/Sport/tennis/
http://www.justin.tv/jungledragon (jungledragonのチャンネルで日本時間5時半まで放送しています)
2008年11月15日
フェデラーのインタービュー
フェデラーの独占インタービュー(スイスのバーゼラー紙)を訳しました。これはマリーとの対戦後に行われたものです。
今日の試合は途中で止めようとは思わなかったんですか?(腰の痛みでタイムアウトを取ったことについて)
「No, 一度コートにでるとプレーをやめることはない。対戦相手が僕の目にボールを当てたりしない限りね。」
腰痛はどうですか?
「そんなに悪くない。もちろん鈍痛があるような感じだけれど大丈夫だ。この2~3日は痛かったけれど。ふつうなら3セットの試合は問題ないのだけれど、でも今回はそういう訳にはいかなかった。」
今シーズンを振り返ってどう思いますか?
「よかったと思う。US Openは5連勝できたし、できたら6連勝もほしいね。ウィンブルドンの決勝もよかったし。またバーゼルで優勝できたこと、そしてオリンピックのダブルスの優勝もすごく嬉しかった。でも今年の最初と最後(マスターズカップ)はむずかしく、ミックスした気持ちだ。」
モノのために実力を発揮できなかったことについては?
「今日のようにベストを尽くしたいと思っていたけれど出来ないときもある。今年の始めは自分が一体どういう状態にあるのかも分からなかった。アップダウンがあって、こんな経験を今までしたことはなかった。だから難しい年となってしまった。多分ガス欠になってしまったのだと思う。」
今年はどんなことを学びましたか?
「用心すること。ベストでないコンディションでもその状況に対応していくこと。でも来年は100%のコンディションで戦えるよう準備を十分にやりたいと思っている。」
これからどういう予定ですか?
「多分数日で腰痛の方は治ると思う。エクジビションの契約をしているのできちんと責任を果たしたい。新しいシーズンはクーヨン、全豪オープン, アブダビ、ドーハなどから始めていきます。
今でも新しいコーチを探しているのですか?
「No. イゲラスやルーティはドバイに来ます。ルーティにはとても満足してます。彼はとてもよくやってくれますから。」
今日の試合は途中で止めようとは思わなかったんですか?(腰の痛みでタイムアウトを取ったことについて)
「No, 一度コートにでるとプレーをやめることはない。対戦相手が僕の目にボールを当てたりしない限りね。」
腰痛はどうですか?
「そんなに悪くない。もちろん鈍痛があるような感じだけれど大丈夫だ。この2~3日は痛かったけれど。ふつうなら3セットの試合は問題ないのだけれど、でも今回はそういう訳にはいかなかった。」
今シーズンを振り返ってどう思いますか?
「よかったと思う。US Openは5連勝できたし、できたら6連勝もほしいね。ウィンブルドンの決勝もよかったし。またバーゼルで優勝できたこと、そしてオリンピックのダブルスの優勝もすごく嬉しかった。でも今年の最初と最後(マスターズカップ)はむずかしく、ミックスした気持ちだ。」
モノのために実力を発揮できなかったことについては?
「今日のようにベストを尽くしたいと思っていたけれど出来ないときもある。今年の始めは自分が一体どういう状態にあるのかも分からなかった。アップダウンがあって、こんな経験を今までしたことはなかった。だから難しい年となってしまった。多分ガス欠になってしまったのだと思う。」
今年はどんなことを学びましたか?
「用心すること。ベストでないコンディションでもその状況に対応していくこと。でも来年は100%のコンディションで戦えるよう準備を十分にやりたいと思っている。」
これからどういう予定ですか?
「多分数日で腰痛の方は治ると思う。エクジビションの契約をしているのできちんと責任を果たしたい。新しいシーズンはクーヨン、全豪オープン, アブダビ、ドーハなどから始めていきます。
今でも新しいコーチを探しているのですか?
「No. イゲラスやルーティはドバイに来ます。ルーティにはとても満足してます。彼はとてもよくやってくれますから。」
ルーティはスイスのデ杯のキャプテンでフェデラーのアドヴァイザーとなっています。
2008年11月13日
やっとフェデラーが勝ちました
Federer def Stepanek: 7-6(4), 6-4
フェデラーがなかなかスムーズに勝てません。今日のステパネックとの試合も、7-6(4), 6-4とスコアの上では悪くありませんが、試合の展開は首をかしげざるをえない場面がいくつもありました。
チャンスを逃してしまうフェデラー
いくらバカ打ちや、イージーミスヒットを犯していたフェデラーでも、昔はここぞというチャンスは逃しませんでした。せっかく第1セットは早くも第1ゲームでステパネックをブレークして、2-0の快調の滑り出しをみせたにもかかわらず、その後すぐにブレークバックされてしまいます。このブレークされた内容がまずい。まずフェデラーのダブルフォルトに始まって、中途半端なバックハンドのエラー、そしてフォアハンドのロング(ベースラインを超す)と立て続けにエラーがつづき、ステパネックにゲームをプレゼントしてしまったからです。
第1セットはモタモタしながらタイブレークへうつります。固くなったステパネックのエラーに助けられて、4-1とリードしたフェデラーは、最後はサーヴィスウィナー(タッチエース)とドロップショットで、3ポイント引き離して勝利を得ました。さすがタイブレークに強いフェデラーです。
しかしビッグチャンスを第2セットで逃してしまいます。
3-2でステパネックのサーヴです。40-40のデュースに持ち込んだフェデラーはステパネックのロングでアドヴァンテージに。フェデラーのブレークチャンスです。ステパネックの球がフワッと上がってきました。チャンスです。しかしフェデラーの打ったヴォレーがサイドラインを大きく超してワイドへ。あんな素人でもやらないようなバカミスをやってしまうフェデラーは愛嬌があるなんて言ってられません。これで大切なブレークチャンスを逃してしまいました。
フォーカスが途切れるフェデラー
最初に、サーヴ、FH(フォアハンド)、BH(バックハンド)でミスを犯して、しかもネットダッシュで決めなければならないヴォレーもミスってしまっては、なかなか思い切ったショットメイキングができない。大変気になるのは、ヴォレーをネットにひっかけてしまうエラーです。シモンのときもかなりやってましたが、今日よくみると、スプリットステップが十分にできていない。それに打った瞬間に動きを止めてしまうようなモーションがあって、あのスムーズなフェデラーのヴォレーが姿を消しています。今のパッシングショットは、スピンがかかっていて打つ瞬間に降下してくる球ですので、ヴォレーはむずかしいのですが、このようなむずかしいヴォレーはフェデラーは処理するのですが、問題は私でもウィナーを打てるイージーヴォレーをミスってしまうのです。もうこれは完全にフォーカス度の問題です。直ぐに気が散ってしまう傾向が特に最近目立ってきたように思います。
いろいろ不満を書いてフェデラーファンには叱られそうですが、もったいないテニスをやっています。まだ迷いがあるようなフォアハンドもときどき見られます。もうサーフェスがスローだからとか、練習不足とか言ってられません。ここでしっかりとふんどしを絞め直さなければ、マリーには勝てません。マリーとの対戦成績は2勝3敗で負けています。ここはぜひフェデラーにモチヴェイションを沸騰させて、リヴェンジを実現させてほしいところです。
フェデラーが病気だったことが分かりました。どうりでフェデラーらしくない試合でした。あと腰の鈍痛もあるらしく、試合のないときは観光しないでホテルで休養しているとか。明日一日休みがあるので、十分休んでマリー戦に備えてほしいと思います。
フェデラーがなかなかスムーズに勝てません。今日のステパネックとの試合も、7-6(4), 6-4とスコアの上では悪くありませんが、試合の展開は首をかしげざるをえない場面がいくつもありました。
チャンスを逃してしまうフェデラー
いくらバカ打ちや、イージーミスヒットを犯していたフェデラーでも、昔はここぞというチャンスは逃しませんでした。せっかく第1セットは早くも第1ゲームでステパネックをブレークして、2-0の快調の滑り出しをみせたにもかかわらず、その後すぐにブレークバックされてしまいます。このブレークされた内容がまずい。まずフェデラーのダブルフォルトに始まって、中途半端なバックハンドのエラー、そしてフォアハンドのロング(ベースラインを超す)と立て続けにエラーがつづき、ステパネックにゲームをプレゼントしてしまったからです。
第1セットはモタモタしながらタイブレークへうつります。固くなったステパネックのエラーに助けられて、4-1とリードしたフェデラーは、最後はサーヴィスウィナー(タッチエース)とドロップショットで、3ポイント引き離して勝利を得ました。さすがタイブレークに強いフェデラーです。
しかしビッグチャンスを第2セットで逃してしまいます。
3-2でステパネックのサーヴです。40-40のデュースに持ち込んだフェデラーはステパネックのロングでアドヴァンテージに。フェデラーのブレークチャンスです。ステパネックの球がフワッと上がってきました。チャンスです。しかしフェデラーの打ったヴォレーがサイドラインを大きく超してワイドへ。あんな素人でもやらないようなバカミスをやってしまうフェデラーは愛嬌があるなんて言ってられません。これで大切なブレークチャンスを逃してしまいました。
フォーカスが途切れるフェデラー
最初に、サーヴ、FH(フォアハンド)、BH(バックハンド)でミスを犯して、しかもネットダッシュで決めなければならないヴォレーもミスってしまっては、なかなか思い切ったショットメイキングができない。大変気になるのは、ヴォレーをネットにひっかけてしまうエラーです。シモンのときもかなりやってましたが、今日よくみると、スプリットステップが十分にできていない。それに打った瞬間に動きを止めてしまうようなモーションがあって、あのスムーズなフェデラーのヴォレーが姿を消しています。今のパッシングショットは、スピンがかかっていて打つ瞬間に降下してくる球ですので、ヴォレーはむずかしいのですが、このようなむずかしいヴォレーはフェデラーは処理するのですが、問題は私でもウィナーを打てるイージーヴォレーをミスってしまうのです。もうこれは完全にフォーカス度の問題です。直ぐに気が散ってしまう傾向が特に最近目立ってきたように思います。
いろいろ不満を書いてフェデラーファンには叱られそうですが、もったいないテニスをやっています。まだ迷いがあるようなフォアハンドもときどき見られます。もうサーフェスがスローだからとか、練習不足とか言ってられません。ここでしっかりとふんどしを絞め直さなければ、マリーには勝てません。マリーとの対戦成績は2勝3敗で負けています。ここはぜひフェデラーにモチヴェイションを沸騰させて、リヴェンジを実現させてほしいところです。
フェデラーが病気だったことが分かりました。どうりでフェデラーらしくない試合でした。あと腰の鈍痛もあるらしく、試合のないときは観光しないでホテルで休養しているとか。明日一日休みがあるので、十分休んでマリー戦に備えてほしいと思います。
2008年10月27日
フェデラーのボールボーイの思い出
フェデラーがバーゼルの地元で優勝しましたね。「彼は完璧に近いテニスをした」とナルバンディアンが褒めるように、フェデラー強しで終わった試合だったようです。大会主催者も7万人以上のチケットを売り、スイスインドア史上最大のイヴェントとなり、まずは目出たし目出たしでした。
しかしバーゼルの住民はフェデラーに対して複雑な気持ちを隠せないでいます。というのは、彼は今年の7月にチューリッヒの郊外に移転してしまったのです。この町は、 チューリッヒ湖の側にあるWollerauヴォレラウという人口7000人の小さな町です。税金が低く大金持ちが多く住むので有名な町ですが、フェデラーにバーゼル市民は失望したのは当然です。彼自身は、「税金対策で引っ越ししたのではなく、友達が多くいるから」といってますが、ちょっと疑わしいコメントです。でもバーゼルはオリンピックのダブルス優勝の後、フェデラーに凱旋パレードをプレゼントする寛大なジェスチャーを示しました。いくらフェデラーに去られたとはいえ、フェデラーなくしては、この大会の運営がなりたたないのは明確で、来年からは賞金額をダブルにして大会主催者は強気です。
さて、バーゼルの大会では、フェデラーをTemporary No.2(当座2位)と言って紹介したとバーゼル紙は伝えておりますが、これには笑ってしまいました。ユーモアのなかに、1位カムバックのスイスの悲願が伝わってきます。
フェデラーは優勝の後、ボールボーイたちと一緒にピッツアを食べたそうです。
(カメラをクリックすると写真が見れます)「僕がボールボーイをやっていた時は、選手たちと話をしたかったし、話をしてくれた選手にはとても感謝しましたから」
1994年フェデラーが13才の時は初めてスイスインドアでボールボーイをしました。
「生まれて初めてのボールボーイはクウォリー(予選)のときでした。失敗しないようものすごく緊張して、体がカチカチになってしまって。そのとき選手たちがもっていた最新のラケットがキラキラ光っていたのを思い出します。」
「その年のチャンピオンは、南アのフェレイラでした。彼は握手をしてくれてとても嬉しかった。後になって彼とダブルスを組んだときにその話をしたら、彼は驚いてました。あのときは選手全員のサインがほしかったのを覚えています。」
「あの時マティナ(ヒンギス)のボールボーイもやったんです。年齢が変わらないので(ヒンギスは1才年上)少し恥ずかしかったけれど、あの時は彼女はもう格段上のレベルの選手でしたから。今ではいい思い出です。」
(ヒンギスとフェデラーは2001年にホップマンカップでミックスダブルスを組み、スイスを優勝に導きました。)
「ボールボーイに「タオルをくれ」という選手がいますが、僕は「タオルをください」と丁寧にお願いします。自分がボールボーイだった頃は、自分の好きな選手が、自分にやさしくしてくれて、サインをくれたりするととても嬉しかったものですから。後に彼らと試合をするときがあれば、できるだけ彼らによくしたいと思っています。ボールボーイに嫌な想いをさせると、後で仕返しをさせられますからね。(笑)あの時はよくしてもらったから、恩返しに今日は勝利をゆずりますよ、なんて言ってくれるかもしれないし。(笑)」
昨日は、パリに出るかどうか分からないと言っていたフェデラーですが、出場を決めました。水曜日にソダーリング(多分)と対戦しますが、ソダーリングはリオンで優勝したばかり。初戦からきびしい相手ですが、対戦成績は7勝0敗ですから、まずはフェデラーが決めてくれるでしょう。
*一日も早く14個目のタイトルを
昨日、フェデラーのエージェント、トニー・ゴッドシックが今後のフェデラーの予定について記者会見を行いました。
*2009年以降はサンプラスやその他のエクジビションはやらない。
*すべてのエネルギーをグランドスラムにむけて集中させる。
*トーナメント出場もグランドスラムがピークになるようスケジュールを組む。
つまり、サンプラスの14GSタイトルにむけてラストスパートがかけられることになりました。ここでナダルとの全仏オープンについては述べられていませんが、もちろんアガシのようにすべてのGSのタイトル取得も重要なのでしょうが、むしろ早く14個目をとってしまいたいというところでしょう。フェデラーは27才。ゆっくりと狙っている歳ではなく、覚悟を新たに2009年を迎えます。
しかしバーゼルの住民はフェデラーに対して複雑な気持ちを隠せないでいます。というのは、彼は今年の7月にチューリッヒの郊外に移転してしまったのです。この町は、 チューリッヒ湖の側にあるWollerauヴォレラウという人口7000人の小さな町です。税金が低く大金持ちが多く住むので有名な町ですが、フェデラーにバーゼル市民は失望したのは当然です。彼自身は、「税金対策で引っ越ししたのではなく、友達が多くいるから」といってますが、ちょっと疑わしいコメントです。でもバーゼルはオリンピックのダブルス優勝の後、フェデラーに凱旋パレードをプレゼントする寛大なジェスチャーを示しました。いくらフェデラーに去られたとはいえ、フェデラーなくしては、この大会の運営がなりたたないのは明確で、来年からは賞金額をダブルにして大会主催者は強気です。
さて、バーゼルの大会では、フェデラーをTemporary No.2(当座2位)と言って紹介したとバーゼル紙は伝えておりますが、これには笑ってしまいました。ユーモアのなかに、1位カムバックのスイスの悲願が伝わってきます。
フェデラーは優勝の後、ボールボーイたちと一緒にピッツアを食べたそうです。
1994年フェデラーが13才の時は初めてスイスインドアでボールボーイをしました。
「生まれて初めてのボールボーイはクウォリー(予選)のときでした。失敗しないようものすごく緊張して、体がカチカチになってしまって。そのとき選手たちがもっていた最新のラケットがキラキラ光っていたのを思い出します。」
「その年のチャンピオンは、南アのフェレイラでした。彼は握手をしてくれてとても嬉しかった。後になって彼とダブルスを組んだときにその話をしたら、彼は驚いてました。あのときは選手全員のサインがほしかったのを覚えています。」
「あの時マティナ(ヒンギス)のボールボーイもやったんです。年齢が変わらないので(ヒンギスは1才年上)少し恥ずかしかったけれど、あの時は彼女はもう格段上のレベルの選手でしたから。今ではいい思い出です。」
「ボールボーイに「タオルをくれ」という選手がいますが、僕は「タオルをください」と丁寧にお願いします。自分がボールボーイだった頃は、自分の好きな選手が、自分にやさしくしてくれて、サインをくれたりするととても嬉しかったものですから。後に彼らと試合をするときがあれば、できるだけ彼らによくしたいと思っています。ボールボーイに嫌な想いをさせると、後で仕返しをさせられますからね。(笑)あの時はよくしてもらったから、恩返しに今日は勝利をゆずりますよ、なんて言ってくれるかもしれないし。(笑)」
昨日は、パリに出るかどうか分からないと言っていたフェデラーですが、出場を決めました。水曜日にソダーリング(多分)と対戦しますが、ソダーリングはリオンで優勝したばかり。初戦からきびしい相手ですが、対戦成績は7勝0敗ですから、まずはフェデラーが決めてくれるでしょう。
*一日も早く14個目のタイトルを
昨日、フェデラーのエージェント、トニー・ゴッドシックが今後のフェデラーの予定について記者会見を行いました。
*2009年以降はサンプラスやその他のエクジビションはやらない。
*すべてのエネルギーをグランドスラムにむけて集中させる。
*トーナメント出場もグランドスラムがピークになるようスケジュールを組む。
つまり、サンプラスの14GSタイトルにむけてラストスパートがかけられることになりました。ここでナダルとの全仏オープンについては述べられていませんが、もちろんアガシのようにすべてのGSのタイトル取得も重要なのでしょうが、むしろ早く14個目をとってしまいたいというところでしょう。フェデラーは27才。ゆっくりと狙っている歳ではなく、覚悟を新たに2009年を迎えます。
2008年10月16日
フェデラーがサンプラスを破る
(ただ今、大統領候補のオバマとマッケンの政治討論を聞きながら書いております。大統領選挙まであとわずか。どうしてもオバマに勝ってほしいので、TVのほうに神経が行ってしまいますが、何とかフェデラー戦をまとめてみました。)
今日の試合ステパネック戦を6-3, 7-6(6)で勝って,フェデラーがサンプラスの記録を破りました。これはどういうことかというと、記録というのはタイトルの数ではなく、過去の賞金総額の話で、今日の試合でフェデラーはサンプラスより200万円多い$43,300,847(約45億円)を稼いだことになるのだそうです。これは試合の賞金額だけですので、彼のCM料や他の収入を含めると、一体いくら稼いだことになるのでしょうね。それにしてもタイガーウッズの200億円にくらべたら、テニスはまだまだ少ない。
さて今日のフェデラーですが、白いシャツにセンターに黒いラインが入ったなかなかすっきりとしたクラシックなデザインで、ショーツは黒で結構クールにきまっていました。やはり品がありますね。ときどき笑顔を見せながらコートに入ってくるあたり、余裕ありという感じです。
フェデラーとステパネックは今年は、ローママスターズとUS Openの二つの大会で対戦しています。ローマではフェデラーは2セットともタイブレークでステパネックに負けていますので、油断大敵です。
第1ゲームはフェデラーのサーヴではじまり40-0とフェデラーが好調な出だしです。次の第3ゲームもフェデラーは40-0。また次の5ゲーム目も40-0とフェデラーは圧倒的なサーヴ力でステパネックをはねのけました。それにフェデラーのフォアハンドが好調でインサイドアウトがきっちりとコーナーに決まっています。いつものエラティックなフォアハンドのエラーがありません。今までは迷いのあったショットに迷いがみられません。フットワークも軽く、しっかりとヒッティングゾーンに入っています。ステパネックは手も足もでないという感じで6-3でフェデラーが第1セットをとりました。
しかし、第2セットに入ると、さすがベテランのステパネックです。サーヴが抜群によくなり、フェデラーのリターンがむずかしくなってきました。それにゲームが進むにつれてリズムがでてきたステパネックはストロークも安定してきて、なかなかミスをしてくれません。ついにお互いがブレークされることなくタイブレークへ。いやな予感がします。ステパネックにローマの大会でタイブレークで負けてますので気が許せません。
5-5, 6-5, 6-6, まさにneck-to-neckでどちらに転んでも不思議でない状況になってきました。フェデラーの見事なバックハンドのアングルヴォレーが決まり、7-6。あと1ポイントです。ステパネックは固くなったのか、フォアハンドのミスを犯し、きわどい2ポイントの差でフェデラーが8-6で勝利をおさめました。
ナダルもナルバンディアンもジョコヴィッチも1セットをとられています。これだけ実力が拮抗してきている男子テニスは、もはやストレートで勝っていくのがめずらしい厳しい状況にあります。ともかく、フェデラーは健在な姿をみせてくれて安心しました。
*ロディックは丸坊主にしてしかもヒゲをはやしてコートに入ってきました!スキンヘッドみたいです。何かガラが悪そうですが、固く決意したのでしょうか。サフィンがヘアスタイルを変えるたびに、新たに決意をしているようですが、このヘアスタイルの功が奏したのか、ロブレドを6-3, 6-4で問題なく片付けてしまいました。それにしても相変わらず彼のサーヴはすごく13のエースを放ちました。
写真はここで見れますhttp://craighickmanontennis.blogspot.com/
*木曜の主な試合スケジュールです
ナルバンディアン vs デルポトロ:日本時間夜7時30分
シリッチ vs マリー:夜8時30分
ロディック vs モンフィス:夜10時
ナダル vs ガスケ:夜11時
フェデラー vs ソンガ:金曜午前3時
ジョコヴィッチ vs カーロヴィッチ:金曜午前5時

今日の試合ステパネック戦を6-3, 7-6(6)で勝って,フェデラーがサンプラスの記録を破りました。これはどういうことかというと、記録というのはタイトルの数ではなく、過去の賞金総額の話で、今日の試合でフェデラーはサンプラスより200万円多い$43,300,847(約45億円)を稼いだことになるのだそうです。これは試合の賞金額だけですので、彼のCM料や他の収入を含めると、一体いくら稼いだことになるのでしょうね。それにしてもタイガーウッズの200億円にくらべたら、テニスはまだまだ少ない。
さて今日のフェデラーですが、白いシャツにセンターに黒いラインが入ったなかなかすっきりとしたクラシックなデザインで、ショーツは黒で結構クールにきまっていました。やはり品がありますね。ときどき笑顔を見せながらコートに入ってくるあたり、余裕ありという感じです。
フェデラーとステパネックは今年は、ローママスターズとUS Openの二つの大会で対戦しています。ローマではフェデラーは2セットともタイブレークでステパネックに負けていますので、油断大敵です。
第1ゲームはフェデラーのサーヴではじまり40-0とフェデラーが好調な出だしです。次の第3ゲームもフェデラーは40-0。また次の5ゲーム目も40-0とフェデラーは圧倒的なサーヴ力でステパネックをはねのけました。それにフェデラーのフォアハンドが好調でインサイドアウトがきっちりとコーナーに決まっています。いつものエラティックなフォアハンドのエラーがありません。今までは迷いのあったショットに迷いがみられません。フットワークも軽く、しっかりとヒッティングゾーンに入っています。ステパネックは手も足もでないという感じで6-3でフェデラーが第1セットをとりました。
しかし、第2セットに入ると、さすがベテランのステパネックです。サーヴが抜群によくなり、フェデラーのリターンがむずかしくなってきました。それにゲームが進むにつれてリズムがでてきたステパネックはストロークも安定してきて、なかなかミスをしてくれません。ついにお互いがブレークされることなくタイブレークへ。いやな予感がします。ステパネックにローマの大会でタイブレークで負けてますので気が許せません。
5-5, 6-5, 6-6, まさにneck-to-neckでどちらに転んでも不思議でない状況になってきました。フェデラーの見事なバックハンドのアングルヴォレーが決まり、7-6。あと1ポイントです。ステパネックは固くなったのか、フォアハンドのミスを犯し、きわどい2ポイントの差でフェデラーが8-6で勝利をおさめました。
ナダルもナルバンディアンもジョコヴィッチも1セットをとられています。これだけ実力が拮抗してきている男子テニスは、もはやストレートで勝っていくのがめずらしい厳しい状況にあります。ともかく、フェデラーは健在な姿をみせてくれて安心しました。
*ロディックは丸坊主にしてしかもヒゲをはやしてコートに入ってきました!スキンヘッドみたいです。何かガラが悪そうですが、固く決意したのでしょうか。サフィンがヘアスタイルを変えるたびに、新たに決意をしているようですが、このヘアスタイルの功が奏したのか、ロブレドを6-3, 6-4で問題なく片付けてしまいました。それにしても相変わらず彼のサーヴはすごく13のエースを放ちました。
写真はここで見れますhttp://craighickmanontennis.blogspot.com/
*木曜の主な試合スケジュールです
ナルバンディアン vs デルポトロ:日本時間夜7時30分
シリッチ vs マリー:夜8時30分
ロディック vs モンフィス:夜10時
ナダル vs ガスケ:夜11時
フェデラー vs ソンガ:金曜午前3時
ジョコヴィッチ vs カーロヴィッチ:金曜午前5時
2008年10月13日
フェデラーに何が起こりつつあるのか?
錦織選手の話題でにぎわっているうちに、もはやマドリッドマスターズが始まってしまいました。ストックホルムオープンを体調の不全を理由に欠場したフェデラーが、土曜日にマドリッド入りをしています。
ストックホルムオープンに出場するはずだったフェデラーが、試合開催の数日前にドタキャンしたことは皆さんご存知ですね。そのことは10月9日の「フェデラーはドバイでショッピング」というタイトルで、ちょっと彼のことを皮肉りながら記事にしましたので、読んでいただいた方は覚えていらっしゃると思います。あの記事の中では、フェデラーがキャンセルした理由について、混乱させてもいけないと思い詳しくは書きませんでした。
実は彼の釈明文には実はこのようなことが書かれていたのです。
フェデラーの10月1日のメッセージ:
「2008年は年の始めにMonoの診断をうけてから、いつも試合をやっとこなしていくという感じでタフな年となりました。幸運なことに再び健康になりましたが、No.1をめざしてこれから何年もトップでいられるようにベストな状態でありたいと願っています。そのためには、十分な休養をとり強力な体力をつけて、今年の残りと来年のために100%フィットした状態にしたいと願っています。今の段階では、いつ再びプレーができるのか分かりませんが、できれば今年の末までにはカムバックしたいと望んでいます。」
"2008 has been a tough year for me as I was always playing catch up after being diagnosed with mononucleosis at the beginning of the year. I feel fortunate to be healthy again, but I want to remain at the top of the game for many more years to come and go after the #1 ranking again. In order to do that, I need to get a proper rest and get strong again so that I am 100% fit for the remainder of the year or next year. At this point, I am not sure when I will be ready to play again, but I hope to be back at some point before the end of the year", says Federer.
問題はこの意味深長な最後の3行です。 「今の段階では、いつ再びプレーができるのか分かりませんが・・・」というくだりは、どういうことなのでしょうか? でもマドリッドのマスターズには戻ってくる確信がありましたので、このメッセージの部分は書かなかったのです。予想した通りフェデラーはマドリッドに参加することになりました。
しかし「今は元気だが、まだ100%とは言えない。」「いつ試合にもどれるか分からない。」と言ってストックホルムをキャンセルしたのですが、この「いつもどれるか分からない」の部分が心配です。「彼は本当にまだ具合がよくないのか?」それとも「ストックホルム欠場の言い訳なのか?」
メディアはもちろんのこと、私もこのフェデラーの真の意味がよくつかめず、しばらくは様子をみようというスタンスでした。
怪我や病気で出られない場合や、身内の葬式などのような特別な場合をのぞいては、マスターズをスキップすることはルールで禁止されています。病気の場合は医者の診断書が必要で、仮病をつかって欠場することは不可能です。ですから「ひょっとして今年はプレーできないかも」という声明文に皆が戸惑うのは当然です。
Monoは完治したとはっきり宣言しているフェデラーに何かまた公表できない病気がでてきたのでしょうか?
ストックホルムをキャンセルした後、10日後に以下のメッセージを自分のブログに公表してフェデラーはマドリッドに出場することを明らかにしました。
フェデラーの10月10日のメッセージ:
「休養とフィジカルトレーニングをやったあと、マドリッドに出ることにしました。US Openの5連勝とデ杯での勝利の後にまたコートに戻れることに興奮しています。今のところは一週間ごとに様子を見ながら2009年にそなえたいと思っています。」
After some rest and physical training, I have decided to play in Madrid next week. I am eager and excited to get back on court after winning my 5th consecutive US Open and the Davis Cup tie last month in Switzerland. I will take it one week at a time to ensure I am fully prepared for 2009.
「一週間ごとに様子を見ながら」というのは、調子が悪くなればパリのマスターズや上海のマスターズカップもスキップする可能性があるということでしょうか?
「2009年に向けて」という言葉から,今年はもうGSもないことだし、No.1も不可能なので、今年はほどほどにして、来年にすべてを賭けるという意味にもとれます。
US Openでマリーを相手に快勝、優勝を手にしたあのフェデラーに一体何が起こっているのか? その回答の糸口はまずはマドリッドのフェデラーを観てからということになりそうです。
(追記)
*錦織選手がランキングが77位から66位になりました!おめでとう!
*マドリッドマスターズの試合はセンターコートはすべてライヴで中継されますので、試合の報告ができます。さらに私はストリーミングの契約もしていますので、ピスタアルカラのコートの試合も観れることになり、時間が許すかぎりできるだけ多くの試合を追っていきたいと思っています。
*マドリッドマスターズの月曜のスケジュールです。ハイライトは現地時間4時(日本時間夜11時)からはじまる、ナダル&モヤ vs フィッシュ&ブレイクのダブルスです。これをもし放送してくれれば、観戦報告ができます。
http://www.mutuamad-mastersmadrid.com//pdf/ordendejuego/2008/13/OP.pdf
ストックホルムオープンに出場するはずだったフェデラーが、試合開催の数日前にドタキャンしたことは皆さんご存知ですね。そのことは10月9日の「フェデラーはドバイでショッピング」というタイトルで、ちょっと彼のことを皮肉りながら記事にしましたので、読んでいただいた方は覚えていらっしゃると思います。あの記事の中では、フェデラーがキャンセルした理由について、混乱させてもいけないと思い詳しくは書きませんでした。
実は彼の釈明文には実はこのようなことが書かれていたのです。
フェデラーの10月1日のメッセージ:
「2008年は年の始めにMonoの診断をうけてから、いつも試合をやっとこなしていくという感じでタフな年となりました。幸運なことに再び健康になりましたが、No.1をめざしてこれから何年もトップでいられるようにベストな状態でありたいと願っています。そのためには、十分な休養をとり強力な体力をつけて、今年の残りと来年のために100%フィットした状態にしたいと願っています。今の段階では、いつ再びプレーができるのか分かりませんが、できれば今年の末までにはカムバックしたいと望んでいます。」
"2008 has been a tough year for me as I was always playing catch up after being diagnosed with mononucleosis at the beginning of the year. I feel fortunate to be healthy again, but I want to remain at the top of the game for many more years to come and go after the #1 ranking again. In order to do that, I need to get a proper rest and get strong again so that I am 100% fit for the remainder of the year or next year. At this point, I am not sure when I will be ready to play again, but I hope to be back at some point before the end of the year", says Federer.
問題はこの意味深長な最後の3行です。 「今の段階では、いつ再びプレーができるのか分かりませんが・・・」というくだりは、どういうことなのでしょうか? でもマドリッドのマスターズには戻ってくる確信がありましたので、このメッセージの部分は書かなかったのです。予想した通りフェデラーはマドリッドに参加することになりました。
しかし「今は元気だが、まだ100%とは言えない。」「いつ試合にもどれるか分からない。」と言ってストックホルムをキャンセルしたのですが、この「いつもどれるか分からない」の部分が心配です。「彼は本当にまだ具合がよくないのか?」それとも「ストックホルム欠場の言い訳なのか?」
メディアはもちろんのこと、私もこのフェデラーの真の意味がよくつかめず、しばらくは様子をみようというスタンスでした。
怪我や病気で出られない場合や、身内の葬式などのような特別な場合をのぞいては、マスターズをスキップすることはルールで禁止されています。病気の場合は医者の診断書が必要で、仮病をつかって欠場することは不可能です。ですから「ひょっとして今年はプレーできないかも」という声明文に皆が戸惑うのは当然です。
Monoは完治したとはっきり宣言しているフェデラーに何かまた公表できない病気がでてきたのでしょうか?
ストックホルムをキャンセルした後、10日後に以下のメッセージを自分のブログに公表してフェデラーはマドリッドに出場することを明らかにしました。
フェデラーの10月10日のメッセージ:
「休養とフィジカルトレーニングをやったあと、マドリッドに出ることにしました。US Openの5連勝とデ杯での勝利の後にまたコートに戻れることに興奮しています。今のところは一週間ごとに様子を見ながら2009年にそなえたいと思っています。」
After some rest and physical training, I have decided to play in Madrid next week. I am eager and excited to get back on court after winning my 5th consecutive US Open and the Davis Cup tie last month in Switzerland. I will take it one week at a time to ensure I am fully prepared for 2009.
「一週間ごとに様子を見ながら」というのは、調子が悪くなればパリのマスターズや上海のマスターズカップもスキップする可能性があるということでしょうか?
「2009年に向けて」という言葉から,今年はもうGSもないことだし、No.1も不可能なので、今年はほどほどにして、来年にすべてを賭けるという意味にもとれます。
US Openでマリーを相手に快勝、優勝を手にしたあのフェデラーに一体何が起こっているのか? その回答の糸口はまずはマドリッドのフェデラーを観てからということになりそうです。
(追記)
*錦織選手がランキングが77位から66位になりました!おめでとう!
*マドリッドマスターズの試合はセンターコートはすべてライヴで中継されますので、試合の報告ができます。さらに私はストリーミングの契約もしていますので、ピスタアルカラのコートの試合も観れることになり、時間が許すかぎりできるだけ多くの試合を追っていきたいと思っています。
*マドリッドマスターズの月曜のスケジュールです。ハイライトは現地時間4時(日本時間夜11時)からはじまる、ナダル&モヤ vs フィッシュ&ブレイクのダブルスです。これをもし放送してくれれば、観戦報告ができます。
http://www.mutuamad-mastersmadrid.com//pdf/ordendejuego/2008/13/OP.pdf
2008年10月09日
フェデラーはドバイでショッピング
世界中がリセッションに突入しそうな経済不安が続く毎日です。しかし心配ばかりしていても仕方がありません。好きなテニスの話で気持ちを持ち上げたいと思います。昨日は嬉しい(?)ナダルのお尻の話でしたが、今日はフェデラーファンにちょっと厳しい話です。
今フェデラーはガールフレンドのミルカとドバイで休暇を楽しんでいます。彼は別荘をドバイに持っていますので、天候のよいドバイで過ごす時間が多いのですが、ガールフレンドのミルカと指輪やブレスレットを求めていろんな宝石店をめぐっているようです。(gulfnews.comより)
そこですぐ婚約指輪の買い物?と疑いたくなりますが、今回の記事は婚約ゴシップではなく、フェデラーのストックホルム・オープンの突然欠場についてです。
今週の月曜から始まったストックホルム・オープンは、錦織選手の出場で私たちにも馴染みが出てきましたが、スウェーデンのテニスファンはフェデラーの突然の欠場に失望と怒りをかくせないようです。フェデラーが来るということで、切符を沢山買った人もいるでしょう。欠場の理由は「100%フィットしたいので休養したい」というもので別にどこが悪いということでもなさそうです。そういう理由で突然の欠場が許されるのは驚きですが、それにしても救われないのは、彼を観るのを楽しみに切符を買った人々です。
2006年にフェデラーが日本に来日したとき、AIG Open の観客総数は7万2386人でした。今年の錦織フィーヴァーでも6万6391人です。7万人以上の人が一目でもフェデラーを観たいと願って買ったにちがいありません。
フェデラーは昔、健康上の理由で参加できなかった大会には、開会式にわざわざ出向いていって会場で謝っていました。ナダルはそれを今でも実行しています。今年はストックホルムにフェデラーが行ったという記事はみつかりませんでした。
もし、これと同じような事態が2年前のAIG Openに起こったら、日本のテニスファンは大失望でしたよね。(昨年、彼がドタキャンしたことを後で知りました。さぞかしがっかりされた方も多いと思います。)ですからスウェーデンのテニスファンのガッカリぶりが目に浮かびます。フェデラーは自分のウェブサイトでお詫びのメッセージを掲載していますが、ドバイに飛ぶ途中にストックホルムに寄ってほしかったですね。会場に顔を出して、できればファンにサインをすることなどして誠意をみせてほしかったと思います。
主都のアブダビでは10日から開催される「ミドルイースト国際映画祭」のために、多くのハリウッド関係者が集まってきています。フェデラーがドバイに滞在していることは知れられていますから、パーティに毎晩招待されていることでしょう。キャサリン・ジータ・ジョーンズ、マイケル・ダグラス、アントニオ・バンデラス、ジェーン・フォンダ、キャサリーン・ドヌーヴなどが出席する華やかなパーティの席で、楽しそうにスターと歓談するフェデラーの写真などが載れば、スウェーデン人はムカつくでしょうね。
(追記)
ストックホルムオープンの木曜日の試合スケジュールが出ました。錦織vsハバーティは、現地時間1時(日本時間木曜夜8時)から始まります。ですからゆっくりとライヴスコアで応援ができますね! またGaoraでこの2回戦の録画が日本時間の金曜夜8時10時に放送されます。
今フェデラーはガールフレンドのミルカとドバイで休暇を楽しんでいます。彼は別荘をドバイに持っていますので、天候のよいドバイで過ごす時間が多いのですが、ガールフレンドのミルカと指輪やブレスレットを求めていろんな宝石店をめぐっているようです。(gulfnews.comより)

Photo by DTCM
Government of Dubai
Department of Tourism and Commerce Marketing
そこですぐ婚約指輪の買い物?と疑いたくなりますが、今回の記事は婚約ゴシップではなく、フェデラーのストックホルム・オープンの突然欠場についてです。
今週の月曜から始まったストックホルム・オープンは、錦織選手の出場で私たちにも馴染みが出てきましたが、スウェーデンのテニスファンはフェデラーの突然の欠場に失望と怒りをかくせないようです。フェデラーが来るということで、切符を沢山買った人もいるでしょう。欠場の理由は「100%フィットしたいので休養したい」というもので別にどこが悪いということでもなさそうです。そういう理由で突然の欠場が許されるのは驚きですが、それにしても救われないのは、彼を観るのを楽しみに切符を買った人々です。
2006年にフェデラーが日本に来日したとき、AIG Open の観客総数は7万2386人でした。今年の錦織フィーヴァーでも6万6391人です。7万人以上の人が一目でもフェデラーを観たいと願って買ったにちがいありません。
フェデラーは昔、健康上の理由で参加できなかった大会には、開会式にわざわざ出向いていって会場で謝っていました。ナダルはそれを今でも実行しています。今年はストックホルムにフェデラーが行ったという記事はみつかりませんでした。
もし、これと同じような事態が2年前のAIG Openに起こったら、日本のテニスファンは大失望でしたよね。(昨年、彼がドタキャンしたことを後で知りました。さぞかしがっかりされた方も多いと思います。)ですからスウェーデンのテニスファンのガッカリぶりが目に浮かびます。フェデラーは自分のウェブサイトでお詫びのメッセージを掲載していますが、ドバイに飛ぶ途中にストックホルムに寄ってほしかったですね。会場に顔を出して、できればファンにサインをすることなどして誠意をみせてほしかったと思います。
主都のアブダビでは10日から開催される「ミドルイースト国際映画祭」のために、多くのハリウッド関係者が集まってきています。フェデラーがドバイに滞在していることは知れられていますから、パーティに毎晩招待されていることでしょう。キャサリン・ジータ・ジョーンズ、マイケル・ダグラス、アントニオ・バンデラス、ジェーン・フォンダ、キャサリーン・ドヌーヴなどが出席する華やかなパーティの席で、楽しそうにスターと歓談するフェデラーの写真などが載れば、スウェーデン人はムカつくでしょうね。
ヴァケーションもよいですが、くれぐれもファンの気持ちを大切にしてください、ロジャー君。
(追記)
ストックホルムオープンの木曜日の試合スケジュールが出ました。錦織vsハバーティは、現地時間1時(日本時間木曜夜8時)から始まります。ですからゆっくりとライヴスコアで応援ができますね! またGaoraでこの2回戦の録画が日本時間の金曜夜8時10時に放送されます。
2008年09月10日
フェデラー、優勝のプレゼント
まずはフェデラーのUS Open5連勝おめでとう! US Openは,4GSの中で競争レベルにおいて、最も難しい大会とされていますので、本当に嬉しく思います。彼の優勝は、テニス界へのフェデラーから大きなプレゼントとなりました。
幾度も述べてきましたが、アメリカがくしゃみをすると、全世界が風邪をひいてしまうテニス界では、アメリカでのテニスの人気がカギとなります。現在アメリカ人のトップスリー選手が存在しないテニスでは、人気を確保していくには、エキサイティングなライヴァリーが必要となってきます。ウィンブルドンのナダルvsフェデラー決勝戦は、そういった意味で多くのテニス素人を魅了するすばらしい試合だっただけに、このライヴァル関係が崩れてしまえば、せっかく得た新しいテニスファンを喪失してしまうだけでなく、古いテニスファンまでテニス離れを招く可能性があります。
オリンピックで金メダルを得たフェデラーですが、やはりここでシングルスのタイトルを取っておかなければ、「フェデラー復活危なし」がいつまでも囁かれることになり、そうなるとフェデラーの自信回復をますます遠ざけるだけでなく、ナダルとのNo.1争いのシナリオが成り立たなくなってしまいます。
マリーが4位にあがることによって、ナダル、フェデラー、ジョコヴィッチ、マリーの4銃士のスリリングなパワー構図ができあがりました。そのあとに、続くデルポトロ、グルビス、チーリーチ(クロアチアではこう呼ばれているそうです)の新しいビッグボーイパワー、無限の可能性を秘めている18才の錦織と、その裾がどんどん広がっていきます。これでテニスがますます面白くなったことは、テニスファンにとって、わくわくさせるグッドニュースなのです。
昨年も同じラグジェリースウィートからフェデラーの決勝戦を観戦しました。昨年はMonoの影響もなく、破竹の勢いでタイトルをとりまくっていたフェデラーでしたから、焦点は人真似で一躍人気者になった3位のジョコヴィッチが、どれだけチャンピオンと互角に戦えるかにありました。あれから一年。この一年はフェデラーの真のチャンピオンが問われた年でした。Monoとの戦い。プレスの止むことのないネガティヴなコメント。「フェデラー時代は終わった」との風潮に一人で闘っていかなければならない孤独な旅だったと思います。
私はフェデラーのファミリー席のすぐ上におりましたので、彼の両親、ミルカ、パートタイムコーチのイゲラスなどの反応が手に取るように伝わってきます。フェデラーのお父さんは、フェデラーがトロフィーを空高くかかげた時、そっと涙をぬぐいました。セレモニーも終わってスタジアムから人々が退場してしまった後も、彼は席に残ったまま去ろうとはしませんでした。息子を助けてやりたいが何もしてやれない。じーっと苦しみを耐え、戦いつづけてやっと手にいれた勝利です。どれだけ誇らしかったことか。 ファンも同じ気持ちだったと思います。
フェデラーの準決勝(対ジョコヴィッチ)の勝因はサーヴでしたが、決勝はフォアハンドだったと思います。今まで何となく自信なさげに打っていたフォアハンドが姿を消し、あの華麗なフェデラー・フォアハンドが戻ってきたのです。これはフェデラーが記者会見で言っていましたが、彼のフットワークの進歩が大きく貢献しています。マリーに大きく振られても、球に追いつきしかもその不利なポジションから攻撃を加えるには、ナダルのようにフィジカルにフィットしていなければなりません。
マリーのウィンブルドン以降の目覚ましい躍進ぶりは、フィジカルトレーニングに重点をおいた厳しいトレーニングの結果と言えます。それにウィンブルドンで5セットでガスケを破った自信が、ジョコヴィッチ(シンシナティ)、ナダル(US Open)を破った自信に輪をかけて、マリーはとてつもない可能性を秘める選手であることを世界に証明しました。
マリーの武器はフェデラー曰く、「ネットプレーができる」「ベースラインからラリーができる」「ベースラインよりも深く下がったデフェンスポジションから攻撃が出来る」、つまり何でもできてしまうプレースタイルです。カウンターパンチャーであったマリーは、アグレッシヴな攻撃を加えることによって、ナダルのように「アグレッシヴ・ディフェンス選手」に成長しました。
フェデラーは、初めてナダルと最初対戦した時は、彼は将来すごい選手になると思った、と述べています。それと同じような印象を、マリーとの初対戦でも受けたそうです。しかしフェデラーは、ジョコヴィッチには感じられなかったと言ったコメントは、ジョコファンにとっては気にかかりますが。
今までフェデラーの不調の原因について、いろいろ私なりに分析をしてきましたが、「自信を持つ」ことの重大さを今さらながら思い知らされました。「オリンピックの金メダルが与えた自信はとても大きかった」と答えています。そしてフィットネスの重要性です。フェデラーは今回は「僕の作戦勝ち」だったと言っています。「相手の作戦を見抜き、その作戦を実行させない作戦」が成功したと述べています。
記者の「ではどんな作戦だったのですか?」の質問に、フェデラーは笑顔で「それを言ってしまっては、今後彼に読まれてしまうのでそれは秘密だよ」と答えていますが、当然ですよね。でもお互いどんな作戦だったのか、興味がありますね。
(フォトストーリー)
夫がスイスから銀のメラメラの十字の入ったTシャツを買ってきてくれたのは、嬉しかったのですが、よく見れば子供用。胸がしめつけられた思いは、フェデラーの勝利が原因だけではなかったのです。スイスの帽子、スイスのTシャツで応援です!
アメリカ人の男の子が手作り(多分お母さんが縫ったのでしょう)のスイスの旗を持参して応援してくれる気持ちはありがたいのですが・・・これってスイスの旗じゃなんです。気がつかれましたか? 下が正しいスイスの国旗です。
アメリカの国旗の中にスイスとイギリスの旗が中央に含まれています。そして戦闘機が飛んでいよいよ決勝戦が始まりました。
マリーとフェデラーが記念撮影。フェデラーはリラックスしてにっこり。マリーは少し緊張しているようです。
フェデラーのダイナミックでリズミカルなフットワークはいつ観ても美しいですね。
それに比べて、マリーは少しflat-footedで重い感じです。
勝利の瞬間です。不調といわれた長い闘いが終わりました。これでやっと世界に証明することができました。「僕はまだ終わっていないのだ」と。肩の荷が降りました。
ミルカもこの歴史的瞬間をとるためにカメラを向けていますが、こんなカメラで大丈夫かな?
幾度も述べてきましたが、アメリカがくしゃみをすると、全世界が風邪をひいてしまうテニス界では、アメリカでのテニスの人気がカギとなります。現在アメリカ人のトップスリー選手が存在しないテニスでは、人気を確保していくには、エキサイティングなライヴァリーが必要となってきます。ウィンブルドンのナダルvsフェデラー決勝戦は、そういった意味で多くのテニス素人を魅了するすばらしい試合だっただけに、このライヴァル関係が崩れてしまえば、せっかく得た新しいテニスファンを喪失してしまうだけでなく、古いテニスファンまでテニス離れを招く可能性があります。
オリンピックで金メダルを得たフェデラーですが、やはりここでシングルスのタイトルを取っておかなければ、「フェデラー復活危なし」がいつまでも囁かれることになり、そうなるとフェデラーの自信回復をますます遠ざけるだけでなく、ナダルとのNo.1争いのシナリオが成り立たなくなってしまいます。
マリーが4位にあがることによって、ナダル、フェデラー、ジョコヴィッチ、マリーの4銃士のスリリングなパワー構図ができあがりました。そのあとに、続くデルポトロ、グルビス、チーリーチ(クロアチアではこう呼ばれているそうです)の新しいビッグボーイパワー、無限の可能性を秘めている18才の錦織と、その裾がどんどん広がっていきます。これでテニスがますます面白くなったことは、テニスファンにとって、わくわくさせるグッドニュースなのです。
昨年も同じラグジェリースウィートからフェデラーの決勝戦を観戦しました。昨年はMonoの影響もなく、破竹の勢いでタイトルをとりまくっていたフェデラーでしたから、焦点は人真似で一躍人気者になった3位のジョコヴィッチが、どれだけチャンピオンと互角に戦えるかにありました。あれから一年。この一年はフェデラーの真のチャンピオンが問われた年でした。Monoとの戦い。プレスの止むことのないネガティヴなコメント。「フェデラー時代は終わった」との風潮に一人で闘っていかなければならない孤独な旅だったと思います。
私はフェデラーのファミリー席のすぐ上におりましたので、彼の両親、ミルカ、パートタイムコーチのイゲラスなどの反応が手に取るように伝わってきます。フェデラーのお父さんは、フェデラーがトロフィーを空高くかかげた時、そっと涙をぬぐいました。セレモニーも終わってスタジアムから人々が退場してしまった後も、彼は席に残ったまま去ろうとはしませんでした。息子を助けてやりたいが何もしてやれない。じーっと苦しみを耐え、戦いつづけてやっと手にいれた勝利です。どれだけ誇らしかったことか。 ファンも同じ気持ちだったと思います。
フェデラーの準決勝(対ジョコヴィッチ)の勝因はサーヴでしたが、決勝はフォアハンドだったと思います。今まで何となく自信なさげに打っていたフォアハンドが姿を消し、あの華麗なフェデラー・フォアハンドが戻ってきたのです。これはフェデラーが記者会見で言っていましたが、彼のフットワークの進歩が大きく貢献しています。マリーに大きく振られても、球に追いつきしかもその不利なポジションから攻撃を加えるには、ナダルのようにフィジカルにフィットしていなければなりません。
マリーのウィンブルドン以降の目覚ましい躍進ぶりは、フィジカルトレーニングに重点をおいた厳しいトレーニングの結果と言えます。それにウィンブルドンで5セットでガスケを破った自信が、ジョコヴィッチ(シンシナティ)、ナダル(US Open)を破った自信に輪をかけて、マリーはとてつもない可能性を秘める選手であることを世界に証明しました。
マリーの武器はフェデラー曰く、「ネットプレーができる」「ベースラインからラリーができる」「ベースラインよりも深く下がったデフェンスポジションから攻撃が出来る」、つまり何でもできてしまうプレースタイルです。カウンターパンチャーであったマリーは、アグレッシヴな攻撃を加えることによって、ナダルのように「アグレッシヴ・ディフェンス選手」に成長しました。
フェデラーは、初めてナダルと最初対戦した時は、彼は将来すごい選手になると思った、と述べています。それと同じような印象を、マリーとの初対戦でも受けたそうです。しかしフェデラーは、ジョコヴィッチには感じられなかったと言ったコメントは、ジョコファンにとっては気にかかりますが。
今までフェデラーの不調の原因について、いろいろ私なりに分析をしてきましたが、「自信を持つ」ことの重大さを今さらながら思い知らされました。「オリンピックの金メダルが与えた自信はとても大きかった」と答えています。そしてフィットネスの重要性です。フェデラーは今回は「僕の作戦勝ち」だったと言っています。「相手の作戦を見抜き、その作戦を実行させない作戦」が成功したと述べています。
記者の「ではどんな作戦だったのですか?」の質問に、フェデラーは笑顔で「それを言ってしまっては、今後彼に読まれてしまうのでそれは秘密だよ」と答えていますが、当然ですよね。でもお互いどんな作戦だったのか、興味がありますね。
(フォトストーリー)
夫がスイスから銀のメラメラの十字の入ったTシャツを買ってきてくれたのは、嬉しかったのですが、よく見れば子供用。胸がしめつけられた思いは、フェデラーの勝利が原因だけではなかったのです。スイスの帽子、スイスのTシャツで応援です!

アメリカ人の男の子が手作り(多分お母さんが縫ったのでしょう)のスイスの旗を持参して応援してくれる気持ちはありがたいのですが・・・これってスイスの旗じゃなんです。気がつかれましたか? 下が正しいスイスの国旗です。


アメリカの国旗の中にスイスとイギリスの旗が中央に含まれています。そして戦闘機が飛んでいよいよ決勝戦が始まりました。

マリーとフェデラーが記念撮影。フェデラーはリラックスしてにっこり。マリーは少し緊張しているようです。

フェデラーのダイナミックでリズミカルなフットワークはいつ観ても美しいですね。

それに比べて、マリーは少しflat-footedで重い感じです。

勝利の瞬間です。不調といわれた長い闘いが終わりました。これでやっと世界に証明することができました。「僕はまだ終わっていないのだ」と。肩の荷が降りました。

ミルカもこの歴史的瞬間をとるためにカメラを向けていますが、こんなカメラで大丈夫かな?

お疲れさまでした。本当によかったですね。
Congratulations, Roger!

2008年08月01日
フェデラーのメンタルバトル
今日はフェデラーとイヴォ・カルロヴィッチとの試合をライヴでTV観戦し、その後も録画でまた観戦しました。
「どうしてフェデラーが負けてしまったのか?」
「立て続けに負け続けるフェデラーに何が起こり始めているのか?」
コメントにも書きましたが、フェデラーの調子がわるいのではなく、メンタルで試合に勝てなくなってきていることが原因かと思われます。自分が最後まで闘い抜いていける自信と信念に欠けてきているのは明らかです。そして対戦相手も昔のようにフェデラーへの畏れはもっておりません。3セット目のタイブレークでみせた、確信のもてないショットが、今のフェデラーを象徴しているような気がします。
また今日の試合は、2メートル8センチもある大男、Dr. Ivo(カルロヴィッチのニックネーム)が対戦相手であることを忘れてはならないと思います。
もうフェデラーは終わった、というのは早すぎます。
Dr. Ivoのファーストサーヴは、爆弾が空から落ちてくるようなものですから誰にもとれない。彼の過去の試合は、ほとんどがタイブレークで終わっています。今年の37試合のうち、タイブレークは37回です。毎試合タイブレークをやっているようなものですから、タイブレークで破れば勝ってしまうというパターンです。
今日の試合を観て感じたのは、カルロヴィッチのヴォレーがすばらしく、全盛期のフェデラーであっても、今日のようなサーヴ&ヴォレーをされるとブレークするのがむずかしかったと思います。フェデラーはフットワークも上出来で、フォーカスもよく、決して調子が悪くはなかったのですから。
第1セットはタイブレークの6-6までお互いがサーヴをキープするという緊張した試合の展開でした。フェデラーのフォアハンドのアウトでミニブレークされ6-7、そしてカルロヴィッチのサーヴィスエースで6-8となり、第1セットをフェデラーが失ってしまいました。
カルロヴィッチとの試合がtrickyと言われるのは、このたったワンポイントの差がゲームの勝敗を決めてしまうことが多いからです。
第2セットでは、フェデラーのミスショットもありましたが、2-2でカルロヴィッチがめずらしくヴォレーのミスを犯し、続いてFHのエラーを犯してフェデラーがブレーク。カルロヴィッチに疲れが見え始めましたが、相変わらずサーヴィスゲームをお互いがキープして、6-4で第2セットをフェデラーが勝ち取りました。
おかしかったのは、9ゲーム目のときです。がんがんサーヴを打ちまくるカルロヴィッチがノコノコとアンパイアのところまでボールを持ってきて、このボールはデッドボールだといってペコペコにへこんだボールを渡しました。多分フェデラーファンなのでしょうが、カルロヴィッチに大声で叫びました。
「あんまりそんなに強く打たないでくれよ!」
会場が笑いに包まれて、今まで引きつった顔をしていたカルロヴィッチにも笑顔が浮かびました。これってまずい。カルロヴィッチをリラックスさせてしまったみたい。
第3セットに入りました。解説者は、あのブラッド・ギルバート(彼からまたメールをもらいました。機会があれば紹介します)とダレン・カヒールです。二人ともかつてはアガシのコーチだっただけあって、息もあって楽しい解説なのですが、すっかり野球の話に夢中になってテニスを忘れるという一幕もありました。これは、まさかフェデラーが負けるとは思っていなかったので、気楽に観戦していたのだと思います。しつこいようですが、フェデラーの調子は決して悪くはなかったのです。
フェデラーのサーヴもカルロヴィッチに負けずにすばらしく、6ゲームから11ゲームまで両選手とも、40-Loveでサーヴィスゲームをとるというサーヴィス合戦を展開しました。予想通りタイブレークになりました。
ここでフェデラーに不運な出来事が・・・タイブレークのスコアは0-1でフェデラーのサーヴです。ラリーが続きましたが、フェデラーのボールがテープに当たってアウトとなり、ミニブレークされてしまいました。そしてまたフェデラーのFHのミスで1-4の大ピンチです。フェデラーは固くなっています。あれほどタイブレークに強かった彼も余裕がありません。しかしフェデラーはミニブレークしなおして3-5まで挽回しました。しかしマッチポイントが迫っています。ミルカは両手で顔を隠してしまいました。とても観ていられないのでしょう。ナダルに世界一の座を譲ってしまう可能性がいよいよ現実化してきました。
カルロヴィッチがエースをとって3-6のマッチポイントです。
しかしカルロヴィッチの第1サーヴが入りません。彼のFHが大きくはずれてフェデラーがミニブレークしました。4-6でフェデラーのサーヴです。まだマッチポイントが続きます。再びカルロヴィッチがアウトボールで、フェデラーが5-6まで挽回しました。しかし今度はカルロヴィッチのサーヴです。彼がエースをとると試合終了です。
カルロヴィッチはフェデラーファンの願いが通じたのか、第1サーヴはロング。第2サーヴに入ります。これなら勝てるかもしれない!
しかし、カルロヴィッチは大胆にも、強烈なスピンをかけたキックサーヴをフェデラーのバックのサイドラインぎりぎりに叩き落としました。あれほど高く跳ね上がるサーヴはみたことがありません。タッチエースで試合終了。スコアは6-7(6), 6-4, 6-7(5)で惜しくもカルロヴィッチに敗れてしまいました。
Mental battle 今日の試合はこの言葉に尽きるようです。フェデラーはこれからこのやっかいなメンタルの問題をどうやって解決していくのでしょうか?
「マカオで呑気に遊んでいる場合じゃない」という気がするんですが・・・
「どうしてフェデラーが負けてしまったのか?」
「立て続けに負け続けるフェデラーに何が起こり始めているのか?」
コメントにも書きましたが、フェデラーの調子がわるいのではなく、メンタルで試合に勝てなくなってきていることが原因かと思われます。自分が最後まで闘い抜いていける自信と信念に欠けてきているのは明らかです。そして対戦相手も昔のようにフェデラーへの畏れはもっておりません。3セット目のタイブレークでみせた、確信のもてないショットが、今のフェデラーを象徴しているような気がします。
また今日の試合は、2メートル8センチもある大男、Dr. Ivo(カルロヴィッチのニックネーム)が対戦相手であることを忘れてはならないと思います。
もうフェデラーは終わった、というのは早すぎます。
Dr. Ivoのファーストサーヴは、爆弾が空から落ちてくるようなものですから誰にもとれない。彼の過去の試合は、ほとんどがタイブレークで終わっています。今年の37試合のうち、タイブレークは37回です。毎試合タイブレークをやっているようなものですから、タイブレークで破れば勝ってしまうというパターンです。
今日の試合を観て感じたのは、カルロヴィッチのヴォレーがすばらしく、全盛期のフェデラーであっても、今日のようなサーヴ&ヴォレーをされるとブレークするのがむずかしかったと思います。フェデラーはフットワークも上出来で、フォーカスもよく、決して調子が悪くはなかったのですから。
第1セットはタイブレークの6-6までお互いがサーヴをキープするという緊張した試合の展開でした。フェデラーのフォアハンドのアウトでミニブレークされ6-7、そしてカルロヴィッチのサーヴィスエースで6-8となり、第1セットをフェデラーが失ってしまいました。
カルロヴィッチとの試合がtrickyと言われるのは、このたったワンポイントの差がゲームの勝敗を決めてしまうことが多いからです。
第2セットでは、フェデラーのミスショットもありましたが、2-2でカルロヴィッチがめずらしくヴォレーのミスを犯し、続いてFHのエラーを犯してフェデラーがブレーク。カルロヴィッチに疲れが見え始めましたが、相変わらずサーヴィスゲームをお互いがキープして、6-4で第2セットをフェデラーが勝ち取りました。
おかしかったのは、9ゲーム目のときです。がんがんサーヴを打ちまくるカルロヴィッチがノコノコとアンパイアのところまでボールを持ってきて、このボールはデッドボールだといってペコペコにへこんだボールを渡しました。多分フェデラーファンなのでしょうが、カルロヴィッチに大声で叫びました。
「あんまりそんなに強く打たないでくれよ!」
会場が笑いに包まれて、今まで引きつった顔をしていたカルロヴィッチにも笑顔が浮かびました。これってまずい。カルロヴィッチをリラックスさせてしまったみたい。
第3セットに入りました。解説者は、あのブラッド・ギルバート(彼からまたメールをもらいました。機会があれば紹介します)とダレン・カヒールです。二人ともかつてはアガシのコーチだっただけあって、息もあって楽しい解説なのですが、すっかり野球の話に夢中になってテニスを忘れるという一幕もありました。これは、まさかフェデラーが負けるとは思っていなかったので、気楽に観戦していたのだと思います。しつこいようですが、フェデラーの調子は決して悪くはなかったのです。
フェデラーのサーヴもカルロヴィッチに負けずにすばらしく、6ゲームから11ゲームまで両選手とも、40-Loveでサーヴィスゲームをとるというサーヴィス合戦を展開しました。予想通りタイブレークになりました。
ここでフェデラーに不運な出来事が・・・タイブレークのスコアは0-1でフェデラーのサーヴです。ラリーが続きましたが、フェデラーのボールがテープに当たってアウトとなり、ミニブレークされてしまいました。そしてまたフェデラーのFHのミスで1-4の大ピンチです。フェデラーは固くなっています。あれほどタイブレークに強かった彼も余裕がありません。しかしフェデラーはミニブレークしなおして3-5まで挽回しました。しかしマッチポイントが迫っています。ミルカは両手で顔を隠してしまいました。とても観ていられないのでしょう。ナダルに世界一の座を譲ってしまう可能性がいよいよ現実化してきました。
カルロヴィッチがエースをとって3-6のマッチポイントです。
しかしカルロヴィッチの第1サーヴが入りません。彼のFHが大きくはずれてフェデラーがミニブレークしました。4-6でフェデラーのサーヴです。まだマッチポイントが続きます。再びカルロヴィッチがアウトボールで、フェデラーが5-6まで挽回しました。しかし今度はカルロヴィッチのサーヴです。彼がエースをとると試合終了です。
カルロヴィッチはフェデラーファンの願いが通じたのか、第1サーヴはロング。第2サーヴに入ります。これなら勝てるかもしれない!
しかし、カルロヴィッチは大胆にも、強烈なスピンをかけたキックサーヴをフェデラーのバックのサイドラインぎりぎりに叩き落としました。あれほど高く跳ね上がるサーヴはみたことがありません。タッチエースで試合終了。スコアは6-7(6), 6-4, 6-7(5)で惜しくもカルロヴィッチに敗れてしまいました。
Mental battle 今日の試合はこの言葉に尽きるようです。フェデラーはこれからこのやっかいなメンタルの問題をどうやって解決していくのでしょうか?
「マカオで呑気に遊んでいる場合じゃない」という気がするんですが・・・
2008年07月28日
フェデラーはまだまだ王者
日曜日のナダルvsキーファーの決勝戦は、劇的な逆転劇もなく、6-3, 6-2の予想通りのナダルの勝利に終わりました。この調子ですと、ナダルはシンシナティのマスターズも勝ってしまいそうな勢いです。
7月28日から始まるシンシナティで王座交替劇が演じられる可能性が出てきました。今フェデラーとナダルのファン同士の間で喧々諤々、世界一の座をめぐって大騒ぎになっています。
そこでフェデラーの王座死守のシナリオを考えてみました。
ランキングに必要なポイントの計算ですが、オリンピックのために、今年のマスターズの試合は大幅にずれて、昨年よりもカナダとシンシナティの試合が2週間も早く開催されることになり、ポイント計算が複雑になっています。ここではその説明は割愛しますが、来週のランキングには、シンシナティのポイントが加算されると同時にフェデラーとナダルの昨年のドバイのポイントが消えることになります。(もしこの計算に間違いがあれば訂正コメントをお願いします)
ではランキングに必要なポイント計算をしてみましょう。
まず7月28日現在のポイントは以下のようになっています。
フェデラー:6605ポイント
ナダル:6305ポイント
しかし、来週のランキングにはドバイのポイントが引かれますので、フェデラーは0ポイント、ナダルが75ポイント引かれることになります。その分を計算すると、二人の実際のポイントは以下のようになります。
フェデラー:6605ポイント
ナダル:6230ポイント
ですから、実質の二人の差は375ポイントとなります。計算がしんどいですね。もうちょっとの辛抱です。
さて今週のシンシナティ大会で得られるポイント数は以下の通りです。
優勝:500ポイント
準優勝:350ポイント
準決勝:225ポイント
準々決勝:125ポイント
ようやくシナリオにたどりつきました。
シナリオ1:ナダルが優勝した場合
もしナダルが優勝すれば、500ポイント追加でナダルは6730ポイントになります。そうなるとフェデラーは125ポイント以上取らなければ一位を確保できなくなり、最低フェデラーは準々決勝の125ポイントをとらなければなりません。でももしフェデラーが準々決勝で負けると、二人は同点の6730ポイントとなります。そうすれば二人が世界一に? それはちょっとまずいですよね。
ルールでは、過去一年のグランドスラム、マスターズ、マスターズカップの総合ポイントが多い選手が世界一になるのだそうです。ということで、フェデラーは安泰です。
ああ、何てしんどい計算なのでしょうね。あともう少しの辛抱です。
シナリオ2:ナダルが決勝で負けた場合
ナダルの350ポイント追加で6580ポイントとなりますが、フェデラーの6605ポイントには足らず、フェデラーは初戦で負けても大丈夫!(スミマセン、縁起でもない)これでちょっと気が楽になりましたね。
フェデラーは「僕はランキングよりもオリンピックとUS Openのほうが大切」と言い切っているのですから、ランキングの話はここでストップします。まずは金メダルに向けて、ぜひがんばってほしいですね。
夏期オリンピックは、フェデラーとビーチバレーボール(スイスにはビーチがないのに)くらいしか、スイスにメダルをもたらしてくれるものは無いのですから、スイス人家族としては、フェデラーには絶対勝ってもらわなければなりません!
7月28日から始まるシンシナティで王座交替劇が演じられる可能性が出てきました。今フェデラーとナダルのファン同士の間で喧々諤々、世界一の座をめぐって大騒ぎになっています。
そこでフェデラーの王座死守のシナリオを考えてみました。
ランキングに必要なポイントの計算ですが、オリンピックのために、今年のマスターズの試合は大幅にずれて、昨年よりもカナダとシンシナティの試合が2週間も早く開催されることになり、ポイント計算が複雑になっています。ここではその説明は割愛しますが、来週のランキングには、シンシナティのポイントが加算されると同時にフェデラーとナダルの昨年のドバイのポイントが消えることになります。(もしこの計算に間違いがあれば訂正コメントをお願いします)
ではランキングに必要なポイント計算をしてみましょう。
まず7月28日現在のポイントは以下のようになっています。
フェデラー:6605ポイント
ナダル:6305ポイント
しかし、来週のランキングにはドバイのポイントが引かれますので、フェデラーは0ポイント、ナダルが75ポイント引かれることになります。その分を計算すると、二人の実際のポイントは以下のようになります。
フェデラー:6605ポイント
ナダル:6230ポイント
ですから、実質の二人の差は375ポイントとなります。計算がしんどいですね。もうちょっとの辛抱です。
さて今週のシンシナティ大会で得られるポイント数は以下の通りです。
優勝:500ポイント
準優勝:350ポイント
準決勝:225ポイント
準々決勝:125ポイント
ようやくシナリオにたどりつきました。
シナリオ1:ナダルが優勝した場合
もしナダルが優勝すれば、500ポイント追加でナダルは6730ポイントになります。そうなるとフェデラーは125ポイント以上取らなければ一位を確保できなくなり、最低フェデラーは準々決勝の125ポイントをとらなければなりません。でももしフェデラーが準々決勝で負けると、二人は同点の6730ポイントとなります。そうすれば二人が世界一に? それはちょっとまずいですよね。
ルールでは、過去一年のグランドスラム、マスターズ、マスターズカップの総合ポイントが多い選手が世界一になるのだそうです。ということで、フェデラーは安泰です。
ああ、何てしんどい計算なのでしょうね。あともう少しの辛抱です。
シナリオ2:ナダルが決勝で負けた場合
ナダルの350ポイント追加で6580ポイントとなりますが、フェデラーの6605ポイントには足らず、フェデラーは初戦で負けても大丈夫!(スミマセン、縁起でもない)これでちょっと気が楽になりましたね。
フェデラーは「僕はランキングよりもオリンピックとUS Openのほうが大切」と言い切っているのですから、ランキングの話はここでストップします。まずは金メダルに向けて、ぜひがんばってほしいですね。
夏期オリンピックは、フェデラーとビーチバレーボール(スイスにはビーチがないのに)くらいしか、スイスにメダルをもたらしてくれるものは無いのですから、スイス人家族としては、フェデラーには絶対勝ってもらわなければなりません!
2008年07月24日
フェデラーは大丈夫か!?
トロントのマスターズ、ロジャーズカップで大変なことが起きました。もうご存知だと思いますが、フェデラーが初戦で敗退です。正確にいえば、1回戦がByeでしたので、2回戦で敗退となるのですが、ライヴ放送で観戦していて、我が目を疑いました。夫はショックで寝込んでしまうし、私も書く気がしなくて・・・夜中の3時になってしまいました。
確かにジエス・シモン(仏)は先週、インディアナポリスで優勝しているだけあって自信に溢れ、ショットも安定し、フットワークもナダルばりの速さで球をとりまくり、きっとやりにくい相手だったのでしょう・・・それにしても、3セット目は、半分試合を捨ててしまったような感じのエラーが続出して、観るに耐えない試合でした。記事の後半でフェデラーの試合について述べてみたいと思います。
ロジャーズカップ:Day 3(テニスチャンネルで放送)
4時まで雨が降って、今日の試合は諦めていたのですが、5時ごろから空が晴れ出し、ナダルvsレヴィーンの試合が始まりました。左利きのジェッシー・レヴィーンは、ナダル対策としてフェデラーがわざわざドバイまで招待して練習相手をつとめたあのレヴィーンです。この左利き同士の試合で最初ナダルは、もたつき4ゲーム目でブレークされてしまい、1-4のスコアでヒヤヒヤしましたが、そこから1ゲームも落とすことなく、6-4で第1セットをとりました。このあたりがさすがグランドスラム・チャンピオンです。最初は思うように打てないといった感じで中途半端なショットが多く、レヴィーンのアグレッシヴなテニスに押され気味でしたが、それでもすぐブレークしなおしてから、リズムを取り戻して、2セット目は、完全にナダルのペースとなり、6-4, 6-2で勝利をおさめました。レヴィーンは、ベースラインから下がることなく、on-the-riseで叩くように打ってくるので、ナダルとしては嫌な相手だったと思います。(ダヴィデンコに似ています)
「ウィンブルドンの後、あまり練習をしていなかったので、1回戦はむずかしかった。これからもハードコートのテニスを向上させて、調子をあげていきたい。」といつもの熱心なナダルの言葉でした。
フェデラーvsシモンの試合は夜7時半から始まりました。
フェデラーは快調の滑り出し。どんどんネットにダッシュしてウィナーを決めていきます。夕食時でしたし、ちゃんと観れませんでしたが、第1セットは問題なく6-4で勝ちましたので、安心しきっておりました。
ところが第2セットからは、エラーが目立ってきました。ベースラインぎりぎりのボールを打っています。これは相手をベースラインの後ろに止めて、相手のオフェンスに釘をさす意味では有効なのですが、とてもリスキーな打ち方です。どんな天才でも毎回ラインぎりぎりは不可能です。それにシモンはどんなボールを打たれても返してしまう恐るべき足の持ち主です。普通ならウィナーとなるコーナーショットやアングルショットでも、すべてボールが返ってくるのです。だんだんフェデラーが苛ついてきました。
フェデラーvsシモンのゲームは2-3でフェデラーのサーヴとなりました。ラリーが続きます。フェデラーがシモンを左右に振っても、全部きっちり返してきます。
シモンは完全なカウンターパンチャーです。フェデラーのミス待ちといったディフェンステニスを展開して、フェデラーがいらいらしてきました。そしてウィナーを打ち損なって、ブレークポイントに。フェデラーはサーヴ&ヴォレーを試みましたが、シモンのディンクショット(急に落ちてくるボール)にあって、ヴォレーが出来ずブレークされてしまいました。
しかしすぐフェデラーはブレークしなおしましたが、エラーはふえる一方。シモンは観ていて安心できるプレーヤーでエラーが少なく、確率の高いテニスをしています。フェデラーはそのためか、早く決めてしまいたいといった感じでウィナーを打ちますが、これがほとんどオーヴァーヒット。特にフォアのエラーが目立ちます。結局5-7で第2セットを落としてしまいました。しかし、フェデラーの苛立も分かるような気がします。シモンのテニスは完全にゾーンに入ってきたようで、どんなボールでも拾いまくり、拾いまくるだけでなく、むずかしいポジションから攻撃をしかけてきます。ナダルのような野獣的な力のテニスではありませ
確かにジエス・シモン(仏)は先週、インディアナポリスで優勝しているだけあって自信に溢れ、ショットも安定し、フットワークもナダルばりの速さで球をとりまくり、きっとやりにくい相手だったのでしょう・・・それにしても、3セット目は、半分試合を捨ててしまったような感じのエラーが続出して、観るに耐えない試合でした。記事の後半でフェデラーの試合について述べてみたいと思います。
ロジャーズカップ:Day 3(テニスチャンネルで放送)
4時まで雨が降って、今日の試合は諦めていたのですが、5時ごろから空が晴れ出し、ナダルvsレヴィーンの試合が始まりました。左利きのジェッシー・レヴィーンは、ナダル対策としてフェデラーがわざわざドバイまで招待して練習相手をつとめたあのレヴィーンです。この左利き同士の試合で最初ナダルは、もたつき4ゲーム目でブレークされてしまい、1-4のスコアでヒヤヒヤしましたが、そこから1ゲームも落とすことなく、6-4で第1セットをとりました。このあたりがさすがグランドスラム・チャンピオンです。最初は思うように打てないといった感じで中途半端なショットが多く、レヴィーンのアグレッシヴなテニスに押され気味でしたが、それでもすぐブレークしなおしてから、リズムを取り戻して、2セット目は、完全にナダルのペースとなり、6-4, 6-2で勝利をおさめました。レヴィーンは、ベースラインから下がることなく、on-the-riseで叩くように打ってくるので、ナダルとしては嫌な相手だったと思います。(ダヴィデンコに似ています)
「ウィンブルドンの後、あまり練習をしていなかったので、1回戦はむずかしかった。これからもハードコートのテニスを向上させて、調子をあげていきたい。」といつもの熱心なナダルの言葉でした。
フェデラーvsシモンの試合は夜7時半から始まりました。
フェデラーは快調の滑り出し。どんどんネットにダッシュしてウィナーを決めていきます。夕食時でしたし、ちゃんと観れませんでしたが、第1セットは問題なく6-4で勝ちましたので、安心しきっておりました。
ところが第2セットからは、エラーが目立ってきました。ベースラインぎりぎりのボールを打っています。これは相手をベースラインの後ろに止めて、相手のオフェンスに釘をさす意味では有効なのですが、とてもリスキーな打ち方です。どんな天才でも毎回ラインぎりぎりは不可能です。それにシモンはどんなボールを打たれても返してしまう恐るべき足の持ち主です。普通ならウィナーとなるコーナーショットやアングルショットでも、すべてボールが返ってくるのです。だんだんフェデラーが苛ついてきました。
フェデラーvsシモンのゲームは2-3でフェデラーのサーヴとなりました。ラリーが続きます。フェデラーがシモンを左右に振っても、全部きっちり返してきます。
シモンは完全なカウンターパンチャーです。フェデラーのミス待ちといったディフェンステニスを展開して、フェデラーがいらいらしてきました。そしてウィナーを打ち損なって、ブレークポイントに。フェデラーはサーヴ&ヴォレーを試みましたが、シモンのディンクショット(急に落ちてくるボール)にあって、ヴォレーが出来ずブレークされてしまいました。
しかしすぐフェデラーはブレークしなおしましたが、エラーはふえる一方。シモンは観ていて安心できるプレーヤーでエラーが少なく、確率の高いテニスをしています。フェデラーはそのためか、早く決めてしまいたいといった感じでウィナーを打ちますが、これがほとんどオーヴァーヒット。特にフォアのエラーが目立ちます。結局5-7で第2セットを落としてしまいました。しかし、フェデラーの苛立も分かるような気がします。シモンのテニスは完全にゾーンに入ってきたようで、どんなボールでも拾いまくり、拾いまくるだけでなく、むずかしいポジションから攻撃をしかけてきます。ナダルのような野獣的な力のテニスではありませ











