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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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ドローの仕組み

引っ越しします!
tennisnakama.comを再スタートしました。このサイトではなかなか手に入らないテニスの情報を満載することに重点をおき、まったく新しいサイトとして運営していくつもりです。

今年一杯まではtennis365のブログに投稿させていただきますが、1月からはtennisnakama.comに完全移行することになります。今までの2年間、楽しい思い出をありがとうございました!


(本題)
いよいよ1月3日からオーストラリアのブリスベイン、4日からインドのチェンナイとカタールでトーナメントが始まります。その前に大会のいろんな仕組みをおさらいしてみたいと思います。(明日は1月に開催されるトーナメントのエントリー選手を発表したいと思います。)

以前に書いた記事をもとに分かりやすく説明してみました。なお、これからhttp://tennisnakama.comのサイトで、なかなか得られない情報を中心に掲載していきたいと思います。
ドローの仕組みを知る

2008年8月モントリオール・マスターズを例にとって説明したいと思います。

マスターズのポイント
優勝: 1000
準優勝: 600
準決勝進出: 360
準々決勝進出: 180
第3戦進出: 90
第2戦進出: 45
第1戦敗退: 10 (WCは0ポイント)

エントリーの締め切り:大会開催日の6週間前
モントリオールのエントリーの締め切りは8月10日の開催日の6週間前ですから6月29日となります。この日のランキングで大会のエントリーが決定されます。人数枠は64名。しかしBYEが8枠ありますので、実際の出場選手は56名となります。
BYEとはトップシードの選手に、第1戦をスキップする特典を与えるために設けられた枠で、モントリオールはシード8までの選手に与えられています。

トップシード8
1 フェデラー
2 ナダル
3 マレー
4 ジョコヴィッチ
5 ロディック
6 デルポトロ
7 ツォンガ
8 ダヴィデンコ

しかしこのシーディングはエントリーランキングの順ではありません。エントリー時点でのランキング順は以下の通りです。

1 ナダル
2 フェデラー
3 マレー
4 ジョコヴィッチ
5 デルポトロ
6 ロディック
7 シモン
8 べルダスコ

では参加者56名の内訳を説明したいと思います。

ディレクト・アクセプタンス DA (Direct Acceptance)
6月29日付けのランキングからトップ45名はディレクト・アクセプタンス DAと呼ばれ、ダイレクトにエントリーされます。ナンバーは当時のランキングで、シードNo.ではありません。

1 ナダル
(エントリーの6月29日の段階ではまだランキングは1位でしたが、7月6日以降2位に落ちていますので、ドローではシード2となっています。怪我のために欠場する選手はOUT。)
2 フェデラー
3 マレー
4 ジョコヴィッチ
5 デルポトロ
6 ロディック
7 シモン
8 べルダスコ
9 ツォンガ
10 ゴンザレス
11 ダヴィデンコ
OUT ソダリング
13 チリッチ
14 モンフィス
15 ロブレド
OUT ナルバンディアン
OUT ブレイク
18 ヴァヴリンカ
OUT ガスケ
20 バーディッチ
21 フェレール
22 ツルスノフ
23 ステパネック
24 サフィン
OUT フィッシュ
26 アンドレエフ
27 Fロペス
28 ハネスク
29 シュトラー
30 メルツァー
31 トロイッキ
32 コールシュライバー
OUT モンタネス
34 ハース
35 キーファー
36 カーロヴィッチ
OUT  サントロ
38 マチュー
39 クニツィン
OUT アンチッチ
41 シャルディ
42 ガルシアロペス
OUT アカスーソ
44 ユズニー
45 イズナー (SE)

スペシャル・エグゼンプト SE (Special Exempt)
97位のイズナーはワシントンで準決勝に進んだため、予選に間に合わずSE (Special Exempt) として本戦入りを果たしました。SEを得る資格はトーナメントのサイズによってちがってきますが、マスターズの場合は一つの枠が設けられる場合があります。

今回のイズナーはワシントンの大会(500以上の大会でなければマスターズのSEは認められない)の準決勝のために、モントリオールの予選に間に合 わなかったためにSEの資格があたえられました。このSEの選考プロセスは複雑ですので、またの機会にでも説明したいと思います。

クウォリー Q (Qualie)
予選で勝ち残った選手をクウォリファイアーQualifierと呼びます。これを略してくウォリーと一般には呼ばれていますが、以下の7名がエントリーしました。

フェレーロ、ベネトー、ルヴィン、ロアニッチ、ハーニッチ、ファヤ、ボゴモロフ

あのフェレーロが予選からの出場です!
彼の現在のランキング29位からですと、本戦エントリーは全く問題ないのですが、6月29日のエントリー締め切り時点では70位でエントリー外のランキングです。

しかし次の7月10日のランキングでは33位もジャンプして37位です。これは彼がウィンブルドンでQFまで進出しましたので、一度に360ポイントを得ることができたためです。
フェレーロの今年のランキングの推移は異常ともいえるアップダウンで、5月には115位に落ち込み今は29位。こういう選手もめずらしいですね。

ワイルドカード WC
ダンセヴィッチ、ポランスキー、ニーメヤー、アゴスティネリの4名がWCを与えられました。

ラッキールーザー LL
ラッキールーザーとは、エントリーしている選手が棄権した場合、予選で敗れた選手の中で最もシードが高い選手がラッキールーザーとしてエントリーが許されます。ソダリングが棄権したためにゴルベフに与えられました。

オータネイツ Alternates
DAを果たしている選手の中で怪我などで出場できない選手がでてきます。これらの欠場選手の替わりにエントリーできる選手をオータネイトとよびます。今回はナルバンディアン、ブレイク、ガスケ、フィッシュ、モンタネス、サントロ、アンチッチ、アカスーソの8名がドローが発表される前に欠場(OUT)を決めた選手です。

ソダーリングはドローが発表されてから棄権していますので、この場合はLL(ラッキールーザー)でオータネイトではありません。

オータネイトの8人は、6月29日のランキング順にとっていきます。しかしこの場合は選手に出場の義務はありませんので、以下の8人(IN)がエントリーを決めました。

IN ツヴェレフ 45
IN セラ 46
IN クェリー 47
OUT アルマグロ 48
OUT ベッカー 49
OUT セッピ 50
OUT ティプサレヴィッチ 51
OUT ニーミネン 52
OUT クレモン 53
IN セラ 54
IN ペツヒナー 55
IN ヒューイット 56
OUT バサヨ 57
OUT ベック 58
OUT ジケル 59
OUT ローカス 60
OUT モヤ 61
OUT Mゴンザレス 62
OUT ボレリ 63
IN マエール 64
IN ルー 65
投稿者 Tennisnakama  03:10 | コメント(0)| トラックバック(0)
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