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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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錦織圭:ダブルス準決勝へ

トルコのイズミールカップにおいて、シングルスでは錦織、添田両選手が負けましたが、圭くんはダブルスで準決勝に進出しました。そこでTennis Alternative のTobiがまた報告してくれてます。

Report by Tobi:
http://tennisalternative.com

Levine/Nishikori d. Golubev/Kudryavtsev 46 63 10-0

このダブルスの試合は会場が満員で、楽しませてくれるラリーが続いた。ジェッシー・ルヴィーン(圭くんのパートナー)のミスが多く、ボールがネットのテープばかりにかかるので、“I love the net”と皮肉っていたが、ロシア人ペアは最初は優勢に見えた。

第1セットの後は、ボリテリの連中(圭くんとジェッシーはボリテリ出身)は徐々に調子が出始め、最後のタイブレークでは、10-0の大差で相手チームにボロ勝ちを決めた。

Report by Tobi:
It was packed for this match,there were some entertaining rallies,and the Russians started better especially thanks to Levine's misses - he even called once "I love the tape" But after the 1st set the Bolliteri guys started to play better and better and it was crushing TB for them,such a weird scoreline on the TB

いいですね。調子が出てきて、がんがんうちまくったのが、全部得点という感じですね。でも決勝までいってしまうと、ますます芝の準備が遅れてしまうのが心配ですが。

圭くんのパートナーのジェッシー・ルヴィーンですが、20才のアメリカ人でランキングは147位で昔、少しボリテリにいたことがあります。フロリダ大学の学生の時(昨年の7月)、フェデラーがヒッチングプラクティスのパートナーとして、デュバイの別荘に彼を招待したときは、このラッキーな学生は誰?と話題になりました。ランキングが400番台のlefty(左利き)の学生を、なぜフェデラーは選んだのでしょうか? それは、ナダル作戦だという噂がもっぱらですが、でももっとランキングの高いサウスポーはいくらでもいたのでしょうに。でもジェッシーは最もナダルに似たトップスピンの強い選手と聞きましたので、なるほどと納得。フェデラーは2セットマッチをやりましたが、6-4, 6-4で勝ってます。

Leftyの話が出たついでに、ナダルの第4ラウンドの対戦相手がまたleftyとなりましたね。こんなことは前代未聞です。これで、また全仏のドローの謎が深まりましたが、Belluci, Devilder, Nieminen, Verdasco 連続4人のlefty、よくこれだけ同じセクションに集めました。息子はleftyですが、彼いわく、leftyとやるのは苦手なのだそうです。練習相手は普段は rightyだから、慣れないのが原因と言ってましたけど、ナダルにとってはあまり関係ないようですね。今日は、Nieminenを簡単にクラッシュして、6-1, 6-3, 6-1で圧勝でした。

投稿者 Tennisnakama  15:33 | コメント(11)| トラックバック(0)

添田豪の戦い

昨日は錦織選手のイズミールカカップの2回戦の模様を報告してくれたTobiの記事を紹介しましたが、今日は同大会で、同じく2回戦に出場した添田選手の模様をお伝えします。

添田選手自身は、試合後ブログでこんなことを言っています。
http://gosoeda.blog.tennis365.net/

添田「正直疲れました、、、 昨日の1回戦なんか自分の身体が言うこと聞かないのにびっくりしました。
そして今日も試合前から身体が重い、、、
これは試合になんないかもって考えながらコートに入ると何だかんだで身体が自然と動く。」

添田選手は、先週ニューデリー2で優勝したすぐその足で、トルコのイズミールに飛びました。心身とも疲れていて当然です。それでも添田選手は精一杯頑張りました。

添田「いつも思いますが、1つの遠征を終えると身体の色んな箇所が磨り減っているのが分かります。
筋肉、内蔵関係、胃、脳みそ。フル回転ですよ。
特に試合期間中は胃に相当負担かけてます。緊張のせいです。」

そんな体も神経もすり切れるような環境のなかで、彼は最後の力を振り絞って戦いました。その試合の様子をTobiが,Tennis Alternativeで以下のように報告しています。
http://www.tennisalternative.com/news.php?readmore=186

Report by Tobi:

Rehnquist d. Soeda 57 75 60

添田の試合はマラソンマッチになってしまった。これは彼のゲームプランからいえば驚くことではないが。今日もゲームプランが似ているレンキストが対戦相手であった。前にも書いたように、レンキストは両サイドにスピンで打ち分けるのがうまく、二人ともパーセンテージの高いゲーム展開を行ったが、レンキストのほうが早い時点で攻撃をかけてきた。

第1セットでは、スェーデンのレンキストは早くからブレークしてリードしていたが, 長いラリーでゲームも長かった。試合のパターンは、最初の10ショットが真ん中のコートに、そしてレンキストがサイドラインを狙って攻撃。その際、レンキストがミスるか、または添田が信じられないリターンをして得点するかだった。お互いポイントをとるのにへとへとに疲れてしまう試合だった。ブレークの機会があったにも拘らず、レンキストは2ポイントを無駄にしてしまい、最後のゲームを6-6するチャンスを失ってしまった。

第2セットは、ゲームプランとスコアからみると、まるで第1セットのコーピーのような試合で、レンキストはタフなゲームであったにも拘らず、早い時点でブレークして5-4でリードした。しかし、サーヴのときに固くなってしまい、DF(ダブルフォルト)をして得点を許し、添田がネットのコードに当たったボールを得点して、スコアは5-5に。レンキストは6-5とゲームをとりかえしたが、またDFでサーヴィスポイントを許して長いゲームが続いたが、シートに戻るのがやっとという感じの添田から、ようやくセットポイントをとって第2セットをとった。

最終セットは、レンキストが両サイドのラインを狙って攻撃をかけたが、今回は添田はボールに追いつけず、セットは早く終わった。スウェーデン人にとってこの勝利は nice winで、彼はnice guyだった。

Report by Tobi:
Soeda's matches are turning into marathons and that's no surprise with his game plan, and today again he played with a guy who has similar game plan as his. Rehnquist, as I described earlier, hits from both sides with lots of spin and both guys are playing high percentage game with Rehnquist making the attacking move earlier most of the time.
In the 1st set Swede was leading for most of the set with an early break, there were some long long rallies and games, pattern of the points were generally 10 shots of basic middle of the court rally then Rehnquist going for lines, either he was missing or Soeda getting some incredible balls back and winning the point at the end, these were grueling points for both. Despite the break advantage Rehnquist lost the 1st set at the end, with wasting two points for 6-6.

In the 2nd set it was like copy of the 1st set with both game plan and score wise; Rehnquist had an early break and kept it until 5-4 despite some tough games, but he got tense when serving for the set, hit a DF at first of the SPs and Soeda got a dead let cord for the 2nd, games back to 5-5 soon after, but Swede got another chance at 6-5, he again wasted a SP with another DF but after a long game he finally won the set with Soeda barely walking to his chair. Final set finished in pretty quick time with Rehnquist going to lines again but this time Soeda couldnt get much of the balls back. It was a nice win for the Swede and he is a nice guy.

投稿者 Tennisnakama  23:24 | コメント(8)| トラックバック(0)

圭くん、Take it easy!

ただ今Woodbury Common から帰ってきました。ニューヨークから1時間半で行ける有名なプレミアム・アウトレットです。大きなショッピングバッグを4つ抱えて、気持ちが少しハッピーになりました。錦織選手と添田選手のダブルディフィートでちょっと気持ちが沈んでしまってましたから。(特にTobiのレポートを読むとなおさらです。この記事の後半に紹介します。)

神戸の地震で(当時実家が近くにありました)物の儚さを身にしみるほど味わいましたので、物を増やさないシンプル生活をモットーにしてきましたが、やっぱりショッピングは楽しい!この巨大なアウトレットを歩き回って面白いことに気がつきました。日本では人気のあるブランドが限られていますが、このウッドベリーコモンは世界中の観光客が集まってきますので、人種によって人気ブランドが違います。

グッチ、フェラガモ、アルマーニなどのイタリアデザイナーは、客のほとんどが、中国、韓国、日本人のアジア系。グッチは客が多すぎて、外で列をつくって30分待ちです。

コーチバッグは圧倒的にラティーノ(ラテンアメリカ系)に人気があり、外の列は約45分待ち。

ノースフェイスはあやしき金持ちらしき黒人(マイケル・ジョーダンのバスケのシューズとゴールドウォッチも忘れてはいけません。)

AX(アルマーニ・エクスチェンジ)は、イタリア系のヨーロッパかぶれのアメリカ人。

ウォールストリートのエリート年配の白人はブルックスブラザーズ。ハンプトンに別荘をもつ金持ちの白人はラルフローレン。。。と、永遠とリストは続きます。

日本ではこのへんの差別化がなくて、どのブランドを持っても不思議ではないところが、ある意味ではとても平等というか・・・ある意味では個人のアイデンティティーに欠けるというか・・・

まあ、そんなことはさておいて、錦織選手と添田選手の試合報告ですよね。辛いですが、まず錦織選手からTennis AlternativeのTobiのレポートを翻訳します。Tobiは、圭くんのデルレイビーチの優勝を観て、彼のテニスに強い印象をうけたいわば、錦織ファンの一人。それだけに彼の敗退にがっかりしたようです。 

Marchenko d. Nishikori 64 62

Report by Tobi:
マルチェンコは一生懸命にプレーする選手で(これは圭くんがそうでなかったともとれます)、高いトスをあげたサーヴを行い、チェラを思い起こさせる選手だ。フラットなボールを左右にうまく打ち分け、ショットが安定している選手でもある。この二人の試合についてあまり述べることがない。というのは、マルチェンコはビッグゲームをやり(上手くて強い)、ほとんどミスをおかすことがなかったからだ。

逆に、Keiは(マルチェンコをファーストネームのIliaと呼ばず、錦織選手を親しげにKeiと呼んでいるところに注目!)1ポイントをとればエラーで2ポイント失う、といった感じでリズムがつかめず、対戦相手がそれをうまく利用したゲーム展開を行った。試合をずーっと観ていたわけではないが、ほとんどこのような感じだったと思う。正直いって、Keiは最後のほうは、わざと負けたのではないが、最後までベストを尽くして頑張った様子はなかった。試合が終わった後も、それほど悔しい感じでもなかった。彼はダブルスの前、添田の試合を見学していた。

Tennisnakamaの感想
ここで気になるのは、Tobiの指摘する「圭くんは本当に勝ちたいと思っているのか?」と言う点です。(感情をストレートに表現しない)文化や性格の違いがあるのだから、つまり日本人は感情表現が苦手だからそういう風に見えたのではないか?という見方もできますが、私はむしろ「選手のボディラングエージ」というのは、かなり信用してよいのではないかと思います。つまりTobiが試合で感じた、「やる気があるのか?」といった印象は、リズムがつかめなくて、悶々と苦しんでいた圭くんのボディラングエージだったと思います。どうしてよいか分からない・・・でも死闘の戦いでなかったことは確かです。 むずかしいですね。毎試合、死ぬ覚悟(大袈裟ですが)で戦っていると、燃え尽きてしまいますし・・・今、注目のサム・クェリーも一時はほとんど勝てなかった時期がありました。でも楽天的でイージーゴーイングの彼の性格が、このスランプ時期からいち早く立ちなおることを可能にさせたことは事実で、大いに参考になりますね。圭くんは多分とても生真面目な性格なんでしょうね。いろんなプレッシャーを人一倍に受けとっているのでしょう。これでは心身とも疲れてしまいます。

Take it easy, Kei!



Report by Tobi:
http://www.tennisalternative.com/news.php?readmore=185
Marchenko is a hard worker, who has a quite a high ball toss with a service motion - reminds me Chela's. He hits pretty flat with both sides and is quite a consistent player. Actually there isn't much to talk about this match; Marchenko played a big game and didn't miss much. On the other hand Kei played one good point than made two errors in a row, he never found his rhytm, and his oppenent played well enough to take advantage of it. I didn't watch the match and games closely but it was looking like this most of the time, that was the case all match. Honestly Kei didn't try hard at the end; he didn't tank, but he didn't try his best and didn't look too concerned about the loss after the match. He watched Soeda's match before playing his doubles.


投稿者 Tennisnakama  12:15 | コメント(10)| トラックバック(0)

全仏のドローにまつわる謎

コリアの本戦エントリーの謎
ランキング604位のコリアがなぜ、WCやクウォリファイアーではなくて、ストレートに本戦エントリーができたのか? これは、ロディックの全仏直前のwithdrawが原因しています。ロディックのドローは、ランキング70位のボブ・グチオーネBob Guccioneが対戦相手でしたが、全面的にドローのやり直しをおこなった結果、コリアの相手は16位のロブレドになりました。2004年のファイナリストということもあって、全仏は大きなプレゼントをコリアに与えたわけです。El Mago(マジシャン)というニックネームのとおり、コリアのミラクルカムバックに世界のファンは大喜びでした。(コリアとロブレドの試合をもっと中継するべきだという不満の声が高くあがってますが、私としてはbetter than nothingで、少しでもコリアの健在な姿をみることができてハッピーでした)

二つのドローシートの謎?
全仏が始まる直前、(A)のドローが発表され、その後に(B)のドローの発表があり、2種類のドローがメディアの間で報道されるという珍事が生じました。

(A) Stepanek/Soderling, Querrey/Hewitt, Baghdatis/Ancic, Blake/Isner, Haas/Grosjean, Monfils/Andreev, Ferrero/Safin.

(B) Stepanek/Simon, Soderling/Monaco, Hewitt/Mahut, Querrey/Federer, Baghdatis/Bolelli, Ancic/Seppi, Blake/Schuettler, Isner/Chela, Monfils/Clement, Andreev/Starace

こんなに違いのあるドローがなぜ発表されたのか?仏テニス協会は、コンピューターのテクニカルな問題が生じたと言い訳をしていますが、それにしても、あの全仏のアイドルであるグガをなぜ、フランスの希望の星、マテューと対戦させたのか?(A)のドローでは、対戦相手は105位のPashanskiとなっていて、グガが2回戦に上がれる可能性が高かったのに。またカムバックしたコリアの相手は、70位のGuccioneだったのが、なぜ16位のロブレドに変更になってしまったのか?これではコリアは勝てない。なぜフェデラーはセンターコートでプレーをしなかったのか? などなど、最初から?が一杯、話題にこと欠かない全仏オープンです。



投稿者 Tennisnakama  08:40 | コメント(25)| トラックバック(0)

錦織&添田敗退

錦織選手と添田選手は、トルコのイズミールカップで2回戦に進みましたが、残念ながら、今日二人とも敗退してしまいました! 

Marchenko def. Nishikori 6-4, 6-2
Rehnquist def. Soeda 5-7, 7-5, 6-0

圭くんの2回戦についてのコメントは、Tobiの報告を待ってからにしたいと思います。敗因は本人にも分からないときがあるものです。18才で、パリのあとすぐトルコに飛び・・・異国の食事と異国の風習の中で・・・重いソニーの看板をかかげ・・・アントラージュ(付き人)に取り囲まれて・・・彼の友達は大学生活を堪能している時期です。テニスは半分が技術、半分がメンタル。このメンタルとは、集中力や強い精神力だけをさすのではなく、人間としてバランスのとれた考え方も見逃せない要素です。ですからテニスから思い切り解放されてみるのも大切なこと。圭くんのこれからの成功は、まわりの大人たちの思慮深い、賢明な判断にゆだねられていると思います。(クェリーの両親と彼のコミュニティの話はとても参考になります)

さて、昨日Tennis Alternative http://tennisalternative.com にメールを送り、圭くんと豪くんの情報を伝えてくれるようお願いしておきました。ちょっと図々しいリクエストかなと気がひけましたが、しっかりとリクエストを取り入れて二人の初戦の模様をレポートしてくれました。今日の2回戦も明日報告してくれはず。負けましたが、どんな試合ぶりだったのか興味があります。

(Tennis Alternative は、現地から毎日このイズミールカップの模様をレポートしていて、ウェブマスターのNathiiとレポーターのTobiは快く要求に応じてくれました。私は錦織圭の名を広めるために、Nishikori fanの名前で登場しています。)

Tobiは錦織選手をデルレイビーチで実際に観戦して以来、彼のプレースタイルに魅せられ、それ以後圭くんを注目しているのだそうです。(ありがたいですね)

錦織圭の1回戦
Nishikori d. Mello 64 62

Kei は試合の始めは調子が悪く、ボールがネットに多くかかってしまい、0-2でブレークされたが、その後すぐさまブレークし直し(私:これって錦織選手のお得意のパターンみたい)、徐々にコントロールがよくなってきた。 レベルの高いラリーが続く中、 Keiはスマートなプレーを行った。後はあっという間に第2セットの3-0へ。しかし、一時的にフォーカスが落ちて、ダブルフォルトを3回おかし、4-1になったが、すぐさまフォーカスをとりもどして、6-4, 6-2で勝利をおさめた。 今日のKeiのパーフォーマンスはあまり印象的なものではなかった。ベストを尽くさなくても勝てた試合だったようだが、それにしてもメロは問題を抱えているようで、いつもの彼らしくないパーフォーマンスだった。
He didn't start the match well, was down 0-2 with putting so many balls into the net. After that, he broke back straight away and slowly took control of the match. There were some long and quality rallies, with smart play from the Japenese. After getting his 2nd break in the 1st set, Kei was up 3-0 too in 2nd set in no time. Despite lack of focus at 4-1 in the 2nd set where he hit three double faults to lose his serve, he regrouped and won two more games to finish the match. Kei didn't look impressive, but he didn't need his best in this match, on the other hand Mello had some problems I think; he isn't the same player he used to be.


添田豪の1回戦
Soeda d. Chen 75 75

ヒュー(冷や汗)、これは長い試合だった。最初の試合は観なかったが、二人とも同じようなプレースタイルで、リスクを負ったテニスをやらないため、とてつもなく長いラリーの応酬となってしまった。添田選手のコートから離れていても、スコアボードに注意を払ってみていたのだが、スコアが動かない。すべてのゲームがデュースになるようなゲーム展開だった。 第1セットは1時間にわたって繰り広げられたが、 添田は先週に優勝したばかりで、レベルアップさせて第1セットをものにした。第2セットはほとんどを観戦したが、デュース合戦で、特に最初のゲームはデュースが9回も続いた。添田はその後3ゲームを連続して落としてしまったが、長いゲームが5-4のチェンのサーヴィスゲームまで続いた。しかしチェンはサーヴィスゲームをとることができず、その後は添田のペースで2ゲームを簡単にとり、2時間20分にわたる試合を終了した。二人ともベースライナーだが、添田はチェンよりも優れたベースライナーで、少なくともある時点で、リスクを負ったショットで決めることができたことが、添田の勝利に結びついた。
Phew, it was a long one. I didn't watch early part of this, but you can imagine both guys playing with same style of tennis and don't want to take risks; that causes long long rallies. I was following the SB over from other court and it didn't move, they had deuce in every game possible. Soeda, who won a title last week, raised his game to finish the 1st set after an hour of play. I watched most of the 2nd set, it was long again, deuce games all the way, especially the first game with 9 deuces. Soeda won that game but lost three in a row after.Both continued to play long games until 5-4 Chen; he tried to serve out for the set and couldn't, and then after it felt like it is Soeda's match in two sets, and he finished the match at his 2nd MP and strangely two pretty quick games, match lasted like 2 hours and 20 minutes. To describe their game, both were solid baseline hitters, difference is Soeda is playing that type of game better, he is taking risks at some stages at least.

投稿者 Tennisnakama  03:08 | コメント(3)| トラックバック(0)

全仏現地レポート(2)

Taiさんが雨にもめげず、現地レポートを送ってくれました!全仏オープンの興奮と、試合を待つ苦しみがひしひしと伝わってくる力作、Tai Reportをお届けします。

Report by Tai
『生まれて初めての全仏観戦。抽選でチケットが当たってからというもの、今日のこの日を本当に楽しみにしていました。

唯一心配だったのが天気。直前1週間は1日に5回は週間天気予報をチェックし、天(気)の神様にも何度もお願いしましたが、今日は予報どおり朝から雨。途中から晴れることを祈って9時過ぎに会場入りしてみましたが、雨は強くなるばかり。このまま一日降り止まないのではないかと思うと、せっせと準備に勤しみNYから飛行機に乗ってパリ入りしたこれまでの日々が走馬灯のように蘇ってきて、本当に胸が苦しくなります。

とりあえず試合が始まるまでどこかで待たなければなりませんが、トーナメント会場内の「雨をしのげて、かつ座れる場所」というのは、通常、大会関係者以外にはアクセスできないようになっていますので、コート脇の観客席で雨に打たれて試合開始を待つことにしました。雨と寒さで震えながら、コートのブルーシートを眺めて4時間が過ぎた午後2時頃、ようやく雨が小降りになりました。

速やかなコート整備の後、入ってきたのはWawrinkaとKohlshureiberです!どちらも切れのあるプレーを見せてくれるので以前から観たかった選手。観客たちは待たされた鬱憤を晴らすように盛り上がり、最初から大歓声です。自分の席は、選手のベンチから1mの最前列。手を伸ばせば届きます。そして、ブルーシートの下から現れた眩しい赤い土。そう、このレンガ色の土を見るためにここまで来たのです!コートを見ているだけで自然と心が躍ります。

wawrinka


今日は特にWawrinkaのプレーが素晴らしかったです。アンツーカーの上を滑りながら、1球1球にしっかり体重を乗せてライン際に正確に打ち込む技術とフットワークの良さは感動ものでした。そんな感動をもっと長く味わうことができれば・・・最高だったのですが、1時間経過後にまたまた雨天サスペンデッドです。観客は空を眺めてみんなため息です。

それからまた雨の中4時間待ちました。夕方6時過ぎからプレー再開。次は、AncicとSeppiの試合会場に移りました。Ancicは僕のテニス仲間のクロアチア娘の友達(同じクラブ出身)なので、是非観ておきたかったからです。Ancic、頑張ってくれました!マリオ、マリオの大歓声の中、曇天を吹っ飛ばすような気合いで打ち込みます。しかし、Ancicが見事なプレーで試合を決めた直後にまた雨です。時間は既に夜の8時。このまま待っても日没はもうすぐですので、後ろ髪を引かれる思いでローランギャロスを後にすることに決めました。

ancic


雨の中9時間待って観た2時間ちょっとのテニス。しかし、これまでに観たどの大会とも違う「華やかさ」のある大会でした。たった2時間でしたが、あの鮮やかな赤い土の色はしばらく記憶に残りそうです。そして、素晴らしいプレーを見せてくれた選手たち、雨でもしっかりと仕事をしていたボールボーイや審判たち、待ち疲れた観客たちを、明るい歌を歌いながら励ましてくれた売店のフランス娘たちに感謝しながら、全仏レポートを終わりたいと思います。

giftshop


(追伸:ナダルもちらっと見かけました。元気そうに練習していましたので、優勝目指して頑張ってくれると思います!)』



投稿者 Tennisnakama  12:38 | コメント(8)| トラックバック(2)

錦織 vs 添田の対決なるか?

錦織選手は今トルコのイズミールIzmirのチャレンジャーに挑戦しています。シード2をもらっての本戦入りですので、ひょっとしたら決勝までいけるかもしれません!

昨日の第1回戦の模様は、netdashさんのサイト、http://www.keinishikori.info/ で紹介されていますので、私のほうでは別のアングルから迫ってみたいと思います・・・とはいったものの困った・・・イズミールの情報はほとんどないに等しいし・・・

そうそう錦織選手の陰であまり取り上げられていませんが、添田豪選手の活躍がすごいですね! 先週のニューデリー2のチャレンジャーで優勝して、ランキングを一挙に115位まであげ、イズミールにやってきました。彼も2回戦に進出です。ドローから見ると、決勝で錦織選手と対戦する可能性が大です。こうなるとエキサイティングですね!(でも両方の選手に勝ってほしいので、応援するほうは辛いですが)

添田選手のブログ、http://gosoeda.blog.tennis365.net/ と、添田選手と一緒にまわっている増田健太郎氏のhttp://masuken.blog.tennis365.net/ を読んでいただければ、何となくイズミールの大会の様子が分かってきます。

またポーランド人のナタリア・ガウロンスカさんが今年の2月に始めた、チャレンジャー大会を追うhttp://tennisalternative.comの中に、Nishikoriの名が登場しています。このサイトでは、レポーターのトビTobiが、イズミールに飛んで現地取材です。

「今日(日曜日)、錦織はコーチ・ウィーナーと2回のプラクティスセッションをしました。彼とすこし話をしましたが、なかなかナイスガイでした。」とレポートしています。

よし!トビに錦織選手をレポートしてもらおう!さっそくコメントを残すことにしました。まず登録です。私のネームは、Nishikori fan。錦織選手のことを一人でも多くの人に知ってもらうためです。(Tennisnakamaはこのサイトではお休みです。)

Nishikori fan says:
「すばらしいレポートです!錦織選手は日本ではスター選手で、私もファンサイト、http://keinishikori.net をつくって応援しています。貴方のレポートは大会の様子がよく分からない私たちにとってとても貴重です。もし彼と話をすることがあれば、多くの人たちが応援してますとお伝えください。それに、もし質問することができれば、クイーンズクラブやウィンブルドンの準備(芝)のプランについて聞いていただけますか? 貴方のレポートはもちろん私のブログで紹介させていただきます。楽しみにしています。」

と、ちゃっかりお願いのコメントを残しました。それだけでなく、ウェブマスターのナタリーさんにも直接メールを送り、「世界にテニス仲間の輪を広げるのが私の夢です。楽しいサイトを楽しみにしています。これからもよろしく。」と自己紹介をしておきました。

明日の錦織選手の対戦相手は、マルチェンコMarchenko。彼はクウォリファイアーから上がって来た選手ですが、1回戦では、どなったり、ラケットを投げたりと態度がよろしくなかった選手です。結局対戦相手がリタイアして勝ったというラッキーな選手ですので、実力的には問題がないでしょう。

添田選手の対戦相手は、レンキストRehnquist。スウェーデンから一緒にやってきたPrpicが、皮肉にも最初の対戦相手になってしまいましたが、二人ともトップスピンのフォアハンドが得意で、ラリーが長く続いたとか。でも今、自信に満ちた豪選手ですので、これも問題なくクリアです。

では、Tennis Alternativeのトビが、私のコメントに対してどのようなレポートを行ってくれるでしょうか? 楽しみです。(でも無視されるとちょっとショックですが・・・)


投稿者 Tennisnakama  12:12 | コメント(6)| トラックバック(0)

コリアが戻ってきました!

コリアが戻ってきました!

ギエルモ・コリアがグランドスラムに戻ってきました!懐かしい顔です。

2004年のフレンチオープンの決勝を思い出します。コリアは当時自己最高ランキング3位の絶好調時です。44位の無名に近いガストン・ガウディオとのファイナル。6-0, 6-3と圧倒的に優勢に立っていたコリアが、3セット目から崩れ始め(というかガウディオが調子を上げ出し)、逆転優勝をされてしまった、あの劇的な5セット目を思い出します。

フレンチオープンの5セット目はタイブレークはありません。(タイブレークが許されるのは、グランドスラムの中ではUS Openのみ)2ゲームの差をつけなければ、試合は永遠に続くことになります。ついに力果てたコリアが、6-8で優勝を逃してしまったのです。あまりの悔しさにむせび泣いたコリア。誰もがコリアの優勝を疑わなかっただけに、6-0, 6-3, 4-6, 1-6, 6-8で負けてしまった悲劇のファイナルを覚えているテニスファンも多いと思います。

コリアには苦い過去があります。2001年にステロイドのドーピングの疑いで、2年間の選手活動の停止をATPから言い渡されました。このとき、コリアは知らずに飲んだビタミン剤にステロイドが入っていたとし、停止解除の申し立てを行いました。その結果7ヶ月の停止に軽減することができましたが、この嫌疑のために、スポンサーがつかなくなってしまったのです。その損失は10億円にものぼるとして、その損害賠償を求めて製薬会社を訴えました。その判決が出たのは一年前の6月です。この判決の内容は両者公開しないというagreementによって真相は分かりませんが、コリアが何億円かを製薬会社から支払ってもらったことは確かなようです。

身辺のゴタゴタに加えて、肩の手術、リストのケガなど、コリアにとってテニスに集中できない悪条件の重なった状況が続きました。そしてランキングは昨年の9月に最悪の1496位に。アカプルコの崖下ダイヴのように、真っ逆さまに落ちて行くランキングの中で、コリアは何度か引退を真剣に考えたといいます。しかし、今日のロブレド(16位)との試合で、7-5, 4-6, 1-6, 4-6 少なくとも1セットをとったコリアは自信を回復しつつあります。

「引退を真剣に考えました。4月の段階では、とてもこのローランギャロスでテニスをやるなんて考えていなかったから。今日は、ここがボクのホームになったような気がしています。」

「長い間テニスを止めてしまいたいと思っていましたが、3週間くらい前からもっとテニスをやりたいと思うようになったんです。」

「ローランギャロスの思い出は、bitter-sweetですね。あの決勝で(2004年)もし勝っていたら、多分引退していたと思います。でもこのままの状態でテニスから去ることはできないと思ったのです。残された仕事がありますから。(グランドスラムのタイトルをとること)2009年に戻ってきて優勝したいと思います。」

肩の手術で、サーヴがガタ落ちしてしまったコリアです。しかも175cmの小柄な体には、今のパワーテニスは厳しいものがあります。それでも、子供のときから抱きつづけてきたグランドスラムの夢を実現するまでは、ラケットを片付けてしまうことはできない、と記者会見で決意を語りました。

それでこそ、私たちの知っているあのファイターのコリアです。El Mago(魔術師)のニックネームのように、不死身のコリアとなって蘇ってほしいですね。グガが去って行ってしまっただけに、今日は嬉しいローランギャロスの一日でした。


投稿者 Tennisnakama  14:35 | コメント(9)| トラックバック(2)

さようならグガ!(涙)

さようなら グガ!



今、3度の全仏チャンピオン、グスタボ・キルテンの引退試合を観ています。

1997年の最初に全仏優勝したあのテニスウェア(ブラジルのシンボルカラー、イエローとブルー)で現れました! あのはにかんだような微笑み、懐かしい!。靴もソックスも統一のブルー&イエローです。とてもクールです。何度かUS Openでも彼を観ましたが、彼が側をすれ違ったとき、肌で感じた温かい人柄が強く印象に残っています。

フランス人にとっては、辛いところです。自国の選手、マテューに勝ってほしいのは山々ですが、長年フランス人のハートを魅了してきたグガに心から声援を送りたい・・・グガに勝ってはほしくないが、彼に納得するテニスをしてほしい。そして最後の全仏の試合を満喫してほしい。

グガの対戦相手のマテューにとっては、絶対負けられない試合。ソンガがケガで出場を諦めたフランスにとっては、スランプで喘ぐガスケには期待ができず、マテューに大きな望みをかけています。仏テニス協会は、そのためにも、スウェーデンの全仏3度のチャンピオン、マット・ウィランダーにコーチを依頼するなど、背水の陣で全仏に望んでいます。

グガにとっては、今日は久しぶりに立つシャトリエのセンターコートです。腰の手術を2004年に行って以来、ランキングを1141番まで落とすという苦難の4年間でした。2001年、全仏最後の優勝の瞬間を思い出します。グガはシャトリエのコートにラケットで大きくハートの形を描きました。

「Merci beaucoup! 僕のハートをローランギャロスに残します!」

その描いたハートの中で大の字になったグガは、体丸ごとその喜びを表現しました。あのチャーミングなグガをもう観る事はできないのです。

引退選手、対戦選手、観客がそれぞれ奏でる別れの曲は、交響曲となってローランギャロスにこだましていきます。グガはときどき手を背にあてながら(痛いのでしょうか?) あのすばらしいバックハンドのウィナーをみせてくれました。その時に見せるあの子供のような笑顔。3-6, 4-6, そして第3セットに。2-5でマッチポイントを迎えます。

グガは8才のとき父親を亡くしました。(テニスのアンパイアーをしている最中に起きた心臓発作が原因)彼のドキュメンタリーを何年か前に見ましたが、世界ナンバーワンになっても、故郷を離れようとせず、育ててくれた大好きなおばあさんと一緒に住んでいるマンションでのインタービューは、彼の人柄を語る微笑ましいものでした。

グガには心から愛する身障者の弟がおりましたが、彼も昨年病気で亡くなりました。グガは弟の生存中すべての大会トロフィーを弟に捧げています。ある時は、試合の優勝賞金のすべてを故郷のNGOに寄付するなど、弟の心身の痛みを分ち合いながら共に戦ってきました。その弟も失って、気持ちの上で整理がついたのかも知れません。

ローランギャロスの最後のショットはドロップショットでした。球はネットの上を超えることなく、グガのコートに落ちてグガの最後の試合が終わりました。観客が総立ちになったスタジアムから、グガへの拍手の嵐が聞こえます。

「Merci Guga! Au revoir Guga!」

彼の目に涙が。初めて見せる涙です。ベンチに戻ったグガは、タオルを頭からすっぽりかぶり、むせび泣きました。拍手は鳴り止みません。勝ったマテューもグガに歩み寄り握手を求めました。彼の目も赤くはれています。偉大な選手がまたコートから永遠に姿を消しました・・・








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全仏オープンの現地レポート!

実はこういうこともしてみたかったのです!

私のブログ、Tennisnakama in New Yorkの仲間、Taiさんのご協力で「全仏オープン現地レポート」が実現いたしました!

Report by Tai
今朝方パリ入りをして観光をしていました。空港から市街に向かうバスが既にフレンチオープン仕様(ガスケやソンガの大きな写真が貼られている)になっていて、デパートに立ち寄っても全仏グッズがいっぱい売られています。カフェに座ればロンドンから来た隣のカップルがナダルがどうの、フェデラーがどうのという話をしていて、思わず一緒に盛り上がったり・・・。

bus



そんなわけで気分は否応なしに高まってきますが、全仏のチケットは現地時間で火曜日のみですのでそれ以外は別のことをして過ごす予定です。(自由の女神の原像です)

liberty



昨年モントリオール大会を観に行ったときに、ジョコの練習を3メートルの距離で見てちゃっかりサインももらいました(フェデラーガスケのサインもしっかりゲットしました!) ですので、今回も雨が降ってもあきらめずに会場にへばりつきたいと思っています。NYを離れている間、自分自身の練習ができないのがとっても辛いのですが、今回は疲労がたまってあちこち傷んでいる身体を休ませる期間だと割り切ってのんびりしてきます。(パリのリュクサンブール公園の中にあるテニスコート)

practice


投稿者 Tennisnakama  12:26 | コメント(5)| トラックバック(1)

フェデラーはイージードロー?

よくタフドロー、イージードローなどと呼ばれて、ドローの違いをメディアは書き立てますが、ドローにそれほどの違いがあるのでしょうか?

今年のフレンチオープンは、フェデラーがイージードローでナダルがタフドロー、というのがメディアの共通した見解です.
シードのついた選手は、コンピューターでセクションに割りふられ、シードのない選手は、ランダムに割当られていきます。

ここでちょっとドローの仕組みを。

まず、セクションが4つにわけられ32人で構成されます。シード1から4までの選手にそれぞれセクションがあたらえれ、今年は、セクション1はフェデラー(1)、セクション2はダヴィデンコ(4)、セクション3は、ジョコヴィッチ(3)、セクション4はナダル(2)となっています。

セクションの32人を4人ごとの小グループに分け、その中にシードのついた選手を1人づつ分配していきます。ですから、1セクションには32÷4=8で、8人のシード選手が配分されます。昨年と同様にフェデラーはシード1、ナダルは2ですから、その二人が128選手のドロー表のトップとボトムに配置されます。グランドスラムのドローフォーマットは、縦一列式ですが、スケールの小さいトーナメントは、オープンコンパスフォーマットで(と記憶していますが、調べてみます)、West WingとEast Wingに別れ、ラウンドが進むにつれてセンターに近づいてくるシステムで決勝戦は、東西の勝ち進んできた選手の対決となります。

今年のフェデラーの32人で構成されるセクション1のシード選手はフェデラー(1)、セピ(31)、カーロヴィッチ(20)、モナコ(13)、ヴァヴリンカ(9)、ゴンザレツ(24)、アンドレーヴ(27)、ガスケ(8)となっています。

federerdraw


昨年のフェデラーのセクション1をみますと、シード選手はフェデラー(1)、ベネトー(30)、フェレロ(17)、ユーズニー(13)、ロブレド(9)、サフィン(22)、ヴォランドリ(29)、リューヴィチッチ(7)です。

選手たちのシードの番号からいえば昨年も今年もほとんど変わりがありません。しかし、シードの番号だけで判断できないのは、ケガや不調でランクを落としてしまったトップ選手たちが、混じってくるからです。

セクション1と2、セクション3と4の勝ち残った選手が準決勝の対戦相手となります。今年のオーストラリアンオープンでは、セクション2がジョコヴィッチ(シード3)、セクション3がダヴィデンコ(シード4)でしたので、準決勝では、フェデラー vs ジョコヴィッチの対戦となりました。ことしのフレンチオープンはジョコヴィッチがセクション3にきましたので、ナダルと準決勝になります。

この3位(ジョコヴィッチ)と4位(ダヴィデンコ)のセクションが入れ替わることによって、試合のダイナミックは大きく変わってきます。 現在ATPレースでナンバーワンを走っているいるのがジョコヴィッチ。独特のパーソナリティでジョーカーのニックネームがつけられていますが、彼との対戦を免れたフェデラーは、確かにラッキーでした。(ですから、ぜひとも勝ってもらわなければなりません!)

投稿者 Tennisnakama  22:36 | コメント(3)| トラックバック(0)

ドロー発表の波紋

さてFrench Openのフェデラーナダルのドローについてですが、ナダルキャンプ(ナダルファン)から不満の声が出ています。「フレンチオープンの3連続優勝が反映されていない!クレーでは1位なのだから、1位として扱われるべきである」というもの。

このドローの問題は複雑です。ウィンブルドンは独自の基準でドローを決定していますが、芝スペシャリストに有利なドローは不公平だと、クェルテンが昔抗議して出場を辞退したのを覚えています。ナダルキャンプは、フレンチもクレーの成績を重視したドローを決めるべきであると主張。ドローはコンピューターによって決定されるので「文句があるのなら、コンピューターに言ってよ」と涼しい顔なのはフェデラーキャンプ。「優勝のV字サイン」を掲げる気の早いファンもあって、活気づいてきています。

「3位のジョコヴィッチが誰と対戦するか?」が、 決勝戦まで進めるかどうかのカギとなります。今回もハンブルグに続いて、ジョコはナダルと対戦することになるので、「それはないんじゃないの!」という訳です。右太ももにケガまで負わせたあのジョコとの対戦を、観るに忍びないナダルファンの気持ちはよく分かります。ではここでフェデラーナダルのドローを比較してみましょう。

フェデラーの対戦相手の可能性:
モンタネス、アンチッチ、カーロヴィッチ、モナコ、ヴァヴリンカ、ゴンザレツ、フェレーロ、ロブレド、ダヴィデンコ、フェレール

ナダルの対戦相手の可能性:
ニーミネン、ユーズニー、マリー、ナルバンディアン、ブレイク、バグダティス、バーディッチ、モヤ、カニアス、ジョコヴィッチ

このリストからみると、騒ぐほど大差はないと思うのですが。ハンブルグの試合があまりにも激戦だったので、ナダルファンは、ジョコアレルギーになっているのかもしれません。

準決勝は、フェデラー vs ダヴィデンコ または フェレール、ナダル vs ジョコヴィッチで、決勝はフェデラー vs ナダルであることを願っているテニスファンが多いはず。ハンブルグの敗北に対して、世界中から1000以上のお見舞いコメントが寄せられたフェデラーのオフィシャルサイトhttp://www.rogerfederer.com/では、「ハンブルグの仇は、ローランギャロスで!」を合い言葉に盛り上がっているのです。さて、あなたの予想はいかがですか?

ドローについて
シードのついた選手は、コンピューターでセクションが割りふられ、シードのない選手は、抽選でセクションが決まるらしいです。After the seeds are placed, the rest of the players' names are drawn at random and placed in the remaining bracket.

(第1回戦に、杉山愛(37位)、森上亜希子(67位)、森田あゆみ(114位)が出場します。頑張ってほしいですね。)








投稿者 Tennisnakama  14:54 | コメント(5)| トラックバック(0)

圭くん、お疲れさまでした

残念でしたが、圭くんがフレンチオープン予選2回戦で敗退しました。スコアは26,57です。

アイヴスコアの感じからしか想像できませんが、調子がもう一つという感じで、第2セットも粘りましたが、グロイル選手(ドイツ)に負けてしまいました。試合のスタッツは以下の通りです。

実際に試合を観ていないので、想像からのコメントは控えます。ただ私たちには予想もできない時差、食事、コートの状態、その日の体調、心配事(?)、プレッシャーなどなど、数えればきりのないほどの要素が抱えた上での試合ですから、さぞかし大変だろうと察します。18才でよくこれだけの重圧にもめげず頑張っています。

偉い!


圭くんがっかりしないで、また頑張ろうね!


以下は予選2回戦のスタッツです。
http://www.rolandgarros.com/en_FR/scores/stats/day3/10073ms.html

french


投稿者 Tennisnakama  23:46 | コメント(16)| トラックバック(0)

日本人と野球

「野球が日本人に向いている」という私のコメントに対して、八丁堀の旦那さんからその理由を聞かせてほしいというご質問がありましたので、野球からがんばって圭くんの話へと展開させてみました。

「日本は野球がなぜ強く向いているのか」
私の例の独断分析から、これは大きく分けて2つの理由があると思います。それはサイズと歴史です。

サイズ:
バスケットボール(高さ)やアメフト(大きさ)などのスポーツは、選手のサイズが重要な要素をしめますが、野球はサイズのハンディを技術でカヴァーできる部分が大きい。

歴史:
野球が日本に初めて紹介されたのは1871年。旧制第一高校(東大)に紹介されたのをきっかけに、カレッジスポーツとして普及した古い歴史があります。その長い歴史のなかで、さまざまなチームが結成され、国民スポーツとして発展してきました。ですから層が厚い。

よく「日本人向き」とか「日本人に不向き」とかという言葉を耳にしますが、スポーツの向き不向きは、国民性というより、個人の性格と能力と関係すると思います。ですから「日本人だから・・・」と片付けてしまう前に、どうすれば強い選手を育成することができるかを、まず考えていきたいものです。

「よいプログラムをもち、厚い層に支えられ、多くの競争の場(大会)に恵まれる」の3条件を満たすスポーツは強くなります。野球はその3条件がそろっています。しかし残念なことは、テニスはそのすべてに欠けています。ですからテニス選手は日本では育たない。

アメリカのメイジャーリーグの解説者が、日本人選手についてコメントする場合に、必ず出てくる言葉に「ファンダメンタルfundamental」があります。「基本ができてるから」国民性について語るなら、このファンダメンタルの信奉があげられるでしょう。これは強みです。錦織選手の場合も、日本でテニスの基礎をたたきこまれているため、ボリテリで才能を伸ばすことができたのだと思います。

サンプラス、アガシ、マイケルチャンはジュニアの時代からのよきライヴァルでした。この厚い層は毎週開かれる大会から生まれます。レベルはL1, L2, L3と別れていて、もっとも高いレベルがL1です。息子もL1であっちこっちの大会に出場しましたが、ロシアや東欧からきた家族の応援にはすざましいものがあります。親戚中が応援にきているのをよくみかけました。ジョコヴィッチの一団を想像してください。私の息子は、私一人だけが応援者。しかも肝心なときにすーっとどこかに消えてしまう頼りない応援団ですから、負けて当然です。つまり熱の入れ方が違う。

ですから4番目の条件は、充実したサポート体制です。錦織選手はこのすべてが整った環境にあり、とても恵まれています。ですからこれからどんどん伸びていくでしょう。

圭くんの全仏オープン予選2回戦が木曜日に行われます。時間はパリ時間朝11時(日本時間夜7時)です。ライヴスコアはこのサイトをクリックしてください。
http://www.rolandgarros.com/en_FR/scores/schedule/index.html

対戦相手のグロイルの情報は、前々回の「錦織圭:全仏予選2回戦へ」に掲載しています。
http://newyork.blog.tennis365.net/archives/article/115065.html

それでは錦織応援団の皆さん(テニス仲間はすべて応援団員です)、張り切って応援いたしましょう!
(結局好きなテニスの話になってしまいました)








投稿者 Tennisnakama  15:15 | コメント(6)| トラックバック(0)

白熱議論を呼ぶITO

今回の「ナダルのインジャリータイムアウト」の記事がいろんなところで、議論をかもしだしていて、ちょっと複雑な気持ちです。これほどいろんな方に読んでいていただいていたのかという驚きの気持ちと、ニュアンスがなかなか伝わらないで、ヘッドラインだけが一人歩きしてしまった残念な気持ちとが入り交じっております。本当はインジャリータイムアウトについて語りたかったのですが・・・

アメリカでポピュラーなブログ、tennis-x.comがありますが、そこに以下の内容のコメントを18日に載せてみました。

ナダルのあの走り方をみていると、ITO (injury time-out) を使う必要があったのだろうかという疑問が湧いてきます。ITOは勝敗に影響するほどのインパクトがあるのだから、この際 ITOについて再検討してもよいのでは?」簡単に要約すれば、このような内容のコメントでした。

これはアメリカ(正確には英語圏)におけるITOに対する反応を試してみたかったからなのですが、ナダルのスポーツマンシップを疑うようなコメントを載せると、バッシングされるだろうなという予感は確かにありました。

それが見事的中!ナダルファンからは、
「お前の言ってることクズだ!」
ナダルはそんな卑怯な人間ではない!」
「勝利者に向かってなんて失礼な!」
「あれは本当のインジャリーだったのだからバカなことは言うな!」
という怒りのコメントの応酬を受けてしまいました。

しかしナダルファンだけでなく、フェデラーファンからもバッシングです。
フェデラーをなめるな!ITOで負けるようなメンタルの持ち主でない!」

Zolaは、二日後たった現在でも、私への質問状を公開して、私の答えを執拗に迫ってきています。

フェデラーナダルのITOのために負けたなんてそれはおかしい。5-1のときに、ナダルはブレークして5-2にした後ITOをとったのだから。勝ったときにとったタイムアウトを、なぜ不当というのか答えてほしい。Tennisnakamaはファンダルファンだといっているが、私はそれを信じない。ナダルを非難するファンは、ファンじゃない!」

話の展開はますます私の意図した、「ITOの規制について」からはずれてしまっています。

「何度もくりかえして説明しているように、私が意図する問題は、ナダルのスポーツマンシップの問題でもなく、またフェデラーのメンタルの問題でもないことを分かっていていただきたいと思います。私がここで取りあげて議論したかったのは、ITOのことであって、ナダルフェデラーのことではないのです。」

私がいくら、このことを主張しても、もうダメです。「じゃ、なぜナダルに疑いがあるようなことを書くのか!」「フェデラーがそれによって負けたように書くのか!」

きりがありません。可能性の話をするとダメですね。日本でも同じです。もう可能性ではなくて、「ナダルがインチキした」「フェデラーがびびった」の断定の話になってしまいます。最初はいろいろ丁寧に説明(ニュアンスに欠けておりましたという弁明)しておりましたが、もう朝の5時まで付き合っておれません。

そこで最後のコメントを残してこのブログから消えることにしました。

「いろんな意見があってよいと思います。ITOについて、具体的な対策などを話し合いたかったのです、それができなかったことが残念です。それにしても、皆さんは盲目的なファンが多すぎます。すべて白か黒で判断してします。ファンであれば、批判をすることも大切なことではないでしょうか?それによって自分の好きな選手が成長していくのですから。賞賛するところはしっかり褒め、おかしいとおもうところは指摘して行く、このバランスのとれた考え方が必要だと思います。あまりにも、テーマが空転しているようですので、ここで失礼します。」

これに対して、grendelのコメントが返ってきました。彼はなかなかいいことを言っています。

「この thread の一連の会話を読んで思ったことは、ファンのあり方です。Tennisnakamaはナダルのファンだといっています。それなのにどうして彼を批判するのか? でも彼のような(男にされてしまいました)ファンがあってもいいのでは? もし批判が正当なものであれば批判してよいと思います。 ただしその点が理解されなければ、あらゆる誤解が生じてきます。」

どうして私のコメントがこれほど皆のカンに触ったのか?それは「私が正当でない批判をナダルに対して行った」ことに対する怒りです。
ではこの「何が正当」で「何が不正当」なのか?この問題はその人の価値観に基づく問題ですので、簡単に片付けられません。

ナダルでこれくらい皆が感情的になるのですから、政治問題となると、人種、文化の違いにたって終始がつかなくなる様子が分かってきました。

「我が国の主張が絶対に正しい!」「我が国に対する批判は許しがたい!」

話し合いを続ける難しさを痛感している昨今です。

投稿者 Tennisnakama  23:52 | コメント(20)| トラックバック(0)

錦織圭:全仏予選第2回戦へ

(私の「ナダルのインジャリータイムアウトについて」の記事が、あっちこっちでハリケーンのように吹き荒れているようで、ちょっと戸惑っています。アメリカでの反響など、引き続き次回に記事を掲載したいと思っています。)

圭くんが第1セットを苦戦しているとき、私は病院で腸の検査を受けていましたので、残念ながらライヴスコアを見ることはできませんでした。(涙)

結果はご存知のように、クウォリファイアー(予選)の1st Rnd(第1回戦)は、3セットまでもつれこみましたが、1-6, 6-3, 6-2で圭くんの勝利です。このスコアをみただけでも、いかにも彼がchoked (緊張してあがる)したか目に浮かびます。相手はアルジェンチンのクレースペシャリストでしたので、なおさらのこと。でも、実力の差がこのスコアにも表れてますよね。まずは乾杯!(冷蔵庫のビールがない?)

明日の水曜日は、女子のクウォリファイアーの1st Rndですから、圭くんの試合は木曜となります。

圭くんの次の対戦相手はシモン・グロイルSimon Greul(ドイツ語でグロイルと読みます)27才のドイツ人です。プロになってから8年間フューチャーズとチャレンジャーのサーキットをまわってきた猛者です。ランキングは192位と今いちですが、油断できないのは、この4月の上昇気流の試合成績です。3つのチャレンジャーでいずれも、準々決勝か準決勝まですすんでいます。しかし別にクレーコートスペシャリストでもなさそうですし、錦織テニスを発揮できるチャンスかもしれません。何しろ圭くんはバミューダーで優勝してますから、自信の点からいえば問題なしでしょう。

圭くんとGreulの今日のスタッツを比較してみたいと思いす。
http://www.rolandgarros.com/en_FR/scores/stats/day1/10017ms.html

錦織圭


round1


グロイル


greul


ここで気になるのが、二人のサーヴのポイントの取り方の違いです。圭くんはファーストサーヴ率が68%(グロイルは56%)と高い割に、サーヴの得点率が低く57%(グロイルは82%もあります)ということは、グロイルのサーヴの威力が結構あり、もし彼のサーヴが入り出すとリターンがむずかしくなる可能性があるかもしれません。

でも大丈夫。危機一髪という危ない瞬間に強い圭くんです。2nd Rndでもきっとすばらしい彼のテニスをしてくれるに違いないと信じます!

明日は、日本から以下の女子5選手が出場です

第1試合はパリ時間の9時から始まります。日本時間でいうと、水曜午後6時ごろからから米村選手の試合を筆頭に、6時間以上はライヴスコアで観戦できますので、Dinner in Parisの雰囲気で、とっておきのワインを空けながら応援しましょう。(ニューヨークは朝ですので、カフェオレとクロワッサンです)

Slam Trackerと名付けられたライヴスコアはこちらです。
http://www.rolandgarros.com/en_FR/index.html

日本女子のクウォリファイアー1st Rndの試合スケジュール
2番目の試合(16番コート)
Renata Voracova vs Akiko Yonemura

3番目の試合(17番コート)
Kinnie Laisne vs Natsumi Hamamura

3番目の試合(8番コート)
Junri Namigata vs Anastasiya Yakimova

4番目の試合(15番コート)
Margalita Chakhnashvili vs Rika Fujiwara

5番目の試合(8番コート)
Sandra Martinovic vs Kumiko Iijima







投稿者 Tennisnakama  12:17 | コメント(5)| トラックバック(0)

錦織圭:FOのドロー発表です

錦織選手は、ウィンブルドンは本戦エントリーですが(104位以下の選手は本戦入りでき、圭君は99位)、フレンチオープンは、その前の週の120位のランキングが対象ですので、残念ながらクウォリファイアーから上がっていくことになります。ラウンド1、2,3と3回戦勝ち続けなければ、本戦入りはできない過酷なレースです。

そのフレンチオープンのクウォリファイアーのドローが、ただ今発表されました!圭くんの試合は20日火曜日、現地時間約2時頃になります。(試合は朝の9時から始まりますが、圭くんの試合は、15番コートで4番目です)

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圭くんのシードは5。グループは第2セクションです。このグループの中で最強はフアン・アーニッチJan Hernychでランキングは138位です。シードは20がついています。彼と当たるのは、ラウンド3ですので、その前のラウンド1と2で対戦相手をなぎ倒してくれれば問題なし。もたついてエネルギーを消耗してしまうと、やっかいですが、多分問題なくクウォリファイアーをパスして本戦入りとなると思います。

さて、ラウンド1の対戦相手は、フアンマルティン・アラングレンJuan-Martin Aranguren で24才のアルジェンチン人です。ランキングは235位。ここ2~3年、200~300番台に停滞していている、いわゆる典型的な「ジャーニーマン」(いつかは花を咲かせようと、トーナメントをあきらめずに転戦しているプロ)。

フューチャーズとチャレンジャーのサーキットで稼いだ賞金額は、今年で150万円。今年のトーナメントはブラジル、チリの南米から、イタリア、スイス、チェコ、フランス、エジプトのクレー大会に出場。いわゆるクレースペシャリストです。「ジャーニーマン」というドキュメンタリーを見ましたが,選手の家族も悲惨です。ほとんどが自活できないので、家族の援助を受けながら、「大丈夫。今度の試合は絶対勝つからね。最近調子がいいんだ。」などと、家族をだましながらのツアー生活が目に浮かぶようです。彼らはもう後に引けない。何としても試合に勝たねば喰っていけないプレッシャーがあります。

さて、圭くんは別な意味でのプレッシャーが大きいですね。ソニーとの契約も決まり、これからは結果を出していかなくてはなりません。前に興味半分でトップ選手のブレークスルーの年齢をリサーチしたことがありますが、18才のときが最も重要な時期でした。体もメンタルも備わってきて、恐いもの知らずの時期。圭くんも18才。 若さでプレッシャーを吹き飛ばして突進してほしいと思います。


投稿者 Tennisnakama  06:46 | コメント(20)| トラックバック(0)

ナダルのインジャーリー・タイムアウトについて

nadalwon


http://www.atptennis.com/のホームページ

不思議なハンブルグのマスターズでした。トロフィーを受ける優勝者が浮かない顔をしています。メディアの写真撮影に対しても、ぎこちない笑顔です。もちろん負けたフェデラーの顔が暗いのは分かりますが、ナダルがなぜそれほど嬉しそうに見えないのか。このハンブルグはナダルがまだ制覇していないクレーの重要な大会。是が非でも勝ち取りたかったタイトルのはずです。しかしトロフィー授与式でも、仲良しのフェデラーと会話を交わす様子もなく、居心地わるそうな印象を受けたナダルの態度について、ここでいつもの大胆なTennisnakamaの独断分析を行いたいと思います。どのメディアも書かなかったナダルのインジャリー・タイムアウトについてです。

この決勝戦の勝敗を決定したのは、第1セットのナダルのインジャリー・タイムアウトです。

第1セットのスコアはフェデラーのリードで5-2。フェデラーのアグレッシヴなゲーム展開で、誰の目にも彼の第1セットの勝利が明らかでした。そしてチェンジオーヴァー(コートをチェンジする時)です。ナダルはトレーナーを呼びました。ナダルは右の太ももの後ろを指して、何かトレーナーに訴えています。痛そうです。誰もが彼の右足のマメのひどい状態をTVで見ていますので、これはただ事ではないと思ったはずです。しかも、昨日のジョコヴィッチとの準決勝の壮絶な戦いを観戦した人は、「ナダルが肉離れ?」の最悪の事態を想像したと思います。ナダルのコーチは顔を引き攣らせながら、手を横に切るようにして、「Stop!」のサインをナダルに送っています。「リタイアせよ!」のサインです。ナダルはきっとトレーナーと相談したかったのでしょう。続行してよいものかどうか? 

ナダルは試合を続行することに決めました。しかし試合をみていると、ナダルの足に特別に異常があったとは思えないフットワークです。うーん・・・これでインジャリー・タイムアウトかあ・・・私は別にナダルにいちゃもんをつける気はさらさらありませんが、このインジャーリー・タイムアウトが、どのような場合にとられるべきかについて、ルールの再検討が叫ばれているのは事実。

ナダルは以前にも負けそうになったときに、トレーナーを呼びマッサージを受けたことがあります。これはナダルに限ったことではなく、マッサージによって痛くなってきた体の疲れをほぐし、勝ってる相手のリズムを崩す目的でこのタイムアウトをとる選手が増えてきています。これはインジャリー・タイムアウトのabuseです。インジャーリーの予防はインジャリーではないのですから。

今日の試合は、確かにナダルのフットワークは、昨日のジョコヴィッチとの試合とは比べものにならないほど、スピードに欠けるものがありました。が、果たしてインジャーリー・タイムアウトをとるほどのものであったかどうか? それはナダル自身にしか分からないことです。

インジャリー・タイムアウトの後の結果はご承知の通りです。エンパイアステートビルから急降下するように、突然コントロールを失ったフェデラーは、連続29ポイントをナダルに譲ってしまいました。ケガをしている対戦相手を(しかも相手は仲のよいナダルです)サイドに振ったり、ドロップショットをしたりできなかったフェデラーに痛く同情します。弱っている相手に決定的打撃を与えて、最後のとどめを刺す事ができなかった。それをプロ精神の欠如という人もいるでしょうが、私は彼の困惑したテニスに人間性を感じます。「後味の悪い勝ち方はしたくない」それが彼の首をしめる自殺行為となってしまった・・・

完全にリズムを失ったフェデラーは、かろうじて第2セットを7-6のタイブレークで勝ちとりましたが、もうそれは, too lateだったのです。ナダルの足は、走れば走るほど油がよくまわるエンジンのように、あのスーパーフットワークが戻ってきたからです。ナダルは足の回復とともに、自信も回復しました。この絶対諦めないナダルの態度は立派です。が。。。多分私一人だけでしょうね。素直に喜べないのは。。。(アメリカのメディアはすべて、ナダルに大賛辞をおくっていますので)

「昨日のジョコヴィッチとの試合はきびしかったです。だから今日の試合は、始めの頃はひどかった。そのうち足が痛くなってきて、集中するのがむずかしくなってきました。(インジャーリー・タイムアウトの後は)だんだん痛みが薄れてきて, 少しよくなってきましたが。」

ナダルのフェア精神とスポーツマンシップはよく知られています。それだけに、(あの程度の痛みで?)インジャリー・タイムアウトをとったことによって、フェデラーにあれほどのインパクトを与えてしまったことに、逆に驚きを隠せないのが正直なナダルの心境のような気がするのですが。スカッと喜べない正直な顔をナダルに見た気がします。これは私一人の思い過ぎでしょうか? (以前、フェデラーがトレーナーを呼んで、足首のテーピングをやりなおしてもらったことがあります。対戦相手は忘れましたが、あの時は確かフェデラーがリードしている時でした。)

私は原則として、インジャリー・タイムに反対です。もしケガだと判断すれば、退場するべきです。他のスポーツでは、作戦のためにタイムアウトがあっても、試合を中断するこのようなインジャーリー・タイムアウトはありません。インジャリーはケガなのですから、十分に走れる状態はインジャリーとは呼ばない。もし退場すると決めたら、観客に事情を説明して退場するべきです。

今日は、ポイントをとったときに出るナダルの「Vamos!」がありませんでした。 握りこぶしを上げるいつものガッツポーズもなく、淡々とした何とも不思議なマスターズ決勝でした。

皆さんはインジャーリー・タイムアウトのルールについてどう思われますか?

投稿者 Tennisnakama  08:02 | コメント(23)| トラックバック(0)

ナダルとジョコの壮絶な戦い!

ナダルおめでとう!



今日のハンブルグのセミファイナルズで、もしナダルが負ければ、世界2位の地位をジョコヴィッチに譲らなくてはなりません。ナダルにとっては絶対引けない試合です。

サーヴはジョコヴィッチから。観客席はシーンと静まりかえり、ジョコのファーストサーヴを見守ります。ナダルのバックハンドのコーナーに鋭く決まりました。

ジョコヴィッチの作戦は明らかです。ナダルを走らせる。あの痛々しい足のマメはまだ治っていないはず。早くも第1ゲームからドロップショットです。その上にジョコヴィッチはあの正確なショットで、ナダルを左右に振り始めました。

ジョコヴィッチのアグレッシヴなサーヴィスゲームで、ナダルを2ゲーム目にすでにブレーク。2-0 とジョコヴィッチにリードを許しましたが、ジョコヴィッチの安定したストロークに支えられた、攻守のバランスのとれたテニスは、ナダルがどこから攻めても崩れる気配がありません。

3ゲーム目、15-40でダブルブレークの窮地にナダルが追い込まれます。しかし、最後まで諦めない。しぶとくジョコのボールに食いつきながら、ディフェンスのテニスを続けるナダルですが、ようやくジョコにエラーが出始めました。

ジョコのエラーに助けられてデュースへ。サーヴが決まって危うくダブルブレークを逃れることができましたが、不安なスタートです。ラファの調子は悪いわけではなく、ショットの選択が単純なためにジョコに読まれてしまっています。逆にジョコは、インサイドアウト、ダウンザラインを混ぜながらラファを翻弄し、試合は完全にジョコのコントロールのもとで展開。これではジョコがエラーを続けない限りラファは勝てない!

ナダルの唸りが止みました。ジョコが代わりに唸り出しました。ナダルがオフェンスにギアを変えます。ショットに自信がでてきたのか、サイドラインすれすれに決まり出しました。そしてジョコをブレークし直し、3-3にカウントを戻しました。ナダルが今の段階で勝つには、さらに彼の攻撃ギアを上げていかなければなりません。エラーは少ないですが、ウィナーにつながるショットづくりができてないのです。デフェンスのテニスから卒業しなければなりません。

ナダルに追いつかれて点をとられているにもかかわらず、ジョコは執拗にドロップショットを試します。サーヴ&ヴォレーも時には試しに使ってみたり、ナダルのリズムを乱す戦略は成功しているかのように見えます。

4-4 ジョコのサーヴです。スコアは0-40 ナダルの両サイドラインへの攻撃が開始されました。ジョコは追いつめられた状態で、リスキーなショットを強いられ、すべてがアウトボール。ジョコが再びブレークされてしまいました。

4-5 ナダルのサーヴです。不思議なことが起こり始めています。カウントは0-40
ジョコの集中力が戻ってきました。ナダルが再びブレークされてしまいます!

5-5 ジョコのサーヴです。ブレーク合戦を続けた二人は、これで元通りの土俵に戻ったわけですが、ラリーを続けるとナダルに軍パイが上がります。どんなにサイドに振っても、ナダルの驚異的なフットワークでボールに追いつかれてしまう。ジョコに焦りが見えます。ジョコが勝つには、もっとアグレッシヴにネットにこなくてはなりません。ジョコ疲れが見え始めました。3度目のブレークを許してしまいました!

5-6 ジョコはやっぱりネットダッシュしてきました!ドロップショットもやりました。しかし、すべてナダルの足でとられてしまいます。ナダルがサイドライン上に打てば、ジョコが同じくサイドライン上に。恐ろしい試合の展開になってきました。これ以上のテニスはできないと思われるほどのパーフェクトなテニスです!二人は人間の限界に挑戦しています!

5-7 ナダルが第1セットをとりました! 彼の不倒な精神が足のハンディを克服しました! しかしジョコはこのまま引き下がるはずがありません。第2セットでは、さらにナダルをコートの隅から隅まで走らせ続けるでしょうし、果たしてナダルがそれに絶えていけるかどうか。。。

第2セットは6-2と、ジョコのアグレッシヴな攻撃でナダルを圧倒。

第3セットに入り、やっとナダルが攻撃を仕掛けてきました。ジョコはたびたびのエラーで、ラケットを投げつけます。オフェンスにまわればまわるほど、ジョコのエラーが目立ちます。ナダルは獲物に食いつけば離さない。獣の唸り声が聞こえてくるようです。マメだらけの足はもう皮が剥がれて血だらけになっているかもしれない。。。

8回のデュースをへて、マッチポイントをナダルはサーヴを決め、7-5, 2-6, 6-2で勝利を獲得しました!ナダルは2位と3位の差を見せてくれたように思います。Winning the crucial point in the crucial moment! 

久々にすばらしい壮絶なテニスに感動しました。最後まで戦い抜いた二人に大拍手を送りたいと思います拍手










投稿者 Tennisnakama  13:08 | コメント(4)| トラックバック(0)

ナダルとモヤのいい関係

ナダルは心無しか、ちょっとやり辛いなという感じでサーヴィスを始めました。
ハンブルグはただ今夜の8時。QF(準々決勝)が始まりました。照明をつけなくても、まだ外は明るく十分プレーができる状態です。

最初は、何かラリーの練習でもしている感じです。モヤにとっては自分の愛弟子のようなナダルですが、 元フレンチオープンのチャンピオン、元ナンバーワンのプライドもあります。あまり下手なスコアで負けたくない。

ナダルナダルで、彼を育ててくれた師匠ですから、あんまりな残酷な勝ち方はできない。(多分そんな感情はないと思いますが、モヤはできれば対戦したくない相手)

しかし、6-1でナダルが第1セットをとったあとのナダルの表情が変わりました。もう師匠を仰ぐ弟子の顔はどこにもありません。モヤの真の恐ろしさを知っているのです。これからモヤは猛攻撃を仕掛けてくる。

第2セット、2-1 ナダルの獲物を狙った黒豹のような目が一点を睨んでいます。倒さなければ自分が倒される。そこには友情も、子弟感情も許されない勝負の世界があるだけです。

2-2  どこに打ってもモヤは打ち返してくる!ナダルのテニスの展開を知っているだけに、モヤはだんだんナダルを苦しめ始めます。コーナーショットでナダルをコートから追い出し、ナダルのボールが上がってきたところで、ネットから叩く。。。

カルロス・モヤと同じマヨルカ島で育ったラファは、当時スーパースターであった彼に憧れ、「僕はカルロスのようになるんだ!」と心に誓いながら練習に励んできました。カルロスもツアーから島にかえると、多忙なスケジュールの合間をぬって、必ずラファ少年のテニスの練習相手の時間をつくり、まるで弟のようにラファをかわいがってきたのです。島に帰るたびに、どんどん強くなってくるラファに、カルロスは「いつか自分は追い抜かれる」ことを実感していきます。それでも、ラファをライヴァルとして遠ざけるどころか、惜しげもなくチャンピオンになるためのテニスを教え続けてきたのです。

「カルロスがいなければ、今日の僕はない」とラファが断言しているように、彼の人生に最も大きな影響をモヤが与えたことは事実です。

2-3  ナダルがサイドラインを狙ったクロスを打ち始めました。 激しくバウンドしたラファのボールは、容赦なくモヤのコートを攻め続けます。モヤはもう手がつけられないラファをよく知っていました。。。

スコアは6-1, 6-3でナダルの勝利。でも握手するモヤには敗北の無念の顔はありません。「全力で戦い尽くした」戦士の晴れ晴れとした顔があるのみです。

「試合の15分前まではフレンド。試合後も15分後にはフレンド。」とラファが言っているように、ツアーではいつも行動を共にする二人は、ソニーのプレーステーションでサッカーゲームをするのが大好き。このYouTubeを見ていると、二人はまるで本当の兄弟のようです。



31才のモヤは「またテニスが面白くなってきた」と言っています。ジプシーのように転々と移動しながら、トーナメントに出場しなければならない選手たちの厳しいプロ生活のなかで、モヤとナダルのフレンドシップはバーンアウトから二人を守ってくれているのかもしれません。


投稿者 Tennisnakama  15:37 | コメント(6)| トラックバック(0)

エナンに乾杯!

ジュスティーヌ・エナンの突然の引退で、世界が大騒ぎをしていますが、はっきり言ってよくここまで頑張りました、お疲れ様でした、という思いが私には強いのです。

彼女のプレーを何度も目の前で観ましたが、それは息がとまるほどのすごさがありました。私と身長も体重も同じなのに、どこからあの強烈なラケットスピードが生まれ、どこからあの爆発的なストロークを生み出すことができるのか?
7年まえ、ウィンブルドンのファイナルで、衝撃的なあのバックハンドのストロークを観て、ジョンマッケンローが、TV解説で驚きの声を上げたのを覚えています。 

「こんなすごいバックハンドは今までみたことがない!彼女はきっとすごい選手に成長する!」

でもここまでくるには、華奢な体に過大な負担があったに違いありません。あの小柄な体形で、巨大なシャラポヴァやセリーナをなぎ倒していくには、血のにじむような努力と強靭な精神力が必要だったと思います。

「少し疲れました。これ以上戦っていく情熱がなくなっている自分に気がついたのです。」

ジュスティーヌの10才のときの母への誓い「ママ!ローランギャロスできっと優勝してみせる!」の言葉は有名ですが、12才でその母とも死別。そして15才でプロになりましたが、テニスのキャリアについて家族と対立し、17才で家を出ています。それ以来父や兄弟との絶縁状態の中で、ジュスティーヌはまさに孤島の兵士で頑張り続けてきました。ヴィールスで長期間休戦をよぎなくされ、苦難の日々が続いたあと、結婚生活も終止符をうつことになります。昨年の全豪オープンは離婚劇のまっただなかで、神経をすり減らしてしまった彼女は、ついに出場を諦める事態に。

そんな彼女に幸せな笑顔が戻ってきたのは、昨年のフレンチオープンの優勝の時です。

「I love my family with all my heart! この優勝カップは私の家族に捧げます!」

彼女は誇らしげに宣言しました。絶縁状態の7年間、グランドスラムのジュスティーヌの家族席は家族がすわることがなく、彼女はどれほど寂しい思いだったことか。しかし昨年の兄の大事故で、彼女が病院に駆けつけたことをきっかけに家族が和解。初めて家族全員をローランギャロスに招待することができたのです。そして優勝!これほどすばらしいプレゼントはありません。彼女はグランドスラムのタイトルだけでなく、家族の愛も勝ちえたのです。

「このカップは私の家族のもの」

この一言にどれだけ深い彼女の気持ちが込められていた事でしょう。

記者会見のジュスティーヌの表情には、悲しみはありませんでした。(コーチのロドリゲツのほうが感情を押さえるのに大変だったようですが)解放された晴れ晴れとした美しい顔がそこにはありました。

ジュスティーヌは昨年開校したクラブ・ジュスティーヌ・N1(エナンの名前に似てることから名付けられました)のテニススクールと子供病院の基金のために再出発です。引退は同胞のクライスターズの出産に刺激されたという噂もあります。

「これから女として生きていきたい」

いいですね。ファイターのジュスティーヌの第1幕は閉じましたが、これから女性として、妻として、母として人生の第2幕が始まろうとしています。テニスファンとしては寂しいですが、彼女の新しい人生を祝福したいと思います。いつかヒンギスやダヴェンポートのように、カムバックしてくれることを信じて、

A la tienne!(貴女に乾杯!)




投稿者 Tennisnakama  11:02 | コメント(6)| トラックバック(0)

フェデラー上出来、ナダル不安

ただ今!。今日ニューヨークに帰ってきました。ブログは二日間お休みをしてしまいましたが、何か長い夏休みをとったような気分です。

アリゾナ、ワシントンとこの5日間、ハードなスケジュールをこなしてきましたので、テニスに縁のない生活になってしまいました。毎日テニス漬けだった私にとっては、最初のうちは新鮮でしたが、5日間が限度ですね。アル中みたいなもんです。テニスが切れると何か変な感じです。我が家のキッチンで、ラップトップに囲まれ、テニスチャンネルをつけ、Momoちゃん(猫)とじゃれている生活がやっぱり最高です。やっぱり正真正銘のTennis-nutです。

私の一番好きな場所はキッチン、ここが私のお城です。我が家のキッチンはStudioになっていて、寝泊まりができてしまうので、ついつい夜更かしをする悪い癖のある私は、明け方までこのお城に閉じこもったまま出てきません。本当はオフィスも階上にあるのでが、ファックスを見にいくくらいでほとんど使っておらず、もったいない話です。

さて、今日のハンブルグのマスターズの感想です。

フェデラー会心のパーフォーマンス 6-1, 6-3
まず、フェデラーが圧倒的な強さでニーミネンに勝ちました。がんがん最初からオフェンステニス(ネットダッシュが多い)で攻めていきます。自信にあふれ、テニスを楽しんでいるようでとてもいい感じ。フットワークが軽やかで、体調が完全に戻ってきたみたいです。

フォアハンドのストロークは、トップスピンがよくかかり、前後にニーミネンを翻弄しています。クレーは左右に振っても取られてしまいますが、前後に振られると皆結構もろいですから。ドロップショットとロブのコンビーネーションはテキスト通り。ムーンボールとフラットトップスピンのコンビーネーションも効果的でした。今さらのようにフェデラーのテニスの奥深さには驚かされます。特にバックハンドのハイヴォレーで、ジャンプしながらアングルに打ち込むウィナーショットは、まるでアニメの世界でした。

やっぱりフェデラーのテニスは観ていて楽しい。トップハットから何が飛び出すかわからないマジシャン的な面白さがあります。この調子なら、ジョコヴィッチとファイナルですね。(ナダルは残念ながらジョコに敗れそうです)

苦戦のナダル 6-4, 7-6
足がまだ完全になおっていないのでしょうか。体の調子がよくないとテニスに自信のなさが出ますよね。第1セットの3ゲームですでにブレークされてしまったナダルは、最初の出だしからエラーが多く、チープポイントをスタラーチェに与えてしまいました。しかしさすがクレーの王者、4ゲームをブレークしなおしましたが、どうも正確なショットが打てません。サイドラインを狙うとアウト、デープなショットもアウトしてしまうのです。さあ、困った。スタラーチェはナダルのマメがまだ治り切っていないことを知って、ドロップショットでナダルを走らせます。(痛)

ナダルはなかなかディープなボールを打てない。これはコーチのアンクルトニーの責任じゃないかと思うのです。小さいときからバンバンとアウトボールを恐れないディープボールを打つ癖をつけておかないと、ディープにはなかなか打てないのだそうです。きっとスピンばかりに力を入れすぎて、深さの練習をさせてなかったのじゃないかと、勝手に想像していますが・・・

ナダルはネットダッシュしない。チャンスボールでもすぐ後ずさりしてもったいないと思うことがしばしばあります。ヴォレーもうまいのですから、もっとフェデラーのように試合に変化がつけられればよいのですが、あのスピン一本やりではフレンチは危ない。

ともかく第2セットはタイブレークで辛うじて勝ちましたが、これからの試合に不安を投げかけるパーフォーマンスでした。






投稿者 Tennisnakama  13:49 | コメント(3)| トラックバック(0)

ラケットは何を?

昨日、3月26日の記事、「デモラケを借りてきました」にコメントを頂きました!こんな昔の記事まで読んでいただいているとは感激です。でもできれば、話題が違っても結構ですので、最新のコメント欄に残していただけるとありがたいです。古い記事ですと、見落としてしまう可能性がありますので。

そういえば、この記事に関してのナイスデイさんのご質問も見落としておりました。すみません。マイクロジェルの使い心地ですか? この機会にラケットの話をしてみたいと思います。また皆さんがどのようなラケットを使っていらっしゃるのか興味がありすし。自分のラケットについて、気に入っている点、気に入らない点をコメントしていただけたら嬉しいですね。

私は、バボラやウィルソンなど、いろいろ使ってみましたが、ヘッドに落ち着いてからしばらく経ちます。昔からアガシのラディカルを使用していますが、フレックスポイントのミッドプラスが製造中止になってしまいました。ヘッドはよくやるんです、モデルチェンジを。気に入っていたのですが、仕方ないので、コーチやらショップの兄さんのすすめで、マイクロジェルのエクストリーム・プロに変えました。

ラケット(ストリングもそうですが)によってスウィング、ヒッティングのタイミングが違ってくるので大変です。サーヴの感じも違います。コーチから思い切って振ってない、といわれますが、まだよくつかめていなんです。前回も、フレックスポイントにしてから、なれるまで3ヶ月かかりましたので、焦ってはいませんが、ひとつ気になることがあります。ヴォレーをやると、親指と人差し指の間に衝撃が大きいのです。ガクッときて痛い。ちゃんとラケットを握ってないのでしょうが、今までは経験したことがないだけにちょっと心配です。前は295gで今は315gですので、ラケットが少し重いのは確か。

head


メーカー:ヘッド
モデル:マイクロジェル、エクストリーム・プロ
ストリングテンション:60

気に入ってる点: ヴォレーはスライス回転がきれいに決まり、思ったところにボールを狙える感じ。ディープに入ってきたボールは、後ろにさがらなくても、on-the-riseで打ち返すことができるパワーがある。ストロークは、強烈なスピンをかけることができるが、なかなかコントロールできない。

気に入らない点: トップスピンが思うように調節できない。プリンスのシャラポヴァラケットと重さは変わらないのに、随分重い感じがする。

さて、皆さんはどんなラケットを使ってらっしゃいますか? 





投稿者 Tennisnakama  22:34 | コメント(12)| トラックバック(0)

ポイントシステムの実態

最近、コメントだけにしておくのがもった いないほど、充実した内容のコメントを多くいただいております。うれしいですね。まさにテニス仲間の広場になってきました。何でも結構!皆さんも私のブログを使って自由に発言してください。

netdashさんのコメントが興味深く、参考になるので紹介したいと思います。
彼は 熱血錦織ファンサイト「錦織圭を鼻血が出るまで応援し続けるブログ」(http://www.keinishikori.info/) のwebmasterで、 錦織ファンの方は、私のサイト(自分の広告も忘れません http://keinishikori.net/)とともに彼のサイトも応援してくださいね。

netdash says:
勝たないとポイント入らないこの世界、厳しいですねえ~。
それに比べて我が国のJ○Pと来たら・・・(○にする意味なし(笑))
負けても規定のポイント入りますからねえ・・・。
本戦ストレートインになるポイントまでがんばって、あとは手薄な大会を回っていくだけで勝てなくてもランキングが維持できますから・・・。

はっきり言って「金(エントリー費)でランキングが買える」システムです。
そしてエントリー費はなんと1万円・・・賞金で元を取るにはかなり上位に入らないといけません。(注:ちょっと前までの話。今は知りません。)

各県のランキングだって、J○Pを登録していたら県大会の成績がJOPに加算され(これは当たり前)、さらにそのJOPが県のランキングに加算されたりするんですよ!!(県によると思います)つまりJOPに登録している人は、県大会のポイントが2倍です!ヤマダ電機か!と突っ込みたくなります。

そしてJOPに年間登録料を払い、都道府県協会にも払い、ベテランの人はベテランJOP登録費も払い…。さらに今年からワンコイン制度なるものも始まってしまいました。とかく日本のテニス界は金・金・金です。極めつけ、JOP登録の住所変更に500円かかるっておかしくないですか??

「金でランキングが買える」と言っても限度があります。
300位~200位くらいが限界だと思います。それでも(勝たずに)そこまで行くには、相当のお金(エントリー費、遠征費)と時間(年間15大会くらい?)が必要になります。

ランキングシステムは、フランスを見習ってほしいですね(正確にはクラス分けシステムですが)。

国中の草トー全部がランキング対象。
緒戦は必ず1ランク下の実力の人と試合。
買ったら自分と同じ実力か、1ランク上の人と試合。
勝ち続けるとどんどん上の人と試合。
エントリー費はほぼ一律(20ユーロ以下)。
全部3セットマッチ。
大会と相談して都合のいい時間帯(夕方多し)に試合を組んでくれる。
試合後は勝った方が負けた方に飲み物を1杯奢る習慣 - で仲良くなる。

素晴らしいと思いませんか?

投稿者 Tennisnakama  17:26 | コメント(7)| トラックバック(0)

すみません。

ショックです!

ファイル管理を整理してましたら、記事のすべて写真が消えてしまいました!

やりなおすことは可能ですが、その気力と時間がありません。すみませんが、アリゾナその他のフォトストーリーは、http://tennisnakama.comをクリック願います。

昨日は母の日。息子からテキストが入っていました。

Yay! U can get a free tennis lesson from me.

何と調子のいい奴。プレゼント代をタダにするとは。

その息子が明日、ワシントンから夏休みで帰ってきます。大学2年からニューヨーク州の北、イサカの大学に転入します。ですから、家具などすべて引き上げなくてはならないのです。

憂鬱。。。彼の部屋が倉庫になってしまっているし(片付けてない!)。。。明日5時間ちかくもドライヴしなくてはならないし(交通渋滞が激しい!)。。。お腹の調子は悪いし(気分がまだすぐれない!)。。。猫はまた怒るに違いないし。。。





投稿者 Tennisnakama  05:54 | コメント(1)| トラックバック(0)

シャラポヴァ罰金地獄

今日から始まったWTAのイタリアオープンに向けて、プロモーションの写真撮影をしたくないとシャラポヴァがゴネました。この他にもいろいろ罰金が重なって、今マリア様は危機に立っているのは事実。

もし、この写真撮影に協力しなければ、最低3000万円の罰金を課すとツアー側はシャラポヴァを脅しましたが、彼女も強気で、試合前日のプロモーション活動は、精神がみだされるのでやりたくないと拒否。

ツアー側は、プロモーションに協力するのは、出場選手の義務でもありツアーのルールでもあると主張。

シャラポヴァは私個人のルールには、前日のPR活動はやらないことになっていると譲りません。

ウーン どちらの言い分もわかるだけに、むずかしいところ。このへんのPRのスケジューリングの大変さが分かります。いろいろガタつくのです。スポンサーとしては、PRに協力してもらわなければ、カネは出さないでしょうし。

昔、NHKの紅白歌合戦のために、シンディ・ローパー(彼女は、当時同じマンションに住んでいたお隣さんだったのです)と契約しましたが、いくら知っている仲とはいえ、何本ペリエを楽屋に用意するべし、とまで細かい要求が30枚近い契約書に記載されてびっくりしたことを覚えています。スター格になると要求に制限がありませんので疲れましたね、あの仕事。とにかくスターを使って何かやるとなると想像もつかない要求がでてきます。不思議なのは、シャラポヴァくらいのレベルで、なぜ前もってPR活動についての詳細を、契約条項に入れておかないのでしょうね?

ともかくマリア様には、まだまだもっと罰金が課せられています。先週のベルリン大会でサフィナが優勝しましたが、これに彼女は欠場したため、罰金1300万円を言い渡されています。しかも医者の診断状を出さないと、100万円の追加罰金です。

これを不当として訴える、訴えない、などなど・・・もめ事の多い選手は、試合に出ない日は、弁護士とミーティングなんでしょうね。これじゃ、いくら試合に勝っても、WTAの罰金と弁護士に払っているようなもので儲からない。

結局、昨日撮影時間を90分に縮小することに両者が合意して、彼女は3000万円の罰金をのがれました。マリアは強し!



投稿者 Tennisnakama  03:15 | コメント(2)| トラックバック(0)

カウボーイディナー(2)

(すみません。写真が消えてしまいました。恐れ入りますが、
http://tennisnakama.comに掲載しておりますので、こちらのほうをクリックしていただけますでしょうか。)

アリゾナ最後の夜は、カウボーイディナーでした。私は今までテキサスで、取材のために本当のカウボーイと寝食をともにして、ランチ生活をしたことがありますので、これはいってみれば名古屋で舞子さんをみるようなもの。ほとんど世界から集まってきた外国人なのですから、いいんです。べつに本物でなくても雰囲気があれば。

cowboy



面白かったのは、チリコンテストがあったこと。各国ごとにチームを組んで、与えられた材料のなかからチリをつくっていきます。たぶんほとんどの人がチリというのをよく知らないでつくっているので、とてもトンチンカンな味がしていました。

Chilinight



ドイツチームです。奥さんたちは別のチームで頑張っています。「このトマトソースどれくらいいれたらいい?」「ウーン、妻がいないので、わかんない」

chili



イタリアチームは健闘しましたが、優勝できませんでした。

italianteam



だって、はっきりいってチリではなかったです。ミートソースのスープのような味?

sample



この訳の分からないチリを試食しまわったため、ついにお腹をこわしてしまいました。



投稿者 Tennisnakama  23:05 | コメント(4)| トラックバック(0)

ナダル3位に転落か?

ナダルの足のあの足のマメの状態では、ハンブルグをやったあと、フレンチはむずかしいと思います。2位のランキングよりも、フレンチのタイトルを狙ってほしいのですが。いったんハンブルグに出場すればいい加減なところでリタイアできない、とういうわけで、ナダルは2位もハンブルグもフレンチも失う可能性がでてきました。悲しい・・・

昨日の種丸さんからのコメントがとてもよく説明してあるので、紹介させていただきます。(種さん、Thank you)

種丸レポート

ジョコがローマを征す!!  

ナダルのNo.2の地位がピンチかも・・。。
5.12付けのランキングが発表されました。 

フェデラー 6825P 
ナダル 5435P 
ジョコヴィッチ 5125P

来週消えるポイントと得る事が確定しているポイントを計算すると・・
フェデラー
6825-500(07ハンブルグ優勝P)+35(08ハンブルグは2Rから)=6360P

ナダル
5435-350(07ハンブルグ準優勝P)+35(08ハンブルグは2Rから)=5120P

ジョコヴィッチ
5125-125(07ハンブルグ4RP)+35(08ハンブルグは2Rから)=5035P

その差は僅か85ポイントになります!! そして2人は・・・SFで当たるドローです!!!
SFでの取得ポイントは225、勝って決勝へ進むと350ポイントを得ます。 
・・・そうです!!!

ナダルが ジョコに負けたらその時点で R.N 5310 vs N.D 5350 40ポイント逆転です!!

長年フェデラーの後ろからNo.1の座を狙っていたナダル が全仏を前に席を奪われるのか・・・。

全仏ドローにも影響が出るのか・・・!? 全仏SFが フェデラー vs ナダル になる可能性は・・・!?

(全仏のドロー作成の基準がいつまでのランクで見るのかは判りませんが・・・・汗)
いろんな意味で目が離せない ハンブルグ の闘いになりそうです!!   ・・・・・ごくり・・・・・
投稿者 Tennisnakama  21:17 | コメント(12)| トラックバック(0)

ディナーパーティー(その1)

(すみません。写真が消えてしまいました。恐れ入りますが、
http://tennisnakama.comに掲載しておりますので、こちらのほうをクリックしていただけますでしょうか。)

アメリカではコンファレンス産業が盛んです。今回はイタリアの海運/クルーズ会社の国際コンファレンスで、夫がスピーチをするために一緒にアリゾナに来ています。世界中から約300人が集まって、いろいろワークショップなど開いて、皆さん真面目にスケジュールをこなしていますが、私は夫のヒモですから呑気なもんです。面白かったのは、趣向をこらしたディナーパーティでした。

ドレスアップして目的地に出かけます

DressUp



これが厩舎?とは信じられない立派な建物です

Venue



普通はウンコの匂いがしますが清潔そのもの

Barn



ナショナルチャンピオンです

HorseShow



主催者の社長です。いつでも利用してくださいと、地中海のクルーズに招待されました。やったあ!顔がないのが私です。 

Me











投稿者 Tennisnakama  23:16 | コメント(8)| トラックバック(0)

危なしプロテニス界!

やっぱり起きましたね、最悪の事態が!

プロテニス界は異常なインジャリーの嵐のまっただ中で, なすすべもなくオロオロしています。でもこうなることは、分かっていたはず。ナダルや他のトッププレーヤーが何度も抗議してきましたが、ATP/WTAは無視しつづけてきたのです。今は大会スケジュールはますます過密化する一方で、ケガ人が続出しても不思議ではない状況にあります。

5月5日から開始された、ATPのローマのマスターズでは、デルポトロの劇的なリタイアに始まり、アルマグロ、マリー、ロッディックの4人がインジャリーでリタイアしました。ナダルは最後まで戦いましたが、事実ケガを負ってますので、計5人のケガ人を出したことになります。

一方、女子のWTAでは、同5日に開催されたベルリンのドイツオープンでは、バックマン、ガリゲスの二人がリタイア。そしてエナンはリタイアはしませんでしたが、疲労を理由に、12日から始まるローマ大会からウィズドローすることを発表。しかし、WTA側は、ただの疲労は正当な理由として認めず、彼女に200万円の罰金を課しました。

今年はオリンピックも重なって、スケジュールは超過密。でもこのスケジュールをこなさなければ、ランキングが維持できない。選手生命をかけて戦わなければならなくなった選手たちに同情します。また多額のチケッットを買って15分しか観れなかったテニスファンにはもっと同情します。

ステパネックのリタイアで、決勝まですすむことの出来たジョコヴィッチですが、簡単に喜べないのは当たり前。彼自身、今年はモンテカルロとデ杯で2度リタイアをしてますので、インジャリーは他人事ではありません。今日の記者会見で以下のように述べています。

「トッププレーヤーは大会のスケジュールに不満をもっています。」

「個人の責任を追求する訳ではありませんが、このような大きな大会で、選手が1セットだけプレーして、準々決勝、準決勝でリタイアしてしまう事態は起こるべきではない。」

では具体的に、どうのようにスケジュールを再調整していけばよいのか? テニスはビジネスです。スポンサー企業にとっては、テニスであろうと野球であろうとThey don't care. これはスケジュールだけの問題ではないのです。

スポーツとビジネスをいかにバランスよく両立させていくか?プロテニスを健全に発展させていくには何をするべきか?

大胆な解剖手術を期待します。それでないとまじな話、圭君は20才になる前にPim Pim(ヨキム ヨハンソン)になってしまうかも知れません。








投稿者 Tennisnakama  09:07 | コメント(5)| トラックバック(0)

今アリゾナに来ています!

アリゾナ州のリゾート、スコッツデールScottsdaleにやってきました。ナダル敗退で落ちこんでいましたので、結構気分転換になってます。 夫の取引先のご招待なんです。

スコッツデールはフィニックスのすぐそばにありますので、簡単に行けて便利なところにあります。マイアミは庶民化しずぎて、という少しアップスケールのリタイア族に人気があり、ゴルフ天国です。ここから200kmくらい走ったところに、セドナSedonaがあります。ミニグランドキャニオンとでもいいましょうか。ハイキングの好きな方は、Trailが一杯ありますので、手軽にチャレンジできておすすめです。

(という訳で、フェデラーナダルもいないローマのテニスからおさらばです。)

さあ、朝食をたっぷり食べて出発です!

breakfast3



快適なハイウェイを突っ走ります。

canyon2



Devils Bridgeという恐い名前のトレールですが、チャレンジしてみました。

devilsbridge



いやあ!なんつーたって、西部劇ですね。

trail2



簡単に登ってしまいました。景色はいかにも、アメリカ的でよかったですよ。時間に余裕があれば、乗馬もやりたかったのですが、(ウェスターンスタイルで荒野を駆け巡ると気持ちよいでしょうね。一度、カリブのビーチを馬で駆けてましたら、犬に追いかけられて、競馬のように超スピードで走ってしまったことがあります。恐かったですが、全身がぞくぞくするような快感でした。)

summit2



 

投稿者 Tennisnakama  10:55 | コメント(7)| トラックバック(0)

花園で傷心を・・・

garden


マンハッタンのど真ん中にこんな美しいガーデンがあるんです


garden2


実は私はその隣に住んでいますが、こんなに沢山植えなくてもと思うくらい、狂い咲きの真っ最中。約一万本の花、花、花の狂想曲は、俳優のアレックボールデンやその他の大金持ちの寄付、そして私たちの近所のささやかな寄付でまかなってます。

この花園でナダル完敗の傷心を癒しております・・・



投稿者 Tennisnakama  13:03 | コメント(6)| トラックバック(0)

ナダル帝国落城!

nadallost


ただ今、ローマのマスターズで大異変が起こりました! R2でフェレーロナダルが敗れました!スコアは5-7, 1-6  昨年のハンブルグ・マスターズでフェデラーに負けて以来、クレー不敗のナダルに土が付きました!

フェレーロは過去の試合の中で、ベストのテニスをやってのけました。しかし、いくら彼がゾーンに入って最高のテニスをしたとしても、1-6のスコアはナダルにとっては考えられないスコアです。第1セットでは、彼の鋭いストロークが決まっていましたので、尚さらのことです。

第1セット両者ブレークなしの、4-5ナダルのサーヴのときに、ナダルはフィジカルセラピストを呼びました。しかし、メディカルタイムをとることなく試合を続行。

第2セット1-4のチェンジオーヴァー(コートをチェンジする)のときです。ナダルはトレーナーと医者を呼びました。シューズを脱いだ彼の右足は、包帯がぐるぐると巻いてあって、まるでミイラのようです。その包帯をトレーナーが剥がしたとき、ナダルの足の裏がTVに大写しになりました。もう皮が完全にめくれていて、親指の裏の生の肉(?)がむき出しになっています。血が包帯に滲み出ていて、こんな状態で彼はプレーしていたのです!普通の人間だったら痛くて歩くこともできない! しかし、ナダルはリタイアはしませんでした。

新しく包帯を巻き直しましたが、明らかに彼のフットワークはありませんし、ストロークも思うようにいきません。フェレーロは、負傷のナダルに容赦なく、コート中を走らせマッチポイントをとりました。さきほどリタイアについて書きましたが、このナダルのひどい状態をTVで見なければ、テニスファンは彼のテニスに失望し、メディアはこっぴどく叩くに違いありません。1-4でトレーナーを呼んだときは、ナダルに対してブーイングがありました。これは選手がよくやる、対戦相手のリズムをはずさせる作戦ですが、ナダルのとったタイムアウトは納得のいくものでした。

ナダルがATPの過密スケジュールを非難しましたね。(5月6日の記事)バルセロナで決勝を戦ったフェレールは、いかにナダル戦のあとのリカヴァリーが大変だったかということをブログに書いています。事実上、ほとんど毎週マスターズ、そしてグランドスラムでは、クレー選手にとっては、選手生命の危機に拘る重大事です。ナダルの痛々しい足のまめは、その危険性を訴えながら泣いているように見えました。

P.S.
ナダルにハンディがあったにせよ、フェレーロのインサイドアウト(http://newyork.blog.tennis365.net/archives/article/104815.html)は、爆発的な威力でした。また、ヴァヴリンカも、インサイドアウトでポイント稼ぎをやり、アンディ・マリーに勝ちました。甘いボールに対して、ベースラインの中にステップインして、インサイドアウトに叩く!これが現代テニスの勝利に欠かせないメニューになったようです。

投稿者 Tennisnakama  03:34 | コメント(14)| トラックバック(0)

リタイアの実態を探る!

昨夜ローマ・マスターズで、アンディ・マリーとデルポトロ(AIGでリタイアしたあの19才のアルジェンチンの青年です)の試合を観ている最中です。突然、試合中にデルポトロが歩き出し、ベンチにむかいました。ベンチに座りこんだまま、声を震わせながら泣き出しました。こんなシーンは今まで見た事がありません。背中を押さえながら嗚咽する彼は、痛さを堪えられなくてまるで子供(まだ19才ですものね)のように泣きじゃくっているのです。もちろんリタイアです。タンカーで運ばれていきましたが・・・大事に至らないことを祈っています。

デルポトロの試合は、はっきりとインジャリーと分かる状況でのリタイアですが、最近はあまりにも簡単にリタイアをとって、試合を投げ出す選手が多いので、嘆かわしく思っていました。リタイアで勝っても、勝った選手には勝利感はありません。(最近はエストリルでダヴィデンコが決勝でリタイアしましたね)

もっとも悪名高いリタイアは、エナンの全豪決勝です。あれほどすごい球をがんがんと打ちながら、勝てないとなるとさっさとリタイアしてしまう。リタイアはデルポトルのような、これ以上続けられないインジャリーだけに適用してほしいと思いませんか? 全身全霊をこめた壮絶な戦いに観客は高額なチケットを払っているのですから。などなど、煮え切らない思いを押さえながら、リタイアについて調べていましたら、出てきました!私と同じ思いをした記者がおりました!

昨年3月20日のTennis.comに掲載されている記事に面白いデータを発見しました! いわゆるリタイア ランキングです。 http://www.tennis.com/features/general/features.aspx?id=70254

この調査のきっかけは、実は あのデルポトロなんです。昨年ラスヴェガスにおけるブレイクとの試合で、1-6, 1-3でリタイアしたのがどうも臭い。それでは一丁調べてみっか。これはジャーナリストの感とでもいいましょうか。そして Gabin Versi記者は、当時のトップ20の選手の2007年2月28日までのリタイア歴を洗った、リタイアランキングの表を作り上げたのです。 (余談ですが、デルポトルは昨年は4回もリタイアしています)

男子選手でリタイアのトップはトミーハース。試合総数の6%はリタイアです。女子では断トツでヤンコヴィッチ。11.4%もリタイアしています。

どれが本当のインジャリーでリタイアなのか、それとも調子がよくなくて勝てないと判断してリタイアなのか、真相は本人だけにしか分かりませんが,試合の内容は、負けている状態でリタイアが圧倒的に多いのは確か。以下がトップ20の選手のなかで、平均以上のリタイアをとった選手ランキングです。

フェデラー、ブレイク、ヒンギスは過去一度もリタイアをしませんでした!これこそ真のチャンピオンです!最後の最後まで戦い抜く、その魂がチャンピオンをつくりあげるのです。)

ATP
1. ハース
2. ガスケ
3. ニーミネン
4. ダヴィデンコ
5. バクダティス
6. ロディック
7. ゴンザレス
8. ジョコヴィッチ

ATP



WTA
1. ヤンコヴィッチ
2. セリナウィリアムズ
3. チャクヴェタゼ
4. ペトロヴァ
5. シャラポヴァ
6. エナン
7. サフィナ
8. モレスモ

WTA



投稿者 Tennisnakama  13:19 | コメント(14)| トラックバック(0)

フェデラー快調な滑り出し

ローマのマスターズシリーズが始まっていますが、初戦でカニアスと対戦したフェデラーはベストコンディションです。6-3, 6-3で楽勝でした。

カニアスとの過去の対戦成績は3勝2敗で、2試合をカニアスにハードコートで負けています。ですから、フェデラーにとっては、ナルバンディアンと同じく苦手な選手になってしまった感があるカニアスですが、フェデラーは自信に溢れ、余裕のあるテニスをしていました。

クレーの特色をうまく利用した試合展開をやりました。今日の試合で特に気がついたことは、クレーの特色を生かして(ボールが高くバウンドするのでそれを利用)、カニアスのバックハンドに深く入れたムーンボールに効果がありました。

以下が今日の試合で気づいた点です。

(1)コート全体を前後左右にふるに使って攻撃。左右のサイドラインへのショットは、正確さをまし、まるでジョコのようでした。ドロップショットは使いすぎるほどよく使ってました。カニアスはちょっと疲れ気味。

(2)サーヴがよい。ゲームを決定する大切なときにエースがとれる。エースは合計8

(3)ムーンボールの使い方がうまい。ナダルにさんざんバックハンドにくる高く跳ね上がるスピンボールに悩まされていますので、これを逆利用。フェデラーにはナダルのような、激スピンはできないので、そのかわりにループボールで。しかし、スピードがのろいので、奥からでも叩ける選手の場合は(例えばナダル)使えませんね。

(4)セカンドサーヴは、リターンウィナーを狙ってます。ワンツーパンチのスーパー攻撃

(5)Unforced errorは27(カニアスは13)とまだ多めですが、Winnerは34(カニアスは10)と圧倒的なオフェンスのテニスでした。

コーチにイゲラスを迎えてから、フェデラーのゲームに深さが出て来ました。牛肉に例えるなら、ナダルはステーキ、フェデラーはしゃぶしゃぶ。味はちがってもどちらも捨てがたい。贅沢な決勝戦です。ゴクン。(スミマセン。まだ朝から何にも食べてないもんですから) 


投稿者 Tennisnakama  00:18 | コメント(9)| トラックバック(0)

もう夏休み

(錦織ファンサイトは、keinishikori.net 今故障していて修理中です。早く直せばよいのですが、さぼっておりましてスミマセン。今日中になんとかやってみますので、少々お待ちください)

今日は5月5日、「子供の日」ですね。そんな日もあったのですねえ。アメリカは、とても子供を大切にする国民ですが、子供のための祭日がありません。ヨーロッパもありませんし、これは日本だけなのでしょうかしらん?

それはさておき、昨年一人息子がワシントンの大学に行ってしまったとき、友人達はこぞって、「彼女はこれから大丈夫だろうか?」と心配してくれました。子供のために仕事を止め子育てに専心しながら、学校の役員やらボランティアやらをやってきましたので、 傍目からすれば、子供一筋に生きてる印象を与えたのでしょうね。でも正直言って、自分でない自分に付き合ってきた10年でしたので,物足りない思いはありました。

しかしテニスのブログのおかげで、新しい楽しみがふえました。読んでくださってる皆さん、ありがとう! いろんな方からコメントもいただき、励みになっています。ちょっとオタクになりかかっておりますが、ヨハンとのプロジェクトも進行していますし、さあこれからダ~というときに・・・息子が帰ってきます。なんと来週から(5月13日)彼はもう夏休みにはいるのです!この死ぬほど長い4ヶ月をどうしてくれる?



投稿者 Tennisnakama  03:33 | コメント(8)| トラックバック(0)

クイズの答え

それでは、答えを発表する前に、この動画の11人の未来のスター達をもう一度ご覧になってください。 錦織選手も入っています。



今回のクイズは、ゆとびっちさんが一人でがんばってくれました!全問正解です。

1. Bolelli 58位 22才 イタリア
2. Querrey 39位 20才 アメリカ
3. Del Potro 75位 19才 アルジェンチン
4. Cilic 50位 21才 クロアチア
5. Zverev 71位 20才 ドイツ
6. Young 73位 18才 アメリカ
7. Nishikori 99位 18才 日本
8. Haase 56位 21才 オランダ
9. Gulbis 86位 19才 ラトヴィア
10. Korolev 98位 20才 ロシア
11. Stakhovsky  127位 22才 ウクライナ

一年後の彼らの動向に興味があります。果たして、彼らを追い抜いて圭君、トップ50にいけますかどうか。がんばってほしいですね。
投稿者 Tennisnakama  01:28 | コメント(3)| トラックバック(0)

ナダルがATPを非難

昨日バルセロナで、またもや優勝を勝ち得たナダルですが、あまりハッピーでははないようです。

「ATP ( Association of Tennis Professionals)はヨーロッパのテニスをつぶそうとしている」 These people (ATP) are destroying Europe, と厳しくテニスプロ協会を非難しています。

今までクレーの大会スケジュールが、すし詰めになっていることが問題になっていましたが、特に今年はオリンピックのためにスケジュールが変更になり、クレーのマスターズが一ヶ月に3度も行われるという異常な状況です。

4月20日 モンテカルロ
5月5日 ローマ
5月11日 ハンブルグ

このマスターズの間にATP ツアーがありますので、ナダルのようなクレー選手は、毎週試合にでなければならなくなります。事実、昨年は疲労が重なって、ナダルはハンブルグ大会で、フェデラーに負けてしまいました。

「もし選手が第1ラウンドで負けたり退場したりすると、選手が批判されるけど、大会側がATPに電話して、これは ATPのせいだということを言ってほしい」
"I think that when a player loses in the first round or pulls out, and they get criticized, the tournament should ring (the ATP) and tell them that it is their fault.

彼は「ヨーロッパの選手たちに公平な待遇を」と叫び続けてきましたが、今年は彼の堪忍袋の尾がちょん切れたようです。でも、さすが勝ってる者は強い! 彼のこの激しいコメントに対して、揚げ足をとったり、ナダルを中傷したりする者がいないのは、彼が選手やメディアの間で尊敬されているからでしょう。

同じようなコメントを、やる気がないと非難されているガスケが言ったら大変なことになります。今日のローマ大会でも、初っ端からガスケは、オルナHorna(ランキング111位)に負けてしまいました。 最近のガスケはメンタル的に危ないですね。才能があるのですから、がんばってほしいと思います。




投稿者 Tennisnakama  00:39 | コメント(4)| トラックバック(0)

錦織圭:クイーンズクラブにエントリー決定!

ロンドンの郊外にある伝統を誇るクイーンズクラブで行われる、Artois Championships(サーフェスは芝)に、錦織選手が出場することになりました!

この大会は6月9日から始まりますが、ウィンブルドンの前哨戦として、フェデラーを除く(彼はHalleに出場)メジャーな選手が参加することでも有名で、今年初めてナルバンディアンも出場することになり話題を呼んでいます。ナダル、ジョコヴィッチ、ロディック(昨年優勝)などウィンブルドンのトロフィーを目指す選手たちの中で、圭君がどのような活躍をみせてくれるのか楽しみですね。きっとインドの無念を晴らしてくれることでしょう。

(以下がエントリーリストです)
Nadal, Rafael ESP 2
Djokovic, Novak SRB 3
Roddick, Andy USA 6
Nalbandian, David ARG 7
Gasquet, Richard FRA 9
Gonzalez, Fernando CHI 15
Mathieu, Paul-Henri FRA 18
Murray, Andy GBR 19
Hewitt, Lleyton AUS 20
Karlovic, Ivo CRO 21
Verdasco, Fernando ESP 29
Tipsarevic, Janko SRB 34
Lopez, Feliciano ESP 35
Fish, Mardy USA 38
Querrey, Sam USA 39
Mahut, Nicolas FRA 44
Seppi, Andreas ITA 46
Cilic, Marin CRO 50
Ancic, Mario CRO 51
Grosjean, Sebastien FRA 52
Lee, Hyung-Taik KOR 55
Sela, Dudi ISR 57
Bolelli, Simone ITA  58
Guccione, Chris AUS 67
Minar, Ivo CZE 68
Melzer, Jurgen AUT 70
Young, Donald USA 73
Del Potro, Juan Martin ARG 75
Reynolds, Bobby USA 77
Isner, John USA 82
Lapentti, Nicolas ECU 83
Safin, Marat RUS 84
Gulbis, Ernests LAT 86
Vliegen, Kristof BEL 88
Clement, Arnaud FRA 90
Spadea, Vincent USA 94
Ginepri, Robby USA 95
Mayer, Florian GER  96
Nishikori, Kei JPN 99
Lu, Yen-Hsun TPE 100
Anderson, Kevin RSA 101
Troicki, Viktor SRB  103
Falla, Alejandro COL 104
Schwank, Eduardo ARG 107
Pavel, Andrei ROU 109


投稿者 Tennisnakama  14:41 | コメント(2)| トラックバック(0)

ナダル圧倒的に強し!

今日ライヴ放送で、SABADELL ATLANTICO バルセロナ大会の準決勝を観ました。明日ナダルとフェレールが予想通り決勝に進みます。

最近のナダルは、急に大人っぽくなりましたね。試合に勝つまでヒゲを剃らないようで、まばらにはえたヒゲ顔は何となく不釣り合いな感じもしますが、でもますますカリスマ性が出て来たみたいです。

今日のナダルの対戦相手は、デニス・グレメルマイヤー。26才のドイツ人で、ランキングは85位です。昨年までは、けっこうチャレンジャーの大会で優勝するなど、成績をあげてきたいわゆる奥手の選手です。今年はポルトガルのエストリルで準決勝まですすみ、フェデラーに負けたものの、第1セットをフェデラーから6-2で奪っています。

しかし、調子のよいナダルが相手では、まるで子供相手の一方的な試合となり、6-1, 6-0試合時間51分のあっけない準決勝でした。ここでナダルが圧倒的に強かった原因を私なりに分析してみますと:

(1)サーヴが断然よくなりました。スピードと回転が増し、しかもプレースメントのよいキックサーヴは、フェデラーに劣らないほどの威力を発揮。

(2)リターンは今までクロスが多く、コースを読まれてしまっていたのが、フォアハンドとバックハンドのダウンザラインがバシバシと決まって得点に。

(3)バラエティに富んだショットの展開で相手を翻弄。

強烈なトップスピンでショートアングル、フラットでウィナー、スライスで前後ゆさぶり作戦、完璧なドロップショットに加えて、サンプラスのダンクスマッシュのおまけもつき、ナダルのワンマンショーでした。

ナダルの試合のあとに、フェレールとヴァヴリンカの試合が行われましたが、予想通りにフェレールが決勝へ。フェレールは、はじめのうちはヴァヴリンカのバックハンド(彼の武器)に悩まされていましたが、第2セットで要約自分のリズムをつかむことができ、7-6, 6-3でストレート勝ちをおさめました。

明日はいよいよナダルとフェレールの決勝戦です。二人の対戦成績を見てみると、ナダルはフェレールに5勝3敗しています。2敗はいずれもハードコートですし(昨年のUS Openと上海のマスターズカップ)、あとの1敗はサーフェスはクレーですが、ナダルが17才のときですので、この3敗はあまり気にする必要はなさそうです。

今日のナダルの試合ぶりからは、明日のフェレールとの試合はもちろん、フレンチオープンも問題なし!という感じです。 フェデラーとジョコファンには申し訳ありませんが、彼らがナダルに勝つ方法はただひとつ。「ラリーを続けない超攻撃テニス」 ワン、ツー、パンチで決めてしまうか、ネットダッシュで決める、これしかないでしょうね。






投稿者 Tennisnakama  11:45 | コメント(2)| トラックバック(0)

謎の女性(?)と・・・

テニスは相変わらず車で、GW(ゴールデンウィークではなく、ジョージワシントン)橋を渡って、ニュージャージー州でやっております。現在は活動を減らして、3つのクラブに出入りしていますが、 その一つに、ミックスダブルスを週一でやっているクラブがあり、ときどきサブで呼ばれることがあります。一年前くらいから、そのリーグにとっても魅力的な(たぶんフィリピン人だと思いますが)女性が入ってきました。

身長は私くらい(166cm)スラーッとして、スポーツ選手のような筋肉の付き方に、盛り上がったバスト。それを誇示するような深いVカットのテニスウェアは毎週異なり、ときにはシースルー、ときにはバレエのチュチュのような、毎週ファッションショーです。ハスキーな声で、いつも笑顔で”Hi, how are you?” とても感じがよく、ハッとするような色っぽさが漂ってます。これはただ者ではない!主婦ではないし、昼間っからテニスをやっているので、働いてはいないだろうし・・・彼女の空気にリアリティがないのです。いつもお茶をしないで、帰ってしまうので、私生活は誰も知りません。

その彼女と、ときどき対戦することがありますが、それは見事なパワフルなストロークで攻撃テニスです。足が抜群に速いので、ウィナーショットも拾われて、こちらはいつも大苦戦。でもクラブのリーグシーズンが終わってしまい、しばらく彼女の顔をみることもなくなってしまいました。

その彼女が突然、他のクラブに現れたのです。しかも、私のパートナーのサブとして。

“I didn’t know you’re playing here.”
“It’s my first time.”
“That’s great!”

毎夏、クレーコートでトーナメントがあります。今年一緒にダブルスをやらない?と彼女から誘ってきました。クレーは汚れるので嫌いですが、彼女となら楽しそう。

“OK. It sounds good.”

嬉しくて思わずhug。ルンルンで二人でコートに入りました。

そのときに、対戦相手の日本女性から、「えっ?彼女知ってるの?」
「もちろんよ。どうして?」
「彼女、ニューハーフでしょう?」

ニューハーフ(英語ではありませんので)?聞いたことがありません。
「何?そのニューハーフって?」
「知らないの?男が女になった人のことよ」
「???」
何を言っているのか最初よく飲み込めなかったのですが、しばらくしてエエエッ!!!

アップも終わり試合が始まりました。

でも彼女の美しいバストラインやら、ひきしまったお尻のほうに気がそそられて、テニスどころではありません。でもそう言われてみると、今まで不思議だったことがすべてクリアになります。それからというもの、もう私のテニスはガタガタです。

「舞台に立ってるのかな?」「歌うのかなあ?」「体がきれだから、踊れそう」

そのうえ、彼女が球を打つときに上げる声が、「ア~ン」「ア~ン」(前はそんなに気にならなかったのですが)知ってしまった今となっては、私の頭の中はまっ白け!スミマセン。ポルノっぽくなりましたが、でも本当なんです。

いうまでもなく試合は散々な結果でした。彼女は私と電話番号を交換しないで帰ってしまいました。 彼女(彼?)にフラレたかなあ~傷心

投稿者 Tennisnakama  23:38 | コメント(10)| トラックバック(0)

口は災いのもと:ジョコの言葉

ジョコヴィチの言葉がイギリス人を怒らせた!?

以下はBBCのTVインタービューですが、ここで彼がイギリスの若い選手がどうして育たないのか、という質問に応えています。まずはインタービュークリップをご覧ください。

http://news.bbc.co.uk/sport1/hi/tv_and_radio/inside_sport/7374188.stm

「世界ナンバー3のジョコヴィッチは、若いイギリス選手は成功したいというハングリー精神に欠けている、と批判した」
World number three Novak Djokovic has accused young British tennis players of lacking the hunger needed to succeed. (BBC Sports)

「ノヴァクジョコヴィッチはイギリスにヴォレーを打ち放った(非難を浴びせた)」
Novak Djokovic fires a volley at Great Britain」(Telegraph紙)http://www.telegraph.co.uk/sport/main.jhtml?view=DETAILS&grid=A1YourView&xml=/sport/2008/04/29/sthodg129.xml


ブログでは、と、結構センセーショナル(大袈裟に)に見出しをつけて、ジョコヴィッチのコメントを紹介しています。

「イギリスの子供はスポイルされています。」
"In the UK a lot of kids are a little bit spoiled.“
このスポイルと言う言葉が、イギリス人を逆なでしました。

「もし何でも欲しいものが手に入る環境にあれば、テニスの真の意味が分からない。全力をつくすべきなのに、そこまでやろうとしませんから。」
"If you have perfect conditions and everything you want, you don't know the real meaning of tennis and you don't work as hard as you are supposed to.“

「お皿の上にはすべてのものがありますから(食事の例)、ハングリーになれない」
"You do not have hunger for success because everything is on a plate."

イギリスがなぜ有望な選手をもっと生み出せないのかの質問に:

「イギリスはテニスの歴史も豊かだし、問題点も多くの人が認識していると思う。ポテンシャルもあり、必要なものはすべてそろっているのだから、(変革に必要な)最適なタイミングをみつけ、コーチや選手のメンタリティーを変えていくことだと思う」
"I think you have enough tennis history and enough people who have a big knowledge about tennis who will recognise the problem, and you still have a lot of potential and everything you need.
You just have to find the right moment and to change the mentality of the coaches and the kids."

これって、きっちり読むと当たり前のことを言っている訳ですが、やっぱり本当のことを言われると、感情を害するのは世の常。これは多くの外国人が犯すミステークの一つですが、いわゆるニュアンスの問題なのです。SPOILEDという言葉は強い非難の意味をもちます。ジョコは悪気がなくて言ったのでしょうが、「イギリスの子供はスポイルされている」と言われたら、カチンとくるのは当たり前。

日本語でもそうですよね。言葉の選択には気をつけたいものです。

投稿者 Tennisnakama  23:55 | コメント(14)| トラックバック(0)