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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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ナダル帝国落城!

nadallost


ただ今、ローマのマスターズで大異変が起こりました! R2でフェレーロナダルが敗れました!スコアは5-7, 1-6  昨年のハンブルグ・マスターズでフェデラーに負けて以来、クレー不敗のナダルに土が付きました!

フェレーロは過去の試合の中で、ベストのテニスをやってのけました。しかし、いくら彼がゾーンに入って最高のテニスをしたとしても、1-6のスコアはナダルにとっては考えられないスコアです。第1セットでは、彼の鋭いストロークが決まっていましたので、尚さらのことです。

第1セット両者ブレークなしの、4-5ナダルのサーヴのときに、ナダルはフィジカルセラピストを呼びました。しかし、メディカルタイムをとることなく試合を続行。

第2セット1-4のチェンジオーヴァー(コートをチェンジする)のときです。ナダルはトレーナーと医者を呼びました。シューズを脱いだ彼の右足は、包帯がぐるぐると巻いてあって、まるでミイラのようです。その包帯をトレーナーが剥がしたとき、ナダルの足の裏がTVに大写しになりました。もう皮が完全にめくれていて、親指の裏の生の肉(?)がむき出しになっています。血が包帯に滲み出ていて、こんな状態で彼はプレーしていたのです!普通の人間だったら痛くて歩くこともできない! しかし、ナダルはリタイアはしませんでした。

新しく包帯を巻き直しましたが、明らかに彼のフットワークはありませんし、ストロークも思うようにいきません。フェレーロは、負傷のナダルに容赦なく、コート中を走らせマッチポイントをとりました。さきほどリタイアについて書きましたが、このナダルのひどい状態をTVで見なければ、テニスファンは彼のテニスに失望し、メディアはこっぴどく叩くに違いありません。1-4でトレーナーを呼んだときは、ナダルに対してブーイングがありました。これは選手がよくやる、対戦相手のリズムをはずさせる作戦ですが、ナダルのとったタイムアウトは納得のいくものでした。

ナダルがATPの過密スケジュールを非難しましたね。(5月6日の記事)バルセロナで決勝を戦ったフェレールは、いかにナダル戦のあとのリカヴァリーが大変だったかということをブログに書いています。事実上、ほとんど毎週マスターズ、そしてグランドスラムでは、クレー選手にとっては、選手生命の危機に拘る重大事です。ナダルの痛々しい足のまめは、その危険性を訴えながら泣いているように見えました。

P.S.
ナダルにハンディがあったにせよ、フェレーロのインサイドアウト(http://newyork.blog.tennis365.net/archives/article/104815.html)は、爆発的な威力でした。また、ヴァヴリンカも、インサイドアウトでポイント稼ぎをやり、アンディ・マリーに勝ちました。甘いボールに対して、ベースラインの中にステップインして、インサイドアウトに叩く!これが現代テニスの勝利に欠かせないメニューになったようです。

投稿者 Tennisnakama  03:34 | コメント(14)| トラックバック(0)
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コメント
いやいや、今朝BBCニュースで見ました。 ナダル痛そう!
でもフェレーロも全く痛いところがないなんてことはないと思うので、クレーの帝王に勝ったことは素直に凄いと思うのです。
投稿者 旦那in八丁堀 2008/05/08 08:40
選手は皆どこか故障があるはずですからね。パーフェクトなコンディションはありえないと思いますが、フェレーロは実に見事でした。ナダルのケガがなくても、勝てたかもしれないくらい、アグレッシヴで不可能なボールも打ち返しておりました。フットワークがすばらしかったです。勝てると自信に満ちた顔と、負けるかもしれないという不安な顔と、対照的な二人の顔が印象的でしたね。
投稿者 Tennisnakama 2008/05/08 09:07
2人共見事なり!!
最後までコートでプレーをし通したナダルを切腹する武士に例えるならば、
さっさと勝負にケリをつけたフェレーロは介錯人ですかね。
長引かせずに終わらせたのは優しさ・・・ってトコだと勝手に解釈します。
投稿者 種丸 2008/05/08 11:45
オオ!そういう解釈の仕方は面白い! 私の先祖のなかで切腹した侍がいて、日本に帰るといつも墓参りをするんです。どのようにして切腹したかは、なんと、英語のサイトにも出ているくらい立派だったそうです。全然これナダルと関係ないですね。
投稿者 Tennisnakama 2008/05/08 12:01
ナダルの足は本当に痛々しかったですね。実は、僕自身、この月曜日に足首を捻挫してしまったのですが、「最近は簡単にリタイアする選手が多すぎる」というTenさんの言葉を思い出し、また4連勝中だったので「棄権」という記録を残したくなくて、ガチガチにテーピングを巻いて、その日の夜に予定されていたシングルスの試合に出ました。結果は・・・「今日は負けても仕方ない」という甘えがプレーにも出てしまい、負けてしまいました。怪我をしていてもきっちり打ち込む、足が痛くても走る、気持ちで負けない、ということがいかに難しいことかを痛感しました。でも、ナダルの怪我は自分の捻挫よりも相当ひどく、あんな状態であの動きができるんだと今日は真剣に感動しました。
投稿者 Tai 2008/05/08 13:26
GAORAの準決勝からの生放送でナダル君見ようと思ってたのだけど、、、。
優勝し続けて、毎週大会があるのは、つらいですよね。
フェデラーも、ナダル(クレー期間)も、すごいなぁ。
レベル違うけど、伊達もすごいよ。37歳で。
肩幅や、体脂肪の様子、筋肉。。写真もすごい。
今日もフルセット。
ごめん、レベルちがくて。。。。
投稿者 ゆとびっち 2008/05/08 19:36
Taiさん、最近勝ってるみたいですね。嬉しいです。あと今はやりのショートインサイドアウトが出来ればもっと勝ちます。まずセンターにリターンされて来たボールを狙ってみましょう。この手のボールは皆角度がつけられないと油断していますので。打点をこれ以上おくれて打てないくらい後ろにとって振りはコンパクトに、ラケットスピードは速く、フォロースルーはワイパーではなく、ラファがきょくやるような右耳をこすりあげるようなアップスウィングで、打ってみてください。球のスピードは速いと出てしまいます。これはスピンをできるだけきかせた、プレースメントですので、スピードは普通でいいです。狙いはサイドラインとサーピスラインのクロスポイント。お試しください。
投稿者 Tennisnakama 2008/05/08 20:41
ゆとびっちさん、伊達選手で日本はのテニスは活気づいているようですね。かたや19才の青年、そして37才の熟女、いいですね。真ん中にいる選手たちもがんばってほしいですね。
ニューヨーク・ロード・ランナーズ(マラソンを主催するクラブ)で毎年、がんばったランナーに賞があたえられますが、今年は80才になる日本の女性が授与したと聞いています。海外でもNIPPONの女性はがんばってますよ!
投稿者 Tennisnakama 2008/05/08 20:50
Tenさん: オンラインコーチ、ありがとうございます。ラダートーナメントの仕組み上、勝ち上がれば対戦相手のレベルも上がるので、そろそろ要所要所でウィナーが取れないと苦しくなってきました。現状インサイドアウトで狙えるのは、せいぜいエンドライン上のコーナーですので、もっとアングルをつけて狙えるように練習し、試合でも使ってみます。この間お話したクロアチアの女の子、NYのとある高校のシングルス1なのですが、市内のリーグ11試合を全勝し、今週から始まっているプレーオフでも勝ち、現在、12連勝中、しかもこのリーグは10ゲーム先取1セットマッチなのですが、トータルゲームカウントは120-0です。つまり、12試合やって1ゲームも落としていません。その彼女の得意技が、まさにサービスライン付近を狙うインサイドアウトで、これを打たれると僕は一歩も動けません。ということで、おっしゃるとおり効果は抜群。自分も少しでも近づけるように気合いで練習します!
投稿者 Ten 2008/05/08 23:19
ほう~!なかなかクロチア嬢もやりますね。一度一時間くらい球出しをしてもらって、筋肉が覚えるくらい打つ練習をすると使えるようになります。練習なしでは恐ろしくて使えないショットですので。さあ、これから、私も試合に出かけます。今日はリーグのラウンドロビンでお遊びのような試合ですが、がんばってきます。その後すぐアリゾナに飛びます。
投稿者 Tennisnakama 2008/05/08 23:36
ほう~!なかなかクロチア嬢もやりますね。一度一時間くらい球出しをしてもらって、筋肉が覚えるくらい打つ練習をすると使えるようになります。練習なしでは恐ろしくて使えないショットですので。さあ、これから、私も試合に出かけます。今日はリーグのラウンドロビンでお遊びのような試合ですが、がんばってきます。その後シャワーを浴びてすぐアリゾナに飛びます。
投稿者 Tennisnakama 2008/05/08 23:36
がんばってください。このショートインサイドアウトは、練習が必要です。そればかり、30分くらい続けてやってると、感覚が分かってきます。あとは体が自然に覚えてくれればしめたもの。期待しています。私もこれから試合です。そのあとすぐアリゾナに飛びます。
投稿者 Tennisnakama 2008/05/08 23:57
ナダルは去年だったか選手生命が危ぶまれるほどの故障を足に抱えていたのにその後またいつも通りにプレーしてたのが不思議でした。
その足の故障とは足の裏のことだったんでしょうか?
アガシは皮がめくれないように何か塗ってましたけど、塗っててもめくれるのかな?
投稿者 ダン 2008/05/09 19:57
Tenさん: ありがとうございます。アリゾナはフェニックスですか?きっともうかなり暑いでしょうね~。気をつけて帰ってきてください。インサイドアウト、今日の練習で早速試しました。普段の視界(相手コートに対してまっすぐ向いている感じ)ではなく、相手コートのサイドラインに対して向き合っているような視界になったときにいい感じで打てました。センターからでも意識的に狙えば狙えるものなんですね~。フォアが打てるようになれば、バックのインサイドアウトも練習します。
投稿者 Tai 2008/05/10 00:33
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