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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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Twitterがますます面白い

ウィンブルドンの第2週が始まりました。
深夜の観戦で、皆さんも慢性睡眠不足だと思いますがあと数日のがまんです。がんばって年に一度しか訪れないウィンブルドンの面白さを満喫しましょう。

さて、Twitterがますます活気をえておもしろくなってきています。Twitterの秘訣はフォローする人の人選です。ロディックやマレーは頻繁にメッセージを送ってくるので、まるで私たちがウィンブルドンにいるような錯覚を与えてくれます。

まだ登録されてない方のために、月曜の試合について私がTwitterしたものをアップします。140文字までにおさめなければならないので、ミニ情報となっています。
TennisnakamaのTwitterはこちら:
https://twitter.com/tennisnakama

【どちらもいい加減】
BBCとWOWOWのストリーミングを同時に観戦しました。ロディックの試合です。BBCはロディックがエースをする度に、「何しろ奥さんが水着のモデルですから」と羨ましがることしきり。WOWOWは「さすがロディック!」の連発。どちらもかなりいい加減な解説でした。

【ショーン・コネリーがマレーにお祝いの電話】
元007のショーンコネリーはSirの称号が与えられて、近づきにくくなった感じですが、マレーにお祝いの電話を入れました。マレーはいろんな有名人から電話やメールをもらってプレッシャー温度が上昇しているでしょうね。(この前は女王から手紙をもらったとか)

フェデラー def ソダリング】
ロジャー曰く「今日はサーヴのコンテストみたいで面白くなかったかもね。」フェデラー23、ソダリング16のエースでラリーは短く、疲れも少なく、3セットストレート勝ちでいよいよQFです。

【カーロヴィッチ def べルダスコ】
今日も35のエースを打ちはなったDr. Ivo(カーロヴィッチのニックネーム)。2007年にDr. Ivoは1000クラブに加入(一年で1000以上のエースを記録)し、現役では2004年に記録したロディックの二人のみが1000メンバーです。

フェレロ def シモン】
シモンは第1セットは華麗なバックのダウンザラインをばんばん決めていたのに・・・ベテランのフェレロは安定した正確なショットでシモンを苦しめました。(涙)しかし、フェレロヒューイットハースの勝利はとても懐かしくて、当時のよき時代を思い出します。

ロディック def バーディッチ】
「ジャスティン・ティンバーレイクが君のファンだって?」「試合を観てくれたみたいだね。」「オバマ大統領からの電話では何を話したの?」「Change is good」どこまで冗談で本当かわからないロディックの記者会見は相変わらず面白い。QFへ進出。

ヒューイット def ステパネック】
「太ももがまだ痛いけど、雨のおかげで少し治療ができたから、最後まで戦うことができた。」さずがファイターのレイトン。痛みをこらえながら5セットのフルマッチを戦い抜いてQFへ。

ハース def アンドレエーヴ】
「クイズです。最後の30歳のWBの優勝は?」「僕は31歳だから知らないよ」「1975年のアーサー・アッシュです」「あっそう」ハースへの質問。何が聞きたかったの記者さん? ハースは見事3セットストレート勝ちで31歳はQFへ。

【ジョコヴィッチ def セラ】
「最近真剣だね?」「そう見える?」「真面目に答えて」「僕真面目だよ」記者会見での応答。こんな質問にはノーレも真面目に答えてられないでしょうね。6ー2、6ー4、61で快勝です。

【マレー def ヴァヴリンカ】
約4時間の死闘の結果、5セットマッチでマレーが勝ちましたが、最後のマッチポイントにみせた表情は悲壮なものがあり、プレッシャーがいかにすごいものであるか垣間みた気がします。今晩は食べれるだけ食べて体力を回復するとか。ヴァヴリンカも敵陣でよく頑張りました。




投稿者 Tennisnakama  21:38 | コメント(4)| トラックバック(0)

なぜ日曜に試合をしない?

せっかく盛り上がったウィンブルドンですが、日曜日に試合をやらないために、また明日の月曜からテニスマインドに切り替えなければなりません。毎年のこのMiddle Sundayについて疑問がなげかけられるのですが、今年もNo Middle Sundayということで試合は行われませんでした。

1877年から始まったウィンブルドンは、4つのグランドスラムのなかで、最も歴史の古く、最もプレスティージのあるトーナメントとして、広く世界のファンに親しまれています。

絶滅寸前の芝のサーフェス。一部の特権階級のクラブメンバーしか着用しない白のユニフォーム。そして莫大な放送権利を放棄してまで固執し続けるMiddle Sundayのお休み日。私は昔ロンドンに住んでおりましたので、彼らの理屈では理解しがたい伝統に固執しつづけるイギリス魂にノスタルジックな当惑と愛着を覚えるのです。

「どうしてMiddle Sundayにテニスの試合をやらないのか?」

Middle Sundayとはトーナメントの第1週の日曜日のことで、今年も例年と同じく試合はお休みとなりました。これは選手を休ませるために昔から守られてきた古いルールなのです。

しかし選手のためにつくられたこのNo Middle Sundayのポリシーは、意外にも選手の間から改正の声が上がっているのも事実です。

最悪の年は2007年でした。3回戦ナダルvsソダリングの試合は、Middle Sundayを休みにしてしまったため最悪のマッチとなりました。

土曜日:ウォーミングアップの段階で雨で延期
日曜日:快晴の天気にも拘らず、伝統のために試合なし。
月曜日:ナダルはマッチポイントを迎えるが、第3セットのタイブレークを落として雨で延期
火曜日:雨のため延期
水曜日:やっと土曜日から続いた試合に決着をつけることができ、ナダルは6-4, 6-4, 6-7(7), 4-6, 7-5の5セットで4回戦に進出

また3回戦のジョコヴィッチvsキーファー戦も同じく、土曜の試合が水曜まで繰り越し、結局ジョコヴィッチも5セットまでもつれ込み、7-6 (7-4), 6-7 (8-6), 6-2, 7-6 (7-5)でやっと4回戦へ。

もし日曜に試合を行っていれば、5日間にわたって一試合をこなすという異常事態を避けることができたはず。このNo Middle Sundayの被害者となったナダルとジョコヴィッチは「雨天候が予想されながら、なぜ晴天の日曜日に試合を行わなかったのか?」とごくあまり前の疑問を投げかけています。

雨の問題はウィンブルドンの最も深刻な問題です。今年はやっとセンターコートに屋根が完成し、センターコートの雨の対応が整いました。しかしこのメリットを受けるのはトップ選手のみ。大半の選手は相変わらず、雨のために押せ押せのスケジュールの下に試合をしなくてはなりません。

しかしかたくなに伝統という名のもとに、試合を拒否してきたウィンブルドンも、例外の年がありました。それは1991年、1994年、2004年で、試合の行われた日曜日を、People’s Sundayピープルズ・サンデイと呼び、高額の予約席のチケットを安価に一般公開して試合を行っています。

フレンチオープンは雨対策と日曜の収入源(チケット収入と放送権利)のために、2006年から一日早い日曜からトーナメントを始めることになりましたが、15日間スケジュールは長過ぎると選手にあまり快く受け入れられていません。

オーストラリアンオープンとUS Openのグランドスラムは、月曜に始まる14日間スケジュールです。私はこのスケジュールがもっとも選手にやさしいスケジュールだと思うのですが。

テニスファンとしては、週末に試合をやってくれるのが一番ありがたいのですが、ウィンブルドン主催者の全英ローン協会は、もっとも期間の少ない13日間スケジュールに変更のない意向を表明しています。頑固ですね。

ここで提案です。

どうしても選手のために中休みが必要なら、日曜のかわりに月曜日、つまりMiddle Mondayを休みにしてはどうでしょう? 平日の試合のため生放送が観れなかったテニスファンのためにも、やはり週末には試合を行ってほしいと思います。伝統主義も、テニスファンがあってこそトーナメントが成り立っているという基本事実を忘れないで、ほどほどにしてもらえると嬉しいのですが。




投稿者 Tennisnakama  15:22 | コメント(8)| トラックバック(0)

オールドテニスが蘇った!

ナダルのいないウィンブルドンで寂しい想いをしていましたが、トーナメントがだんだん面白くなってきました。ベテラン連中がこれだけ16強に残ったのはめずらしい。ナダルでテニスに興味をもつようになった新しいテニスファンのためにも、今年のウィンブルドンは古くて新しいテニスを学ぶよい機会かもしれません。

伊達公子選手のテニス
私はテニスをやり始めたのがアメリカですので、日本のテニス選手はほとんど知りませんでした。当時のアメリカではアメリカの選手の放送が主で、伊達選手は放送されませんでしたし、彼女の試合を初めて観たのは、テニスチャンネルのクラシックシリーズで最近放送されたシュテフィ・グラフとの試合のみでした。

この試合は、1996年に有明コロシアムで行われたドイツ対日本のFed Cupで、伊達選手が勝利をあげた歴史的な試合でしたが、正直いって彼女のフォームがあまりにも旧式で、ほとんどテイクバックのない、いわゆる現代では悪い見本のようなテニスにびっくり。ですから他のことには全く注意がまわらず、ひたすら「よくあんなフォームで打てるワ」と感心しながら録画をみていました。

今年のウィンブルドンに、伊達選手がWCをもらって出場というニュースは、私をドキドキさせる嬉しいニュースでした。

「彼女のオールドテニスが現代のテニスにどれだけ通用するのか」

ウォズニアキとの第1回戦は私の好奇心を満足させるに十分なすばらしい試合でした。伊達選手の38歳という高齢もさることながら、私はすっかり彼女のテニスに魅入られたのです。解説者もさかんにGreat gameと賞賛していました。何がgreatであったか? 

それは芝という速いサーフェスによって、現代の主流であるベースラインからのストロークに釘をさし、いわゆるold schoolのテニスを蘇させたこと。オールドスクールのテニスとは、ネットプレー、スライス、プレースメントなどを基本に組み立てられたテニスです。ヴァラエティに富んだショットの組み立てで、ランキング9位の18歳から見事に第1セットを奪いました。

オールドスクールでは、何がなんでもウィナーを狙っていく打ち方ではなく、相手にカウンターショットをやり辛くさせるセットアップのやり方を学びました。パワーに頼ったフォアハンドテニスだけでなく、プレースメントと球質を変えたショットメイキングも学びました。しかし息子などのジュニアのテニスをみてますと、こういうことはほとんど教えられていない。ですからアプローチショットができない。ヴォレーができない。ネット前に立つポジションが分からない。スライスショットが打てない。もう打てるのはサーヴとトップスピンのグラウンドストロークだけ。これではテニスはつまらなくなります。

なぜ、フェデラーが絶大な人気を維持することができるのか?今年のウィンブルドンを観れば、彼の魅力が何であるのかよくわかります。あらゆるショットが彼のマジックボックスから飛び出してきます。奥が深くてエレガント。しかもパワフルでダイナミックです。

オールドスクールのテニスを観戦
今年のウィンブルドンは多くのベテラン選手が生き残り、オールドスクールのテニスを堪能できるまたとないチャンスとなりました。
残った16強のメンバーを年齢順からいくと、ハース(31歳)、ステパネック(30歳)、カーロヴィッチ(30歳)、フェレロ(29歳)、ヒューイット(28歳)、ロディック(27歳)、フェデラー(27歳)

普段はもうピークをすぎた年齢のように感じる27歳のフェデラーは、まだまだこのグループでは若くすら感じるのは嬉しいですね。それぞれ個性豊かなベテラン選手の健闘を祈って、また月曜からふんどしを引き締めて(女性の場合はブラジャーをしっかり持ち上げて)観戦していきたいと思います。


投稿者 Tennisnakama  00:45 | コメント(8)| トラックバック(0)

ジョコヴィッチのThriller

マイケル・ジャクソンの心のお通夜を二日間ぶっとうでやっていましたら、いろいろ面白いビデオがでてきました。

今日のポップミュージック、ダンス、ミュージックビデオに革命を起こしたThriller。世界最多6500万枚の売り上げを記録した傑作Thrillerのビデオ特集です。

ジョコヴィッチのダンスも含めて、爆発的な人気を呼んだ世界のスリラーをお届けします。

これがマイケル・ジャクソンのThrillerの一部です。



これはインドのThriller。もう爆笑もんです。




フィリピンの刑務所で服役中の囚人たちのThriller。
何で彼らがあんなにダンスがうまいのか分かりませんが、それにしても女装をした気持ち悪いポニーテールの男はやめてほしい。




アラブのThriller。解放されたアラブ男たちに拍手。




結婚式の余興のThriller。それにしても皆さん芸達者です。




ジョコヴィッチのThriller。
モンテカルロのトーナメントのお祭りで披露。ジョコはテニスを引退したらダンサーで食って行けるかも。




これほど世界の人々に愛されたアーチストはエルビス・プレスリー以来ではないでしょうか。マイケルがエルビスの娘と結婚したとき、「僕は君のお父さんのような死に方をするかもしれない」とポツリと彼女に語ったそうです。死因がドラッグであろうと何であろうと、私たちは偉大なアーチストを失ってしまったことには変わりはありません。

さあ、今日は皆でThriller祭り。Let's dance Thriller!
でもあまり調子にのって腰を振りすぎないように。ギックリになっても責任は負いかねます。



投稿者 Tennisnakama  14:40 | コメント(9)| トラックバック(0)

ウィンブルドン現地レポ第1弾!

Danpachiこと旦八特派員からウィンブルドン現地レポが入りました! 根性で列に並んで得た当日入場券。テニスファンの鏡です。

臨場感あふれてすばらしいレポートをどうぞ。
Thank you, Danpachi!

Queue
列に並んでるとこんなシールももらえます。
入るまでの行列に関しては弊ブログにてUPしてますのでご参照ください。

queue



マレーマウンド Murray Mound
少なくともこの日に限ってはここはヘンマンヒルではなくマレーマウンドでした。
周りにもスペインやアメリカからやってきた女の子たちが嬌声を上げてました。

murraymound



CW,CWSC
ウォズニアキとシルステアという新星二人が中国ペアと死闘を繰り広げていました。
他の試合が次々と終わっているということもあって華のあるこのペアの試合に どんどん人が集まってきました。

cwsc


中国ペアはオーソドックスなダブルス。
対してこちらはウォズニアキのフラットに近い強打とシルステアのムービングトップスピン。
結局途中からバラエティにとんだコースに打ち分けはじめた新星コンビの勝利でした。

cwsc2



トロイッキ
こちらもヒメノストレヴァーと5セットの死闘を演じてました。 もうちょっと早ければダビデンコも見られたんですがねぇ。

kohl



わかってはいたつもりでしたが実際に見るウィンブルドンの芝は 本当に美しく、そして速く、見るものを魅了します。 もしこの時期にロンドンを訪れることがあればテニスファンならずとも 是非訪れるべきですね。3時間ほどの行列に堪える必要はありますが。。。

旦八

さらに詳しいレポートは旦八 さんのHPでご覧になってください。
http://nanaban65.blog103.fc2.com/

投稿者 Tennisnakama  23:11 | コメント(6)| トラックバック(0)

マイケル・ジャクソンの冥福を祈って

マイケル・ジャクソンが死亡しました。彼の音楽とともに育ったジェネレーションは、自身の一部を失ってしまったような衝撃を受けています。

今日はマイケルの冥福を祈って彼につながる思い出話を書いてみたいと思います。

私はニューヨークで2度、マイケル・ジャクソンのコンサートを観ています。会場はニュージャージーのフットボールスタジアムとマディソンスクエアガーデンです。当時、音楽番組を制作しておりましたので、ほとんどのコンサートに招待されるという優雅な時代でした。しかし多忙をきわめていましたので、スーパスターのコンサートしかでかけなかったのですが、その一つがマイケル・ジャクソンのカムバックコンサート、ジャクソン5のコンサートでした。

マイケルにはインタービューできませんでしたが、ジャクソン5の一員のランディ・ジャクソンにNYで会う事ができました。彼をインタービューするために、マイケル兄弟が滞在しているホテルで取材スタッフ全員が待たされること数時間。世界各国からのメディアがロビーにたむろしていて、それは大変な取材合戦だったことを思い出します。

各メディア(プリント、ラジオ、TV)は与えられた時間以内に取材をこなしていかなければなりません。レッドゼッペリンのロバート・プラントやマライア・キャリーのようなスーパスターのインタービューは与えられる時間はたったの15分から20分。このときも大変でしたが、無名なランディは何しろジャクソン5の一員ということで、スーパスター扱いでした。このわずかな間にできるだけ面白い話をききださなければならない。有名スターとのインタービューはいつも短期間の真剣勝負でした。

一方インタービューされるスターたちも、一日中ホテルの一室で缶詰状態で、同じような質問に何百回も答えなければなりません。ランディはそれでも、きさくにいろんな質問に答えてくれました。兄マイケルとのエピソードなどもくわえながら・・・たとえマイケルに会ってなくてもまるで彼が側にいるようないい話を聞かせてくれました。

マイケルはTVのインタービューでこう答えています。

「僕は他の子供たちが公園で遊んでいるのをみて、涙がとまらなかった。彼らと一緒に遊びたかった。でも僕にはそれが許されなかったんだ。毎日働かなくてはならなかったから。今日も舞台に立って歌わなければならない。そのことを父に文句をいうとぶたれたよ。町から町へ。僕の遊び場はホテルの部屋しかなかった。だから小さい子供をみると、彼らののぞみをかなえてやりたいと思う。プレーグラウンドで思いっきり遊ばせてやりたいと思う。そのことが普通の人には理解してもらえないのだけど・・・」

どんな名声や財力でもっても時計を逆戻しすることはできません。「永遠に失ってしまった子供時代を取り戻す」このオブセッションともいえる子供時代への執着は、ネヴァーランドの遊園地をつくることに始まり、子供たちと遊園地で一緒に遊ぶだけでなく、スランバーパーティ(パジャマパーティー)を開いて子供たちと夜を共に同じベッドですごすようになります。そのために性のいたずら事件として訴えられることになり、裁判につぐ裁判のために約20億円相当の弁護士料を払うほどのダメージを受けました。

この性のいたずらは結局無実の判決に終わりましたが、イメージの低下と精神的ストレスはマイケルの歌手生命に致命的な打撃を与えて、ついに回復することができませんでした。

何十回にもわたる整形手術、白くなった肌、契約結婚・・・マイケルがある記者に語った言葉がわすれられません。

I am a very lonely man.


いつも多くの人たちに囲まれながら、真の友だちに恵まれなかったマイケル。
禿鷹のように彼の資産を狙って群がってくる人々の中で、誰にも心を開くことができなかったマイケル。
彼の不可解な行動は、マイケルのヘルプの必死な叫びだったのかもしれません。

マイケル・ジャクソンが音楽界だけでなく、世界の若者に与えたインパクトは計り知れないものがあります。初めて人種やカルチャーの違いを乗り越えたスーパスターが登場したのです。

何時間もCNNをかけっぱなしにしてマイケルの特集を観ていますが、今シェアがマイケルの思い出話をしています。その前はディオン・セリーヌ。世界的なスターたちが次々とマイケルとの思い出を語っています。今夜は夜通しでマイケルの音楽を流して、いろんなエピソードに耳を傾けながら彼を偲びたいとおもいます。

「最近のあなたは、非難と訴訟と借金で心の休まることがありませんでしたね。健康がすぐれないにもかかわらず、ロンドンのコンサートの準備も大変な負担になっていたと思います。

I am a very lonely man. といって突然去ってしまったあなた。

私たちはついに最後のスーパスターを失ってしまいました・・・世界各地であなたの死を悼んで人々が集まり始めています。今私たちはあなたの数多くの歌を聞きながら、いかにあなたが私たちの青春の大切な一部であったか、そして私たちを豊かにしてくれたかを噛み締めています・・・あなたは一人ぽっちではありません。私たちの心に永遠の住み続けるかけがえのない友なのですから。」

いつも駆け足で過去を振り返る余裕がなかった私ですが、今夜はゆっくりとマイケルと語りたい思います。プロデューサー、レコーディングスタジオのミキサー、マネージャー、レコード会社のPRの人たち・・・あの頃に知り合った人たちが懐かしく思い出されます。彼らもきっと私と同じ想いに違いありません。

This is a final curtain call. See you in July. I love you. I love you so much from the bottom of my heart.

7月のロンドン公演の発表が彼の最後のメッセージとなってしまいました。 

I love you too. You will be missed forever!





投稿者 Tennisnakama  13:06 | コメント(10)| トラックバック(0)

ナダルのあらたな試練

バルセロナの新聞、 La Vanguardiaの記事のサブタイトルが世界のナダルファンに新たなショックを与えています。

Tiene una lesi〓n, pero la separaci〓n de sus padres tambi〓nle ha afectado
「怪我を負ったナダルに両親の別居も影響か」

6月21日付けの記事,La realidad de Nadal「ナダルの現実」の記事のサブタイトルで、両親の別居が明らかになったからです。このたったの一行が与えた影響は大きく、イギリスのタイムズやニューヨークタイムズなどの名門紙がとりあげて報道をしたため、世界にこの噂が広がってしまいました。それでなくても辛い日々を送っているラファがどんなに傷ついているかと思えば、本当に悲しくなります。

今のところは、ナダルのプライヴァーシーを尊重して、どのメディアも興味半分に掘り下げるようなことはしていませんが、タブロイドのゴシップ雑誌に掲載されるのも時間の問題。書店やキオスクに両親の別居が書きたてられたラファの気持ちを考えると胸が痛みます。

いろんな情報をまとめてみると、ナダルの両親の別居の話はすでに、スペイン人の Marta Cibelinaがブログで5月に掲載。また Peter Bodoが Tennis.comでもとりあげています。

またESPNは今日の記事で、そういえば4月のマイアミのトーナメントも変だったと書いています。マイアミではナダルはそれほど調子のよいとは思えないデルポトロに敗北。試合後の記者会見で、「今日の自分は普段のレベルではなかった。負けにはいつも原因があるんだ。でもそれはプライヴェートなことだから。」と微妙なナダルの発言をあげて、この頃からすでに彼を悩ましていたのではないかと憶測しています。

このようにいろいろ調べてみた結果、やはりラファの両親の別居の話は本当のようです。

彼が全仏前のインターヴューで「コートでの最大のヴィクトリーは? コート外の最大のヴィクトリーは?」の質問に、「コートではウィンブルドンの優勝。コートの外では僕のファミリーがヴィクトリーだ。」とけなげに答えています。
このときすでに彼の両親は別居していたかもしれないと思うと、「僕の勝利は家族なんだ」と答えた彼の心境はどんなに複雑ものだったでしょう。あれほど「ファミリーが一番」と自慢にしていたファミリーはもう存在しないのです。

トニー・ナダルの言葉を思い出します。
「ラファは小さいときからとても素直ないい子だった。反抗期なんてこれっぽっちもなくてね。ラファはまだ子供みたいな幼いところがあるんだよ。」

これはマヨルカのナダル城(同じビルに親族が同居)の中で、幼友達と結束の固い血縁関係の中で育てられたラファの特長を語っていると思います。

いわゆる両家のおぼっちゃまで、世間の荒波に揉まれることもなく、好きなテニスやサッカーに没頭できたこと。
おじさん(トニーナダル)の言うことを疑わずに従ってきたこと。
23歳で家族とまだ同居していること。
幼友達がガールフレンドであること。

もし私たちがこの青年がナダルであることを知らなければ、このプロフィールから即座に「精神的に自立ができていない青年」というイメージを抱くでしょう。

一方では数十億円も稼ぐラファ。一方では両親と住むことを望んでいるラファ。

これはやはりアンバランスだと言わざるを得ません。ひたすらテニスの向上に、人生のすべてを賭けてきたラファにとっては、テニス以外の人生に対して免疫がなかったといえます。家族のガードが余りにも固くて、ある意味で大人になる機会がなかった。

幸せだと信じてきたことが意外ともろく崩れることを知ったラファ。
自分の大切な宝物が永久的なものでないことを知ったラファ。

トーナメントで優勝してトロフィーを持ち帰っても、一緒に祝ってくれたあの家族はもう存在しないのです。

なんの為に戦うのか? 
自分は一体なんのためにテニスをしているのか? 
これから何をしていきたのか? 

人生について根本的な問い直しの時間が持てたことは、ラファの人間成長にとって必要なプロセスだったような気がします。

マレーは新しく家を買って、3年間付き合ってきたガールフレンドと住み始めました。マレーも両親がティーンネージャーのときに離婚をして、悲しい思いを経験しています。しかしマレーは母の巣から独立して、自分の巣を作り始めています。「今の僕があるのは彼女のおかげ」この彼女とはガールフレンドのキムのことです。

フェデラーは9年間の長い春に終止符をうち結婚、もうすぐ赤ちゃん誕生です。

膝のケガ。両親の別居。この辛い時期をきっとガールフレンドのジスカが癒してくれるはずです。「僕のヴィクトリーはファミリーなんだ」と語ったラファ。試合でヴィクトリーを勝ち得たように、コート外でも立派にヴィクトリーを勝ち得てくれると信じます。

ラファはやっぱりヴィクトリーが一番似合うのです。




投稿者 Tennisnakama  14:04 | コメント(10)| トラックバック(0)

選手の怪我との闘い

錦織選手とナダルの怪我の問題は、多くのアスリートの共通の深刻な悩みでもあります。今日は選手生命を脅かす怪我の問題について述べてみたいと思います。

錦織圭
6月22日の錦織選手のブログはこのような書き出しで始まっています。

「今日は、最近の気持ちを書いてみようと思います。
一人でも励ましてくれる人がいたらなーと思いつつ。笑 
いやいや、気持ちを晴らす為に書きます。」

辛そうです。読んでいて泣けてきました。ボレテリに帰ったものの、プラクティス仲間のハースやステパネックはウィンブルドンに行ってしまって、きっと寂しく取り残されたような気持ちなのでしょうね。

「アメリカに帰ってきてから、トレーニング2日目の時、ふと僕は何をやってるんだろう・・と考えるようになりました。」

「こんな気持ちの中、ふと思ったのが日本に帰りたいってことでした。たぶん相当まいってるんだと、自分でも思います。」

調子がいいときは毎日が充実してホームシックになる時間がないでしょうけれど、辛いことがあるときはやっぱりご両親のいる家に帰りたいのでしょうね。私も若くして海外に長く一人で住んでいましたので、その辛い気持ちは痛いほど分かります。

私はさっそくtennisnakamaの名前で激励のコメントを残しました。 コメント欄ですが、不思議なことに名前を書く欄がないのですね。うっかりこの前は名無しで激励コメントを書いてしまいましたが、これは顔のないファンになってしまいます。名前が書かれていたほうが圭君も喜ぶと思います。ペンネームでも本名でもかまいません。県名も入れるともっとよいかもしれません。全国いろんなところからくる励ましのコメントは嬉しいものです。次回のコメントにはニューヨークを入れるつもりです。

私は仕事をやめ落ち込んでしまってからもう何年もたちますが、こういうときに一番聞きたくない言葉は、哲学的な言葉とお説教地味た言葉です。テニスの話もきっと聞きたくないでしょうね。心が痛んでいる状態がもう他人事とは思えないので、ごちゃごちゃと注文をつけてすみませんが、そのへんを察してあげたいと思います。

励ましエールを圭君に送りましょう。
http://blog.keinishikori.com/index.html

ラファエル・ナダル
今日はウィンブルドンの初日。新しく屋根をつけたセンターコートで、フェデラーが本来の華麗なロジャーテニスを披露して、オープニングにふさわしい一日となりました。しかしやはり昨年のチャンピオンのナダルのいないウィンブルドンは寂しく、TVの解説はナダルの膝の問題に集中していました。

「果たしてナダルの膝はどれほど悪いのか?」

アガシの元コーチのダレン・ケイヒルは、現在ヒューイットのアドヴァイザーをしながら、ESPNの解説をつとめていますが、彼の体験談がとても印象に残りましたので、ここで要約してみたいと思います。

「僕はラファと同じ症状、膝の腱炎で引退せざるをえなくなったので、彼の気持ちが手に取るようにわかるんだ。25歳のときに膝を悪くしてから3年間というもの、それは辛い日々の繰り返しだった。

毎日、アイシングを一日2回。炎症止めの薬。リハビリ。ありとあらゆることをやりながら、よくなったかなと思って試合に出ては、また痛くて動けなくなる。そしてトーナメントを欠場して2~3ヶ月リハビリ。そして出場してはまた同じことの繰り返し。

朝起きると立てないほど痛いときがあるかと思えば、全然痛くないときもある。いつも膝のことは心の片隅にあって気持ちが休まるときがない。

100%で戦えない状態で戦わなければならない、というのは本当に辛いものだ。でもどうしても一度はトップ10になりたかった。僕の長い間の夢だったからね。この夢のために僕は必死に頑張ったよ。 最後はあんまり痛くて、歯を食いしばるために歯止めが必要なほどだった。こんな痛い目にあってなぜ続けていかなければならない。 僕は駄目になってしまったのか。 毎日がこの問いとの闘いだった。

こういう状態では、試合に出てもまた膝が悪化しないかと心配で十分にプレーができない。最後の手段として手術をしたが、もう昔の健康な膝には戻らなかった。医者、リハビリ、アイス、薬の繰り返し。疲れてしまったんだ。精神的にやっていけなくなってしまったんだ。」

この話を聞いて正直ぞーっとしました。どれほど多くの選手が同じ思いで引退していったことか。

ラファは大丈夫なのだろうか? もう無理をしすぎて完治の見込みはないのだろうか? 完治してもあのプレースタイルを続けるかぎり膝がまた悪化することは目に見えています。

アガシが3年ほど前にラファに「今のようなテニスを続けていると若くして引退することになるよ」と忠告したことがあります。これはアガシでなくても素人の私たちでもうすうす抱いていた悪い予感です。

今日の解説者はそろってラファの膝について疑問を投げかけていました。
「なぜ一日8時間ほどもテニスをしなければならないのか?」
「試合が終わったあとでも、なぜ何時間もコートでプラクティスをする必要があるのか?」

これはラファがかわいそうです。もしプラクティスのやりすぎが原因の一つであれば、これはコーチの問題です。しかしあの血のにじむような努力のおかげで、彼はフェデラーからNo.1の座を奪うことができたのです。

フェデラーと比較して「フェデラーは怪我が少ないのだから、彼のようなテニスをすればよい」というのは、ラファであることをやめろと言うようなものです。「一球一球に魂を入れながらプレーする」たとえそのプレースタイルが膝を悪化させる原因になるとわかっていても、彼は最後まで球を追い続けるテニスしかできないのではないかと思います。

アガシの忠告にラファが答えています。「でも僕にはこれしかできないんだ」
このとき私は、「自分を殺したテニスはできない」と言っているように聞こえました。

自分のテニスが出来なければ、たとえそれが選手生命の延命につながることが分かっていても、そんなテニスはやりたくない・・・

スポーツは自己表現のアートフォームだと思います。自殺行為になると分かっていても、自己を偽って表現できない。アーチストとして、スポーツマンとして、険しい道を歩み続けていかなれればならないラファを、これからも見守りながら応援していきたいと思います。

Vamos Rafa!




投稿者 Tennisnakama  11:07 | コメント(15)| トラックバック(0)

ウィンブルドンIQテスト

IQテストの前にやることがあります。

まずTwitterをまだ始めていない方へお知らせです

ウィンブルドンを満喫するためにも今日早速登録しましょう。登録すればやり方はすぐ分かってきます。分からなければ私の方までダイレクトメッセージを送ってくださればお手伝いします。まずは以下のサイトで登録です。
http://twitter.com/

Twitter仲間の皆さんへ:
全体的にフォローする人が少なすぎます。これではTwitterの醍醐味が味わえません。

まずtennisnakamaのモモちゃん猫のアイコンをクリックしてください。

右側にあるブルー文字の「フォローしている」をクリックします。

私のフォローしている約250人のTwitterのアイコンが表示されています。これを全部フォローにしてみましょう。その中かから自分の読んでみたい人を時間をかけて選んでいきます。

まず250人の仲間でウィンブルドン観戦をすれば、楽しいチャットになると思います。もちろんチャットに参加する必要はなく、チャットを観読するだけでも面白いと思います。最初はチャットの多さに圧倒されますが、そこからフォローする人をあらためて選択していくようにします。

明日はいよいよフェデラーがセンターコートでオープニングをつとめます。日本時間の月曜夜8時です。さあ、気合いを入れて観戦しましょう。もしTVで観戦できない人は、観戦できるサイトをTwitterでお知らせしますので参考にしてください。

ウィンブルドンIQテスト

ウィンブルドンの知識をパワーアップするために、ご自身のウィンブルドンIQをはかってみませんか?

以下の簡単なクイズ10をつくってみました。さてあなたのIQは?

(1)ウィンブルドンの開催された最初の年は?

a. 1877年
b. 1887年
c. 1907年

(2)最後のウィンブルドンチャンピオンになったイギリス人は?

a. フレッド・ペリー
b. ティム・ヘンマン
c. ヴァージニア・ウェイド

(3)9つのウィンブルドン最多タイトルを保持する女子選手は?

a. シュテフィ・グラフ
b. マティナ・ナヴラティロヴァ
c. ビリージーン・キング

(4)ピート・サンプラスは最多のウィンブルドンのタイトル保持者。彼のタイトルの数は?
a. 7
b. 8
c. 9

(5)1985年ボリス・ベッカーが最小年で優勝したのは彼が何歳のとき?

a. 17歳
b. 18歳
c. 19歳

(6)ワイルドカード(WC)で優勝した選手は?

a. ジミー・コナーズ
b. イヴァン・レンデル
c. ゴラン・イヴァニセヴィッチ

(7)イギリスの宿願を背負ったティム・ヘンマンのウィンブルドンの最高記録は?

a. 準々決勝
b. 準決勝
c. 決勝

(8)ボールボーイ/ボールガールの数は?

a. 250
b. 300
c. 350

(9)全部で19コートで試合が行われ、6面のショーコートがあります。センターコート、No.1,2,3,4の他にどのコートがショーコートでしょう?

a. No.5
b. No.10
c. No.18

(10)男子の予選に何人が挑戦?

a. 32人
b. 64人
c. 128人


(正解:1-a, 2-a, 3-b, 4-a, 5-a, 6-c, 7-b, 8-a, 9-c, 10-c)

正解者の方には以下のようなプライズが当たれば嬉しいですね。

10問全正解: 
センターコートにあるスカイヴュー・スウィートのパス(一人一日約20万円)
http://www.keithprowse.co.uk/KP/TENNIS_Centre_Court_Suites.aspx

8・9問正解: 
センターコートのギャツビークラブのパス(一人一日約14万円)
http://www.keithprowse.co.uk/KP/TENNIS_gatsby.aspx

7問正解またはそれ以下の方は、知識のパワーアップに励んでください。

それにしても庶民の手の届かないところには、いろんなものが売られているのですね。

US Openでは昨年スカイヴュースウィートに等しいラグジュリースウィートで、夫とともにフェデラーvsマレー決勝を観戦しましたが、これは40万円に相当する価値があったのですね!(そういえばシャンペンとロブスターがおいしかったこと!)
ご招待してくださったご夫婦にあらためて深くお礼をいいます!


投稿者 Tennisnakama  00:01 | コメント(0)| トラックバック(0)

ドローが変更、その影響は?

今年のウィンブルドンは、ナダルの欠場でいろいろ波紋を投げかけています。その中でもドロー発表後のシード1の欠場によって、ドローが変更されるというあまり先例のない事態が生じました。(2001年の優勝者、イヴァニセヴィッチが肩の手術で翌年欠場しましたが、これは5月初旬に発表していますのでドローには変更がありませんでした。)

ではナダルの欠場でドローにどのような変更があったのか?
新しいドローが選手たちに与える影響は? 

オリジナルのドローと新しいドローを比べながら、男子のドローのシステムと影響について述べてみたいと思います。

まずウィンブルドンのドローのサイトを開いてください。
http://www.wimbledon.org/en_GB/scores/draws/ms/r1s1.html

1回戦 First Round
本戦エントリーは全員で128選手です。First Roundでは128人が上からセクション1・2・3・4の4つのグループに分けられ、1セクションが32人で構成されています。

トップハーフとボトムハーフ
ドローの上半分のセクション1と2をトップハーフ、下半分のセクション3と4をボトムハーフとよびます。トップハーフはシード1の選手が、ボトムハーフはシード2の選手が代表するかたちになります。

シード1とシード2のポジションは毎年同じ
セクションごとにトップシードの選手4人がまず配分されます。ポジションが変わらないのは、シード1(セクション1でドローの最上段)とシード2(セクション4で最下段)です。ですから今年はナダルがトップに、フェデラーがボトムに配されていました。しかしシード3とシード4はどのセクションに配分されるのかは、毎年くじびきで決められているようで年によって違います。

シード3のポジションの重要性
シード3の選手がセクション2にいくのか、セクション3にいくのかによって、決勝の顔ぶれが違ってきますので、シード3のポジションは大変重要な意味をもちます。

過去のシード3のポジション
2009年 マレー: セクション2
2008年 ジョコヴィッチ: セクション2
2007年 ロディック: セクション2
2006年 ロディック: セクション3
2005年 ヒューイット: セクション2
2004年 コリア: セクション2
2003年 フェレロ:セクション3

変更になったドローのポジション
ナダル(1)のポジションにデルポトロ(5)が入る
デルポトロ(5)のポジションにブレイク(17)が入る
ブレイク(17)のポジションにキーファー(33)が入る
キーファー(33)のポジションにラッキールーザーのアルベス(ランキング120位)が入る

シード33の意味
GSのシード選手は32までですが、キーファーのシードが33となっています。これはナダルの欠場でシード選手が一人欠けてしまったために追加となり、次にランキングの高いキーファーに33が与えられました。

ラッキールーザーがエントリー
ドローの発表後から試合が始まるまでの間に、選手が欠場になった場合、予選最終戦で負けた選手の中で最もランキングの高い選手がラッキールーザーとなります。今回は最終戦に負けた16選手のうち、ランキング120位のThiago Alvesがラッキールーザー(LL)となってエントリーを果たしました。

シード選手32人の配分はどのように?
各セクションごとに8人のシード選手が配分されます。セクションが4つありますので、シードのついた選手は32人となります。もしシード選手全員が2回戦を勝てば、3回戦の対戦予想は以下のようになります。

セクション1 
ナダルのかわりにデルポトロがシード1のポジションに入りました。デルポは芝の経験が浅く、ロディックの決勝進出の可能性が高くなってきました。その他に注目したい選手はイーストボーンで優勝したツルスノフ。ダヴィデンコは足のケガの回復次第。

デルポトロ(5)・・・元ナダル(1)
ツルスノフ(25)

ステパネック(23)
フェレール(16)

ダヴィデンコ(12)
バーディッチ(20)

メルツァー(26)
ロディック(6)


セクション2
ナダルの欠場で最も有利になったのはマレー。ナダルがトップハーフから抜け、ブレイクがセクション3に移ったことで、決勝が現実化してきました。

「僕はハードコートが一番得意だけれど、ウィンブルドンで優勝できるチャンスはあると思う。 多くの選手が芝が苦手だからね。」マレーの課題は、イギリス国民悲願のプレッシャーをいかにハンドルできるか。

ドローの変動は、キーファーがブレイクのポジションに入り、またキーファーのポジションにラッキールーザーのアルベスが入っています。

マレー(3)
トロイッキ(30)

ヴァヴリンカ(19)
サフィン(14)

ゴンザレス(10)
キーファー(33)・・・元ブレイク(17)

ハネスク(31)
シモン(8)

アルベス(ラッキールーザー)・・・元キーファーのポジションに入り、パヴェルと対戦

セクション3
デルポトロが抜けてジョコヴィッチが有利に? デルポの代わりに入ったブレイクのプレースタイルが芝に合っているので、不利になったという声もあり。

ブレイク(17)・・・元デルポトロ(5)
アンドレエーヴ(29)

ハース(24)
チリッチ(11)

ロブレド(15)
シュトラー(18)

フィッシュ(28)
ジョコヴィッチ(4)

セクション4
ドローに変動はありませんが、べルダスコ、ツォンガ、カーロヴィッチ、ソダリングと強者がいてフェデラーにとってはタフなドロー。

マレーはウィンブルドンでは最も大きな脅威ですか?との質問に、フェデラーは「No」と答えました。ナダルのいない今回はジョコヴィッチが最も脅威だとか。その次にマレー、その他にデルポトロ、ツォンガ、ゴンザレス、ソダリングなども油断できない。それに腕をあげたロディックも破るのがむずかしい。フェデラーは優勝するむずかしさを語っています。

べルダスコ(7)
モンタネス(32)

カーロヴィッチ(22)
ツォンガ(9)

ソダリング(13)
ロペス(21)

コールシュライバー(27)
フェデラー(2)

(追記)
私の予想は準決勝はマレーvsロディックフェデラーvsジョコヴィッチ。決勝はマレーvsフェデラー。皆さんの予想はいかがですか?

投稿者 Tennisnakama  15:10 | コメント(3)| トラックバック(0)

ナダルがウィンブルドン欠場

ナダルのウィンブルドン欠場は世界に大きなショックを与えました。

「ウィンブルドンでプレーをしないという決断は、キャリアの中で最もむずかしい決断の一つだった。でもシチュエーションがこの決断を少したやすくしてくれた。ぼくにはこうするしかオプションがなかった。100%でない状態で戦うことはできないのだから。」

膝を試すためにナダルはハーリングトンクラブで木・金の二日間エグジビションを行いましたが、結果は思ったより悪く、ヒューイットに6-4, 6-3で負け、ヴァヴリンカに4-6, 7-6(6), 10-3で敗退してしまいました。

「今の僕はベストではないから、そんなにひどく落ちこんではいないよ。ウィンブルドンのようなトーナメントに出場するときは、勝ちたいからね。今の僕はウィンブルドンに出るには十分でないのだから。」

選手の怪我が年々ふえて選手の欠場が増加しているように思います。ATPの過酷なスケジュールは、いつも見直しが叫ばれながら、改善されるどころかますますトーナメントが増えていく現状です。選手は疲れています。ナダルのような歴史に残る未来の伝説選手たちを短命にしてしまう過密スケジュールに対して、参加義務を軽減するなどのルールの改正はいつ行われるのか? また選手側も、きびしい健康管理の再チェックを行い、怪我の予防に最善を尽くす時期にきているとおもいます。

ナダルは昨年も後半は疲労困憊。酷使でボロボロになってしまった膝によって、ナダルは上海のマスターズカップ、そしてデ杯の優勝決定戦を断念せざるをえませんでした。今年は特に全豪優勝以来、ほとんど勝ちこしてきているナダルには心身を休める期間がありませんでした。全仏の敗退、ウィンブルドン欠場という最悪な事態を起こす兆しはすでに忍び寄ってきていたのです。

いかにナダルが肉体と精神を酷使してきたか!この半年でナダルは11トーナメントに出て51試合も戦っています。

ナダル2009年の試合総数:51試合
1月5日 ドーハ:3試合(QF)
1月19日 全豪:7試合(優勝)
2月9日 ロッテルダム:5試合(決勝)
3月6日 デ杯(対セルビア):2試合
3月12日 インディアンウェルズ:6試合(優勝)
3月25日 マイアミ:4試合(QF)
4月12日 モンテカルロ:5試合(優勝)
4月20日 バルセロナ:5試合(優勝)
4月27日 ローマ:5試合(優勝)
5月10日 マドリッド:5試合(決勝)
5月25日 全仏:4試合(R16)

ではNo.2のフェデラーと比較してみましょう。フェデラーはデ杯、ロッテルダム、バルセロナをスキップして8トーナメントで39試合です。

フェデラー2009年の試合総数:39試合
1月5日 ドーハ:4試合(準決勝)
1月19日 全豪:7試合(決勝)
3月12日 インディアンウェルズ:5試合(準決勝)
3月25日 マイアミ:5試合(準決勝)
4月12日 モンテカルロ:2試合(R16)
4月27日 ローマ:4試合(準決勝)
5月10日 マドリッド:5試合(優勝)
5月25日 全仏:7試合(優勝)

ナダルフェデラーよりも12試合も多く戦っています。特にクレーシーズンでは、モンテカルロ、バルセロナ、ローマが連続して毎週開かれたため、いずれも優勝してしまったナダルは全く休みをとれず、3週間に15試合をこなさなければならなかったのです。こんな無茶苦茶なスケジュールではロボットでない限り、ダメージがあって当然です。

ナダルはスペインのヒーローであるがために、バルセロナとマドリッドは欠場するわけにはいかなかったのでしょうが、これは明らかに心身のメンテナンスを軽視した無茶な行為でした。スペイン人も事情を話せば理解してくれたはず。若いナダルは自分の体を過信していたと思います。

ソダリングが全仏のナダル戦でみせたパワーテニスが、これからのテニスを象徴していると書きました。ラケット、ストリング、選手の体格などの進化によって、球はますます速く、ますますスピンが増し、ますますパワーがアップしていく明日のテニスを見せつけられました。このままでは体がもたない。もう人間の限界を超してしまうゲーム展開に興奮はするものの、選手生命が若年で終わってしまうスポーツは発展しないとおもいます。

ではいかにすれば選手生命を長く引き延ばすことができるのか?

ジョン・マッケンローが長年にわたってボールを大きくしろ、と叫んできましたが、大きくすることによって、ボールの速度とパワーを落とすことができるので、これも一案だと思います。

あとはコートサーフェスです。ハードコートは体への負担が大きく、膝をすぐ痛めてしまいます。私のプレーしているコロンビア大学のサーフェスはハードですが、クッションが少し入っていてとても足にやさしいのです。特にアメリカは固いハードですので、サーフェスをかえることによって選手の足への負担は軽減されると思います。

ルールを改正する、ボールのサイズを変える、サーフェスを変える、その他にもいろんなアイデアがあると思います。ナダルのこの悲しい決断を無駄にしないためにも、テニス界は真剣に(テニスファンも)選手のウェルネスに取り組んでいかなければないと思います。





投稿者 Tennisnakama  11:26 | コメント(18)| トラックバック(0)

ナダルの決断迫る

ロンドンのハーリングトンクラブで18日に行われた対ヒューイット戦は、ナダルの膝の調子をみるためのテスト試合でもありましたが、6-4 6-3で負けてしまいました。

以下はニュースソースのロイターの記事を要約したものです。
http://eurosport.yahoo.com/18062009/58/wimbledon-nadal-loss-increases-wimbledon-doubts.html

・・・・・・・・・・・・・
芝のサーフェスでの練習試合もなくエグジビションに出たナダルは、膝にテープを巻かずに好調のようにみえた。

第1ゲームはナダルのサーヴィスゲームで、4回のデュースがあったが、膝を低く曲げてローヴォレーのウィナーをとったり、17の長いラリーでコート中を走り回る姿は、それほど膝に問題があるようにみえなかった。

しかし試合が進んでいくにつれてナダルキャンプの表情が厳しくなってきた。第2セットに入ると、「もっと膝を曲げろ」と言いたげなトニーコーチ。「分かっているけどできないんだ」とナダル。そんな二人の会話が聞こえてくるようだった。

1時間20分後に試合は終わったが、昨年あの5セットマッチで世界一のフェデラーを倒した同じ人物とは思えない疲れた表情がナダルにはあった。

マティナ・ナヴラティロヴァが最近のインターヴューで、「ラファは肉体的にも精神的にもバーンアウトしてしまったのよ。コートでの彼は今までのようにハッピーにみえないもの。」ときびしいコメントを残している。

ナダルがこのエグジビションで笑ったのは、選手の紹介のときにアナウンサーの「ナダルのスピンは1分間に3200回転もするんだそうです」のコメントのときだけだった。
・・・・・・・・・・・・・

この記事を読んで気になるのは、ナヴラティロヴァのバーンアウトのコメントです。確かに私たちも元気のないラファが気になっています。

「ラファは膝を曲げるのがむずかしくまだ治療が完全でないみたいだ。」とトニーコーチが試合後に述べていますが、明日19日にもう一度ヴァヴリンカとの試合をやり、その直後に記者会見をしてウィンブルドンに出場するかどうか決定します。

しかし19日のドロー発表は午前の10時からです。ということは、ナダルがもし欠場となると、このドローはどういうことになるのでしょう? ドローが決まった後ですので、ラッキールーザーがくるのでしょうか?(ラッキールーザーとは、予選最終戦で負けた選手の中で最もランキングの高い選手)

それにしても、シード1の選手が抜けてしまうとこのドローはずいぶんと不公平なものになってしまいますね。ドロー直後に欠場が許されるのは、ナダルが特別待遇されているからなんでしょうか? ミステリーです。

フェデラーが「ラファがウィンブルドンに出られないなんて、考えただけでも恐ろしいことだよ」とコメントしていましたが、でも今無理をして手術という悪い結果を招くよりも、ラファの姿が観れないのは悲しいですが、ここはじっくりと心と体を休めてほしいと思います。ナヴラティロヴァがはっきりとバーンアウトと指摘していますが、体は自然に治癒するでしょうが、心の回復は時間がかかります。体は手術を施せますが、心に手術をすることはできません。

家族と一緒にいるのが一番と言っているラファは、マヨルカ島にいてもカメラマンに絶えず追いかけられる自由のない世界。ゆっくりと休養もできない現状で本当にかわいそうです。

もし明日のヴァヴリンカとの試合に勝って、ウィンブルドン出場を決めたとしても、私は素直に喜べません。

ウィンブルドンで拳を固く握りしめて叫ぶあのVamos!が聞けなくなるのは実に寂しいですが、ラファの選手生命を短縮させてしまうような決断だけは止めてほしいと願っています。

Take it easy, Rafa





投稿者 Tennisnakama  11:48 | コメント(12)| トラックバック(0)

ドリーム・ダブルスペア:アガシ夫妻

新しい屋根のついたウィンブルドンのセンターコートで、屋根試しとして先月エグジビションが行われました。一度は観てみたかったアガシ&グラフのドリームペアのテニスです。対戦相手はヘンマン&クライスターズ。

アガシは幸せ一杯でちょっと太り気味。
グラフは体型変わらず動きも腕前もお見事!
ヘンマンは口元がチクチクしてるけど? 
クライスターズのあの看板スプリットを観たかった。

ともかくも A picture is worth a thousand words
アガシ夫妻の熱々ぶりをご覧ください。



いよいよこの屋根の下でウィンブルドンが始まります!



Twitterニュースより:

【ドロー発表をライヴで聞く】
日本時間19日午後5時にドローが始まります。NYは午前4時なので起きれるかどうかわかりませんが、このドローの様子がライヴで聞けますので、ウィンブルドンのHPのRadio Wimbledonをクリックしてください。
http://www.wimbledon.org/en_GB/interactive/radio/index.html?promo=st_promo


投稿者 Tennisnakama  22:34 | コメント(6)| トラックバック(0)

ウィンブルドン物知りパワーアップ

間もなくウィンブルドンが目の前に迫ってきました。公式ウェブサイトに「ウィンブルドンの10の重要な情報」というタイトルで面白い情報が載っていましたのでここで一部を紹介します。知識はパワーです。より多くのことを知ることによってウィンブルドンの面白さも倍増するはず。今日はパワーアップ第1号をお届けします。

WCの選手
ワイルドカードを私の応援しているディミトロフがもらいました。 伊達クルム選手( WTAやウィンブルドンの公式サイトにはDate Krummとなっていますのでそれにならいます)もWCでエントリーですね。しかしディレンマです。「観戦したい」のはやまやまなのですが、観戦するには彼らがトップ選手と対戦する必要があります。そうすると敗退・・・

今年はセンターコートの他に、No.2, No.3のコート、プラス他の3コートの計6コートのライヴ中継があるそうです。もしディミトロフがナダルフェデラーと、伊達クルミ選手がサフィナやウィリアムズ姉妹と対戦・・・なんて想像するとワクワクです。GSのセンターコートです! 

鈴木貴男選手が2005年のオーストラリアン・オープンでフェデラーと対戦したときを思い出します。あれは確か2回戦でしたが衝撃的でした。しかしシード1・2の選手は初戦ではWCと当たりませんので、これは残念ながら夢の話。いや!2回戦を突破して3回戦に進出すれば夢の話ではなく、センターコートの可能性が出てきます。ドローは19日。何だか想像しているだけで熱くなってきました。

ウィンブルドンの大切な日
6月18日 予選最終日
6月19日 ドロー発表
6月22日 ウィンブルドン初日
6月27日 ウィンブルドン・ジュニア初日
7月4日 女子決勝
7月5日 男子決勝

屋根のついたセンターコート
この新しい屋根のおかげで待ちぼうけを食わなくても済みます。屋根はたったの7分でスタジアムをカヴァーできるとか。しかし屋根をつけてから試合までに30分は時間をおく必要があるそうですが。(理由はよくわかりませんが) この新しい屋根のもとで、アガシ&グラフ夫妻のミックスダブルスのエグジビションが行われましたので、その様子をミュージックビデオにしてみました。明日アップしますので楽しみにしていてください。

新しいコートNo.2は地面より3.5mも下
4000人を収容できるコートが新しく作られました。しかも地面よりも下に降りて観戦とはクールですね。なぜ地下に? 観客席が低くなるので、周りの風景の邪魔にならないのだそうです。さすが。

コートのナンバーが変わります
新しいコートにNo.2が与えられましたので、今までのコートは順おくりにナンバーが一つくり下がっていきます。つまり今までNo.2だったコートはNo.3になります。

Twitterで物知りパワーアップ
Twitterにまだ登録していない方はさっそくアクションをおこしましょう。http://www.twitter.com/Wimbledon はウィンブルドンのTwitterです。どんどん情報が入ってきます。
またFacebookでもフォローできます。http://www.facebook.com/wimbledon

iPhoneをフルに活用
いろんな情報、ビデオ、ライヴスコアなどが入ってくるそうで、 私のiPhoneで試してみようと思います。便利な世の中になりましたねェ。(ため息)



投稿者 Tennisnakama  22:12 | コメント(7)| トラックバック(0)

フェデラーのすべてを知る!

ロジャーにぶつけた50以上の質問が、Basler Zeitungバーゼル紙に掲載されました。トーナメントの記者会見と違って、質問が面白く、ロジャーファンにとっては絶対見逃せないインターヴューとなっています。知らなかった新しいロジャーが満載されたインターヴューを紹介します。
(インターヴューはロジャーが全仏優勝した5日目に行われたものです)
http://www.gototennisblog.com/2009/06/15/roger-federer-tells-us-almost-everything/

Q: 全仏を振り返ってみて最初に思うことは?
F:僕のキャリアの中で最も重要な勝利の一つとなった。もちろんウィンブルドンの最初の勝利は特別なものだよ。僕をポピュラーにし、自信を与えてくれたからね。ウィンブルドンは何しろ僕の子供のときからの夢だったのだから。でもフレンチオープンは、僕のアイドル(サンプラス)がとれてないタイトルだから、僕にとってはすごいことなんだ。

Q:試合中に賞金のことを考えたことがある?
F:あるよ。一度だけね。それは上海の最初のマスターズだった。対戦相手はヨハンソンだったけど、彼に勝つと賞金額は1200万円。だから試合中に、1200万円が手に入ったら何買おうかな、ってそんなことばかり考えながらラリーを続けていたよ。あれも買いたい、これもほしいってね。ショットのごとにそんなことを考えているんだから最悪だったよ。(なかなか正直でよろしい)

Q:涙を流したことを恥じている?
F:恥じというより、ちょっと恥ずかしかった。でも感情を表現するってよいことだと思うよ。カメラがやたらクロースアップにして映すけどね。( Roger looks adorable when he’s in tears.)

Q:フェデラー以外にどんな選手が完璧な選手?
F:ロディックのサーヴ。ナルバンディアンのバックハンド。ナダルのフォアハンド。ヒューイットのファイティングピリット。そしてエドバーグ、ラフター、ヘンマンのヴォレー。メンタルはやっぱりナダルだね。もしこんな選手がいたら勝つのがむずかしいだろうね。(おっとっと。忘れちゃいけない選手がいます。サフィンです。彼のマスクを忘れては完璧な選手とはいえません。)

Q:テニスの人生で欠かせない人は?
F:皆がそうだけれど、最も長い付き合いのPierre Paganiniかな。(フィットネスのトレーナー)彼は僕の若いときに重要な役割を果たしてくれたから。

Q:パーフェクトな一日とは?
F:テニス以外では、自宅で友だちと過ごしたり、海辺でミルカと散歩したり。スパにいってマッサージをしてもらって、ロマンチックなディナー。そしてミルカと地平線に沈むサンセットをみるのもいいな。(まだまだ熱々でご馳走さまです)

Q:ミルカ以外に、誰とだったらエレベーターに缶詰になってもよいと思う?
F:マミー(お母さんだなんて!かわいいことを言ってくれます!)

Q:好きな料理は?
F:イタリアンだったら毎日食べられる。日本食も好きだね。でもスイスにいるときは、やっぱりスイス料理だ。ロースティー、ラクレット、フォンデュとかね。(これ、私全部つくれます。)

Q:じゃ嫌いな食べ物は?
F:僕は16歳まで菜食主義者だったんだ。でも1998年のデ杯のときに、Marc Rossetがステーキハウスに連れていってくれたんだ。そのとき僕は肉は食べないと言ったら、すごくびっくりしてね。彼はシェフに頼んで、種類の違った肉をいろいろテーブルにもってこさせたんだ。それで少しは食べれるようになったんだ。またミルカとタイに行ったとき、シーフードが食べれるようになった。だから今は何でも食べれるよ。でもジュニアのときはトーナメントのときはしんどかったよ。

Q:朝起きて一番にすることは?
F:まずミルカを抱きしめて、そしてベッドから起き上がって、歯を磨いて、ヒゲをそって・・・(もうミルカなしではロジャーは生きていけませんね)

Q:自分の欠点は?
F:なかなか時間厳守ができなかったこと。でも今は大分よくなった。あとはその場で決断できることを後回しにすること。(これは意外!もっとスイス的かと思ってました。スイス人はローレックスやオメガのように時間厳守がモットーですから。)

Q:嫌いなことは?
F:礼儀を知らない人たち。

Q:フェデラーに失礼なことをする人がいるんですか。もっとも最近で怒鳴られたことは?
F:マレーシアでサンプラスとエグジビションをやったとき。30分だけでよいから首相に会ってほしいということだったので出かけたんだ。でも2時間も時間がたってもまだ夕食が終わらない。腹が立ってね、責任者に話が違うと文句を言ったら、向こうは僕をどなり返したんだ。これはまずかった。

Q:今までに受けたアドヴァイスで一番ばかげたものは?
F:ナダルとの試合で、すべてのストロークを明細に書いてくれたのがあった。また電話をしょっちゅうかけてきて、あれやこれやと言ってくれる人もいるし。またメールをガンガン送ってきて、僕が返事をしないものだから、失礼じゃないかと怒ったりする人もいる。

Q:一番怖いものは?
F:スカイダイヴィングやバンジージャンピング。こういうのは僕は大の苦手でね。やりたくないよ。

Q:99%の人はロジャー・フェデラーを知っているといいますが、残りの1%の人に会ったことがある?
F:スポーツを知らない人もいるし、またスイスの国があるってことも知らない人もいるしね。皆が僕を知っているとは思わないよ。(この99%はずいぶん大袈裟な数字。アメリカだと多分半分以上は知らないでしょうね。)

Q:ロジェー(Rodscher)じゃなくてロシェー(Roschee)と最後に呼ばれたことは?(これは説明が必要です。彼はバーゼル出身ですのでスイスドイツ語を話します。Rogerと書いてもスイスドイツ語圏では、ロジェーと呼びます。しかしジュネーヴのようなフランス語圏では、ロシェーと呼び方がフランス風になります。ロジャーと呼ぶのは英語呼びで、スイスではこのような呼び方はしないのです。なぜか?彼が説明しています。)
F:パリでは10万回くらいロシェーと呼ばれるよ。僕の名は母の母国の南アで洗礼を受けているから、ロジャーと呼ぶのが正しい。でもフランス語ではそうは読まないので、わざわざスペルをRodgeurと書いてロジャーと呼ばせているみたいでおかしい。

Q:崇拝する人は?
F:スポーツマンではタイガー・ウッズ、マイケル・ジョーダン、モーターサイクルではヴァレンティノ・ロッシ。ミュージシャンでは元のブッシュシンガー(Gavin Rossdale) 僕の友だちなんだ。2度コンサートにも行ったよ。(私は知らない)

Q:20年後は何をしていると思う?
F:僕は家族を養っているよね。当然だと思うけど。仕事はテニスとは限らないと思うけれど、コーチやTV関係につくとは考えられないね。スポンサー関係の仕事や自分でビジネスをやることはあり得ると思うけど。多分スイスで人生をエンジョイしていると思うよ。

Q:ウィンブルドンの後に出産予定ですよね。お産のクラスに二人で参加したことがある?
F:ないけれど、いろんな経験者から話は聞いているよ。それに本を買って読んでるしね。ドクターからも情報はいろいろもらっているし。

Q:赤ちゃんの名前は決まったの?
F:本でいろいろ探しているんだけれどまだ決まってないんだ。

Q:男の子だと聞いてますが。
F:それは言えないね。僕たちは知っているけど、言わないよ。(やっぱし)

Q:ボリス・ベッカーの奥さんが妊娠したとき、ベッカーは自分もつわりがきたといってましたが、ロジャーはどう?
F:妊娠だけじゃなく女性についてもいろんなことを学んだし。すごくいい勉強になってるよ。

Q:父親になるということで不安や心配があると思うけど?
F:最初の数ヶ月は心配だったよね。ドクターは最悪の場合とかも説明してくれるしね。テニスのおかげで助かってるよ。今までいろんなむずかしいシチュエーションも克服してきたから、僕たちはきっとよい親になると思うよ。

Q:ミルカとの間でニックネームで呼び合っている?
F:いろんなニックネームで呼び合ってるよ。でも言わない。(ケチッ!)

Q:おむつは紙おむつ?それとも布おむつ?
F:紙おむつだと思う。それしか知らない。でも環境保全のためにできるだけ努力するつもり。

Q:何人くらい子供がほしい?
F:3人か4人。(最初の子供がGrand、次の子がSlam、3番目がRolandで最後が Wimblyというのはどう?)

Q:スタローンそれともデニーロ?
F:僕はアクション映画が好きだからスタローン。ジェイムス・ボンドが大好きなんだ。

Q:ビール派それともワイン派?
F:ワイン

Q:自転車それともローラーブレード?
F:自転車だね。バーゼルで夕食後自転車に乗って走るのは気持ちがいいよ。(今度バーゼルに里帰りしたとき、ひょっとして自転車に乗ったロジャーに会えるかも)

Q:朝食はシリアル(コーンフレーク)それともハニーブレッド?
F:ハニーブレッド。でも外国にいるときはほとんどシリアルだけど。

Q:外食それとも自宅で食事?
F:僕は自宅で食べるのが好きなんだ。ミルカがつくってくれるから。(ご馳走さま)僕は料理ができないけど、料理のうまい人がまわりにいてラッキーだよ。まずお母さん。そしてミルカ。

Q:家事をするとしたら掃除機をかける方?それともアイロンをする方?
F:僕は掃除機をかけるのがうまいんだ。(掃除機をかけるロジャーのコマーシャル、これはかなりいけるかも。)

Q: Eminem それともAC / DC?
F: 家でトレーニングしているときはハードなものを聞いてるよ。Metallica とかAC / DC.

Q: ヒゲを剃るのはカミソリ? それとも電気シェイヴァー?
F:カミソリ。 Gilletteがスポンサーだからね。いつもきちんと剃っていなくちゃいけない。トーナメントでは Gilletteから一杯カミソリが送られてくるよ。

Q:どっちがほしい? デ杯の優勝それともオリンピックの金メダル?
F:デ杯。オリンピックはダブルスで金メダルをとっているから。

Q:ナダルについて最も驚くべきことは?
F:若いときからショットが安定していること。Consistency

Q:トレーニングは?
F:昔より面白くなってきた。

Q:弱いストロークは?
F:バックハンドのリターン。

Q:ダブルスのドリームペアは?
F:マティナ・ヒンギス。僕は前マティナとダブルスを組んだことがあるけど(ホプマンカップ)ファンタスティックだった。そしてミルカ(これもホプマンカップ。試合はみたことがありますが、あんまりうまいとは言えず負けています。)それに金メダルをとった相棒のスタン(ヴァヴリンカ)。

Q:ジョン・マッケンローが若かったときの態度について?
F:おかしい。僕の若いときもおかしかった。

Q:テニスプレーヤーでなかったら何になっていた?
F:ミュージシャン

Q:ダンスフロアでのフットワークは?
F:悪くないよ。(コートではバタフライのように軽やかと言われていますが、果たしてダンスフロアでも?)

Q:学校で嫌だったこと?
F:早起きしなくちゃならないこと。宿題。

Q:バーゼルでは?
F: I feel super-good. (でも本当はバーゼルを捨てたのです。チューリッヒにちかい Wollerau に引っ越ししてしまったので、バーゼルの市民は怒っているのですよ)

Q:政治に興味は?
F:ほとんどスイスにいないので投票ができてないのが残念だ。でもアメリカの大統領選挙はよくフォローしたよ。

Q: Wollerauの住み心地は?
F:いいよ。僕の両親とミルカの両親の中間にあるから地理的に妥協というところ。(この町は税金が安いので有名なのです。)

Q:自分で変えたいところはある?
F:あまりない。テニスでは特にね。でも父親になればいろいろ変わるだろうと思うけど。

Q:もし世界を支配することができれば?
F:まず貧しい人たちがいなくなるような世界にしたい。

Q:神を信じる?それとも信じない?
F:信じる

Q:自分の墓石に彫る言葉は?
F:まだそれまでに時間があるから今は言えないよ。



投稿者 Tennisnakama  12:05 | コメント(18)| トラックバック(0)

段差でロディックが怪我

6月13日ロンドンのクウィーンズクラブで、ロディックvsブレイクの準決勝が行われたときです。そこで目を疑うような事故が生じました。ロディックが右足首をくじいたのですが、その原因が問題。何とコートに段差があったためにくじいてしまったのです。

その様子をTVスクリーンからビデオにしましたので、まずご覧ください。



ラインジャッジが立つところに芝がなく段差があります!これは信じられないことです。しかもあの由緒あるクウィーンズクラブのセンターコートです。

私は以前ロディックと似た経験をしたことがあります。私の場合は芝ではなくインドアのコートでしたが、となりのコートとの間に段差があったのですが、カーテンに隠れて段差が見えないのです。私は相手のロブをとるために思いっきり後方に走っていき、カーテンのところの段差で転倒。私の場合は捻挫がひどくてロディックのようにプレーを継続するどころか、足首が紫色に変色して大変な思いをしたことがあります。

どうしてそういう危ないコートをつくるのか、理解に苦しみオーナーに忠告すると、「そんなに後ろまで走って危ないことをするからだ」というこれも信じられない返事が返ってきて唖然としたことがあります。(このクラブはすぐに止めてしまいました)

アマチュアの私でもコートの隅から隅まで走り回って球をとるのですから、プロはなおさらのことです。ブレイクなどは途中で止まらなくて、観客席のほうまで走っていったのを覚えています。全力でフェンスまで走るのですから、当然コートのフェンスまでは平坦であると思っていました。

この段差はカーペット状の芝を敷けば、問題はすぐ解決することができます。この作業は約2時間くらいで完了するほど簡単なのです。段差には理由があると思いますが、選手の安全が最優先されるべきだと思います。

ロディックは第1セット1-1で足首をひねってしまい、メディカル・タイムアウトをとりました。このあと4-4まで何とか試合を続けましたが、リタイアを決心しました。私の場合は約一ヶ月の治療が必要でしたが、ロディックの場合はウィンブルドンに支障のない軽症であることを祈ってやみません。

それにしてもウィンブルドンのコートはどうなっているのでしょうね? ものすごく心配になってきました。



投稿者 Tennisnakama  15:18 | コメント(3)| トラックバック(0)

Birthday Wishes

Very Funny Animated Birthday Wishes With Birthday Cake



6月13日は私の誕生日。Twitterでも書きましたが実に不思議なことが起こったのです。

Birthday wishesといって、アメリカではバースデイケーキのキャンドルの火を吹き消すときに、願い事をすれば叶えられるというのでやってみようと思っていた矢先の話です。

実は私は喉から手が出るほどほしいものがあったのです。昨日が発売日。さっそく本屋さんに出かけました。モジモジしながら・・・

「あのう・・ローリングストーン・・・まだあります?」

「売り切れだよ(そっけない)」

「やっぱり・・・(ショボン)」

「僕だってまだ手にしてないんだ! 僕は購読してるんだよ!なのにまだ家にも届いていないんだ!」(本屋の店員さんがイライラしています。ヤバイ。)

「す、すみません」(何で私が謝らなくっちゃならない。でもやっぱり売り切れか・・・ガクッ)

いろんな本屋に出かけましたがどこも売り切れ。もう諦めるしかないか。eBayにすでに売りにだされているというローリングストーン誌#1081(6月23日号)は、すでにすべての書店から姿を消してしまったのでした。

アメリカ全国で発売と同時に完売してしまったというローリングストーン誌のカヴァーは、前にご紹介したアメリカンアイドルで2位になった、あのアダム・ランバートです。(以前に『ラッキースネーク』で紹介しています)彼がゲイであることを初めて告白した記事でもあり、売り切れとなることは予想していましたが・・・

運転しまわって結局手にすることができず、しょんぼりと自宅のメールボックスを開けたとき、そこに見つけたのが何とあの探しまわっていたローリングストーンの雑誌!

「WOW! WOW! Que pasa? 」どうして私の手元に!?

宛先は息子の名前です。でも変です。ローリングストーンは息子が購読するはずのない雑誌。彼に聞いても全く寝耳に水。しかも彼は勉強にいそがしくて(?)アダムのことは知らない。しかもです。書かれている住所の番地が違うのです。よくこんなデタラメ住所で届けられました!

出版社はときどきPRのために雑誌を送ってくることがありますが、ローリングストーン誌はマーケティングで息子が購読しそうだと狙いをつけたのでしょうか? 

私はスーパーナチュラルなパワーを信じませんが、このときは正直いって私の願いが叶ってしまったのですから、ちょっと不思議な気持ちです。誕生日のミステリーギフトです。

なぜ私がこれほどアダムに興味があるのか? 彼のファンは大半が女性です。アダムがゲイであろうと関係ないのです。女性である記者が面白いことを書いてました。

「本物の彼はゾクゾクするほどセクシー。ゲイだとわかっていても魅かれていくのはどういうことなのか?」

この写真を夫にみせて、「セクシーだと思う?」と聞いてみました。困ったような顔をして「勘弁してくれよ」の一言。

女性のセンシュアリティーは男性のものと違うようですね。男女の性を超越した中性の美しさが分かるのは、やっぱり女性だけなのでしょうか。

ここで男性の皆さんにお願いです。女性はハズバンドやボーイフレンドに聞いてみてください。社会・人類学見地からといっては大袈裟ですが興味があります。皆さんのセンシュアリティーのチェックです。

「この写真をみてどう思いますか? セクシー? 気持ちが悪い?」 教えてください。

adamlambert



adamrollingstone




(追記)
かわいいHappy Birthdayのビデオをみつけました。お友達の誕生日にメールでリンクするのも楽しいかも。




投稿者 Tennisnakama  22:21 | コメント(23)| トラックバック(0)

敗北の哲学

ナダルフェデラーのいないトーナメントはやはり寂しいですね。

タイガー・ウッズが膝の手術で長期間トーナメントから遠ざかっていましたが、その間ゴルフの視聴率はがた落ちしてしまいました。今週はロンドンとドイツのハーレで、ウィンブルドンのウォームアップ・トーナメントとして重要な芝の大会が開催されていますが、TV放送されなかったせいもありますが、やはり王者のいない試合はトーナメント自体に活気がなくつまらない。

しかし今日は久しぶりにTVで生観戦です。テニスチャンネルでやっと生放送されることになり、今フェレーロとダーシスを観戦しながら書いています。やはりストリーミングで観る試合とは雲泥の差があり、しかもHDで映し出される芝のグリーンは目のやさしくて嬉しいですね。(やっとレッドクレーの見辛いテニスから解放です)


敗北の哲学:  勝利のために敗北は必要なんだ

「僕はモンスターをつくってしまった」

これは有名なフェデラーの言葉ですが、勝ち続けることが当たり前になってしまった王者の辛さを的確に表現しています。全仏は勝って当然になってしまったナダルも、ソダリングに敗れるというショッキングな結果を招いてしまったことによって、新たに「勝利と敗北」の意味について考える機会を与えられたようでした。

5月31日ソダリングに敗退したときの記者会見で、「敗北」について語ったラファの言葉は大変意味深いものがあります。

Defeats never make you grow, but you also realize how difficult what I achieved up until today was, and this is something you need sometimes. You need a defeat to give value to your victories.

「敗北によって成長することはないよ。しかし敗北は今まで自分が達成してきたものがいかに難しいものであったか、という認識をさせてくれる。ときどきこういうことが必要なんだ。勝利の価値を評価するために敗北は必要なんだ。」

ナダルは続けて語ります。

「負けてしまったことはそんなに大きなドラマじゃないよ。いつか負けるときは必ず来るからね。パリで敗北するのは悲劇じゃないよ。」

「僕たちはアスリートで、コートに入れば勝者と敗者が決まるんだ。だから勝っても負けても、同じように冷静に受け止めなければならない。」

「勝ったときよりも負けてしまったときにより多くのことが学べるものだ。」

So I have to move forward
「だから僕は前進していかなくちゃならない。」

彼のいう「敗北」は「失敗」という言葉におきかえれば、私たちの人生にもあてはまりますね。

失敗は成功を再評価するために必要なんだ。(辛いですが正にその通りですね)しかし失敗してとどまってはいけない。Move forward!と彼は私たちにも呼びかけてくれているような気がします。

ナダルの膝の全快を祈って、Vamos Rafa!

ナダルがガンガン打ってくる新しいサイトです。一見の価値ありです。
http://www.rafaelnadal.com/thehit/?mode=full&language=en


投稿者 Tennisnakama  23:16 | コメント(10)| トラックバック(0)

爆弾騒動のクウィーンズクラブ

今日また不愉快な事件が起こりました。

ロンドンのクウィーンズクラブで行われているエイゴン・チャンピオンシップの3回戦。ロディックvsヒューイット戦が始まろうとしたときです。ストリーミングで観戦しようとコンピューターをオンにしましたが、なぜだか変な雰囲気です。関係者がコートの中を歩き回っています。試合が始まる様子もなく、ロディックヒューイットが持て余したように、ネットにやってきました。誰にも何が起こっているのか分からず、彼らも時間つぶしといった感じでネットをはさんで談笑しています。誰もマイクで事情を説明しようとしません。

roddickhewitt

ATP http://www.atpworldtour.com/tennis/1/en/home/default.asp


約10分くらい経ったでしょうか。 何が起こっているのかさっぱり訳が分からず、観客がしびれを切らして拍手し始めました。 ようやくATPのライヴスコアが作動し始めましたが、ストリーミングの画像ではまだ二人が仲良く話し合っています。スコアだけがどんどん進んでいって本人たちが会話しているのは、何かシュールな感じでしたが、このストリーミングは2分くらい遅れて放送されてたようです。

後でわかったことですが、爆弾が仕掛けてあるという脅しのノートが壁に貼ってあったのが見つかったのだそうです。係員を総動員して仕掛けてありそうなスタジアムをすぐさま徹底捜査。しかしそれらしきものが発見されず、無事試合を再開することになったわけですが、いたずらにしては実に不愉快で許されない爆弾騒ぎでした。

「今年で僕は2度目だよ。試合が中断してしまったのはね。半年前はヒューストンでブレイクと対戦したときだった。観客が心臓マヒを起こしてしまったんだ。僕たちには事情が分からなくてね。今日のようにどうしてよいのか分からずウロウロしていたよ。」とヒューイット

「風とか雨とかの理由でなくて試合が中断したのは僕にとっては初めてのことだった。何が起こったのか分からなかったけど、中止になってしまわないで早く再開してくれるよう祈っていたよ。」とロディック

フェデラーの乱入者事件のすぐあとだけに、このような悪質ないたずらには神経質にならざるを得ませんが、ロディックヒューイットはさすがプロだけあって、この騒ぎにはあまり影響されず見応えのある2セットタイブレーク戦の末、ロディックが7-6(2), 7-6(4)で勝利をかちとりました。

今日は残念ながらシモンはユズニーに敗退してしまいましたが、いよいよ8強が残って以下の対戦となります。順調にいけば決勝はマレーvsロディック。面白くなってきました。

マレー vs フィッシュ
フェレロ vs ダーシス
ブレイク vs ユズニー
ロディック vs カーロヴィッチ

エイゴン・チャンピオンシップ:6月11日のハイライトです。

(動画がでてくるまで時間がかかります)





投稿者 Tennisnakama  12:02 | コメント(0)| トラックバック(0)

ディミトロフのクールなバックハンド

dimitrovbackhand

Photo by Reuters Pictures

Dimitrovのバックハンド:2月ロッテルダム大会ナダルと対戦


エイゴン・チャンピオンシップは、ナダルが欠場でマレーが本命とされていますが、昨日のマレー山のモンフィスが右手首のケガでリタイアしまったことによって、ますますマレーの優勝の可能性が濃くなってきました。

それにしてもモンフィスはケガが多すぎますね。ツォンガもそうですがケガのために潜在能力を十分に発揮できていないのが残念です。(錦織選手はそのグループの最先端です)

Simon def Dimitrov: 7-6(7), 7-6(3)
さて6月10日は私のお気に入りのシモンvsディミトロフで、やっとストリーミングで観戦することができました。

今回で2回目の対戦ですが、ディミトロフは何度もブログでも紹介したブルガリアの18歳になったばかりの大型新人。2月のマルセイユではシモンがディミトロフに1セットを落としているだけに、シモンはたぶん「こんな若造に負けてたまるか」と緊張気味。相変わらずエラーが多くてシモンももう一つ調子が上がらないような感じでした。

それにしてもますますディミトロフが強くなってきていると思いました。ヘッドバンドからソックスまで、すべてブラックでまとめ、まさに若いパワーの象徴のようにクールでした。ルックスも抜群だし、性格もよさそうだし、このまま故障なしでいってくれると、テニスの新しいアイドルとなること間違いなしですね。

エイゴンの試合のビデオがないのでお見せできないのが残念ですが、ディミトロフのバックハンドは実に華麗で、フェデラーの再来をイメージさせます。このビデオは2月のマルセイユの試合ですが、最後に出てきますのでご覧になってください。

2009年2月マルセイユ大会:シモンdefディミトロフ 4-6, 6-3, 7-5



投稿者 Tennisnakama  22:54 | コメント(2)| トラックバック(0)

ラッキースネーク

音楽雑誌、ローリングストーンが話題沸騰。

アメリカン・アイドルでセンセーションを巻き起こしたアダム・ランバートのセクシャリティーがいつも話題になっていましたが、ローリング・ストーンの雑誌のインターヴューでゲイであることを明らかにしました。

この告白インターヴューで彼の人気がおちるどころか、ファンは逆にアダムの勇気をたたえて、ますます彼の人気は上がるばかり。

しかしこのカヴァーはどきどきしますね。確かにセクシー。性倒錯のファンジーの世界・・・「ゲイであろうとストレートであろうと関係ないわ。表紙のスネークはラッキーだわ!」と女性ファンのコメントが殺到しています。(でもこの写真はちょっときわどい)

adamrollingstone


投稿者 Tennisnakama  21:28 | コメント(6)| トラックバック(0)

ナダルがウィンブルドンに出場

グッドニュースです! 

『ラファが16日にロンドンに行きます』の記事のタイトルで、ラファの公式ウェブサイトにウィンブルドン出場を発表しました!

スペイン協会のドクターで、 Mapfre Medical テニスセンターのディレクターでもあるDoctor Angel Ruiz-Cotorroのもとで、ラファは8日と9日の二日間、バルセロナで精密検査を受けました。

MRI, Ultrasound scans, gammagraphyの結果で屈腱炎と診断され、しかも両方の膝蓋骨(ひざがしら)に軽い骨浮腫があるとのこと。しかしこの炎症も、飲み薬とフィジカルトレーニングで回復をさせることができるようで、早くも48時間のスペシャルなトレーニングをやったあと、徐々にレギュラーなトレーニングに戻れるとか。

これを読んでナダルの膝が思ったより軽症だったようで一安心です。

でも本当は安心していないのです。 私自身5度もスポーツ怪我で手術を受け、あやうく誤診で大変な目に合う経験をしています。 錦織選手やシャラポヴァの例をとっても誤診やミスマネージメントがあったようで、はっきり言ってもっといろんな医者に診断してもらったほうがよいと思うのですが。 アメリカでは、セカンドオピニオンと言って、違った医者の意見をいろいろ聞くのが当然となっています。

「この何ヶ月の間は膝が痛くてね。これ以上は続けることができないと思った。痛さである種の動作に限界がでてきたし、またメンタルに影響してくるようになってきたんだ。」
(これはソダリング戦のことを言っているのでしょうか。しかし敗北した直後の記者会見ではラファは一言も言い訳はしませんでしたが。)

「世界で最も重要なトーナメントには200%で戦いたんだ。ウィンブルドンは僕の子供の頃からの夢だからね。もし僕が100%プレーできないようだったら、センターコートでプレーすることはありえないよ。」
(私たちも痛みを引きずった中途半端なラファのテニスを観たくありません。まだまだ若いのですから、No.1の座は再び取り返すことができます。今はタイトルやランキングを忘れて徹底的に完治してほしいと思います。)

「ウィンブルドン開催までの2週間あるけれど、むずかしい2週間だ。僕が一番やりたいテニスができないからね。でもフィジカルトレーニングをしっかりやって膝の回復をはかりたいと思っている。」

もう一つ嬉しいお知らせがあります。

ナダルのホームページが全仏のテニスウェアーのピンクとイエローから、黒に変わりました!

いいですね!黒はパワーのシンボルです。実はあのピンクを見た瞬間、悪い予感がしたのです。記事でさんざんこきおろしてしまいましたが、ピンクは滝のように流れる汗とともに命を賭けて戦う男の色ではありません。全仏のモヤモヤピンクのムードを吹き飛ばすためにも、爆裂するブラックパワーでウィンブルドンに殴り込みをかけましょう!

Vamos Rafa!



rafasite


http://www.rafaelnadal.com/nadal/en/home



(追記)
フェデラーはやはりドイツのハーレの大会を欠場することになりました。切符を買ったお客さんは怒るでしょうが、長いキャリアを維持していくには妥当な判断だと思います。ナダルもこれからは試合数を減らして、いつもベストコンディションでいてほしいですね。

ところでフェデラーのHPはまだクレーのレンガ色です。ウィンブルドンが始まるまで、全仏のSweet Victoryを味わいたい気持はわかりますが、来週ごろから芝のグリーンに変えて、No.15に向かってHop Roger!

federersite




投稿者 Tennisnakama  11:27 | コメント(8)| トラックバック(0)

乱入者のジミージャンプとは?

ロランギャロスの最終日は、ショッキングな乱入者の妨害で一時中断されましたが、無事何事もなくフェデラーの優勝で幕をとじることができました。

しかしこのあまりにも安易に乱入者を許し、しかも乱入者に選手とのフィジカル・コンタクト(フェデラーに帽子をかぶらせようとした)までも許してしまった責任は重いと思います。

もし、乱入者がモニカ・セレス事件のようにナイフを持ってフェデラーをアタックしたのなら? 想像しただけでも身の毛がよだつ恐ろしい事件となるうる可能性が大きかっただけに、セキュリティー問題は今後の緊急課題として、真剣に取り組んでいってほしいと思います。

この乱入事件が発生したのは、第2セット、第4ゲーム(1-2)ソダリングのサーヴィスゲーム。カウントは15-0、ソダリングがサーヴィスモーションに入ろうとした時です。



この乱入者の名前はジミー・ジャンプのニックネームで知られる35歳のスペイン人、Jaume Marquet Cot 。die-hard(熱烈な)サッカーのバルセロナチームファンで今まで数多くのスポーツイヴェントに乱入しています。

最近のジミージャンプの特長は旗をふりかざして乱入。そしてお目当ての選手に赤い帽子をかぶせることです。また彼は政治的な目的でジャンプすることもあります。サッカーのEuro 2008では、ドイツvsトルコ戦に、「チベットは中国に属さず」と書いたチベットの国旗をかかげてスタジアムを駆け回りました。

今回は、フェデラーファンの彼は、お気に入りのバルセロナの旗をかかげ、スイスの国旗のついたサーッカーソックスをはいてジャンプ。御用となった彼は今回は罰金だけには終わらず、最悪の場合は一年の刑に服すことになるとか。

一昔前は、裸のストリーキングの乱入者で会場も湧いた時代もありましたが、無理矢理にフェデラーに帽子をかぶらせようとした行為は、ユーモアどころか不気味なものがあります。

私たちはセレスの刺傷事件によって、このような乱入事件が悲惨な暴力事件となりうることを教えられました。彼女の悲劇を無駄にしないためにも、主催者は徹底した安全対策に取り組んでほしいと思います。

Jimmy Jumpのホームページです。
http://www.jimmyjump.com/cont/main.php?id=3


私は早速ジミージャンプに抗議のメールを送りました。
個人の夢を実現するためにどれだけの人が迷惑をし、社会に不安をあたえるか。サッカーでは大目にみられる行為であっても、テニスではセレス事件以降、断固として許されないことを書きました。心配なのは、真似をする愚かなコピーキャットが増えてくることです。皆さんも抗議のメールを送りましょう。

連絡先は:jimmyjumpstreaker@gmail.com

世界中をジャンプするのが夢という彼は日本にも来てます。もし彼が楽天オープンにやってきたら? 

皆さんでがっちりガードを固めてロジャーを守ってくださいよ!



投稿者 Tennisnakama  00:13 | コメント(10)| トラックバック(0)

Sweet Victory:フェデラー優勝!

Congratulations Roger!



Federer def Soderling: 6-1, 7-6(1), 6-4

フェデラーの全仏オープンの歴史的瞬間を目撃できた私たちは幸せでした。

ソダリングにリズムを与えず、ロジャー・フェデラーは王者の貫禄をみせて、堂々フレンチオープンのタイトルを獲得しました。しかもこのタイトルはキャリア・グランドスラム(全豪、全仏、ウィンブルドン、全米の4つのタイトルをとる)で且つ、サンプラスの14GSタイトルと並ぶ偉業です。

ボルグ、サンプラス、フェデラーの中で誰がGOATか? 今までさかんに議論されてきましたが、今日のフェデラーの優勝で、マッケンローが会場のファンに向かって宣言しました。「Roger, you’re the GOAT !」GOATとはGreatest Of All Time。「ロジャー、君はテニス史上で最も偉大な選手となった!」

スイスの国歌を聞きながら、フェデラーの目から大粒の涙がこぼれおちました。勝利のスウィートな涙は、ウィンブルドン、オーストラリアンオープンで見せた悔し涙と違って、快くロジャーの頬を流れ落ちていきます。スウィートヴィクトリー。モノの病気以来、もうフェデラーはカムバックできないかもしれないとまで言われつづけた辛い年月に、嵐のような会場の拍手とともに別れをつげたのです。

「第3セット目は本当に緊張してしまった。特に最後のゲーム(5-4:フェデラーのサーヴィスゲーム)では、勝利を直前にしたときはものすごくむずかしかった。お願いだから僕のサーヴが全部入って、ソダリングが4つともエラーをしてくれって・・・もう感情がこみあげてきてプレーができないくらいだった。」

「僕の小さいときの夢はウィンブルドンで優勝することだった。でもそれが1回だけでなく5回も優勝することができたんだ。でもフレンチオープンは僕にとってはいろんな意味でとてもやり辛かった。サーフェスの問題やセンターコートが広すぎることなど、なかなか慣れることができなかった。でもそのフレンチもこうやって手にいれることができた。長い道のりだったけど、だから今の僕は信じられないくらい嬉しくて幸せなんだ!」

雨が激しく降り始めました。でもロジャーは受賞式のあとも会場を去ろうとしません。 ボールボーイやボランティアのスタッフと記念撮影に応じながら喜びを分かち合うロジャー。晴れ晴れとしたさわやかな笑顔です。

びしょびしょになった髪を幾度もかきあげながら、会場に高くあげられたスイスの国旗を見上げたフェデラーの目にはもう涙のあとはありません。

GOATと呼ばれる史上で最も偉大な選手になった勝者が見せる、尊厳と自信に満ちた王者の光を、私たちはフェデラーの目に垣間見たのです。

ロジャー! あなたはすばらしい! We’re proud of you!




投稿者 Tennisnakama  11:36 | コメント(67)| トラックバック(0)

決勝:ソダリングを知る

「僕はこんなすごい準決勝は長い間みたことがない!」解説者のマッケンローが叫びました! ソダリング Soderlingのパワフルでかつ狂いのないフォアハンド。実に74のウィナーの嵐です。しかし対戦相手のゴンザレスGonzalezもフォアハンドでは負けてはいません。59のウィナーに22のエース。信じられない緊迫したゲーム展開がつづきます。

攻撃一本のテニス。すべてライン上を狙うスーパフォアハンド。193cmの長身から落雷するサーヴで、クレー王者ナダルを粉砕した24歳のスウェーデン選手とは 一体何者なのか? 

準決勝で5セット目を1-4から驚異のカムバックを成し遂げ、ゴンザレスから準決勝を奪ったソダリングは、果たしてフェデラーをも砕くことができるのか?

「もしこのレベルでソダリングがプレーしたら、誰も勝つことができない」マッケンローは断言しました。

I always knew before that when I play well, when I play my best tennis, I can beat anybody.

記者会見で「調子がよければ誰でも倒すことができる」と言い切ったソダリングとは? 

(以下は彼の記者会見を要約したものです。)

「ゴンザレスのサーヴはほとんどミスがなく、リターンすらできないくらいすごいサーヴだった。だからなかなかリズムが得られなくて苦労したよ。」

tennisnakama: Gonzo(ゴンザレスのニックネーム)のサーヴを賞賛するソダリングですが、彼のサーヴもなかなか見捨てたものではありません。特にソダリングのサーヴは最高226kmを記録し、ワイドにキックするサーヴはほとんどリターン不可能でした。

1stサーヴ確率: ソダリング66% ゴンゾ68%
エース:ソダリング16、ゴンゾ22
1stサーヴ平均速度:ソダリング201km、ゴンゾ189km

「5セットで1-4になったときは、僕は疲れていた。でも敗北を目前にしたとき、このままでコートを去っていくことはできない!どんなことをしてもベストを尽くさなければ!と自分にいいきかせたんだ。そして全力を振り絞ってがんばった。そうしたら突然ショットがまた決まるようになってきた。

ゴンザレスのサーヴがよくて最初はなかなかとれなかったので、後ろに下がってしまっていた。でも最後は思い切って前にでて、早めにリターンをとることにしたんだ。するとリターンができるようになって、後はすべてがうまくいきだしたんだ。」

tennisnakama: この第5セットのカムバックの状況を具体的に説明してみたいと思います。モメンタムのシフトがどこで起こり、完了したかがよくわかります。

1-4 Soderling’s serve
第2ゲームでブレークされてしまったソダリングは、ダブルフォルトをしたりエラーが続くが何とかサーヴィスゲームをホールド。

2-4 Gonzalez’s serve
ソダリングが突然、アグレッシヴにリターンダッシュ。ゴンゾの不意をついてネットで決める。ガッツのあるリターンウィナーでブレークポイント。今度はリターンエースでゴンゾをブレーク。モメンタムのシフトがソダリングへ。

3-4 Soderling’s serve
勢いのついたソダリングはオフェンスの手をゆるめず、サーヴ&ヴォレーで決めたあとは、モメンタムを維持するために、ウィナー狙いはやらずプレースメント重視でゴンゾのエラーをさそって40-0でサーヴィスゲームをホールド。

4-4 Gonzalez’s serve
ゴンゾはプレッシャーに負けてエラー。ラインジャッジに文句をつけるが成功せず。完全にモメンタムがシフトして、再びブレークを許してしまう。

5-4 Soderling’s serve
リズムと自信を取り戻したソダリングの攻撃はもはやとどまるところ知らず、最後は武器のフォアのダウンザラインでマッチポイントをとって勝利。

「この2週間は自分でも驚いているくらいなんだ。昔と違うのはconsistency。自分のテニスが安定してきること。」

tennisnakama: consistencyとはエラーが少ないこと。今回は45もありましたがこれは5セットまでの合計ですから、3セットの試合だとすれば27くらいになり、74ものウィナーをとってる割には、エラーは少ないような気がします。またマッケンローで申し訳ないのですが、風の強い日にこれだけ正確なウィナー(ほとんどラインに近い)を打てること自体が信じられないと言っておりました。

ナダルと対戦したとき、彼を倒すのは不可能な存在だった。でも倒せないと思って戦うことは意味がないからね。クレーの記録を更新している彼を破れたことは、僕にとって一生忘れられない重要な出来事なんだ。」

tennisnakama: 「でもあまり喜びに浸っていたくないんだ。僕には優勝するという大きな目的があるからね。それを達したら十分喜びを味わいたい。」 感情を押さえることに関しては、任しておいてとでもいいたげな彼はやっぱり北欧スカンディナビア人。

フェデラーにはずーっと負けているけれど(0勝9敗)、勝てそうなときもあったよ。ナダルと試合したときはナダルが本命だったけれど僕は勝ったしね。この決勝もフェデラーが本命だけれど、分からないよ。ナダルのときみたいにね。」

tennisnakama: あっさり言ってのける神経が怖い。

「僕はこの試合はどんなことがあっても勝ちたい。僕にはチャンスがあると思う。」

準決勝ではゴンゾの応援のほうが多かったことについて、「ああそうなの?僕気がつかなかった。すごく集中していたからね。」とサラリと言ってのけたソダリングはただ者ではない気がします。

ゴンゾがソダリングを逆なでするような仕草をやっても平気。
会場がこぞってフェデラーを応援しても平気。

チェンジオーヴァーのときに、頭にすっぽりタオルをかぶってフォーカスが途切れないように集中したソダリング。

ゴンゾにあやうく負けそうになっても、大胆なショットでモメンタムを自分のものにシフトさせ、最後は自分の得意なフォアのウィナーでゴンゾの首をとった不敵なソダリング。

ボルグに続いてウィランダーが全仏で最後の優勝を飾ったのが1988年。ソダリングには21年ぶりのスウェーデンの全仏優勝の悲願ががかかっています。

一方フェデラーは全仏のタイトルと同時にサンプラスに追いつく14個のGSタイトルという世界の期待を背負っています。

いよいよ2009年の全仏決勝があと4時間後に始まります。(そろそろ朝の5時。今日も徹夜です。試合のときに居眠りをしないかとちょっと心配ですが、頑張るぞ!)




投稿者 Tennisnakama  17:56 | コメント(3)| トラックバック(0)

生観戦を一緒に

いよいよ全仏も男子の準決勝をむかえます。TVで生観戦をしながら、Twitter仲間とチャットしませんか?

現在Twitter仲間も224名になりました。しかし、多くの方がTwtterの面白さの半分も享受されてないことに気づきました。

Twitterはいろんな仲間のおしゃべりがリアルタイムで読めるということに面白さがあります。ですからもっとフォローする人を増やしましょう。

まずtennisnakamaのTwitterにいきます。猫ちゃんのアイコンをクリックしてください。

右側の「フォローしている」をクリックすると仲間のリストが出てきます。その中から活発にTwitterしている仲間を探しましょう。

生観戦をより面白くエンジョイするために、仲間とワイワイ騒ぎながら全仏を堪能しましょう!

F.Y.I. 過去24時間におしゃべりをしてくださった方々です。(この他にも多くの方がおしゃべりされていますが、24時間以内に制限させていただきました。)

BarackObama(大統領)
TennisWeek(テニスの雑誌)
nu_k
charamama
kotaromama
12hrs
adjani
spamalot
seota
suimu
AtagoYama
masumint
yaz_nabe
andyroddick(アンディロディック
lovesally
may20may
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rafavivi
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rafanada
kentomo
koriorio
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Hayanari
m_ito
mihokok
rheinturm
ohmura
ni__na
coochako
afanada
nina_pandini
akiIga
shundora
optimiste13
bluetti
kotaromama
mifua
chell6
beachmonkie
mituzawa

あんまりおかしいのでこのビデオをアップしてしまいます。
アダムは残念ながらアメリカンアイドルのタイトルをとることができませんでしたが、世界の老若男女が彼の虜になってしまいました。(私も含めてです)このビデオは15ヶ月の赤ちゃんの話です。毎朝起きるとまず「アダム」を見せろとせがむのだそうです。最後がとてもキュートなので、最後までみてください。



この女の赤ちゃんが夢中になって観ていたのはBorn to Be Wildのアダムのビデオです。赤ちゃんにもわかるですね。アダムの才能が!

http://www.youtube.com/watch?v=JYlNoCynlSU



投稿者 Tennisnakama  02:49 | コメント(17)| トラックバック(0)

フェデラーを語る by Monfils

Federer def Monfils: 76, 62, 64

準々決勝でフェデラーにストレートセットで敗退したモンフィスが面白いコメントを述べています。フェデラーのテニスを理解するために、ときには対戦相手に語ってもらうのも興味深いものです。

6月3日の記者会見を要約してみました。

「ロジャーはもっとミスするかと思っていたのに案外すくなかったんだよね。」
(tennisnakama: やっぱり選手たちもロジャーがもっとミスすると思っている。これって昔のロジャーからは想像もできないコメント。)

「2セット目でフォーカスできてなかったので、ロジャーに僕が怒っている(自身に対して)というメッセージを送ってしまった。これはまずかったよね。そうなるとロジャーがますますリラックスしてしまって、これは気に入らないよなあ。」
( tennisnakama: ロジャーはモンフィスが途中で崩れると回復がむずかしいことを知っているので、気持ちよく打ってましたね。これがますますモンフィスの勘にさわった。)

「第1セットは作戦がどうのこうのというより、誰がコートの中に入って大胆なショットをするかだったよ。セットポイントはそれをやったロジャーがとったということ。」
( tennisnakama:decisive momentでガッツのあるアグレッシヴなテニスをすることによって、モメンタムがシフトします。まさにロジャーは勝負師で打って出ました。)

「トレーナーを呼んだのは、ちょっと胃が痛くて元気がなくなってきたんだ。だから元気をつけてくれるようなビタミンとかシュガーをもらって、エネルギーをブーストしたかったんだ」
(tennisnakama: 膝が悪かったわけではないようで安心しました。でもこのブレークの取り方は感心できない。)

「一番残念だったのは、第2セットで集中力が落ちてしまったこと。僕のメンタルの問題なんだよ。」
( tennisnakama:これはモンフィスだけの問題ではないですが、特にモンフィスはガタッと落ちることが多い。)

「何が嫌かって、ロジャーのショットのチェンジだ。いろんな球を打ってくる。ときどきアグレッシヴになったり、突然オンザライズで打ったり。彼くらいなもんだよ。僕があまりスライディングしない相手は。つまりどちらに動いてよいか分からないから躊躇してしまうんだ。だからwrong-footed(球と逆の方向に走る)になってしまう。

「ロジャーはアタックするときは、本当にアタックしてくる。それがフェデラーなんだ。そして次もアタックしてくるかと思うと、ショートチップス。実に嫌なショットだ。そして最後には、どうしてよいか分からなくなってしまうんだ。そういうことを何度もやられていると神経にさわって、よし、今度は打ってやるぞ、と気張ってしまってエラーをしてしまうのさ。」
( tennisnakama:フェデラーのテニスの核心を語ってくれてます。)

「フランス人はロジャーをすごく尊敬している。だから僕を応援してよいのかロジャーを応援してよいのか迷ったと思うよ。だから僕への応援が多かったわけではないのは、僕たち二人を応援してたからだと思う。でもね。フランス人は今年はロジャーに優勝してもらいたいと思っているから、ロジャーの対戦相手は不利だよね。もうちょっと僕を応援してくれていたら、僕の助けになっていたかもしれない。」
(tennisnakama:これってモンフィスがちょっとかわいそう。それにしても不思議なフランス人のメンタリティーです。)

「試合が終わって握手するときに、僕はロジャーに、今年は優勝してください、と励ましの言葉をかけたんだ。」
( tennisnakama:モンフィスはいいこと言いましたね。 Gael bien fait! )

「これからロンドンに向かうけど、ロジャーがウィンブルドンに勝てるレシピーをあげると言ってくれたから、楽しみにしてるんだ。」
(tennisnakama:知りたいですね。彼のいうWinning Recipe. Bonne chance!



投稿者 Tennisnakama  01:21 | コメント(6)| トラックバック(0)

モメンタムのマジックとは

モメンタムMomentumという言葉があります。「勢い」という意味ですが、テニスにおいては「試合の流れ」とでも訳したらよいでしょうか。このモメンタムがいかに試合に大切であるか? モメンタムがいつシフトしてしまうのか? どうすればモメンタムを自分サイドにシフトさせて試合に勝つことができるのか?

フェデラーvsハースの5セットマッチでは、うまくモメンタムをつかんだのがフェデラー。モメンタムを失ったのがハース。意外と語られていないこのモメンタムについて述べてみたいと思います。

Federer def Haas: 6-7(4), 5-7, 6-4, 6-0, 6-2

2セットもとられたフェデラーに対して、マッケンローはI can’t believe it!と叫びました。さすが彼の有名な言葉、You can’t be serious! とは言いませんでしたが、これはテニスファンなら共通の思いだったのではないでしょうか。

フェデラーはあまりにもエラーが多すぎます。それも少しラインからはずれたようなエラーではなくて、空高く飛んでいくとんでもないホームラン。あれは一体どういうことなんでしょうね。マッケンローは「ラケットのスウィートスポットに当たらないと、クレーでは特にああいう当たりになることが多い」と言って異ましたが。でもクレーでなくてもハードでもフェデラーはあのホームランをよく打っています。

ナダルが敗退してしまったことでプレッシャーはありませんか?」
記者会見で質問を受けたフェデラーは、「NO」と全仏優勝へのプレッシャーを否定していますが、ないはずがありません。しかもハースはサーヴもよくソリッドなプレーをしています。なかなかリズムが得られず、ぎくしゃくした感じのする2セットでした。

全豪のバーディッチ戦でみせた、あの2セットダウンからのカムバックをフェデラーが成し遂げることができるのか? 

第2セットの12ゲーム(6-5)で、フェデラーはまたもやとんでもないミスヒットでブレークされてしまい、タイブレークのチャンスを逃してしまいました。思わずマッケンローは叫びます。「あれは一体なんなんだ! あんなショットはみたことがない!」

こんな不安定な感じで果たしてフェデラーはカムバックできるのか? 第3セットに入っても、ハースは崩れる様子がありません。しかし幸いなことにフェデラーのサーヴは崩れることがなく、サーヴィスゲースをホールドし続けます。

フェデラーハースのモメンタムのシフトの過程
まずフェデラーのモメンタムのシフトが起こったのは第3セットの8ゲーム(4-3)フェデラーのサーヴィスゲームのときです。
2度もイージーミスをしてしまったフェデラーは30-40でブレークポイントを迎えます。ここでブレークされてしまっては、もうフェデラーがカムバックできるチャンスはほとんどなくなってしまいます。このブレークポイントはマッチポイントに等しい最も重要なキーモーメントです。

では第3セットで何がおきたのか?

Federer vs Haas
4-3 Federer’s serve
(1)ハースがセンターに。
フェデラーはバックで打たず回り込んでフォアの態勢に。
(ウィナーを狙うポジション。これでフェデラーはインサイドアウトとダウンザラインの二つのオプションを得ます)

(2)フェデラーが選んだのはインサイドアウト。ターゲットはハースのサイドラインとサーヴィスラインとの交差するTに。(リスクを負うガッツのあるメンタリティーが必要)

(3)この奇跡的なウィナーで会場は大歓声。「ロジャー!ロジャー!」今まで静かだった観客が熱狂的なフェデラー応援に。
(観客を巻き込むことが必要)

(4)ハースがロングのエラーでフェデラーをブレークすることができず。
(ラックも必要)

4-4 Haas’s serve
(5)40-15 ハースがネットにかけるエラー。
(6)40-30 ハースのダブルフォルト。
(7)40-40 ハースがウィナーの狙い過ぎでわずかにアウト
(8)40-ad ハースが大きくベースラインを超すロングのミスでブレークされる。
フェデラーがモメンタムをシフトしかけたことで、ハースが焦って自分のモメンタムを自らギヴアップしてしまう)

モメンタムをシフトさせた後はふたたび相手に戻ってしまわないよう、そのバックアップがひつようです。フェデラーは冷静にエラーを減らす一方、ハースは逆に怒りと焦りで冷静さを失い、完全にモメンタムを失って、第4セットは0-6のラヴゲームで落としてしまいました。

マッケンローがマイクから「トイレに行け!」と何度もハースに呼びかけたのは、ハースが第5セットを勝つにはregroupするしか手段が残されていなかったのです。ハースは頭を冷やすためにトイレに行きましたが、すでにtoo lateでした。

一方的な第4ゲームでしっかりとリズムをつかんだフェデラーは、第5セットを6-2で勝ち取って、5セットマッチのドラマが終わりました。

このように両者のモメンタムに注意を払って観戦すれば、ますますテニスが面白くなります。いよいよフェデラーvsモンフィス戦が始まります。二人のどちらがモメンタムのマジックをうまく使って勝利を手にすることができるでしょうか? さあ力を入れて観戦です!


投稿者 Tennisnakama  23:31 | コメント(17)| トラックバック(0)

クレーの歴史が変わる!

Soderling def Nadal 6-2, 6-7(2), 6-4, 7-6(2)


rafadefeated



誰もが疑わなかったクレー王の敗北は世界に大ショックを与えています。マッケンローは「クレーの歴史始まって以来のアプセットだ」、ナヴラティロヴァは「今世紀最大のアプセットだわ」と呼ぶほど、今日のナダルの試合は大事件でした。

ナダルが負けてしまったことは仕方ないとしても、25位のソダリング(スウェーデン)に敗北したことが大事件なのです。ソダリングはクレーの記録が過去40勝39敗でとてもクレーに強いとはいえない選手です。しかも4月のローマでは1-6, 0-6でナダルに完敗しています。そんな選手になぜナダルが敗退してしまったのか? 

ナダルが疲れすぎている。
プレッシャーがありすぎた。
ナダルがディフェンスすぎた。
ソダリングがめずらしくゾーンに入ってしまった。
ソダリングのアグレッシヴな作戦が当たった。
ピンクのウェアがいけなかった。(マッケンローが冗談で)

いろいろメディアが分析してこの試合を理解しようとしていますが、ナダルは記者会見でこのように答えています。

"It's not a tragedy, I had to lose one day. I must accept my defeats with the same level of calm that I accept my victories."

「悲劇じゃないよ。いつかは負ける日がくるからね。勝利のときと同じような平静な気持ちで敗北を受け止めなければいけないと思っている。」

ナダルは複雑な気持ちを冷静にこのように表現しました。何かとても哲学的な
意味深長な言葉です。

「今日の敗北は驚いていないよ。彼のレベルは知っているし、危険なプレーヤーだということもよく知っているからね。」

「僕は今日はベストのテニスができなかった。ショートボールを打っていたし、攻撃することができなかった。彼のレベルでは、今日の僕をまかすことはたやすかったと思う。」

「僕が勝ってきたのは、体がフィットしているからだと思っている人がいるけれど、勝つのは僕がよいプレーをするからなんだ。でも今日はそうじゃなかった。だから勝てなかった。それだけのことなんだ。」

でも私たちが知りたいのは「なぜよいプレーができなかったのか?」その理由と原因です。いろいろそのことについて質問が殺到しましたが、ナダルは敗北の言い訳をするのを拒否しました。

「勝つ日もあるし、負ける日もある。それがスポーツというものだ。皆勝利のことは覚えているけど、敗北のことは覚えていない。前向きに前進することが大切なんだ。」

今年のRGは誰が最有力候補だと思いますか?の質問に「ロジャー」と迷いのない答えが返ってきました。「彼は長年にRGのタイトルを取りたがってたし、14個のGSタイトルにもなるし、ロジャーが一番優勝にふさわしいと思う。」 

マッケンローは「ロジャーは今ごろシャンペンを飲んでお祝いをしているよ」と冗談をとばしていましたが、誰もがまず頭に浮かぶのがフェデラー。これでフェデラーが勝てなかったら、もう頭を丸めるしかない!(スミマセン、感情的になってます。)

これからウィンブルドンの準備に早速とりかかるのですか?の質問には、
「まずは2、3日マヨルカの自宅のプールでゆっくりしたいよ。(笑う)それから考えるよ。」

このように健気に悲しさをみせない記者会見でしたが、会場がソダリングを応援していたことについては、「ちょっと悲しかった。次は肝心なときにもうちょっと僕を応援してもらえると嬉しいナ。」とチラっと本音が出たことも、何かとても切なくて泣けてしまいました。

「僕の誕生日をパリで迎えられないのは寂しいけれど、来年はここで誕生日を祝えるようにしたい。」6月3日で23歳になるナダル。来年こそはRGタイトルNo.5と誕生日を盛大にお祝いしましょう。私も頑張ってパリに行きますよ!


クレーの歴史が変わる!
今日はナダルvsソダリングの歴史的な全仏オープンの試合を何と10時間も観てしまいました。最初はスペインからのライヴのストリーミング(アメリカは生放送しなかったのです!)、そして午後にNBCで観戦し、そして最後は夜にテニスチャンネルで観戦。

こんなに何度も観なくてもよかったのですが、NBCではマッケンローが、テニスチャンネルではナヴラティロヴァが解説していますので、彼らの解説が聞きたくて結局3時間の試合を3回も観てしまいました。

ナダルの敗北は、もちろん彼が本調子でなかったことも大きな理由でしょうが、私にはもっと大きな意味があるように思えてならないのです。それは「本格的なパワーテニス時代の到来」です。

今まで何度か「ナダルを打倒するには」のテーマで記事を書いてきました。彼はフェデラーのall round playerとは違って、まだまだ進化していける余地があったので、その意味も含めて、ナダル帝国をつくりあげるには何が必要なのか?つまり打倒されないためには何をしなければならないのか?という逆説から書いてきたわけですが、今日ソダリングにその回答をみせつけられて、少し衝撃を受けています。(つまり私が抱いていたナダル打倒のイメージと異なっていましたので。)

ソダリングは193cm、87kgの巨人です。ナダルが小柄に見えてしまうほどの大男です。しかも頭付近の高さからでも平気で打ち込んでくるフラットな高速球は、どんなにナダルの足が速くても追いつくことができません。彼のような大男の前では、ショットをミックスしたり、ペースを変えたり、する余裕も与えられず、爆発的なウィナーに近いショットでワイドにコートに追い出されて、それでおしまいです。

ナヴラティロヴァは盛んにナダルがディフェンスになりすぎて、ベースラインから下がってしまっていると叫んでいましたが、ナダルの気持ちがよく分かります。あのパワフルなショットを、フォアとバックで攻められれば、後退して身を守ってしまうのが本能。もしもナダルが頑張ってベースライン近くで対抗したとしても、今日のソダリングのショットは、正確+プレースメント+パワーの3拍子そろった完璧なショットメイキングでしたので、ナダルが勝てたかどうか。

ナダルがなぜ負けたのか?」よりも私には「なぜソダリングが勝ったのか?」の方が興味があります。

ソダリングのテニスはクレーのテニスの常識をくつがえしてしまったです。

彼はインドアのベストプレーヤーです。インドアはサーフェスが速く、遅いクレーのサーフェスは苦手なはず。しかし今日の試合は、まるでハードコートの試合展開でした。ソダリングはサーフェスに関係なく勝つことができるテニスを立証してみせたのです。

コートの空いているところに球を打つ。このごくシンプルな勝つテニスの基本をソダリングはみせてくれたように思います。

ウィニングのレシピ
「ワイドに打って相手をコートの外に出し、オープンコートに球を叩く」ソダリングはその繰り返しでした。サーヴもワイド。カウンターもワイド。でもそんなことは誰でもやっていること。しかしナダルとの違いは、パワーとスピードです。フラットで高い打点から打ち込まれる球はまるでサーヴをうけているような威力があります。

サーヴの威力
しかもサーヴがソダリングは平均約200km、ナダルは175kmです。この25kmの差はとても大きな違いです。しかもソダリングの2ndサーヴはナダルの1stサーヴの速さです。ですからナダルはブレークすることが大変むずかしかったのです。

ディープなショット
ナダルはよくショートボールを打ってしまってソダリングに叩かれていましたが、ソダリングはディープなショットがよく決まり、終始ナダルをディフェンシヴにすることに成功しました。

ネットアプローチ
ソダリングはアグレッシヴにチャンスをつくってはネットアプローチを試みています。ソダリングは35回もネットダッシュして27回もポイントをとっているのは、いかに彼のショットに威力があり、ナダルのカウンターが緩くなってしまっているかを表しています。逆にナダルはディフェンステニスでしたので、ネットダッシュは11回のみに終わっています。

ナダルとソダリングといえば、多くのテニスファンには忘れられないエピソードがあります。ウィンブルドンの試合中に、ナダルがなかなかベンチからたちあがろうとしないので、ソダリングはナダルの物まね(パンツをひっぱる)をして彼をからかったのです。この態度の悪さは世界に放送されすっかり悪評を買ってしまいました。しかもナダルがソダリングにハローと挨拶をしても(7回だそうです)まったく返事もしようとしなかったり、とにかく彼の評判はすこぶるよくないのです。マッケンローも選手の中で彼のことをよくいう者は一人もいないと断言しているくらいですから、「ソダリングだけには勝ってほしくなかった」と苦々しく思っている選手が多くいるにちがいありません。

しかし性格はともかく、ソダリングがフォーカスを保ち続け、あの驚異的なハイパーフォーマンスを最後までキープできたことは賞賛したいと思います。

試合の経過を書こうと思いましたが、あまりにも記事が長くなりますので割愛します。その変わりにソダリングのウィニングのパターンをビデオに収録しましたのでご覧ください。





投稿者 Tennisnakama  16:22 | コメント(36)| トラックバック(0)