2009年06月21日
ドローが変更、その影響は?
今年のウィンブルドンは、ナダルの欠場でいろいろ波紋を投げかけています。その中でもドロー発表後のシード1の欠場によって、ドローが変更されるというあまり先例のない事態が生じました。(2001年の優勝者、イヴァニセヴィッチが肩の手術で翌年欠場しましたが、これは5月初旬に発表していますのでドローには変更がありませんでした。)
ではナダルの欠場でドローにどのような変更があったのか?
新しいドローが選手たちに与える影響は?
オリジナルのドローと新しいドローを比べながら、男子のドローのシステムと影響について述べてみたいと思います。
まずウィンブルドンのドローのサイトを開いてください。
http://www.wimbledon.org/en_GB/scores/draws/ms/r1s1.html
1回戦 First Round
本戦エントリーは全員で128選手です。First Roundでは128人が上からセクション1・2・3・4の4つのグループに分けられ、1セクションが32人で構成されています。
トップハーフとボトムハーフ
ドローの上半分のセクション1と2をトップハーフ、下半分のセクション3と4をボトムハーフとよびます。トップハーフはシード1の選手が、ボトムハーフはシード2の選手が代表するかたちになります。
シード1とシード2のポジションは毎年同じ
セクションごとにトップシードの選手4人がまず配分されます。ポジションが変わらないのは、シード1(セクション1でドローの最上段)とシード2(セクション4で最下段)です。ですから今年はナダルがトップに、フェデラーがボトムに配されていました。しかしシード3とシード4はどのセクションに配分されるのかは、毎年くじびきで決められているようで年によって違います。
シード3のポジションの重要性
シード3の選手がセクション2にいくのか、セクション3にいくのかによって、決勝の顔ぶれが違ってきますので、シード3のポジションは大変重要な意味をもちます。
過去のシード3のポジション
2009年 マレー: セクション2
2008年 ジョコヴィッチ: セクション2
2007年 ロディック: セクション2
2006年 ロディック: セクション3
2005年 ヒューイット: セクション2
2004年 コリア: セクション2
2003年 フェレロ:セクション3
変更になったドローのポジション
ナダル(1)のポジションにデルポトロ(5)が入る
デルポトロ(5)のポジションにブレイク(17)が入る
ブレイク(17)のポジションにキーファー(33)が入る
キーファー(33)のポジションにラッキールーザーのアルベス(ランキング120位)が入る
シード33の意味
GSのシード選手は32までですが、キーファーのシードが33となっています。これはナダルの欠場でシード選手が一人欠けてしまったために追加となり、次にランキングの高いキーファーに33が与えられました。
ラッキールーザーがエントリー
ドローの発表後から試合が始まるまでの間に、選手が欠場になった場合、予選最終戦で負けた選手の中で最もランキングの高い選手がラッキールーザーとなります。今回は最終戦に負けた16選手のうち、ランキング120位のThiago Alvesがラッキールーザー(LL)となってエントリーを果たしました。
シード選手32人の配分はどのように?
各セクションごとに8人のシード選手が配分されます。セクションが4つありますので、シードのついた選手は32人となります。もしシード選手全員が2回戦を勝てば、3回戦の対戦予想は以下のようになります。
セクション1
ナダルのかわりにデルポトロがシード1のポジションに入りました。デルポは芝の経験が浅く、ロディックの決勝進出の可能性が高くなってきました。その他に注目したい選手はイーストボーンで優勝したツルスノフ。ダヴィデンコは足のケガの回復次第。
デルポトロ(5)・・・元ナダル(1)
ツルスノフ(25)
ステパネック(23)
フェレール(16)
ダヴィデンコ(12)
バーディッチ(20)
メルツァー(26)
ロディック(6)
セクション2
ナダルの欠場で最も有利になったのはマレー。ナダルがトップハーフから抜け、ブレイクがセクション3に移ったことで、決勝が現実化してきました。
「僕はハードコートが一番得意だけれど、ウィンブルドンで優勝できるチャンスはあると思う。 多くの選手が芝が苦手だからね。」マレーの課題は、イギリス国民悲願のプレッシャーをいかにハンドルできるか。
ドローの変動は、キーファーがブレイクのポジションに入り、またキーファーのポジションにラッキールーザーのアルベスが入っています。
マレー(3)
トロイッキ(30)
ヴァヴリンカ(19)
サフィン(14)
ゴンザレス(10)
キーファー(33)・・・元ブレイク(17)
ハネスク(31)
シモン(8)
アルベス(ラッキールーザー)・・・元キーファーのポジションに入り、パヴェルと対戦
セクション3
デルポトロが抜けてジョコヴィッチが有利に? デルポの代わりに入ったブレイクのプレースタイルが芝に合っているので、不利になったという声もあり。
ブレイク(17)・・・元デルポトロ(5)
アンドレエーヴ(29)
ハース(24)
チリッチ(11)
ロブレド(15)
シュトラー(18)
フィッシュ(28)
ジョコヴィッチ(4)
セクション4
ドローに変動はありませんが、べルダスコ、ツォンガ、カーロヴィッチ、ソダリングと強者がいてフェデラーにとってはタフなドロー。
マレーはウィンブルドンでは最も大きな脅威ですか?との質問に、フェデラーは「No」と答えました。ナダルのいない今回はジョコヴィッチが最も脅威だとか。その次にマレー、その他にデルポトロ、ツォンガ、ゴンザレス、ソダリングなども油断できない。それに腕をあげたロディックも破るのがむずかしい。フェデラーは優勝するむずかしさを語っています。
べルダスコ(7)
モンタネス(32)
カーロヴィッチ(22)
ツォンガ(9)
ソダリング(13)
ロペス(21)
コールシュライバー(27)
フェデラー(2)
(追記)
私の予想は準決勝はマレーvsロディック、フェデラーvsジョコヴィッチ。決勝はマレーvsフェデラー。皆さんの予想はいかがですか?
ではナダルの欠場でドローにどのような変更があったのか?
新しいドローが選手たちに与える影響は?
オリジナルのドローと新しいドローを比べながら、男子のドローのシステムと影響について述べてみたいと思います。
まずウィンブルドンのドローのサイトを開いてください。
http://www.wimbledon.org/en_GB/scores/draws/ms/r1s1.html
1回戦 First Round
本戦エントリーは全員で128選手です。First Roundでは128人が上からセクション1・2・3・4の4つのグループに分けられ、1セクションが32人で構成されています。
トップハーフとボトムハーフ
ドローの上半分のセクション1と2をトップハーフ、下半分のセクション3と4をボトムハーフとよびます。トップハーフはシード1の選手が、ボトムハーフはシード2の選手が代表するかたちになります。
シード1とシード2のポジションは毎年同じ
セクションごとにトップシードの選手4人がまず配分されます。ポジションが変わらないのは、シード1(セクション1でドローの最上段)とシード2(セクション4で最下段)です。ですから今年はナダルがトップに、フェデラーがボトムに配されていました。しかしシード3とシード4はどのセクションに配分されるのかは、毎年くじびきで決められているようで年によって違います。
シード3のポジションの重要性
シード3の選手がセクション2にいくのか、セクション3にいくのかによって、決勝の顔ぶれが違ってきますので、シード3のポジションは大変重要な意味をもちます。
過去のシード3のポジション
2009年 マレー: セクション2
2008年 ジョコヴィッチ: セクション2
2007年 ロディック: セクション2
2006年 ロディック: セクション3
2005年 ヒューイット: セクション2
2004年 コリア: セクション2
2003年 フェレロ:セクション3
変更になったドローのポジション
ナダル(1)のポジションにデルポトロ(5)が入る
デルポトロ(5)のポジションにブレイク(17)が入る
ブレイク(17)のポジションにキーファー(33)が入る
キーファー(33)のポジションにラッキールーザーのアルベス(ランキング120位)が入る
シード33の意味
GSのシード選手は32までですが、キーファーのシードが33となっています。これはナダルの欠場でシード選手が一人欠けてしまったために追加となり、次にランキングの高いキーファーに33が与えられました。
ラッキールーザーがエントリー
ドローの発表後から試合が始まるまでの間に、選手が欠場になった場合、予選最終戦で負けた選手の中で最もランキングの高い選手がラッキールーザーとなります。今回は最終戦に負けた16選手のうち、ランキング120位のThiago Alvesがラッキールーザー(LL)となってエントリーを果たしました。
シード選手32人の配分はどのように?
各セクションごとに8人のシード選手が配分されます。セクションが4つありますので、シードのついた選手は32人となります。もしシード選手全員が2回戦を勝てば、3回戦の対戦予想は以下のようになります。
セクション1
ナダルのかわりにデルポトロがシード1のポジションに入りました。デルポは芝の経験が浅く、ロディックの決勝進出の可能性が高くなってきました。その他に注目したい選手はイーストボーンで優勝したツルスノフ。ダヴィデンコは足のケガの回復次第。
デルポトロ(5)・・・元ナダル(1)
ツルスノフ(25)
ステパネック(23)
フェレール(16)
ダヴィデンコ(12)
バーディッチ(20)
メルツァー(26)
ロディック(6)
セクション2
ナダルの欠場で最も有利になったのはマレー。ナダルがトップハーフから抜け、ブレイクがセクション3に移ったことで、決勝が現実化してきました。
「僕はハードコートが一番得意だけれど、ウィンブルドンで優勝できるチャンスはあると思う。 多くの選手が芝が苦手だからね。」マレーの課題は、イギリス国民悲願のプレッシャーをいかにハンドルできるか。
ドローの変動は、キーファーがブレイクのポジションに入り、またキーファーのポジションにラッキールーザーのアルベスが入っています。
マレー(3)
トロイッキ(30)
ヴァヴリンカ(19)
サフィン(14)
ゴンザレス(10)
キーファー(33)・・・元ブレイク(17)
ハネスク(31)
シモン(8)
アルベス(ラッキールーザー)・・・元キーファーのポジションに入り、パヴェルと対戦
セクション3
デルポトロが抜けてジョコヴィッチが有利に? デルポの代わりに入ったブレイクのプレースタイルが芝に合っているので、不利になったという声もあり。
ブレイク(17)・・・元デルポトロ(5)
アンドレエーヴ(29)
ハース(24)
チリッチ(11)
ロブレド(15)
シュトラー(18)
フィッシュ(28)
ジョコヴィッチ(4)
セクション4
ドローに変動はありませんが、べルダスコ、ツォンガ、カーロヴィッチ、ソダリングと強者がいてフェデラーにとってはタフなドロー。
マレーはウィンブルドンでは最も大きな脅威ですか?との質問に、フェデラーは「No」と答えました。ナダルのいない今回はジョコヴィッチが最も脅威だとか。その次にマレー、その他にデルポトロ、ツォンガ、ゴンザレス、ソダリングなども油断できない。それに腕をあげたロディックも破るのがむずかしい。フェデラーは優勝するむずかしさを語っています。
べルダスコ(7)
モンタネス(32)
カーロヴィッチ(22)
ツォンガ(9)
ソダリング(13)
ロペス(21)
コールシュライバー(27)
フェデラー(2)
(追記)
私の予想は準決勝はマレーvsロディック、フェデラーvsジョコヴィッチ。決勝はマレーvsフェデラー。皆さんの予想はいかがですか?
投稿者 Tennisnakama 15:10 | コメント(3)| トラックバック(0)
地元主催者による裏調整が入ったのかと疑ってしまいます(笑)
ま、実際はそんなことあり得ないんでしょうけども。
フェデラーならきっとなんとかしてくれると信じています。
決勝はフェデラーVSマレーを希望。
彼のガールフレンドについての興味深い記事が今日出てきましたので、両日中にでもアップしたいと思います。彼の性格がよく出てなかなか面白かったです。
動物が、何なのか探っている状態ですが、一歩ずつ前に進んでいるような気がしないでもありません。圭君はいないけど私にとって一番セクシィーな男サフィンの最後のウィンブルドンだし、皆さんのつぶやきを聞きながら今日から観戦しまーーーす。