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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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敗北の哲学

ナダルフェデラーのいないトーナメントはやはり寂しいですね。

タイガー・ウッズが膝の手術で長期間トーナメントから遠ざかっていましたが、その間ゴルフの視聴率はがた落ちしてしまいました。今週はロンドンとドイツのハーレで、ウィンブルドンのウォームアップ・トーナメントとして重要な芝の大会が開催されていますが、TV放送されなかったせいもありますが、やはり王者のいない試合はトーナメント自体に活気がなくつまらない。

しかし今日は久しぶりにTVで生観戦です。テニスチャンネルでやっと生放送されることになり、今フェレーロとダーシスを観戦しながら書いています。やはりストリーミングで観る試合とは雲泥の差があり、しかもHDで映し出される芝のグリーンは目のやさしくて嬉しいですね。(やっとレッドクレーの見辛いテニスから解放です)


敗北の哲学:  勝利のために敗北は必要なんだ

「僕はモンスターをつくってしまった」

これは有名なフェデラーの言葉ですが、勝ち続けることが当たり前になってしまった王者の辛さを的確に表現しています。全仏は勝って当然になってしまったナダルも、ソダリングに敗れるというショッキングな結果を招いてしまったことによって、新たに「勝利と敗北」の意味について考える機会を与えられたようでした。

5月31日ソダリングに敗退したときの記者会見で、「敗北」について語ったラファの言葉は大変意味深いものがあります。

Defeats never make you grow, but you also realize how difficult what I achieved up until today was, and this is something you need sometimes. You need a defeat to give value to your victories.

「敗北によって成長することはないよ。しかし敗北は今まで自分が達成してきたものがいかに難しいものであったか、という認識をさせてくれる。ときどきこういうことが必要なんだ。勝利の価値を評価するために敗北は必要なんだ。」

ナダルは続けて語ります。

「負けてしまったことはそんなに大きなドラマじゃないよ。いつか負けるときは必ず来るからね。パリで敗北するのは悲劇じゃないよ。」

「僕たちはアスリートで、コートに入れば勝者と敗者が決まるんだ。だから勝っても負けても、同じように冷静に受け止めなければならない。」

「勝ったときよりも負けてしまったときにより多くのことが学べるものだ。」

So I have to move forward
「だから僕は前進していかなくちゃならない。」

彼のいう「敗北」は「失敗」という言葉におきかえれば、私たちの人生にもあてはまりますね。

失敗は成功を再評価するために必要なんだ。(辛いですが正にその通りですね)しかし失敗してとどまってはいけない。Move forward!と彼は私たちにも呼びかけてくれているような気がします。

ナダルの膝の全快を祈って、Vamos Rafa!

ナダルがガンガン打ってくる新しいサイトです。一見の価値ありです。
http://www.rafaelnadal.com/thehit/?mode=full&language=en


投稿者 Tennisnakama  23:16 | コメント(10)| トラックバック(0)
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コメント
はじめて コメントさせていただきます。 過日はtennisTV.のことで大変お世話になりました。
以来、いつも 大変興味深く 拝見させていただいています。 ナダルのファンなのでこのところ心痛、心配の毎日です。 でも今日のこの記事を読んで少し落ち着けるような気がします。 誰もが優勝を当たり前のように思っている中で故障を抱えながら戦っていたナダル。 その敗戦直後に23歳の彼からこういう言葉が出てくるとは、ますます彼が好きになりました。 膝が良くなって 一番大好きな テニスができるようになりますように。
投稿者 リリー 2009/06/13 00:21
ナダルの言葉、いつも感心させられます。フェデラーを破ってランキングNo.1に登りつめた男の言葉は重みが違いますね。
投稿者 yama 2009/06/13 00:59
フェデラーのhpで泣いている人ってだれですか?
投稿者 federalist 2009/06/13 01:37
ナダルの魅力があふれるコメントですね。彼のブログを読んでいつも感じるのは、バランス感覚のよさ、舞い上がったところがなくて、生活のさまざまな面を楽しんでいることです。圭君の優勝を特集したテニスマガジンの2008年5月号を読んでいたらたまたま連載もので「ナダルの肖像」というのがあったのですが、ナダルは、大家族の中でトニーおじさんを始め皆からおもいっきり可愛がられていました。トニーおじさんが、幼いラファにお前は、透明人間になったといいます、ラファは、本当かなとお父さんの鼻に指をつっこんだり、元サッカースペイン代表のミケル・アンヘルの腕にぶる下がってみる、みんな、なんだなにがおきているんだと、その遊びに真剣につきあっている様子が描写されていました。ナダル家の男たちはそれぞれが、仕事に才能と情熱を注ぐと同時にというかそれ以上に家族やまわりに情熱を注いでいるかんじでした。長くアップダウンの多いツアープロの生活を支えるしっかりしたバックボーンが、存在しているというかんじがします。
そしてラファの映像とてもいいですね。股関節を軸にしているかんじが、参考になります。(ならないか)
育った環境が、よかったんだろうなとつくづく感じます。
投稿者 chacha 2009/06/13 06:28
ナダルは英語がもう一つなので、記者会見では十分に自分の思っていることが表現できていなかったと思います。今回は全仏がスペイン語でも質疑応答をやって翻訳してくれてますので、彼の信念や哲学を知ることができました。

彼のHPでヴィクトリーについて語っています。
「コート内の最大のヴィクトリーはウィンブルドンに勝ったこと」
「コート外のヴィクトリーはすばらしい環境に恵まれていること。特に僕の家族は最大のヴィクトリー」
なんてすばらしい言葉。実はこれもスペイン語。ラファよ。お願いだからもうちょっと英語をしゃべれるようになってほしい。今までどれほど彼の意味深長で素敵な言葉を見過ごしてきたかと思うと、もったいない! No?
投稿者 tennisnakama 2009/06/13 07:30
Tennisnakamaさんこんにちは。
大会で勝つことは選手の悲願だし、それを積み重ねることで記録も生まれ、リスペクトされ自信に満ち、輝いていくんですよね。それがアスリートの世界。。だけど、それが当たり前だとされた時、本当に強い精神でいないとつぶれてしまうような恐ろしいプレッシャーがのしかかってしまう‥今のナダルやフェデラーはそういう中で必死で戦っているのだなあと思います。
実際マレーやジョコとだって力の差はほとんどないし、全仏を振り返っても中盤くらいの選手でも全力を出し切れば勝てるチャンスはありますよね。そんな中でラファの「自分たちはアスリートであり、コートでは勝ち負けがはっきり決まる、それを同じように冷静に受け止める。」という言葉はチャンピオンになった人だからこそ言える言葉なのかなあとおもいます。 
ファンはきっと、勝ち負け以前に大好きな選手が負けたことで受けたかもしれない傷をいつも気にかけ、大丈夫かな‥と心配してしまうから、ナダルのような言葉を聞くととても頼もしく思うし、自分たちも頑張って応援しなきゃ!って思えるのだと思います。(少なくともフェデラーファンの私はそうです。)
とにかく、ナダルの怪我の具合が早く回復して、どうかファンの皆さんがまた元気いっぱい応援できればいいなと思います。やはり、ナダルのいない大会はさみしいです。絶対。(もちろんフェデラーもね!)
投稿者 pandini 2009/06/13 13:03
Tennisnakamaさん、ハッピーバースデー! そして、素敵な記事をありがとうございます。ナダルの言葉を読みながら、スティーブ・ジョブズの感動スピーチを思い出しました。
「失敗や挫折や敗北という一つひとつの点が、自分の歩んでいく道の途上のどこかで必ずひとつに繋がっていくと信じることで、確信を持って己の心の赴くまま生きていくことができる。失敗によって成功者であることの重みがビギナーであることの軽さに代わり、自信が持てなくなった代わりに自由になれる。だから再び、さらなる成功に向けて足を踏み出すことができる云々…」(かなり意訳しちゃいました:)
RGでの敗北が、ナダルのさらなる進化や勝利につながると確信しています。でも、ロジャーも同じような敗北を乗り越えて、ようやくつかんだRGでの勝利をさらなる偉業のステップにしてくれるはず。そして、この2人を追い越そうとするジョコ、マレー、デルポなどなども見逃せませんね。あーWBが楽しみ!!
投稿者 mito 2009/06/13 14:26
Tennisnakamaさん、こんにちは。ハッピー・バースデー!今日ですか?明日?(NY時間ではいつ?)また素敵な一年がTennisnakamさんに訪れますように・・・。
ラファのインタビュー、同じ時にロジャーも同じ様な事を言っていましたね(ラファの敗戦についてです)。きっと同じ思いを2人はしているのですね。昨年のWBでのフェデラーの敗戦、あの後「ロジャーのGS14勝がRGだったら、どんなに素晴らしいだろう・・」と夢のまた夢のように思っていました。あの時の敗戦があって、今がある。あの時に勝っていたら、今回のロジャーの優勝はなかったかも(もちろん結果論です)。そう考えると、ラファの今回の敗戦もまたステップアップの為の挫折かもしれません。実際、初出場から負けなしのGSなんて心理的に負担だと思うのです。(もちろんファンは勝ち続けて欲しいに決まってます) ロジャーだって、WBで勝てる保障は何処にもありません。すいぶんいろんなロジャーを観てきました。マレーもジョコもGSタイトルが欲しいですよね。今回なんて「ロジャーおいおい、美味しいとこ取り」だと思います。
膝に故障を抱えた状態で、次の大会を待つラファファンの皆さんは心配で不安で、いてもたってもいられない状態だと思いますが、必ずラファは強くなって(それも怖いけど・・)戻ってきてくれると思うので、ちょっとだけお待ち下さい。 VAMOS RAFA!!です。 ご紹介いただいたサイトはすっごくかっこいいですね!ずっと見ちゃった・・。
投稿者 p.compose 2009/06/13 15:30
こんにちは。いつも楽しみに読ませていただいてます。
ラファの言葉、本当にいつも感慨深くて、まるで人生論を語っているかと思うくらい哲学的で、ファンであるこちらがいつも励まされてしまいます。本当に23才ですか?って思っちゃいます(笑)が、さすが頂点を極めた者の発言ですね。そして同じころに王者を極めてきたフェデラーは、今ラファの気持ちが一番分かる選手だと思います。(同じ時代No1のフェデラーしかこの辛さは体験していないことでしょうから)フェデラーの功績はラファとは比べられないくらい偉大ですが、苦しい時期もあってそれを乗り越えてグランドスラムを達成しました。フェデラーこそ、勝って当たり前という時代を長くずっと戦ってきましたよね。ラファも、フェデラーのように辛い時期を乗り越え、さらに一皮むけてくれると信じてます。
そして、試合での勝利はもちろん期待してしまいますが、ファンであるからこそ勝って当たり前とは、決して思いたくないです。1試合ごと勝利し、優勝することはとても大変なことだと思います、誰が勝つかなんて保証はありませんものね。長い目でラファを見守りたいと思います。
フェデラーファンの方に温かいエールをいただいてすごく嬉しく思ってます。そしてtennisnakamaさんには、このように取り上げていただいて感謝しております。
投稿者 まみ 2009/06/13 19:12
Thank you everyone!
これからも興味深いインターヴューがあればご紹介したいと思います。
投稿者 tennisnakama 2009/06/13 21:28
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