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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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錦織:イズミール優勝の現地報告

やっと報告が入りました。遅ればせながら、この日曜にトルコのイズミールで行われたダブルス決勝戦の現地報告です。Tennis Alternativeのレポーターのトビが現地に飛んで観戦。ライヴスコアでは知り得ない圭くんの試合ぶりをお伝えします。

Report by Tobi

Nishikori/Levine def. Thompson/Udomcheke 6-1, 7-5

激暑のなかでまず最初に行われたのはダブルスの試合。錦織+レヴィーンは、最初のころは相手チームよりもはるかに上手く、あらゆる点ですばらしいテニスをみせてくれた。第1セットはそういう訳で簡単に6-1で終了した。

アメリカ/タイチームは、第2セットでは調子をとりもどし、 チームでは強い方のUdomchoke(タイ)が特に調子があがってきた。ボリテリチーム(錦織/レヴィーン)は、ブレークポイントを無駄にするなど、いくつかの馬鹿げたミスのために、スコアを4-4までに落としてしまった。レヴィーンのサーヴで5-4のときに試合を終わるチャンスを15しかとれずブレークされて5-5。Thompson(アメリカ)がサーヴで40-0とリードしていたが、ブレークされてしまって6-5。最後は錦織のサーヴで40-15のマッチポイントを取った。彼らが勝ってよかった。徐々に調子をあげてきて、エキサイティングなチームだった。

Report by Tobi
First up was the doubles final which played at very hot conditions,Levine and Nishikori looked by far much better team early on,they were just brilliant at every depertmant and took the set pretty quickly 6-1

Team USA/THA picked the things up a bit in the 2nd set,Udomchoke especially was stronger link of the team.Team Bolliteri wasted a BP to really finish the things and score went close until 4-4 with some silly mistakes from team Bolliteri.Despite those with a good return game they had a chance to finish things at 5-4 up with Levine serving,they lost their serve to 15 and Thompson had 40-0 on his serve,broken from there and Nishikori served out to 15 I think to finish the match,nice to see them win,they got better and they were exciting team to watch.

投稿者 Tennisnakama  13:26 | コメント(11) | トラックバック(0)

グルビスって誰?

I can’t believe you did this!  エッ!そんな! ジョコヴィッチが信じられないという表情をしています。ドロップショット、パッシングショット、フラットドライヴの応酬でジョコヴィッチが窮地に追いやられています。 マッケンローが興奮して、解説で「彼は将来トップ10に入ることまちがいなし!」と断言しました。

第1、第2セットを危うく落としそうになったジョコは、第3セットを辛うじて守り抜き、7-5, 7-6, 7-5でSFに進むことになりました。が、このフレンチオープンのQF(クウォーターファイナルズ)でジョコヴィッチと対等に戦った若者は一体誰なのか? 

彼の名はアーネスツ・グルビス。カーリーな栗毛にソフトなマスクの19才のラトヴィア人。( Latvia は元ソ連に属し、1991年に独立)ATPではジョコヴィッチと対戦したことはありませんが、実は子供の頃、ミュンヘンのニキ・ピリッチ テニスアカデミー時代の同胞でもあります。

ジョコヴィッチは当時のアカデミー時代を振り返って、いかにグルビスが強かったかを述べています。

「アカデミーの練習試合では、アーネストは、いつも僕にボロ勝ちしてたよ。僕は彼に歯が立たなかった。」

早くから才能を発揮したグルビスは、2才年上のジョコヴィッチを簡単に負かしてしまうほど強かったようですが、実際の試合となるとなぜだか、ジョコヴィッチに勝てなかったようです。

「当時の彼はすごく才能に溢れていて、誰もがアーネスツがトップランキングに上がると思っていた。でもショットが安定していなかった。」

でも、今日のグルビスは、ジョコヴィッチよりも豊富なショットを見せてくれ、ショットも確実に狙ったところに落ちていましたので、本当にジョコは危なかったです。しかし、ここぞ、というkey momentに得点できなかったのは、やはりチャンピオンとチャンピオンでない選手との違いですね。

見るからに育ちのよさそうなアーネスツは父が銀行家、母が女優という裕福な家庭に育っています。スポーツ一家で、ソ連の元バスケットボールのチャンピオンにおじいさんがいます。グルビスは15才からプロになっておりますので、錦織選手とは経歴は違いますが、1才違いだけに気になる存在です。そこでグルビスのこれまでの歩みを調べてみました。



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プロ転向は15才、当時のランキングは1440位
FU(フューチャーズ)で準優勝、優勝を重ねて、CH(チャレンジャー)サーキットにはいったのが17才。2006年の7月は、CHの2大会で決勝に進み、ランキングも194位へと急上昇。しかしその後は、ぱっとせず、1回戦か、せいぜい2回戦どまりの成績が半年つづく。

しかし、18才になってまもなく勝ち星がつきはじめ、チャレンジャーでは、2006年10月(SF)、11月(優勝)、2007年1月(SF)、2月(優勝)、3月(優勝)と、驚くべき成績を残し、ランキングも85位へジャンプ。しかしその後また停滞期がつづき、勝てない時期が半年ほどまた続く。

ブレークスルーは2007年US Openで、ロブレドを破りR16まで進出。ランキングは56位とさらにアップ。その後ベルギーのCHで優勝して、自己最高ランキング46位を記録する。
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トップ50が錦織選手の今年の目標ですが、グルビスをみてもこれがいかに大変なことがわかります。グルビスは、昨年10月に46位を記録したあとは、降下をたどり現在は80位です。今年の4月のバミューダでは錦織選手にQFで負けています。CHのサーキットを卒業して、インターナショナル・シリーズに挑戦するようになってからは、パッとせず、ほとんどが2回戦止まりです。

今回のフレンチオープンでQFまで進み、ジョコヴィッチを苦しめたグルビス。これで彼のテニスの一皮がむけた感じがします。ランキングはやっと元の46位くらいにもどりました。

現在、圭くんのランキングは100位、446ポイントです。来週はIzmirの8ポイント(?)が加わりますから、454となります。しかし50位の壁を破るには、今50位のサントロの例をとると、691ポイントが必要で、その差は237ポイントもあります。圭くんのゴールがこの691ポイントだとすると、彼は昨年の6月から12月までに77ポイントを取得していますので、その分が差し引かれてしまいますから、今年の末までに77ポイントを加えた322ポイントくらいをとっていないと50位以内が危なくなります。(この計算あってますか?)

まあ細かい計算はこれくらいにして、試合の感じからいくと・・・CHで優勝1回(約70 points)、SF3回(約100 points), インターナショナルでQF2回(約120 points), ウィンブルドンかUS Openのどちらかの2回戦(35 points)・・・これでやっと50位に突入です。

これはあくまでも私の勝手なポイント組み立てです。この他にもCHだけを集中して小ポイントをとりまくる方法などあると思いますが、ステップアップしていかないと実力がついていかないので、彼は経験のためにいろんなレベルの試合に出場していくと思います。

「トップ50をめざして、私がコーチなら、後半この線で戦ってみる」をお聞かせください。

投稿者 Tennisnakama  09:46 | コメント(6) | トラックバック(0)