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リタイアの実態を探る!

昨夜ローマ・マスターズで、アンディ・マリーとデルポトロ(AIGでリタイアしたあの19才のアルジェンチンの青年です)の試合を観ている最中です。突然、試合中にデルポトロが歩き出し、ベンチにむかいました。ベンチに座りこんだまま、声を震わせながら泣き出しました。こんなシーンは今まで見た事がありません。背中を押さえながら嗚咽する彼は、痛さを堪えられなくてまるで子供(まだ19才ですものね)のように泣きじゃくっているのです。もちろんリタイアです。タンカーで運ばれていきましたが・・・大事に至らないことを祈っています。

デルポトロの試合は、はっきりとインジャリーと分かる状況でのリタイアですが、最近はあまりにも簡単にリタイアをとって、試合を投げ出す選手が多いので、嘆かわしく思っていました。リタイアで勝っても、勝った選手には勝利感はありません。(最近はエストリルでダヴィデンコが決勝でリタイアしましたね)

もっとも悪名高いリタイアは、エナンの全豪決勝です。あれほどすごい球をがんがんと打ちながら、勝てないとなるとさっさとリタイアしてしまう。リタイアはデルポトルのような、これ以上続けられないインジャリーだけに適用してほしいと思いませんか? 全身全霊をこめた壮絶な戦いに観客は高額なチケットを払っているのですから。などなど、煮え切らない思いを押さえながら、リタイアについて調べていましたら、出てきました!私と同じ思いをした記者がおりました!

昨年3月20日のTennis.comに掲載されている記事に面白いデータを発見しました! いわゆるリタイア ランキングです。 http://www.tennis.com/features/general/features.aspx?id=70254

この調査のきっかけは、実は あのデルポトロなんです。昨年ラスヴェガスにおけるブレイクとの試合で、1-6, 1-3でリタイアしたのがどうも臭い。それでは一丁調べてみっか。これはジャーナリストの感とでもいいましょうか。そして Gabin Versi記者は、当時のトップ20の選手の2007年2月28日までのリタイア歴を洗った、リタイアランキングの表を作り上げたのです。 (余談ですが、デルポトルは昨年は4回もリタイアしています)

男子選手でリタイアのトップはトミーハース。試合総数の6%はリタイアです。女子では断トツでヤンコヴィッチ。11.4%もリタイアしています。

どれが本当のインジャリーでリタイアなのか、それとも調子がよくなくて勝てないと判断してリタイアなのか、真相は本人だけにしか分かりませんが,試合の内容は、負けている状態でリタイアが圧倒的に多いのは確か。以下がトップ20の選手のなかで、平均以上のリタイアをとった選手ランキングです。

フェデラー、ブレイク、ヒンギスは過去一度もリタイアをしませんでした!これこそ真のチャンピオンです!最後の最後まで戦い抜く、その魂がチャンピオンをつくりあげるのです。)

ATP
1. ハース
2. ガスケ
3. ニーミネン
4. ダヴィデンコ
5. バクダティス
6. ロディック
7. ゴンザレス
8. ジョコヴィッチ

ATP



WTA
1. ヤンコヴィッチ
2. セリナウィリアムズ
3. チャクヴェタゼ
4. ペトロヴァ
5. シャラポヴァ
6. エナン
7. サフィナ
8. モレスモ

WTA



投稿者 Tennisnakama  13:19 | コメント(14) | トラックバック(0)

フェデラー快調な滑り出し

ローマのマスターズシリーズが始まっていますが、初戦でカニアスと対戦したフェデラーはベストコンディションです。6-3, 6-3で楽勝でした。

カニアスとの過去の対戦成績は3勝2敗で、2試合をカニアスにハードコートで負けています。ですから、フェデラーにとっては、ナルバンディアンと同じく苦手な選手になってしまった感があるカニアスですが、フェデラーは自信に溢れ、余裕のあるテニスをしていました。

クレーの特色をうまく利用した試合展開をやりました。今日の試合で特に気がついたことは、クレーの特色を生かして(ボールが高くバウンドするのでそれを利用)、カニアスのバックハンドに深く入れたムーンボールに効果がありました。

以下が今日の試合で気づいた点です。

(1)コート全体を前後左右にふるに使って攻撃。左右のサイドラインへのショットは、正確さをまし、まるでジョコのようでした。ドロップショットは使いすぎるほどよく使ってました。カニアスはちょっと疲れ気味。

(2)サーヴがよい。ゲームを決定する大切なときにエースがとれる。エースは合計8

(3)ムーンボールの使い方がうまい。ナダルにさんざんバックハンドにくる高く跳ね上がるスピンボールに悩まされていますので、これを逆利用。フェデラーにはナダルのような、激スピンはできないので、そのかわりにループボールで。しかし、スピードがのろいので、奥からでも叩ける選手の場合は(例えばナダル)使えませんね。

(4)セカンドサーヴは、リターンウィナーを狙ってます。ワンツーパンチのスーパー攻撃

(5)Unforced errorは27(カニアスは13)とまだ多めですが、Winnerは34(カニアスは10)と圧倒的なオフェンスのテニスでした。

コーチにイゲラスを迎えてから、フェデラーのゲームに深さが出て来ました。牛肉に例えるなら、ナダルはステーキ、フェデラーはしゃぶしゃぶ。味はちがってもどちらも捨てがたい。贅沢な決勝戦です。ゴクン。(スミマセン。まだ朝から何にも食べてないもんですから) 


投稿者 Tennisnakama  00:18 | コメント(9) | トラックバック(0)