2008年07月31日
ナダル「世界一になりたくない!」
全仏、全英の優勝のあと、休む間もなくトロントのマスターズでも優勝したナダルは、破竹の勢いでクレー、芝、ハードの全サーフェスを征服しつつあります。
トロントの疲れも見せず、今日のフロラン・セラとの試合では、相変わらずの安定したパーフォンマンスで、ますます攻撃力を増して、たったの46分で6-0, 6-1の圧勝となりました。ナダル星はますますその輝きを増すばかりです。
気がついたのは、トロントの大会からガールフレンドのジスカの顔がみえます。彼女は確か今20才。ナダルの妹のマリアの友達で、もうかれこれ3年以上の付き合いですが、ジスカがスーパーモデルではなく、近所の普通の女の子というのがいいですね。このあたりがナダルがスーパースターになっても普通の青年でいられるカギといえそうです。
今日7月30日のインタービューで、ナダルは不思議なことを言ってました。
「僕の今のゴールはこの5~6ヶ月の調子をキープしつづけること。そうすれば多分ナンバーワンになれると思う。No? でもキープできなかったら、ナンバーワンになりたくない。僕のライヴァルはとても強いから。」
この「ナンバーワンになりたくない」という言葉は多分、真の実力をみせてナンバーワンになりたいということでしょうか。そうだとすると、彼はフェデラーにとって本当に手強い相手です。フェデラーの今の世界一の座に疑問がもたれていますので、ATPレースやATPランキングで一位になるだけでなく、オリンピック、US Openを制覇して世界にナンバーワンの実力を証明したい、と言っているようですね。恐ろしく逞しい選手に成長しました。
フェデラーが危うく第2セットを落としそうになりながら、ジネプリに6-7(2), 7-6(5), 6-0で勝った29日の試合です。
ジョコヴィッチもイタリアのボレリの健闘で、2セットともタイブレーク、7-6(2), 7-6(2)という緊張したR2でした。一般に選手のレベルが大変高くなってきて、ブレークすることがむずかしくなってきてるようです。
トロントの疲れも見せず、今日のフロラン・セラとの試合では、相変わらずの安定したパーフォンマンスで、ますます攻撃力を増して、たったの46分で6-0, 6-1の圧勝となりました。ナダル星はますますその輝きを増すばかりです。
気がついたのは、トロントの大会からガールフレンドのジスカの顔がみえます。彼女は確か今20才。ナダルの妹のマリアの友達で、もうかれこれ3年以上の付き合いですが、ジスカがスーパーモデルではなく、近所の普通の女の子というのがいいですね。このあたりがナダルがスーパースターになっても普通の青年でいられるカギといえそうです。
今日7月30日のインタービューで、ナダルは不思議なことを言ってました。
「僕の今のゴールはこの5~6ヶ月の調子をキープしつづけること。そうすれば多分ナンバーワンになれると思う。No? でもキープできなかったら、ナンバーワンになりたくない。僕のライヴァルはとても強いから。」
この「ナンバーワンになりたくない」という言葉は多分、真の実力をみせてナンバーワンになりたいということでしょうか。そうだとすると、彼はフェデラーにとって本当に手強い相手です。フェデラーの今の世界一の座に疑問がもたれていますので、ATPレースやATPランキングで一位になるだけでなく、オリンピック、US Openを制覇して世界にナンバーワンの実力を証明したい、と言っているようですね。恐ろしく逞しい選手に成長しました。
フェデラーが危うく第2セットを落としそうになりながら、ジネプリに6-7(2), 7-6(5), 6-0で勝った29日の試合です。
Fedrer vs Ginepri
ジョコヴィッチもイタリアのボレリの健闘で、2セットともタイブレーク、7-6(2), 7-6(2)という緊張したR2でした。一般に選手のレベルが大変高くなってきて、ブレークすることがむずかしくなってきてるようです。
Djokovic vs Bolelli
2008年07月31日
シンシナティ現地レポ:第2弾
シンシナティに飛んでTennisnakamaの特派員として精力的なレポートを送ってくれているTai記者による第2弾、マスターズDay3の模様を伝えてもらいました。
Report and photos by Tai
降水確率70%の予報にも負けず、シンシナティは水曜日もしっかり晴れてくれました。今日も試合開始前に会場に到着し、選手の練習を見て回ります。最初はF.ロペス。顔は美形でも、ストロークは強烈!!コーチの球出しでフォアハンドを50本くらい打ち込み続け、傍で見ているこちらにまでその気迫が伝わってきます。続いて、S.クエリー。今日は試合があるので朝から頑張って練習していました。長身なのに動きがスムーズですね。おっと、10番コートに黒山の人だかりです。行ってみると、ナダルとモヤが仲良く練習しています。ナダルは相変わらず練習でも手抜きショットを打ちません。黒光りする左腕は、まさにサラブレッドの馬体のような輝きを放っています。
さて、今日の試合はセンターコートのJ.ブレーク対G.シモン戦から観戦です。グランドスラム大会と違って、シンシナティ大会の平日は、センターコートでも席は半分くらいしか埋まっていません。そこで、自分の指定席とは違いますが、最前列で観戦しました。この会場はスタッフも皆のんびり穏やかで、席が空いている限りどこに座っても怒られません。
今日のシモンは動きが少しスローでした。エンジンが掛かりきっていないところに、ブレークの相変わらずのパワフルショットが要所要所で決まり、シモンはあっさりと負けてしまいました。しかし、ここはアメリカですので、お客さんはもちろん大喜びです。
その後、D.フェレールやA.マレーの試合を観て、ダブルス観戦に移動です。最前列で観る世界トップクラスのダブルスは迫力満点!シングルスよりも速いペースと、あまりにも上手いネットプレーに感激しました。ふと、隣のコートを覗くと、E.グルビスとA.クレメンが白熱した試合を繰り広げています。二人ともよく走り、腰を落として、コーナーにいいショットを打ち込み続けていましたが、ポイントでウィナーを取れるグルビスがぎりぎりのところで勝利をものにしました。
さて、午後は今日のお目当てのジョコヴィッチ対ボレリ戦です。またまたセンターコートの最前列に潜り込み、サーヴとフォアがとてもいいボレリをジョコヴィッチがどう迎え撃つかをしっかり観てきました。
ボレリのフォアは本当に強烈でしかもコントロールも正確です。普通のプレーヤーであればウィナーになるところだと思いますが、ジョコヴィッチのディフェンス力も素晴らしく、一進一退の攻防が続きます。途中、ボレリのフォアがサイドラインに突き刺さりました。ラインジャッジはアウトのコール、そこを主審がコレクションし、グッドのコールです。僕らの近くに居たジョコヴィッチ、何を思ったかこちらにスタスタ歩いてきて「チャレンジした方がいいかな?」と僕らに聞きます。そこで、ラインがよく見える位置に座っている僕らは「ノーノー、やめておいた方がいい。今のはインだよ」と彼にアドヴァイス。ジョコヴィッチは、残念そうに笑ってチャレンジをあきらめました。愛嬌たっぷりのFun guyです。
引き続き、激しいラリーの応酬が続きます。おおっ?横を見ると、すぐそばに昨日も遭遇したハンサムな顔が・・・またまたT.ハース出現です。自分の試合を終えたハースがジョヴィッチたちの試合を観に来たようです。目の前で繰り広げられている他の選手たちの好プレーを観たハース、コーチの方を向いて「今のプレー、アンビリーバブルだよ!!」と言って目を丸くし、観客と一緒に思わず拍手をしています。こちらも愛嬌十分。
結局、終盤にバックのエラーが目立ったボレリが最後の最後で負けてしまいましたが、記憶に残る名勝負でした。
2日間に亘るシンシナティ大会観戦は、天候にも対戦カードにも恵まれて大満足でした。何よりも、真剣勝負の世界で生きている選手たちが、普段はとってもアットホームな雰囲気で、ファンにも優しいことを再確認できたのが良かったです。そんな選手たちに乾杯!!
by Tennisnakama
Taiさん、お疲れさまでした。ご無事でお帰りください。すばらしいレポーター、感謝の気持ちをこめてTaiさんに乾杯!
Report and photos by Tai
降水確率70%の予報にも負けず、シンシナティは水曜日もしっかり晴れてくれました。今日も試合開始前に会場に到着し、選手の練習を見て回ります。最初はF.ロペス。顔は美形でも、ストロークは強烈!!コーチの球出しでフォアハンドを50本くらい打ち込み続け、傍で見ているこちらにまでその気迫が伝わってきます。続いて、S.クエリー。今日は試合があるので朝から頑張って練習していました。長身なのに動きがスムーズですね。おっと、10番コートに黒山の人だかりです。行ってみると、ナダルとモヤが仲良く練習しています。ナダルは相変わらず練習でも手抜きショットを打ちません。黒光りする左腕は、まさにサラブレッドの馬体のような輝きを放っています。
さて、今日の試合はセンターコートのJ.ブレーク対G.シモン戦から観戦です。グランドスラム大会と違って、シンシナティ大会の平日は、センターコートでも席は半分くらいしか埋まっていません。そこで、自分の指定席とは違いますが、最前列で観戦しました。この会場はスタッフも皆のんびり穏やかで、席が空いている限りどこに座っても怒られません。
今日のシモンは動きが少しスローでした。エンジンが掛かりきっていないところに、ブレークの相変わらずのパワフルショットが要所要所で決まり、シモンはあっさりと負けてしまいました。しかし、ここはアメリカですので、お客さんはもちろん大喜びです。
その後、D.フェレールやA.マレーの試合を観て、ダブルス観戦に移動です。最前列で観る世界トップクラスのダブルスは迫力満点!シングルスよりも速いペースと、あまりにも上手いネットプレーに感激しました。ふと、隣のコートを覗くと、E.グルビスとA.クレメンが白熱した試合を繰り広げています。二人ともよく走り、腰を落として、コーナーにいいショットを打ち込み続けていましたが、ポイントでウィナーを取れるグルビスがぎりぎりのところで勝利をものにしました。
さて、午後は今日のお目当てのジョコヴィッチ対ボレリ戦です。またまたセンターコートの最前列に潜り込み、サーヴとフォアがとてもいいボレリをジョコヴィッチがどう迎え撃つかをしっかり観てきました。
ボレリのフォアは本当に強烈でしかもコントロールも正確です。普通のプレーヤーであればウィナーになるところだと思いますが、ジョコヴィッチのディフェンス力も素晴らしく、一進一退の攻防が続きます。途中、ボレリのフォアがサイドラインに突き刺さりました。ラインジャッジはアウトのコール、そこを主審がコレクションし、グッドのコールです。僕らの近くに居たジョコヴィッチ、何を思ったかこちらにスタスタ歩いてきて「チャレンジした方がいいかな?」と僕らに聞きます。そこで、ラインがよく見える位置に座っている僕らは「ノーノー、やめておいた方がいい。今のはインだよ」と彼にアドヴァイス。ジョコヴィッチは、残念そうに笑ってチャレンジをあきらめました。愛嬌たっぷりのFun guyです。
引き続き、激しいラリーの応酬が続きます。おおっ?横を見ると、すぐそばに昨日も遭遇したハンサムな顔が・・・またまたT.ハース出現です。自分の試合を終えたハースがジョヴィッチたちの試合を観に来たようです。目の前で繰り広げられている他の選手たちの好プレーを観たハース、コーチの方を向いて「今のプレー、アンビリーバブルだよ!!」と言って目を丸くし、観客と一緒に思わず拍手をしています。こちらも愛嬌十分。
結局、終盤にバックのエラーが目立ったボレリが最後の最後で負けてしまいましたが、記憶に残る名勝負でした。
2日間に亘るシンシナティ大会観戦は、天候にも対戦カードにも恵まれて大満足でした。何よりも、真剣勝負の世界で生きている選手たちが、普段はとってもアットホームな雰囲気で、ファンにも優しいことを再確認できたのが良かったです。そんな選手たちに乾杯!!
by Tennisnakama
Taiさん、お疲れさまでした。ご無事でお帰りください。すばらしいレポーター、感謝の気持ちをこめてTaiさんに乾杯!