2008年10月13日
フェデラーに何が起こりつつあるのか?
錦織選手の話題でにぎわっているうちに、もはやマドリッドマスターズが始まってしまいました。ストックホルムオープンを体調の不全を理由に欠場したフェデラーが、土曜日にマドリッド入りをしています。
ストックホルムオープンに出場するはずだったフェデラーが、試合開催の数日前にドタキャンしたことは皆さんご存知ですね。そのことは10月9日の「フェデラーはドバイでショッピング」というタイトルで、ちょっと彼のことを皮肉りながら記事にしましたので、読んでいただいた方は覚えていらっしゃると思います。あの記事の中では、フェデラーがキャンセルした理由について、混乱させてもいけないと思い詳しくは書きませんでした。
実は彼の釈明文には実はこのようなことが書かれていたのです。
フェデラーの10月1日のメッセージ:
「2008年は年の始めにMonoの診断をうけてから、いつも試合をやっとこなしていくという感じでタフな年となりました。幸運なことに再び健康になりましたが、No.1をめざしてこれから何年もトップでいられるようにベストな状態でありたいと願っています。そのためには、十分な休養をとり強力な体力をつけて、今年の残りと来年のために100%フィットした状態にしたいと願っています。今の段階では、いつ再びプレーができるのか分かりませんが、できれば今年の末までにはカムバックしたいと望んでいます。」
"2008 has been a tough year for me as I was always playing catch up after being diagnosed with mononucleosis at the beginning of the year. I feel fortunate to be healthy again, but I want to remain at the top of the game for many more years to come and go after the #1 ranking again. In order to do that, I need to get a proper rest and get strong again so that I am 100% fit for the remainder of the year or next year. At this point, I am not sure when I will be ready to play again, but I hope to be back at some point before the end of the year", says Federer.
問題はこの意味深長な最後の3行です。 「今の段階では、いつ再びプレーができるのか分かりませんが・・・」というくだりは、どういうことなのでしょうか? でもマドリッドのマスターズには戻ってくる確信がありましたので、このメッセージの部分は書かなかったのです。予想した通りフェデラーはマドリッドに参加することになりました。
しかし「今は元気だが、まだ100%とは言えない。」「いつ試合にもどれるか分からない。」と言ってストックホルムをキャンセルしたのですが、この「いつもどれるか分からない」の部分が心配です。「彼は本当にまだ具合がよくないのか?」それとも「ストックホルム欠場の言い訳なのか?」
メディアはもちろんのこと、私もこのフェデラーの真の意味がよくつかめず、しばらくは様子をみようというスタンスでした。
怪我や病気で出られない場合や、身内の葬式などのような特別な場合をのぞいては、マスターズをスキップすることはルールで禁止されています。病気の場合は医者の診断書が必要で、仮病をつかって欠場することは不可能です。ですから「ひょっとして今年はプレーできないかも」という声明文に皆が戸惑うのは当然です。
Monoは完治したとはっきり宣言しているフェデラーに何かまた公表できない病気がでてきたのでしょうか?
ストックホルムをキャンセルした後、10日後に以下のメッセージを自分のブログに公表してフェデラーはマドリッドに出場することを明らかにしました。
フェデラーの10月10日のメッセージ:
「休養とフィジカルトレーニングをやったあと、マドリッドに出ることにしました。US Openの5連勝とデ杯での勝利の後にまたコートに戻れることに興奮しています。今のところは一週間ごとに様子を見ながら2009年にそなえたいと思っています。」
After some rest and physical training, I have decided to play in Madrid next week. I am eager and excited to get back on court after winning my 5th consecutive US Open and the Davis Cup tie last month in Switzerland. I will take it one week at a time to ensure I am fully prepared for 2009.
「一週間ごとに様子を見ながら」というのは、調子が悪くなればパリのマスターズや上海のマスターズカップもスキップする可能性があるということでしょうか?
「2009年に向けて」という言葉から,今年はもうGSもないことだし、No.1も不可能なので、今年はほどほどにして、来年にすべてを賭けるという意味にもとれます。
US Openでマリーを相手に快勝、優勝を手にしたあのフェデラーに一体何が起こっているのか? その回答の糸口はまずはマドリッドのフェデラーを観てからということになりそうです。
(追記)
*錦織選手がランキングが77位から66位になりました!おめでとう!
*マドリッドマスターズの試合はセンターコートはすべてライヴで中継されますので、試合の報告ができます。さらに私はストリーミングの契約もしていますので、ピスタアルカラのコートの試合も観れることになり、時間が許すかぎりできるだけ多くの試合を追っていきたいと思っています。
*マドリッドマスターズの月曜のスケジュールです。ハイライトは現地時間4時(日本時間夜11時)からはじまる、ナダル&モヤ vs フィッシュ&ブレイクのダブルスです。これをもし放送してくれれば、観戦報告ができます。
http://www.mutuamad-mastersmadrid.com//pdf/ordendejuego/2008/13/OP.pdf
ストックホルムオープンに出場するはずだったフェデラーが、試合開催の数日前にドタキャンしたことは皆さんご存知ですね。そのことは10月9日の「フェデラーはドバイでショッピング」というタイトルで、ちょっと彼のことを皮肉りながら記事にしましたので、読んでいただいた方は覚えていらっしゃると思います。あの記事の中では、フェデラーがキャンセルした理由について、混乱させてもいけないと思い詳しくは書きませんでした。
実は彼の釈明文には実はこのようなことが書かれていたのです。
フェデラーの10月1日のメッセージ:
「2008年は年の始めにMonoの診断をうけてから、いつも試合をやっとこなしていくという感じでタフな年となりました。幸運なことに再び健康になりましたが、No.1をめざしてこれから何年もトップでいられるようにベストな状態でありたいと願っています。そのためには、十分な休養をとり強力な体力をつけて、今年の残りと来年のために100%フィットした状態にしたいと願っています。今の段階では、いつ再びプレーができるのか分かりませんが、できれば今年の末までにはカムバックしたいと望んでいます。」
"2008 has been a tough year for me as I was always playing catch up after being diagnosed with mononucleosis at the beginning of the year. I feel fortunate to be healthy again, but I want to remain at the top of the game for many more years to come and go after the #1 ranking again. In order to do that, I need to get a proper rest and get strong again so that I am 100% fit for the remainder of the year or next year. At this point, I am not sure when I will be ready to play again, but I hope to be back at some point before the end of the year", says Federer.
問題はこの意味深長な最後の3行です。 「今の段階では、いつ再びプレーができるのか分かりませんが・・・」というくだりは、どういうことなのでしょうか? でもマドリッドのマスターズには戻ってくる確信がありましたので、このメッセージの部分は書かなかったのです。予想した通りフェデラーはマドリッドに参加することになりました。
しかし「今は元気だが、まだ100%とは言えない。」「いつ試合にもどれるか分からない。」と言ってストックホルムをキャンセルしたのですが、この「いつもどれるか分からない」の部分が心配です。「彼は本当にまだ具合がよくないのか?」それとも「ストックホルム欠場の言い訳なのか?」
メディアはもちろんのこと、私もこのフェデラーの真の意味がよくつかめず、しばらくは様子をみようというスタンスでした。
怪我や病気で出られない場合や、身内の葬式などのような特別な場合をのぞいては、マスターズをスキップすることはルールで禁止されています。病気の場合は医者の診断書が必要で、仮病をつかって欠場することは不可能です。ですから「ひょっとして今年はプレーできないかも」という声明文に皆が戸惑うのは当然です。
Monoは完治したとはっきり宣言しているフェデラーに何かまた公表できない病気がでてきたのでしょうか?
ストックホルムをキャンセルした後、10日後に以下のメッセージを自分のブログに公表してフェデラーはマドリッドに出場することを明らかにしました。
フェデラーの10月10日のメッセージ:
「休養とフィジカルトレーニングをやったあと、マドリッドに出ることにしました。US Openの5連勝とデ杯での勝利の後にまたコートに戻れることに興奮しています。今のところは一週間ごとに様子を見ながら2009年にそなえたいと思っています。」
After some rest and physical training, I have decided to play in Madrid next week. I am eager and excited to get back on court after winning my 5th consecutive US Open and the Davis Cup tie last month in Switzerland. I will take it one week at a time to ensure I am fully prepared for 2009.
「一週間ごとに様子を見ながら」というのは、調子が悪くなればパリのマスターズや上海のマスターズカップもスキップする可能性があるということでしょうか?
「2009年に向けて」という言葉から,今年はもうGSもないことだし、No.1も不可能なので、今年はほどほどにして、来年にすべてを賭けるという意味にもとれます。
US Openでマリーを相手に快勝、優勝を手にしたあのフェデラーに一体何が起こっているのか? その回答の糸口はまずはマドリッドのフェデラーを観てからということになりそうです。
(追記)
*錦織選手がランキングが77位から66位になりました!おめでとう!
*マドリッドマスターズの試合はセンターコートはすべてライヴで中継されますので、試合の報告ができます。さらに私はストリーミングの契約もしていますので、ピスタアルカラのコートの試合も観れることになり、時間が許すかぎりできるだけ多くの試合を追っていきたいと思っています。
*マドリッドマスターズの月曜のスケジュールです。ハイライトは現地時間4時(日本時間夜11時)からはじまる、ナダル&モヤ vs フィッシュ&ブレイクのダブルスです。これをもし放送してくれれば、観戦報告ができます。
http://www.mutuamad-mastersmadrid.com//pdf/ordendejuego/2008/13/OP.pdf