2008年10月14日
マドリッドの報告
マドリッドが始まったばかりですが、やはりマスターズですね。ベストプレーヤーが一堂に会しただけあって、初戦からレベルの高い試合で見応えがありました。 今日はアメリカは祭日(コロンバスデイ)。テニスチャンネルでもストリーミングでもライブが観れる贅沢な環境で 、私は一日マスターズ観戦です。
*ナダルとモヤのペアがブレークとフィッシュのペアを破りました!スコアはスーパータイブレークに持ち込んで、4-6, 7-6 (5), 10-5で勝利です。しかしこの試合をセンターコートでやったのにもかかわらず放送されなかったのです。一番おいしい試合を放送しないなんて、どこの国もテニスファンの気持ちが分からず、本当にもったいないことをしています!
* フィッシュは9月28日にスーパーモデルと結婚したばかり。幸せ一杯のフィッシュは問題なく6-1, 6-4でダーシスを破り初戦をクリアしました。彼はハリウッドで式をあげました。写真http://www.people.com/people/article/0,,20229473,00.html?xid=rss-topheadlines
小柄な選手は大男に勝てるか? これは日本人の悲願ですよね。
錦織選手を応援するようになってきてから、体のサイズのことが気にかかるようになりました。今までの大男はカーロヴィッチのように、サーヴだけがよくてストローク、フットワークに問題があり、あまり気にならなかったのですが、最近の大男は、デルポのようにすべての点に優れていて弱点がないようにみえるからです。
今日はそういう意味でも小柄選手が大男と対決する試合がいろいろありましたので、追ってみたいと思います。
*ローカスvsシリッチ(どうもシリッチと呼ぶらしいです)
まず、167cmのローカスの対戦相手は、なんと30cmも高い198cmのシリッチでした。これだけ背丈が違うといくらローカスが頑張っても物理の分野になってしまいますのでここでは省略します。
*シュトラーは180cm、バーディッチは195cmで、これはAIGで優勝したバーディッチが6-1, 6-2で圧倒して参考になりませんでした。
*Robredo d Seppi 7-6, 3-6, 6-3
ロブレド(180cm)とセピ(190cm)の対決は、背格好の似ているロブレドを錦織に置き換えて考えてみました。「どうすれば大男に勝てるか?」これは錦織だけではなく小柄な選手の大きな課題です。
以下が小柄なロブレドがセピにとった作戦でした。
ロブレドの作戦1:ベースラインぎりぎりに立ち、ボールをon-the-riseでリターンする。これは相手に時間を与えない点では有効ですが、それを返されれば自分にも時間がなくなる弱点もあり、ショットが甘いと自殺行為になります。
ロブレドの作戦2:ネットダッシュをつづける。チャンスボールでなくても相手の打ってきそうな球を予想してネットダッシュする攻撃的テニスはよいと思いました。ただネットにきたら、ヴォレーでウィナーを決められる技術が必要。ヴォレーが甘いとパッシングショットで抜かれてしまいます。錦織選手はもっとネットプレーをとりいれてもよいですね。
ロブレドの作戦3:肝心なときにサーヴィスエースがとれるサーヴ力。やはり試合が拮抗してくるとサーヴで試合が決まります。ロブレドは何度も危機をサーヴのよさで切り抜けました。 錦織選手のサーヴも昔にくらべて、雲泥の差でよくなってきていますので期待したいです。
*明日の火曜の試合スケジュールです。いよいよナダルとグルビスですね。日本時間は水曜の夜中の3時ごろとなるので皆さんは無理かもしれませんね。http://www.mutuamad-mastersmadrid.com//pdf/ordendejuego/2008/14/OP.pdf
*フェデラーの初戦は水曜日になります。相手がステパネックです。例の体調の件については、一切ノーコメントというスタンスをとっていますので、試合を観戦してから判断するしかないですね。
(追記)
フェデラーの今日の記者会見の模様が掲載されましたので、それを要約すると以下のようになります。
「今シーズンは長かった。そして休んでもまだ休み足らない感じだった。だからどれくらい休めばよいのか分からなかった。でも今回は十分な休みをとって、練習をやりながら感じをみてみたんだ。この大会にやってきたのは、勝てるくらい体調もよくなってきていると思ったから。」
彼は快調のようです。頑張って不吉な噂を吹き飛ばしてほしいものです。
"The season was long and I just felt very tired and I felt like I still needed some rest," Federer said. "I wasn't sure how much rest was needed, but I took enough time off, started practicing again and looked how I felt, I thought I was feeling good enough to win the tournament to come here and play."
*ナダルとモヤのペアがブレークとフィッシュのペアを破りました!スコアはスーパータイブレークに持ち込んで、4-6, 7-6 (5), 10-5で勝利です。しかしこの試合をセンターコートでやったのにもかかわらず放送されなかったのです。一番おいしい試合を放送しないなんて、どこの国もテニスファンの気持ちが分からず、本当にもったいないことをしています!
* フィッシュは9月28日にスーパーモデルと結婚したばかり。幸せ一杯のフィッシュは問題なく6-1, 6-4でダーシスを破り初戦をクリアしました。彼はハリウッドで式をあげました。写真http://www.people.com/people/article/0,,20229473,00.html?xid=rss-topheadlines
小柄な選手は大男に勝てるか? これは日本人の悲願ですよね。
錦織選手を応援するようになってきてから、体のサイズのことが気にかかるようになりました。今までの大男はカーロヴィッチのように、サーヴだけがよくてストローク、フットワークに問題があり、あまり気にならなかったのですが、最近の大男は、デルポのようにすべての点に優れていて弱点がないようにみえるからです。
今日はそういう意味でも小柄選手が大男と対決する試合がいろいろありましたので、追ってみたいと思います。
*ローカスvsシリッチ(どうもシリッチと呼ぶらしいです)
まず、167cmのローカスの対戦相手は、なんと30cmも高い198cmのシリッチでした。これだけ背丈が違うといくらローカスが頑張っても物理の分野になってしまいますのでここでは省略します。
*シュトラーは180cm、バーディッチは195cmで、これはAIGで優勝したバーディッチが6-1, 6-2で圧倒して参考になりませんでした。
*Robredo d Seppi 7-6, 3-6, 6-3
ロブレド(180cm)とセピ(190cm)の対決は、背格好の似ているロブレドを錦織に置き換えて考えてみました。「どうすれば大男に勝てるか?」これは錦織だけではなく小柄な選手の大きな課題です。
以下が小柄なロブレドがセピにとった作戦でした。
ロブレドの作戦1:ベースラインぎりぎりに立ち、ボールをon-the-riseでリターンする。これは相手に時間を与えない点では有効ですが、それを返されれば自分にも時間がなくなる弱点もあり、ショットが甘いと自殺行為になります。
ロブレドの作戦2:ネットダッシュをつづける。チャンスボールでなくても相手の打ってきそうな球を予想してネットダッシュする攻撃的テニスはよいと思いました。ただネットにきたら、ヴォレーでウィナーを決められる技術が必要。ヴォレーが甘いとパッシングショットで抜かれてしまいます。錦織選手はもっとネットプレーをとりいれてもよいですね。
ロブレドの作戦3:肝心なときにサーヴィスエースがとれるサーヴ力。やはり試合が拮抗してくるとサーヴで試合が決まります。ロブレドは何度も危機をサーヴのよさで切り抜けました。 錦織選手のサーヴも昔にくらべて、雲泥の差でよくなってきていますので期待したいです。
*明日の火曜の試合スケジュールです。いよいよナダルとグルビスですね。日本時間は水曜の夜中の3時ごろとなるので皆さんは無理かもしれませんね。http://www.mutuamad-mastersmadrid.com//pdf/ordendejuego/2008/14/OP.pdf
*フェデラーの初戦は水曜日になります。相手がステパネックです。例の体調の件については、一切ノーコメントというスタンスをとっていますので、試合を観戦してから判断するしかないですね。
(追記)
フェデラーの今日の記者会見の模様が掲載されましたので、それを要約すると以下のようになります。
「今シーズンは長かった。そして休んでもまだ休み足らない感じだった。だからどれくらい休めばよいのか分からなかった。でも今回は十分な休みをとって、練習をやりながら感じをみてみたんだ。この大会にやってきたのは、勝てるくらい体調もよくなってきていると思ったから。」
彼は快調のようです。頑張って不吉な噂を吹き飛ばしてほしいものです。
"The season was long and I just felt very tired and I felt like I still needed some rest," Federer said. "I wasn't sure how much rest was needed, but I took enough time off, started practicing again and looked how I felt, I thought I was feeling good enough to win the tournament to come here and play."