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ハーフボレーとは?

4月29日の 『錦織圭の次の試合は? クレーコートとは?』をまだ読んでくださる読者の方がおりました。今日そのページにコメントを残していただきましたので、このページを使ってお答えしたいと思います。

まじゃろうさんからのコメントです。

日本で「ハーフボレー」と呼ぶ技術があります。一度地面に弾んだボールを、ストロークのように打つのではなく、ボレーの技術を使って返球するものです。これって英語テニスの世界では何と呼ぶのでしょうか?「ハーフボレー」はhalf volley から来ているのでしょうか?  

ハーフボレー(Half Volley ハーフヴォレー)は最もむずかしいディフェンスのテクニックの一つですが、とても有効なテクニックで、これをマスターするとゲームの奥深さが増し上級テニスを満喫できます。ネットダッシュには絶対欠かせないテクニックですのでマスターしましょう。

1940年代の世界チャンピオンであったジャッククレーマーは、初めてサーヴ&ヴォレーを行った選手の一人として知られていますが、彼がネットダッシュする際に、ヴォレー(ノーバウンド)には遠すぎる球の処理を考えついたのが、この一度バウンスさせて打つショットで、彼がハーフボレーと名付けたことからその名が定着しました。

このハーフヴォレーですが、日本ではローヴォレーとハーフヴォレーとが混乱しているようですので、ここでアメリカで使われているハーフヴォレーを紹介します。

ローヴォレーとは、低いボールを落とさないで打つヴォレーのことですが、ハーフヴォレーとは、ボールがコートに落ちた直後に打ち返すショットを意味します。ですから必ずしもフォームがヴォレーである必要はなく、どんな打ち方をしても直後に打てばハーフヴォレーと呼びます。フェデラーのビデオでもご覧いただけますが、Tweeny (Tweenyの由来はbetween legsからでまた抜きショットのこと)も、バウンド直後に打てばハーフヴォレーになります。ハーフヴォレーに最も大切なことは、コンタクトのタイミングです。ラケットをほぼコートに着く位落として、バウンド直後の球にラケット面を合わせながらフォロースルーを軽く行います。

ハーフヴォレーには立つポジションによって2通りあります

(1)ノーマンズランドから打つハーフヴォレー
もっともよく使われるハーフヴォレーで、ネットダッシュしたときの球の処理です。No man's land(日本ではデッドゾーンと呼ばれているようです。サーヴィスラインとベースラインの間のスペース)からアプローチショットを打つ場合、自分の足下近くに落ちた球を返すショットがこのハーフヴォレーで、以下のことがキーポイントとなります。
*打つ前にスプリットステップを行う。
*スプリットステップのあと、打ちたい方向に前進しながらテイクバックなしで、ラケットの面を軽く球に当てる。打つ時は止まらないで前進しながら打つことが秘訣。グリップはコンチネンタルかイースタンが最適。

基本的なハーフヴォレーの説明





(2)ベースラインから打つハーフヴォレー
相手の球が自分のベースライン近くに落ちた場合、後ろに下がらないで、球が落ちた瞬間に返します。ポジションを下げないで打つので、ディフェンスになるのを防ぐ有効なショットです。テイクバックは最小限に止めて、グラウンドストロークのフォロースルーはしっかり行います。

フェデラーのフォアハンド・ハーフヴォレー



このハーフヴォレーをマスターした後は、テニスの最も難しいテクニック、ハーフヴォレー・ドロップショットにチャレンジしてみましょう。これはコンチネンタルのグリップでソフトタッチでボールのスピードを殺しながらネット近くに落とすドロップショットです。

フェデラーのハーフヴォレー・ドロップショット



それではここでハーフヴォレーの天才、フェデラーの数々のハーフヴォレーをお楽しみください。また抜き、ベースライン、ドロップショットのハーフヴォレーの特集です。特に注目していただきたいのは、最後の二つのバックハンドdown-the-lineハーフヴォレーです。これはフェデラーレベルしかできないマジックです。




投稿者 Tennisnakama  00:28 | コメント(11) | トラックバック(0)