2008年12月01日
ハーフボレーとは?
4月29日の 『錦織圭の次の試合は? クレーコートとは?』をまだ読んでくださる読者の方がおりました。今日そのページにコメントを残していただきましたので、このページを使ってお答えしたいと思います。
まじゃろうさんからのコメントです。
日本で「ハーフボレー」と呼ぶ技術があります。一度地面に弾んだボールを、ストロークのように打つのではなく、ボレーの技術を使って返球するものです。これって英語テニスの世界では何と呼ぶのでしょうか?「ハーフボレー」はhalf volley から来ているのでしょうか?
ハーフボレー(Half Volley ハーフヴォレー)は最もむずかしいディフェンスのテクニックの一つですが、とても有効なテクニックで、これをマスターするとゲームの奥深さが増し上級テニスを満喫できます。ネットダッシュには絶対欠かせないテクニックですのでマスターしましょう。
1940年代の世界チャンピオンであったジャッククレーマーは、初めてサーヴ&ヴォレーを行った選手の一人として知られていますが、彼がネットダッシュする際に、ヴォレー(ノーバウンド)には遠すぎる球の処理を考えついたのが、この一度バウンスさせて打つショットで、彼がハーフボレーと名付けたことからその名が定着しました。
このハーフヴォレーですが、日本ではローヴォレーとハーフヴォレーとが混乱しているようですので、ここでアメリカで使われているハーフヴォレーを紹介します。
ローヴォレーとは、低いボールを落とさないで打つヴォレーのことですが、ハーフヴォレーとは、ボールがコートに落ちた直後に打ち返すショットを意味します。ですから必ずしもフォームがヴォレーである必要はなく、どんな打ち方をしても直後に打てばハーフヴォレーと呼びます。フェデラーのビデオでもご覧いただけますが、Tweeny (Tweenyの由来はbetween legsからでまた抜きショットのこと)も、バウンド直後に打てばハーフヴォレーになります。ハーフヴォレーに最も大切なことは、コンタクトのタイミングです。ラケットをほぼコートに着く位落として、バウンド直後の球にラケット面を合わせながらフォロースルーを軽く行います。
ハーフヴォレーには立つポジションによって2通りあります。
(1)ノーマンズランドから打つハーフヴォレー:
もっともよく使われるハーフヴォレーで、ネットダッシュしたときの球の処理です。No man's land(日本ではデッドゾーンと呼ばれているようです。サーヴィスラインとベースラインの間のスペース)からアプローチショットを打つ場合、自分の足下近くに落ちた球を返すショットがこのハーフヴォレーで、以下のことがキーポイントとなります。
*打つ前にスプリットステップを行う。
*スプリットステップのあと、打ちたい方向に前進しながらテイクバックなしで、ラケットの面を軽く球に当てる。打つ時は止まらないで前進しながら打つことが秘訣。グリップはコンチネンタルかイースタンが最適。
(2)ベースラインから打つハーフヴォレー:
相手の球が自分のベースライン近くに落ちた場合、後ろに下がらないで、球が落ちた瞬間に返します。ポジションを下げないで打つので、ディフェンスになるのを防ぐ有効なショットです。テイクバックは最小限に止めて、グラウンドストロークのフォロースルーはしっかり行います。
このハーフヴォレーをマスターした後は、テニスの最も難しいテクニック、ハーフヴォレー・ドロップショットにチャレンジしてみましょう。これはコンチネンタルのグリップでソフトタッチでボールのスピードを殺しながらネット近くに落とすドロップショットです。
それではここでハーフヴォレーの天才、フェデラーの数々のハーフヴォレーをお楽しみください。また抜き、ベースライン、ドロップショットのハーフヴォレーの特集です。特に注目していただきたいのは、最後の二つのバックハンドdown-the-lineハーフヴォレーです。これはフェデラーレベルしかできないマジックです。
まじゃろうさんからのコメントです。
日本で「ハーフボレー」と呼ぶ技術があります。一度地面に弾んだボールを、ストロークのように打つのではなく、ボレーの技術を使って返球するものです。これって英語テニスの世界では何と呼ぶのでしょうか?「ハーフボレー」はhalf volley から来ているのでしょうか?
ハーフボレー(Half Volley ハーフヴォレー)は最もむずかしいディフェンスのテクニックの一つですが、とても有効なテクニックで、これをマスターするとゲームの奥深さが増し上級テニスを満喫できます。ネットダッシュには絶対欠かせないテクニックですのでマスターしましょう。
1940年代の世界チャンピオンであったジャッククレーマーは、初めてサーヴ&ヴォレーを行った選手の一人として知られていますが、彼がネットダッシュする際に、ヴォレー(ノーバウンド)には遠すぎる球の処理を考えついたのが、この一度バウンスさせて打つショットで、彼がハーフボレーと名付けたことからその名が定着しました。
このハーフヴォレーですが、日本ではローヴォレーとハーフヴォレーとが混乱しているようですので、ここでアメリカで使われているハーフヴォレーを紹介します。
ローヴォレーとは、低いボールを落とさないで打つヴォレーのことですが、ハーフヴォレーとは、ボールがコートに落ちた直後に打ち返すショットを意味します。ですから必ずしもフォームがヴォレーである必要はなく、どんな打ち方をしても直後に打てばハーフヴォレーと呼びます。フェデラーのビデオでもご覧いただけますが、Tweeny (Tweenyの由来はbetween legsからでまた抜きショットのこと)も、バウンド直後に打てばハーフヴォレーになります。ハーフヴォレーに最も大切なことは、コンタクトのタイミングです。ラケットをほぼコートに着く位落として、バウンド直後の球にラケット面を合わせながらフォロースルーを軽く行います。
ハーフヴォレーには立つポジションによって2通りあります。
(1)ノーマンズランドから打つハーフヴォレー:
もっともよく使われるハーフヴォレーで、ネットダッシュしたときの球の処理です。No man's land(日本ではデッドゾーンと呼ばれているようです。サーヴィスラインとベースラインの間のスペース)からアプローチショットを打つ場合、自分の足下近くに落ちた球を返すショットがこのハーフヴォレーで、以下のことがキーポイントとなります。
*打つ前にスプリットステップを行う。
*スプリットステップのあと、打ちたい方向に前進しながらテイクバックなしで、ラケットの面を軽く球に当てる。打つ時は止まらないで前進しながら打つことが秘訣。グリップはコンチネンタルかイースタンが最適。
基本的なハーフヴォレーの説明
(2)ベースラインから打つハーフヴォレー:
相手の球が自分のベースライン近くに落ちた場合、後ろに下がらないで、球が落ちた瞬間に返します。ポジションを下げないで打つので、ディフェンスになるのを防ぐ有効なショットです。テイクバックは最小限に止めて、グラウンドストロークのフォロースルーはしっかり行います。
フェデラーのフォアハンド・ハーフヴォレー
このハーフヴォレーをマスターした後は、テニスの最も難しいテクニック、ハーフヴォレー・ドロップショットにチャレンジしてみましょう。これはコンチネンタルのグリップでソフトタッチでボールのスピードを殺しながらネット近くに落とすドロップショットです。
フェデラーのハーフヴォレー・ドロップショット
それではここでハーフヴォレーの天才、フェデラーの数々のハーフヴォレーをお楽しみください。また抜き、ベースライン、ドロップショットのハーフヴォレーの特集です。特に注目していただきたいのは、最後の二つのバックハンドdown-the-lineハーフヴォレーです。これはフェデラーレベルしかできないマジックです。
投稿者 Tennisnakama 00:28 | コメント(11)| トラックバック(0)
ベースラインでのハーフバウンドで打つストロークもハーフヴォレーなんですね。
ノーマンズランドといい、勉強になります。
おおきにやで、Tennさんw
やはりこの記事の内容からいってコメントしないわけにはいかない(?)・・・ですね。
記事はずっと読んでいました。「ラファとジスカ嬢のヴァケーション」の盛り上がりは楽しそうでしたね。
特にポコさんはかわいかったです。そうかそうか うんうん。と (元気復活してきました(^-^)
ハーフヴォレーの定義は私も目からウロコでした。観ていてグッとくるショットですよね。
カッチョイイ ロジャーをありがとうございました。09年もがんばってほしいな。。
すごい事なんですね。フェデラーは自分で編み出した技なんでしょうか?!
p.composeさん、「カッチョイイ ロジャー」 ですネ!(^-^*)
これが出来るようになる次の選手っていったい誰なんでしょうか・・・。
私がいっているあのビデオにある、ベースラインからのバックハンドのウィナーハーフヴォレーは、まだ他の選手がやったのをみたことがないので、フェデラーしかできないといいましたが、多分他の選手もやったことがあるに違いないので、誤解のないようフェデラーレベルと訂正しておきます。
ただし一般のバックハンドのハーフヴォレーはサーヴィスラインあたりからですので、上級者ならできるテクニックです。
まさか自分がひょいと思いついた質問を、こんなにも丁寧に回答、解説して頂けるとは。感謝します。また、tennisnakamaさんのブログを楽しんでいらっしゃる方々にも、フェデラーのスーパープレイを見て頂く機会にもなったな、と一人喜んでおります。
ハーフボレー、Sunday player の私でも使う場面はよくあります。もう一歩前へ出る速さやガッツが足りない、しかし地面に弾む前にローボレーで捌いたら相手への返球を浮かせてチャンスボールを与えてしまいそう、ならばハーフボレーで抑えて、という選択肢をとります。そうしてハーフボレーを選ぶならば、ネットにかけず、浮かせることなく、コースも狙って返せたらいいのですが、そこまではなかなか・・・
ベースラインあたりで地面に弾んだ直後のボールをさばく技術(通常のボレーよりも、スウィングを伴うもの)も、英語テニスの世界ではハーフボレーと呼ぶんですね。勉強になりました。ありがとうございました。
まさか自分がひょいと思いついた質問を、こんなにも丁寧に回答、解説して頂けるとは。感謝します。また、tennisnakamaさんのブログを楽しんでいらっしゃる方々にも、フェデラーのスーパープレイを見て頂く機会にもなったな、と一人喜んでおります。
ハーフボレー、Sunday player の私でも使う場面はよくあります。もう一歩前へ出る速さやガッツが足りない、しかし地面に弾む前にローボレーで捌いたら相手への返球を浮かせてチャンスボールを与えてしまいそう、ならばハーフボレーで抑えて、という選択肢をとります。そうしてハーフボレーを選ぶならば、ネットにかけず、浮かせることなく、コースも狙って返せたらいいのですが、そこまではなかなか・・・
ベースラインあたりで地面に弾んだ直後のボールをさばく技術(通常のボレーよりも、スウィングを伴うもの)も、英語テニスの世界ではハーフボレーと呼ぶんですね。勉強になりました。ありがとうございました。
すごーい(゜o゜)やっぱかっこいいぞフェデラーさん!
ところで素朴~なギモンです‥ あのたまに見る「股抜き」ですけどあれはああいう技術があってみんな練習するものなんですか?後ろ向きで打ったり、ビデオでフェデラーがやってたみたいに足を広げて打ったり、見ている者には遊び心がある感じに見えてすごい楽しいんですけど、本人はどんなんだろう・・ イチかバチかでできちゃった、見たいな感じなのかなー?