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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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センセーションを起こした主役

テニスが一段落したところで、これから世界にセンセーショナルな感動を与えた主役たちの話をしていきたいと思います。

まず今日はヒーロー馬の話から。5月2日土曜日に、ケンタッキーダービーで歴史的事件が起こりました。私は競馬には興味はないのですが、乗馬が好きなのです。お上品な英国式ではなく、荒っぽいカウボーイのウェスターンスタイルです。本物のカウボーイと取材で寝食を共にしたこともあります。思い切りきり草原を走る壮快さ。自然の中に自己が溶けていく一体感。馬の荒々しい息づかいと、土を蹴って駈ける蹄の音。想像しただけでもわくわくしてきます。

圧倒的なラストスパートでドラマティックな優勝を勝ち取った馬の名はMine That Bird。掛け率は50:1で優勝候補のレーダーにも入らない人気17番のダークホースです。TVカメラはこの馬をマークしていなかったので、前半は画面には映っていませんが、ほとんどビリの位置から一挙に追い越してトップに走り出る様子は、まるでハリウッドの映画をみているようです。

自分がジョッキーになった気分で、まずこのビデオをみてください。




ジョッキーのカルヴィン・ボレルは、独自に生み出した最短走行のテクニックで外から内側にカットイン。(ビデオの1:48をご覧ください)。 そのあとは追随を許さぬ独走で6馬3/4をあけて、ケンタッキーダービー史上2番目(1913年以来)の記録をうちたてました。

優勝直後、ボレルの口から出た最初の言葉が”I love Mommy and Daddy!”。父を亡くし、昨年母をも亡くしてしまった彼は 「お父さんとお母さんに見てもらいたかった!」と溢れ出る涙を袖でぬぐいながら叫びました。

「僕は勉強に興味はなかった。馬が好きでどうしてもジョッキーになりたかったんだ。そんな僕が学校を中退してジョッキーになりたいと言ったとき、両親は反対しなかった。するどころか無条件でサポートしてくれたんだ。」(今の僕があるのは両親のおかげと言いたげなボレル。そうか。無条件のサポート・・・ねえ。)

同じ週末に、ボレルとは対照的な子供時代を過ごしたショーン・オヘアが、ゴルフトーナメントで優勝しました。彼の父親が2億円の全財産を投じ息子にゴルフの天才教育をほどこしましたが、自分の夢を子供にたくした親子関係に破綻をきたし、息子はプロになった時点で父親と絶縁。(プロアスリートに意外に多いのがこのケース。我が子がチャンピオンになったというのに・・・これは悲しい)

フッと我が家の息子の顔が。最近全然連絡してこないけれど、一体大学で何をしているのやら。ここ半年クラブミュージックのDJに凝っている息子をみて気がきでありません。あれほどクラシックやジャズピアノをよく弾いていたというのに、クラブミュージックとは・・・(トホホ)しかしオヘアのような期待過剰な親になって子供から疎遠にされるのも辛い。かといってボレルの親のように全面的なサポートも、事と次第によるわけで自信がない。親って辛い。

[Twitterミニ情報]
ナルバンディアンが5月13日に腰の手術をする予定です。詳しくはTwitterでどうぞ。




投稿者 Tennisnakama  04:03 | コメント(9) | トラックバック(0)