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フェデラー双子誕生の快挙

フェデラー応援歌
下記のサイトをクリックしてください。3秒後に音楽が流れてきます。これをバックグランドにしてこの記事を読んでいただけるとバッチリです。赤ちゃん誕生を祝ってラップのフェデラー応援歌が作られました。首都ベルン出身のバンドで、スタイルはベルンラップとか。スイスドイツ語のベルン方言のラップが滅茶おもしろいです。では♪♪
http://bit.ly/SVjeE

今年のマドリッドのタイトルの後、全仏優勝、ウィンブルドン優勝、15GSタイトルの新記録、そして双子誕生! 記録男のフェデラーの勢いは留まるところをしりません。今のフェデラーをみていると、「フェデラーは駄目になった」と叩かれた今までの長い月日がまるで嘘のようです。

フェデラーは サーヴひとつで ツインエース!」

(Twitterでフェデラーの赤ちゃん誕生を祝って、皆で赤ちゃん川柳を始めました。下手っぴで申しわけありませんが参加精神ということでご勘弁を)

ミルカが妊娠し二人が結婚すると、フェデラーを祝福する一方、フェデラーのプライオリティーに疑問をもつ声が高まりました。「ファミリーマンになるフェデラーにテニスは期待できない」とバーゼルの新聞までもが、彼に見切りをつけたような記事を掲載したことがあります。

しかし全仏、ウィンブルドン優勝の快挙で、今まで散々けなしていたメディアや元フェデラーファンたちは、すっかり記憶喪失になってしまったようで、今ではフェデラーはテニス史上最強の選手と白々しく褒めちぎっています。ホント勝手なもんです。

私たちは(tennisnakamaのフェデラーファン)ロジャーが苦しんでいたときも、彼を見捨てませんでした。不調のときこそ声援するのが真のファン。フェデラーに失望したファンたちが応援をやめてしまった後も、私たちは最後まで彼を信じHopp Roger!のエールを送り続けてきたのです。ですから幸せの絶頂にあるロジャーをみて、私たちの喜びはひとしおなのです。

「Fedex おむつ交換 超特急」

私はなぜかいつもアンダードッグに応援をしてしまいます。サンプラスも絶頂のときはファンではありませんでしたが、負け始めた頃から私はサンプラスを応援するようになりました。2年間タイトルなし。その間の彼の苦しみはフェデラーの比ではありませんでした。

記者会見はいつ引退するのか?という質問ばかり。31歳の頭が薄くなってきたサンプラスは、見るのも辛いGSタイトルへの長い道のりでした。ですから最後の試合となった2002年のUS Openのアガシとの決勝は忘れることができません。アガシとの世紀のバトルの末、高々とトロフィーを誇らしげに掲げ、満場の拍手を浴びながらコートから去っていったサンプラス。まさに王者にふさわしい引き際でした。

federerdiapers

July 25, 2009 Basler Zeitung



Naming
さて二人のお嬢ちゃんの名前ですが、最初がファーストネーム、次がミドルネームで、普段はファーストネームで呼びますから、 Myla Roseは Myla(ミラ)、 Charlene Rivaは Charlene(シャーリーン)となります。でも最近はこの二つの名を一つの名として呼ぶのが流行っていますので、ミラローズ、シャーリーンリヴァと呼ぶのかもしれません。でもこんな長ったらしい名前は、叱るときは舌を噛みそうですね。

Mylaはチェコの名前のLudmilla を短くしたもので意味は「慈悲深い」。 Charleneは英語の名前のCaroline,フランス語のCharlotteが語源。フェデラー夫妻にふさわしく国際的な名前ですね。スイスの花子、Heidiハイディの名前はやっぱりつけなかったのですね。

「ミルカママ 双子追っかけ 20kg減!」

スイスでは子供の名前にリーをつけることが多いので、ミラリー(これはいけます)とかシャーリリー(これは無理)とかで呼んでいるのかも知れませんね。このリーとは日本語のちゃんに似た表現で、例えばうちの猫のモモはモモリーとなります。

そうそうMarca紙のコメントの中にNadalinという表現がありましたが、スペインではリンをつけるのかもしれません。日本語で例をとってみると、アキオであれば、スイス風に言うと、アキリー、スペイン風だとアキリンになりますね。一度子供やペットで試してみてください。

「筋トレは 両手にツイン ロジャーパパ」

この赤ちゃん誕生の嬉しいニュースに、世界中のファンから祝メーッセージが送られています。ホームページには約3000、フェイスブックには3万に近いメッセージです。ホームページにはコメント者の母国の国旗が付けられていて、まるで国際連合のようです。敵対している国家間でも、フェデラーの話をすれば、意気投合して平和調停がうまくはかどるかもしれません。引退後はぜひ世界各国を訪問して平和の大使になって活躍してほしいと思います。

さてテニスファンに最も関心のあるのは今後の「ロジャーパパのスケジュール」です。

マスターズやUS Openはスキップするとは思いませんが、問題はジャパンオープンです。10月5日だと赤ちゃんはわずか2ヶ月半。一緒に旅をするのはチャレンジです。フェデラーに里心がついてしまって、アジアに何週間も家族と離れてロジャーパパが耐えられるかどうか。日本をスキップして10月12日の上海マスターズに飛んでしまう可能性がありますので、フェデラーファンは覚悟しておいた方がよいかもしれません。

「双子連れ Federer来日 ファン号泣」

つぎに関心のあるのは、「パパになったら勝てるのか?」 つまりプライオリティーが家族にシフトして、エッジを失ってしまうのではないか?

過去の例をとってみますと、ジミー・コナーズ、ボリス・ベッカー、アンドレ・アガシ、パット・キャッシュなどが丁度フェデラーと同じような状況のときに、グランドスラムのタイトルを勝ち取っています。ですからモチヴェーションが沸騰しているフェデラーには、プライオリティーの問題は心配ないと思います。

フェデラーが あくび殺して コートチェンジ」
(双子の夜泣きのコーラスに睡眠不足のフェデラーの顔が浮かびます)

プレッシャーが大きい子供たち
気の早いスポーツベティングの業者の間では、すでにLadbrokesが、「ミラちゃんとシャーリーンちゃんのどちらかの一人がシングルスのGSタイトルをとる」に賭け率100:1、「フェデラー姉妹がダブルスのGSタイトルをとる」に賭け率200:1で賭けを提供しているとか。ミラちゃんとシャーリーンちゃんは、オギャーと生まれてこのプレッシャーです。伝説の親を持つ子供の宿命といいましょうか。

マッケンローの息子、ショーンくんを思い出します。彼と私の息子は同じ高校のテニス部に所属してましたので、マッケンロー親子のことはよく知っていますが、ショーン君はもちろん伝説の父親にかなうわけもなく、しかもマッケンローの名前で試合に出場すると、すぐ息子だとバレるので、彼の名前はいつも母親のテイタム・オニールの姓名で、ショーン・オニールで出場していました。高校をやめてボレテリで一年修行しましたが、とても全国レベルまでもいける実力はなく、ボレテリも辞めてしまいました。今ごろはどこかの地方の大学の体育会にでも入ってテニスをやっているかもしれません・・・

アガシ+グラフ、サンプラス、フェデラーの子供たちの中で誰が一番強いか?なんて巷のテニス雀たちがTweeterでおしゃべりを楽しんでいますが、当の本人にしてみれば、それは堪え難い重圧となって人生につきまとってきます。

「子供たち もう聞き飽きた Federerの名」

ミラとシャーリーンがウィリアムズ姉妹の記録を追い越すのは2000何年? なんてことはタブーです。そっとしておいてあげましょう。

子供好きなフェデラー夫妻は、これからもフェデラーチームのメンバーを増やしていってくれると思います。本当におめでとう!ロジャーとミルカに乾杯です!

Hopp Roger!  Hopp Mirka!  Hopp the Federers!




(追記)
スポーツはやはり勝たねばお話になりません。いくら立派な人間と尊敬されても強くなければスポーツでは価値がない。この残酷なまでに非情な勝負の世界で、ナダルは今闘っています。今度はナダルが私たちを必要としています。彼の元気なバモスのガッツポーズを一日でも早くみたい。テニス界にとってなくてはならないもう一人の横綱ラファも温かく応援していきたいと思います。

投稿者 Tennisnakama  01:01 | コメント(14) | トラックバック(0)