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ドローの仕組みを知る

モントリオールの大会がいよいよ8月10日から始まります。この大会はロジャーズカップと呼ばれ、トロントとモントリオールが毎年交替で開催するマスターズシリーズの一つです。

トーナメントが始まる前に、ここでモントリオール大会について少しおさらいをしたいと思います。

この大会で得られるポイントは以下の通りです
優勝: 1000
準優勝: 600
準決勝進出: 360
準々決勝進出: 180
第3戦進出: 90
第2戦進出: 45
第1戦敗退: 10 (WCは0ポイント)

第1戦のみどころ
シングルス
チリッチ vs ユズニー
(チリッチはワシントン大会でインドのクウォリーのDevvarmanに第2戦で意外な敗退していますので、自信がゆらいでいるかもしれません。)

ヴァヴリンカ vs キーファー
(ヴァヴリンカは7月末に、119位のBellucciにスイスのグスタートで負けてしまっていますが、サーフェスはクレーでしたので、ハードコートシーズン最初の試合となります。キーファーは昨年、決勝でナダルに負けていますので、今年こそはという気持ちが強いので油断できません。)
 
サフィン vs モンフィス
(昔プラクティスを一緒にやって、サフィンがモンフィスのうまさに驚いて「何で70番くらいでウロウロしてんだい?」と叫んだとか。)

シモン vs ダンセヴィッチ(カナダ出身)
(シモンはハードが得意。もうそろそろディフェンスのテニスを止めてスランプから立ち直ってほしいところ。)

ダブルス
ナダル/ロイグ vs ジョコヴィッチ/ヴェミッチ
ナダルはアシスタント・コーチのロイグとペアを組んで、ジョコヴィッチと対決します。ヴェミッチはダブルスの選手ですので、勝つ見込みはないでしょうが、軽い気持ちでウォームアップでしょうね。これはセンターコートでないので多分観ることができないと思いますが残念ですね。

ドローの仕組み
より大会を理解するために、ここでドローがどのようにして決定されるのか説明したいと思います。

モントリオールのエントリーの締め切りは開催日の6週間前の6月29日。この日のランキングで大会のエントリーが決定されます。人数枠は64名。しかしBYEが8枠ありますので、実際の出場選手は56名となります。

BYEとはトップシードの選手に、第1戦をスキップする特典を与えるために設けられた枠で、モントリオールはシード8までの選手に与えられています。

トップシード8
1 フェデラー
2 ナダル
3 マレー
4 ジョコヴィッチ
5 ロディック
6 デルポトロ
7 ツォンガ
8 ダヴィデンコ

しかしこのシーディングはエントリーランキングの順ではありません。エントリー時点でのランキング順は以下の通りです。
1 ナダル
2 フェデラー
3 マレー
4 ジョコヴィッチ
5 デルポトロ
6 ロディック
7 シモン
8 べルダスコ

では参加者56名の内訳を説明したいと思います。

ディレクト・アクセプタンス Direct Acceptance DA
6月29日付けのランキングからトップ45名はディレクト・アクセプタンス DAと呼ばれ、ダイレクトにエントリーされます。番号は当時のランキングで、シードNo.ではありません。

1 ナダル 
(エントリーの6月29日の段階ではまだランキングは1位でしたが、7月6日以降2位に落ちていますので、ドローではシード2となっています。)
2 フェデラー
3 マレー
4 ジョコヴィッチ
5 デルポトロ
6 ロディック
7 シモン
8 べルダスコ
9 ツォンガ
10 ゴンザレス
11 ダヴィデンコ
OUT ソダリング
13 チリッチ
14 モンフィス
15 ロブレド
OUT ナルバンディアン
OUT ブレイク

18 ヴァヴリンカ
OUT ガスケ
20 バーディッチ
21 フェレール
22 ツルスノフ
23 ステパネック
24 サフィン
OUT フィッシュ
26 アンドレエフ
27 Fロペス
28 ハネスク
29 シュトラー
30 メルツァー
31 トロイッキ
32 コールシュライバー
OUT モンタネス
34 ハース
35 キーファー
36 カーロヴィッチ
OUT  サントロ
38 マチュー
39 クニツィン
OUT アンチッチ
41 シャルディ
42 ガルシアロペス
OUT アカスーソ
44 ユズニー
45 イズナー (SE)

スペシャル・エグゼンプト Special Exempt SE
97位のイズナーはワシントンで準決勝に進んだため、予選に間に合わずSE (Special Exempt) として本戦入りを果たしました。SEを得る資格はトーナメントのサイズによってちがってきますが、マスターズの場合は一つの枠が設けられる場合があります。

今回のイズナーはワシントンの大会(500以上の大会でなければマスターズのSEは認められない)の準決勝のために、モントリオールの予選に間に合わなかったためにSEの資格があたえられました。このSEの選考プロセスは複雑ですので、またの機会にでも説明したいと思います。

クウォリー Qualie Q
予選で勝ち残った選手をクウォリファイアーQualifierと呼びます。これを略してくウォリーと一般には呼ばれていますが、以下の7名がエントリーしました。

フェレーロ、ベネトー、ルヴィン、ロアニッチ、ハーニッチ、ファヤ、ボゴモロフ

あのフェレーロが予選からの出場です! 
彼の現在のランキング29位からですと、本戦エントリーは全く問題ないのですが、6月29日のエントリー締め切り時点では70位でエントリー外のランキングです。

しかし次の7月10日のランキングでは33位もジャンプして37位です。これは彼がウィンブルドンでQFまで進出しましたので、一度に360ポイントを得ることができたためです。

フェレーロの今年のランキングの推移は異常ともいえるアップダウンで、5月には115位に落ち込み今は29位。こういう選手もめずらしいですね。

ワイルドカード WC
ダンセヴィッチ、ポランスキー、ニーメヤー、アゴスティネリの4名がWCを与えられました。

ラッキールーザー LL
ゴルベフが獲得(ソダリングが棄権したため。ラッキールーザーとは、エントリーしている選手が棄権した場合、予選で敗れた選手の中で最もシードが高い選手がラッキールーザーとしてエントリーが許されます。)

オータネイト Alternates
しかし問題はDAを果たしている45名の中で欠場する選手(赤色)です。欠場の穴埋めをするのが、オータネイトと呼ばれるリストです。今回はナルバンディアン、ブレイク、ガスケ、フィッシュ、モンタネス、サントロ、アンチッチ、アカスーソの8名がドローが発表される前に欠場を決めた選手です。

ソダリングはドローが発表されてから棄権していますので、この場合はLL(ラッキールーザー)でオータネイトではありません。

埋め合わせの8人は、6月29日のランキング順にとっていきます。しかしこの場合は選手に出場の義務はありませんので、以下の8人(IN)がエントリーを決めました。

IN ツヴェレフ 45
IN セラ 46
IN クェリー 47
OUT アルマグロ 48
OUT ベッカー 49
OUT セッピ 50
OUT ティプサレヴィッチ 51
OUT ニーミネン 52
OUT クレモン 53
IN セラ 54
IN ペツヒナー 55
IN ヒューイット 56
OUT バサヨ 57
OUT ベック 58
OUT ジケル 59
OUT ローカス 60
OUT モヤ 61
OUT Mゴンザレス 62
OUT ボレリ 63
IN マエール 64
IN ルー 65


投稿者 Tennisnakama  14:53 | コメント(8) | トラックバック(0)