2008年03月17日
フェデラー健在!
Pacific Life Open 第2回戦は、6-3, 6-2とフェデラーの楽勝でした。Monoの病名が発表されて以来、テニスの王者の将来に一抹の不安がありましたが、今日の試合を見てますと、フェデラー王国はまだまだ崩れる心配はなさそうです。体調もほとんど完全に回復したように見えます。エースも6回、ときどきフェデラーのシグネチャーショット(ベースラインのコーナーにウィナーショット)を見せながら、ブレークポイントをすべて逃すことなく、確実にポイントを取って第3回戦進出です。
今晩の対戦相手はギエルモ・ガルシア-ロペス(スペイン)24才。クレー育ちですが、成績からみるとハードコートのほうが勝率が高いという興味深い選手。この6-3, 6-2のスコアは、一見フェデラーの圧勝のように見えますが、結構デュースが続く場面もあり、ランキング62位にしては、よく健闘しました。今日のテニスに欠かせない武器、インサイドアウトのフォアハンドを巧く使ってポイントをとりましたが、ゲームをとるに至らなかったゲーム展開は、チリッチと対戦した錦織選手の試合を想像させるものがありました。(錦織選手の試合を見ていませんので、スコアから想像するしかないのですが)
フェデラーの強さは、ブレークポイントになれば必ず得点につなげていく、メンタルの強さでしょう。今日もブレークポイントの確率は100%、何度かデュースで落としそうになりましたが、確実にチャンスをものにしています。ネットダッシュのタイミングもよく、ヴォレーのミスもありませんでした。ときどきあのとんでもないところに飛んでいくフライボールもありましたが。まあ、あれは、フェデラー節のなかで、節と節との間のチュウニングだと思えば気になりません。
第1セットと第2セットの休みの間、フェデラーは音楽に合わせて、膝を手でポンポンとたたいてリズムをとって余裕たっぷりでした。こういう相手を敵にまわすと、さらにプレッシャーがかかりますよね。
さて錦織選手ですが、ファンサイト(keinishikori.net)の管理者として、彼のこれからの課題について一言。
今までは、ヨーヨーのように、ブレークポイントが行ったり来たりして、チャンスを逃すゲームが多かった錦織テニスですが、彼の武器(フォアハンドのインサイドアウト、バックハンドのダウンザライン)を有効に生かして、ブレークチャンスを確実にゲットしてもらいたいと思います。
ここで、錦織選手と世界ナンバーワンの統計の比較をしてみたいと思います。何か学べるところがあるかもしれません。以下は2008年の統計です。
サーヴィス記録 フェデラー 錦織
1st サーヴの確率 66% 61%
1st サーヴの勝率 79% 74%
2nd サーヴの勝率 58% 50%
免れたブレークポイント 54% 69%
サーヴィスゲームの勝率 89% 84%
リターン記録 フェデラー 錦織
1st サーヴリターンの勝率 29% 29%
2nd サーヴリターンの勝率 52% 56%
ブレークポイントの確率 41% 51%
リターンゲームの勝率 25% 32%
この統計を見て気になるのが、やはりブレークポイントに関する数字です。7割もブレークポイントの危機から免れているというは、逆にブレークされても、ブレークしなおして挽回できることを示しています。これってあまりブレークポイントを怖がらないメンタルを物語ってるのかもしれません。よいのか悪いのか。。。見てる方はきりきりと胃が痛みますので、胃薬が必要です。
今晩の対戦相手はギエルモ・ガルシア-ロペス(スペイン)24才。クレー育ちですが、成績からみるとハードコートのほうが勝率が高いという興味深い選手。この6-3, 6-2のスコアは、一見フェデラーの圧勝のように見えますが、結構デュースが続く場面もあり、ランキング62位にしては、よく健闘しました。今日のテニスに欠かせない武器、インサイドアウトのフォアハンドを巧く使ってポイントをとりましたが、ゲームをとるに至らなかったゲーム展開は、チリッチと対戦した錦織選手の試合を想像させるものがありました。(錦織選手の試合を見ていませんので、スコアから想像するしかないのですが)
フェデラーの強さは、ブレークポイントになれば必ず得点につなげていく、メンタルの強さでしょう。今日もブレークポイントの確率は100%、何度かデュースで落としそうになりましたが、確実にチャンスをものにしています。ネットダッシュのタイミングもよく、ヴォレーのミスもありませんでした。ときどきあのとんでもないところに飛んでいくフライボールもありましたが。まあ、あれは、フェデラー節のなかで、節と節との間のチュウニングだと思えば気になりません。
第1セットと第2セットの休みの間、フェデラーは音楽に合わせて、膝を手でポンポンとたたいてリズムをとって余裕たっぷりでした。こういう相手を敵にまわすと、さらにプレッシャーがかかりますよね。
さて錦織選手ですが、ファンサイト(keinishikori.net)の管理者として、彼のこれからの課題について一言。
今までは、ヨーヨーのように、ブレークポイントが行ったり来たりして、チャンスを逃すゲームが多かった錦織テニスですが、彼の武器(フォアハンドのインサイドアウト、バックハンドのダウンザライン)を有効に生かして、ブレークチャンスを確実にゲットしてもらいたいと思います。
ここで、錦織選手と世界ナンバーワンの統計の比較をしてみたいと思います。何か学べるところがあるかもしれません。以下は2008年の統計です。
サーヴィス記録 フェデラー 錦織
1st サーヴの確率 66% 61%
1st サーヴの勝率 79% 74%
2nd サーヴの勝率 58% 50%
免れたブレークポイント 54% 69%
サーヴィスゲームの勝率 89% 84%
リターン記録 フェデラー 錦織
1st サーヴリターンの勝率 29% 29%
2nd サーヴリターンの勝率 52% 56%
ブレークポイントの確率 41% 51%
リターンゲームの勝率 25% 32%
この統計を見て気になるのが、やはりブレークポイントに関する数字です。7割もブレークポイントの危機から免れているというは、逆にブレークされても、ブレークしなおして挽回できることを示しています。これってあまりブレークポイントを怖がらないメンタルを物語ってるのかもしれません。よいのか悪いのか。。。見てる方はきりきりと胃が痛みますので、胃薬が必要です。
投稿者 Tennisnakama 13:17 | コメント(3)| トラックバック(0)
フェデラーも生の人間なのですよ。同じ選手に何度も負けるというのがいい例です。アンディ(マリーの方)はたいしたことがない選手と(私もそう思いますが)、正直な気持ちがふっと言葉になってしまったフェデラーは、イギリスのプレスからこてんぱてんにやられてしいましたが、フェデラーはとてもスイス人ですね。口達者じゃないのですよ。うまくお世辞がいえない。あまりに叩かれましたので、かわいそう。
種丸さん:
各選手に対する描写は実に的確です。フェデラーが神ではなく、人間になってしまった現在(失礼)、畏敬の念が薄れた分、勝ち辛くなってきていますよね。でも、大丈夫です。他のどの選手も持ち合わせていない情報処理の機能を彼は持ってますから。フェデラーのテニスコンピューターが頭に入っているかぎり、まだ彼の時代がつづくでしょうね。