2008年03月19日
あの伝説の選手がダンス?
アメリカでは、今ドラマよりもリアリティショーの番組のほうが人気がありますが、その中に視聴率の高い”Dancing with Star”という番組があります。いろんなスターが毎週社交ダンスに挑戦し、視聴者の投票によって勝ち残っていくという番組ですが、今週は誰がチャレンジしたと思います?
(1) 元ユーゴスラヴィアの生まれで、後にアメリカ人の国籍をとる
(2) ニックボリテリでテニスを学ぶ
(3) イヴァノヴィッチやヤンコヴィッチに影響を与える
(4) ジョコヴィッチの最初のコーチと同じコーチから指導を受ける
(5) 16才で最年少のフレンチオープンのタイトルを取る。
ここまできても分からない人は、テニスのラケットを処分してください。それでは最後のヒントです。
(6) 計9個のグランドスラムのタイトル保持者で、ハンブルグの大会で刺傷事件に会う。
そうなのです。あのモニカ・セレスが社交ダンスに挑戦したのです。今では、馴染みになったgrunt(大きな声でうめき声をあげる)のパイオニアである、あのモニカがすっかり細身になり、艶やかなコスチュームを身にまとい踊り始めました。ウーmm、 高いヒールなんぞはいちゃって… mmm…何かコートを駆け回ってるような…yayaya…手をあげるところなぞ、サーヴィスのトスのよう…来週まで残れないかも。投票の結果は来週のお楽しみです。
肝心のPacific Life Openの結果報告が遅れました。
病後が気になるフェデラーですが、今日の対戦相手はニコラ・マウー(Nicolas Mahut :Hを発音しません)。マウーは、2005年までは150番台をうろうろしていた選手で、テニスを止めてしまおうか思った矢先に66番に急上昇。そして現在は44位になりましたが、それ以上はなかなか上がれない26才のフランス人です。
結果からいいますと、終始フェデラー節で、6-1, 6-1の完勝。まるで、テニスのテキストブックを読んでいるような、ヴァラエティに富んだ完璧なテニスでした。いつもの余興のフライボールもなし。解説者もやはりフェデラーは天才ですといわんばかりの口調。こうなると結果丸見えで試合のスリルもなく、おかげさまで第2セットはしっかり熟睡してしまいました。(睡眠不足がつづいていましたので)フェデラーの試合は、あまりに簡単そうにプレーしますので、本当に彼が強いのか、それとも相手が調子が悪かったのか判断に苦しむときがあります。しかし今回の試合は明らかに、実力の差がありすぎた試合でした。
フェデラーはインタービューで、引退の時期はという質問に(随分失礼な質問ですよね)、できれば2012年のオリンピックにも出たいなんていってましたから、まだまだ彼のテニスを楽しませてもらえそうです。
さて、シャラポヴァですが、第2セットを落とした後、コーチを呼んで気をとりなおして、やっと第3セットをとりました。スコアは6-2, 5-7, 6-4 。彼女はあまり好きでないので(すみません。シャラポヴァファンの方)ちゃんと観ていないので、コメントはできませんが、でも露骨に出る“何をしてでも勝つ!”態度は苦手です。今日の試合も、ネットにひっかかった球が、相手側のネットを超え、シャラポヴァの得点になりました。そういうラッキーショットの場合は、片手をあげて、”Sorry”のジェスチャーをするものですが、例のブスッとした顔のまま、ベースラインに戻ってしまいました。
ナルバンディアンは、放送されてないので観れませんでしたが、スコアが気になります。ステパネックが対戦相手ですが、7-6, 0-6, 7-6で勝ったものの、何で第2セットがベーゲルなんでしょうね。フォーカスを取り戻すまで、時間がかかりすぎます。グランドスラムのタイトルがとれないでいるのも、この辺に原因があるかも。
アンディ・マリーとイヴォ・カーロヴィッチの試合は久しぶりにエンジョイできたテニスでした。二人とも、すでに死語となってしまった、サーヴ&ヴォレーを終始展開させ、ヴォレー、スマッシュ、ロブの応酬がつづく、面白いテニスを堪能させてくれました。特にコートのはしにふられたときの、マリーのロブは全てベースラインに決まり、あの大男のカーロヴィッチも手がとどきません。ネットプレーもマリーのタッチは、マッケンローのようにやわらかく見事でした。
以下が18日の結果です。
Tuesday, March 18, 2008
ATP Main Draw Singles - Third Round
[1] R Federer (SUI) d N Mahut (FRA) 61 61
M Fish (USA) d [4] N Davydenko (RUS) 63 62
[7] D Nalbandian (ARG) d [29] R Stepanek (CZE) 76(1) 06 76(6)
[11] A Murray (GBR) d [20] I Karlovic (CRO) 76(6) 67(3) 63
[24] L Hewitt (AUS) d [13] M Youzhny (RUS) 75 61
[23] I Ljubicic (CRO) d [15] T Robredo (ESP) 63 64
[22] J Ferrero (ESP) d [WC] M Ancic (CRO) 75 46 76(7)
T Haas (GER) d [30] F Verdasco (ESP) 76(5) 46 61
WTA Main Draw Singles - Fourth Round
[1] A Ivanovic (SRB) d [13] F Schiavone (ITA) 26 75 62
[2] S Kuznetsova (RUS) d C Wozniacki (DEN) 62 63
[3] J Jankovic (SRB) d [20] A Medina Garrigues (ESP) 63 63
[4] M Sharapova (RUS) d [15] A Bondarenko (UKR) 62 57 64
[5] D Hantuchova (SVK) d [21] S Mirza (IND) 61 76(4)
[24] L Davenport (USA) d [6] M Bartoli (FRA) 62 75
[10] A Radwanska (POL) d A Harkleroad (USA) 46 62 64
[12] V Zvonareva (RUS) d C Dellacqua (AUS) 67(5) 60 64
(1) 元ユーゴスラヴィアの生まれで、後にアメリカ人の国籍をとる
(2) ニックボリテリでテニスを学ぶ
(3) イヴァノヴィッチやヤンコヴィッチに影響を与える
(4) ジョコヴィッチの最初のコーチと同じコーチから指導を受ける
(5) 16才で最年少のフレンチオープンのタイトルを取る。
ここまできても分からない人は、テニスのラケットを処分してください。それでは最後のヒントです。
(6) 計9個のグランドスラムのタイトル保持者で、ハンブルグの大会で刺傷事件に会う。
そうなのです。あのモニカ・セレスが社交ダンスに挑戦したのです。今では、馴染みになったgrunt(大きな声でうめき声をあげる)のパイオニアである、あのモニカがすっかり細身になり、艶やかなコスチュームを身にまとい踊り始めました。ウーmm、 高いヒールなんぞはいちゃって… mmm…何かコートを駆け回ってるような…yayaya…手をあげるところなぞ、サーヴィスのトスのよう…来週まで残れないかも。投票の結果は来週のお楽しみです。
肝心のPacific Life Openの結果報告が遅れました。
病後が気になるフェデラーですが、今日の対戦相手はニコラ・マウー(Nicolas Mahut :Hを発音しません)。マウーは、2005年までは150番台をうろうろしていた選手で、テニスを止めてしまおうか思った矢先に66番に急上昇。そして現在は44位になりましたが、それ以上はなかなか上がれない26才のフランス人です。
結果からいいますと、終始フェデラー節で、6-1, 6-1の完勝。まるで、テニスのテキストブックを読んでいるような、ヴァラエティに富んだ完璧なテニスでした。いつもの余興のフライボールもなし。解説者もやはりフェデラーは天才ですといわんばかりの口調。こうなると結果丸見えで試合のスリルもなく、おかげさまで第2セットはしっかり熟睡してしまいました。(睡眠不足がつづいていましたので)フェデラーの試合は、あまりに簡単そうにプレーしますので、本当に彼が強いのか、それとも相手が調子が悪かったのか判断に苦しむときがあります。しかし今回の試合は明らかに、実力の差がありすぎた試合でした。
フェデラーはインタービューで、引退の時期はという質問に(随分失礼な質問ですよね)、できれば2012年のオリンピックにも出たいなんていってましたから、まだまだ彼のテニスを楽しませてもらえそうです。
さて、シャラポヴァですが、第2セットを落とした後、コーチを呼んで気をとりなおして、やっと第3セットをとりました。スコアは6-2, 5-7, 6-4 。彼女はあまり好きでないので(すみません。シャラポヴァファンの方)ちゃんと観ていないので、コメントはできませんが、でも露骨に出る“何をしてでも勝つ!”態度は苦手です。今日の試合も、ネットにひっかかった球が、相手側のネットを超え、シャラポヴァの得点になりました。そういうラッキーショットの場合は、片手をあげて、”Sorry”のジェスチャーをするものですが、例のブスッとした顔のまま、ベースラインに戻ってしまいました。
ナルバンディアンは、放送されてないので観れませんでしたが、スコアが気になります。ステパネックが対戦相手ですが、7-6, 0-6, 7-6で勝ったものの、何で第2セットがベーゲルなんでしょうね。フォーカスを取り戻すまで、時間がかかりすぎます。グランドスラムのタイトルがとれないでいるのも、この辺に原因があるかも。
アンディ・マリーとイヴォ・カーロヴィッチの試合は久しぶりにエンジョイできたテニスでした。二人とも、すでに死語となってしまった、サーヴ&ヴォレーを終始展開させ、ヴォレー、スマッシュ、ロブの応酬がつづく、面白いテニスを堪能させてくれました。特にコートのはしにふられたときの、マリーのロブは全てベースラインに決まり、あの大男のカーロヴィッチも手がとどきません。ネットプレーもマリーのタッチは、マッケンローのようにやわらかく見事でした。
以下が18日の結果です。
Tuesday, March 18, 2008
ATP Main Draw Singles - Third Round
[1] R Federer (SUI) d N Mahut (FRA) 61 61
M Fish (USA) d [4] N Davydenko (RUS) 63 62
[7] D Nalbandian (ARG) d [29] R Stepanek (CZE) 76(1) 06 76(6)
[11] A Murray (GBR) d [20] I Karlovic (CRO) 76(6) 67(3) 63
[24] L Hewitt (AUS) d [13] M Youzhny (RUS) 75 61
[23] I Ljubicic (CRO) d [15] T Robredo (ESP) 63 64
[22] J Ferrero (ESP) d [WC] M Ancic (CRO) 75 46 76(7)
T Haas (GER) d [30] F Verdasco (ESP) 76(5) 46 61
WTA Main Draw Singles - Fourth Round
[1] A Ivanovic (SRB) d [13] F Schiavone (ITA) 26 75 62
[2] S Kuznetsova (RUS) d C Wozniacki (DEN) 62 63
[3] J Jankovic (SRB) d [20] A Medina Garrigues (ESP) 63 63
[4] M Sharapova (RUS) d [15] A Bondarenko (UKR) 62 57 64
[5] D Hantuchova (SVK) d [21] S Mirza (IND) 61 76(4)
[24] L Davenport (USA) d [6] M Bartoli (FRA) 62 75
[10] A Radwanska (POL) d A Harkleroad (USA) 46 62 64
[12] V Zvonareva (RUS) d C Dellacqua (AUS) 67(5) 60 64
投稿者 Tennisnakama 16:34 | コメント(6)| トラックバック(0)
私もフェデラー好きのシャラポワ嫌いなんです。
美人を見たいのだったら、別にテニスプレイヤーじゃなくても女優さんを見ればいいので、シャラポワの容姿ばかりを取り上げる(特に日本の)マスコミはもっと嫌いですけど。
ナルバンディアンのスコアは、いかにも彼らしい感じがします。いつも見ていてすんなり勝つことがありません。逆にフェデラーに強かったり、不思議な選手です。ネット上では、サフィン、ヒューイット、ナルバンディアンが「M三兄弟」と呼ばれていて、「なんかもっと簡単に勝てそうなのに、なぜか試合がグダグダになってしまう(そして、なんだかんだで勝つ)人」として有名みたいです。サフィンは勝てなくなっちゃいましたが・・・。
なんとなく、錦織が四男になりそうないやな予感がしてます・・・。最後に勝ってくれればいいのですが。
錦織選手のおかげで、じっくりと50番台から100番台の選手を観る機会に恵まれましたが、彼のようなテニスをする選手は多くいますし、その上サーヴがもっとすごいです。フェデラーがなぜあれほど強く、世界1の座をあれだけ長くもちつづけることができたのか、ブレークされない彼のサーヴ力(読めない、コースがよい、種類が多い、スピンが強い)とリターンのよさですよね。時間がかかるかもしれませんね。長い目で錦織選手を見守っていきましょう。
ところで、先日ようやく録画していたデルレイビーチ決勝を見ることができたのですが、錦織選手のプレースタイルがあのマイケル・チャンと重なって見えたのは、私だけでしょうか。欧米選手に比べて体力面でハンデがあるアジア系は、素早いフットワークと高度な予測能力でそれに十分対抗していけることをかつてのチャンは証明してくれていましたよね。(17歳での全仏最年少優勝に、確か最高ランキングは2位でしたか?立派です。)
それと錦織選手と同じく、シャイで紳士的なところも私のお気に入りです。コート上で露骨に感情を爆発させたり、対戦相手に敬意を払わないような態度の選手は、私も応援する気にはなりません。
サーブが課題というところも似てますけど、ハイ。松岡修造氏によれば、「圭のサーブ力は今のところ1000位程度」とのことですが、逆にこの弱点さえ克服できればかなりのジャンプアップが期待できるはず!
もちろん、錦織選手は、必要とあらばネットプレーもこなしますし、フォアハンドストロークの威力もあり、どちらかといえば地味なベースラインプレーヤーという印象だったチャンよりも、もっと幅のある見ていて面白い華やかなテニスを見せてくれますので、チャンとはちょっと違うんじゃない?という声もありましょう。私もそのとおりだと思います。
私が感じた共通点というのは、ふたりとも非常にクレバーなテニスができるということ。つまり、対戦相手の動きやショットの癖などを無意識のうちに読んで、それに自然に対応できる能力とでもいいましょうか。うまく言えないけど、「う~ん、うまい!」と思わず唸らされるショット。これはトレーニングで身につけたというよりは、天から授かったものなのでしょう。
Tennisnakamaさんもチャンの現役当時のことは(もちろん)ご存知でしょうが、どのような印象をお持ちでしょうか。
私が初めてチャンを見たのは今から10数年前の有明です。太腿とふくらはぎの見事な筋肉と、絶えずコートに鳴り響いていたシューズの擦れる音が今でも耳に残っています。
この辺でおしまいにして、風呂でビールを「う~ん、うまい!」といきますか。明日は「春分の日」。
というわけで、即座に見て即座に反応!が基本です。
今後も面白い記事を期待してます。
というわけで、即座に見て即座に反応!が基本です。
今後も面白い記事を期待してます。