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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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フェデラーが奇跡のカムバックで勝利!

フェデラー絶対絶命の危機!

こういう試合は体によくないので、観ることをおすすめしません。フェデラーの目がやっと覚めたのは、第3セット目の1-5のときです。カウントからすれば、これでブレークされれば、モンテカルロともおさらば!。もう一打なりとも油断がなりません!第1セットは、イダルゴ Hidalgo (スペイン語はHの発音をしません)の緊張が手伝って、フェデラーが6-1。第2セットは、フェデラーの連続ミスで、3-6。不吉な予感がします。

悪い予感を裏付けるように、第3セットも、フェデラーのストロークがおかしいのです。オーヴァーヒットばかり。まるで別人のようなフェデラーに、観客もどう応援してよいのか分かりません。137位のクウォリファイアーに、初っ端から2ゲームをブレークされて、スコアはあっという間に0-4。このままベーグルで負けてしまったら・・・もう立ち上がれない! 皇帝がまるで拷問にかけられて、手や足をつぎつぎもぎ取られていくような残酷さです。もちろん対戦相手の イダルゴ の健闘は評価できますが、このレベルで0-4のゲームカウントは、解説者も言葉が見つかりません。

ガールフレンドのミルカは、じーっと下を向いたままで動かず、スコアは1-5に。フェデラーはもうあと一歩もひけない! 彼の顔がゆがんで見えます。唇をぐーっと噛み締めました。顔色が青い! 右の頬に直径2cm大の発疹があります。これはひょっとして!? カメラがミルカを追いました。彼女の頬にも同じような発疹があります! 

今年の始めに、フェデラーはMonoに罹患していることを発表してファンを心配させましたが、彼はもう完全に治ったと報告。でも今までの彼のパーフォーマンスを観てますと、うーm? どうも完治してるようにはみえない。つばから感染することが多いので、キス病Kissing Deseaseというニックネームがついているこのmononucleosis。思春期にかかってほとんどの人が免疫をもっているというのに。大人がかかるとちょっと面倒みたいです。疲労感、発熱、のどの痛みに加えて、発疹も出てくるケースもあるとか。

試合にもどりましょう。

1-5でフェデラーのサーヴです。今まで、フェデラーの立ってる位置が2-3mも後ろで、まるでナダルのように、ときどきループがかったヘヴィーなスピンボールを打っていたのが、ネットダッシュし始めました。あっ!フェデラーがネットダッシュする時に、つまずいて転びました。こんなことって? あのフェデラーの華麗なフットワークは? そんなことを言ってる場合じゃない。どんなことをしても、まずボールを相手のコートにいれなければ。彼は華麗さを捨てました! ラインぎりぎりを狙ったラリーも少なくなり、ストロークも安定してきました。ポジションもベースライン近くになり、ラリーが続きます。イダルゴはクレーコートスペシャリストですから、どんなボールでも打ち返してきます。でも、フェデラーは焦らない。

やっとフェデラーが2度ブレークして、4ゲームを連続して勝ちつづけ5-5のタイに。しかし3度目のブレークはならず、6-6からタイブレークへ。もうこの後は経験がものをいって、タイブレークを緊張する相手に1ポイント与えただけで、フェデラーが第3セットをとり、初戦をやっとこさ切り抜けました。
最終スコアは、6-1, 3-6, 7-6(1)

でも、でも、なぜ1-5まで許してしまったのでしょうね。これが イダルゴだったから挽回できたものの、次回のモンフィスだとこうはいかない。55 unforced errors(ミス)は論外です!やっぱり病気が完治していないのかも・・・心配です。

ナダルフェデラーとは対象的に、水を得た魚のように、自由に生き生きとコートを泳いでました。アンチッチを6-0, 6-3で下して、次は、フェレーロと対戦です)
投稿者 Tennisnakama  06:12 | コメント(5)| トラックバック(0)
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コメント
ライブスコア見ていて痺れました!!
「やられる~・・・っ。」 という 思い と、
「すげ~っ!!・・こっから・・・!!!」 という 感動。
相手も 「勝ちビビリ」 したンですかね?
右ホッペのアザみたいなのは前大会から気になってました・・。
やはり今大会は厳しい戦いとなるでしょう。 ・・・はぁ・・・。
投稿者 種丸 2008/04/24 08:43
昨日ライブスコアを開いたらファイナルセット2-5だったので、僕もmonoになったような感じでパソコン閉じてしまいました。次の日の朝、フェデラー負けた!みたいな記事がデカデカと載ってるんだろうなと思い、ネット見たらビックリです・・・!!しかしフェデラーの病気は本当に完治したんでしょうかね。不安です・・・。
投稿者 べジータだ!! 2008/04/24 08:55
今日、ダヴィデンコを見逃しましたので、再放送の試合を観ています。(テニスチャンネルは一日に2度放送するので助かります)ダヴィは今日の記者会見でもいってるように、彼のするどいショットは、クレーではなかなか生かすことがむずかしいみたいですね。でも足のほうは問題がないと言ってました。それにしても、観客が少ない。最初の試合ということもあるのでしょうが、スタンドはガラガラでした。やっぱり地味ですね。
投稿者 Tennisnakama 2008/04/24 09:56
昨日出遅れて、ライブスコアを3セット目の6-5フェデラーリードの所から見だしたので、
そんなストーリーになっていたとは、知りませんでした!!びっくりです。
フェデラーファンなので、とても心配ですが、調子を取り戻して頑張って欲しいです。
しかしTennisnakamaさんのブログ(ブログというか、記事ですね^^)は、普通に日本でニュースを
見ているだけでは知らなかったことばかりで、とても楽しいです。
周りの皆にここで知った情報を伝えたら、「どうしてそんなこと知ってるの?」って言われるので
このサイトのこと、教えてあげてますww
投稿者 u-co 2008/04/24 10:49
u-coさん、嬉しいです!そう言っていただけて。私は日本のメディアのテニス記事をみて、世界のテニス界のことが伝わっていないことに気づいたのです。テニス雑誌は1ヶ月遅れでグランドスラムを伝えていますし、他の試合のことはほとんど伝わってないですよね。プロスポーツはまず観戦する楽しさが原点だと思うのです。日本ではその試合すらなかなか観れない。そこで、私の知っている限りの情報をお伝えしようとこのブログを始めた次第です。でも、あくまでも、私の主観を貫き通していきますので、そのへんはご了解ください。プリントメディアと違って、ブログはコメントをいただけるので書きがいがあります。大いに宣伝してください。
ところで訂正です。 ミルカの頬の吹き出物は2度目に見てみると、どうやらニキビみたい。それに、フェデラーの大きな頬の吹き出物は、ポルトガルでも見ましたし、あれはアメリカのブロガーによりますと、どうやら虫に噛まれたみたいです。Monoの発疹ではないようですので訂正します。
投稿者 tennisnakama 2008/04/24 12:21
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