2008年06月15日
ナダル(笑) vs ロディック(泣)
Artois準決勝の生放送を観戦しました。ナダルとジョコヴィッチはやはり圧倒的に強く、何か未来を予言するような準決勝でした。(フェデラーが危ない!)
ジョコヴィッチ def. ナルバンディアン: 6-1, 6-0
(この試合はジョコヴィッチがすばらしく強かったというのではなく、全くナルバンディアンがお話しにならなかったということで、ここでは割愛します。ますますデブってきて動きが鈍く、何とかしないと彼は危ない)
ナダルとロディック戦は、ウィンブルドンの決勝を思わせるすばらしい試合でした。ロディックはクイーンズクラブは4回も優勝しておりますので、自信に満ちています。二人の過去の対決は2勝2敗の引き分けですが、芝での対決は今日の準決勝が初めてです。
ナダル vs フェデラーの全仏決勝が世界に与えたショックは計り知れないものがあります。まるでグラディエーターのマキシムスが、コロシアムで皇帝コモダスを無惨に打ち殺してしてしまったような恐ろしさをナダルが見せつけました。今や世界の関心は、「ナダルのウィンブルドン制覇」に集まっています。現在ATPレースではナダルは世界一。クレーの王者が果たして芝で勝てるか?全く異なった試合を要求される芝での試合、今日はナダルを中心にして追ってみました。
Nadal vs Roddick:
ロディックのサーヴから始まりましたが、両選手ともサーヴがよく決まりサーヴをキープしました。
1-1 ロディックのサーヴ
ナダルのサーヴィスリターンの向上:
ナダルはロディックの弾丸サーヴをリターンするだけでなく、2nd サーヴをステップインして、リターンエースをとりました。このようなアグレッシヴなリターンは過去に見られなかったもので、スコアは40-0とナダルのブレークチャンスです。デュースが3回続いたあと、ロディックは辛うじてブレークポイントを免れました。
1-2 ナダルのサーヴ
この第4ゲームはナダルのテニスが凝縮されたような見事なテニスでした。
フォアハンドDown-the-lineのウィナー:
過去のナダルの弱点は、フォアハンドのクロスが多くて、ショットが読まれてしまうことでしたが、 Down-the-lineを取り混ぜるだけでなく、 Down-the-line でウィナーがとれるようになったのが、大きな進歩。ロディックはナダルのショットが読めず、動きがとれない。ナダルの2つのフォアハンドDown-the-line で30-15
ヴァラエティに富んだサーヴ:
今までのナダルは、サーヴのプレースメントに変化がありませんでしたが、ボディーサーヴも混ぜることによって、ロディックはリターンに苦戦。格段にサーヴがうまくなっています。
パッシンショットのウィナー:
わざとショートボールを打ち、ロディックをネットに来させ、パッシンショットでロディックを翻弄。
2-2 ロディックのサーヴ
ロディックのフォアハンドのインサイドアウトは、致命的な爆発力をもってナダルは追いつくこともできず。
2-3 ナダルのサーヴ
ロディックは力を抜いて7割くらいの感じで打っています。これがミスをおかさない安定したストロークの原因かも? しかし、少しでも油断すると、ナダルにサイドラインぎりぎりに叩かれます。ナダルのテニスはアグレッシヴで錦織のときとは全く違ったテニスをしています。
ナダルとロディックは、サーヴィスゲームを無理なくとって第11ゲームへ。
5-5 ロディック
ナダルの新しい作戦 Dink:
ディンクとは、ドロップショットと似てますが、ネットすれすれに低く落ちる点が異なります。相手をネットに誘き出すのが目的でダブルスによく使われるショットです。ロディックはこの低くバウンスしたボールが打てずネット。ナダルの作戦成功です。
ナダルのリターンエースが決まり、デュースへ。4度目のデュースで、ナダルがますますアグレッシヴに。狙えるあらゆるボールを徹底的に叩きはじめ、またもやダウンザラインでウィナー。
ロディックがついにブレークされました!
65 ナダルのサーヴ
バックハンドスライスの効果:
3回連続のバックハンドのスライスでロディックを左右にふり、ロディックのオフェンスをさまたげミスを誘う。
しかしナダルは勝ち急いで、ミスが続き1540でブレークポイントの危機。
しかし、ナダルのサーヴ力でデュースまで持ち込み、粘り強くデュースへ。
ナダルのフェイク作戦:
これは演技力がいりますが、錦織もよく使うフェイクショット。短くバウンスしたボールをネットから叩くふりをして、打つ瞬間にグリップを変えてドロップショットに。叩くことを予想してベースラインで待機するロディックは、前に出て来れません。このドロップショットで第1セットを7-5でナダルがとりました。
第2セットは、ますますナダルの攻守に磨きがかかり、ウィナーに続くウィナー。
特に第4ゲームは、ナダルがロディックのウィナーショットを拾いまくり、自分のウィナーにしてしまうミラクルショットに、ロディックは口をぱっくり開けて、信じられないといった顔つきでした。ロディックは過去の試合の中でも、ベストスリーに入るほど、すばらしいテニスを見せてくれました。しかし、ナダルのテニスはロディックのベストテニスを上回るものでした。
54 ナダルのサーヴ
マッチポイント4015です。お得意のインサイドアウトでウィナー!ヘッドバンドをとり、髪の毛をブルブルっと振って真っ白な歯を見せました。心から嬉しそう。全仏の対フェデラー戦では見せなかった会心のスマイルです。
「僕はクレーで勝つのは当たり前。今度は芝の王者になるんだ!」と言いたげなナダルの勝ち誇った笑顔でした。明日はいよいよジョコヴィッチとの決勝です。
ジョコヴィッチ def. ナルバンディアン: 6-1, 6-0
(この試合はジョコヴィッチがすばらしく強かったというのではなく、全くナルバンディアンがお話しにならなかったということで、ここでは割愛します。ますますデブってきて動きが鈍く、何とかしないと彼は危ない)
ナダルとロディック戦は、ウィンブルドンの決勝を思わせるすばらしい試合でした。ロディックはクイーンズクラブは4回も優勝しておりますので、自信に満ちています。二人の過去の対決は2勝2敗の引き分けですが、芝での対決は今日の準決勝が初めてです。
ナダル vs フェデラーの全仏決勝が世界に与えたショックは計り知れないものがあります。まるでグラディエーターのマキシムスが、コロシアムで皇帝コモダスを無惨に打ち殺してしてしまったような恐ろしさをナダルが見せつけました。今や世界の関心は、「ナダルのウィンブルドン制覇」に集まっています。現在ATPレースではナダルは世界一。クレーの王者が果たして芝で勝てるか?全く異なった試合を要求される芝での試合、今日はナダルを中心にして追ってみました。
Nadal vs Roddick:
ロディックのサーヴから始まりましたが、両選手ともサーヴがよく決まりサーヴをキープしました。
1-1 ロディックのサーヴ
ナダルのサーヴィスリターンの向上:
ナダルはロディックの弾丸サーヴをリターンするだけでなく、2nd サーヴをステップインして、リターンエースをとりました。このようなアグレッシヴなリターンは過去に見られなかったもので、スコアは40-0とナダルのブレークチャンスです。デュースが3回続いたあと、ロディックは辛うじてブレークポイントを免れました。
1-2 ナダルのサーヴ
この第4ゲームはナダルのテニスが凝縮されたような見事なテニスでした。
フォアハンドDown-the-lineのウィナー:
過去のナダルの弱点は、フォアハンドのクロスが多くて、ショットが読まれてしまうことでしたが、 Down-the-lineを取り混ぜるだけでなく、 Down-the-line でウィナーがとれるようになったのが、大きな進歩。ロディックはナダルのショットが読めず、動きがとれない。ナダルの2つのフォアハンドDown-the-line で30-15
ヴァラエティに富んだサーヴ:
今までのナダルは、サーヴのプレースメントに変化がありませんでしたが、ボディーサーヴも混ぜることによって、ロディックはリターンに苦戦。格段にサーヴがうまくなっています。
パッシンショットのウィナー:
わざとショートボールを打ち、ロディックをネットに来させ、パッシンショットでロディックを翻弄。
2-2 ロディックのサーヴ
ロディックのフォアハンドのインサイドアウトは、致命的な爆発力をもってナダルは追いつくこともできず。
2-3 ナダルのサーヴ
ロディックは力を抜いて7割くらいの感じで打っています。これがミスをおかさない安定したストロークの原因かも? しかし、少しでも油断すると、ナダルにサイドラインぎりぎりに叩かれます。ナダルのテニスはアグレッシヴで錦織のときとは全く違ったテニスをしています。
ナダルとロディックは、サーヴィスゲームを無理なくとって第11ゲームへ。
5-5 ロディック
ナダルの新しい作戦 Dink:
ディンクとは、ドロップショットと似てますが、ネットすれすれに低く落ちる点が異なります。相手をネットに誘き出すのが目的でダブルスによく使われるショットです。ロディックはこの低くバウンスしたボールが打てずネット。ナダルの作戦成功です。
ナダルのリターンエースが決まり、デュースへ。4度目のデュースで、ナダルがますますアグレッシヴに。狙えるあらゆるボールを徹底的に叩きはじめ、またもやダウンザラインでウィナー。
ロディックがついにブレークされました!
65 ナダルのサーヴ
バックハンドスライスの効果:
3回連続のバックハンドのスライスでロディックを左右にふり、ロディックのオフェンスをさまたげミスを誘う。
しかしナダルは勝ち急いで、ミスが続き1540でブレークポイントの危機。
しかし、ナダルのサーヴ力でデュースまで持ち込み、粘り強くデュースへ。
ナダルのフェイク作戦:
これは演技力がいりますが、錦織もよく使うフェイクショット。短くバウンスしたボールをネットから叩くふりをして、打つ瞬間にグリップを変えてドロップショットに。叩くことを予想してベースラインで待機するロディックは、前に出て来れません。このドロップショットで第1セットを7-5でナダルがとりました。
第2セットは、ますますナダルの攻守に磨きがかかり、ウィナーに続くウィナー。
特に第4ゲームは、ナダルがロディックのウィナーショットを拾いまくり、自分のウィナーにしてしまうミラクルショットに、ロディックは口をぱっくり開けて、信じられないといった顔つきでした。ロディックは過去の試合の中でも、ベストスリーに入るほど、すばらしいテニスを見せてくれました。しかし、ナダルのテニスはロディックのベストテニスを上回るものでした。
54 ナダルのサーヴ
マッチポイント4015です。お得意のインサイドアウトでウィナー!ヘッドバンドをとり、髪の毛をブルブルっと振って真っ白な歯を見せました。心から嬉しそう。全仏の対フェデラー戦では見せなかった会心のスマイルです。
「僕はクレーで勝つのは当たり前。今度は芝の王者になるんだ!」と言いたげなナダルの勝ち誇った笑顔でした。明日はいよいよジョコヴィッチとの決勝です。
投稿者 Tennisnakama 07:29 | コメント(5)| トラックバック(0)
映画では、マキシマスは、コモダスに鎧の下で、致命傷の一突きをされてからの対決だったけど、
ナダルはもう精気まんまんだったんでしょうね\(^O^)/
ナダルとジョコ、今戦ってますね。
Artois Championshipsのライブスコア、、、
1セット目タイブレでナダル。
今、ジョコのサービングフォーセットを0-30でナダルリード。
競ってますね~。
フェデも優勝!!
デンコ先生も!!
お気に入りが全部優勝して嬉しいです!!!!