2008年08月20日
錦織エントリーの謎?
u-coさんや旦八さんのコメントの「なぜシード11の錦織選手が本戦にエントリーできたのか?」」という質問は、たぶん多くの方に共通した謎ではないかと思います。
これはミステリーでも何でもなく、本戦と予選の締め切り日の違いによって生じるズレからきたものなんです。
本戦エントリーは7月14日のランキングで決定
本戦エントリーの仕組みは、まずランキングトップ104名の選手が、7月14日に自動的にエントリーされます。そして予選で勝ち抜いたクゥオリー16名と、WCの8名を加えた計128名の選手でグランドスラムは構成されます。
しかしエントリーした選手の中で、病気や怪我で出場できない選手が出てきますので、その補欠要員を、Alternates(オータネイツ)として、7月14日のランキングによって決めます。
Alternates (7月14日付けランキング)
104 Odesnik, Wayne (USA)
105 Gil, Frederico (POR)
106 Andujar, Pablo (ESP)
107 Hernandez, Oscar (ESP)
108 Karanusic, Roko (CRO)
109 Nishikori, Kei (JPN)
110 Becker, Benjamin GER
111 Dabul, Brian (ARG)
112 Anderson, Kevin (RSA)
113 Beck, Andreas (GER)
今までwithdrawした選手は、アンチッチ、バグダティス、リュビチッチ、チェラの5名でしたので、上記の選手の5人、Karanusicまでがエントリーを許され、ランキング109位の6番目の錦織選手は、残念ながらエントリーもれになっていました。しかし、今日のヒューイットのwithdrawで、錦織選手に番が回って来たという訳です。
では、なぜ錦織選手のシードが11となっているのでしょうか?
予選と本戦のシードは予選締め切り日の8月18日のランキングで決定されました。今週の錦織選手のランキングは125位で、予選のシード11です。シード10のBECKは8月18日のランキングは122位で、錦織選手よりも上位ですが、7月14日のエントリーランキングが、113位で錦織選手の109位よりも低く、あと4人が withdrawしてくれないことには本戦入りはできないのです。
という訳で、ナダルは7月14日では2位でしたが、8月18日では1位ですので、シード1となります。シード2のフェデラーのドローを見るのは、かなり勇気が入りますが、金メダル同士で、火花を散らした決勝戦を期待しています。
圭君はめでたく本戦入りを果たした訳ですが、本当にラッキーでした! 幸運の女神が微笑んでいるみたいです。何かとてもよいことが起こりそうな予感がします!
<<ここから上級者用になります>>
ランキング104位までがAuto-entryを果たしたのに、なぜAlternatesの一番が同じく104位から始まるのか?という点に気がつかれた方は上級者です。
怪我や病気をして長期にわたって試合に出れなかった選手に適用される、Protected Rankingというシステムがあります。これに適用された選手が、肘の怪我をしたHrbaty (アバティと読みます)で、複雑な計算のもとに出された彼のプロテクティッド・ランキングが70位となり、オリヴィエ・ローカスと同位になってしまいました。ですから二人が70位となってしまったため、ランキングの104位であったOdesnikは、本来ならが自動的にエントリーされるはずだったのが、105番目の選手となってしまい、Alternatesのグループに入れられてしまった訳です。
これはミステリーでも何でもなく、本戦と予選の締め切り日の違いによって生じるズレからきたものなんです。
本戦エントリーは7月14日のランキングで決定
本戦エントリーの仕組みは、まずランキングトップ104名の選手が、7月14日に自動的にエントリーされます。そして予選で勝ち抜いたクゥオリー16名と、WCの8名を加えた計128名の選手でグランドスラムは構成されます。
しかしエントリーした選手の中で、病気や怪我で出場できない選手が出てきますので、その補欠要員を、Alternates(オータネイツ)として、7月14日のランキングによって決めます。
Alternates (7月14日付けランキング)
104 Odesnik, Wayne (USA)
105 Gil, Frederico (POR)
106 Andujar, Pablo (ESP)
107 Hernandez, Oscar (ESP)
108 Karanusic, Roko (CRO)
109 Nishikori, Kei (JPN)
110 Becker, Benjamin GER
111 Dabul, Brian (ARG)
112 Anderson, Kevin (RSA)
113 Beck, Andreas (GER)
今までwithdrawした選手は、アンチッチ、バグダティス、リュビチッチ、チェラの5名でしたので、上記の選手の5人、Karanusicまでがエントリーを許され、ランキング109位の6番目の錦織選手は、残念ながらエントリーもれになっていました。しかし、今日のヒューイットのwithdrawで、錦織選手に番が回って来たという訳です。
では、なぜ錦織選手のシードが11となっているのでしょうか?
予選と本戦のシードは予選締め切り日の8月18日のランキングで決定されました。今週の錦織選手のランキングは125位で、予選のシード11です。シード10のBECKは8月18日のランキングは122位で、錦織選手よりも上位ですが、7月14日のエントリーランキングが、113位で錦織選手の109位よりも低く、あと4人が withdrawしてくれないことには本戦入りはできないのです。
という訳で、ナダルは7月14日では2位でしたが、8月18日では1位ですので、シード1となります。シード2のフェデラーのドローを見るのは、かなり勇気が入りますが、金メダル同士で、火花を散らした決勝戦を期待しています。
圭君はめでたく本戦入りを果たした訳ですが、本当にラッキーでした! 幸運の女神が微笑んでいるみたいです。何かとてもよいことが起こりそうな予感がします!
<<ここから上級者用になります>>
ランキング104位までがAuto-entryを果たしたのに、なぜAlternatesの一番が同じく104位から始まるのか?という点に気がつかれた方は上級者です。
怪我や病気をして長期にわたって試合に出れなかった選手に適用される、Protected Rankingというシステムがあります。これに適用された選手が、肘の怪我をしたHrbaty (アバティと読みます)で、複雑な計算のもとに出された彼のプロテクティッド・ランキングが70位となり、オリヴィエ・ローカスと同位になってしまいました。ですから二人が70位となってしまったため、ランキングの104位であったOdesnikは、本来ならが自動的にエントリーされるはずだったのが、105番目の選手となってしまい、Alternatesのグループに入れられてしまった訳です。
投稿者 Tennisnakama 12:08 | コメント(6)| トラックバック(0)
なかなか難しい仕組み(私にとって)になっているのですね。
来週からの応援にもこちらもコンディション整えて臨みます。
この運そのままに、快進撃をしてもらいたいです!
しかし、ビッグニュースなのに、日本のニュース(テニスサイト)でも、なかなか記事がアップされず、
tennisnakamaさんの記事、いつもチェックしてて本当によかった!と思いました。
あるサイトでは、まだそのニュースが出てなく、一時期は、棄権か?!みたいな書き方を
確か今日の午前中いっぱいは載せていたような・・・。
tennisnakamaさんの情報の速さと豊富さに脱帽です(*^^*)
たとえばヒューイットの離脱が本日だったとします。しかしながら圭君は前日のQfyの一回戦で負けていたとしたらコイツはどうなるんでしょう?
u-coさん、喜んでいただけてよかったです。これから速報版も書いてみますね。その際は時間が勝負ですので、内容は追ってお知らせするというかたちになりますが。いろいろトライしてみますので、よろしく。