2008年10月20日
マリーが優勝しました!
予想した試合の展開となりました。(ホッ、予想が当たってよかったです。)
マドリッドマスターズを6-4, 7-6(6)でマリーが優勝しました。マリーとシモンの二人はコート中を走りまくり、取りまくり、長いラリーが続いた試合でしたが、結局マリーのサーヴ力で勝利を勝ち取りました。
マリーは10本のサーヴィスエース、シモンは1本です。この差は9ポイントです。二人の総ポイント数は、マリーが75、シモンが66です。この差も9ポイントです。つまり、エラーの数もウィナーの数もそれほど違わない状況では、どれだけサーヴィスエースがとれるか、どれだけ1stサーヴで得点を得られるかにかかってきます。マリーは1stサーヴの得点率が84%で、マリーの69%に比べて15%も多いかったのですから、この勝利は当然だったと思います。
マリーはトロフィーの授与式で「スペイン語が話せなくですみません」(彼はスペインでテニスを習っていますので)と謝り、また「今日の試合がフェデラーとナダルでなくてごめんなさい」とまた謝りました。このあたりはさすがイギリス人のユーモアで会場を湧かせました。
シモンはフランス人にしては立派な英語で、きっちりスポンサー、関係者、コーチ陣、そして会場のファンにお礼を述べて、しかも「あなたたちのナダルに勝った時も僕にやさしくしてくれてありがとう」とユーモアを忘れず、好青年ぶりを見せました。誰も試合中に笑顔をみせないなかで、シモンはときどきニコッと笑顔をみせ重苦しい雰囲気を和らげてくれます。第1セットの5ゲーム目、2-2のサーヴィスゲームのときです。会場から「Vamos, Rafa!」の声がかかりました。ナダルを打ち負かしたシモンに恨みがあっての掛け声なのかよく分かりませんが、会場がどっと笑いの渦に。これにはシモンも思わずニコッ!このへんがとてもリラックスしていていい感じです。
シモンはペースのある球が好きで、相手のパワーを利用してカウンターショット・ウィナーを成功させています。これを知っているマリーはペースのないショットでシモンのエラーを誘います。シモンはどうしても自分の得意なフォアハンドのウィナーを打たせてもらえず、肝心なところでミスが目立ちました。
またベースラインから下がりすぎて攻撃的なショットができないのもマイナスに働きました。しかもシモンはすでに今までの試合でマリーよりも6時間も多くプレーしてきています。昨日のナダル戦で全エネルギーを使ってしまっていますので、フットワークが昨日よりも劣るのは仕方がなかったと思います。
第2セットに入っても、相手のエラー待ちのチンタラしたゲーム展開で、このまま物足りない試合で終わってしまうのかと危惧されましたが、やっとシモンが全力で総ギアを上げてきたのが12ゲーム目(6-5)でした。ちょっと遅すぎる感じもしましたが、マリーのサーヴィスゲームにすべてウィナー狙いのGo-for-it-shotで牙をむいて猛攻撃です。15-40でブレークできませんでしたが、このガッツはすばらしいです。
そしてタイブレークへ。このタイプレークは決勝戦にふさわしい、予断を許さぬneck-to-neckの争いになりました。マリーもギアアップで最初の2ポイントはウィナー狙いです。しかしこの2ポイントとも失いますが、ここで活気がでてきました。このタイブレークで彼らのすべての技を出し尽くしました。
シモンのスーパーアングルヴォレー。マリーのスーパードロップショット。試合を決定したのは、6-5のセットポイントでシモンがネットにひっかけてしまったヴォレーのエラーでした。これに力を得たマリーは、コーナーを狙ったガッツのあるフォアハンド・クロスコートが成功してチャンピオンシップ・ポイント手にしました。
マリーの練習風景を観ましたが、ストレッチがほとんどなく驚きました。アガシは試合前にストレッチをしないので有名ですが、ストレッチなしであの走りまくる試合に少し不安を覚えます。膝の痛みもあったりなかったりするようです。でももし怪我もなく健康でフィットしているなら、来年のマリーはグランドスラムのタイトルだけでなく、ジョコヴィッチの地位を手に入れることも可能だと思います。ブラッドギルバートがマリーのコーチをした時に、「アンディはトップ3になる」といった言葉が現実味をおびてきました。
ナダルも昔はカウンターパンチャーの選手でした。しかし今ではアグレッシヴ・ディフェンス・プレーヤーと呼ばれるニュージャンルを開拓しました。マリーやシモンもこのジャンルの入る選手になりつつあります。これからが楽しみな二人です。
(写真集をクリック)マリーはモデルの美人のボールガールに取り囲まれて幸せ一杯。
マドリッドマスターズを6-4, 7-6(6)でマリーが優勝しました。マリーとシモンの二人はコート中を走りまくり、取りまくり、長いラリーが続いた試合でしたが、結局マリーのサーヴ力で勝利を勝ち取りました。
tennisnakama.com
マリーは10本のサーヴィスエース、シモンは1本です。この差は9ポイントです。二人の総ポイント数は、マリーが75、シモンが66です。この差も9ポイントです。つまり、エラーの数もウィナーの数もそれほど違わない状況では、どれだけサーヴィスエースがとれるか、どれだけ1stサーヴで得点を得られるかにかかってきます。マリーは1stサーヴの得点率が84%で、マリーの69%に比べて15%も多いかったのですから、この勝利は当然だったと思います。
マリーはトロフィーの授与式で「スペイン語が話せなくですみません」(彼はスペインでテニスを習っていますので)と謝り、また「今日の試合がフェデラーとナダルでなくてごめんなさい」とまた謝りました。このあたりはさすがイギリス人のユーモアで会場を湧かせました。
シモンはフランス人にしては立派な英語で、きっちりスポンサー、関係者、コーチ陣、そして会場のファンにお礼を述べて、しかも「あなたたちのナダルに勝った時も僕にやさしくしてくれてありがとう」とユーモアを忘れず、好青年ぶりを見せました。誰も試合中に笑顔をみせないなかで、シモンはときどきニコッと笑顔をみせ重苦しい雰囲気を和らげてくれます。第1セットの5ゲーム目、2-2のサーヴィスゲームのときです。会場から「Vamos, Rafa!」の声がかかりました。ナダルを打ち負かしたシモンに恨みがあっての掛け声なのかよく分かりませんが、会場がどっと笑いの渦に。これにはシモンも思わずニコッ!このへんがとてもリラックスしていていい感じです。
シモンはペースのある球が好きで、相手のパワーを利用してカウンターショット・ウィナーを成功させています。これを知っているマリーはペースのないショットでシモンのエラーを誘います。シモンはどうしても自分の得意なフォアハンドのウィナーを打たせてもらえず、肝心なところでミスが目立ちました。
またベースラインから下がりすぎて攻撃的なショットができないのもマイナスに働きました。しかもシモンはすでに今までの試合でマリーよりも6時間も多くプレーしてきています。昨日のナダル戦で全エネルギーを使ってしまっていますので、フットワークが昨日よりも劣るのは仕方がなかったと思います。
第2セットに入っても、相手のエラー待ちのチンタラしたゲーム展開で、このまま物足りない試合で終わってしまうのかと危惧されましたが、やっとシモンが全力で総ギアを上げてきたのが12ゲーム目(6-5)でした。ちょっと遅すぎる感じもしましたが、マリーのサーヴィスゲームにすべてウィナー狙いのGo-for-it-shotで牙をむいて猛攻撃です。15-40でブレークできませんでしたが、このガッツはすばらしいです。
そしてタイブレークへ。このタイプレークは決勝戦にふさわしい、予断を許さぬneck-to-neckの争いになりました。マリーもギアアップで最初の2ポイントはウィナー狙いです。しかしこの2ポイントとも失いますが、ここで活気がでてきました。このタイブレークで彼らのすべての技を出し尽くしました。
シモンのスーパーアングルヴォレー。マリーのスーパードロップショット。試合を決定したのは、6-5のセットポイントでシモンがネットにひっかけてしまったヴォレーのエラーでした。これに力を得たマリーは、コーナーを狙ったガッツのあるフォアハンド・クロスコートが成功してチャンピオンシップ・ポイント手にしました。
マリーの練習風景を観ましたが、ストレッチがほとんどなく驚きました。アガシは試合前にストレッチをしないので有名ですが、ストレッチなしであの走りまくる試合に少し不安を覚えます。膝の痛みもあったりなかったりするようです。でももし怪我もなく健康でフィットしているなら、来年のマリーはグランドスラムのタイトルだけでなく、ジョコヴィッチの地位を手に入れることも可能だと思います。ブラッドギルバートがマリーのコーチをした時に、「アンディはトップ3になる」といった言葉が現実味をおびてきました。
ナダルも昔はカウンターパンチャーの選手でした。しかし今ではアグレッシヴ・ディフェンス・プレーヤーと呼ばれるニュージャンルを開拓しました。マリーやシモンもこのジャンルの入る選手になりつつあります。これからが楽しみな二人です。
(写真集をクリック)マリーはモデルの美人のボールガールに取り囲まれて幸せ一杯。
投稿者 Tennisnakama 02:00 | コメント(8)| トラックバック(0)
マリーがTennisnakamaさんの予想どうりの展開で優勝しましたね。髭をそって好青年になったマリーが!まだ21才なんだから そのほうがいいよ。
試合を2セット目2-2まで観ていたのですが、どーしてもストロークのリズム音が子守唄になってしまい(^_^.) 眠ってしまいました。もうちょっと私もシモンのように粘ればハラハラのタイブレークが観られたんですね。修行が足りません(笑)
マリーはほんとにジョコヴィッチを抜いてしまいそう。だんだんオーラもでてきたような。。ナダルもフェデラーもマリーの方がやり難いのではないでしょうか・・・。
ナダルといえば年末No.1が確定したんですね。今年の活躍からして当然ですが、素晴らしいです。
タイブレークが緊迫したものになりましたね。
シモンの笑顔、私も良いと思いました。
二人のあいさつ、ユーモアに溢れていて緊迫した試合後の心のリラックスを与えてくれます。
昨日の映像でも笑いましたが、Tennsisnakamaさんの翻訳で今日さらに笑いました。
「アグレッシヴディフェンスプレーヤー」はテニスの試合を面白くしてくれます。
マレー、シモンのこれからの更なる活躍に期待したいです。
シモンのウィークポイント=サーブの件は錦織選手にも通じますね。
錦織選手はマレーにどういった戦い方をするのでしょうか。
マレーのこの優勝はマレーにとって大きな自信になったとおもいます。
トップ3どころかトップ1を狙っていくための・・・。
残りのシーズンの活躍も見所ですね。
返事遅くなりましたが、種丸さん。残念ながらわたくしそこまで古くはありません。ボルグは生では見てないんですよね。ちなみに自分で買った最初のラケットはアディダスのレンドルモデルGTX PRO-Tです。
先輩のヘンマンを追い越すのは時間の問題かも
彼が着用するフレッド.ペリー。
そのペリー以来の英国勢GS制覇も夢ではありません。
「ウィンブルドン現象」と言う言葉ももはや死語?
何だか、数年前に見た、スリチャパンとサンギネッティの大接戦を思い出しました。
(これでもか、これでもか!!!というスリチャパンの強打の連発が まるでゴムか何かみたいに
ボヨ~ン、ボヨ~ンと打ち返され、行き詰るラリーの末、サンギネッティが勝ちました。)
タイブレは ホントに緊迫でしたね。
切り返されて 何本かポイント失っていたドロップショットを 相手のマッチポイントで使ったマレー、
勇気があって カッコ良いなぁ~と思いました。 自分のテニスを信頼しているということなのかな。
上海でも活躍して欲しいです。
何だか、数年前に見た、スリチャパンとサンギネッティの大接戦を思い出しました。
(これでもか、これでもか!!!というスリチャパンの強打の連発が まるでゴムか何かみたいに
やわらか~く返され続け、行き詰るラリーの末、サンギネッティが勝ちました。)
タイブレは ホントに緊迫でしたね。
切り返されて 何本かポイント失っていたドロップショットを 相手のマッチポイントで使ったマレー、
勇気があって カッコ良いなぁ~と思いました。 自分のテニスを信頼しているということなのかな。
上海でも活躍して欲しいです。
シモン惜しかったです。残念。でもマレーはさすがです。貫禄も出てきた感じがします。おめでとうマレー。
今年はあちこちで新しい力がでてきましたね!でも新しい力は新鮮で楽しみだけど、フェデラーを含む中堅どこ(もうベテラン?)もまだまだ頑張ってほしいです。
しかしフェレール・・・大丈夫でしょうか、上海が危うい・・・でもきっとシモンやデルポが入るほうが、面白くなると多くのテニスファンは感じてるでしょうね。う~~ん・・・・
その中で、地味~にダヴィデンコが上海決定しましたね!最近ますます影がうす~いダヴィデンコだけど、おめでとう!
きっかけはアノ全仏でのGS初タイトルでしたっけね。マッケンローが2セットアップから逆転された試合でしたね(泣)テレビでライヴ映像に噛り付いて見てました。レッドクレイで繰り広げられる「完璧なサーヴ&ヴォレー」に感動した1、2セット、脅威の粘りと体力的に苦しくなる時間帯にギアが上がってついにはマクってしまったレンドルの「機械のようなテニス」に驚いた3,4,5セット・・・また見たくなってきた!! cojicoji さん<種丸<jiji さんの順だと歳がバレましたネ(笑)