2008年10月27日
フェデラーのボールボーイの思い出
フェデラーがバーゼルの地元で優勝しましたね。「彼は完璧に近いテニスをした」とナルバンディアンが褒めるように、フェデラー強しで終わった試合だったようです。大会主催者も7万人以上のチケットを売り、スイスインドア史上最大のイヴェントとなり、まずは目出たし目出たしでした。
しかしバーゼルの住民はフェデラーに対して複雑な気持ちを隠せないでいます。というのは、彼は今年の7月にチューリッヒの郊外に移転してしまったのです。この町は、 チューリッヒ湖の側にあるWollerauヴォレラウという人口7000人の小さな町です。税金が低く大金持ちが多く住むので有名な町ですが、フェデラーにバーゼル市民は失望したのは当然です。彼自身は、「税金対策で引っ越ししたのではなく、友達が多くいるから」といってますが、ちょっと疑わしいコメントです。でもバーゼルはオリンピックのダブルス優勝の後、フェデラーに凱旋パレードをプレゼントする寛大なジェスチャーを示しました。いくらフェデラーに去られたとはいえ、フェデラーなくしては、この大会の運営がなりたたないのは明確で、来年からは賞金額をダブルにして大会主催者は強気です。
さて、バーゼルの大会では、フェデラーをTemporary No.2(当座2位)と言って紹介したとバーゼル紙は伝えておりますが、これには笑ってしまいました。ユーモアのなかに、1位カムバックのスイスの悲願が伝わってきます。
フェデラーは優勝の後、ボールボーイたちと一緒にピッツアを食べたそうです。(カメラをクリックすると写真が見れます)「僕がボールボーイをやっていた時は、選手たちと話をしたかったし、話をしてくれた選手にはとても感謝しましたから」
1994年フェデラーが13才の時は初めてスイスインドアでボールボーイをしました。
「生まれて初めてのボールボーイはクウォリー(予選)のときでした。失敗しないようものすごく緊張して、体がカチカチになってしまって。そのとき選手たちがもっていた最新のラケットがキラキラ光っていたのを思い出します。」
「その年のチャンピオンは、南アのフェレイラでした。彼は握手をしてくれてとても嬉しかった。後になって彼とダブルスを組んだときにその話をしたら、彼は驚いてました。あのときは選手全員のサインがほしかったのを覚えています。」
「あの時マティナ(ヒンギス)のボールボーイもやったんです。年齢が変わらないので(ヒンギスは1才年上)少し恥ずかしかったけれど、あの時は彼女はもう格段上のレベルの選手でしたから。今ではいい思い出です。」(ヒンギスとフェデラーは2001年にホップマンカップでミックスダブルスを組み、スイスを優勝に導きました。)
「ボールボーイに「タオルをくれ」という選手がいますが、僕は「タオルをください」と丁寧にお願いします。自分がボールボーイだった頃は、自分の好きな選手が、自分にやさしくしてくれて、サインをくれたりするととても嬉しかったものですから。後に彼らと試合をするときがあれば、できるだけ彼らによくしたいと思っています。ボールボーイに嫌な想いをさせると、後で仕返しをさせられますからね。(笑)あの時はよくしてもらったから、恩返しに今日は勝利をゆずりますよ、なんて言ってくれるかもしれないし。(笑)」
昨日は、パリに出るかどうか分からないと言っていたフェデラーですが、出場を決めました。水曜日にソダーリング(多分)と対戦しますが、ソダーリングはリオンで優勝したばかり。初戦からきびしい相手ですが、対戦成績は7勝0敗ですから、まずはフェデラーが決めてくれるでしょう。
*一日も早く14個目のタイトルを
昨日、フェデラーのエージェント、トニー・ゴッドシックが今後のフェデラーの予定について記者会見を行いました。
*2009年以降はサンプラスやその他のエクジビションはやらない。
*すべてのエネルギーをグランドスラムにむけて集中させる。
*トーナメント出場もグランドスラムがピークになるようスケジュールを組む。
つまり、サンプラスの14GSタイトルにむけてラストスパートがかけられることになりました。ここでナダルとの全仏オープンについては述べられていませんが、もちろんアガシのようにすべてのGSのタイトル取得も重要なのでしょうが、むしろ早く14個目をとってしまいたいというところでしょう。フェデラーは27才。ゆっくりと狙っている歳ではなく、覚悟を新たに2009年を迎えます。
しかしバーゼルの住民はフェデラーに対して複雑な気持ちを隠せないでいます。というのは、彼は今年の7月にチューリッヒの郊外に移転してしまったのです。この町は、 チューリッヒ湖の側にあるWollerauヴォレラウという人口7000人の小さな町です。税金が低く大金持ちが多く住むので有名な町ですが、フェデラーにバーゼル市民は失望したのは当然です。彼自身は、「税金対策で引っ越ししたのではなく、友達が多くいるから」といってますが、ちょっと疑わしいコメントです。でもバーゼルはオリンピックのダブルス優勝の後、フェデラーに凱旋パレードをプレゼントする寛大なジェスチャーを示しました。いくらフェデラーに去られたとはいえ、フェデラーなくしては、この大会の運営がなりたたないのは明確で、来年からは賞金額をダブルにして大会主催者は強気です。
さて、バーゼルの大会では、フェデラーをTemporary No.2(当座2位)と言って紹介したとバーゼル紙は伝えておりますが、これには笑ってしまいました。ユーモアのなかに、1位カムバックのスイスの悲願が伝わってきます。
フェデラーは優勝の後、ボールボーイたちと一緒にピッツアを食べたそうです。(カメラをクリックすると写真が見れます)「僕がボールボーイをやっていた時は、選手たちと話をしたかったし、話をしてくれた選手にはとても感謝しましたから」
1994年フェデラーが13才の時は初めてスイスインドアでボールボーイをしました。
「生まれて初めてのボールボーイはクウォリー(予選)のときでした。失敗しないようものすごく緊張して、体がカチカチになってしまって。そのとき選手たちがもっていた最新のラケットがキラキラ光っていたのを思い出します。」
「その年のチャンピオンは、南アのフェレイラでした。彼は握手をしてくれてとても嬉しかった。後になって彼とダブルスを組んだときにその話をしたら、彼は驚いてました。あのときは選手全員のサインがほしかったのを覚えています。」
「あの時マティナ(ヒンギス)のボールボーイもやったんです。年齢が変わらないので(ヒンギスは1才年上)少し恥ずかしかったけれど、あの時は彼女はもう格段上のレベルの選手でしたから。今ではいい思い出です。」(ヒンギスとフェデラーは2001年にホップマンカップでミックスダブルスを組み、スイスを優勝に導きました。)
「ボールボーイに「タオルをくれ」という選手がいますが、僕は「タオルをください」と丁寧にお願いします。自分がボールボーイだった頃は、自分の好きな選手が、自分にやさしくしてくれて、サインをくれたりするととても嬉しかったものですから。後に彼らと試合をするときがあれば、できるだけ彼らによくしたいと思っています。ボールボーイに嫌な想いをさせると、後で仕返しをさせられますからね。(笑)あの時はよくしてもらったから、恩返しに今日は勝利をゆずりますよ、なんて言ってくれるかもしれないし。(笑)」
昨日は、パリに出るかどうか分からないと言っていたフェデラーですが、出場を決めました。水曜日にソダーリング(多分)と対戦しますが、ソダーリングはリオンで優勝したばかり。初戦からきびしい相手ですが、対戦成績は7勝0敗ですから、まずはフェデラーが決めてくれるでしょう。
*一日も早く14個目のタイトルを
昨日、フェデラーのエージェント、トニー・ゴッドシックが今後のフェデラーの予定について記者会見を行いました。
*2009年以降はサンプラスやその他のエクジビションはやらない。
*すべてのエネルギーをグランドスラムにむけて集中させる。
*トーナメント出場もグランドスラムがピークになるようスケジュールを組む。
つまり、サンプラスの14GSタイトルにむけてラストスパートがかけられることになりました。ここでナダルとの全仏オープンについては述べられていませんが、もちろんアガシのようにすべてのGSのタイトル取得も重要なのでしょうが、むしろ早く14個目をとってしまいたいというところでしょう。フェデラーは27才。ゆっくりと狙っている歳ではなく、覚悟を新たに2009年を迎えます。
投稿者 Tennisnakama 21:35 | コメント(7)| トラックバック(0)
AIGでタオルを投げる選手が多い中、ゴンザレスだけが、手渡ししてるときがついたところでした。(でも、毎回かは不明)
普段チェックしてないので、わからないのだけど、フェデラーはきっと、手渡ししているんだろな~。今度ちぇっくしよう。
フェデラーらしい、品性のあるエピソードですね。
AIGで見た某氏はちょっとあれでした。
ボールボーイが受け取ろうとしたタオルを、タオルの置き場所の方へ投げてしまいました。
みんなちゃんと見てるんだよね、そういうところも。
フェデラーはテニスの貴公子です。
ピザをごちそうしてもらって、フェデラーと話ができて、そのボールボーイ達は一生の思い出になりますね。きっと何年か先、その子供達がコートで戦うようになったら、同じ事をしてあげるんじゃないかな。フェデラーが下の子に対して自分の昔を重ね合わせ、思いやってあげる・・・それはきっと続いていくと思います。経験していなければできないことですね。なんだかあったかい気持ちになります・・・
えぇ?ボールボーイに嫌な思いをさせたら後でどんな仕返しがあるんですか?!
フェデラーはタオルをかる~く投げてるよ。近くから。。手渡ししている時もあるかな? 私も手渡ししてくれる選手がいいなぁ。と思っているので たまに見ちゃいます。
ちょっとしたことが未来のプレーヤーに繋がるのねぇ。 そうかも。
ボールボーイからの仕返しとは、「この選手には絶対勝ってやる」といった不必要な敵をつくることだそうです。いつボールボーイたちが自分の強敵になるか分かりませんから。
フェデラーはやっぱり紳士ですね、こういう話を聞くととても嬉しいですv
私もついつい、選手がボールボーイにタオルを渡す時にチェックしてしまいます。
これからますます見てしまいそうです(笑)
そしてフェデラーだってときには間違うかもしれない、なんて思います。
私はビラスが好きでしたが、一度大きなミスがありました。でも遠い昔のことで済んだこと。
だから今でもビラスが好きです。