2008年11月20日
夢のダブルスチーム
まるでファンタジーダブルスを観ているようでした。
ヨーロッパチーム(ボルグ & フェデラー)対 USチーム(マッケンロー & ブレイク)の対戦です。こういうダブルスが観ることができると、大袈裟でなく、生きていてよかったと思うのです。
このダブルスは18日にクアラルンプールで開かれた、Showdown of Championsのエクジビションの最後をかざるハイライトでした。(しかし、それにも拘らず半数の観客が帰ってしまいました。何ともったいない!ダブルスは本当に人気がないですね。情けなくなります。)
ブレイクとマッケンローがまず入場します。二人ともニコニコ。次にフェデラーとボルグが続きます。この二人もニコニコ。ツアーでは試合前に選手の笑顔など観ることなど滅多にないので、観てる方もついニコニコ。本当に4人ともリラックスして、ヴァカンスでテニスを楽しんでいるような感じです。
さて、彼らのダブルスのポジションは?
フェデラーがデュースコートでボルグがアドコートです。
ブレイクがデュースコートでマッケンローがアドコートです。
走れる、ストロークがうまい、ショットが仕掛けられる選手がデュースコート?
ネットプレーがうまい、アグレッシヴな攻撃がうまい選手がアドコート?
でもマッケンローは左利きなのに、アドコートです。これではセンターが抜けてしまう?
ダブルスのときに、マッケンローはナダルのようなノースリーヴのテニスウェアに着替えました。理由は? 49才のおじさんにはちょっとムリがあります。両腕の入れ墨も何だか似合っていません。でもそういえば昔からパンクっぽいところがありました。
さていよいよダブルス開始です。
フェデラーのサーヴから始まりました。
サーヴがガンガン入って40-0 フェデラーはすべてサーヴ&ヴォレーでネットダッシュです。最後はネットのボルグがネットのマッケンローの足下にヴォレーを落として、まずはヨーロッパチームがサーヴィスゲームをホールドです。
第2ゲームはブレイクのサーヴからです。
ブレイクもサーヴ&ヴォレー。しかしフェデラーのリターンは超アングルクロスでブレイクのフォアハンドのアレーに。フェデラーのすばらしいプレースメントでポイントです。
ブレイクとマッケンローの呼吸が今一つ。センターをどちらがとってよいのか迷って抜けてしまいました。これでフェデラー/ボルグがブレークしてスコアは2-0。
第3ゲームはボルグのサーヴです。
スピンのきいたアングルサーヴがよく決まります。しかし今まで遠慮がちだったブレイクがアグレッシヴに猛然とオフェンスをしかけてきました。
ネットにダッシュしてきたボルグめがけてパワフルストロークを連打。4度目についにボルグはヴォレーできずに15-15。
ブレイクは走って、ジャンプして、スマッシュしてついにブレークバックに成功です。
それにしても、ブレイクの運動神経はこの4人の中では飛び抜けていて、まるでバスケの選手が迷いこんできたみたいです。
第4ゲームは最後のマッケンローのサーヴです。
左利きの特典をいかして、ワイドに切れていくスライスサーヴは誰も取れません。彼のサーヴは全盛期と変わることなく正確なプレースメントで決まります。ブレイクの第1ポーチがボルグめがけて、第2ポーチがフェデラーめがけて、いずれも成功してゲームをとりました。
フェデラーは自分の打った球がアウトしてもニッコリ。マッケンローやブレイクにボールで叩かれてもにっこり。マッケンローがアンパイアにどなっているのを見てニッコリ。本当に楽しそうです。伝説のボルグとペアになって、伝説のマッケンローと戦う。もうそれだけで十分なのです。
ダブルスの結果は、ブレイク/マッケンローが7-5で勝ちましたが、勝敗がどちらに転んでもおかしくない接戦でした。
フェデラー:
サーヴとアングルクロスのショットがうまい。しかしネットプレーのミスが多い。ヴォレーは足の踏み込みが足らないレイジーなフォームが気になりました。
ボルグ:
52才の年齢にも拘らず、ダブルスの勘はさすがに鋭い。特にネットプレーはマッケンローに劣らずタッチが抜群でした。
ブレイク:
超アスレティックでポーチがすごい。ダイナミックなダブルスは魅力的です。しかし動きすぎる点が難点。
マッケンロー:
さすがダブルスの王者。オープンコートをつくるのがうまい。ラケットを3度もコートに投げるつける、アンパイアに楯突く、といつものマッケンローでしたが、観客もこれが演技だと知っていて大笑い。彼一人でエンターテイナーをやってました。
このように終始笑いの絶えない楽しい、嬉しいドリームダブルスでした。今度は20日に再び同じメンバーでマカオで行われます。今度もテニスチャンネルで観戦できるとあって、幸せを噛み締めている今日此のごろなのです。
(フェデラーの記者会見より)
フェデラーはクアラルンプールに到着してすぐ記者会見を行いました。
ジョコヴィッチとのランキングの差はわずか10ポイントに迫ったことに対して:
「あと残りの20日のエクジビション(マカオ)が終わればやっとゆっくりと一ヶ月眠れるよ。ジョコヴィッチはその間は追っかけてこないだろうしね。(笑い)」
ゴールについて:
「ウィンブルドンは僕にとって特別な大会だ。他の大会に取って変えられないスペシャルな大会だ。この大会で優勝すること、そしてピートサンプラスの14のGSタイトルを追い越すこと、できればNo.1のランキングに戻ることなどゴールはいろいろあるが、そのなかでもウィンブルドンに勝つことが今の僕にとっては
一番のゴールだ。」
フレンチオープンとウィンブルドンのタイトルのどちらかを選べといわれたら?
「うーん。。。これはむずかしい。答えは8月になるまで待ってもらいたいね。(笑う)」
「ウィンブルドンに勝つのがフェデラーの目標」とメディアにいろいろと書かれていますが、これは少し早とちりだと思います。「フレンチとどちらが欲しい」と尋ねられた段階で、ウィンブルドンと答えなかったのは、フレンチがとれるならフレンチが欲しい。しかしナダルがいるから、まずとれそうなウィンブルドンを目標に、ということではないでしょうか?
ヨーロッパチーム(ボルグ & フェデラー)対 USチーム(マッケンロー & ブレイク)の対戦です。こういうダブルスが観ることができると、大袈裟でなく、生きていてよかったと思うのです。
このダブルスは18日にクアラルンプールで開かれた、Showdown of Championsのエクジビションの最後をかざるハイライトでした。(しかし、それにも拘らず半数の観客が帰ってしまいました。何ともったいない!ダブルスは本当に人気がないですね。情けなくなります。)
ブレイクとマッケンローがまず入場します。二人ともニコニコ。次にフェデラーとボルグが続きます。この二人もニコニコ。ツアーでは試合前に選手の笑顔など観ることなど滅多にないので、観てる方もついニコニコ。本当に4人ともリラックスして、ヴァカンスでテニスを楽しんでいるような感じです。
さて、彼らのダブルスのポジションは?
フェデラーがデュースコートでボルグがアドコートです。
ブレイクがデュースコートでマッケンローがアドコートです。
走れる、ストロークがうまい、ショットが仕掛けられる選手がデュースコート?
ネットプレーがうまい、アグレッシヴな攻撃がうまい選手がアドコート?
でもマッケンローは左利きなのに、アドコートです。これではセンターが抜けてしまう?
ダブルスのときに、マッケンローはナダルのようなノースリーヴのテニスウェアに着替えました。理由は? 49才のおじさんにはちょっとムリがあります。両腕の入れ墨も何だか似合っていません。でもそういえば昔からパンクっぽいところがありました。
さていよいよダブルス開始です。
フェデラーのサーヴから始まりました。
サーヴがガンガン入って40-0 フェデラーはすべてサーヴ&ヴォレーでネットダッシュです。最後はネットのボルグがネットのマッケンローの足下にヴォレーを落として、まずはヨーロッパチームがサーヴィスゲームをホールドです。
第2ゲームはブレイクのサーヴからです。
ブレイクもサーヴ&ヴォレー。しかしフェデラーのリターンは超アングルクロスでブレイクのフォアハンドのアレーに。フェデラーのすばらしいプレースメントでポイントです。
ブレイクとマッケンローの呼吸が今一つ。センターをどちらがとってよいのか迷って抜けてしまいました。これでフェデラー/ボルグがブレークしてスコアは2-0。
第3ゲームはボルグのサーヴです。
スピンのきいたアングルサーヴがよく決まります。しかし今まで遠慮がちだったブレイクがアグレッシヴに猛然とオフェンスをしかけてきました。
ネットにダッシュしてきたボルグめがけてパワフルストロークを連打。4度目についにボルグはヴォレーできずに15-15。
ブレイクは走って、ジャンプして、スマッシュしてついにブレークバックに成功です。
それにしても、ブレイクの運動神経はこの4人の中では飛び抜けていて、まるでバスケの選手が迷いこんできたみたいです。
第4ゲームは最後のマッケンローのサーヴです。
左利きの特典をいかして、ワイドに切れていくスライスサーヴは誰も取れません。彼のサーヴは全盛期と変わることなく正確なプレースメントで決まります。ブレイクの第1ポーチがボルグめがけて、第2ポーチがフェデラーめがけて、いずれも成功してゲームをとりました。
フェデラーは自分の打った球がアウトしてもニッコリ。マッケンローやブレイクにボールで叩かれてもにっこり。マッケンローがアンパイアにどなっているのを見てニッコリ。本当に楽しそうです。伝説のボルグとペアになって、伝説のマッケンローと戦う。もうそれだけで十分なのです。
ダブルスの結果は、ブレイク/マッケンローが7-5で勝ちましたが、勝敗がどちらに転んでもおかしくない接戦でした。
フェデラー:
サーヴとアングルクロスのショットがうまい。しかしネットプレーのミスが多い。ヴォレーは足の踏み込みが足らないレイジーなフォームが気になりました。
ボルグ:
52才の年齢にも拘らず、ダブルスの勘はさすがに鋭い。特にネットプレーはマッケンローに劣らずタッチが抜群でした。
ブレイク:
超アスレティックでポーチがすごい。ダイナミックなダブルスは魅力的です。しかし動きすぎる点が難点。
マッケンロー:
さすがダブルスの王者。オープンコートをつくるのがうまい。ラケットを3度もコートに投げるつける、アンパイアに楯突く、といつものマッケンローでしたが、観客もこれが演技だと知っていて大笑い。彼一人でエンターテイナーをやってました。
このように終始笑いの絶えない楽しい、嬉しいドリームダブルスでした。今度は20日に再び同じメンバーでマカオで行われます。今度もテニスチャンネルで観戦できるとあって、幸せを噛み締めている今日此のごろなのです。
ダブルスマッチ
(フェデラーの記者会見より)
フェデラーはクアラルンプールに到着してすぐ記者会見を行いました。
ジョコヴィッチとのランキングの差はわずか10ポイントに迫ったことに対して:
「あと残りの20日のエクジビション(マカオ)が終わればやっとゆっくりと一ヶ月眠れるよ。ジョコヴィッチはその間は追っかけてこないだろうしね。(笑い)」
ゴールについて:
「ウィンブルドンは僕にとって特別な大会だ。他の大会に取って変えられないスペシャルな大会だ。この大会で優勝すること、そしてピートサンプラスの14のGSタイトルを追い越すこと、できればNo.1のランキングに戻ることなどゴールはいろいろあるが、そのなかでもウィンブルドンに勝つことが今の僕にとっては
一番のゴールだ。」
フレンチオープンとウィンブルドンのタイトルのどちらかを選べといわれたら?
「うーん。。。これはむずかしい。答えは8月になるまで待ってもらいたいね。(笑う)」
「ウィンブルドンに勝つのがフェデラーの目標」とメディアにいろいろと書かれていますが、これは少し早とちりだと思います。「フレンチとどちらが欲しい」と尋ねられた段階で、ウィンブルドンと答えなかったのは、フレンチがとれるならフレンチが欲しい。しかしナダルがいるから、まずとれそうなウィンブルドンを目標に、ということではないでしょうか?
投稿者 Tennisnakama 11:34 | コメント(7)| トラックバック(0)
こちら日本では圭君の熱愛報道がスポーツ紙を飾っていますよ!!
ついよだれがでてしまって書き込んでしまいました!
こういうドリームマッチのDVDがあれば直にでも買って見たいです!(本当は生でみたいのですが・・・) キーーーーーーーーーーーーー tennisnakamaさんが羨ましいーーー!!!!
いつも楽しい情報ありがとうございます!
でもそうじゃないんですね。やっぱり尊敬できる偉大なプレーヤー達と試合ができるって事はほんとに素晴らしいことだったんですね。私もPCで観ました。ほんとにニコニコフェデラーで、楽しそうです。
しかし、ブレークがもしナダルだったら・・・・考えただけで鼻血がでそうです。。(ブレークごめんなさい)
ウインブルドンへのフェデラーの思いはとても強いのだと思います。でも全仏も取れるものならとりたい。迷うのもわかります。だって生涯グランドスラム達成だし。
それにしても圭クンと卓球の福原愛ちゃんとの熱愛報道が凄いです。出会いがオリンピックだなんて、どっかで聞いたことが・・・
(ノーアド?)
AIGのダブルスエキシビジョンなんて、タイブレークだったんじゃなかったっけ?記憶違いかもしれないけども。
豪華だなぁ~。
様子が目に浮かぶ記事どうもありがとうございました。
ほんとに楽しそうにプレイしてて、マッケンローのエンターテイナーぶりをはじめとし、フェデラーの
サーブの時のおどけた仕草や、4人のさわやかな笑顔や、、、、 本当に心から楽しみました。
夢のダブルスマッチ、 Tennisnakamaさん同様 私も生きてて良かった!!!と言えるくらい
興奮した楽しいひと時でした。丁度 我が家に 将来の(?)プロテニスプレイヤー達が遠征で泊まっていて、息子をはじめ皆で、目をくぎずけにして観てました。
テニス って 素晴らしい!!!!!
最後にボルグとマッケンローが笑顔で握手するシーンにはジーンときました。