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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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コーチ無しのフェデラーの挑戦

ヒューイットアガシを世界No.1にしたあのダレン・ケイヒルが、オーストラリアのデ杯コーチをやめたため、一挙に「フェデラーのコーチに?」との噂がたったのは一ヶ月前。(フェデラーに新コーチ?』)

そしてケイヒルがドバイに飛び、フェデラーのトレーニングに合流してから、「フェデラーにケイヒルが新コーチに決定」とのニュースが世界へ。

この一ヶ月はケイヒル新コーチの話で、落ち込んでいたフェデラーファンをすっかり盛り上がらせてくれました。フェデラーには今年は大きなゴールが二つあります。

「 No.1へのカムバック」
「14個目のGSタイトル獲得」

このゴールを達成するためには、 進歩しつづけるナダルを打倒しなければなりません。フェデラーは新しいコーチで心機一転をはかる必要があることは周知の事実なのですから、ケイヒルはベストのチョイスだったのです。

しかし、昨日IMGのフェデラーのマネージャーから正式な報告があり、フェデラーはケイヒルをコーチとすることを断念しました。その理由は?

ケイヒルはアガシのいるラスベガスに住んでいます。フェデラーはスイスとドバイに根拠地をおいて、トーナメントをまわっています。もしコーチとなればケイヒルはほとんど家族と過ごす時間がなくなってしまいます。

数週間ドバイでフェデラーのトレーニングキャンプに参加したケイヒルは「家族と過ごす時間がなくなる」という理由で、この新コーチの話は流れてしまいました。金銭的な話が出る前の基本的な段階、スケジュールの問題が大きな壁となったのです。

(ここからはtennisnakamaの意見です。)

フェデラーは完成された選手です。サーヴやネットプレーの進歩が必要なナダルとも違います。また最近新コーチ、ステファンキを迎えたロディックとも違います。

私は完成された選手であるからこそ、フェデラーにはフルタイムのコーチが必要だと思っていました。オーストラリアン・オープンでメンタルで5セット目を失ってしまった彼には、必要なのは技術のコーチではなく、最後まで自分の力を信じて疑わないゆるぎのない自信です。決勝戦にトニーコーチがナダルに「ラファ、最後まで勝てることを信じて戦うんだ!」と言って励ましたように、フェデラーに必要なのは、トニー・ナダルのようなコーチなのです。

「ロジャー、君はナダルに勝てる力があるんだ!」とハッパをかけてくれるコーチ探しがどうして難しいのか? フェデラーをある意味で洗脳してしまうマインドパワーは、パートタイムでは無理なのです。フェデラーを信じ、家族を犠牲にしてまでもトータルにコミットをしてくれるコーチの言葉でないと信じられない。しかもケイヒルのような名コーチでないと、フェデラーのマインドコントロールはできない。

このことは今までローチやイゲラスのパートタイムのコーチの経験で、フェデラーが一番よく知っていたのではないかと思います。ですからこのケイヒルの「地理的、時間的に無理」という理由は今さらという気がします。そんなことはわざわざドバイに飛ばなくなくても分かりきったこと。ケイヒルがパートタイムでない限りコーチ役は引き受けられないことは分かっていたはずです。ですからこのケイヒルのトライアルは、フェデラーの決断にまかされていたと思うのです。「もう一度パートタイムを雇うかどうか」フェデラーはケイヒルとトレーニングをして、やっぱり自分にはフルタイムのコーチが必要だという確信を持ったのだと思います。

という訳で、フェデラーは再びコーチなしとなってしまいました。しかしこの決断は正しかったと思います。「ひょっとしてパートタイムでもいけるかな?」という淡い期待を抱いていたフェデラーを原点に戻すことができたと思うからです。他力本願ではなく、自身が解決していかなければならない「自信」という大きな課題に、心を新たにして挑戦するしかないと再認識したのでしょう。

No.1の座を失い、ナダルに負け続けているフェデラーは、今の状態が単なるヒッカップ(hiccup:しゃっくり。一時的にセットバックすること)であるのかどうか?コーチという薬を飲まず、自身のマインドパワーでナダルアレルギーを克服できるかどうか? 

しゃっくりのないフェデラーの姿をインディアンウェルズでみることができるかどうか? 楽しみですね。いよいよマスターズが始まります。

投稿者 Tennisnakama  00:07 | コメント(7)| トラックバック(0)
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コメント
コーチ話は流れてしまいましたか、残念です(T-T)
フェデラーがいかに完成された選手であろうと、客観的な目はやはり必要ですよね。
tennisnakamaさんがおっしゃるように、技術的に文句のつけようがない彼だからこそ、メンタルのための/揺らいでいる自信を取り戻すためのコーチだと思います。
ナダルへのチャレンジャーとして再出発する意味もこめて、今までと違った調整を期待したいところです。同じではなかなか・・・ といいつつ、彼はそんなレベルの選手ではないんですけどね!  ひさしぶりのフェデラーが楽しみです。
投稿者 yama 2009/03/13 00:50
tennisnakamaさん、こんばんわ。突然スイマセン^^; 今私かなりテンぱってます!
私、インディアンウェルズ観戦しようと、張り切って前に(2月17日の記事)ご紹介頂いた
TennisTV.comの登録を見ながら、登録に進んでいったのですが、1度目失敗したと思い
2度目もチャレンジし失敗したと思って断念しました。ところが今になってTennisTV.comから
2通の「Welcome To TennisTV.com」というメールが届きました。1度目と2度目の
ユーザーネームは別にしないと進めなかったので別にしました。クレジットカードの番号も
どこに記入するか分からなかったので記入してません。このメールはtennisnakamaさんが
記事に書いてある「登録完了」の意味になってしまうのでしょうか?だとしたら2件分、請求されるの
ですか?1件分を取り消すにはどうしたらよいのでしょうか?お忙しい所本当にすいません。
相談にのって下さい。お願いします。
投稿者 pink 2009/03/13 02:31
pinkさん、
Welcomeのメールはクレジットカードの番号を登録しなくても届きます。でも念のために担当者を知っていますので聞いてみましょう。以下の情報を私のメールまで送ってください。
info@tennisnakama.com

(1)ユーザーネーム(二つとも書いてどちらかに決めてください)
(2)本名
(3)登録したメールアドレス
(4)登録したクレジットカードの最後の4桁
(5)登録しようとしたパスの種類(年間、一日、男子、女子などできるだけ詳しく)






投稿者 tennisnakama 2009/03/13 04:23
yamaさん、フェデラーは打倒ナダルの執念を今メラメラと燃やしています。彼のナダルに対するコメントが氾濫していますが、その中でも「ナダルが現在世界で最も強い選手なのだから、彼を打倒する目的ができてさらにモチヴェーションが上がった」とのコメントは、興味深いものがあります。フェデラーレベルになると、自分をエキサイトさせるものがないとなかなか前に進めないのかもしれません。
投稿者 Tennisnakama 2009/03/13 04:49
hiccupはしゃっくりですね。
でも英語でhiccupをそんな風に文中で使うとは知りませんでした、
勉強になります。
投稿者 こりお 2009/03/13 10:06
こりおさん、
日本語の訂正ありがとうございます。そうでした。くしゃみではなくてしゃっくりでした。もうかなり日本語がごちゃごちゃになってきてますので、指摘していただけると助かります。正しい文にしておきたいので、本文をほうを訂正させていただきます。今まで英語の方は使わないようにしていましたが、今度からときどきおもしろい用語があれば紹介させていただきます。
投稿者 tennisnakama 2009/03/13 11:08
yamaさん、
ケイヒルが「テニスはストリングやラケットの技術と共に、常にプレースタイルが変化しているので、その変化に対応していかなければならない」と言っていました。そのアジャストメントの手伝いをするのがコーチの役目でもあるとも。しかし最近はすっかりベースラインに引っ込んでしまったフェデラーをみていると、アジャストメントもよいと思いますが、自分らしいテニスができなくなってきてるようでもあり、そのへんが心配です。コーチからいろいろ指摘してもらうのもよいかもしれませんが、フェデラーにはやはりフェデラーらしいテニスをしてほしいと思います。
投稿者 tennisnakama 2009/03/13 11:52
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