2009年07月27日
ジョコヴィッチの近況
ジョコヴィッチファンは一体ジョコヴィッチはどこに行ってしまったのか?と心配されていると思います。今回は言語を英字だけでなく様々な言語でサーチしてようやく彼についてある程度情報が集まりましたので、ここでまとめながら紹介していきたいと思います。
まず、才能あふれる7歳のノーレのビデオをご覧ください。
不思議なジャーマン・オープンのポスター
ハンブルグのジャーマンオープンでは、ジョコヴィッチのポスターまで制作して大々的にPRを行うつもりでしたが、ジョコヴィッチは出場していません。この欠場に対して詳しい答えは控えていますが、彼の言い分としては、「出場するとは言わなかったのに訳が分からない」と言っています。
今年のハンブルグは昨年のマスターズの格を下げられATP500となってしまいました。それにしても余りにもトップクラスの選手の参加が少ない。7位のシモンがシード1のドローに失望したファンも多かったはず。なぜフェデラー、ナダル、マレー、ジョコヴィッチのトップ選手が参加しなかったのか? スケジュールの変更の影響もありますが、これはATPとの訴訟事件で莫大な経費を抱えたハンブルグは、トップ選手にギャラを払えなかったから、ともっぱらの噂です。でもこのノーギャラの話はどうやら真実なようです。
こうなると金欠のジャパンオープンが心配になります。トップ選手は同日に開かれる北京と東京のどちらを選ぶ? トーナメントもカネ次第。ますます日本は中国に差をつけられそうですね。
ジョコヴィッチのスケジュール
7月28日から始まる Umag (クロアチア)大会に、弟のマルコ(シングルス1551位、ダブルス868位)とダブルスで出場します。ジョコヴィッチはシングルスには出ません。対戦相手はイタリア人ペアのフォグニーニ/スタラーチェです。27日月曜日はクロチアの休日で試合はありません。
ハンブルグの大きな大会に参加せず、 Umag のATP250に参加することはちょっと不思議な感じがしますが、その理由として、ハンブルグのスケジュールが変更になったたこと。隣国クロアチアに対する協力(2004年以来昨年を除いてジョコヴィッチは出場しています)。弟を試合に出させる手助けなどが考えられると思います。
8月6日 Asheville(ノースカロライナ州)のシヴィックセンターにて、サフィンとエグジビションを行います。こんなところでなぜ? これはモントリオールのウォームアップのためですが、ギャラの保障があり、気楽にできるエグジビションは、ポイントを重視しなければ、ウォームアップとして有効なのでしょう。しかし今回はどうも地方興行というイメージが強く、なんでこんなところで?という疑問が湧きますが、ジョコヴィッチが、アイドルのサフィンと気軽にウォームアップができるメリットと、メディアの注目を浴びない点でグッドアイデアなのかもしれません。
ちなみに今週の4位のジョコヴィッチのポイントは8150で、3位のマレーとは1550、5位のロディックとは2710のポイント差があります。
8月8日モントリオール・マスターズ
この大会でフェデラー、ナダルも出場という予定になっていますが、気になるところです。しかしマレーとジョコヴィッチの出場は間違いないようなので、久しぶりに彼らのテニスが観戦できます。楽しみです。
ほしい情報が手に入らない現状
以前にこのブログで話題がフェデラーとナダルに偏っているとのご批判をいただいたことがあります。それは認めます。しかしそうなってしまうのは、この二人の情報は手に入りますが、マレー以外は、他の選手の情報がなかなか手に入らないという現状をご理解していただきたいのです。
いくらインターネットのストリーミングで多くの試合が観戦できるようになっても、私たちはほとんどの選手についてはコートでプレーする姿しか知りません。
最近は仏、独、スペイン語だけでなく、ジョコヴィッチにいたってはセルビア語まで挑戦しましたが、なかなか「ほしい情報」が得られない。「ほしい情報」とは 、試合の結果ではなく彼らのテニス選手としての裏話や個人的な情報です。コーチとの関係。選手生活。家族の話。選手としての苦悩と希望。新聞で簡単に紹介される試合の結果からは決して知る事のできない、血の通った生身の人間の情報は得られないものだろうか?
エナンが12歳のときに亡き母親に誓ったストーリー「ママ、私もきっとロランギャロスで優勝してみせる!」は、エナンのテニスには切っても切り離すことができないストーリーです。このように選手をより多く知ることによって、ますます彼らに魅せられ、そしてテニスの魅力にひかれていくのだと思います。
しかしなかなか選手のヒューマン・ストーリーが日本に紹介されない。日本だけでなく、海外でもスポーツメディアはいそがしくて、母国の選手でもなかなか特集記事を組まない。例えば今回ハンブルグの準決勝まで勝ち残ったクウォリファイアーのクエバスについても、実は書きたかったのですが、母国のウルグアイの新聞でもほとんど詳しくは取り上げられておらず、まだ107位くらいではニュースにもならない現実の厳しさを知りました。ですから日本の錦織選手のメディアの取り扱いは、大変稀なケースと捉えた方がよいと思います。
ファンサイトを狙え
という訳で、あのジョコヴィッチですら、あまりメディアにとりあげられない状況ですので困っていたのですが、今回は海外のジョコヴィッチ・ファンサイトにトライしてみたのです。ファンサイトは世界の情報収集にエネルギーを注いでいますので、私の勘はピンポーン! いくつかのファンサイトのなかで、スイスのジョコヴィッチのファンサイトは実によく正確にジョコを追っかけていることが分かりました。
http://www.novakdjokovic.ch/
英字では紹介されなかった最近のインターヴューの4記事を、このファンサイトでみつけましたので、次回で紹介していきたいと思います。
まず、才能あふれる7歳のノーレのビデオをご覧ください。
不思議なジャーマン・オープンのポスター
ハンブルグのジャーマンオープンでは、ジョコヴィッチのポスターまで制作して大々的にPRを行うつもりでしたが、ジョコヴィッチは出場していません。この欠場に対して詳しい答えは控えていますが、彼の言い分としては、「出場するとは言わなかったのに訳が分からない」と言っています。
今年のハンブルグは昨年のマスターズの格を下げられATP500となってしまいました。それにしても余りにもトップクラスの選手の参加が少ない。7位のシモンがシード1のドローに失望したファンも多かったはず。なぜフェデラー、ナダル、マレー、ジョコヴィッチのトップ選手が参加しなかったのか? スケジュールの変更の影響もありますが、これはATPとの訴訟事件で莫大な経費を抱えたハンブルグは、トップ選手にギャラを払えなかったから、ともっぱらの噂です。でもこのノーギャラの話はどうやら真実なようです。
こうなると金欠のジャパンオープンが心配になります。トップ選手は同日に開かれる北京と東京のどちらを選ぶ? トーナメントもカネ次第。ますます日本は中国に差をつけられそうですね。
ジョコヴィッチのスケジュール
7月28日から始まる Umag (クロアチア)大会に、弟のマルコ(シングルス1551位、ダブルス868位)とダブルスで出場します。ジョコヴィッチはシングルスには出ません。対戦相手はイタリア人ペアのフォグニーニ/スタラーチェです。27日月曜日はクロチアの休日で試合はありません。
ハンブルグの大きな大会に参加せず、 Umag のATP250に参加することはちょっと不思議な感じがしますが、その理由として、ハンブルグのスケジュールが変更になったたこと。隣国クロアチアに対する協力(2004年以来昨年を除いてジョコヴィッチは出場しています)。弟を試合に出させる手助けなどが考えられると思います。
8月6日 Asheville(ノースカロライナ州)のシヴィックセンターにて、サフィンとエグジビションを行います。こんなところでなぜ? これはモントリオールのウォームアップのためですが、ギャラの保障があり、気楽にできるエグジビションは、ポイントを重視しなければ、ウォームアップとして有効なのでしょう。しかし今回はどうも地方興行というイメージが強く、なんでこんなところで?という疑問が湧きますが、ジョコヴィッチが、アイドルのサフィンと気軽にウォームアップができるメリットと、メディアの注目を浴びない点でグッドアイデアなのかもしれません。
ちなみに今週の4位のジョコヴィッチのポイントは8150で、3位のマレーとは1550、5位のロディックとは2710のポイント差があります。
8月8日モントリオール・マスターズ
この大会でフェデラー、ナダルも出場という予定になっていますが、気になるところです。しかしマレーとジョコヴィッチの出場は間違いないようなので、久しぶりに彼らのテニスが観戦できます。楽しみです。
ほしい情報が手に入らない現状
以前にこのブログで話題がフェデラーとナダルに偏っているとのご批判をいただいたことがあります。それは認めます。しかしそうなってしまうのは、この二人の情報は手に入りますが、マレー以外は、他の選手の情報がなかなか手に入らないという現状をご理解していただきたいのです。
いくらインターネットのストリーミングで多くの試合が観戦できるようになっても、私たちはほとんどの選手についてはコートでプレーする姿しか知りません。
最近は仏、独、スペイン語だけでなく、ジョコヴィッチにいたってはセルビア語まで挑戦しましたが、なかなか「ほしい情報」が得られない。「ほしい情報」とは 、試合の結果ではなく彼らのテニス選手としての裏話や個人的な情報です。コーチとの関係。選手生活。家族の話。選手としての苦悩と希望。新聞で簡単に紹介される試合の結果からは決して知る事のできない、血の通った生身の人間の情報は得られないものだろうか?
エナンが12歳のときに亡き母親に誓ったストーリー「ママ、私もきっとロランギャロスで優勝してみせる!」は、エナンのテニスには切っても切り離すことができないストーリーです。このように選手をより多く知ることによって、ますます彼らに魅せられ、そしてテニスの魅力にひかれていくのだと思います。
しかしなかなか選手のヒューマン・ストーリーが日本に紹介されない。日本だけでなく、海外でもスポーツメディアはいそがしくて、母国の選手でもなかなか特集記事を組まない。例えば今回ハンブルグの準決勝まで勝ち残ったクウォリファイアーのクエバスについても、実は書きたかったのですが、母国のウルグアイの新聞でもほとんど詳しくは取り上げられておらず、まだ107位くらいではニュースにもならない現実の厳しさを知りました。ですから日本の錦織選手のメディアの取り扱いは、大変稀なケースと捉えた方がよいと思います。
ファンサイトを狙え
という訳で、あのジョコヴィッチですら、あまりメディアにとりあげられない状況ですので困っていたのですが、今回は海外のジョコヴィッチ・ファンサイトにトライしてみたのです。ファンサイトは世界の情報収集にエネルギーを注いでいますので、私の勘はピンポーン! いくつかのファンサイトのなかで、スイスのジョコヴィッチのファンサイトは実によく正確にジョコを追っかけていることが分かりました。
http://www.novakdjokovic.ch/
英字では紹介されなかった最近のインターヴューの4記事を、このファンサイトでみつけましたので、次回で紹介していきたいと思います。
投稿者 Tennisnakama 06:28 | コメント(6)| トラックバック(0)
前回のナダル発言の記事といい、今回のジョコビッチの近況といい、
情報収集、その情報の分析作業、本当に大変だとは思います。
こうして日本語で読ませていただけること、感謝いたします。
世界的な不況もあって、テニスというマイナーなスポーツのスポンサー探しは厳しいものがあるのでしょうね。選手もできたら効率よくポイントと賞金を稼ぎたいのは当たり前ですから、楽天オープンはどれだけトップ選手が来てくれるのか。
あれだけ体を酷使して、しかも日々ドーピングの検査に追いかけられ、得られる報酬と知名度ははるかにゴルフには及ばない、、、何だか気の毒になります。(ゴルフ選手もそれはそれは厳しいトレーニングをつんでいるのは承知ですが)
ジョコビッチ、最近元気(勢い)が無いように思えてしまいますが、
まだまだ若く、実力もあり、とても人をひきつける魅力がありますよね。(華があるというか)
これからのテニス界を盛りあげるためにも必要不可欠な選手だと確信しています。
貴重な情報ありがとうございました。いつも本当にこのブログ楽しみにしています!
記事を更新するのも大変ですが、コメントを書くのも大変だと思います。でも皆様のおかげで私の知識もかなり深くなり感謝しています。自分にとってあまり関心のないサブジェクトでも、実際調べていくうちに面白い情報に出会うことがあります。こういうときは嬉しいですね。これからもフィードバックよろしくお願いします。
ジョコヴィッチの情報ありがとうございます。ファンサイトに情報がという読みはさすがです。それにしても、7歳にして黙々とサーブを打ち続けるあの集中力はすごいですね。あの年にして、自信に溢れているようにさえ見えます。今年の全豪オープンでのtennisnakamaさんの記事でも考えさせられましたが、ジョコヴィッチの場合、国を背負っている度合いが違いますよね。(あの時は、アメリカ人が一番楽かしらと思いましたが、この間のロディックの記事を読むと、ものすごい選手のいる国は違う意味で大変なのだと知りましたが・・・・)ジョコヴィッチの場合、背負っている国の重さ、自分の才能に対する揺らぎ、メディアへの不信(?)などが自分の中で整理しきれないでいる感じがするのですが・・・・
スイスのファンサイト、のぞいてみましたが、もちろん全然歯が立ちません。(もうちょっといい写真をのせてあげればいいのにと思ったくらいです) 次回の記事も本当に楽しみにしています。よろしくお願いいたします!
インターネットは本当にすばらしい。ときどき海外のサイトにコメントを残しますので、おかげで世界中にネット友だちができました。本当にこれ以上コンピューターの前に座ることは自殺行為に近いのですが、好奇心に満ちた私はもうどっぷりです。