2009年11月05日
ハイテック・マラソン
ニューヨーク・マラソンの記事を昨日アップしてビデオを紹介しました。今日はあまり知られていない、ハイテック技術を駆使したマラソンについて書いてみたいと思います。
D-tagで走行地点を知る
「もしランナーの走行地点を知ることができれば」
これは応援する者の悲願でした。11月のニューヨークは寒いのです。ときには雨が降り寒さに震えて帰りたくなるときがあります。お天気がよくても、4万人も中からお目当てのランナーを見つけるのは大変な作業です。ランナーの調子が悪くなり、大幅に遅れる場合があるからです。
ここで誕生したのが radio-frequency-identification system (RFID)と呼ばれる、ラジオ周波を利用したシステムです。数年前から使用され始めたシステムで、コンピューターチップをラニングシューズの紐にとりつけるのです。
コースには5kmごとにタイミングシステムと呼ばれる細いカーペットが敷かれています。(写真のブルーの地にオレンジのラインの入ったカーペット)
そのカーペットを横切ると、紐にとりつけられたチップがシグナルを受け、情報が伝達されます。ランナーにはそれぞれIDナンバーが与えられ、各ランナーの走行データが送られることになります。その情報をメールで受け取ることができるのです。
ランナーは応援してくれる人たちのメールアドレスを前もってマラソン主催者側に知らせておけば、私たちは携帯で彼らが走っている地点を正確に把握できるのです。
今まではレースが終わればこのチップを返さなければなりませんでしたが、今年からD-tagと呼ばれる使い捨てのチップのタグができました。このD-tagはマラソンだけでなく、トライアソロンのような競技にも使われています。このチップはウォータープルーフですので、水泳の場合も問題はないのです。トライアソロンの場合は、足首のまわりに取り付けます。
D-tagのビデオがありますのでご覧ください。
NYマラソンの主催者、ニューヨーク・ロードランナーズは4マイルからハーフマラソンまで、様々なレースを開催していますが、レースにはすべてこのチップをつけて走ります。5kmごとの情報はNYマラソンのみですが、このチップによって正確な走行タイムが分かり、その情報はすべて会員のデータとして記録されることになります。
このチップによって得られたデータから、男女別、年齢別などに分かれたランキングや、その他いろんなスタッツが得られるのです。
Forerunner フォアランナー
今年の6月。夫は大きな時計らしきものを数人の部下からギフトとしてもらってきました。(写真)
これをつけて走ると何がわかるか?
GPSがとりつけられていますので、走行地点が分かります。レースの場合はスタートボタンを押して走れば、コース、ペース、走行距離、タイムがすべて記録されることになります。
このフォアランナーをコンピューターに接続すると以下のスクリーンが出てきます。
過去のファイル
左はこのフォアランナーをつけて走ったレースのファイルです。夫は今年の7月からすでに15のレースに出ていることがわかります。(ちょっと多すぎるんじゃないの!)
コースマップ
GPSでコースが黄色のラインで示されます。シグナルさえ得ることがあれば、世界どこでも走ることができます。
グラフ
縦軸がペース(分/マイル)、横軸が走行距離(マイル)です。
このグラフをみていると、最初の1.7マイル(2.7km)くらいまではグラフの波が大きく、これは止まったり走ったりしている状態がわかります。出発地点では混雑が激しくてなかなか身動きがとれないのだそうです。
では15マイル(24km)ではふたたび大きな波となっているのは?
この地点で夫は激しい腹痛が起こったのだそうです。ここからしばらく歩いたり、ちょっと走ったりの状態が続きます。
私が彼を待っていた地点はハーレムで35km地点です。これは約22マイル地点となり、グラフをみれば平常に近いペースで走っています。しかし最終ゴール近くでまたペースがかなりダウンしたことがわかります。
今までのファイルから彼の走行パターンが分かります。
どの走行地点でペースが落ちるのか?その対策を立てれば記録を更新することができるはずなのですが。
これだけがんばってもあまり記録があがらない夫ですが、それでも彼は走りつづけます。
「歳には勝てない」これは私のテニスも同じ厳しい現実。でもいいのです。結果ではなくてプロセスなのですから。(辛いなあ)
D-tagで走行地点を知る
「もしランナーの走行地点を知ることができれば」
これは応援する者の悲願でした。11月のニューヨークは寒いのです。ときには雨が降り寒さに震えて帰りたくなるときがあります。お天気がよくても、4万人も中からお目当てのランナーを見つけるのは大変な作業です。ランナーの調子が悪くなり、大幅に遅れる場合があるからです。
ここで誕生したのが radio-frequency-identification system (RFID)と呼ばれる、ラジオ周波を利用したシステムです。数年前から使用され始めたシステムで、コンピューターチップをラニングシューズの紐にとりつけるのです。
コースには5kmごとにタイミングシステムと呼ばれる細いカーペットが敷かれています。(写真のブルーの地にオレンジのラインの入ったカーペット)
そのカーペットを横切ると、紐にとりつけられたチップがシグナルを受け、情報が伝達されます。ランナーにはそれぞれIDナンバーが与えられ、各ランナーの走行データが送られることになります。その情報をメールで受け取ることができるのです。
ランナーは応援してくれる人たちのメールアドレスを前もってマラソン主催者側に知らせておけば、私たちは携帯で彼らが走っている地点を正確に把握できるのです。
今まではレースが終わればこのチップを返さなければなりませんでしたが、今年からD-tagと呼ばれる使い捨てのチップのタグができました。このD-tagはマラソンだけでなく、トライアソロンのような競技にも使われています。このチップはウォータープルーフですので、水泳の場合も問題はないのです。トライアソロンの場合は、足首のまわりに取り付けます。
D-tagのビデオがありますのでご覧ください。
NYマラソンの主催者、ニューヨーク・ロードランナーズは4マイルからハーフマラソンまで、様々なレースを開催していますが、レースにはすべてこのチップをつけて走ります。5kmごとの情報はNYマラソンのみですが、このチップによって正確な走行タイムが分かり、その情報はすべて会員のデータとして記録されることになります。
このチップによって得られたデータから、男女別、年齢別などに分かれたランキングや、その他いろんなスタッツが得られるのです。
Forerunner フォアランナー
今年の6月。夫は大きな時計らしきものを数人の部下からギフトとしてもらってきました。(写真)
これをつけて走ると何がわかるか?
GPSがとりつけられていますので、走行地点が分かります。レースの場合はスタートボタンを押して走れば、コース、ペース、走行距離、タイムがすべて記録されることになります。
このフォアランナーをコンピューターに接続すると以下のスクリーンが出てきます。
過去のファイル
左はこのフォアランナーをつけて走ったレースのファイルです。夫は今年の7月からすでに15のレースに出ていることがわかります。(ちょっと多すぎるんじゃないの!)
コースマップ
GPSでコースが黄色のラインで示されます。シグナルさえ得ることがあれば、世界どこでも走ることができます。
グラフ
縦軸がペース(分/マイル)、横軸が走行距離(マイル)です。
このグラフをみていると、最初の1.7マイル(2.7km)くらいまではグラフの波が大きく、これは止まったり走ったりしている状態がわかります。出発地点では混雑が激しくてなかなか身動きがとれないのだそうです。
では15マイル(24km)ではふたたび大きな波となっているのは?
この地点で夫は激しい腹痛が起こったのだそうです。ここからしばらく歩いたり、ちょっと走ったりの状態が続きます。
私が彼を待っていた地点はハーレムで35km地点です。これは約22マイル地点となり、グラフをみれば平常に近いペースで走っています。しかし最終ゴール近くでまたペースがかなりダウンしたことがわかります。
今までのファイルから彼の走行パターンが分かります。
どの走行地点でペースが落ちるのか?その対策を立てれば記録を更新することができるはずなのですが。
これだけがんばってもあまり記録があがらない夫ですが、それでも彼は走りつづけます。
「歳には勝てない」これは私のテニスも同じ厳しい現実。でもいいのです。結果ではなくてプロセスなのですから。(辛いなあ)
投稿者 Tennisnakama 01:25 | コメント(0)| トラックバック(0)
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