2009年11月28日
フェデラーが絶賛するデルポトロの進歩
昨日のフェデラー vs デルポトロは3セットのフルマッチ、6-2, 6-7, 6-3でデルポトロがUS オープンに引き続きフェデラーに勝利をおさめました。
前回の記事でいかにデルポトロがこの一年に進歩したか、その感想をのべましたが、実際対戦をしたフェデラーがデルポを絶賛しました。彼のコメントここで紹介したいと思います。
Q:以前デルポトロはもっと向上するところがいろいろあると言ってましたけれど、今日の試合は彼は向上したと思いますか?
フェデラー:彼を軽視して言った訳じゃないよ。デルポはこの18ヶ月の間の進歩は、目覚ましいものがある。本当にすごくうまくなったと思う。正直言ってこれほどうまくなるとは思っていなかった。
彼とは何度か対戦してよい結果を残してきたからね。でも昔の彼は不思議なテニスをやっていたよ。彼のサイズの割には、小柄な選手がプレーしているような感じだった。
最近の彼はやっと自分のサイズにふさわしいテニスをやるようになったけれど。これからどのように進歩していくのか興味深い選手だ。自分の昔の予想は全く外れていたよ。
彼がこれからどのような選手に成長していくのか分からないが、限界がないように思う。ショットが安定して確実だし、メンタルも強いからね。
二人は今年だけでも5回対戦しています。1月の全豪でダブル・ベーグル。あの惨憺たる試合から誰が今のデルポトロを想像したでしょう。
フェデラーがデルポの進歩は目覚ましいと言っていますが、彼らのこの一年をコメントを通して振り返ってみたいと思います。
まずフェデラーがボロ勝ちをした全豪オープンです。
全豪オープン:フェデラー def デルポトロ:6-3, 6-0, 6-0
Federer said:
こんな結果になるとは予期していなかった。これは普通じゃない。彼の調子がベストだったらこんな結果にはならず、もっと接近した結果になっていたはずだ。
自分の中で突然クリックするものがあったんだ。やることがすべてうまくいった。僕がアップしてデルポがダウン。時にはその差はものすごく大きくなってしまう。今日はその好い例だと思う。
Del Potro said
僕はどうすることもできなかった。ロジャーは世界No.1にふさわしいプレーをしたんだ。好いプレーをしなければ勝つことができない。向上するしかないよ。
しかし4ヶ月後のデルポは別人のように5セットマッチの激戦をくりひろげました。この試合では前半がデルポが主導権を握った試合だっただけに、第4セット、第5セットでチャンスを逃してしまったデルポは痛く失望しましたが、デルポに大きな自信をあたえる重要な試合となりました。
全仏オープン:フェデラーdefデルポトロ:3-6, 7-6(2), 2-6, 6-1, 6-4
Federer said
タフな試合だったよ。デルポのサーヴはいいし、ミスがときどきあるけれどすごいフォアだからね。第1セットは彼が主導権を握ってブレークする機会を与えてくれなかったから、彼が勝って当然だった。第2セットのタイブレークから僕のサーヴがよくなってきたから助かったよ。
僕はフィジカルにもメンタルにも自信があるし、試合が長引けば僕の方が経験があるので有利だと思った。だからモメンタムをシフトさせることができると思った。若い選手は経験がないので、ときどきクレージーなショットをしたりする。僕は経験のおかげで有利にプレーできたと思う。
Del Potro said
僕は今は悲しくてどんな試合だったかよく分析できない。僕はサーヴもよくてチャンスがあった。チャンスがあったから5セットまでいけたと思う。でもそのチャンスを活かせなかった。
ロジャーは後半サーヴがよくなってきた。そして僕はだんだんミスをおかすようになってきた。その代償は大きい。本当に決勝までいきたかった。
ロジャーは重要なときにポイントがとれる。トッププレーヤーはそれができる。でもそれは生まれ持った才能のような気がする。
ロジャーの人気はすごい。僕もいつかはロジャーのように人気があって尊敬されるような選手になりたい。
そして今度は5セットのフルセットでデルポがフェデラーを下したUS Openのコメントです。
US Open :デルポトロdefフェデラー: 3-6, 7-6(5), 4-6, 7-6(4), 6-2
Federer said
最初からタフなマッチだった。でも第1セットは二人は互角だった。ちょっとしたミスで第2セットを落としてしまったのが痛かった。チャンスはいろいろあったのにそれを活用できなかった。でもデルポはよいプレーをやったよ。忍耐強く粘って最後はベタープレーヤーだったと思う。
最初のグランドスラムのタイトルは本当にとるのが大変なんだ。だからデルポは鉄のような意思でよく頑張ったと思う。デルポは途中でアップ・ダウンがあって僕にチャンスはあった。でもそれをポイントにむすびつけられなかった。デルポが最後まで諦めずに戦った努力はすばらしい。
Del Poro said
第1セットはおとしたけれど、第2セットは勝つことができた。このままいけば勝てるかもと思い始めたんだ。でも第3セットで負けそうになっていろんな悪いことが頭に浮かんできたんだ。でも僕を応援してくれる人たちのおかげで最後まで戦えて本当に感謝している。
勝因は毎回集中して、フォアのいいフィーリングを保ったこと。それが鍵だったと思う。
ダウンしてしまったときは、自分は世界No.1とプレーしているんだ!何も失うことはない!そして最後のポイントまであきらめずに戦おう!と自分に言い聞かせたんだ。
前の夜は眠れない。朝食も喉が通らない。もうコチコチに緊張していた。最後のポイントまで戦えたのは、僕を最後まで応援してくれた人々のおかげなんだ。
僕はこのマッチでいろんなことを学んだ。トップ3、2、そしてNo.1になるためには、今日のようなテニスを毎週、トーナメントごとにやっていかなければならないことも。どれだけ時間がかかるか分からないけれど、いつか僕がその一人になれるよう努力をしていきたいと思っている。
ロンドンファイナルズでまたもやフェデラーを破ったデルポトロが、これからどのように成長していくのか? マリーやジョコヴィッチを追い越せるのか? 楽しみがまた増えました。
前回の記事でいかにデルポトロがこの一年に進歩したか、その感想をのべましたが、実際対戦をしたフェデラーがデルポを絶賛しました。彼のコメントここで紹介したいと思います。
Q:以前デルポトロはもっと向上するところがいろいろあると言ってましたけれど、今日の試合は彼は向上したと思いますか?
フェデラー:彼を軽視して言った訳じゃないよ。デルポはこの18ヶ月の間の進歩は、目覚ましいものがある。本当にすごくうまくなったと思う。正直言ってこれほどうまくなるとは思っていなかった。
彼とは何度か対戦してよい結果を残してきたからね。でも昔の彼は不思議なテニスをやっていたよ。彼のサイズの割には、小柄な選手がプレーしているような感じだった。
最近の彼はやっと自分のサイズにふさわしいテニスをやるようになったけれど。これからどのように進歩していくのか興味深い選手だ。自分の昔の予想は全く外れていたよ。
彼がこれからどのような選手に成長していくのか分からないが、限界がないように思う。ショットが安定して確実だし、メンタルも強いからね。
二人は今年だけでも5回対戦しています。1月の全豪でダブル・ベーグル。あの惨憺たる試合から誰が今のデルポトロを想像したでしょう。
フェデラーがデルポの進歩は目覚ましいと言っていますが、彼らのこの一年をコメントを通して振り返ってみたいと思います。
まずフェデラーがボロ勝ちをした全豪オープンです。
全豪オープン:フェデラー def デルポトロ:6-3, 6-0, 6-0
Federer said:
こんな結果になるとは予期していなかった。これは普通じゃない。彼の調子がベストだったらこんな結果にはならず、もっと接近した結果になっていたはずだ。
自分の中で突然クリックするものがあったんだ。やることがすべてうまくいった。僕がアップしてデルポがダウン。時にはその差はものすごく大きくなってしまう。今日はその好い例だと思う。
Del Potro said
僕はどうすることもできなかった。ロジャーは世界No.1にふさわしいプレーをしたんだ。好いプレーをしなければ勝つことができない。向上するしかないよ。
しかし4ヶ月後のデルポは別人のように5セットマッチの激戦をくりひろげました。この試合では前半がデルポが主導権を握った試合だっただけに、第4セット、第5セットでチャンスを逃してしまったデルポは痛く失望しましたが、デルポに大きな自信をあたえる重要な試合となりました。
全仏オープン:フェデラーdefデルポトロ:3-6, 7-6(2), 2-6, 6-1, 6-4
Federer said
タフな試合だったよ。デルポのサーヴはいいし、ミスがときどきあるけれどすごいフォアだからね。第1セットは彼が主導権を握ってブレークする機会を与えてくれなかったから、彼が勝って当然だった。第2セットのタイブレークから僕のサーヴがよくなってきたから助かったよ。
僕はフィジカルにもメンタルにも自信があるし、試合が長引けば僕の方が経験があるので有利だと思った。だからモメンタムをシフトさせることができると思った。若い選手は経験がないので、ときどきクレージーなショットをしたりする。僕は経験のおかげで有利にプレーできたと思う。
Del Potro said
僕は今は悲しくてどんな試合だったかよく分析できない。僕はサーヴもよくてチャンスがあった。チャンスがあったから5セットまでいけたと思う。でもそのチャンスを活かせなかった。
ロジャーは後半サーヴがよくなってきた。そして僕はだんだんミスをおかすようになってきた。その代償は大きい。本当に決勝までいきたかった。
ロジャーは重要なときにポイントがとれる。トッププレーヤーはそれができる。でもそれは生まれ持った才能のような気がする。
ロジャーの人気はすごい。僕もいつかはロジャーのように人気があって尊敬されるような選手になりたい。
そして今度は5セットのフルセットでデルポがフェデラーを下したUS Openのコメントです。
US Open :デルポトロdefフェデラー: 3-6, 7-6(5), 4-6, 7-6(4), 6-2
Federer said
最初からタフなマッチだった。でも第1セットは二人は互角だった。ちょっとしたミスで第2セットを落としてしまったのが痛かった。チャンスはいろいろあったのにそれを活用できなかった。でもデルポはよいプレーをやったよ。忍耐強く粘って最後はベタープレーヤーだったと思う。
最初のグランドスラムのタイトルは本当にとるのが大変なんだ。だからデルポは鉄のような意思でよく頑張ったと思う。デルポは途中でアップ・ダウンがあって僕にチャンスはあった。でもそれをポイントにむすびつけられなかった。デルポが最後まで諦めずに戦った努力はすばらしい。
Del Poro said
第1セットはおとしたけれど、第2セットは勝つことができた。このままいけば勝てるかもと思い始めたんだ。でも第3セットで負けそうになっていろんな悪いことが頭に浮かんできたんだ。でも僕を応援してくれる人たちのおかげで最後まで戦えて本当に感謝している。
勝因は毎回集中して、フォアのいいフィーリングを保ったこと。それが鍵だったと思う。
ダウンしてしまったときは、自分は世界No.1とプレーしているんだ!何も失うことはない!そして最後のポイントまであきらめずに戦おう!と自分に言い聞かせたんだ。
前の夜は眠れない。朝食も喉が通らない。もうコチコチに緊張していた。最後のポイントまで戦えたのは、僕を最後まで応援してくれた人々のおかげなんだ。
僕はこのマッチでいろんなことを学んだ。トップ3、2、そしてNo.1になるためには、今日のようなテニスを毎週、トーナメントごとにやっていかなければならないことも。どれだけ時間がかかるか分からないけれど、いつか僕がその一人になれるよう努力をしていきたいと思っている。
ロンドンファイナルズでまたもやフェデラーを破ったデルポトロが、これからどのように成長していくのか? マリーやジョコヴィッチを追い越せるのか? 楽しみがまた増えました。
投稿者 Tennisnakama 06:54 | コメント(0)| トラックバック(0)
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