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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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錦織のチャレンジャーたち

錦織選手のおかげで、今まで関心の薄かった、チャレンジャー世界がだんだん面白くなってきました。この世界は実に新陳代謝が激しい。昨年の優勝者が消えてしまったり、突然圭くんのような彗星が現れたり、メンバーの交替が著しいので追う方も大変です。

圭くんは今回めでたく99位にあがりましたが、ここからが本当に大変そう。今年のゴールはベスト50ということですが、84位にサフィンがうろうろしています。51位アンチッチ、52位グロージャン、53位モンフィスが厚い50の壁と格闘してます。もう想像しただけで、疲れがどっと出てきました。

ゴールにたどり着くには、勝ってポイントを稼がなくてはなりません。ここで錦織選手がこれから対戦していく(と予想される)チャレンジャーたちを研究してみたいと思います。

5月5日から始まるチュニカ ナショナル、12日のハリケーンテニスもほとんど同じような顔ぶれが登録しています。ランキング150から250番台で占められているこのチャレンジャー大会は、賞金総額が5万ドルで、今の99位のランキングからすれば、圭君はシード3くらいになります。 しかも彼の得意なクレーですので、ダブル優勝もかなりの現実性を帯びてきました。

予定のドローにあまり変更がなければ、以下の3人が要チェックです。以下はチャレンジャー大会におけるクレーの成績です。これはあくまでもクレーでの分析です。

ボビー・レーノルズ
ランキング:77位
クレーの総合成績:13勝8敗 (今年の成績は無し)
今年になってから、ランキングを30以上も上げ、上昇気流の選手。しかし今年はまだクレーを一度もプレーしたことがないので、案外早く敗退する可能性あり。

ジョン・イズナー
ランキング:82位
クレーの総合成績:1勝1敗(今年が初めて)
205cmの超(長)身から叩きこめれるサーヴが恐いが、ストロークに波があり、クレー向きでない。

ロバート・ケンドリック
ランキング:116位
クレーの総合成績:17勝19敗(今年は2勝1敗)
今年の3月、コロンビアのボゴタのクレーで準々決勝まですすむ。勝った相手はいずれも200位以下の選手。準々決勝で負けた相手も130位だったことから、今の錦織選手のレベルでは勝てそうな相手。

という訳で2試合とも優勝が確実になってきました。ただ、ソニーとの契約のため、日本へとんぼ返りとなり(明日、30日に記者会見ですよね)時差との闘いが心配です。疲れが出てケガのないよう、ゆっくりと休める日があればよいですね。おいしい日本食を食べ、家族に会って・・・そういう意味では、いそがしいスケジュールでしょうが、疲れた心身にベストな栄養かも。

ゴールはローランギャロス。フレンチオープンに向かって、がんばれ圭くん!








投稿者 Tennisnakama  21:16 | コメント(8) | トラックバック(0)

錦織圭:死闘のバミューダ!

Japanese teen wins thriller

バミューダオープンの決勝戦 の模様が,ローカル新聞に掲載されていました!

3セットのタイブレーク(2ポイント差7-5)で勝っていることから、大変な試合だったのではと想像はしていましたが、本当に大接戦だったようです。

今日のバミューダのローカル新聞、The Royal Gazetteの記事をかいつまんで紹介します。
http://www.royalgazette.com/siftology.royalgazette/Article/article.jsp?articleId=7d84e3330030020§ionId=70

Royal Gazette



記者が興奮した様子で書いています。

「英語でこの試合をどのように表現してよいのか、十分な言葉がみつからない。とにかく言えることは、あの決勝戦は、驚くべきもので、実にすばらしく、インテンスで、ドラマティックで、センセーショナルで、信じられない、息をのむほどのすごさだったということ。」

こんなに沢山の賞賛の言葉を書き連ねた記事を読むのは、生まれて初めてです。

さらに記者の興奮状態が続きます。

「15年間のこのオープンの中で、これほどすばらしい決勝戦はなかった。3セットの試合が終わったあとは、選手も、観客も、そして関係者全員が、もうくたくたに疲れ切ってしまったほどだ。」

錦織選手は試合のあとで、このようなコメントを残しています。

「もうめちゃくちゃに疲れてしまって話ができません。僕自身勝つなんて信じられないです。メンタル的にも疲れ果てましたから、3セット目で15-40になってしまったときは、もうダメだと思ってました。」

二人とも言葉を失い、今にも泣き出しそうな感じだったみたいです。

「トロイッキは、勝てる試合だっただけに悔しさ一杯で言葉を失い、錦織のほうは、逆に喜び一杯で、疲れ果てて言葉が出てこない。」

では、二人はどのような試合を展開していったのでしょうか。

「第1セット: 2-6
第4ゲームですでに錦織をブレークしたトロイッキは、予想以上のペースで錦織を攻撃し始めた。錦織は焦ってウィナーを取ろうとして、何度もネットに引っかけるミスが続いた。この二人の試合ぶりから、勝者は誰の目にも明らかだった。第1セットは6-2でトロイッキの手に。

第2セット:7-5
第2セットもあっけなくトロイッキが勝つかと思われたが、錦織のしぶといラリーの応酬で、ブレークしなおしてもとの2-2へ。6ゲーム目のラッキーショットが手伝って、ブレークされるのを免れるが、錦織はコートを駆けずりまわって辛うじてゲームを維持するのが精一杯。

しかし錦織はどのボールもリターンしてしまうため、次第にトロイッキは打つ手を失っていった。フラストレーションに陥ったトロイッキは、気がついてみるとスコアはすでに5-6。観客もこの展開に驚きを隠せない。

第3セット:7-6
第3セットはもっとドラマティックな展開だった。最初にブレークをしたのは錦織。慌ててトロイッキがブレークしなおして、スコアはもとにもどって3-3。 そのあとはゲームポイントをお互いが確保して6-5に。しかし、このあとトロイッキは立て続け様に3ポイントを取り、このまま勝利へと思いきや、錦織のねばりにあって、マッチポイントをとれず6-6のタイブレークへ。

タイブレークスコア:7-5
トロイッキがまたもや得点を先取して優勢に見えたが、錦織はベースラインからの、信じられないリターンで4-3と逆転。そして錦織はまたもや、不可能にちかいショットを繰り返しポイントをとり、最後はトロイッキがネットにボールをひっかけて錦織の勝利に終わった。」

ここぞという瞬間に立ち上がれる力!18才にして驚くべき精神の成熟度!そして最後まで諦めないメンタルの強さ!錦織選手には、チャンピオンに必要なすべての資質が備わっているようです。
amazing, awesome, incredible, breathtaking・・・と賞賛の言葉を惜しまなかった記者は、未来のチャンピオンに限りない拍手を送りたかったのでしょうね。






投稿者 Tennisnakama  12:59 | コメント(5) | トラックバック(0)

錦織圭の次の試合は? クレーコートとは?

バミューダオープンで優勝した圭君、お疲れさまでした!ランキングも一挙に99位にアップしていよいよこれからですね。

彼のこれからのスケジュールを追ってみたいと思います。以下の2大会は、いずれも 男子プロ チャレンジャー のカテゴリーです。

5月5日 
チュニカ ナショナル (Tunica Resorts,ミシシッピー州)
http://dps.usta.com/usta_master/usta/doc/content/doc_13_21631.pdf?4/15/2008%203:55:24%20PM
会場:Tunica National Golf & Tennis
コートサフェス:インドア ハーツルー(Indoor Har Tru)

5月12日
ハリケーン テニス オープン Hurricane Tennis (Brandenton,フロリダ州)
http://dps.usta.com/usta_master/usta/doc/content/doc_13_21740.pdf?4/22/2008%204:25:26%20PM
会場:EL CONQUISTADOR RACQUET CLUB
コートサフェス:アウトドア ハーツルー(Outdoor Har Tru)

両大会ともHar Truのサーフェスですが、これは別称グリーンクレーとも呼ばれています。クレーには大きく分けてレッドクレーとグリーンクレーがあります。

5月下旬に始まるフレンチオープンにめがけて、選手たちはサーフェスに馴れるため、クレーを選んでいきます。ここで、クレーといっても、フレンチオープンはレッドクレーなのに対して、アメリカでは、グリーンクレーのHar Truが一般的です。

どう違うのか。レッドクレーはレンガや赤土から、 Har Tru はグリーンの岩石(いろいろ種類があるようです)を砕き、土台をつくります。Har Tru は、時にはコンクリートやアスファルトの上に新しく敷き詰めることもあって、いろんな種類があるようです。

マンハッタンには、これらすべてのサーフェスがそろっているので、比較するのは便利です。

セントラルパークは Har Tru:
球の速さとバウンドする高さは、丁度レッドクレーとハードコートの中間くらいでしょうか。コートの表面に砂のようなものがまかれているので、私はよくすべって転びます。ですからプレー前には水をまくようにしていますが、それでも転んでしまうのです。ちゃんとスライドしてないからでしょうけど、苦手なサーフェスです。

ハドソン河沿いのリヴァーサイドパークはレッドクレー:
まず、靴やら服が赤土で汚れ、洗ってもとれないので、一番汚らしい格好をしていきます。明日のトーナメントは、ニュージャージー州でありますが、レッドクレーで少し憂鬱。球が遅いので、ウィナーがなかなかとれない。ラリーがやたらとつづき、走りまくり、おまけに汚れて洗濯が大変。それに今まで行ったことのない、とても遠いところみたいで、迷って会場にたどり着けないかも。また憂鬱。



投稿者 Tennisnakama  03:04 | コメント(7) | トラックバック(0)