2008年05月08日
花園で傷心を・・・
マンハッタンのど真ん中にこんな美しいガーデンがあるんです
実は私はその隣に住んでいますが、こんなに沢山植えなくてもと思うくらい、狂い咲きの真っ最中。約一万本の花、花、花の狂想曲は、俳優のアレックボールデンやその他の大金持ちの寄付、そして私たちの近所のささやかな寄付でまかなってます。
この花園でナダル完敗の傷心を癒しております・・・
2008年05月08日
ナダル帝国落城!
ただ今、ローマのマスターズで大異変が起こりました! R2でフェレーロにナダルが敗れました!スコアは5-7, 1-6 昨年のハンブルグ・マスターズでフェデラーに負けて以来、クレー不敗のナダルに土が付きました!
フェレーロは過去の試合の中で、ベストのテニスをやってのけました。しかし、いくら彼がゾーンに入って最高のテニスをしたとしても、1-6のスコアはナダルにとっては考えられないスコアです。第1セットでは、彼の鋭いストロークが決まっていましたので、尚さらのことです。
第1セット両者ブレークなしの、4-5ナダルのサーヴのときに、ナダルはフィジカルセラピストを呼びました。しかし、メディカルタイムをとることなく試合を続行。
第2セット1-4のチェンジオーヴァー(コートをチェンジする)のときです。ナダルはトレーナーと医者を呼びました。シューズを脱いだ彼の右足は、包帯がぐるぐると巻いてあって、まるでミイラのようです。その包帯をトレーナーが剥がしたとき、ナダルの足の裏がTVに大写しになりました。もう皮が完全にめくれていて、親指の裏の生の肉(?)がむき出しになっています。血が包帯に滲み出ていて、こんな状態で彼はプレーしていたのです!普通の人間だったら痛くて歩くこともできない! しかし、ナダルはリタイアはしませんでした。
新しく包帯を巻き直しましたが、明らかに彼のフットワークはありませんし、ストロークも思うようにいきません。フェレーロは、負傷のナダルに容赦なく、コート中を走らせマッチポイントをとりました。さきほどリタイアについて書きましたが、このナダルのひどい状態をTVで見なければ、テニスファンは彼のテニスに失望し、メディアはこっぴどく叩くに違いありません。1-4でトレーナーを呼んだときは、ナダルに対してブーイングがありました。これは選手がよくやる、対戦相手のリズムをはずさせる作戦ですが、ナダルのとったタイムアウトは納得のいくものでした。
ナダルがATPの過密スケジュールを非難しましたね。(5月6日の記事)バルセロナで決勝を戦ったフェレールは、いかにナダル戦のあとのリカヴァリーが大変だったかということをブログに書いています。事実上、ほとんど毎週マスターズ、そしてグランドスラムでは、クレー選手にとっては、選手生命の危機に拘る重大事です。ナダルの痛々しい足のまめは、その危険性を訴えながら泣いているように見えました。
P.S.
ナダルにハンディがあったにせよ、フェレーロのインサイドアウト(http://newyork.blog.tennis365.net/archives/article/104815.html)は、爆発的な威力でした。また、ヴァヴリンカも、インサイドアウトでポイント稼ぎをやり、アンディ・マリーに勝ちました。甘いボールに対して、ベースラインの中にステップインして、インサイドアウトに叩く!これが現代テニスの勝利に欠かせないメニューになったようです。