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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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白熱議論を呼ぶITO

今回の「ナダルのインジャリータイムアウト」の記事がいろんなところで、議論をかもしだしていて、ちょっと複雑な気持ちです。これほどいろんな方に読んでいていただいていたのかという驚きの気持ちと、ニュアンスがなかなか伝わらないで、ヘッドラインだけが一人歩きしてしまった残念な気持ちとが入り交じっております。本当はインジャリータイムアウトについて語りたかったのですが・・・

アメリカでポピュラーなブログ、tennis-x.comがありますが、そこに以下の内容のコメントを18日に載せてみました。

ナダルのあの走り方をみていると、ITO (injury time-out) を使う必要があったのだろうかという疑問が湧いてきます。ITOは勝敗に影響するほどのインパクトがあるのだから、この際 ITOについて再検討してもよいのでは?」簡単に要約すれば、このような内容のコメントでした。

これはアメリカ(正確には英語圏)におけるITOに対する反応を試してみたかったからなのですが、ナダルのスポーツマンシップを疑うようなコメントを載せると、バッシングされるだろうなという予感は確かにありました。

それが見事的中!ナダルファンからは、
「お前の言ってることクズだ!」
ナダルはそんな卑怯な人間ではない!」
「勝利者に向かってなんて失礼な!」
「あれは本当のインジャリーだったのだからバカなことは言うな!」
という怒りのコメントの応酬を受けてしまいました。

しかしナダルファンだけでなく、フェデラーファンからもバッシングです。
フェデラーをなめるな!ITOで負けるようなメンタルの持ち主でない!」

Zolaは、二日後たった現在でも、私への質問状を公開して、私の答えを執拗に迫ってきています。

フェデラーナダルのITOのために負けたなんてそれはおかしい。5-1のときに、ナダルはブレークして5-2にした後ITOをとったのだから。勝ったときにとったタイムアウトを、なぜ不当というのか答えてほしい。Tennisnakamaはファンダルファンだといっているが、私はそれを信じない。ナダルを非難するファンは、ファンじゃない!」

話の展開はますます私の意図した、「ITOの規制について」からはずれてしまっています。

「何度もくりかえして説明しているように、私が意図する問題は、ナダルのスポーツマンシップの問題でもなく、またフェデラーのメンタルの問題でもないことを分かっていていただきたいと思います。私がここで取りあげて議論したかったのは、ITOのことであって、ナダルフェデラーのことではないのです。」

私がいくら、このことを主張しても、もうダメです。「じゃ、なぜナダルに疑いがあるようなことを書くのか!」「フェデラーがそれによって負けたように書くのか!」

きりがありません。可能性の話をするとダメですね。日本でも同じです。もう可能性ではなくて、「ナダルがインチキした」「フェデラーがびびった」の断定の話になってしまいます。最初はいろいろ丁寧に説明(ニュアンスに欠けておりましたという弁明)しておりましたが、もう朝の5時まで付き合っておれません。

そこで最後のコメントを残してこのブログから消えることにしました。

「いろんな意見があってよいと思います。ITOについて、具体的な対策などを話し合いたかったのです、それができなかったことが残念です。それにしても、皆さんは盲目的なファンが多すぎます。すべて白か黒で判断してします。ファンであれば、批判をすることも大切なことではないでしょうか?それによって自分の好きな選手が成長していくのですから。賞賛するところはしっかり褒め、おかしいとおもうところは指摘して行く、このバランスのとれた考え方が必要だと思います。あまりにも、テーマが空転しているようですので、ここで失礼します。」

これに対して、grendelのコメントが返ってきました。彼はなかなかいいことを言っています。

「この thread の一連の会話を読んで思ったことは、ファンのあり方です。Tennisnakamaはナダルのファンだといっています。それなのにどうして彼を批判するのか? でも彼のような(男にされてしまいました)ファンがあってもいいのでは? もし批判が正当なものであれば批判してよいと思います。 ただしその点が理解されなければ、あらゆる誤解が生じてきます。」

どうして私のコメントがこれほど皆のカンに触ったのか?それは「私が正当でない批判をナダルに対して行った」ことに対する怒りです。
ではこの「何が正当」で「何が不正当」なのか?この問題はその人の価値観に基づく問題ですので、簡単に片付けられません。

ナダルでこれくらい皆が感情的になるのですから、政治問題となると、人種、文化の違いにたって終始がつかなくなる様子が分かってきました。

「我が国の主張が絶対に正しい!」「我が国に対する批判は許しがたい!」

話し合いを続ける難しさを痛感している昨今です。

投稿者 Tennisnakama  23:52 | コメント(20) | トラックバック(0)

錦織圭:全仏予選第2回戦へ

(私の「ナダルのインジャリータイムアウトについて」の記事が、あっちこっちでハリケーンのように吹き荒れているようで、ちょっと戸惑っています。アメリカでの反響など、引き続き次回に記事を掲載したいと思っています。)

圭くんが第1セットを苦戦しているとき、私は病院で腸の検査を受けていましたので、残念ながらライヴスコアを見ることはできませんでした。(涙)

結果はご存知のように、クウォリファイアー(予選)の1st Rnd(第1回戦)は、3セットまでもつれこみましたが、1-6, 6-3, 6-2で圭くんの勝利です。このスコアをみただけでも、いかにも彼がchoked (緊張してあがる)したか目に浮かびます。相手はアルジェンチンのクレースペシャリストでしたので、なおさらのこと。でも、実力の差がこのスコアにも表れてますよね。まずは乾杯!(冷蔵庫のビールがない?)

明日の水曜日は、女子のクウォリファイアーの1st Rndですから、圭くんの試合は木曜となります。

圭くんの次の対戦相手はシモン・グロイルSimon Greul(ドイツ語でグロイルと読みます)27才のドイツ人です。プロになってから8年間フューチャーズとチャレンジャーのサーキットをまわってきた猛者です。ランキングは192位と今いちですが、油断できないのは、この4月の上昇気流の試合成績です。3つのチャレンジャーでいずれも、準々決勝か準決勝まですすんでいます。しかし別にクレーコートスペシャリストでもなさそうですし、錦織テニスを発揮できるチャンスかもしれません。何しろ圭くんはバミューダーで優勝してますから、自信の点からいえば問題なしでしょう。

圭くんとGreulの今日のスタッツを比較してみたいと思いす。
http://www.rolandgarros.com/en_FR/scores/stats/day1/10017ms.html

錦織圭


round1


グロイル


greul


ここで気になるのが、二人のサーヴのポイントの取り方の違いです。圭くんはファーストサーヴ率が68%(グロイルは56%)と高い割に、サーヴの得点率が低く57%(グロイルは82%もあります)ということは、グロイルのサーヴの威力が結構あり、もし彼のサーヴが入り出すとリターンがむずかしくなる可能性があるかもしれません。

でも大丈夫。危機一髪という危ない瞬間に強い圭くんです。2nd Rndでもきっとすばらしい彼のテニスをしてくれるに違いないと信じます!

明日は、日本から以下の女子5選手が出場です

第1試合はパリ時間の9時から始まります。日本時間でいうと、水曜午後6時ごろからから米村選手の試合を筆頭に、6時間以上はライヴスコアで観戦できますので、Dinner in Parisの雰囲気で、とっておきのワインを空けながら応援しましょう。(ニューヨークは朝ですので、カフェオレとクロワッサンです)

Slam Trackerと名付けられたライヴスコアはこちらです。
http://www.rolandgarros.com/en_FR/index.html

日本女子のクウォリファイアー1st Rndの試合スケジュール
2番目の試合(16番コート)
Renata Voracova vs Akiko Yonemura

3番目の試合(17番コート)
Kinnie Laisne vs Natsumi Hamamura

3番目の試合(8番コート)
Junri Namigata vs Anastasiya Yakimova

4番目の試合(15番コート)
Margalita Chakhnashvili vs Rika Fujiwara

5番目の試合(8番コート)
Sandra Martinovic vs Kumiko Iijima







投稿者 Tennisnakama  12:17 | コメント(5) | トラックバック(0)