2008年05月24日
フェデラーはイージードロー?
よくタフドロー、イージードローなどと呼ばれて、ドローの違いをメディアは書き立てますが、ドローにそれほどの違いがあるのでしょうか?
今年のフレンチオープンは、フェデラーがイージードローでナダルがタフドロー、というのがメディアの共通した見解です.
シードのついた選手は、コンピューターでセクションに割りふられ、シードのない選手は、ランダムに割当られていきます。
ここでちょっとドローの仕組みを。
まず、セクションが4つにわけられ32人で構成されます。シード1から4までの選手にそれぞれセクションがあたらえれ、今年は、セクション1はフェデラー(1)、セクション2はダヴィデンコ(4)、セクション3は、ジョコヴィッチ(3)、セクション4はナダル(2)となっています。
セクションの32人を4人ごとの小グループに分け、その中にシードのついた選手を1人づつ分配していきます。ですから、1セクションには32÷4=8で、8人のシード選手が配分されます。昨年と同様にフェデラーはシード1、ナダルは2ですから、その二人が128選手のドロー表のトップとボトムに配置されます。グランドスラムのドローフォーマットは、縦一列式ですが、スケールの小さいトーナメントは、オープンコンパスフォーマットで(と記憶していますが、調べてみます)、West WingとEast Wingに別れ、ラウンドが進むにつれてセンターに近づいてくるシステムで決勝戦は、東西の勝ち進んできた選手の対決となります。
今年のフェデラーの32人で構成されるセクション1のシード選手はフェデラー(1)、セピ(31)、カーロヴィッチ(20)、モナコ(13)、ヴァヴリンカ(9)、ゴンザレツ(24)、アンドレーヴ(27)、ガスケ(8)となっています。
昨年のフェデラーのセクション1をみますと、シード選手はフェデラー(1)、ベネトー(30)、フェレロ(17)、ユーズニー(13)、ロブレド(9)、サフィン(22)、ヴォランドリ(29)、リューヴィチッチ(7)です。
選手たちのシードの番号からいえば昨年も今年もほとんど変わりがありません。しかし、シードの番号だけで判断できないのは、ケガや不調でランクを落としてしまったトップ選手たちが、混じってくるからです。
セクション1と2、セクション3と4の勝ち残った選手が準決勝の対戦相手となります。今年のオーストラリアンオープンでは、セクション2がジョコヴィッチ(シード3)、セクション3がダヴィデンコ(シード4)でしたので、準決勝では、フェデラー vs ジョコヴィッチの対戦となりました。ことしのフレンチオープンはジョコヴィッチがセクション3にきましたので、ナダルと準決勝になります。
この3位(ジョコヴィッチ)と4位(ダヴィデンコ)のセクションが入れ替わることによって、試合のダイナミックは大きく変わってきます。 現在ATPレースでナンバーワンを走っているいるのがジョコヴィッチ。独特のパーソナリティでジョーカーのニックネームがつけられていますが、彼との対戦を免れたフェデラーは、確かにラッキーでした。(ですから、ぜひとも勝ってもらわなければなりません!)
今年のフレンチオープンは、フェデラーがイージードローでナダルがタフドロー、というのがメディアの共通した見解です.
シードのついた選手は、コンピューターでセクションに割りふられ、シードのない選手は、ランダムに割当られていきます。
ここでちょっとドローの仕組みを。
まず、セクションが4つにわけられ32人で構成されます。シード1から4までの選手にそれぞれセクションがあたらえれ、今年は、セクション1はフェデラー(1)、セクション2はダヴィデンコ(4)、セクション3は、ジョコヴィッチ(3)、セクション4はナダル(2)となっています。
セクションの32人を4人ごとの小グループに分け、その中にシードのついた選手を1人づつ分配していきます。ですから、1セクションには32÷4=8で、8人のシード選手が配分されます。昨年と同様にフェデラーはシード1、ナダルは2ですから、その二人が128選手のドロー表のトップとボトムに配置されます。グランドスラムのドローフォーマットは、縦一列式ですが、スケールの小さいトーナメントは、オープンコンパスフォーマットで(と記憶していますが、調べてみます)、West WingとEast Wingに別れ、ラウンドが進むにつれてセンターに近づいてくるシステムで決勝戦は、東西の勝ち進んできた選手の対決となります。
今年のフェデラーの32人で構成されるセクション1のシード選手はフェデラー(1)、セピ(31)、カーロヴィッチ(20)、モナコ(13)、ヴァヴリンカ(9)、ゴンザレツ(24)、アンドレーヴ(27)、ガスケ(8)となっています。
昨年のフェデラーのセクション1をみますと、シード選手はフェデラー(1)、ベネトー(30)、フェレロ(17)、ユーズニー(13)、ロブレド(9)、サフィン(22)、ヴォランドリ(29)、リューヴィチッチ(7)です。
選手たちのシードの番号からいえば昨年も今年もほとんど変わりがありません。しかし、シードの番号だけで判断できないのは、ケガや不調でランクを落としてしまったトップ選手たちが、混じってくるからです。
セクション1と2、セクション3と4の勝ち残った選手が準決勝の対戦相手となります。今年のオーストラリアンオープンでは、セクション2がジョコヴィッチ(シード3)、セクション3がダヴィデンコ(シード4)でしたので、準決勝では、フェデラー vs ジョコヴィッチの対戦となりました。ことしのフレンチオープンはジョコヴィッチがセクション3にきましたので、ナダルと準決勝になります。
この3位(ジョコヴィッチ)と4位(ダヴィデンコ)のセクションが入れ替わることによって、試合のダイナミックは大きく変わってきます。 現在ATPレースでナンバーワンを走っているいるのがジョコヴィッチ。独特のパーソナリティでジョーカーのニックネームがつけられていますが、彼との対戦を免れたフェデラーは、確かにラッキーでした。(ですから、ぜひとも勝ってもらわなければなりません!)
2008年05月24日
ドロー発表の波紋
さてFrench Openのフェデラーとナダルのドローについてですが、ナダルキャンプ(ナダルファン)から不満の声が出ています。「フレンチオープンの3連続優勝が反映されていない!クレーでは1位なのだから、1位として扱われるべきである」というもの。
このドローの問題は複雑です。ウィンブルドンは独自の基準でドローを決定していますが、芝スペシャリストに有利なドローは不公平だと、クェルテンが昔抗議して出場を辞退したのを覚えています。ナダルキャンプは、フレンチもクレーの成績を重視したドローを決めるべきであると主張。ドローはコンピューターによって決定されるので「文句があるのなら、コンピューターに言ってよ」と涼しい顔なのはフェデラーキャンプ。「優勝のV字サイン」を掲げる気の早いファンもあって、活気づいてきています。
「3位のジョコヴィッチが誰と対戦するか?」が、 決勝戦まで進めるかどうかのカギとなります。今回もハンブルグに続いて、ジョコはナダルと対戦することになるので、「それはないんじゃないの!」という訳です。右太ももにケガまで負わせたあのジョコとの対戦を、観るに忍びないナダルファンの気持ちはよく分かります。ではここでフェデラーとナダルのドローを比較してみましょう。
フェデラーの対戦相手の可能性:
モンタネス、アンチッチ、カーロヴィッチ、モナコ、ヴァヴリンカ、ゴンザレツ、フェレーロ、ロブレド、ダヴィデンコ、フェレール
ナダルの対戦相手の可能性:
ニーミネン、ユーズニー、マリー、ナルバンディアン、ブレイク、バグダティス、バーディッチ、モヤ、カニアス、ジョコヴィッチ
このリストからみると、騒ぐほど大差はないと思うのですが。ハンブルグの試合があまりにも激戦だったので、ナダルファンは、ジョコアレルギーになっているのかもしれません。
準決勝は、フェデラー vs ダヴィデンコ または フェレール、ナダル vs ジョコヴィッチで、決勝はフェデラー vs ナダルであることを願っているテニスファンが多いはず。ハンブルグの敗北に対して、世界中から1000以上のお見舞いコメントが寄せられたフェデラーのオフィシャルサイトhttp://www.rogerfederer.com/では、「ハンブルグの仇は、ローランギャロスで!」を合い言葉に盛り上がっているのです。さて、あなたの予想はいかがですか?
ドローについて
シードのついた選手は、コンピューターでセクションが割りふられ、シードのない選手は、抽選でセクションが決まるらしいです。After the seeds are placed, the rest of the players' names are drawn at random and placed in the remaining bracket.
(第1回戦に、杉山愛(37位)、森上亜希子(67位)、森田あゆみ(114位)が出場します。頑張ってほしいですね。)
このドローの問題は複雑です。ウィンブルドンは独自の基準でドローを決定していますが、芝スペシャリストに有利なドローは不公平だと、クェルテンが昔抗議して出場を辞退したのを覚えています。ナダルキャンプは、フレンチもクレーの成績を重視したドローを決めるべきであると主張。ドローはコンピューターによって決定されるので「文句があるのなら、コンピューターに言ってよ」と涼しい顔なのはフェデラーキャンプ。「優勝のV字サイン」を掲げる気の早いファンもあって、活気づいてきています。
「3位のジョコヴィッチが誰と対戦するか?」が、 決勝戦まで進めるかどうかのカギとなります。今回もハンブルグに続いて、ジョコはナダルと対戦することになるので、「それはないんじゃないの!」という訳です。右太ももにケガまで負わせたあのジョコとの対戦を、観るに忍びないナダルファンの気持ちはよく分かります。ではここでフェデラーとナダルのドローを比較してみましょう。
フェデラーの対戦相手の可能性:
モンタネス、アンチッチ、カーロヴィッチ、モナコ、ヴァヴリンカ、ゴンザレツ、フェレーロ、ロブレド、ダヴィデンコ、フェレール
ナダルの対戦相手の可能性:
ニーミネン、ユーズニー、マリー、ナルバンディアン、ブレイク、バグダティス、バーディッチ、モヤ、カニアス、ジョコヴィッチ
このリストからみると、騒ぐほど大差はないと思うのですが。ハンブルグの試合があまりにも激戦だったので、ナダルファンは、ジョコアレルギーになっているのかもしれません。
準決勝は、フェデラー vs ダヴィデンコ または フェレール、ナダル vs ジョコヴィッチで、決勝はフェデラー vs ナダルであることを願っているテニスファンが多いはず。ハンブルグの敗北に対して、世界中から1000以上のお見舞いコメントが寄せられたフェデラーのオフィシャルサイトhttp://www.rogerfederer.com/では、「ハンブルグの仇は、ローランギャロスで!」を合い言葉に盛り上がっているのです。さて、あなたの予想はいかがですか?
ドローについて
シードのついた選手は、コンピューターでセクションが割りふられ、シードのない選手は、抽選でセクションが決まるらしいです。After the seeds are placed, the rest of the players' names are drawn at random and placed in the remaining bracket.
(第1回戦に、杉山愛(37位)、森上亜希子(67位)、森田あゆみ(114位)が出場します。頑張ってほしいですね。)