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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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五輪:フェデラー快調

NYは今午前2時半。北京は午後の2時半です。セリーナ・ウィリアムズはあの爆発的なパワーでストーサー(豪)を6-2, 6-0で壊滅、姉のヴィーナスはただ今、ベネソヴァ(チェコ)を6-1, 6-4で破りました。「ウィンブルドンよ、もう一度」と姉妹が単複メダルに向けて猛進中です。

フェデラー def. ツルスノフ:6-4, 6-2
フェデラーの試合を観ましたが、今までの?マークの多かったフェデラーの姿はなく、自分のテニスを全うした昔のフェデラーが蘇りました! 確固とした決意と自分の信念を貫き通したテニスとでもいいましょうか。優雅で攻撃的で、観ている者をわくわくさせるあのフェデラーのテニスを久しぶりに観ました。ストロークはペースがあってパワフルでしかもクリーンな当たりでした。長短、緩急、トップスピン、スライスを巧みに使い分け、ツルスノフはベストの試合をしたにも拘らず、フェデラーには太刀打ちできませんでした。

となりのコート1では、フェレールとティプサレヴィッチの試合をやっておりましたが、ベースラインからの攻撃ばかりであまり変化のないテニスに少し退屈してきます。コンピューター二台で比較して同時に観ていると、フェデラーのテニスがいかにエクサイティングかが分かります。

ナダル def. スタラーチェ: 6-2, 3-6, 6-2
ランキング74位のスタラーチェ(イタリア)のパーフォーマンスに驚きました。アグレッシヴで且つ安定したショットでナダルから第2セットを奪いました。スタラーチェのようなテニスができる選手が錦織選手の前にはゴロゴロいるのですね。今さらながら、トップ50に入る難しさを見せつけられました。
ナダルは疑問の残るパーフォーマンスでした。悪い癖(短いストロークと浮き上がるリターン)が出てきて、スタラーチェに1セットを取られてしまいました。3セット目は、例のファイティングスピリットで挽回しましたが、ハードコートはまだまだcomfortableとはいえないサーフェスのような気がします。

ジョコヴィッチ def. ジネプリ: 6-4, 6-4
最近のジョコヴィッチの問題点は、感情のコントロールです。負け出すと、ラケットをコートに投げつけたり、イライラが増えてきました。第2セットは、気持ちよく5-1と勝ち進んでいましたが、ジネプリの執拗なデフェンスにイライラ。観客がうるさいと文句をアンパイアに。客を敵にまわすと恐いですね。スタジアムはジネプリのホームゲームになってしまいました。結局、第2セットは6-4で逃げ切り、合計36のUE (Unforced Error)でも、勝ってしまうところが、やはり3位の強さでしょうが、メンタルを強化しないとナダルには勝てないかも。 

今晩の試合は、興奮して息が詰まりそうなくらい豪華メンバーが集まります。またまた睡眠不足の日が続きます。

試合時間は日本時間で:
ジョコヴィッチ vs シュトラーは6時
ナダル vs ヒューイットは7時半頃
ナルバンディアン vs マスーは7時半頃
フェデラー vs アレヴァロ(エルサルヴァドル)は9時頃
ダヴィデンコ vs マテュー(フランス)は9時頃
森田/杉山 vs アーン/スザヴェイ(ハンガリー)は11時頃

投稿者 Tennisnakama  15:53 | コメント(2) | トラックバック(0)

錦織:オリンピックにお別れです

2時間48分にもわたってシュトラーと死闘の戦いを続けた錦織選手は、残念ながら4-6, 7-6(5), 3-6で負けてしまいましたね。私は生憎と外出しなくてはならず、ライヴスコアによる観戦は、3セットの0-2まででしたが、すでにこの時点でブレークされてしまった圭君に、一抹の不安はありました。

0-5から驚くべき逆転劇を演じて7-6で第2セットを勝ち取った圭君にしては、第3セットはガス欠か?とも思わせるスタートでしたが、帰宅してみるとやはり悪い予感が的中していました。腹筋痛なのか腰痛なのかはっきりしませんが、痛みを我慢しての第3セットだったようです。心配ですね。腰痛は持病という噂も耳にしていますし、これで二つの持病を抱えてしまうことになると要注意です。

シャラポヴァは十代のときから肩の痛みを抱えながら試合に出てきましたが、ついにモントリオール大会で肩の痛みが再発、rotator cuff(回旋腱版)の損傷で3ヶ月のリハビリです。私もこの怪我で手術をし、テニスに復帰するまで半年以上かかりました。圭君の腹筋や腰が現在どのような状態なのか分かりませんが、シャラポヴァの二の舞にならないよう、十分なリハビリと筋肉トレーニングを重ねてほしいと思います。

観戦しないでスタッツだけで彼の試合を分析するのは危険ですが、第2セットまでスタッツを記録していましたので、気になった点を上げてみたいと思います。このライブスコアはポイントが掲示されないので、デュースで勝ったのか、40-0で勝ったのか分からないので分析は至難の技ですがトライしてみます。

サーヴについて
シュトラーは第1セットの前半の93%の第1サーヴの得点率が第2セットになると67%まで下がってきています。第1サーヴの確率はシュトラー59%から50%に落ちたのに反して、錦織は43%から60%に上がっています。第2セットはシュトラーのサーヴ力が落ち、錦織が上がってきたことがわかります。

第1セット
3-4 錦織のサーヴ (シュトラーにブレークされる)
お互いサーヴをキープしながら、錦織のサーヴでゲームカウントは錦織 vs シュトラー3-4です。シュトラーは第1サーヴの得点率が93%で、ほぼブレーク不可能な数字です。それに比べて錦織は67%と低く、彼の第1サーヴでゲームを守りきれなかったことを示しています。UE (Unforced Error)は、錦織が15、シュトラーが16で変わりませんが、Winnerが錦織が4、シュトラーが8となっていることから、サーヴが弱くて最後は叩かれてしまった感じがします。

ブレークポイントについて
第1セット
3-5 シュトラーのサーヴ(錦織にブレークされる)
8ゲーム目でブレークされた錦織は、直ぐさま9ゲーム目でシュトラーをブレークし直しました。これが錦織の初めてのブレークポイント取得ですが、今まで2度のチャンスを逃しています。ブレークポイントをいかに取るかが勝敗のカギとなりますが、シュトラーはこれまで6回もブレークのチャンスを得ています。ということは、錦織が6回もプレークポイントの危機に瀕したことになります。これは錦織のサーヴィスゲームの弱さを示していて、このままではいつブレークされてもおかしくない状態といえます。

第1セット
4-5 錦織のサーヴ(シュトラーにブレークされる)
やはりブレークポイントを錦織は取られました。シュトラーは7回のプレークチャンスで2回ブレークしました。

第2セット
ここで注意したいのは、「なぜ錦織が奇跡的なブレークを果たせたか」という点です。第2セットの0-5までの一方的なゲーム展開をしたシュトラーですが、彼の第1サーヴの得点率は87%からブレークされた1-5では、77%と落ちています。UE (Unforced Error)は二人とも変わりなく多く27(錦織)と29(シュトラー)です。ウィナーも変わらず、13(錦織)と14(シュトラー)です。
シュトラーのサーヴの威力が落ちてきたチャンスを逃さず、錦織はしっかりと得点に結びつけたメンタルの強さが、第2セットの勝利につながったようです。

「いかにブレークするか」「いかにブレークされないか」は試合に勝つ基本です。前者は「メンタル力」、後者は「サーヴ力」が不可欠です。ずーっと以前からTennisnakamaが叫び続けてきたスローガン、「テニスはS & M (Serve & Mental)」で圭君の今後の活躍を期待しましょう!

8月11日(月曜)の主な試合の結果です。

ビッグアプセットはアンディ・マリーです。ランキング77位の台湾のルーに敗れてしまいました! 次にフェレールがティプサレヴィッチに敗れたました。また残念だったのは、杉山愛がハンチュコヴァに敗退したこと。森田あゆみはDay 3に延期となりました。

Day Games
ナダル def スタラーチェ(イタリア) 6-2 3-6 6-2
セリーナ・ウィリアムズ def ゴヴァルソヴァ(ベラリウス) 6-3 6-1
フェデラー def ツルスノフ 6-4 6-2
サフィーナ def サンタンジェロ(イタリア) 6-3 7-6 (1)
ハンチュコヴァ def 杉山愛 6-2 7-5
ティプサレヴィッチ def フェレール 7-6 (8) 6-2
ナルバンディアン def ゼン(中国) 6-2 6-1

Night Games
ヴィーナス・ウィリアムズ def バクジンスキー(スイス) 6-3 6-2
ジョコヴィッチ def ジネプリ 6-4 6-4
ルー(台湾)def マリー 7-6 (5) 6-4
フェデラー/ヴァヴリンカ def ボレリ/セピ(イタリア) 7-5 6-1
ナダル/ロブレド def ビヨークマン/ソダーリン 6-3 6-3
シュトラー def 錦織圭 6-4 6-7(5) 6-4

以下はDay 3に延期です
ダヴィデンコ/アンドレーヴ vs ブレイク/クェリー
マリー兄弟 vs ネスター/ニーメヤー
森田あゆみ vs エラコヴィッチ(ニュージーランド)



投稿者 Tennisnakama  04:31 | コメント(8) | トラックバック(0)