2008年08月17日
ナダル金メダルおめでとう!
ナダル def ゴンザレス 6-3, 7-6(2), 6-3
今日の決勝戦は、フォアハンドを武器とするベースライナーの戦いとなり、時代を象徴するような決勝戦でした。パワー(ストローク)とスピード(フットワーク)のテニスです。そのダイナミックな今日のテニスを観ていると、ボクシングマッチを想像させます。毎ポイントがノックアウトを狙ったパンチです。特にゴンザレスはバックハンドが弱いために、すべてフォアに回りこんでの、一か八かの一発勝負できますから、入ればその威力はナダルの足でもとれません。しかし、その一発勝負がいつまでも続かないのが、ゴンザレスの問題点でもあり、ランキングがトップ5位を保持できない理由でもあります。
でも今日の決勝戦では、ゴンザレスはチリの国旗の旗手の誇りをもって、マスーとのダブルス戦で勝ち得た金メダルの意地をみせながら、しぶといすばらしい試合をみせてくれました。
ナダルはゴンザレスの弱点であるバックハンドを攻めまくります。片手バックハンドでは、ナダルのスピンを処理するのはむずかしく、リターンが浮いてきます。この浮いた球をナダルはネットダッシュして、スイングヴォレーかスマッシュでたたけるようになるともっと強くなるのにと思うのですが、相変わらず一度バウンドさせてから、ウィナーを狙ってます。でもそれが決まればよいですが、相手が俊足の持ち主ですと、カヴァーしてしまいせっかくのブレークポイントを何度か逃してしまいました。第1セットはそれでもナダルが圧倒的な強さで6-3で勝ちました。
第2セットから、ゴンザレスはギアアップをして、ラリーが続きます。ガンガンと打ち合ってようやくポイントが取れるという、ミスの許されないハイクオリティーのゲーム展開です。二人のサーヴがよく、両選手とも40-0でサーヴィスゲームをホールド。
ブレークなしで、タイブレークへ突入です。タイブレークでは、ゴンザレススタイルでは不利です。堅実にポイントを取る方が有利ですので、予想されたゴンザレスのミスがつづいて、2ポイントしかとれず、またもやナダルの7-6の勝利です。
第3セットはゴンザレスは全身の力を振り絞ってがんばりましたが、疲れのためかサーヴの威力がおちてきました。フットワークも重くなり、ボディラングエージはネガティヴです。結局力果て、6-3でナダルに金メダルを勝ち取られてしまいました。
これでナダルは22才にして、5つのグランドスラムとオリンピックの金メダルを手にしました。恐ろしい選手が誕生しました。彼がもしネットダッシュしてネットプレーにカンフォートゾーンを広げれば、サンプラスを追い抜く選手になれる可能性が出てきました。US Openと同じサーフェス、デコターフでの優勝がナダルに与えた影響は? ついに彼の自信が、他の選手の手の届かないナダル星に飛んで行ってしまったようです。
ウィリアムズ姉妹 def メディナ/ルアノ 6-2, 6-0
この圧倒的なスコアは予想されたものでしたが、やはりもう少しスペインにがんばってほしかったですね。とくにルアノは9つのグランドスラムの元ダブルスNo.1の選手でしたので。フェデラー/ヴァヴリンカのブライアン兄弟の勝利といい、今やダブルスの戦略にたけていても勝てないことが証明されました。ダブルスも大きく現代のテニスに影響されて揺れ動いています。
これからセントラルパークでダブルステニスです。気温は21度。曇りひとつない晴天です。が、睡眠時間が2時間しかとれてない私に2時間できるかどうか? フェデラーを思い出しながら、祝フェデラーのダブルスをやってきます!
今日の決勝戦は、フォアハンドを武器とするベースライナーの戦いとなり、時代を象徴するような決勝戦でした。パワー(ストローク)とスピード(フットワーク)のテニスです。そのダイナミックな今日のテニスを観ていると、ボクシングマッチを想像させます。毎ポイントがノックアウトを狙ったパンチです。特にゴンザレスはバックハンドが弱いために、すべてフォアに回りこんでの、一か八かの一発勝負できますから、入ればその威力はナダルの足でもとれません。しかし、その一発勝負がいつまでも続かないのが、ゴンザレスの問題点でもあり、ランキングがトップ5位を保持できない理由でもあります。
でも今日の決勝戦では、ゴンザレスはチリの国旗の旗手の誇りをもって、マスーとのダブルス戦で勝ち得た金メダルの意地をみせながら、しぶといすばらしい試合をみせてくれました。
ナダルはゴンザレスの弱点であるバックハンドを攻めまくります。片手バックハンドでは、ナダルのスピンを処理するのはむずかしく、リターンが浮いてきます。この浮いた球をナダルはネットダッシュして、スイングヴォレーかスマッシュでたたけるようになるともっと強くなるのにと思うのですが、相変わらず一度バウンドさせてから、ウィナーを狙ってます。でもそれが決まればよいですが、相手が俊足の持ち主ですと、カヴァーしてしまいせっかくのブレークポイントを何度か逃してしまいました。第1セットはそれでもナダルが圧倒的な強さで6-3で勝ちました。
第2セットから、ゴンザレスはギアアップをして、ラリーが続きます。ガンガンと打ち合ってようやくポイントが取れるという、ミスの許されないハイクオリティーのゲーム展開です。二人のサーヴがよく、両選手とも40-0でサーヴィスゲームをホールド。
ブレークなしで、タイブレークへ突入です。タイブレークでは、ゴンザレススタイルでは不利です。堅実にポイントを取る方が有利ですので、予想されたゴンザレスのミスがつづいて、2ポイントしかとれず、またもやナダルの7-6の勝利です。
第3セットはゴンザレスは全身の力を振り絞ってがんばりましたが、疲れのためかサーヴの威力がおちてきました。フットワークも重くなり、ボディラングエージはネガティヴです。結局力果て、6-3でナダルに金メダルを勝ち取られてしまいました。
これでナダルは22才にして、5つのグランドスラムとオリンピックの金メダルを手にしました。恐ろしい選手が誕生しました。彼がもしネットダッシュしてネットプレーにカンフォートゾーンを広げれば、サンプラスを追い抜く選手になれる可能性が出てきました。US Openと同じサーフェス、デコターフでの優勝がナダルに与えた影響は? ついに彼の自信が、他の選手の手の届かないナダル星に飛んで行ってしまったようです。
ウィリアムズ姉妹 def メディナ/ルアノ 6-2, 6-0
この圧倒的なスコアは予想されたものでしたが、やはりもう少しスペインにがんばってほしかったですね。とくにルアノは9つのグランドスラムの元ダブルスNo.1の選手でしたので。フェデラー/ヴァヴリンカのブライアン兄弟の勝利といい、今やダブルスの戦略にたけていても勝てないことが証明されました。ダブルスも大きく現代のテニスに影響されて揺れ動いています。
これからセントラルパークでダブルステニスです。気温は21度。曇りひとつない晴天です。が、睡眠時間が2時間しかとれてない私に2時間できるかどうか? フェデラーを思い出しながら、祝フェデラーのダブルスをやってきます!
2008年08月17日
金メダルおめでとう!
フェデラーとヴァヴリンカは、スウェーデンチーム(ヨハンソン/アスペリン)を破って、見事ダブルスの金メダル獲得です。スコアは6-3, 6-4, 6-7(4), 6-3 第3セットで惜しくもタイブレークで1セットを落としましたが、4セット目は問題なくスイスチームのリードのもとに快勝。
これでフェデラーは、11才からの念願のスイスに金メダルを持ち帰ることができました。シドニーでは銅メダルのチャンスを失い、アテネでは2回戦でバーディッチに敗れ、北京が3度目の正直です。故郷のバーゼルの新聞は、一面にフェデラーの写真を掲げ大喜び:以下はBasler Zeitungのオンラインサイトです。しかし、新聞社のエラーでErorrorと出ますが、ここでURL(サイトアドレスの、余分な%3cbr%20%3Eの最後のところを消してください。つまりアドレスは11029684で終わるようにしてもう一度クリックしなおします。)
そうすると写真が大きく出てきます。これはフォトギャラリーとなっていて、彼らの写真が多く載せられています。授賞式の写真もあります。この中にとっても、何か二人の仲を疑うような傑作な写真がありますのでぜひご覧になってください。おもわず???
http://www.bazonline.ch/peking2008/schweizer/FedererWawrinka-mit-OlympiaGold/story/11029684
ポジションは、スイスチームはフェデラー(デュースコート)、ヴァヴリンカ(アドコート)、スウェーデンチームはヨハンソン(デュースコート)、アスペリン(アドコート)となります。
第1セットはフェデラーのサーヴです。最初からサーヴィスエース。そして残りもサーヴィスウィナー(タッチエースのこと)を2本とり、圧倒的にサーヴの強さを見せつけました。快調な滑り出しで、「勝つぞ!」という意気込み十分です。
会場は満員。スウェーデン人はあの黄色とブルーの出で立ちでまるでサッカー試合のような雰囲気です。「Hop Schwiz!」とエールをおくるのはスイス応援団。国旗の赤と白で決めています。
2-1でアスペリンのサーヴです。スウェーデンチームはオーストラリアン・フォーメーションで攻めてきます。しかしヴァヴリンカの大活躍でブレークしました。
スイスチームは何度かブレークしそうになりましたが、ヨハンソンとアスペリンのサーヴが堅実で、その後はお互いにサーヴィスゲームをホールドしながら、5-3でフェデラーのサーヴとなります。 エース!、エース!、エース!の3本立て続けさまにポイントをとり40-0。ワヴリンカのサイドを抜かれましたが、最後は4度目のエースで第1セットを楽勝です。(なぜこのエースをもっとブレイク戦ではみせてくれなかったのか、と愚痴をいいたくなります)
フェデラーとヴァヴリンカのダブルスは躍動的で超アグレッシヴで、観ていて興奮してきます。すべてサーヴ&ヴォレー。オーストラリアンやら、ときにはI-formation(Iの文字のように一列に前衛と後衛が並ぶ)をまぜ、ダイナミックなダブルスでした。二人ともともかく足が速く、不可能な球でもとりまくり攻めまくります。ヴァヴリンカが毎試合ごとに調子を上げてきて、今日の試合はフェデラーを上回っています。フェデラーは勝ちたい願望が大きすぎるのか、昨日よりもオーヴァーヒットが目立ちましたが、肝心のところでサーヴィスエースがとれるなど余裕があります。ときどきニコニコにながらフランス語でヴァヴリンカと作戦を練っています。ウィナーを打ったときは、「カモーン!」と拳を握りながら、叫びました。この熱っぽいフェデラーは久しぶりです。
「今はとてもシュールな感じ」と記者会見でまず感想を述べたフェデラー。
「僕の好きな選手(ヴァヴリンカ)とこの勝利を分ち合えることができて本当に嬉しい」
「デ杯の勝利のような気分だ。マーク・ロセが1992年に、スイスに金メダルを持ち帰ったときのことを覚えているけど、あのとき以来僕もできたら彼のようになりたいと思い続けてきた。オリンピックに参加する度に、メダルをスイスにと願ってきたから、願いが叶えて本当にうれしい」
これでフェデラーは、11才からの念願のスイスに金メダルを持ち帰ることができました。シドニーでは銅メダルのチャンスを失い、アテネでは2回戦でバーディッチに敗れ、北京が3度目の正直です。故郷のバーゼルの新聞は、一面にフェデラーの写真を掲げ大喜び:以下はBasler Zeitungのオンラインサイトです。しかし、新聞社のエラーでErorrorと出ますが、ここでURL(サイトアドレスの、余分な%3cbr%20%3Eの最後のところを消してください。つまりアドレスは11029684で終わるようにしてもう一度クリックしなおします。)
そうすると写真が大きく出てきます。これはフォトギャラリーとなっていて、彼らの写真が多く載せられています。授賞式の写真もあります。この中にとっても、何か二人の仲を疑うような傑作な写真がありますのでぜひご覧になってください。おもわず???
http://www.bazonline.ch/peking2008/schweizer/FedererWawrinka-mit-OlympiaGold/story/11029684
ポジションは、スイスチームはフェデラー(デュースコート)、ヴァヴリンカ(アドコート)、スウェーデンチームはヨハンソン(デュースコート)、アスペリン(アドコート)となります。
第1セットはフェデラーのサーヴです。最初からサーヴィスエース。そして残りもサーヴィスウィナー(タッチエースのこと)を2本とり、圧倒的にサーヴの強さを見せつけました。快調な滑り出しで、「勝つぞ!」という意気込み十分です。
会場は満員。スウェーデン人はあの黄色とブルーの出で立ちでまるでサッカー試合のような雰囲気です。「Hop Schwiz!」とエールをおくるのはスイス応援団。国旗の赤と白で決めています。
2-1でアスペリンのサーヴです。スウェーデンチームはオーストラリアン・フォーメーションで攻めてきます。しかしヴァヴリンカの大活躍でブレークしました。
スイスチームは何度かブレークしそうになりましたが、ヨハンソンとアスペリンのサーヴが堅実で、その後はお互いにサーヴィスゲームをホールドしながら、5-3でフェデラーのサーヴとなります。 エース!、エース!、エース!の3本立て続けさまにポイントをとり40-0。ワヴリンカのサイドを抜かれましたが、最後は4度目のエースで第1セットを楽勝です。(なぜこのエースをもっとブレイク戦ではみせてくれなかったのか、と愚痴をいいたくなります)
フェデラーとヴァヴリンカのダブルスは躍動的で超アグレッシヴで、観ていて興奮してきます。すべてサーヴ&ヴォレー。オーストラリアンやら、ときにはI-formation(Iの文字のように一列に前衛と後衛が並ぶ)をまぜ、ダイナミックなダブルスでした。二人ともともかく足が速く、不可能な球でもとりまくり攻めまくります。ヴァヴリンカが毎試合ごとに調子を上げてきて、今日の試合はフェデラーを上回っています。フェデラーは勝ちたい願望が大きすぎるのか、昨日よりもオーヴァーヒットが目立ちましたが、肝心のところでサーヴィスエースがとれるなど余裕があります。ときどきニコニコにながらフランス語でヴァヴリンカと作戦を練っています。ウィナーを打ったときは、「カモーン!」と拳を握りながら、叫びました。この熱っぽいフェデラーは久しぶりです。
「今はとてもシュールな感じ」と記者会見でまず感想を述べたフェデラー。
「僕の好きな選手(ヴァヴリンカ)とこの勝利を分ち合えることができて本当に嬉しい」
「デ杯の勝利のような気分だ。マーク・ロセが1992年に、スイスに金メダルを持ち帰ったときのことを覚えているけど、あのとき以来僕もできたら彼のようになりたいと思い続けてきた。オリンピックに参加する度に、メダルをスイスにと願ってきたから、願いが叶えて本当にうれしい」
フェデラーファンも本当に嬉しいです!
勝利の喜びの瞬間です