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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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ナダルへNo.1からのメッセージ

フェデラーの4年半にわたる帝国を打倒したナダルに、世界中から祝辞が寄せられています。フェデラーが一位になったときは、このような大騒ぎはなかったと記憶しますが、フェデラー帝国があまりにも長く続いたためでしょうか、ナダルのNo.1は新鮮な風をテニス界に吹き込みました。

ナダルへのお祝いのメッセージの数々を集めてみました。

ATPから:Videoメッセージです





元No. 1選手から:
ロジャー・フェデラー
「僕がNo. 1になったとき、僕からNo. 1の座を奪うには、メジャーなトーナメントに勝ち、シーズンを通して優越した成績をあげなければならないだろうと思った。ラファはすばらしいテニスをしてきてこのNo. 1を勝ち取ったんだ。彼はNo. 1にふさわしい選手だよ」

ピート・サンプラス
ナダルはすばらしいファイターだ。この一年は彼にとってベストの年だったし、問題なくNo. 1だ。彼はまだ22才なんだよ。これはすごいことだ。これからもますます彼のテニスはよくなっていくと思うよ。」

ステファン・エドバーグ
ナダルはカリスマとファイティングスピリットを持ったすごい選手だ。No. 1に値するよ。特にフレンチオープンとウィンブルドンを制覇したのだから。」

ロッド・レイヴァー
ナダルはウィンブルドンですばらしい戦いをフェデラーとみせてくれた。彼はNo. 1にふさわしい選手だ。このUS Openが彼にとって大きなテストとなるだろう。がんばってほしいと思う。」

ジョン・マッケンロー
フェデラーはついに彼も人間だということを認識させてくれた。ナダルはこの一年ですごい進歩を見せた。これからも勝ち続けていくだろうと思う。No. 1に当然値するよ。」

グスタボ・キールテン
「 No. 1になることは、アスリートにとって最も栄誉なことだ。ナダルは No. 1にふさわしい選手だ。フェデラーナダルをベタープレーヤーにさせた。ナダルはこれからも長い間にわたって No. 1を保持していくと思う。」

カルロス・モヤ
「僕がどれだけラファの役にたったかわからないけれど、少しは役立ったかな。僕が24才のときだ。一緒に練習をしていて、よい刺激になったよ。14才の子供に負けてられないからね。彼はいつもインテンシヴで上達したいと一生懸命だったから、僕にとってもよいモチベーションにつながったよ。スペインでは3人の No. 1を出しているが、マヨルカからは二人も出しているんだよ。(あとの一人はカルロスフェレーロ)」

ナダルのテニスは確かに変わりました。

圧倒的な強さをみせたタイガー・ウッドですら、スランプを覚悟して、スウィングのチェンジを図り、見事2年間後には返り咲きました。ナダルが No. 1になるには、オフェンステニスを習得しなくてはなりません。今まで3m下がって打っていたクレーコートから、ベースラインぎりぎりに打つストロークに変えなくては、アグレッシヴなテニスは不可能です。

これは打球がon-the-riseに近くなり、タイミングの取り方、ヒッティングゾーンが変わってきます。それだけでなく、確実にウィナーがとれるラインぎりぎりのショットもマスターしなければなりません。(過去はラインより30cm以内でした)

一年前くらいから、エラーのないナダルにunforced errorが増えてきました。これはラインぎりぎりを狙ったショットや攻撃的な戦略が増えたためです。またネットダッシュもサーヴがよくなるにつれて、増えてきました。膝を守るためには、今までのようなラリーを中心とした過酷なテニスは続けていけないことも、ナダルを変える大きな要因となったと思います。

サーヴはスピードを増すというより、スピンの種類とプレースメントの確実さに焦点があてられました。フォームもいろいろ違ってきたようですが、最近のフォームに落ち着いてきました。このサーヴの上達でサーヴィスゲームが格段に安定してきています。

あとは、ネットップレーです。どうしてもクレーコートの習慣で、一旦ボールを落としてから、ウィナーを打っていますが、ネットダッシュをしてウィナーがとれれば、本当に恐い選手になると思います。何しろ誰にも真似のできない「スーパーメンタル」がラファを支えているのですから。フェデラーが上げたテニスのレベルに、さらにナダルによってより高いレベルが求められる今日のテニス。考えただけでも目眩がしそうです。錦織選手も大変です。

ナダルは右利きですので、テニス以外は左手ではまったくお話にならないことを証明したナイキの面白いCMです。




投稿者 Tennisnakama  22:44 | コメント(10) | トラックバック(0)

錦織エントリーの謎?

u-coさんや旦八さんのコメントの「なぜシード11の錦織選手が本戦にエントリーできたのか?」」という質問は、たぶん多くの方に共通した謎ではないかと思います。

これはミステリーでも何でもなく、本戦と予選の締め切り日の違いによって生じるズレからきたものなんです。 

本戦エントリーは7月14日のランキングで決定
本戦エントリーの仕組みは、まずランキングトップ104名の選手が、7月14日に自動的にエントリーされます。そして予選で勝ち抜いたクゥオリー16名と、WCの8名を加えた計128名の選手でグランドスラムは構成されます。

しかしエントリーした選手の中で、病気や怪我で出場できない選手が出てきますので、その補欠要員を、Alternates(オータネイツ)として、7月14日のランキングによって決めます。

Alternates (7月14日付けランキング)
104 Odesnik, Wayne (USA)
105 Gil, Frederico (POR)
106 Andujar, Pablo (ESP)
107 Hernandez, Oscar (ESP)
108 Karanusic, Roko (CRO)
109 Nishikori, Kei (JPN)
110 Becker, Benjamin GER
111 Dabul, Brian (ARG)
112 Anderson, Kevin (RSA)
113 Beck, Andreas (GER)

今までwithdrawした選手は、アンチッチ、バグダティスリュビチッチ、チェラの5名でしたので、上記の選手の5人、Karanusicまでがエントリーを許され、ランキング109位の6番目の錦織選手は、残念ながらエントリーもれになっていました。しかし、今日のヒューイットのwithdrawで、錦織選手に番が回って来たという訳です。

では、なぜ錦織選手のシードが11となっているのでしょうか?

予選と本戦のシードは予選締め切り日の8月18日のランキングで決定されました。今週の錦織選手のランキングは125位で、予選のシード11です。シード10のBECKは8月18日のランキングは122位で、錦織選手よりも上位ですが、7月14日のエントリーランキングが、113位で錦織選手の109位よりも低く、あと4人が withdrawしてくれないことには本戦入りはできないのです。

という訳で、ナダルは7月14日では2位でしたが、8月18日では1位ですので、シード1となります。シード2のフェデラーのドローを見るのは、かなり勇気が入りますが、金メダル同士で、火花を散らした決勝戦を期待しています。

圭君はめでたく本戦入りを果たした訳ですが、本当にラッキーでした! 幸運の女神が微笑んでいるみたいです。何かとてもよいことが起こりそうな予感がします!

<<ここから上級者用になります>>

ランキング104位までがAuto-entryを果たしたのに、なぜAlternatesの一番が同じく104位から始まるのか?という点に気がつかれた方は上級者です。

怪我や病気をして長期にわたって試合に出れなかった選手に適用される、Protected Rankingというシステムがあります。これに適用された選手が、肘の怪我をしたHrbaty (アバティと読みます)で、複雑な計算のもとに出された彼のプロテクティッド・ランキングが70位となり、オリヴィエ・ローカスと同位になってしまいました。ですから二人が70位となってしまったため、ランキングの104位であったOdesnikは、本来ならが自動的にエントリーされるはずだったのが、105番目の選手となってしまい、Alternatesのグループに入れられてしまった訳です。


投稿者 Tennisnakama  12:08 | コメント(6) | トラックバック(0)

錦織選手、本戦エントリー決定!

スクープです!

 

レイトン・ヒューイットのwithdrawで


錦織選手が本戦エントリーが決定しました!



突如、予選ドローから錦織選手の名が消えてCatalin Gardに変わってしまいましたので、急遽US Openのメディアルームのメーガンさんに直接コンタクトをとりました。彼女も最初はなぜ錦織の名が予選ドローから消えてしまったか分からず、待つこと5分。アメリカのメディアやブロッガーの間でも、まだどうしたのか訳が分からない状態で、スクープとなりました!あんまり嬉しかったものですから、世界のテニスファンにも錦織選手を応援してもらおうと、ESPNにブログを開設してしまいました。名前はもちろんTennisnakamaです。これでますます忙しくなります。http://sportsnation.espn.go.com/fans/tennisnakama

ヒューイットは腰の手術のために、来年の全豪までテニスはお預けとなりました。もう一人抜けると錦織選手が本戦に繰り上がることになっていましたので、ヒューイットには申し訳ないのですが、この貴重な機会を錦織選手に与えてくれて感謝です。実は圭君が練習中に怪我をした可能性もありましたので、それが一番の心配でした。

Lleyton, wishing a speedy recovery!

レイトン、全快を祈っています!



今日の日本選手の予選1回戦の結果です。

添田選手が残念ながら敗退です。(2セットともタイブレークの小差で負けるとは、悔しいでしょうね。)

藤原里華と米村知子選手が2回戦に進出となりました。がんばってほしいですね。

Anastasia Pivovarova (RUS) def 森田あゆみ: 6-1, 7-5
Jelena Pandzic (CRO)[31] def 米村明子: 4-6, 6-3, 6-3
Alex Kuznetsov (USA) def 添田豪: 7-6(4), 7-6(6)
藤原里華 def Julie Ditty (USA)[3]: 6-0, 4-6, 7-6(3)
Kirsten Flipkens (BEL)[20] def 波形純理: 7-6 (4), 6-3
米村知子 def Zuzana Kucova (SVK): 6-2, 6-4

本戦は23日月曜から始まります。ドローが21日木曜に発表になりますので楽しみにしていてください!

インド在住のtomorrowさんから貴重な錦織選手の写真を送っていただきました。デ杯インド戦の練習時のときの写真です。

tomorrow

投稿者 Tennisnakama  04:23 | コメント(5) | トラックバック(0)