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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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錦織選手の今後の課題

4回戦まで戦い抜いた錦織選手は本当に立派でした。18才でこの偉業です。将来が本当に楽しみです。

しかし今年の成績を見ているとリタイアと、インジャーリータイムアウト(ITO)(メディカルタイムアウトとも呼ばれる)が多いのが心配になってきます。

今年だけでも、マイアミCH(1月)準決勝は棄権、その後は6月のサービトン、ノッティンガム、ウィンブルドンはリタイアです。彼の健康面が最も心配されることはいうまでもありませんが、今回は誰も書かなかった、しかし決して疎かにしてはならない「選手の評価」と言う点について述べてみたいと思います。

まずジョコヴィッチの例をとって話をしたいと思います。

ジョコヴィッチの人気がテニスファンの中でも、選手の中でもイマイチなのは、両親の過激な応援のせいもありますが、重要な試合で負けそうになるとリタイアする数が多く(モンテカルロの対フェデラー戦、デ杯の対ダヴィデンコ戦、ウィンブルドンの対ナダル戦など)、またタイムアウトの取り方が問題になったりして、彼のスポーツマンシップが問われていることが大きく影響しているようです。これは彼のフィットネスの問題と呼吸系の疾患も関わってそうせざるを得ない事情もあるようですが、第3者の目からそうは映らないところが今回私が指摘したい問題点です。

Djoko1



2日の試合でも、呼吸困難に陥ったジョコヴィッチが時間稼ぎにいろいろやったことについて、対戦相手のロブレドが文句を言っています。「僕だって体中が痛くて、足も焼けそうに痛かったのにタイムアウトはとらなかった!」ジョコは 確かに腰を痛めたようでしたが、試合の途中でリストバンドをとりかえにベンチに戻ったり、必要以上に歩き回ったりボールをバウンスさせたりして時間稼ぎをしたことは確かです。その場かぎりだと誰も文句はいいませんが、頻繁にやると、スポーツマンシップを疑われるようになります。

2005年のUS Openで、ジョコヴィッチはITOを2回、バスルームブレークを2回とって、モンフィスに勝ちました。その間モンフィスはじーっと汗をかいたまま座ることになり、体が冷たくなってしまい、完全に調子が崩れてしまったと言っています。試合のあと、観客からジョコヴィッチはブーイングを受けてしまいました。ジョコヴィッチの理由は「あんまり疲れたから」というものでしたが、モンフィスも暑くて疲労困憊していましたが、タイムアウトはとりませんでした。この時ジョコヴィッチは錦織と同じ18才です。誰も疲れるのは変わりません。ここで戦い抜けるほどフィットしているかどうかも、選手にとって大切な条件となります。この試合の汚名はジョコヴィッチに一生ついてまわると思います。ITOの問題になれば、必ずこの対モンフィス戦が引用されるからです。

錦織は4回の試合のなかで、気がついただけでも、錦織はバスルームブレークを3度もとっています。(ショーツが大きすぎる。帽子を取りに行った。ショーツの着替えなど。)そしてITOを2度とりました。

疲労や痛さとの闘いも試合の重要な要素です。毎回ITOやバスルームブレークをとるようになると、ルール違反でなくともジョコヴィッチのように、「ずるい」「またトリックをつかった」と言われ兼ねません。 錦織が対フェレール戦の4セット目の後、ITOをとってトレーナーからマッサージを受けました。そのあと錦織が生き返ったように、ガンガンと打ちまくって5セット目を取り、フェレールに勝ったことは皆さんもご存知だと思います。実際彼はマッサージのあと、気持ちがよくなったと言ってますから、その効果が抜群だったことは確かでしょう。

injury



試合後の記者会見で、錦織のITOについて質問がフェレールにされています。

Q. He called the doctor, trainer. How did you think about it?
彼(錦織)はトレーナーを呼んだけれど、これについてどう思いますか?
DAVID FERRER: I don't think nothing. I am focus on my game and for the next point, no?
I don't think nothing.
何とも思わないよ。自分はゲームに集中して次のポイントのことを考えていたから。
Q. Do you think you should have maybe called the trainer yourself?
自分もトーレーナーを呼ぶべきだったと思わないですか?
DAVID FERRER: No, it's not a problem, no? It's the rules of the game, no? He can call to the training, and he did.
問題はないよ。 no? ルールにあるのだから。 no? 彼はトレーナーを呼ぶことができるのだからそれをやったまでのこと。

フェレールは当たり障りのない答えをしていますが、ここで微妙なのは記者の質問です。
「自分もトーレーナーを呼ぶべきだったと思わないですか?」
こういう質問は今まで聞いたことがありません。何も故障を訴えていないフェレールに、こういう質問をするということは、錦織がマッサージを利用したのだから、フェレールも利用するべきたった、というニュアンスが含まれているような気がします。

錦織は必死で痛さをこらえながら戦ったと思いますが、第3者にとっては、そうは解釈されないことがあるということを念頭にいれておくべきでしょう。特に負けている時のITOは要注意です。「ルールで許されているのだから利用しない手はない」という考え方もありますが、テニスはコンタクトスポーツと比較できないジェントルマンスポーツの伝統があります。勝つためには多少のことは大目に見られる他のスポーツとの一線を画しているのが、このスポーツマンシップを重視する伝統であり、テニスの素晴らしさでもあるわけです。

スポーツマンシップの話になると、いつも引き合いに出されるのがフェデラーです。彼は今までリタイアをしたことがありません。幾ら負けそうになっても、Monoでどんなに疲れていても、彼は試合を放棄しません。彼にはスポーツマンとしての誇りがあるのです。ですから彼は世界中の人々から尊敬され愛されるのだと思います。

ここでATPに提案です。もし選手がITOをとれば、対戦相手の選手にはマーサージを得るチョイスを与えてはどうでしょう。トレーナーにはいつもマッサージ師がついてくるのです。そうすると怪我をしている選手は気兼ねなく、トレーナーの治療を受けられますし、しかも対戦相手は待っている間マッサージが受けられるというフェアなルールです。しかもITOをとると、対戦相手がマッサージによって疲労回復してしまう危険性もあるので、ITOをやたらと取る選手は少なくなってくるはずです。これでいつも問題になるITOの問題は解決です。Good ideaだと思いませんか?

いよいよ圭君の華麗な攻撃的テニスが世界のテニスファンを魅了する日も近づいてきました。その日のために、 圭君には、まずは体力と筋力をつけてリタイアしない、ITOをとらなくてもすむ強靭な体づくりをめざしてほしいと思います。そしてフェデラーのように世界の人々から尊敬され、愛されるような選手に成長してほしいと心から願って止みません。

圭君のサインを求めるファン



投稿者 Tennisnakama  23:52 | コメント(63) | トラックバック(0)

錦織選手のウェブサイトが決まりました! 

錦織選手のウェブサイトはkeinishikori.comに決まりました!

錦織選手のマネージャー、オリヴァーと会ってきました。ドメインについてミーティングです。

今年の2月に錦織選手がジェイムス・ブレイクを破って以来、錦織選手がセンセーショナルに世界のメディアで話題となりましたが、その時期に私やヨハン、そしてnetdashさんたちがファンサイトを立ち上げ、彼を応援しはじめたのでした。

そのへんの事情は私の以下のサイトに詳しく書いていますのでご覧になってください。

http://newyork.blog.tennis365.net/archives/category/6827.html

2月28日
錦織圭 エクスプレス:特報

2月29日
錦織圭のウェブサイト
錦織圭:ドメインの実態を探る
錦織圭のサイト探検の旅

3月2日
錦織圭:今度はスウェーデン!
錦織圭:ハロー、ヨハンさん

3月3日
錦織圭サイトを作ろう!

3月4日
やりました!錦織のファンサイト完成!

私の錦織ファンサイト

http://keinishikori.net


fansite



当初は錦織ファンサイトを作る気はなかったのですが、彼のオフィシャルサイトがなく、情報が全く手にはいらない状況でした。そして驚いたことには、最もオフィシャルにふさわしいドメイン名、keinishikori.comがイギリス人の手にに渡ってしまって、競売にかけられていたのです。(このへんの事情は詳しく上記の記事に書いています。)そこで、好奇心からどのドメイン名が残っているかを調べたところ、keinishikori.net がまだ残っていました。.comのほうが売りに出されていますので、.net も売りに出されないように、私は慌てて圭君のためにこの.netを買い取ったという訳です。せっかく買ったドメインですので、頑張って徹夜作業で錦織のファンサイトを立ち上げました。

しかし、このドメインも、もしIMGのほうから錦織のオフィシャルに使いたいから譲ってほしいと依頼されれば、潔くプレゼントするつもりでおりました。

そこで私の錦織ファンサイトのために、いろいろオリヴァーから情報を得ようとして、彼にコンタクトを取っているうちに、彼から錦織に関するあらゆるドメインを回収したいので、譲ってほしいというメールが入りました。ということは、netdashさんのkeinishikori.info、ヨハンの kei-nishikori.com そしてShuji Asanoさんの keinishikori.org(これは2007年以来更新されていません)の方に、いずれ弁護士の方から連絡が行く予定、という恐ろしいメールです。

はっきり言って理解ができませんでした。売りに出しでいる.comならともかく、私のような広告もとっていない、しかも純粋に圭君を応援しているファンサイトまですべて回収したいから、他のドメイン名をさがしてほしい、という内容です。では私の.netをオフィシャルな錦織サイトに使ってくれのか? でもその気はないのです。普通でしたら、ファンサイトを大切にすると思うのですが。しかし、この5月にアンディ・マリーが彼のファンサイトを著作権侵害(写真を無断使用)で訴えていますし、ファンサイトも微妙な立場にあります。

でもただ単につぶされるとしたら、悲しいですよね。ここまで頑張ってきたのですから。ヨハンも巻き込まれていますので、彼と相談した結果、しばらくそっとしておいて相手の様子を見ようということになりました。

きっと皆さんには、私のブログに全くオリヴァーが登場しなくなったことに不思議に思われた方も多いと思いますが、実はこのような事情があったのです。

この話はIMGから連絡のないまま約4ヶ月が経ちました。しかしいつまでもこのままにしておくわけにもいかず、オリヴァーに連絡をとってUS Openの会場でミーティングを行いました。以下がその内容です。

「ドメインの件はどうなりましたか? もし私のドメインをオフィシャルに使ってくれるのなら、喜んで譲りますが。」

「Don’t worry. We have keinishikori.com now. イギリス人のレスリーと交渉して、手に入れたから心配しなくていいよ。間もなくオフィシャルのサイトを立ち上げるつもりだ。君のサイトで大いにKeiを応援してほしい。こちらのウェブサイトができれば、リンクをつけてくれるとありがたいね。」

「それはよかった。もちろんです。リンクだけでなく、大いに宣伝させてもらいますよ!何かお手伝いすることがあれば言ってください。」

「Thank you. これからもよろしく頼むよ。」

30代くらい、長身で坊主頭のオリヴァーは絶えずブラックベリーでメッセージをチェックしています。それもそのはず1時間後にデルポトロとの試合が始まるのですから。

ということで、いつできるのかはまだ未定ですが、いよいよ錦織ウェブサイトの誕生です!

(それにヨハン、netdashさん、ファンサイトが安泰となりよかったですね!)


投稿者 Tennisnakama  00:14 | コメント(16) | トラックバック(0)