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シモンが目を見張る成長

昨晩は記事を更新したかったのですが、疲れて夜8時にベッドでダウン。こんなことは今までになかったことですが、おかげで10時間の睡眠で元気がもどりました。というわけで、フェデレーvsマリー、ナダルvsシモンの記事は、もうすぐ決勝が始まりますのでここでは割愛します。

いよいよマリーとシモンの決勝が始まります。このマドリッド大会はこれからのテニスを象徴する大会になりました。

フェデラー不調が囁かれたこの一年でしたが、彼の体調の悪さもありましたが、それよりもテニス界のレベルが飛躍的に上がったのがこの一年でした。トップ30の選手は誰でもNo.1を倒せるムードが漂ってきているのは、去年と大きな違いです。

正直いってフェデラーナダルも危ないと思っていました。今年のフェデラーは昔より辛抱がなくなってイライラするとエラーが目立ってきてますし、ナダルはオールサーフェスに強いと言っても、マドリッドのサーフェスは速すぎて、めずらしくエラーが増えていました。それにしても、マリーもシモンも基本的にはデフェンスのプレーヤーですが、最近はオフェンスの武器、サーヴとフォアハンドの進歩が著しく、ウィナーを数多くとれるオフェンスプレヤーに成長しています。

しかし、シモンがここまで戦えるとは予想以外でした。シモンの成長は著しいものがあります。今年シモンがフェデラーを倒して世界にショックを与えましたが、あの試合はフェデラーのショットが不安定でしたので、シモンが強かったというよりフェデラーに原因がありました。『フェデラーは大丈夫か?』の記事に詳しく書いています。http://newyork.blog.tennis365.net/archives/article/126336.html#comment

しかし今回のナダル戦のシモンは違っていました。フェデラー戦にくらべて確実にウィナーがとれるようになってきています。特にフォアハンドのインサイドアウトはコーナーを確実に狙え、しかもペースがありいくらナダルの足が速くても、カウンターショットは無理だと思いました。シモンのウィナーは36、ナダルは28です。unforced errorの数はシモンが60、ナダルが55ですからあまり変わりません。サーヴの確率は二人とも同じ、ポイント獲得率も同じです。サーヴもエラーも同じであれば、ウィナーを多く取ったほうが勝ちとなります。

シモンの強みはショットメーカーであること。シモンのバックハンドが隠された武器でした。バックハンドで自由自在に左右に振ることができ、ナダルには予想ができない。特にdown-the-lineのショットは効果的で、ナダルはクロスだと思って動き始めたときに、バシッと反対方向に球が入るのは実に嫌なものです。これで段々と読む自信がなくなってきます。ナダルの動きに迷いがでて、ショットにも無理が生じます。

決勝戦が面白いのは、マリーもシモンもよく似た選手であるということ。二人ともショットメーカーですので、お互いが相手の裏の裏を書く作戦でやってくると思います。走りまくり、取りまくり、ここぞというところでウィナーを決める。

ではどちらに軍パイがあがるか? ここぞというときに、サーヴィスエースのとれるマリーが勝つと思います。シモンはNo.1をやっつけたという勝利感で、マリーほど勝ちたいというハングリーさはないと思います。マリーは今や、イギリス国民の悲願を負ってますから、どうしてもこのマスターズのタイトルは欲しい!

きっと面白い試合となると思います。あと1時間で始まりますよ!皆さんお見逃しのないように!

投稿者 Tennisnakama  21:30 | コメント(6) | トラックバック(0)