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錦織は危険なフローター?

しも(下)の話になりますので、上品な方は飛ばしてください。

Tennistalk.comの12月30日の記事は、錦織選手について書かれた記事ですが、David Cox記者の言う“he's a very dangerous floater”のfloaterとはどういう意味ですか?というコメントの質問がありましたのでお答えしたいと思います。

この記事は錦織選手がオークランドのワイルドカードを手に入れたニュースの中で使われた表現です。http://tennistalk.com/en/news/20081230/Nishikori_gets_Auckland_wildcard

floaterとは、ぷかぷか浮いてる物のことで、水洗で流せないほど大きなウンコ(汚い話でスミマセン!)を指します。あとは、あっち側についたり、こっち側についたりする優柔不断者のことも指しますが、余り日常では使いません。floaterとは要するに余りよい感じを与える言葉ではないのです。

“Float like a butterfly, sting like a bee.” (蝶々のごとく浮遊し、蜂のごとく刺す)

これは伝説のボクサー、モハメッド・アリの有名な言葉です。この言葉にかけて、フェデラーの軽いフットワークのことを「バタフライのようだ」と解説者やジャーナリストは表現することがあります。

つまりここのfloaterには、蝶々のように軽い、流れるような動きといったニュアンスが含まれていると思いますが、耳にしない表現です。

(とおりすがりさんからの下記のコメントから、dangerous floaterについて教えていただきました。これ以降は私の解釈が間違っていましたので、削除させていただきました。知らないことは、ちゃんと調べてから書くという根本のルールを守らず、申し訳ありませんでした。)

よい機会なので、dangerous floaterを調べてみました。

2008年1月15日付けのThe Australian紙の記事に"Smokin' Jo a dangerous floater"というタイトルを見つけました。
http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,25197,23052496-2722,00.html

サブキャプションに、「モハメッド・アリに似ているツォンガは果たしてヒーローになれるだろうか?」とあります。つまりSmokin' Joとは、アリの宿敵の伝説のボクサー、ジョー・フレージャーのことで、ツォンガのファーストネームもジョーであることから、気の利いたキャプションとなってます。

この記事は1回戦でアンディー・マレーを破ったツォンガをdangerous floaterと呼んでいます。このマレーの敗戦はショッキングな出来事で記者はこのように書いています。
「マレーはツォンガがsting like a bee蜂のように刺すことができることをしっていた。」

記者の予想があたり、dangerous floaterとなって「調子にのれば手に付けられない」選手、ツォンガはマレーを破ったあと、ガスケナダルを破って決勝戦まで勝ち進んでしまったのでした。

このdangerous floater(floaterという言葉にひっかかりますが)という言葉が気にいりました。とおりすがりさんのおっしゃる「決してトップクラスではないが、はまるとトップクラスに勝ってしまうような選手」について、特集してみるのも面白いと思います。そういった意味では錦織選手も立派なdangerous floaterといえますね。





投稿者 Tennisnakama  16:13 | コメント(7) | トラックバック(0)

波乱のシーズンの始まり?

明けましておめでとうございます!

本年もよろしくお付き合いください!



New Year's Eve Dinnerで親しい友人と元旦を迎えました

(私はビデオを撮ってますので映っておりません)




元旦早々から、常夏の石油王国、アラブ首長国連邦(7つの首長国からなる)の一つ、アブダビでエクジビションが6選手(ナダルフェデラー、マリー、ロディック、ダヴィデンコ、ブレイク)によって行われています。優勝した選手には280万円の賞金が当たるわけですが、どれだけ多額のギャラが各選手に払われたかのか詳しい数字はわかりませんが、桁はずれのオイルマネーが払われているとの噂です。

スイスの新聞で得た情報ですが、選手の総収入の7割が税金や経費で飛んでしまうのだそうです。ですから、こういう楽で手っ取り早く稼げるエクジビションに、これだけのトップランカーが集まるのでしょうね。

さて、元旦はマリーvsブレイク、ダヴィデンコvsロディックの対戦でした。結果は予想どおり以下の通りです。

1月1日の結果
マリー def ブレイク 6-2 6-2
ダヴィデンコ def ロディック 6-4 6-4


ナダルフェデラーは1回戦がbyeとなり、ちょっと他の選手にとっては不公平だと思いますが2回戦から参戦します。

今日の2日はナダルvsダヴィデンコ、フェデラーvsマリーの試合となります。

ここで注目されるのが、フェデラーvsマリー戦です。

マリーはブレイクをいとも簡単に下し、ますます快調。フェデラーにとっては本当に手強い相手になってきました。フェデラーは昨年4回マリーと対戦し、ドバイ、マドリッド、上海で3回も負けています。US Openの決勝で勝ったものの、過去の対戦成績は2勝4敗と負けが多いフェデラーにとって最も苦手な選手の一人なのです。

過去の勝利者
2008年 マリー (上海/マスターズカップ)4-6 7-6(3) 7-5
2008年 マリー (マドリッド/マスターズ:3-6 6-3 7-5 )
2008年 フェデラー (US Open:6-2 7-5 6-2)
2008年 マリー (ドバイ:6-7(6) 6-3 6-4)
2006年 マリー (シンシナティ/マスターズ 7-5 6-4)
2005年 フェデラー (バンコック: 6-3 7-5)

アメリカはロディックとブレイクの2選手が出場しましたが、アブダビの試合の放送はありません。1回戦で負けてしまったので文句はいえませが。イギリスではスカイスポーツのチャンネルで放送し、マリーへの力の入れようが分かります。

ここまで書いているうちに、ニュースが入りフェデラーがマリーに負けてしまいました。PCの調子がおかしく、この2日間streamingで試合が観れておりませんので、Sky Sportsの記事を要約します。

マリー def フェデラー 4-6, 6-2, 7-6 (6)
フェデラーは第1セットは3-0のリードで、簡単に勝ちそうにみえたが、フェデラーの心の弛みをマリーがうまくとらえ、3-3とマリーがカムバック。しかしフェデラーはチップ&チャージでマリーの攻撃をくいとめ、しかもマリーはダブルトフォルトをおかして、フェデラーが第1セットを6-4で勝ち取った。

第2セットはマリーの攻撃的な攻めで4-0とリードをとり、フェデラーは信じられない様子。しかしフェデラーはブレークして4-2ともちなおしたものの、マリーにブレークされなおして、6-2でマリーが第2セットを勝ち取った。

第3セットも、マリーのサーヴの切れとグランドストロークの精度は落ちることなく、フェデラーを苦しめフェデラーは4-1とリードを許してしまう。しかしフェデラーの上げたロブがマリーのミスをさそってから、フェデラーに勢いがつき、2回ブレークに成功してタイブレークに持ち込んだ。」

フェデラーの3セット目の劇的カムバックもあえなく、タイブレークのわずかな差で負けてしまうという残念な試合になりました。

マリーは記者会見でこのように述べています。
「僕の課題は、いかに過去の3~4ヶ月のテニスをキープしていけるかにあると思う。次はドーハで、このままの感じでいけたらと願っている。ロジャーとの試合は自分にとっていつもチャレンジだ。過去に勝ったといっても、US Openで負けているからね。いつかGSでこのお返しができたらと思うよ。」

一方フェデラーは記者会見でこのように答えています。( )は私のコメントです。
「僕はことしはなかなか好いスタートを切っているよ(どこが?)
ちょっと残念な結果になってしまったけれどね。去年のアンディーはすばらしい成績を残したし、今年もグレイトシェイプみたいだね。(呑気なことを)
僕は今年もGSが一つしかとれないひどい年であっても、一つだけでも十分ハッピーだよ。(冗談?皮肉?)」

冗談(皮肉)っぽいフェデラーですが、この結果がどのようにフェデラーの今後の大会に影響を与えていくのか? サーヴ&ヴォレーが多かったようですが、このスタイルを続けていけるのか? 興味のあるところです。

(フェデラーファンに誤解があるといけないので付け足します。私はこの「GSが一つしかとれないひどい年」という言葉はとても面白いと思いました。フェデラーがGSを一つだけとっても、ひどい年にされてしまうジャーナリストを皮肉っているわけですが、これくらい言えるようになったフェデラーは気持ちの上で余裕がでてきたように思います。)

ナダル def ダヴィデンコ 6-2 6-3
ナダルは最初は本調子でなかったようですが、後半は圧倒的に強かったそうです。膝の具合もよいようで胸をなでおろしました。

明日3日はいよいよ決勝戦でナダルvsマリーの対決となります。自信を得たマリーがもしナダルに勝ってしまえば?  

ツォンガは以下のように言っています。「僕の2009年の目標はまずAOのタイトルをとること。そしてNo.1になること。トップ10の選手は誰でもNo.1になれると思っているし、誰がなってもおかしくないよ。戦争なんだ。」
ということは、トップランカーたちは、マジにナダルフェデラーを倒せると信じていることになります。まさに戦国時代に突入です。

1月の大会スケジュールは以下のとおりです。
新しいポイントシステムになり、ランキングにどのようにひびいてくるのかが大いに興味のあるところです。来週早々に新しいランキングが発表されますが、そのときにでも新しいシステムを説明したいと思います。

1月の大会スケジュールは以下のとおりです。
(主な出場選手を列記しましたが、シード順ではありません。)

1月1日
アブダビ(エグジビション)
ナダル
フェデラー
マリー
ダヴィデンコ
ロディック
ブレイク

1月4日
ブリスベイン Brisbane (Australia)
http://www.brisbaneinternational.com.au/

(男子)
錦織
ジョコヴィッチ 3位
ツォンガ 6位
べルダスコ 16位
ソダーリング 17位
バーディッチ 20位
フィッシュ 24位
ガスケ 25位

(女子)
イヴァノヴィッチ
ハンチュコヴァ

1月5日
ドーハ Doha (Qatar)
http://www.qataropen.org/

ナダル
フェデラー
マリー
ロディック
アンドレエヴ
ツルスノフ

1月5日
チェンナイ Chennai (India)
http://www.chennaiopen.org/

ダヴィデンコ
ヴァヴリンカ
シリッチ
カーロヴィッチ
モヤ
添田豪

1月12日
オークランド Auckland (New Zealand)
http://www.heinekenopen.co.nz/1/home/

錦織(WC)
デルポトロ
フェレール
ソダーリング
グルビス

1月12日
シドニー Sydney (Australia)
http://www.medibankinternational.com.au/

(男子)
ナルバンディアン
シモン
ツォンガ
ヒューイット
ガスケ

(女子)
モレーズモ
サフィーナ
ディメンティエヴァ
セリーナ・ウィリアムズ

1月14日(エグジビション)
クーヨン Kooyong/Melbourne (Australia)
http://www.aamiclassic.com.au/Home

フェデラー
ヴァヴリンカ
バグダティス
サフィン
ゴンザレス
ベルダスコ
シリッチ
モヤ

1月19日
アーストラリアン・オープン Melbourne
http://www.australianopen.com/en_AU/index.html


投稿者 Tennisnakama  00:33 | コメント(12) | トラックバック(0)