2009年01月03日
錦織は危険なフローター?
しも(下)の話になりますので、上品な方は飛ばしてください。
Tennistalk.comの12月30日の記事は、錦織選手について書かれた記事ですが、David Cox記者の言う“he's a very dangerous floater”のfloaterとはどういう意味ですか?というコメントの質問がありましたのでお答えしたいと思います。
この記事は錦織選手がオークランドのワイルドカードを手に入れたニュースの中で使われた表現です。http://tennistalk.com/en/news/20081230/Nishikori_gets_Auckland_wildcard
floaterとは、ぷかぷか浮いてる物のことで、水洗で流せないほど大きなウンコ(汚い話でスミマセン!)を指します。あとは、あっち側についたり、こっち側についたりする優柔不断者のことも指しますが、余り日常では使いません。floaterとは要するに余りよい感じを与える言葉ではないのです。
“Float like a butterfly, sting like a bee.” (蝶々のごとく浮遊し、蜂のごとく刺す)
これは伝説のボクサー、モハメッド・アリの有名な言葉です。この言葉にかけて、フェデラーの軽いフットワークのことを「バタフライのようだ」と解説者やジャーナリストは表現することがあります。
つまりここのfloaterには、蝶々のように軽い、流れるような動きといったニュアンスが含まれていると思いますが、耳にしない表現です。
(とおりすがりさんからの下記のコメントから、dangerous floaterについて教えていただきました。これ以降は私の解釈が間違っていましたので、削除させていただきました。知らないことは、ちゃんと調べてから書くという根本のルールを守らず、申し訳ありませんでした。)
よい機会なので、dangerous floaterを調べてみました。
2008年1月15日付けのThe Australian紙の記事に"Smokin' Jo a dangerous floater"というタイトルを見つけました。
http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,25197,23052496-2722,00.html
サブキャプションに、「モハメッド・アリに似ているツォンガは果たしてヒーローになれるだろうか?」とあります。つまりSmokin' Joとは、アリの宿敵の伝説のボクサー、ジョー・フレージャーのことで、ツォンガのファーストネームもジョーであることから、気の利いたキャプションとなってます。
この記事は1回戦でアンディー・マレーを破ったツォンガをdangerous floaterと呼んでいます。このマレーの敗戦はショッキングな出来事で記者はこのように書いています。
「マレーはツォンガがsting like a bee蜂のように刺すことができることをしっていた。」
記者の予想があたり、dangerous floaterとなって「調子にのれば手に付けられない」選手、ツォンガはマレーを破ったあと、ガスケやナダルを破って決勝戦まで勝ち進んでしまったのでした。
このdangerous floater(floaterという言葉にひっかかりますが)という言葉が気にいりました。とおりすがりさんのおっしゃる「決してトップクラスではないが、はまるとトップクラスに勝ってしまうような選手」について、特集してみるのも面白いと思います。そういった意味では錦織選手も立派なdangerous floaterといえますね。
Tennistalk.comの12月30日の記事は、錦織選手について書かれた記事ですが、David Cox記者の言う“he's a very dangerous floater”のfloaterとはどういう意味ですか?というコメントの質問がありましたのでお答えしたいと思います。
この記事は錦織選手がオークランドのワイルドカードを手に入れたニュースの中で使われた表現です。http://tennistalk.com/en/news/20081230/Nishikori_gets_Auckland_wildcard
floaterとは、ぷかぷか浮いてる物のことで、水洗で流せないほど大きなウンコ(汚い話でスミマセン!)を指します。あとは、あっち側についたり、こっち側についたりする優柔不断者のことも指しますが、余り日常では使いません。floaterとは要するに余りよい感じを与える言葉ではないのです。
“Float like a butterfly, sting like a bee.” (蝶々のごとく浮遊し、蜂のごとく刺す)
これは伝説のボクサー、モハメッド・アリの有名な言葉です。この言葉にかけて、フェデラーの軽いフットワークのことを「バタフライのようだ」と解説者やジャーナリストは表現することがあります。
つまりここのfloaterには、蝶々のように軽い、流れるような動きといったニュアンスが含まれていると思いますが、耳にしない表現です。
(とおりすがりさんからの下記のコメントから、dangerous floaterについて教えていただきました。これ以降は私の解釈が間違っていましたので、削除させていただきました。知らないことは、ちゃんと調べてから書くという根本のルールを守らず、申し訳ありませんでした。)
よい機会なので、dangerous floaterを調べてみました。
2008年1月15日付けのThe Australian紙の記事に"Smokin' Jo a dangerous floater"というタイトルを見つけました。
http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,25197,23052496-2722,00.html
サブキャプションに、「モハメッド・アリに似ているツォンガは果たしてヒーローになれるだろうか?」とあります。つまりSmokin' Joとは、アリの宿敵の伝説のボクサー、ジョー・フレージャーのことで、ツォンガのファーストネームもジョーであることから、気の利いたキャプションとなってます。
この記事は1回戦でアンディー・マレーを破ったツォンガをdangerous floaterと呼んでいます。このマレーの敗戦はショッキングな出来事で記者はこのように書いています。
「マレーはツォンガがsting like a bee蜂のように刺すことができることをしっていた。」
記者の予想があたり、dangerous floaterとなって「調子にのれば手に付けられない」選手、ツォンガはマレーを破ったあと、ガスケやナダルを破って決勝戦まで勝ち進んでしまったのでした。
このdangerous floater(floaterという言葉にひっかかりますが)という言葉が気にいりました。とおりすがりさんのおっしゃる「決してトップクラスではないが、はまるとトップクラスに勝ってしまうような選手」について、特集してみるのも面白いと思います。そういった意味では錦織選手も立派なdangerous floaterといえますね。
投稿者 Tennisnakama 16:13 | コメント(7)| トラックバック(0)
読み始めたときはギョッとしてしまいました。何か、まずいことでも聞いてしまったのかなと少々あせりましたけど、きれいに終わってほっとしました。
NY Times の「his movements flowing like silk」の記事を思い出して、こういう風に書いてくれたらいいのにと思いました。
どうもありがとうございました。
テニスではよく聞きますし、NFLやMLBなんかでも優勝チームを予測するときに今年のZZZZはDangerou FloaterでYYYYは最終試合を勝たないとプレーオフで当たるので不利になる、とかいう会話を聞くことがあります。
わからないことがあるのですね。
じっくり読ませていただき、勉強になりました。
いろいろな意味にも取れる単語のニュアンスは難しいですねぇ。
例えば
http://www.tenniscountry.com/blog/2008/08/dangerous_floaters_at_the_2008.html
http://www.news24.com/News24/Sport/Tennis/0,,2-9-1517_2249191,00.html
たくさんでてきますよ