2009年01月03日
波乱のシーズンの始まり?
明けましておめでとうございます!
本年もよろしくお付き合いください!
New Year's Eve Dinnerで親しい友人と元旦を迎えました
(私はビデオを撮ってますので映っておりません)
元旦早々から、常夏の石油王国、アラブ首長国連邦(7つの首長国からなる)の一つ、アブダビでエクジビションが6選手(ナダル、フェデラー、マリー、ロディック、ダヴィデンコ、ブレイク)によって行われています。優勝した選手には280万円の賞金が当たるわけですが、どれだけ多額のギャラが各選手に払われたかのか詳しい数字はわかりませんが、桁はずれのオイルマネーが払われているとの噂です。
スイスの新聞で得た情報ですが、選手の総収入の7割が税金や経費で飛んでしまうのだそうです。ですから、こういう楽で手っ取り早く稼げるエクジビションに、これだけのトップランカーが集まるのでしょうね。
さて、元旦はマリーvsブレイク、ダヴィデンコvsロディックの対戦でした。結果は予想どおり以下の通りです。
1月1日の結果
マリー def ブレイク 6-2 6-2
ダヴィデンコ def ロディック 6-4 6-4
ナダルとフェデラーは1回戦がbyeとなり、ちょっと他の選手にとっては不公平だと思いますが2回戦から参戦します。
今日の2日はナダルvsダヴィデンコ、フェデラーvsマリーの試合となります。
ここで注目されるのが、フェデラーvsマリー戦です。
マリーはブレイクをいとも簡単に下し、ますます快調。フェデラーにとっては本当に手強い相手になってきました。フェデラーは昨年4回マリーと対戦し、ドバイ、マドリッド、上海で3回も負けています。US Openの決勝で勝ったものの、過去の対戦成績は2勝4敗と負けが多いフェデラーにとって最も苦手な選手の一人なのです。
過去の勝利者
2008年 マリー (上海/マスターズカップ)4-6 7-6(3) 7-5
2008年 マリー (マドリッド/マスターズ:3-6 6-3 7-5 )
2008年 フェデラー (US Open:6-2 7-5 6-2)
2008年 マリー (ドバイ:6-7(6) 6-3 6-4)
2006年 マリー (シンシナティ/マスターズ 7-5 6-4)
2005年 フェデラー (バンコック: 6-3 7-5)
アメリカはロディックとブレイクの2選手が出場しましたが、アブダビの試合の放送はありません。1回戦で負けてしまったので文句はいえませが。イギリスではスカイスポーツのチャンネルで放送し、マリーへの力の入れようが分かります。
ここまで書いているうちに、ニュースが入りフェデラーがマリーに負けてしまいました。PCの調子がおかしく、この2日間streamingで試合が観れておりませんので、Sky Sportsの記事を要約します。
マリー def フェデラー 4-6, 6-2, 7-6 (6)
「フェデラーは第1セットは3-0のリードで、簡単に勝ちそうにみえたが、フェデラーの心の弛みをマリーがうまくとらえ、3-3とマリーがカムバック。しかしフェデラーはチップ&チャージでマリーの攻撃をくいとめ、しかもマリーはダブルトフォルトをおかして、フェデラーが第1セットを6-4で勝ち取った。
第2セットはマリーの攻撃的な攻めで4-0とリードをとり、フェデラーは信じられない様子。しかしフェデラーはブレークして4-2ともちなおしたものの、マリーにブレークされなおして、6-2でマリーが第2セットを勝ち取った。
第3セットも、マリーのサーヴの切れとグランドストロークの精度は落ちることなく、フェデラーを苦しめフェデラーは4-1とリードを許してしまう。しかしフェデラーの上げたロブがマリーのミスをさそってから、フェデラーに勢いがつき、2回ブレークに成功してタイブレークに持ち込んだ。」
フェデラーの3セット目の劇的カムバックもあえなく、タイブレークのわずかな差で負けてしまうという残念な試合になりました。
マリーは記者会見でこのように述べています。
「僕の課題は、いかに過去の3~4ヶ月のテニスをキープしていけるかにあると思う。次はドーハで、このままの感じでいけたらと願っている。ロジャーとの試合は自分にとっていつもチャレンジだ。過去に勝ったといっても、US Openで負けているからね。いつかGSでこのお返しができたらと思うよ。」
一方フェデラーは記者会見でこのように答えています。( )は私のコメントです。
「僕はことしはなかなか好いスタートを切っているよ(どこが?)
ちょっと残念な結果になってしまったけれどね。去年のアンディーはすばらしい成績を残したし、今年もグレイトシェイプみたいだね。(呑気なことを)
僕は今年もGSが一つしかとれないひどい年であっても、一つだけでも十分ハッピーだよ。(冗談?皮肉?)」
冗談(皮肉)っぽいフェデラーですが、この結果がどのようにフェデラーの今後の大会に影響を与えていくのか? サーヴ&ヴォレーが多かったようですが、このスタイルを続けていけるのか? 興味のあるところです。
(フェデラーファンに誤解があるといけないので付け足します。私はこの「GSが一つしかとれないひどい年」という言葉はとても面白いと思いました。フェデラーがGSを一つだけとっても、ひどい年にされてしまうジャーナリストを皮肉っているわけですが、これくらい言えるようになったフェデラーは気持ちの上で余裕がでてきたように思います。)
ナダル def ダヴィデンコ 6-2 6-3
ナダルは最初は本調子でなかったようですが、後半は圧倒的に強かったそうです。膝の具合もよいようで胸をなでおろしました。
明日3日はいよいよ決勝戦でナダルvsマリーの対決となります。自信を得たマリーがもしナダルに勝ってしまえば?
ツォンガは以下のように言っています。「僕の2009年の目標はまずAOのタイトルをとること。そしてNo.1になること。トップ10の選手は誰でもNo.1になれると思っているし、誰がなってもおかしくないよ。戦争なんだ。」
ということは、トップランカーたちは、マジにナダルやフェデラーを倒せると信じていることになります。まさに戦国時代に突入です。
1月の大会スケジュールは以下のとおりです。
新しいポイントシステムになり、ランキングにどのようにひびいてくるのかが大いに興味のあるところです。来週早々に新しいランキングが発表されますが、そのときにでも新しいシステムを説明したいと思います。
1月の大会スケジュールは以下のとおりです。
(主な出場選手を列記しましたが、シード順ではありません。)
1月1日
アブダビ(エグジビション)
ナダル
フェデラー
マリー
ダヴィデンコ
ロディック
ブレイク
1月4日
ブリスベイン Brisbane (Australia)
http://www.brisbaneinternational.com.au/
(男子)
錦織
ジョコヴィッチ 3位
ツォンガ 6位
べルダスコ 16位
ソダーリング 17位
バーディッチ 20位
フィッシュ 24位
ガスケ 25位
(女子)
イヴァノヴィッチ
ハンチュコヴァ
1月5日
ドーハ Doha (Qatar)
http://www.qataropen.org/
ナダル
フェデラー
マリー
ロディック
アンドレエヴ
ツルスノフ
1月5日
チェンナイ Chennai (India)
http://www.chennaiopen.org/
ダヴィデンコ
ヴァヴリンカ
シリッチ
カーロヴィッチ
モヤ
添田豪
1月12日
オークランド Auckland (New Zealand)
http://www.heinekenopen.co.nz/1/home/
錦織(WC)
デルポトロ
フェレール
ソダーリング
グルビス
1月12日
シドニー Sydney (Australia)
http://www.medibankinternational.com.au/
(男子)
ナルバンディアン
シモン
ツォンガ
ヒューイット
ガスケ
(女子)
モレーズモ
サフィーナ
ディメンティエヴァ
セリーナ・ウィリアムズ
1月14日(エグジビション)
クーヨン Kooyong/Melbourne (Australia)
http://www.aamiclassic.com.au/Home
フェデラー
ヴァヴリンカ
バグダティス
サフィン
ゴンザレス
ベルダスコ
シリッチ
モヤ
1月19日
アーストラリアン・オープン Melbourne
http://www.australianopen.com/en_AU/index.html
投稿者 Tennisnakama 00:33 | コメント(12)| トラックバック(0)
クーヨンは上の5人+チリッチ、モヤ、ベルダスコです。
グルビスの件ご指摘ありがとうございました。グルビスはクーヨンとオークランドの二つを同時に登録して問題になったことを忘れていました。それがあとで分かってクーヨンの方は取り消したようです。これはマネージメントと選手のコミュニケーションがうまくいかなかったようで、この二重登録が発覚した時点では、グルビスが休暇に出てしまって連絡がとれずにしばらくはミステリーだったのでうっかりしていました。1月の大会は主な選手しか掲載しておりませんが、クーヨンはシリッチ(チリッチ)、モヤ、べルダスコを加えておきました。
あと、誤解のないように(主な出場選手を列記しましたが、シード順ではありません。)も付け加えておきました。
あいやー、フェデラー負けてしまったんですか。 もちろんマリーは素晴らしい選手なのですが、フェデラーファンとしてはもうしばらく勝たないでっていう気持ちになってしまいます(マリーファンの皆様すみません)。
それにしても、tennisnakamaさんの仰るとおり、男子トップ10はまさに戦国時代に突入ですね。誰が勝っても決して「番狂わせ」と思えませんから。
こうした一流選手たちの熱戦が増え(もちろん錦織選手もそれに絡み)、日本でのテレビの扱いも増えて、多くの日本人がテニスへの関心を高めてくれるといいなあと思います。
今年も、blogを拝読することを楽しみにしております。
http://www.freeetv.com/modules.php?n...=watch&id=2398
http://stream.m3.livetv.sk/STV3live?MSWMExt=.asf
http://en.justin.tv/lotfitv4
http://video.eurosport.fr/audio.shtml
今年もみなさんとワイワイ、テニスの話で盛り上がれるのを楽しみにしています!そんな場を提供してくださるTennisnakamaさんのブログ、今年も楽しみにしています。
さて、昨日は久々にラファの元気な姿が見られました。2ヶ月前、ベルシーで棄権したダビデンコ戦から2ヶ月…その同じデンコさんとの対戦で復帰です!あの時ベルシーのスタジアムで失意のあまり呆然としたままストップした時間が、ワープしてやっとつながってくれた感じがしてうれしかった!!(デンコファンの方、すみません…)新しいウェアのラファ、最初のうちは何だか慣れないけど、でもウェアが変わったことによって「ウェアではなく、ラファそのものが本当に好きなんだわ、私!!」って思っているラファ・ファン、多いと思いますよ(私のブログではその話で盛り上がってます!)。
Tennisnakamaさんの記事にあるように、みんなが彼の座を虎視眈々と狙っているわけですから、彼にとってはとてもタフな一年になるでしょう。でも、念願のナンバー1の夢をかなえて、ウェアも新しくして心機一転、新しく進化したラファが見られる2009年になるといいなって思います!ラファの話ばかりですみません。ちょっと久しぶりのラファに感動しちゃって…。こんな私ですが、今年もどうぞよろしくお願いいたします!
2009年初コメントです。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨日は、久しぶりにコートを必死に走るラファが見れて感動~!!PCに向かって一人きゃーきゃー言ってました。最初はえぇ~?どうなるの~??と不安になりましたが、、、デンコさんには悪いけどやった~~!という感じでした。
あのそで有りウェアは、微妙~でしたが、見てるうちにだんだん慣れてきて・・・、
そう、、、やっぱりウェアの中身です。。。シャキーラが観に来てて試合後ラファが握手してた!!
今日のマリー戦とっても楽しみです。(ホントは フェデラーvsラファ 観たかったけど・・・)
昨年はブログを盛り上げてくださって本当に感謝しています。今年も楽しくワイワイやりましょう。それにしてもナダルもフェデラーも観れなかったのでちょっとがっかりしていますが、ナダルの袖ありウェアもみたいし、ナダルvsマリーは何とかがんばって観れるようにします。
tennisnakamaさんのブログ、テニス仲間の皆さんのコメント、今年も楽しみにしていますよ~!
皆様、よろしくお願い致します。
いきなり今年一年の動向を占う意味でも、注目しがいのある豪華メンバーの揃った試合が、新年早々始まったんですねー。ほんとに群雄割拠で、いったい誰が今年NO.1になるんでしょうか???
tennisnakamaさんや、皆さんの予想は?
TOP10以外からも出てきそうな注目選手とかいるんですかね?
私の予想は………………………っ、さっぱりわかりません!!!
今夜は’09年度の初試合を観戦して、初ラファ様と初マリーさんを拝ませてもらいます。
送信できなかったはずのコメント(↑↑)が、生き返ってます!なんで~??
未送信だったのを確認したのに…また打ちなおしたのに~~~
…今年一年を案じてるんでしょうか??
tennisnakama様、お手数おかけしますが削除おねがいします。
tennisnakamaさん、反応ありがとうございます。
仰るとおりですね。フェデラーはランキング1位を長く続ける偉業は果たしたのだから、今後はGSタイトルをあと2つ取ることに集中できればいいですね。tennisnakamaさんがあと5年はやれるとおっしゃるように、私は彼には長くツアーに残ってほしいと思います。そして彼ならではの技術をもっと堪能させてもらいたいですね。