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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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ナダルはナイスガイ

まだ体調がすぐれない、猫好きな私をを元気づけるため、息子がこのビデオのリンクをメールしてくれました。



さて、インドのユキ・バンブリ君が全豪ジュニアで優勝しました。おめでとう!まだ16才。ジュニアの世界ランキングでも堂々一位となりました。圭君とともに世界にアジア旋風をおこしてくれそうです。

さてナイスガイ、ナダルの心温まるエピソードを二つお伝えしたいと思います。

キア(韓国の自動車)の広告撮影
私はニュージャージー州で週3~4回はテニスをしていますので、いろんなクラブに出入りをしています。テニスクラブには一年中プレイできるインドアのテニスクラブと、メンバー制のアウトドアのクラブの二種類があります。昨日、あるメンバー制のクラブのオーナーと雑談をしていましたら、ナダルの話になりました。彼はフェデラーファンなので、どうすればフェデラーが勝てるかの話に発展しました。

フェデラーは自分の陣地(ハードコートと芝)で負けたのだから、ナダルに勝つには、クレーで勝たねばならない!」

確かに。真剣勝負とはそういうものなんですよね。自分のテリトリーを荒らされたのなら、相手の陣地に行って首をとる。

そのフェデラーファンの彼がしみじみと言ったのです。
「それにしてもナダルは本当にナイスガイだ。」オーナーは2年前の夏の話をはじめました。

キアの広告(これは韓国だけに流されるCF)のため、彼のテニスクラブが撮影に使用されることになりました。US Openのためにニューヨークに滞在していたナダルは、3日間をニュージャージーの彼のテニスクラブで過ごすことになったのです。大きなトレーラーがナダルの控え部屋になりますが、撮影のない時間は、ナダルはクラブに見学にきたファン全員と雑談し、サインをし、記念撮影も喜んで応対したそうです。信じられないくらいナイスガイだったそうです。

これは本当にできないことです。私はコマーシャル撮影のプロジェクトを何度も手がけたことがありますが、ワンショットに何時間も費やす労力は並大抵のものではありません。炎天下で何度もストロークの取り直しがあり、いくらタフなラファでも、慣れないことでくたくたになったと思います。

それにも拘らず、撮影の合間はいつもニコニコ。しかもです。ある女性がハグさせてほしいとラファにお願いしたのです。そうするとあのはにかんだてれた表情でナダルはOKしました。その女性は天にものぼる気持だったでしょうね。(羨ましーッとため息が聞こえてきます)

熱狂的なラファのファンは彼のガールフレンドのことは聞きたくないでしょうが、ガールフレンドのジスカが一緒だったのです。オーナーはため息をつきました。

「本当に美しい女性だった。あの美しさはモデルのようなうわべだけの美しさではなくて、中から輝きでる美しさだった。」

このオーナーは金持ちのハンサムな男性で、ヨーロッパに別荘をもち世界を旅行しています。目の肥えた彼が「本当に美しい女性だった。」と言わせたジスカは、さぞかしすばらしい女性なのでしょう。何というカップルでしょう。ここまでくれば、嫉妬心も湧きませんね。素直にこの素敵なカップルを祝福してあげましょう。

(2)ロジャーを推薦するよ
Prince of Asturias Awardというスペインで最も名誉のある賞があります。これは各部門で優れた功労者に与えられる賞で、受賞者はスペイン人とは限りません。2007年はナダルフェデラーがスポーツ部門で候補にあがりましたが、フォミュラーワンのレーサー、ミヒャエル・シューマッハーが受賞しました。昨年はナダルが受賞しています。

そこでナダルは今年の賞について意見を聞かれたとき、このように言ったのです。(受賞者はまだ発表されていません)
フェデラーは13のグランドスラムのタイトルをとり、ベストプレーヤーだ。僕はフェデラーを推薦したい。」

この言葉にスペイン人もちょっと首をかしげました。いくらナイスガイとはいえ、ラファ、それはいいすぎなんじゃないの? 


投稿者 Tennisnakama  10:06 | コメント(9) | トラックバック(0)

言論テロ行為と戦う

フィルター制度の導入を

私は日本のブログに疎く、2チャンネル(?)があるということも知りませんでした。今でも不可解なことが多いのですが、「ブログの炎上」や「自作自演」という現象があることも学びました。

今回のような悪質なデマ(tennisnakamaがコメントの自作自演をして、意見を操作する)を吹聴する行為は、 覆面をしていて正体が知れないのですから、まさに言論テロリストです。

このような行為が許される背景に、「言論の自由」の基本原則の欠如があると思います。この問題は、私のブログのコアの問題でもありますので素通りできないのです。

コメント者の名前は、選択が自由で、管理者がIDを求めないことから、コメント者のネームを無断使用することもできます。例えばAさんのコメント者の意見が気にいらなかったとします。Aの名前で「最近の私は、借金に追われて少しノイローゼ気味なのです。」とデマを書くこともできるのです。管理者としては、どのAが本当のAであるのか分かりません。事実、私のブログで多くの「通りすがり」さんが登場し、混乱してしまいました。

ではこの現象は果たして海外でも起こっているのでしょうか?(ここで「海外」というのは、英語圏のブログを指します。)

私のブログの記事の準備は、まず海外の情報を得るために、毎日約20~30くらいのメディアから情報を選ぶことから始まります。全部の記事は読めませんので、まずヘッドラインから選んでいきます。そこで5記事くらいに絞りじっくり読みます。それに加えて、影響力のある個人のブログを約10くらい目を通します。それから書きたいテーマを決めてリサーチにかかります。(これだけで相当の時間がかかるので、日本のブログまでなかなか目がとどいておりません。)

記事に寄せられるコメントもできるだけ読むようにしています。ときどきtennisnakamaの名で投稿もしています。特に錦織選手に関するテーマであれば、できるだけ彼を理解してもらえるようコメントを残すようにしています。特に興味深い問題に関しては、さらに多くの記事を読み、そこに寄せられるコメントに目を通します。例えば全豪の暴力事件に関する選手の発言については、通常の記事の数倍以上の時間を費やしてリサーチします。今回はジョコヴィッチの公式ブログのメンバーとなって、自分の意見を発表しました。

このように海外のいろんなスポーツブログのコメントを読みコメントも残しているわけですが、言論テロリスの行為は耳にしたことがありません。激しい議論や感情論はありますが、私のブログにくるような、悪質な嫌がらせのコメントや、事実無根のデマを広めるようなコメントは見たことがありません。実際あるのかもしれませんが、社会問題にまで発展することは(2チャンネルで発生するような)スポーツブログでは耳にしません。(ただしマイスペースなどのソーシャルネットワークでは、そのような事件が起こり、自殺者を生んだことはありますが。)

社会が「言論の自由」を享受するためには、「発言には責任が伴うという根本的な原則」が前提となります。

(1)ブログ管理者の判断で不適当と思われるコメントを削除する権利と責任。
これは日本のブログもやっています。

(2)登録制を取り入れ、コメント者を管理する責任。
海外ではメジャーなブログは会員にならなければコメントできないところがほとんどです。会員になるためには、氏名、コメント名、メールアドレスなどを記入する必要があります。登録制をとらないブログでもメールアドレスを記入しなければコメントは残せないようになっています。私の閲覧するブログのなかで、メールアドレスなしでコメントを投稿できるブログはありません。しかし投稿者のメールアドレスは一般に公開されるのではなく、ブログ管理者のみが把握する情報として管理されます。

このフィルター制度によって、自分の正体がバレてしまうので、テロ行為はかなり防ぐことができます。この制度のおかげで、ブログ社会はテロのアタックを恐れることなく発言ができるのです。

日本の主なブログをリサーチしてみましたが、ほとんどのブログはメールアドレスを必要とせず、コメント者は言いたい放題が許されています。その理由は?

ここで2チャンネルの西村氏の見解を、Japan Media Reviewが掲載しています。英語版ですので要約してみました。
http://www.ojr.org/japan/internet/1061505583.php

「ニュースを伝えるにはリスクをともなう。真の討論ができるのは、お互い相手を知らないという無記名の条件が必要だ。もし記事が退屈な内容であれば、退屈だといえるのは無記名でしかありえない。この無記名のシステムによって情報は平等に扱われ、正確な議論が機能を果たすことになる。」

西村氏は「言論の自由」をはきちがえています。正確な情報であるかデマであるのか、どこでチェックできるのでしょう? 無記名で書き逃げができ、言いたい放題が許される討論は、それが真の討論と呼べるでしょうか。ここに欠如するのはaccountability つまり自分の発言には責任が伴うという大原則です。

ブログは一つのコミュニティーです。健全なコミュニティーを促進するために、治安を脅かす悪質な行動には、敢然と戦っていく姿勢が必要だと思います。自由に責任ある発言ができる環境をつくるためには、まずコメントシステムの早急な対策が必要だと思います。

とりあえず、私はこの問題についてtennis365とスポーツナビに、フィルターを設けるシステム改善を提案してみたいと思っています。


投稿者 Tennisnakama  00:18 | コメント(12) | トラックバック(0)