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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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フェデラーに赤ちゃんが!

ホットニュースです。ミルカが妊娠しました! 今日フェデラーの喜びのメッセージが彼のウェブサイトに発表されました。



「僕たちがこの夏に親になることになりました!ミルカが妊娠をして家族としてスタートすることになったのです。僕たちの夢が実現して本当に嬉しい。僕たち二人は子供が大好きで、親になれるなんてとても楽しみです。ミルカの体調もよく、すべて順調にいっています。」

それに加えてもう一つのグッドニュースです。デ杯も止めてフィジカルトレーニングに集中したフェデラーは、腰の調子もよく、インディアンウェルズに万全の態勢で臨むことができるとか。

mirkapregnant

〓Roger Federer Management



私はフェデラーには彼の身辺に大きな変化をもたらすモチベーションが必要だと思っていましたが、ついに最高のモチベーションができました。「父親になる」という自覚と喜びで、ガンガンと勝ち星をあげていってくれることと思います。

結婚の話はまだ出ておりませんでしたが、これは後でゆっくりと二人で決めればよいこと。2000年のシドニーオリンピックで知り合った二人の長い春に、巷では「ミルカと関係を清算して、再出発という大手術をしなければフェデラーはカムバックできない」などと、心ないファンの声も結構上がってきているだけに、この二人の固い愛の結晶のニュースは嬉しい限りです。

赤ちゃん誕生で、人間としても一段と成長する機会を得たフェデラーは、きっと彼のテニスにも大きな影響を与えてくれるはず。フェデラーファンにとっては、今年はカムバックの年。テニスファンにとっては、ナダルとの壮絶な戦いが幾度も観られるラッキーな年となりそうです。

Congratulations, Roger and Mirka!



投稿者 Tennisnakama  05:56 | コメント(8) | トラックバック(0)

コーチ無しのフェデラーの挑戦

ヒューイットアガシを世界No.1にしたあのダレン・ケイヒルが、オーストラリアのデ杯コーチをやめたため、一挙に「フェデラーのコーチに?」との噂がたったのは一ヶ月前。(フェデラーに新コーチ?』)

そしてケイヒルがドバイに飛び、フェデラーのトレーニングに合流してから、「フェデラーにケイヒルが新コーチに決定」とのニュースが世界へ。

この一ヶ月はケイヒル新コーチの話で、落ち込んでいたフェデラーファンをすっかり盛り上がらせてくれました。フェデラーには今年は大きなゴールが二つあります。

「 No.1へのカムバック」
「14個目のGSタイトル獲得」

このゴールを達成するためには、 進歩しつづけるナダルを打倒しなければなりません。フェデラーは新しいコーチで心機一転をはかる必要があることは周知の事実なのですから、ケイヒルはベストのチョイスだったのです。

しかし、昨日IMGのフェデラーのマネージャーから正式な報告があり、フェデラーはケイヒルをコーチとすることを断念しました。その理由は?

ケイヒルはアガシのいるラスベガスに住んでいます。フェデラーはスイスとドバイに根拠地をおいて、トーナメントをまわっています。もしコーチとなればケイヒルはほとんど家族と過ごす時間がなくなってしまいます。

数週間ドバイでフェデラーのトレーニングキャンプに参加したケイヒルは「家族と過ごす時間がなくなる」という理由で、この新コーチの話は流れてしまいました。金銭的な話が出る前の基本的な段階、スケジュールの問題が大きな壁となったのです。

(ここからはtennisnakamaの意見です。)

フェデラーは完成された選手です。サーヴやネットプレーの進歩が必要なナダルとも違います。また最近新コーチ、ステファンキを迎えたロディックとも違います。

私は完成された選手であるからこそ、フェデラーにはフルタイムのコーチが必要だと思っていました。オーストラリアン・オープンでメンタルで5セット目を失ってしまった彼には、必要なのは技術のコーチではなく、最後まで自分の力を信じて疑わないゆるぎのない自信です。決勝戦にトニーコーチがナダルに「ラファ、最後まで勝てることを信じて戦うんだ!」と言って励ましたように、フェデラーに必要なのは、トニー・ナダルのようなコーチなのです。

「ロジャー、君はナダルに勝てる力があるんだ!」とハッパをかけてくれるコーチ探しがどうして難しいのか? フェデラーをある意味で洗脳してしまうマインドパワーは、パートタイムでは無理なのです。フェデラーを信じ、家族を犠牲にしてまでもトータルにコミットをしてくれるコーチの言葉でないと信じられない。しかもケイヒルのような名コーチでないと、フェデラーのマインドコントロールはできない。

このことは今までローチやイゲラスのパートタイムのコーチの経験で、フェデラーが一番よく知っていたのではないかと思います。ですからこのケイヒルの「地理的、時間的に無理」という理由は今さらという気がします。そんなことはわざわざドバイに飛ばなくなくても分かりきったこと。ケイヒルがパートタイムでない限りコーチ役は引き受けられないことは分かっていたはずです。ですからこのケイヒルのトライアルは、フェデラーの決断にまかされていたと思うのです。「もう一度パートタイムを雇うかどうか」フェデラーはケイヒルとトレーニングをして、やっぱり自分にはフルタイムのコーチが必要だという確信を持ったのだと思います。

という訳で、フェデラーは再びコーチなしとなってしまいました。しかしこの決断は正しかったと思います。「ひょっとしてパートタイムでもいけるかな?」という淡い期待を抱いていたフェデラーを原点に戻すことができたと思うからです。他力本願ではなく、自身が解決していかなければならない「自信」という大きな課題に、心を新たにして挑戦するしかないと再認識したのでしょう。

No.1の座を失い、ナダルに負け続けているフェデラーは、今の状態が単なるヒッカップ(hiccup:しゃっくり。一時的にセットバックすること)であるのかどうか?コーチという薬を飲まず、自身のマインドパワーでナダルアレルギーを克服できるかどうか? 

しゃっくりのないフェデラーの姿をインディアンウェルズでみることができるかどうか? 楽しみですね。いよいよマスターズが始まります。

投稿者 Tennisnakama  00:07 | コメント(7) | トラックバック(0)