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トップ選手のナダル分析

マイアミマスターズに再びトップクラスの選手が大集合しました。3月26日からすでに激しい戦いが始まっておりますが、シードプレーヤー(32選手)は今日の2回戦(Round 64)から初戦となります。フェデラーが出ますね。この大会に大なる期待をかけていますので、密着観戦をしていきたいと思います。28日からTennisTV.comで観戦できますので(多分観戦できるのは、StadiumとGrandstandの2コートだけだと思いますが)、今週末はゆっくりStreaming観戦といきましょう。

Simon vs Hewitt
今日27日の試合に、フェデラー、ジョコヴィッチ、ロディックが初戦で出場します。今日の試合で一番気になるのが、シモンとヒューイットです。昨日のテニスチャンネルで昨年のナダルvsシモンのマドリッドマスターズの再放送を観ましたが、あのときのシモンはすごかった。ナダルの足でも追いつけない、シモンのフォアのミサイルショットを堪能しました。ナダルがシモンのファオ側にワイドにふったときに、シモンがみせたラニングダウンザラインのウィナーはテニスの究極ともいえる技で観客を魅了しました。しかし最近のシモンは、フォアに自信がなくなったのか、あの華麗なショットが影をひそめてしまっています。ぜひヒューイット戦で、リズムを取り戻して、あのしびれるウィナーをみせてほしいと思います。

Nadalについて語る
さて、大会にそなえて記者会見で質問が多かったのは、ナダルについてです。特にサフィンがインディアンウェルズで「ナダルの技が進歩したことに驚いた」とコメントしたこともあって、ナダルについてトッププレーヤーたちに質問が集中しました。(コメントは記者会見を要約したものです)

Roddickのコメント
Safin is 100% spot on. (spot onは正しいという意味)
ナダルのチップ(ヴォレーのように球を斜めに切るショット)について誰も述べてないようだけれど、このチップのおかげで彼はトラブルを切り抜けることができるようになった。いつも彼のラニングとヘヴィーなトップスピンが取り沙汰されるけれど、ヴォレーもうまくなっている。誰も言わないけれど、ナダルはベースラインから一歩中に入ってサーヴィスリターンができる。皆まだナダルがベースラインから深く下がったままだと勘違いしているようだけれど、それは5年前の話。今の彼はいろんなポジションからミックスして打つことができる。いろんなトランジションができるんだ。彼は今いかに完全なプレーヤーになっているか、まだ十分に評価されていないように思う。


Murrayのコメント
ナダルはもう何年もNo.2だったし、いつも信じられないくらいすばらしい選手だった。しかし最近はハードコートで、もっとアグレッシヴになってきて、ベースライン近くで打つようになってきている。彼のヘヴィーな球はハードコートでは強みだ。ウィンブルドンで優勝して以来、彼のテニスはそれほど変わったとは思わないが、ネットを低く超せるショットができ、速いコートではナダルはさらに強くなった。

ナダルフェデラーに勝つには、いつも信じられないテニスをしなければならないと思われているようだけれど、そうではなくて大切なのはショットの選択なんだ。ラインを狙った正しいショットの選択と、大切なポイントでの強いメンタル。試合がタイトになってくると、ナダルはフリーポイントを与えれくれないから、メンタルが強くなければ彼には勝てない。

Federerのコメント
ナダルとの対戦でいろんなことを試みてきた。作戦にはコンディションの違いも大きく影響することも忘れてはならない。インディアンウェルズのナダルvsマレーの決勝では、強風のため二人とも通常のテニスができなかった。高温、強風、寒冷、デイゲーム、ナイトゲーム、このようないろんな要素が重要な意味をもってくる。

ラファを倒すには、アグレッシヴなプレースタイルが有効だ。特にハードコートではね。でも過去を振り返ってみると、クレーではもっとチャンスがあったのに、ハードコートではあまりそのチャンスがなかったように思う。ハードコートでは彼に勝つにはアグレッシヴでなければならない。それは今までの経験で分かりきったことなんだ。

Djokovicのコメント
フェデラーナダルは、長年1位と2位を保持してきた世界のベストなプレーヤーだ。過去の二人のマッチはちょっとしたポイントの違いが勝敗を決定してきたように思う。この2-3のポイントがナダルを勝者にしている。ナダルはオーストラリアン・オープンでは辛抱強く粘りがあり、大切なときにフェデラーよりベターなテニスをしたのが優勝につながった。


Federer vs Nadal 戦を期待しましょう
フェデラーナダルを倒すにはアグレッシヴでなければならないと断言しています。しかしなかなかアグレッシヴにさせてくれないのがナダルのテニスです。フェデラーのバックハンドに集中攻撃を受けてしまう試合で、果たしてフェデラーがどれだけアグレッシヴに試合を展開することができるのか? リスキーなショットの成功は、ヒッティングゾーンに入れるフットワークが必須条件です。アグレッシヴなテニスはエラーを伴います。そして勝ち急ぎの焦りも。果たしてフェデラーは強烈なメンタルで冷静さを保ちながら、アグレッシヴに攻撃しつづけることができるのか? マイアミこそは決勝でフェデラーvsナダルを期待したいと思います。



投稿者 Tennisnakama  23:21 | コメント(2) | トラックバック(0)

フェデラーがダブルウィナー

2008 ATP World Tour Awardsが発表されました。
HTTP://WWW.ATPWORLDTOUR.COM/TENNIS/1/EN/AWARDS/2008WINNERS.ASP

この賞についての詳しい情報(投票の仕組みなど)を調べましたが、まだリサーチ段階です。分かっていることは、スポーツマンシップ賞はATPの選手が投票、選手の人気投票はファンがATPのサイトに投票。その二つのカテゴリーで、フェデラーが見事にダブルウィナーとなりました。

「二つの受賞を与えられて嬉しい。スポーツマンシップは僕にとって大切なことで、いつもコートではよきスポーツマンでありたいと努力してきましたので、他の選手の模範になれば幸いです。それに次の世代に少しでもインスピレーションとなれば嬉しい。」

それにしてもフェデラーの調子にかかわらず、ナダルを倒した根強いフェデラーの人気には驚かされます。

「6年続けてFavorite Playerに選ばれたことに感激しています。世界中のテニスファンからこのようなサポートを受けて、モチベーションがあがり頑張りたいと思います。」

ランキングでは2位になってしまったフェデラーですが、人気投票ではまだまだ王者の貫禄を示してくれました。この投票結果がフェデラーカムバックの最良のメディシンになってくれますように。

Player Of The Year: Nadal
これは誰もが予期していたナダルの受賞となりました。No.1ランキングだけでなく、オリンピックゴールド、ウィンブルドンとフレンチオープンの2タイトルの獲得など、2008年のナダルの快挙はセンセーションを呼びました。

Doubles Player Of The Year:  Zimonjic & Nestor
ブライアン兄弟を押さえて、ジモンジックとネスターの新しいダブルスチームが栄誉に輝きました。ハンブルグ、ロンドン、ウィンブルドン、トロントの4タイトルにフレンチオープンの準優勝の快挙。2008年度の最終ランキングは、ジモンジックが1位、ネスターが2位で不滅のブライアン兄弟の壁が崩れ去りましたが、今年はめでたく1位にカムバックしています。

Stefan Edberg Sportsmanship Award:  Federer
5回連続してスポーツマンシップ賞をとったエドバーグを記念してこの名がつきましたが、フェデラーはこれで5年連続受賞となりました。もしフェデラーがエドバーグをこして6度目の受賞をすれば、Roger Federer Sportsmanship Awardと名付けてほしいですね。今のテニスファンの中でどれほどの人たちがエドバーグを覚えているのか疑問ですので、この大切な賞はアップデートする必要があると思います。チームスポーツと違って、テニスはスポーツマンシップが重視される貴重なスポーツ。Winning is everythingの風潮のプロスポーツの中で、絶滅寸前のスポーツマンシップのスピリットの救世主、フェデラーの貢献は計り知れないものがあります。

ナダルもスポーツマンシップに溢れた選手といえますが、ときどきウォーニング(サーヴに時間がかかりすぎ)を受けるのが玉にきず。これさえなくなればフェデラーの後継者となること間違いなし。

Most Improved: Tsonga
右膝の手術で3ヶ月のブランクがありながら、ランキングを43位から6位へアップさせた実力が買われたもの。オーストラリアン・オープンでは決勝進出、9月のバンコック優勝、10月のパリマスターズ優勝と大活躍の2008年でした。

Newcomer of the Year: Nishikori
ランキングが281位から63位へジャイアンツジャンプ。しかもトップ100入りを果たした最年少選手として評価されたもの。この輝かしい栄誉が圭君のモチベーションとなっていることは疑いもありません。プレッシャーとならず元気な圭君のカムバックを期待しましょう。

Comeback Player of the Year: Schuettler
2007年の155位から30位へ。シュトラーの過去最高のランキング5位(2004年)には及びませんが、もうすぐ33歳になるテニス高齢者のカムバックは、おおくの中堅選手にインスピレーションを与えました。テニスの若年化が進むなか、30歳以上の選手にこの賞が与えられたことは嬉しい限りです。
シュトラーは膝の怪我とフェデラーのかかったモノの後遺症で3年以上のスランプが続きました。引退の噂を吹っ飛ばす、すばらしいカムバックです。

Arthur Ashe Humanitarian Of The Year: Blake
福祉事業や世界平和への貢献度が最も高かった選手に与えられる栄誉です。
ブレイクは父を胃ガンで亡くして、ガンの研究に役立つよう Thomas Blake Sr. Memorial Research Fundを設立しました。1億円のゴールを設定してその基金をニューヨークのメモリアル・スローン・ケタリング・ガンセンターに寄付することになりました。

Fans' Favourite: Federer
ATPWorldTour.comで行われた人気投票で6年連続1位にフェデラーが輝きました。
フェデラーは26.6%、 ナダル22.8% 、 ジョコヴィッチ7.8% 、 ゴンザレス6.2%
ホットなスーパースターのナダルを引き離しての堂々1位です。マレーの人気ランキングは分かりませんが、それにしても3位のジョコヴィッチと4位のマレーにもう少し人気を上げてもらわねば。

余談ですが、中国の最大新聞のオンライン、sina.comが行った2008年の人気投票で1位になったのは、なんとロディックです。Why? 彼は昨年の北京のチャイナオープンで優勝していますが、これだけが原因ではなさそう。ロディックは中国の大地震で壊滅してしまったテニスコートを再建するために、中国テニス協会に500万円も寄付しているのです。このような人道的貢献が評価された結果だと思いますが、ロディックは偉い!(アメリカにおいても、彼はいろんな慈善事業のためにエグジビションに出ています。)



投稿者 Tennisnakama  00:09 | コメント(8) | トラックバック(0)