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どうしたフェデラー!?

マイアミ大会のSF準決勝、フェデラーvsジョコヴィッチ戦は、残念ながら外出のために第1セットを見逃してしまいました。帰宅したときは、丁度第2セットが始まる直前。スコアは6-3でフェデラーのリードです。いいぞ、フェデラー! 気持ちも軽くTVとtennistv.comの二面スクリーンで観戦態勢が整いました。今日はストリーミングの方が5秒早く放送しています。昨日は逆でTVのほうが早かったのですが、どうしてこういうことになるのか? 深く追求することはやめて、第2セット観戦です。

今日は風が強く、しかもくるくるとつむじ風のように回転して吹いてくるので、風対策がむずかしいそうです。インディアンウェルズのナダルvsマレーの決勝戦は、強風が吹き荒れ、ナダルの冷静で辛抱強いテニスが勝ちました。「風が強い日はラインぎりぎりは狙わない」このゴールデンルールを守ったナダルが優勝しました。今日は果たして、このルールをどちらが守り、ミスの少ないテニスで勝利を得るか?

第2セット
フェデラーのいつものエラーは?
ブレークポイントの山場がいろいろあったのか?
フェデラーのサーヴは?
第1セットを観ていないので分からないことばかりですが、6-3のスコアから察するに、ジョコヴィチのひどいミスがない限り、フェデラーはかなりいい感じだったはずです。

このフェデラーのいい感じを期待していましたが・・・

第2ゲーム(1-0)フェデラーのサーヴ
フェデラーはサーヴィスウィナーをとって, 15-0と快調な滑り出し。
しかしフォアがベースラインを超え15-15。
せっかくのドロップショットもジョコに追いつかれ15-30。
フェデラーのフォアハンドがとんでもないところに飛んで15-40。
最後はジョコヴィッチがリターンエースをとって、あっさりとブレークされてしまいました。

ジョコは、第3ゲームのサーヴィスゲームでは、ミスも多くなりブレークポイントを迎えますが、フェデラーのエラーに助けられてなんとかブレークを逃れます。それにしても気になるのが、フェデラーの打ち方です。強風のためにスピンを多くかけて打っていますが、どうしても自信のない打ち方をしています。ラケットスピードが打ったあとかなり減速してしまって、スピンが十分に効かないでベースラインを超してしまいます。ほんのわずかな、多分5cmくらいのロングだと思うのですが。この調整ができないで苦労しているようです。

しかしフェデラーは得意のバックハンドのスライスで、ネットぎりぎりのアプローチショットでジョコに角度をつけさせず、ジョコのパッシングショットのエラーを誘う妙技をみせてくれたのは、第5ゲーム(3-1)です。焦ったジョコはブレークポイントでダブルフォルト。フェデラーはブレークバックしてスコアをイーヴンに戻します。

二人が最悪のゲーム展開をみせたのが第6ゲーム(3-2)フェデラーのサーヴィスゲームです。せっかくジョコをブレークしたのもつかの間、フェデラーのエラーが続出して、あっという間の0-40でブレークポイント。何なのよ、これは!と驚いているうちに、どんどんジョコもミスを重ねてデュースへ。ここからがまたすごいというかひどいというか。アドの取り方がすべて相手側のミスによるフリーポイント。こんな試合は観たくない!最後はフェデラーのフォアがベースラインをオーヴァーするエラーによってブレークされてしまいました。最悪! 

(ジョコは記者会見で「このゲームがキーだった。これ以降はよいプレーができるようになった。」と述べています。)

第8ゲーム(5-2)フェデラーのサーヴィスゲームは焼けっパチのフェデラーでした。もうメンタルなんてドバイかスイスに忘れてきたみたい。自分に怒りくるって、情けなくて、とてもコントロールできる状態ではなく、15-40のブレークポイントでは、勝ち急ぎの無理な姿勢でフォアを大きくワイドしてしまって、第2セットを逃してしまいました。

フェデラーがこの危ない心理状態から果たしてポジティヴになって第3セットにむかうことができるか? フェデラーならできる! 今まで黙って観戦していた多くのテニスファンが立ち上がりました。こんな負け方はしてほしくない! 割れんばかりにロジャーの名が会場にこだまします。

第3セット
いよいよ最終セット。このセットでフェデラーが立ち直ってくれるかどうか?
フェデラーのサーヴが第2ゲーム(1-0)から始まりました。
ネットダッシュしましたがヴォレーのミス・・・
ウィナーを狙ったファオのインサイドアウトがワイドに・・・
フォアをミスヒットして空中高く・・・
15-40のブレークポイントではバックハンドが大きくそれてしまって、あっさりブレークされてしまいました。

この相変わらずのミスの連続をどう解釈すればよいのか?

解説者たちが大騒ぎです。「もう絶対にフェデラーはコーチなしでは駄目だ。それも一刻もはやく信頼できるコーチを雇って徹底的に解剖修復をはからなければ、この状態から切り抜けられない!」 私も全く同感です。これは技術以前の問題で、気の病(自分が信じられない病気)にかかっているとしか思えません。彼一人では治せない!

第3ゲーム(2-0)では、フェデラーがフォアハンドのショットをネットにかけたイージーミスをみて、解説者がまた叫びました。「こんなひどい試合は初めてです!」

フェデラーも怒りが沸騰点に達してか、ラケットをコートに思い切り投げつけました!グニャグニャに壊れてしまったラケットは、フェデラーの怒りといらだちと情けなさと、あらゆる感情を象徴しているようで、もう観ていられません! 会場も「カモーン!ロジャー!」の合唱です。しかしミスを続けるフェデラーは真逆さまに自滅の特攻隊となって、すべてのポイントをミスでジョコに寄付してしまいました。

第4ゲーム(3-0)フェデラーのサーヴです。
会場のファンは絶叫に近い叫びで「ロジャー! ロジャー!」のエールがこだまします。しかし・・・ダブルフォルト・・・ああ・・・もう涙。次はロジャーの足が球についていけずネット。それでも必死に挽回をはかるロジャーは(ここから気持ちが入ってロジャーになります)ネットダッシュを。しかしジョコはロブで対応。このロブがとれない! これでロジャーはプッツン。デュースも2度にわたるロジャーの大きくはずれたファオのミスでブレークされてしまいました。

その後はロジャーはジョコのミスが手伝ってブレークしなおしますが、このような不安定なショットを打っていては、ブレークすることがむずかしく、最後のマッチポイントでは、ロジャーのバックのスライスがロングとなって敗北してしまいました。

試合の結果は
ジョコヴィッチ def フェデラー: 3-6, 6-2, 6-3

ではこれからフェデラーはどうすればよいのか? これは多分フェデラー自身が模索して回答をさがしていかなければならない深刻な問題だと思います。答えは残酷なようですが、Nobody knows.


記者会見での二人のコメントをひろってみました。

フェデラーのコメントです:
「今日の試合は風のためにタフな試合となった。しかし風の障害は二人にとって同じこと。ジョコは第1セットで苦労した。今日の試合は自分が落ちかけた状況から這い上がるだけでなく、風とも戦わなければならなかった。しかしジョコの方がうまく対応したことは結果が物語っている。」

「腰の障害があってから、フォームをまた見いだしていかなければならなくなった。残念なことだけど。でもハードコートのシーズンが終わってほっとしたよ。クレーを楽しみにしている。新しいチャプターの始まりだからね。」

新しくコーチが必要かという質問に「過去2年間に5人くらいのコーチをもったよ。」という答え。これはコーチは助けとならないと言っているように聞こえます。

ジョコヴィッチは勝因について以下のように分析しています。

「僕はロジャーと対戦するときは、いつも勝とうとしてアグレッシヴになりすぎるけらいがあるんだ。だから第1セットも僕の勝ち急ぎでミスが多かった。しかし2セット目からもっと辛抱強くチャンスを待つことにしたんだ。1本余分に打たせてチャンスをつかむ。これが成功したのだと思う。」

「今日のロジャーは特別なことはしなかった。いつものようにうまいゲーム展開でペースをかえ、ショートスライスを僕のバックハンド側に打ってきてチャンスをつくるテニスだった。しかし後半からは僕のほうがゲーム展開を彼よりうまくやったと思う。」

まさにその通り。ジョコヴィッチの冷静な判断に拍手です。



投稿者 Tennisnakama  08:02 | コメント(40) | トラックバック(0)

デルポが見事ナダルを打倒

4月2日のマイアミ(ソニーエリックソン)のQFは、劇的な結果となりました。

No.7のデルポトロが世界No.1を破りました! ナダルはマイアミ大会では不調ながら何とか勝ち続けてこれましたが、7割の力ではトップ10を勝ち抜くことはできませんでした。 一瞬たりとも気を許すことのできないプロテニスの厳しさを思いしらされたQFでした。

第1セット

試合はナダルのサーヴから始まり40-0と快調な滑り出しです。第2ゲームのデルポトロはダブルフォルトでデュースとなりますが、ナダルがヴォレーミス、続いてバックハンドが2mもサイドラインからワイドにミス。このナダルなしからぬミスの連続でデルポはサーヴィスゲームをホールドします。

ここから簡単にゲームごとに第1セットの模様を書いてみますが、デルポは緊張でミス、ナダルは不調を引きずってミス、と二人のミスが試合を決定した感のあるぎくしゃくした第1セットとなりました。

第3ゲーム(1-1)ナダルのサーヴ
デルポのフォアが決まらず3回エラーをおかし、ナダルは今までやったことのないオーヴァーヘッドのミスでアウト。このオーヴァーヘッドのミスは傷として残るかもしれないイージーミスが心配。

第4ゲーム(2-1)デルポのサーヴ
サーヴが武器の割には切れが悪くエースやサーヴィスウィナー(日本ではタッチエース)がなかなかでないデルポ。ナダルもどこまで力を入れて打ってよいのかわからず、中途半端なスウィングでネットしたりオーヴァーヒットしたり。ナダルのラケットスピードが格段に落ちてきて、特にフォアのストロークに自信のない様子が心配される。

第5ゲーム(2-2)ナダルのサーヴ
ナダルのショートボールにデルポは突然牙をむき出して、ステップインしてフォアのインサイドアウトでウィナーを決める。ナダルも負けじとネットダッシュでデルポにプレッシャーを与えヴォレーのウィナーでお返し。そして最後はナダルはワイドにきれるサーヴィスウィナーでサーヴィスゲームをホールド。

第6ゲーム(3-2)デルポのサーヴ
デルポのサーヴが急にさえを見せ始め、エース3本がきまってデルポの攻撃が開始。

第7ゲーム(3-3)ナダルのサーヴ
デルポはナダルのバックを狙ってforced errorを誘う。これは最後までデルポの作戦で有効なショットで、両手バックハンドのナダルはリーチが狭く、デルポのフォアで叩かれたワイドなショットにナダルは苦しむことになる。

ナダルのバックハンドが決まらず30-40でブレークポイントを迎えてしまうが、ナダルのサーヴィスリターンを浮かしてしまったデルポの球をナダルはスマッシュして40-40へ。ボディーサーヴでデルポをジャムらせAd-40. 最後はナダルのフォアのクロスがディープに決まりデルポの球が浮いたところを、ナダルはネットダッシュでヴォレーで決めブレークを逃れる。

第8ゲーム(4-3)デルポのサーヴ
デルポはフォアの2度のミス、ナダルはフォアとバックで2度のミスで30-30。
デルポはサーヴ&ヴォレーでナダルを驚かすが成功せずに30-40でブレークポイントを迎えてしまう。ここでブレークを狙ったナダルはネットダッシュするが、デルポのナダルのボディー直撃にあい不成功に終わる。

第9ゲーム(4-4)ナダルのサーヴ
ナダルの2ndサーヴは彼の弱点の一つで、デルポはリターンウィナーに成功。
ナダルのエラーが増え出し、またもや片手バックのスライスのエラーで早くも15-40のブレークポイント。デルポはナダルのショートボールを予期してコートの中からスペキュタキュラーなフォアハンドのクロスでウィナーを決めてブレークに成功。

第10ゲーム(4-5)デルポのサーヴ
ナダルをブレークしたデルポは勢いをえてサーヴィスウィナー。ナダルはデルポの2ndサーヴをリターンエースするなど対抗したが、焦りが見えエラーがつづき最後はバックハンドがベースラインを超してデルポの勝利。

第2セット

以前ある解説者が言ってましたが、「ドロップショットが頻繁にでてくるときは、その選手が早く試合を終えてしまいたいという気持ちがあるときで黄色信号。」
第3ゲーム(1-1)にこの焦りのドロップショットがナダルにみられました。ベースラインが好きなデルポにはドロップショットは有効ですが、彼の足の速さを軽視してはいけません。ナダルのドロップショットも完璧でなければデルポにおいつかれて逆襲を受けます。2度ナダルはトライしましたがいずれも不成功。しかもデュースに追い込まれたナダルは守りに入り、ショットにコミットできず中途半端になりがちでエラーがふえブレークされてしまいました。

しかしナダルのすごいのは次に第4ゲーム(1-2)でデルポにリベンジです。借金はすぐ返す。気持ちの上で負を残さない。ナダルは今まで決まらなかったバックハンドでリスクを負ったウィナーを狙います。あの見事なバックハンドのダウンザラインがサイドラインの上に決まりました! 自信をえたナダルは同じショットで再びウィナーを。そして最後はフォアのダウンザラインでウィナーを決め、デルポをブレークしてスコアはイーヴンに。ナダルが返ってきた!すばらしいゲーム展開をみせたナダルに会場は割れんばかりの拍手喝采を送ります。

ナダルは猛然と攻めに入ります。第5ゲーム(2-2)に入るとサイドライン上に華麗に落ちるウィナーを2本決めサーヴィスゲームを決めました。

ここで焦ってきたのはデルポ。第6ゲーム(3-2)ではナダルを左右に振ってエラーを誘いますが、自分がエラーをしてしまい0-30と2ポイントを失います。そこを強気のナダルがサイドライン上にフォアのダウンザラインでウィナーを決めブレークポイントへ。デルポは勝ち急いでネットして、ナダルはデルポをブレークしました。

ますます自信を得たナダルは、第7ゲーム(4-2)でエース2本、サーヴィスウィナー2本を打ち、40-0の完璧なサーヴィスゲームをみせてくれました。

第3セット

上がり調子のナダルに圧倒されてか、デルポはフォーカスを失い0-40で簡単に第1ゲームをブレークされてしまいました。しかもデルポは肩で息をしていてかなり疲労している様子。

第3ゲーム(2-0)デルポのサーヴとなりますが、フォアとバックのミスの連続で0-30. しかしナダルのネットにかけるミスも手伝ってなかなかデルポをブレークできずにデュース。しかしナダルはギアを上げて、長いラリーの後フォアでクロスのウィナーを決め、そして最後はネットダッシュしてパッシングショットを美しく決めてデルポをブレークしました。

問題の第4ゲーム(3-0)です。2度も簡単にデルポをブレークしてしまったナダルはホッとしたのか、めずらしくメンタルラプスmental lapseがおきました。
フォアのワイドやネットのエラーでポイントを失っていきます。ナダルのミスに助けられながら、デルポはステップアップしてガッツのあるファオのダウンザラインを決め、ナダルをブレークしてしまいました。

ここで流れが完全に逆転。デルポはスイッチをオフェンスに切り替え、第5ゲーム(3-1)は2本のサーヴィスウィナーを決め、ナダルの2つのエラーが手伝って40-0で強気のサーヴィスゲームとなりました。

第6ゲーム(3-2)はますますデルポに勢いがつき、オフェンス速度が速まります。ナダルは早くもフォアの連続ミスが重なって0-40のピンチ。しかしやっとデルポをワイドにふってネットさせますが、15-40のブレークポイント。二人はサイドラインを狙った壮絶な戦いが続きます。ライン上に落ちるウィナーの球でも二人は拾いまくり、長い息を飲むラリーが続きます。しかしデルポは最後にナダルをワイドに振って、ナダルは球に届かず、ブレークされてしまいました。

ここから二人の死闘のテニスが始まります。全霊を込めた壮絶な戦いは、どちらが勝ってもおかしくない、全く予期できない試合の展開を広げていくことになります。

デルポはマイアミの蒸し暑さに耐えきれず、ボトルの水を頭にかけたのが効いたのか、第9ゲーム(4-4)ではエース3本をとりサーヴィスゲームをホールド。ナダルも負けじと、ウィナーをとったときは拳を上げて大声でVamos! 

試合の勝敗は予断を許さず、どちらに転ぶが分からないスリル満点の展開です。会場もワールドカップのような応援。アルジェンチン側についたのは、マイアミに住む多くのラティン系の観客です。これぞまさにテニスの醍醐味。

私の外出時間が迫り詳しくは書けませんが、ちょっと気になったのはデルポのメディカルタイムアウトです。

第12ゲーム(5-6)ナダルのサーヴのときにデルポはトレーナーを呼び、足をマッサージしてもらっています。こんなときに! このタイムアウトがどのようにナダルに影響するか? 案の定、すったもんだ苦闘してナダルは15-40でマッチポイント。しかしナダルは粘ってデュースにもどし、デルポは固くなってダブルフォルト。そして2度にわたるデルポのミスでナダルはマッチポイントを逃れます。しかし危ないぞ、ナダル

いよいよタイブレークです。ここで勝敗が決まってしまう。

ここでデルポがすばらしかったのは、彼のナダルの弱点を攻め続けるテニスです。
今までナダルはバックにワイドに切れる球にたどりつくのがやっとで、返球は甘くなりデルポに叩かれてきました。この手段を使わない手はない。一方ナダルは成功しなかったドロップショットを使ってまた失敗。せっかく勝てるポイントもナダルはネットのデルポにボディー攻撃を行い逆襲を受けて失点。なぜパッシングショットを行わないのか? このようにショットの選択の差がでたのがタイブレーク。デルポは落ち着いて効果的なショットでナダルのエラーを誘いました。

テニスIQの話を前回しましたが、デルポはメンタルの強さだけでなく、IQの高さも証明しました。

ナダルの敗因は「疲れ」だと思います。オーストラリアン・オープン優勝、デ杯の勝利、インディアンウェルズ優勝と立て続けに試合に勝ち残ってきたため、肉体的にも精神的にもゆっくりと休む時間がありませんでした。

インタービューでも言ってますが、このマイアミは準備が不十分であったことは確かです。彼も人間。マヨルカに戻って少し休養してほしいですね。

それにしてもこんなすばらしい試合を見せてくれた二人にありがとう!

(読み返す時間がないので誤字脱字などのエラーはお許しください。)



投稿者 Tennisnakama  00:31 | コメント(10) | トラックバック(0)