2009年04月04日
デルポが見事ナダルを打倒
4月2日のマイアミ(ソニーエリックソン)のQFは、劇的な結果となりました。
No.7のデルポトロが世界No.1を破りました! ナダルはマイアミ大会では不調ながら何とか勝ち続けてこれましたが、7割の力ではトップ10を勝ち抜くことはできませんでした。 一瞬たりとも気を許すことのできないプロテニスの厳しさを思いしらされたQFでした。
第1セット
試合はナダルのサーヴから始まり40-0と快調な滑り出しです。第2ゲームのデルポトロはダブルフォルトでデュースとなりますが、ナダルがヴォレーミス、続いてバックハンドが2mもサイドラインからワイドにミス。このナダルなしからぬミスの連続でデルポはサーヴィスゲームをホールドします。
ここから簡単にゲームごとに第1セットの模様を書いてみますが、デルポは緊張でミス、ナダルは不調を引きずってミス、と二人のミスが試合を決定した感のあるぎくしゃくした第1セットとなりました。
第3ゲーム(1-1)ナダルのサーヴ
デルポのフォアが決まらず3回エラーをおかし、ナダルは今までやったことのないオーヴァーヘッドのミスでアウト。このオーヴァーヘッドのミスは傷として残るかもしれないイージーミスが心配。
第4ゲーム(2-1)デルポのサーヴ
サーヴが武器の割には切れが悪くエースやサーヴィスウィナー(日本ではタッチエース)がなかなかでないデルポ。ナダルもどこまで力を入れて打ってよいのかわからず、中途半端なスウィングでネットしたりオーヴァーヒットしたり。ナダルのラケットスピードが格段に落ちてきて、特にフォアのストロークに自信のない様子が心配される。
第5ゲーム(2-2)ナダルのサーヴ
ナダルのショートボールにデルポは突然牙をむき出して、ステップインしてフォアのインサイドアウトでウィナーを決める。ナダルも負けじとネットダッシュでデルポにプレッシャーを与えヴォレーのウィナーでお返し。そして最後はナダルはワイドにきれるサーヴィスウィナーでサーヴィスゲームをホールド。
第6ゲーム(3-2)デルポのサーヴ
デルポのサーヴが急にさえを見せ始め、エース3本がきまってデルポの攻撃が開始。
第7ゲーム(3-3)ナダルのサーヴ
デルポはナダルのバックを狙ってforced errorを誘う。これは最後までデルポの作戦で有効なショットで、両手バックハンドのナダルはリーチが狭く、デルポのフォアで叩かれたワイドなショットにナダルは苦しむことになる。
ナダルのバックハンドが決まらず30-40でブレークポイントを迎えてしまうが、ナダルのサーヴィスリターンを浮かしてしまったデルポの球をナダルはスマッシュして40-40へ。ボディーサーヴでデルポをジャムらせAd-40. 最後はナダルのフォアのクロスがディープに決まりデルポの球が浮いたところを、ナダルはネットダッシュでヴォレーで決めブレークを逃れる。
第8ゲーム(4-3)デルポのサーヴ
デルポはフォアの2度のミス、ナダルはフォアとバックで2度のミスで30-30。
デルポはサーヴ&ヴォレーでナダルを驚かすが成功せずに30-40でブレークポイントを迎えてしまう。ここでブレークを狙ったナダルはネットダッシュするが、デルポのナダルのボディー直撃にあい不成功に終わる。
第9ゲーム(4-4)ナダルのサーヴ
ナダルの2ndサーヴは彼の弱点の一つで、デルポはリターンウィナーに成功。
ナダルのエラーが増え出し、またもや片手バックのスライスのエラーで早くも15-40のブレークポイント。デルポはナダルのショートボールを予期してコートの中からスペキュタキュラーなフォアハンドのクロスでウィナーを決めてブレークに成功。
第10ゲーム(4-5)デルポのサーヴ
ナダルをブレークしたデルポは勢いをえてサーヴィスウィナー。ナダルはデルポの2ndサーヴをリターンエースするなど対抗したが、焦りが見えエラーがつづき最後はバックハンドがベースラインを超してデルポの勝利。
第2セット
以前ある解説者が言ってましたが、「ドロップショットが頻繁にでてくるときは、その選手が早く試合を終えてしまいたいという気持ちがあるときで黄色信号。」
第3ゲーム(1-1)にこの焦りのドロップショットがナダルにみられました。ベースラインが好きなデルポにはドロップショットは有効ですが、彼の足の速さを軽視してはいけません。ナダルのドロップショットも完璧でなければデルポにおいつかれて逆襲を受けます。2度ナダルはトライしましたがいずれも不成功。しかもデュースに追い込まれたナダルは守りに入り、ショットにコミットできず中途半端になりがちでエラーがふえブレークされてしまいました。
しかしナダルのすごいのは次に第4ゲーム(1-2)でデルポにリベンジです。借金はすぐ返す。気持ちの上で負を残さない。ナダルは今まで決まらなかったバックハンドでリスクを負ったウィナーを狙います。あの見事なバックハンドのダウンザラインがサイドラインの上に決まりました! 自信をえたナダルは同じショットで再びウィナーを。そして最後はフォアのダウンザラインでウィナーを決め、デルポをブレークしてスコアはイーヴンに。ナダルが返ってきた!すばらしいゲーム展開をみせたナダルに会場は割れんばかりの拍手喝采を送ります。
ナダルは猛然と攻めに入ります。第5ゲーム(2-2)に入るとサイドライン上に華麗に落ちるウィナーを2本決めサーヴィスゲームを決めました。
ここで焦ってきたのはデルポ。第6ゲーム(3-2)ではナダルを左右に振ってエラーを誘いますが、自分がエラーをしてしまい0-30と2ポイントを失います。そこを強気のナダルがサイドライン上にフォアのダウンザラインでウィナーを決めブレークポイントへ。デルポは勝ち急いでネットして、ナダルはデルポをブレークしました。
ますます自信を得たナダルは、第7ゲーム(4-2)でエース2本、サーヴィスウィナー2本を打ち、40-0の完璧なサーヴィスゲームをみせてくれました。
第3セット
上がり調子のナダルに圧倒されてか、デルポはフォーカスを失い0-40で簡単に第1ゲームをブレークされてしまいました。しかもデルポは肩で息をしていてかなり疲労している様子。
第3ゲーム(2-0)デルポのサーヴとなりますが、フォアとバックのミスの連続で0-30. しかしナダルのネットにかけるミスも手伝ってなかなかデルポをブレークできずにデュース。しかしナダルはギアを上げて、長いラリーの後フォアでクロスのウィナーを決め、そして最後はネットダッシュしてパッシングショットを美しく決めてデルポをブレークしました。
問題の第4ゲーム(3-0)です。2度も簡単にデルポをブレークしてしまったナダルはホッとしたのか、めずらしくメンタルラプスmental lapseがおきました。
フォアのワイドやネットのエラーでポイントを失っていきます。ナダルのミスに助けられながら、デルポはステップアップしてガッツのあるファオのダウンザラインを決め、ナダルをブレークしてしまいました。
ここで流れが完全に逆転。デルポはスイッチをオフェンスに切り替え、第5ゲーム(3-1)は2本のサーヴィスウィナーを決め、ナダルの2つのエラーが手伝って40-0で強気のサーヴィスゲームとなりました。
第6ゲーム(3-2)はますますデルポに勢いがつき、オフェンス速度が速まります。ナダルは早くもフォアの連続ミスが重なって0-40のピンチ。しかしやっとデルポをワイドにふってネットさせますが、15-40のブレークポイント。二人はサイドラインを狙った壮絶な戦いが続きます。ライン上に落ちるウィナーの球でも二人は拾いまくり、長い息を飲むラリーが続きます。しかしデルポは最後にナダルをワイドに振って、ナダルは球に届かず、ブレークされてしまいました。
ここから二人の死闘のテニスが始まります。全霊を込めた壮絶な戦いは、どちらが勝ってもおかしくない、全く予期できない試合の展開を広げていくことになります。
デルポはマイアミの蒸し暑さに耐えきれず、ボトルの水を頭にかけたのが効いたのか、第9ゲーム(4-4)ではエース3本をとりサーヴィスゲームをホールド。ナダルも負けじと、ウィナーをとったときは拳を上げて大声でVamos!
試合の勝敗は予断を許さず、どちらに転ぶが分からないスリル満点の展開です。会場もワールドカップのような応援。アルジェンチン側についたのは、マイアミに住む多くのラティン系の観客です。これぞまさにテニスの醍醐味。
私の外出時間が迫り詳しくは書けませんが、ちょっと気になったのはデルポのメディカルタイムアウトです。
第12ゲーム(5-6)ナダルのサーヴのときにデルポはトレーナーを呼び、足をマッサージしてもらっています。こんなときに! このタイムアウトがどのようにナダルに影響するか? 案の定、すったもんだ苦闘してナダルは15-40でマッチポイント。しかしナダルは粘ってデュースにもどし、デルポは固くなってダブルフォルト。そして2度にわたるデルポのミスでナダルはマッチポイントを逃れます。しかし危ないぞ、ナダル。
いよいよタイブレークです。ここで勝敗が決まってしまう。
ここでデルポがすばらしかったのは、彼のナダルの弱点を攻め続けるテニスです。
今までナダルはバックにワイドに切れる球にたどりつくのがやっとで、返球は甘くなりデルポに叩かれてきました。この手段を使わない手はない。一方ナダルは成功しなかったドロップショットを使ってまた失敗。せっかく勝てるポイントもナダルはネットのデルポにボディー攻撃を行い逆襲を受けて失点。なぜパッシングショットを行わないのか? このようにショットの選択の差がでたのがタイブレーク。デルポは落ち着いて効果的なショットでナダルのエラーを誘いました。
テニスIQの話を前回しましたが、デルポはメンタルの強さだけでなく、IQの高さも証明しました。
ナダルの敗因は「疲れ」だと思います。オーストラリアン・オープン優勝、デ杯の勝利、インディアンウェルズ優勝と立て続けに試合に勝ち残ってきたため、肉体的にも精神的にもゆっくりと休む時間がありませんでした。
インタービューでも言ってますが、このマイアミは準備が不十分であったことは確かです。彼も人間。マヨルカに戻って少し休養してほしいですね。
それにしてもこんなすばらしい試合を見せてくれた二人にありがとう!
(読み返す時間がないので誤字脱字などのエラーはお許しください。)
No.7のデルポトロが世界No.1を破りました! ナダルはマイアミ大会では不調ながら何とか勝ち続けてこれましたが、7割の力ではトップ10を勝ち抜くことはできませんでした。 一瞬たりとも気を許すことのできないプロテニスの厳しさを思いしらされたQFでした。
第1セット
試合はナダルのサーヴから始まり40-0と快調な滑り出しです。第2ゲームのデルポトロはダブルフォルトでデュースとなりますが、ナダルがヴォレーミス、続いてバックハンドが2mもサイドラインからワイドにミス。このナダルなしからぬミスの連続でデルポはサーヴィスゲームをホールドします。
ここから簡単にゲームごとに第1セットの模様を書いてみますが、デルポは緊張でミス、ナダルは不調を引きずってミス、と二人のミスが試合を決定した感のあるぎくしゃくした第1セットとなりました。
第3ゲーム(1-1)ナダルのサーヴ
デルポのフォアが決まらず3回エラーをおかし、ナダルは今までやったことのないオーヴァーヘッドのミスでアウト。このオーヴァーヘッドのミスは傷として残るかもしれないイージーミスが心配。
第4ゲーム(2-1)デルポのサーヴ
サーヴが武器の割には切れが悪くエースやサーヴィスウィナー(日本ではタッチエース)がなかなかでないデルポ。ナダルもどこまで力を入れて打ってよいのかわからず、中途半端なスウィングでネットしたりオーヴァーヒットしたり。ナダルのラケットスピードが格段に落ちてきて、特にフォアのストロークに自信のない様子が心配される。
第5ゲーム(2-2)ナダルのサーヴ
ナダルのショートボールにデルポは突然牙をむき出して、ステップインしてフォアのインサイドアウトでウィナーを決める。ナダルも負けじとネットダッシュでデルポにプレッシャーを与えヴォレーのウィナーでお返し。そして最後はナダルはワイドにきれるサーヴィスウィナーでサーヴィスゲームをホールド。
第6ゲーム(3-2)デルポのサーヴ
デルポのサーヴが急にさえを見せ始め、エース3本がきまってデルポの攻撃が開始。
第7ゲーム(3-3)ナダルのサーヴ
デルポはナダルのバックを狙ってforced errorを誘う。これは最後までデルポの作戦で有効なショットで、両手バックハンドのナダルはリーチが狭く、デルポのフォアで叩かれたワイドなショットにナダルは苦しむことになる。
ナダルのバックハンドが決まらず30-40でブレークポイントを迎えてしまうが、ナダルのサーヴィスリターンを浮かしてしまったデルポの球をナダルはスマッシュして40-40へ。ボディーサーヴでデルポをジャムらせAd-40. 最後はナダルのフォアのクロスがディープに決まりデルポの球が浮いたところを、ナダルはネットダッシュでヴォレーで決めブレークを逃れる。
第8ゲーム(4-3)デルポのサーヴ
デルポはフォアの2度のミス、ナダルはフォアとバックで2度のミスで30-30。
デルポはサーヴ&ヴォレーでナダルを驚かすが成功せずに30-40でブレークポイントを迎えてしまう。ここでブレークを狙ったナダルはネットダッシュするが、デルポのナダルのボディー直撃にあい不成功に終わる。
第9ゲーム(4-4)ナダルのサーヴ
ナダルの2ndサーヴは彼の弱点の一つで、デルポはリターンウィナーに成功。
ナダルのエラーが増え出し、またもや片手バックのスライスのエラーで早くも15-40のブレークポイント。デルポはナダルのショートボールを予期してコートの中からスペキュタキュラーなフォアハンドのクロスでウィナーを決めてブレークに成功。
第10ゲーム(4-5)デルポのサーヴ
ナダルをブレークしたデルポは勢いをえてサーヴィスウィナー。ナダルはデルポの2ndサーヴをリターンエースするなど対抗したが、焦りが見えエラーがつづき最後はバックハンドがベースラインを超してデルポの勝利。
第2セット
以前ある解説者が言ってましたが、「ドロップショットが頻繁にでてくるときは、その選手が早く試合を終えてしまいたいという気持ちがあるときで黄色信号。」
第3ゲーム(1-1)にこの焦りのドロップショットがナダルにみられました。ベースラインが好きなデルポにはドロップショットは有効ですが、彼の足の速さを軽視してはいけません。ナダルのドロップショットも完璧でなければデルポにおいつかれて逆襲を受けます。2度ナダルはトライしましたがいずれも不成功。しかもデュースに追い込まれたナダルは守りに入り、ショットにコミットできず中途半端になりがちでエラーがふえブレークされてしまいました。
しかしナダルのすごいのは次に第4ゲーム(1-2)でデルポにリベンジです。借金はすぐ返す。気持ちの上で負を残さない。ナダルは今まで決まらなかったバックハンドでリスクを負ったウィナーを狙います。あの見事なバックハンドのダウンザラインがサイドラインの上に決まりました! 自信をえたナダルは同じショットで再びウィナーを。そして最後はフォアのダウンザラインでウィナーを決め、デルポをブレークしてスコアはイーヴンに。ナダルが返ってきた!すばらしいゲーム展開をみせたナダルに会場は割れんばかりの拍手喝采を送ります。
ナダルは猛然と攻めに入ります。第5ゲーム(2-2)に入るとサイドライン上に華麗に落ちるウィナーを2本決めサーヴィスゲームを決めました。
ここで焦ってきたのはデルポ。第6ゲーム(3-2)ではナダルを左右に振ってエラーを誘いますが、自分がエラーをしてしまい0-30と2ポイントを失います。そこを強気のナダルがサイドライン上にフォアのダウンザラインでウィナーを決めブレークポイントへ。デルポは勝ち急いでネットして、ナダルはデルポをブレークしました。
ますます自信を得たナダルは、第7ゲーム(4-2)でエース2本、サーヴィスウィナー2本を打ち、40-0の完璧なサーヴィスゲームをみせてくれました。
第3セット
上がり調子のナダルに圧倒されてか、デルポはフォーカスを失い0-40で簡単に第1ゲームをブレークされてしまいました。しかもデルポは肩で息をしていてかなり疲労している様子。
第3ゲーム(2-0)デルポのサーヴとなりますが、フォアとバックのミスの連続で0-30. しかしナダルのネットにかけるミスも手伝ってなかなかデルポをブレークできずにデュース。しかしナダルはギアを上げて、長いラリーの後フォアでクロスのウィナーを決め、そして最後はネットダッシュしてパッシングショットを美しく決めてデルポをブレークしました。
問題の第4ゲーム(3-0)です。2度も簡単にデルポをブレークしてしまったナダルはホッとしたのか、めずらしくメンタルラプスmental lapseがおきました。
フォアのワイドやネットのエラーでポイントを失っていきます。ナダルのミスに助けられながら、デルポはステップアップしてガッツのあるファオのダウンザラインを決め、ナダルをブレークしてしまいました。
ここで流れが完全に逆転。デルポはスイッチをオフェンスに切り替え、第5ゲーム(3-1)は2本のサーヴィスウィナーを決め、ナダルの2つのエラーが手伝って40-0で強気のサーヴィスゲームとなりました。
第6ゲーム(3-2)はますますデルポに勢いがつき、オフェンス速度が速まります。ナダルは早くもフォアの連続ミスが重なって0-40のピンチ。しかしやっとデルポをワイドにふってネットさせますが、15-40のブレークポイント。二人はサイドラインを狙った壮絶な戦いが続きます。ライン上に落ちるウィナーの球でも二人は拾いまくり、長い息を飲むラリーが続きます。しかしデルポは最後にナダルをワイドに振って、ナダルは球に届かず、ブレークされてしまいました。
ここから二人の死闘のテニスが始まります。全霊を込めた壮絶な戦いは、どちらが勝ってもおかしくない、全く予期できない試合の展開を広げていくことになります。
デルポはマイアミの蒸し暑さに耐えきれず、ボトルの水を頭にかけたのが効いたのか、第9ゲーム(4-4)ではエース3本をとりサーヴィスゲームをホールド。ナダルも負けじと、ウィナーをとったときは拳を上げて大声でVamos!
試合の勝敗は予断を許さず、どちらに転ぶが分からないスリル満点の展開です。会場もワールドカップのような応援。アルジェンチン側についたのは、マイアミに住む多くのラティン系の観客です。これぞまさにテニスの醍醐味。
私の外出時間が迫り詳しくは書けませんが、ちょっと気になったのはデルポのメディカルタイムアウトです。
第12ゲーム(5-6)ナダルのサーヴのときにデルポはトレーナーを呼び、足をマッサージしてもらっています。こんなときに! このタイムアウトがどのようにナダルに影響するか? 案の定、すったもんだ苦闘してナダルは15-40でマッチポイント。しかしナダルは粘ってデュースにもどし、デルポは固くなってダブルフォルト。そして2度にわたるデルポのミスでナダルはマッチポイントを逃れます。しかし危ないぞ、ナダル。
いよいよタイブレークです。ここで勝敗が決まってしまう。
ここでデルポがすばらしかったのは、彼のナダルの弱点を攻め続けるテニスです。
今までナダルはバックにワイドに切れる球にたどりつくのがやっとで、返球は甘くなりデルポに叩かれてきました。この手段を使わない手はない。一方ナダルは成功しなかったドロップショットを使ってまた失敗。せっかく勝てるポイントもナダルはネットのデルポにボディー攻撃を行い逆襲を受けて失点。なぜパッシングショットを行わないのか? このようにショットの選択の差がでたのがタイブレーク。デルポは落ち着いて効果的なショットでナダルのエラーを誘いました。
テニスIQの話を前回しましたが、デルポはメンタルの強さだけでなく、IQの高さも証明しました。
ナダルの敗因は「疲れ」だと思います。オーストラリアン・オープン優勝、デ杯の勝利、インディアンウェルズ優勝と立て続けに試合に勝ち残ってきたため、肉体的にも精神的にもゆっくりと休む時間がありませんでした。
インタービューでも言ってますが、このマイアミは準備が不十分であったことは確かです。彼も人間。マヨルカに戻って少し休養してほしいですね。
それにしてもこんなすばらしい試合を見せてくれた二人にありがとう!
(読み返す時間がないので誤字脱字などのエラーはお許しください。)
投稿者 Tennisnakama 00:31 | コメント(10)| トラックバック(0)
精根尽き果てた....という試合でしたね。2セット目を取ったナダルの強さには感服しました。
でも、後半ギアが上がってきたデルポに対してナダルはもうガス欠みたいで、あんなにドロップショット打たなくても...と首を傾げてしまいました。
>>せっかく勝てるポイントもナダルはネットのデルポにボディー攻撃を行い逆襲を受けて失点。なぜパッシングショットを行わないのか?<< これは私もえー?っと思いました。デルポは観客の声援にも後押しされて、最後まで攻撃してましたね。チャレンジャーという姿勢が強く出て、意志の強さで勝った気もしました。デルポの運動能力の高さには唸りました。インディアンズウェルよりも反応が速くなったような...ともかく両選手に拍手です。
ヴェルダスコは怪我で残念でしたね。試合後、ATPのサイトで「マレーはいま最高の選手の一人。100%の力がなかったら勝てないよね。怪我は不幸だったけど、僕もけっこういい感じだったと思うなぁ。もちろん言い訳してるんじゃないんだけどね。彼が僕よりベターだったし、彼はこの勝利を受けるにふさわしいってことなんだ」と人柄がにじむようなコメントを残してました。偉い!! あー、だからヴェルダスコってもてるんだなぁ。好き嫌いによってはヴェルダスコって「セクシー」か「エロい」かわかれそうですよね。
ナダルの疲労。これが、これからのクレーシーズンにどのような影響があるのか.重要なポイントになると思います。今までクレーでほぼ負けなしで進んできたナダルにとって守らなければならないタイトルが多いため、意外にもクレーシーズンにランキングの変動が起こるかもしれません。少し不安
対するデルポトロはinterviewでも言っていたように[彼のcareerの中で最も大きな勝利]を掴みました
今まで、topに対する成績や試合内容があまり良くなかったので彼にとってはすごく自信になったと思います。しかし、かなりのtoughmatchだったと聞いていますので、7時間後のマレー戦大丈夫でしょうか?昨年のusopenと似た勝ち上がり方に不安。
そして、30分後に控えているフェデラーvsジョコビッチとても楽しみです。
3回目の投稿にして初めてあいさつするご無礼をおゆるしください。
therefore,ジョッコビッチ、ネットプレー多いですね。
finally,試合展開が先週のマレーvsフェデラーに似てますね。thirdsetは6-3でジョッコビッチ「予想」
>>ふと、フェデラーvsジョコビッチを見ているときに思ったのですが、フェデラーって、サービスゲームでカウントが追い付かれて、[やばい!]と思った時、サービスモーションが速くなりませんか?<<
私もそう思いました。カン違いかな? フェデラーに関してそんなこと...なんて思いましたが、やっぱあるんでしょうか。
>>今までクレーでほぼ負けなしで進んできたナダルにとって守らなければならないタイトルが多いため、意外にもクレーシーズンにランキングの変動が起こるかもしれません。<<
あ~なるほど。そうしたらQFあたりにまたまたドキドキするような試合が観られるかも知れませんね。
あ、フェデラー負けた。がっくし....今日は大事なところでミスが出ましたね。ラケットも叩きつけちゃったし。あーあ、今日はもう仕事やめちゃおうかな....
フェデラーがジョコヴィッチに6-3, 2-6, 3-6で破れましたね。
サーヴィスモーションが速くなる点は気づきませんでした。今度注意して見てみますね。
私は残念ながら第1セットは外出して見逃して、第2セットからしかみておりませんが、フェデラーのエラーの多さに、解説者もあんぐり。負けた第2セットと第3セットについて書こうと思っていますので、フェデラーファンには申し訳ないですが、相当きびしいものになると思います。
すべてを受け取りますのでドンッと書いて下さい。
でも、これを糧にロジャーには復活して欲しいです。
最近メールのやり取りをしている担当者から連絡入って、何事や?と思ったら、「フェデラー負けたから俺は今日仕事やらん。いまバーに来てヤケ酒だ!!」とのこと。テニス好きだったの?と聞いたら、その方はスイス系のご両親を持つ方で母上はフェデラーの生家の近くの生まれとか。一家でフェデラーを応援しているそうです。ちなみにその担当者はテニスのルールは全く知りません。(知る気がないというか、フェデラーが勝つのが重要らしいです...) いろんなところで影響が出ているのか.....私もこれから帰ってヤケ酒??しようかな。では、おやすみなさい。いつも皆さんのコメントで楽しくテニスが観戦出来ます。感謝っす。ウガガガ
でも、何があってもずっとロジャーを信じてます。 今はこれ以上言葉が見つかりません‥!
毎度お世話様になっております。
Novak Djokovic surged into Sunday's Sony Ericsson Open final after coming from a set down to upset second seed Roger Federer - who showed rare frustration during the third set - in MiamionFriday. ・・・ATP World Tour Website
非常に残念です。試合は見ていないですが。
ポイントは滅多に見せないフラストレーションを第3セットに示さなければならなかった Federer の performance ですか・・・、tennisnakama さん、ご解説よろしくお願いいたします。
『どうしたフェデラー!?』の記事は、フェデラーを愛するがゆえに冷静になれずに感情的な報告になってしまいました。でも解説者やアナウンサーも、フェデラーの負けぶりにはかなり激しく動揺しておりました。暗いトンネルの中で出口をさがしているようなフェデラー・・・一刻もはやくトンネルから抜け出してほしいと思います。