2009年04月10日
フェデラーWCでモンテカルロに出場
フェデラーがモンテカルロのマスターズにワイルドカードで出ることになりました!今まで出ないと言っていたフェデラーがなぜ?
(これはあくまでもtennisnakamaの憶測です。)
冠スポンサーのプレッシャー
まず、今年からMonte-Carlo Rolex Mastersと名前が変更になり、ローレックスが冠スポンサーとなります。ローレックスはフェデラーのメジャーなスポンサーでもありますので、この大会には怪我をしない限り、フェデラーは出場する義務があると思うのですが。分からないのが昨年の9月にローレックスはスポンサーになることを発表しているのにもかかわらず、フェデラーはモナコの欠場を公言してきました。私は広告業界に足を突っ込んでCMの制作をしたり、冠コンサートのプロデュースも担当してきましたので、フェデラーのスタンスが理解できませんが、いずれにしてもフェデラーがモナコに出るという決意を表明してくれたために、ローレックスも内心ホッとしたと思います。この不景気でスポーツ選手に対して企業のエンドースメントがどんどん減ってきている現在、フェデラーもスポンサーのイヴェントに出ないなんて、そんな贅沢を言ってられなくなったのかも知れません。
ランキングの死守
フェデラーがモンテカルロに出場しなければどうなるか? ポイントを計算してみたいと思います。現在のフェデラーとジョコヴィッチのランキングの差は2010ポイント。マレーとは2180ポイントとなっています。フェデラーは昨年のモンテカルロでは、決勝戦でナダルに5-7, 5-7で負けてましたが、700ポイントを獲得しています。ですから今年欠場すると入ってくるポイントは無く、昨年の700ポイントをすべて失ってしまうことになります。(『ポイント計算をしてみますか?』をご参照してください)
ナダルがクレーでは圧倒的に強いので、彼が優勝すると仮定します。しかしジョコヴィッチが決勝戦まで勝ちのこることができれば、ジョコに700ポイントが与えられます。しかし同時に昨年のモンテカルロの450ポイントを失いますので、計250ポイントが増えることになります。その場合はフェデラーとの差は1060ポイントと約半分に縮小してしまいます。
もしマレーがモンテカルロで準優勝すれば700ポイント入りますが、昨年の150ポイントを失いますので、差額は550ポイントの増となります。そうなるとフェデラーとの差は930ポイントに縮小です。モンテカルロまではフェデラーの2位は安泰ですが、ジョコヴィッチ3位とマレーの4位は逆転するかもしれないですね。
ジョコヴィッチとマレーがどんなにがんばっても4月中はフェデラーの座を奪うことはできませんが、問題はその後の5月のローマのマスターズです。
特に要マークはマレー。なぜかというとマレーはクレーが苦手で、昨年のローマは早々に敗退してしまっていますので、差し引かれるポイント数がわずかの70ポイントです。しかしジョコヴィッチは優勝していますので、1000ポイントが消えていくことになります。フェデラーはローマ大会ではQFまで残りましたので、失うポイントは250となります。
つまりマレーはモンテカルロとローマの2大会で引かれるポイントはわずか220ポイントですが、それにくらべてジョコヴィッチは1450ポイントも引かれてしまうのです。ですからジョコヴィッチがポイント数を維持するためには、優勝するだけでなく、準決勝まで進まなければなりません。
前置きが長くなりましたが、そういう訳でフェデラーがモンテカルロに出なければ、2位の地位があやしくなってきたのです。つまりマレーが暴れれば、フェデラーは3位転落どころか4位に転落してしまう可能性がでてきたのです。
ではフェデラーがモンテカルロに出れば2位が安泰か? ランキングには安泰という言葉はありませんが、フェデラーにかかるプレッシャーが軽減されます。
マレーはジュニアのときはスペインでトレーニングを受けているのですから、クレーができないはずがありません。彼のサーヴが最近すごくよくなってきているので、きっと面白い試合展開をみせてくれると思います。これから始まるクレーシーズンは、プレッシャーフリーのマレーに注目です。
by tennisnakama
(これはあくまでもtennisnakamaの憶測です。)
冠スポンサーのプレッシャー
まず、今年からMonte-Carlo Rolex Mastersと名前が変更になり、ローレックスが冠スポンサーとなります。ローレックスはフェデラーのメジャーなスポンサーでもありますので、この大会には怪我をしない限り、フェデラーは出場する義務があると思うのですが。分からないのが昨年の9月にローレックスはスポンサーになることを発表しているのにもかかわらず、フェデラーはモナコの欠場を公言してきました。私は広告業界に足を突っ込んでCMの制作をしたり、冠コンサートのプロデュースも担当してきましたので、フェデラーのスタンスが理解できませんが、いずれにしてもフェデラーがモナコに出るという決意を表明してくれたために、ローレックスも内心ホッとしたと思います。この不景気でスポーツ選手に対して企業のエンドースメントがどんどん減ってきている現在、フェデラーもスポンサーのイヴェントに出ないなんて、そんな贅沢を言ってられなくなったのかも知れません。
ランキングの死守
フェデラーがモンテカルロに出場しなければどうなるか? ポイントを計算してみたいと思います。現在のフェデラーとジョコヴィッチのランキングの差は2010ポイント。マレーとは2180ポイントとなっています。フェデラーは昨年のモンテカルロでは、決勝戦でナダルに5-7, 5-7で負けてましたが、700ポイントを獲得しています。ですから今年欠場すると入ってくるポイントは無く、昨年の700ポイントをすべて失ってしまうことになります。(『ポイント計算をしてみますか?』をご参照してください)
ナダルがクレーでは圧倒的に強いので、彼が優勝すると仮定します。しかしジョコヴィッチが決勝戦まで勝ちのこることができれば、ジョコに700ポイントが与えられます。しかし同時に昨年のモンテカルロの450ポイントを失いますので、計250ポイントが増えることになります。その場合はフェデラーとの差は1060ポイントと約半分に縮小してしまいます。
もしマレーがモンテカルロで準優勝すれば700ポイント入りますが、昨年の150ポイントを失いますので、差額は550ポイントの増となります。そうなるとフェデラーとの差は930ポイントに縮小です。モンテカルロまではフェデラーの2位は安泰ですが、ジョコヴィッチ3位とマレーの4位は逆転するかもしれないですね。
ジョコヴィッチとマレーがどんなにがんばっても4月中はフェデラーの座を奪うことはできませんが、問題はその後の5月のローマのマスターズです。
特に要マークはマレー。なぜかというとマレーはクレーが苦手で、昨年のローマは早々に敗退してしまっていますので、差し引かれるポイント数がわずかの70ポイントです。しかしジョコヴィッチは優勝していますので、1000ポイントが消えていくことになります。フェデラーはローマ大会ではQFまで残りましたので、失うポイントは250となります。
つまりマレーはモンテカルロとローマの2大会で引かれるポイントはわずか220ポイントですが、それにくらべてジョコヴィッチは1450ポイントも引かれてしまうのです。ですからジョコヴィッチがポイント数を維持するためには、優勝するだけでなく、準決勝まで進まなければなりません。
前置きが長くなりましたが、そういう訳でフェデラーがモンテカルロに出なければ、2位の地位があやしくなってきたのです。つまりマレーが暴れれば、フェデラーは3位転落どころか4位に転落してしまう可能性がでてきたのです。
ではフェデラーがモンテカルロに出れば2位が安泰か? ランキングには安泰という言葉はありませんが、フェデラーにかかるプレッシャーが軽減されます。
マレーはジュニアのときはスペインでトレーニングを受けているのですから、クレーができないはずがありません。彼のサーヴが最近すごくよくなってきているので、きっと面白い試合展開をみせてくれると思います。これから始まるクレーシーズンは、プレッシャーフリーのマレーに注目です。
by tennisnakama