2008年07月30日
ポイント計算をやってみませんか?
今週はフェデラーとナダルのポイントの差は300。ひょっとすると来週で世界一の座が逆転する可能性があり、ATPのランキングシステムに興味をもつ方も増えてきました。
でも複雑すぎる・・・? 大丈夫です!
出来るだけわかりやすく説明させていただきたいと思い、ランキングを決定するポイント計算のマニュアルを作ってみました。
ステップ1:
ポイント計算には、二つのシステムがあり、ATPランキングとATPレースとに区別されます。それではこのランキングのページをまず開いてみましょう。
ATPのホームページを開きます。http://www.atptennis.comこのページがテニスの基本となりますので、お気に入りに加えてください。
真ん中にRankingのナビがありますのでクリックしてください。
ステップ2:
ATP RankingとATP Raceの二つのリストがでました。
右側の2008 ATP Raceは、毎年1月1日から新しくポイントを加算してランキングを決めるシステムで、現在はナダルが一位で1055ポイント、フェデラーは686ポイントで、かなりナダルがフェデラーを引き離しています。今年だけの成績からみれば、ナダルは世界一となります。
しかし普通私たちが言っているランキングとは、左側のATP Rankingのことで、これは過去一年の成績をもとにランキングを決定するやり方です。フェデラーが世界一といわれるのは、彼のポイントが6605でナダルの6305よりも多いためです。
それではどのようにポイントが加算されるのでしょうか。
ステップ3:
どのページでも結構です。右最上段にFIND PLAYERがあります。そこに英語でFedererとタイプしてください。そしてFINDのボタンをクリックすると、以下のようなフェデラーのプロフィールがでてきます。このプロフィールは毎週月曜ごとにランキングが更新されますので、お気に入りの選手をこのページでチェックできます。
ステップ4:
Profileのページのフェデラーの写真の右側にRanking Breakdownがあります。それをクリックしてください。下にあるRanking Breakdownのページが開きました。フェデラーの過去52週間の主な大会とポイントが示され、最後にPoints Earned 6605となっています。この数字がランキングを決定するポイントとなります。
ステップ5:
フェデラーのページをみますと、大会が4つのカテゴリーに別れています。
World Championship
年末に行われるマスターズカップの結果です。昨年はフェデラーは、Winnerで650ポイントを獲得しています。
Grand Slams
4つのGLの結果が出ています。W(Winner:優勝)、F(Finalist:準優勝)、 S(準決勝)の略で成績とポイント数が表示されています。
ATP Masters Series
一年に9大会あり、この成績が加算されます。先週のトロント、今週のシンシナティもマスターズシリーズの一つです。
Best of Other Countable Tournaments
18大会ルールを説明します。選手によって20大会に出場した選手もいるでしょうが、参加したすべての大会のポイントが含まれる訳ではありません。そうすると、選手は多く出た者勝ちになりますから。ポイントは年間18大会の総合点がランキングに加算されることになっています。ではこの18大会はどうやって決めているのでしょうか?
あともう一息ですので頑張りましょう。
4つのグランドスラムと9つのマスターズの成績は必ず含まれます。それで13大会になります。そうするとあとは5大会ですよね。この5大会は個人によって最も大きなポイントをもらった大会順から上位5大会までを選びます。それをBest of Other Countable Tournamentsと呼んでいます。
では、マスターズカップは? このチャンピオンシップは例外で、参加した選手はこの大会を含めてよいことになり、フェデラーのように19大会の合計ポイントが認められます。
さて、もう一度Ranking Breakdownを見てください。オリンピックのために、カナダとシンシナティのマスターズが、昨年よりも2週間はやく開催されて、昨年の8月5日のカナダと今年の7月21日のカナダがダブっています。普通は今年のカナダが入ると、去年のカナダが消えることになるのですが。
これは、ランキングは過去52週の成績でポイントがきまるわけですから、今週はまだ7月28日の週で昨年の8月5日にはなっていないので、この二つのカナダが加わるという異常事態が発生するわけです。
もう一度、フェデラーの表をみてみましょう。
昨年のカナダがまだ消えていないので、マスターズは10大会になっています。18大会のルールを守るには、1大会が多くなりすぎましたので、一つを省き4大会としなければなりません。
Best of Other Countable Tournamentsの欄をご欄ください。フェデラーは5大会ではなく、Basel, Halle, Estoril, Dubaiの4大会となっています。
肝心なことを言い忘れましたが、ポイントはあくまでも過去52週間分のポイントが有効になるわけで、その前のポイントは引かれていきます。例えば、フェデラーは昨年のUS Openに優勝していますので、1000ポイントが現在では加わっていますが、もし今年が準優勝となりますと、US Openが終わった翌週は、昨年の1000ポイントが消え、今年の700ポイントが加わることになります。その場合は、300ポイントも減ってしまいますので、賞金は減るは、ポイントは減るはで、準優勝でも喜べないのです。
お疲れさまでした!
ランキングの計算ができるようになると、自分の好きなシナリオでフェデラーやナダルを応援することができるので、ますますテニスが面白くなります。
(次回は、インジャリーの場合やオリンピックのポイントについて説明したいと思います。)
でも複雑すぎる・・・? 大丈夫です!
出来るだけわかりやすく説明させていただきたいと思い、ランキングを決定するポイント計算のマニュアルを作ってみました。
ステップ1:
ポイント計算には、二つのシステムがあり、ATPランキングとATPレースとに区別されます。それではこのランキングのページをまず開いてみましょう。
ATPのホームページを開きます。http://www.atptennis.comこのページがテニスの基本となりますので、お気に入りに加えてください。
真ん中にRankingのナビがありますのでクリックしてください。
ステップ2:
ATP RankingとATP Raceの二つのリストがでました。
右側の2008 ATP Raceは、毎年1月1日から新しくポイントを加算してランキングを決めるシステムで、現在はナダルが一位で1055ポイント、フェデラーは686ポイントで、かなりナダルがフェデラーを引き離しています。今年だけの成績からみれば、ナダルは世界一となります。
しかし普通私たちが言っているランキングとは、左側のATP Rankingのことで、これは過去一年の成績をもとにランキングを決定するやり方です。フェデラーが世界一といわれるのは、彼のポイントが6605でナダルの6305よりも多いためです。
それではどのようにポイントが加算されるのでしょうか。
ステップ3:
どのページでも結構です。右最上段にFIND PLAYERがあります。そこに英語でFedererとタイプしてください。そしてFINDのボタンをクリックすると、以下のようなフェデラーのプロフィールがでてきます。このプロフィールは毎週月曜ごとにランキングが更新されますので、お気に入りの選手をこのページでチェックできます。
ステップ4:
Profileのページのフェデラーの写真の右側にRanking Breakdownがあります。それをクリックしてください。下にあるRanking Breakdownのページが開きました。フェデラーの過去52週間の主な大会とポイントが示され、最後にPoints Earned 6605となっています。この数字がランキングを決定するポイントとなります。
ステップ5:
フェデラーのページをみますと、大会が4つのカテゴリーに別れています。
World Championship
年末に行われるマスターズカップの結果です。昨年はフェデラーは、Winnerで650ポイントを獲得しています。
Grand Slams
4つのGLの結果が出ています。W(Winner:優勝)、F(Finalist:準優勝)、 S(準決勝)の略で成績とポイント数が表示されています。
ATP Masters Series
一年に9大会あり、この成績が加算されます。先週のトロント、今週のシンシナティもマスターズシリーズの一つです。
Best of Other Countable Tournaments
18大会ルールを説明します。選手によって20大会に出場した選手もいるでしょうが、参加したすべての大会のポイントが含まれる訳ではありません。そうすると、選手は多く出た者勝ちになりますから。ポイントは年間18大会の総合点がランキングに加算されることになっています。ではこの18大会はどうやって決めているのでしょうか?
あともう一息ですので頑張りましょう。
4つのグランドスラムと9つのマスターズの成績は必ず含まれます。それで13大会になります。そうするとあとは5大会ですよね。この5大会は個人によって最も大きなポイントをもらった大会順から上位5大会までを選びます。それをBest of Other Countable Tournamentsと呼んでいます。
では、マスターズカップは? このチャンピオンシップは例外で、参加した選手はこの大会を含めてよいことになり、フェデラーのように19大会の合計ポイントが認められます。
さて、もう一度Ranking Breakdownを見てください。オリンピックのために、カナダとシンシナティのマスターズが、昨年よりも2週間はやく開催されて、昨年の8月5日のカナダと今年の7月21日のカナダがダブっています。普通は今年のカナダが入ると、去年のカナダが消えることになるのですが。
これは、ランキングは過去52週の成績でポイントがきまるわけですから、今週はまだ7月28日の週で昨年の8月5日にはなっていないので、この二つのカナダが加わるという異常事態が発生するわけです。
もう一度、フェデラーの表をみてみましょう。
昨年のカナダがまだ消えていないので、マスターズは10大会になっています。18大会のルールを守るには、1大会が多くなりすぎましたので、一つを省き4大会としなければなりません。
Best of Other Countable Tournamentsの欄をご欄ください。フェデラーは5大会ではなく、Basel, Halle, Estoril, Dubaiの4大会となっています。
肝心なことを言い忘れましたが、ポイントはあくまでも過去52週間分のポイントが有効になるわけで、その前のポイントは引かれていきます。例えば、フェデラーは昨年のUS Openに優勝していますので、1000ポイントが現在では加わっていますが、もし今年が準優勝となりますと、US Openが終わった翌週は、昨年の1000ポイントが消え、今年の700ポイントが加わることになります。その場合は、300ポイントも減ってしまいますので、賞金は減るは、ポイントは減るはで、準優勝でも喜べないのです。
お疲れさまでした!
ランキングの計算ができるようになると、自分の好きなシナリオでフェデラーやナダルを応援することができるので、ますますテニスが面白くなります。
(次回は、インジャリーの場合やオリンピックのポイントについて説明したいと思います。)
投稿者 Tennisnakama 00:09 | コメント(4)| トラックバック(0)
この1週間はテニス界のひとつの山場ですね。決勝で直接対決になったらNo.1交代にはならない・・・(ですよね)。でもファンは観たい・・・。でもフェデラーがまた負けるのはほんとうにイヤ・・・。ファン心理は複雑です。北京オリンピック日本選手団どころじゃなくなってます。
ファン泣かせな王者です。
ロディックは出ていないMSも1大会とカウントされていますし・・・。
Takolinさんからの回答もきました。
さて、tennisnakamaさんのところの話題ですが、今年はオリンピックがあるんで去年と日程が違うんでしょう。来週は去年のトロント分は消えないと思いますよ。去年は8月5日に開催されていますから。
その翌週にフェデラーは350Pを失いますね。
ナダルも同様で8月11日付けの時点で去年のトロントの225Pを失います。
いずれにしても1000P以上あった差が300Pまで縮まったんでTOPが交代する可能性も高くなりましたよね。面白いと言えば面白いんですが種さんは気が気じゃないでしょうね。(笑)
今週のシンシナティが正念場でしょうね。フェデラーはジネプリと2回戦ですね。
ちなみにフェデラーのドバイが消えるというのは試合数が18しかないからで、オリンピックでポイントをとれば18試合目になるんでドバイの0ポイントはNONーCOUNTABLE TOUNAMENTSになるということです。
http://takolin.blog.so-net.ne.jp/2008-07-29#comments ←師匠のサイトです。