2008年09月16日
国枝選手、金メダルおめでとう!
国枝慎吾選手は、北京パラリンピックで今日15日、男子車いすテニス部門でシングルス優勝を勝ち取りました。アマーラーン(オランダ)に6-3, 6-0の圧勝でした。しかもダブルスでは銅メダルで日本に2個のメダルをもたらす快挙です!
「これを機に車いすテニスに注目度が高まれば、やってきたかいがあるなと思います」と喜びを隠せない国枝選手です。不自由な体で世界を転戦することのむずかしさは、想像を絶するほど大変なことだと思います。彼の不屈の精神と、彼を支えてきた多くの人々の温かい声援の勝利です。本当に嬉しく思います。
(国枝慎吾公式ブログ:http://www.tennis-navi.jp/blog/shingo_kunieda/)
9歳のときに脊髄腫瘍による下半身麻痺のため車いすの生活となり、11才で車椅子テニスをはじめた国枝選手は、高校時代オランダのキャンプに参加して世界の車いすテニスに目覚め、本格的に現在の丸山弘道コーチのもとでトレーニングを始めました。
(丸山弘道公式ブログ:http://www.tennis-navi.jp/blog/hiromichi_maruyama/)
私が最初に国枝選手を観たのは、昨年のUS Openですが、決勝戦ではありませんでしたが、車いすのむずかしさと、巧みに車輪と体をコーディネートして打つテニスの違った面白さに魅せられました。(ボールは2バウンドまで認められます)国枝選手の決勝戦は、何度かテニスチャンネルでも放送されることになり、アメリカでの知名度も上がってきました。しかし今年は残念ながら、北京パラリンピックのために、US Openでは開催されませんでした。
彼がいかに偉大なチャンピオンであるか、ここに列挙してみたいと思います:
シングルス世界no. 1
2位のアマーラーン(オランダ)に1200ポイントをも離しています。
ダブルスでも 世界no. 1
パートナーの斎田選手に100ポイントの差。
2008年シングルス30試合連勝0敗
2008年ダブルスは22勝1敗
スーパーシリーズのタイトル9個の保持者
車いすテニスのグランドスラムにあたるのが、スーパーシリーズと呼ばれる4大会、全豪オープン(メルボルン)、全英オープン(ノッティンガム)、ジャパンオープン (福岡県飯塚市)、全米オープン(サンディエゴ)です。日本のメディアでは、グランドスラムとスーパーシリーズと混同させて報道していますが、車いすテニスではグランドスラムのカテゴリーはありません。
マスターズのタイトル5個の保持者
スーパーシリーズの下にマスターズがあります。ローランギャロス、ウィンブルドン、US Open, アトランタマスターズです。
車いすテニスの歴史はまだ浅く、1976年にアメリカのブラッド・パークスが自らスキー事故で下半身不随になったのをきっかけに、車いすの改良を含め、本格的な競技スポーツとして成立させました。1992年のバルセロナからパラリンピックの公式競技として認められ今日に至っています。プロ、アマチュアを含めて世界で約600人の身障者が車いすテニスに参加しています。トーナメントの数も133と大きく発展してきました。
国枝選手の活躍によって、私たちにも知れわたるようになった車いすテニスですが、国枝選手とともにこれからも熱く応援していきたいと思います。
決勝戦の試合の模様とインタービューは以下のサイトに詳しく載っていますのでご覧ください。
試合の結果
http://www.sanspo.com/sports/photos/080915/spl0809152017003-p3.htm
インタービュー
http://www.sanspo.com/sports/news/080915/spl0809152238005-n1.htm
「これを機に車いすテニスに注目度が高まれば、やってきたかいがあるなと思います」と喜びを隠せない国枝選手です。不自由な体で世界を転戦することのむずかしさは、想像を絶するほど大変なことだと思います。彼の不屈の精神と、彼を支えてきた多くの人々の温かい声援の勝利です。本当に嬉しく思います。
(国枝慎吾公式ブログ:http://www.tennis-navi.jp/blog/shingo_kunieda/)
9歳のときに脊髄腫瘍による下半身麻痺のため車いすの生活となり、11才で車椅子テニスをはじめた国枝選手は、高校時代オランダのキャンプに参加して世界の車いすテニスに目覚め、本格的に現在の丸山弘道コーチのもとでトレーニングを始めました。
(丸山弘道公式ブログ:http://www.tennis-navi.jp/blog/hiromichi_maruyama/)
私が最初に国枝選手を観たのは、昨年のUS Openですが、決勝戦ではありませんでしたが、車いすのむずかしさと、巧みに車輪と体をコーディネートして打つテニスの違った面白さに魅せられました。(ボールは2バウンドまで認められます)国枝選手の決勝戦は、何度かテニスチャンネルでも放送されることになり、アメリカでの知名度も上がってきました。しかし今年は残念ながら、北京パラリンピックのために、US Openでは開催されませんでした。
彼がいかに偉大なチャンピオンであるか、ここに列挙してみたいと思います:
シングルス世界no. 1
2位のアマーラーン(オランダ)に1200ポイントをも離しています。
ダブルスでも 世界no. 1
パートナーの斎田選手に100ポイントの差。
2008年シングルス30試合連勝0敗
2008年ダブルスは22勝1敗
スーパーシリーズのタイトル9個の保持者
車いすテニスのグランドスラムにあたるのが、スーパーシリーズと呼ばれる4大会、全豪オープン(メルボルン)、全英オープン(ノッティンガム)、ジャパンオープン (福岡県飯塚市)、全米オープン(サンディエゴ)です。日本のメディアでは、グランドスラムとスーパーシリーズと混同させて報道していますが、車いすテニスではグランドスラムのカテゴリーはありません。
マスターズのタイトル5個の保持者
スーパーシリーズの下にマスターズがあります。ローランギャロス、ウィンブルドン、US Open, アトランタマスターズです。
車いすテニスの歴史はまだ浅く、1976年にアメリカのブラッド・パークスが自らスキー事故で下半身不随になったのをきっかけに、車いすの改良を含め、本格的な競技スポーツとして成立させました。1992年のバルセロナからパラリンピックの公式競技として認められ今日に至っています。プロ、アマチュアを含めて世界で約600人の身障者が車いすテニスに参加しています。トーナメントの数も133と大きく発展してきました。
国枝選手の活躍によって、私たちにも知れわたるようになった車いすテニスですが、国枝選手とともにこれからも熱く応援していきたいと思います。
決勝戦の試合の模様とインタービューは以下のサイトに詳しく載っていますのでご覧ください。
試合の結果
http://www.sanspo.com/sports/photos/080915/spl0809152017003-p3.htm
インタービュー
http://www.sanspo.com/sports/news/080915/spl0809152238005-n1.htm
投稿者 Tennisnakama 00:10 | コメント(5)| トラックバック(0)
ローランギャロスやウインブルドンがマスターズというタイトルとは全く知りませんでした。知識は皆無に等しいですね。もちろんナダルやフェデラーとの比較はかないませんが、ランキングNo.1が日本人なのにあまりに報道が無く、不条理だと思っていたので 今回のパラリンピックの金メダルで注目されればほんとに嬉しいです。
国枝さん 良かったですね。 本当に素晴らしいチャンピオンなのですね。爽やかな笑顔でした。インタビューを見ても感じたのですが、車椅子テニスではスーパーシリーズのタイトルよりもパラリンピックの金メダルの方が重要なのでしょうか?それは車椅子テニスの歴史がまだ浅い事と関係してるのなと推察したのですが・・・。
車椅子テニスはオランダが強いのですね。それも知りませんでした。オランダのテニス選手ってすぐに頭に浮かばないのですが 車椅子テニスが発展した理由が何かあるのでしょうか・・。
もうひとつ 車輪で走る車椅子テニスは通常のテニスコートでするのですか?ハードコートは大丈夫そうですが、クレーは?芝は? いろいろ疑問がでてきてしまいます。
国枝選手のプレーの一旦が見れてよかったです。
驚くほどすばやい動き。迫力あるプレー。
映像見てびっくりしました。
車椅子テニスや車椅子バスケは器具を操るので、ふつうの人のやるプレーよりも
難しい気がします。独立した別個のスポーツだと思うのです。
今の日本でテニスもマイナーなのに車椅子テニスに注目を、といってもなかなか難しいかもしれませんが、
是非ともテニスをメジャーにし、車椅子テニスも相乗効果で少しでも目立つ場所に上がってきて
欲しいですね。
凄いの一言でした。でも物凄く楽しそうでした。特に斉田選手が国枝選手を引っ張ってるのが
凄く見て取れて、期待の程を伺わせました。国枝選手も斉田選手を兄貴のように慕っていると
思います。今回は国枝選手が金メダルでしたが、個人的には斉田選手にプラチナ・メダルを
あげたいくらいです。ありがとうっ!!2人の今後にも幸あれ!!