2008年09月18日
AIGを盛り上げよう!
昨夜、米政府の介入によって前代未聞の9兆円にもわたるつなぎ融資が確定したことによって、AIGの倒産は免れました。これで一応世界経済の混乱は一時しのぎに回避することになりましたが、NY株式市場のups and downsが続く事態は楽観視できません。
AIG がスポンサーとなり AIG Openの名称で ジャパン・オープン・テニス選手権(Japan Open Tennis Championships)が2001年から開催されていますが、 AIG との契約期間は2011年までと聞いていますので、昨日の倒産騒ぎのあった AIG のスポンサーシップの行方が心配されます。
通称ジャパンオープンと呼ばれるテニス選手権は1972年田園コロシアムで第1回大会が開催されました。1983年に有明テニスの森公園に会場を移転することによって、大会のランクも上がり、アジアでは初めてATPツアーインターナショナルシリーズゴールド(シングルス48ドロー、ダブルス16ドロー)の大会となりました。
サントリーがスポンサーであった時期は、サントリージャパンオープンと呼ばれ、高額な賞金が保証されトップ選手の招聘が可能になり、サンプラスやクーリエの優勝で黄金期を迎えました。しかしサントリーがスポンサーを降りて以来、多額の賞金額を保証するスポンサーがつかず、賞金額の減少でトップ選手の確保が困難になってきているのが現状です。
(このスポンサー探しの困難は、世界に共通する悩みで、ロンドンのクウィーンズクラブのトーナメントは昨日ようやく新しいスポンサーがみつかりました。来年からアートワではなく、オランダの保険会社のアイゴンAegonとなり、アイゴンチャンピオンシップスとなります。)
選手にどうして日本に来ないのかという質問をすると、必ず返ってくる答えが「遠すぎる」という地理的な問題です。日本は選手にとって地球の裏側という意識が強く、余程の魅力がない限りスキップされてしまうのです。その魅力とは、もちろん賞金額にもよりますが、日本人の心のこもった歓迎、食事、文化なども大きく左右されます。つまり選手がいかに日本をエンジョイするかにもよるのです。ゴロヴァンのインタービューで一番好きな国は?という質問に、迷わず「ジャパン」と言う答えが返ってきたのは嬉しかったですね。
2006年に優勝したフェデラーは、日本のホテルのすばらしさに感激していました。彼の公式サイトにも、いかにハイテックのホテルがすばらしかったのか、を詳しくブログに書いていました。大会から大会へと長い旅に疲れ果ててしまった選手にとっては、日本に来るのは賞金プラスの魅力が必要なのです。
また、高額なチケットを買った観客にとっても、「また来年も来てみたい!」と感じさせる大会の魅力が必要です。できるだけお客さまに楽しんでいただくという主催者のモットーがすみずみまで行き渡った大会、イヴェントが盛り沢山な大会(バンド演奏など)が決定的な役割を果たします。
US Openは毎年記録を更新し、今年は72万人もの観客を魅了しました。毎年この大会を観戦して驚くことは、多くの人がよくテニスを知らない素人であることです。しかも選手などは、フェデラーやナダルは知っていても、他の選手はよく知らないという人達によって支えられているのです。テニス人口が減少している昨今、いかにテニス大会を一般の人にも楽しめる魅力のあるものにしていくのが、今後の成功のカギではないでしょうか。
ですから、まず写真撮影は禁止などと時代に逆行する態度はとらず、すばらしいパーフォンマンスに対して、気楽に声をはり上げて応援できるような雰囲気づくりに努力してほしいですね。元プロ選手のTV解説者がよく指摘するように、「日本の観客はとても礼儀正しくて、シーンとしていて不思議な試合だった」と言われないよう、声をだして応援してあげましょう。(多分英語でどういってよいのか分からない、恥ずかしい、というのが原因だと思いますが、日本語で全く問題なし。「ガンバレー!フェレール!」「いいぞ~! ゴンザレス!」で十分気持ちが伝わります。錦織選手の応援だけでなく、がんばっている選手には惜しみない応援を送ってあげたいものです。)
スポーツ大会は主催者だけではなく、参加するすべての人によってつくりあげられる総合エンターテイメントです。今年のAIG Openに行って精一杯盛り上げてきてください。そしてそのレポートもお忘れなく。期待しています。
特派員を募集しています。原稿が苦手とおっしゃる方は写真と簡単なキャプションだけでも結構です。一日に一人ではなく、できれば多くの方に同時参加していただきたいと願っています。
AIG がスポンサーとなり AIG Openの名称で ジャパン・オープン・テニス選手権(Japan Open Tennis Championships)が2001年から開催されていますが、 AIG との契約期間は2011年までと聞いていますので、昨日の倒産騒ぎのあった AIG のスポンサーシップの行方が心配されます。
通称ジャパンオープンと呼ばれるテニス選手権は1972年田園コロシアムで第1回大会が開催されました。1983年に有明テニスの森公園に会場を移転することによって、大会のランクも上がり、アジアでは初めてATPツアーインターナショナルシリーズゴールド(シングルス48ドロー、ダブルス16ドロー)の大会となりました。
サントリーがスポンサーであった時期は、サントリージャパンオープンと呼ばれ、高額な賞金が保証されトップ選手の招聘が可能になり、サンプラスやクーリエの優勝で黄金期を迎えました。しかしサントリーがスポンサーを降りて以来、多額の賞金額を保証するスポンサーがつかず、賞金額の減少でトップ選手の確保が困難になってきているのが現状です。
(このスポンサー探しの困難は、世界に共通する悩みで、ロンドンのクウィーンズクラブのトーナメントは昨日ようやく新しいスポンサーがみつかりました。来年からアートワではなく、オランダの保険会社のアイゴンAegonとなり、アイゴンチャンピオンシップスとなります。)
選手にどうして日本に来ないのかという質問をすると、必ず返ってくる答えが「遠すぎる」という地理的な問題です。日本は選手にとって地球の裏側という意識が強く、余程の魅力がない限りスキップされてしまうのです。その魅力とは、もちろん賞金額にもよりますが、日本人の心のこもった歓迎、食事、文化なども大きく左右されます。つまり選手がいかに日本をエンジョイするかにもよるのです。ゴロヴァンのインタービューで一番好きな国は?という質問に、迷わず「ジャパン」と言う答えが返ってきたのは嬉しかったですね。
2006年に優勝したフェデラーは、日本のホテルのすばらしさに感激していました。彼の公式サイトにも、いかにハイテックのホテルがすばらしかったのか、を詳しくブログに書いていました。大会から大会へと長い旅に疲れ果ててしまった選手にとっては、日本に来るのは賞金プラスの魅力が必要なのです。
また、高額なチケットを買った観客にとっても、「また来年も来てみたい!」と感じさせる大会の魅力が必要です。できるだけお客さまに楽しんでいただくという主催者のモットーがすみずみまで行き渡った大会、イヴェントが盛り沢山な大会(バンド演奏など)が決定的な役割を果たします。
US Openは毎年記録を更新し、今年は72万人もの観客を魅了しました。毎年この大会を観戦して驚くことは、多くの人がよくテニスを知らない素人であることです。しかも選手などは、フェデラーやナダルは知っていても、他の選手はよく知らないという人達によって支えられているのです。テニス人口が減少している昨今、いかにテニス大会を一般の人にも楽しめる魅力のあるものにしていくのが、今後の成功のカギではないでしょうか。
ですから、まず写真撮影は禁止などと時代に逆行する態度はとらず、すばらしいパーフォンマンスに対して、気楽に声をはり上げて応援できるような雰囲気づくりに努力してほしいですね。元プロ選手のTV解説者がよく指摘するように、「日本の観客はとても礼儀正しくて、シーンとしていて不思議な試合だった」と言われないよう、声をだして応援してあげましょう。(多分英語でどういってよいのか分からない、恥ずかしい、というのが原因だと思いますが、日本語で全く問題なし。「ガンバレー!フェレール!」「いいぞ~! ゴンザレス!」で十分気持ちが伝わります。錦織選手の応援だけでなく、がんばっている選手には惜しみない応援を送ってあげたいものです。)
スポーツ大会は主催者だけではなく、参加するすべての人によってつくりあげられる総合エンターテイメントです。今年のAIG Openに行って精一杯盛り上げてきてください。そしてそのレポートもお忘れなく。期待しています。
特派員を募集しています。原稿が苦手とおっしゃる方は写真と簡単なキャプションだけでも結構です。一日に一人ではなく、できれば多くの方に同時参加していただきたいと願っています。
info@tennisnakama.com までメールをお待ちしています。
投稿者 Tennisnakama 00:11 | コメント(6)| トラックバック(0)
今回もAIGの倒産危機のニュースが大きく報道されたにもかかわらず、AIG Openの今後について述べたメディアはありませんでした。ですからジャーナリストの視点にたったTennisnakamaさんの記事はとても貴重です。私はテニスはプレーしませんが、今年は思い切ってAIG Openに出かけてみようかと思っています。
makiさん。お出掛け可能なようですので行かれたら「一言レポート」でも是非お知らせ下さい。
リポートとまではいきませんが、感想送ります。写真は撮れたらとってみま~す。
かなり盛り上がりそうですね。
行った日の写真等はお送りしますので使ってやってください。
私のブログと共通になっちゃうかもしれませんが・・・。